一般質問


大沼 昌昭議員

 

学校再編
 
 
中学校の統合とまちづくりは調査・研究を
第5次長期総合計画の中で策定していく

■質問
 6月会議の一般質問についての再質問を行う。
 公共の建物がどこに建設されるかによって、その地域の発展は非常に重要な問題になってくると思われる。検討委員会では円田中に遠刈田中を統合し、その後、宮中を統合する。その中で円田中に決定した理由が三点あり、その点について町長に確認したい。
 第一に「マグマ噴火による融雪型泥流が到達する地域には、公共施設は望ましくない」ということで円田中に決まったようになっている。 現在、松川の火山泥流の流れを良くするため、中洲の伐採作業をしている。また、松川の護岸工事も進んでおり、河川整備で火山泥流もある程度は緩和になるという話しも聞いている。
 この現状で、なぜ火山泥流が発生するため公共施設がふさわしくないと判断したのか。

■町長

 私から教育委員会に諮問しており、検討委員会を立ち上げながら審議をいただいている。今の少子高齢化の中で、永久的に今のままでいいということは絶対あり得ないと思う。各種団体の皆さんの意見を聞き、方向性を見出しながら対応したい。また、教育委員会から最終的に答申された段階で、検討させていただきたい。

■質問
 第二に文化財。遺跡が出てくるからこの地区はだめだということで判断したとなっているが、火山泥流の最大の深さ50センチメートル。文化財は2メートルのかさ上げの盛り土で県は許可するようだが、盛り土は可能か。

■町長

 どこの場所か不明だが、基準に従い盛り土をすればきると思う。 皆さんに検討していただき、ここが一番となれば、それを私も選択させていただき、障害を取り除きながら対応したい。

■再質問
 土地買収費用と建設費用をふるさと納税の活用で資金を集め、基金として積んではどうか。

■町長

 ふるさと納税は、4月から5カ月で1000万円を超している。しかしそれを学校再編の基金にすることは今の段階で考えていない。

■質問
 第三に「いつ統合したら良いか」という問題がある。遠刈田中が平成36年度には35人規模になるので、早い時期に統合したい気持ちは理解するが、小規模校でも利点がたくさんある。60人規模の中学でかなり学力テストも良い成績を残す中学がある。また、各地区の特性を生かしながらの第4次長期総合計画も終盤になり、第5次計画の策定時期である。中学校の建設に関しては、よく調査、研究しながら考えていってほしい。町長の考えは。

■町長

 学校再編のことも教育委員会からのきちんとした答申をいただいてやっていく。第5次長期総合計画もきちんと策定して対応していきたい。

■質問
 蔵王町の住民が、まだまだ統合を理解していない。「どのようになっているのか」と認識度がものすごく低い。保育所、幼稚園、小学校、中学校を含めた父兄だけでなく、一般の住民も交えた統合計画をどう進めるのか、教育長の考えは。

■教育長

 統合計画については、いろいろな方から意見を聞いて、今後慎重に進めていく。また、学校再編を考えるニュースを発行して、町民の方々にどのように話しが進められているか周知して進めていきたい。今は、策定委員会で、答申に向けて慎重に審議を進めている状況である。


円田中と遠刈田中の合同野球部:円田中学校グランド

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