一般質問


加川 敦議員

 

介護保険事業
 
 
蔵王町型地域包括システム構築を
官民協働でさらに充実させる

■質問
 町では遅れながらも総合事業のモデルとなる事業推進及び地域推進リーダーの育成事業等を実施しているが、参加者が固定されており、事業の地域展開が進んでいないことが実態である。
 計画・実行・評価・改善の機能を発揮し更なる事業の深化をめざすべきと考える。具体的には、広義の意味での地域包括ケアシステムの目標を再考、現在既に立上げ運営されている地域の総合事業に対する支援・助成をもって、住民や事業者との協働による蔵王町型地域包括ケアシステム体制・制度の構築が必要である。
 なお、私の考える広義の意味での地域包括ケアシステムに関しては以下のキーワードが含まれると考える。「日本版CCRC、リバースモゲージ、介護支援ボランティア制度、高齢者生きがい就労、成年後見制度、デマンドタクシー等」。町長の見解を伺う。

■町長

 本町の地域包括ケアシステムについては、いくつもの介護予防事業を実施している。在宅医療と介護についても1市2町合同で在宅医療・介護連携推進協議会を立ち上げ、介護サービスに携わる人たちがお互い身近な存在となり、住民のために連携し合えるような関係づくりを進めている。その一つとして、医療介護の多職種連携研修会などを年数回実施している。
 1月には「いきいき百歳体操」の講話と実技を体験していただいた。
 本町では町民の皆さまに新たな情報を提供し、各種団体と協議・連携しながら、官民協働で地域包括ケアシステムをさらに充実させていく。

■再質問
 地域包括ケアシステムはイコール総合事業の立ち上げではない。先に述べた広義の意味での事業も含めて考えるべきではないか。

■町長

 介護保険料が県内では下から2番目に低い状況にあり、新たなものは考えていない。

■再質問
 第7期介護保険事業計画にあるインセンティブ(動機づけ)の付与とは何か。

■保健福祉課長

 各地域で活動されている団体の状況をもとに、新たな事業を行いたいという組織が出てくれば協議をしながら予算も確保していかなければならないと考える。

メ モ
(日本版CCRCとは)
 
高齢者が、希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康で活発な生活を送るとともに、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくりのこと。

(リバースモゲージとは)
 
持ち家などの資産はあっても現金収入が少ない高齢者などを対象に、居住中の持ち家を担保に生活費や福祉サービス費にあてる資金を貸し出す制度のこと。

(デマンドタクシーとは)
 予約型の乗合いタクシーのこと。


 

団体助成
 
 
蔵王古道等整備団体の活動支援を
引き続き団体と連携して事業に取り組む

■質問
 蔵王古道は、「蔵王古道の会」を中心とする山を愛する有志の皆さんにより復元され、その後「蔵王御山詣り」のイベントを開催し、蔵王の歴史的価値と知名度を向上させ観光振興及び登山人口・蔵王愛好家の拡大に寄与されている。
 さらに今年は薬師堂・蓮蔵寺等の歴史的意味を探索し、歴史遺産ストーリーを含めた散策コースの整備を計画しているが、活動費用に苦慮している。 宮城県でも観光事業の「宮城オルレ」、健康推進事業の「ウォーキングプラス15」を推進していることから、これに連動するためにも助成金を増額し、活動を支援すべきでないか。

■町長

 蔵王古道の会は、古道の復元、整備や案内看板の設置、そしていにしえの道をたどる古道登山を開催するなど、登山愛好家の誘客に大いに貢献をいただいている。
 町としても資料の作成や各種許可申請手続きなどの人的支援、ざおうさまグッズの提供など、様々な面から支援と協力を行っており、引き続き蔵王古道の会と連携して事業に取り組んでいく。


蔵王御山詣り2018

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