■質問
昨年4月の蔵王山の火山性地震により、マグマ噴火による融雪型火山泥流等による被災状況が示され、小妻坂付近の県道は通行できなくなっており、また、想定外の集中豪雨による河川氾濫災害や釜沢付近の山腹崩壊災害が発生すると通行できない状況となる。
遠刈田地区住民の日常生活確保や観光客を途切れさすことのない、有事に備えたリスク回避が必要と考えることから、永野西の官林から土浮山に至る緊急避難道路の新設を検討すべきと思うが、町長の考えは。
■町長
疣岩付近で10年間に二度の土砂崩れが発生し、通行止めとなったことから、松川側に迂回させるルートで県に対し、早期改良整備を要望していく。
緊急避難道路新設については、高低差が大きく、その地域が土砂災害の警戒区域となっていることから非常に困難である。
■再質問
想定外の大災害や蔵王山の融雪型火山泥流災害が発生した場合、松川側に県道を迂回しても抜本的な対策になっておらず、果たしてそれで危険回避ができるのか、万が一のための対策が必要ではないか。
■町長
土砂災害の区域の上に道路をつくることは、逆に洪水を作る原因となり、国は災害が起きて初めて補助事業として採択して工事を進めるので、想定外を考えて投資することは現状では考えていない。
土砂崩落工事が完成した県道疣岩付近
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