一般質問


齋藤 英之議員

 

災害対策
 
 
遠刈田地区住民の緊急避難道路の新設を
新設は困難である

■質問
 昨年4月の蔵王山の火山性地震により、マグマ噴火による融雪型火山泥流等による被災状況が示され、小妻坂付近の県道は通行できなくなっており、また、想定外の集中豪雨による河川氾濫災害や釜沢付近の山腹崩壊災害が発生すると通行できない状況となる。
 遠刈田地区住民の日常生活確保や観光客を途切れさすことのない、有事に備えたリスク回避が必要と考えることから、永野西の官林から土浮山に至る緊急避難道路の新設を検討すべきと思うが、町長の考えは。

■町長

 疣岩付近で10年間に二度の土砂崩れが発生し、通行止めとなったことから、松川側に迂回させるルートで県に対し、早期改良整備を要望していく。
 緊急避難道路新設については、高低差が大きく、その地域が土砂災害の警戒区域となっていることから非常に困難である。

■再質問
 想定外の大災害や蔵王山の融雪型火山泥流災害が発生した場合、松川側に県道を迂回しても抜本的な対策になっておらず、果たしてそれで危険回避ができるのか、万が一のための対策が必要ではないか。

■町長

 土砂災害の区域の上に道路をつくることは、逆に洪水を作る原因となり、国は災害が起きて初めて補助事業として採択して工事を進めるので、想定外を考えて投資することは現状では考えていない。


土砂崩落工事が完成した県道疣岩付近

 

 

協働社会
 
 
地域協議会を設置してはどうか
現在は考えていない

■質問
 町の課題を町民と行政が分かち合い、協働のまちづくりを目標として施策を進めるとあるが、これまで数回しか町民懇談会を開催しておらず、全町民対象の町政懇談会を開催し、多様な意見をいただいて町政に反映していく姿勢が住民自治のあるべき姿と思うが。
@協働のまちづくりの進め方として、どのように町民と向き合い、その成果は。

■町長

  まちづくり町民会議を設置し、町民会議や地区懇談会を開催し、広く意見等をいただいて長期総合計画を策定した。また、自主防災組織の立ち上げも図ってきた。

■再質問
 当選された際には是非5地区でいろんなテーマを設けて町政懇談会を開催してはどうか。

■町長

 全町民を集めた懇談会では話がまとまらない。テーマを決めて、委員会等のブロックを設けながら、5地区でやっていくのがよい。

■質問
A山積する行政課題を、今後どのようにして住民とともに、課題解決に向けて進めようと考えているのか。

■町長

 第5次長期総合計画の策定に当たり、本年度から来年度にかけて、町民会議や地区懇談会等で町民の意見等を聞く機会を多くつくっていく。

■質問
B多様な地域課題に取り組む5地区毎の地域協議会の役割の検討も含めて、今後設置してまちづくりを進めていく考えはないのか。

■町長

 第4次長期総合計画の前期で、町内5地区の地区別協議会を検討したが、その後東日本大震災があり、後期基本計画では、住民の主体的な地域づくりのために、行政区の各種活動を支援していくこととしたので、設置は現在考えていない。

■再質問
 新たなまちづくりを模索・検討して視点を変えて考えてみてはどうか。

■町長

 政令都市が近くにあり、そういった環境を活用していけば十分にこの町はやっていける。

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