蔵王火山の成り立ち
更新日:2021年2月8日
蔵王火山の成り立ち
蔵王を含む火山フロント鳥瞰図
蔵王山(蔵王連峰)は北北東~南南西に連なる多数の火山帯の総称で、地質学的には蔵王火山と呼ばれます。
蔵王火山は、海洋プレートの沈み込み帯の奥に発達した火山フロント上で活動をはじめ、約100万年間に及び何度も噴火を繰り返して現在の山体を形成しています。蔵王火山は火山活動の盛んな環太平洋火山地帯で、日本の東北地方に形成された火山による山体の列である奥羽山脈を代表する火山の一つです。
蔵王火山の山体は、多数の溶岩が流れた痕跡や崩壊地形などで構成されており、それらを詳しく観察すると火山噴火の歴史を読み解くことができます。
現在分かっていることをまとめると次のような噴火の歴史をたどっていることが分かってきています。
沈み込み帯と火山フロント
海洋のプレートが大陸のプレートと衝突すると、その比重の影響により海洋プレートが地球内部へ潜り込みます。(沈み込み帯の形成)
その過程で、上部のマントルで部分融解等の反応を起こし、マグマが地上付近へ上昇しマグマだまりを作ります。
そのマグマだまりがさらに上昇を続け、地表に噴出したものが火山フロントにおける噴火です。
このように、大陸や大洋底を取り巻くように分布し、地殻変動や地震活動が活発に起こっている地帯を変動帯といいます。
日本列島は、まさにこの変動帯にあって活発な活動を続ける大地であると言えます。
蔵王火山はこの変動帯の火山フロントにある複数の火山体の集合体です。
プレートの動きによって活発に活動する変動帯としての日本列島と蔵王火山
変動帯の内部(沈み込み帯と火山フロントの関係)
蔵王火山の誕生~現在まで
お問い合わせ
蔵王町ジオパーク推進室
住所:宮城県刈田郡蔵王町大字円田字西浦北10(環境政策課内)
電話:0224-33-3007
FAX:0224-33-3284