平成23年町議会定例会9月会議が、9月6日から21日まで開かれ、平成22年度の一般会計と6つの特別会計、2つの企業会計の決算認定や、平成22年度各種会計の補正予算、条例改正など、28の議案が可決されました。
町民協働のまちづくりのために、使われたお金
平成22年度普通会計決算額 89億6,521万円
提案理由を述べる村上町長
平成22年度の各種会計の決算額は表1のとおりです。
一般会計と特別会計を合わせた普通会計の決算額は、21年度と比較して、歳入では7億7,135万円(8.9%)増加の94億4,909万円、歳出では6億2,037万円(7.4%)増加の89億6,521万円となりました。歳入から歳出を引いた差引残額は4億8,388万円(対前年度比16.1%増)となりました。
厳しい町の財政事情のなか、健全財政を維持することができました。(図1)
町の主な事業を行う一般会計決算額の過去5年間の推移を示したのが図2です。平成22年度では、平成18年度以降3年ぶりに歳入歳出ともに減少に転じる結果となりました。
また、平成22年度一般会計決算額を21年度と比較したのが図3です。
歳入
歳入の決算額は、前年度と比較して8,871万円の減となりました。これは、軽自動車税や、入湯税などの調定額の減による「町税」が8,099万円(4.6%)減額と国庫支出金、繰入金などの減額に伴うものです。
歳出
歳出の決算額は、前年度と比較して1億1,511万円の減額となりました。主な増減額では、子ども手当の拡充に1億9,473万円、東日本大震災の被災者救助・支援のため、各避難所の炊き出しなど災害救助費として1,543万円、民生費に併せて2億183万円、農林水産費に2,531万円、災害復旧費に4,090万円増額されました。
その反面、総務費、土木費、消防費、教育費がそれぞれ減額となり、町の借金(町債)の元利返済に充てる公債費は、前年度より6,480万円減額しました。
また、年度末で、5億2,600万円の「財政調整基金」積み立て額があったため、本年度補正予算で東日本大震災の災害復旧・復興に速やかに対応することが出来ました。
長寿と健康を祝い敬老会が各地区開催されました(宮司敬老会 9/19)
平成22年度の特別会計と事業会計は左の表のとおりです。
特別会計・企業会計決算額
会 計 名
|
歳入(収入)
|
歳出(支出)
|
国民健康保険
|
13億5705万円
|
13億126万円
|
老人保健
|
130万円
|
130万円
|
宮財産区
|
839万円
|
802万円
|
公共下水道事業
|
4億6,675万円
|
4億4,040万円
|
介護保健
|
8億5,710万円
|
8億353万円
|
後期高齢者医療
|
9,981万円
|
9,850万円
|
|
|
|
会 計 名
|
事業収益
|
事業費用
|
蔵王病院事業
|
4億3,795万円
|
3億9,427万円
|
水道事業
|
5億5298万円
|
4億8,059万円
|
◆国民健康保険
国民健康保険特別会計は、保険税の収入済額は、21年度に比べ1,451万円減少しましたが、調定額に対する収入率は64%で、前年度より2.8ポイント上回り、毎年累積している収入未済額は1億7,817万円となりました。
◆公共下水道事業
公共下水道事業特別会計は、一般会計からの繰入金2億0,400万円と、町債(借金)1億3,920万円が歳入全体の73.5%を占めています。22年度末で町債残高は35億7,269万円です。
また、公債費(町債の返済金)が3億4,579万円で、歳出全体の78.5%を占めています。
◆介護保険
介護保険特別会計は、65歳以上の人が負担する介護保険料1億2,969万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億2,097万円が歳入の主なものです。歳出のほとんどは、介護保険の給付費で7億2,215万円が支払われるなど、年々増加しています。
◆後期高齢者医療
後期高齢者医療特別会計は、75歳以上の人が負担する後期高齢者医療保険料6,291万円で歳入全体の63.0%を占めています。
歳出のほとんどは、県後期高齢者医療広域連合への納付金で9,603万円となりました。
◆蔵王病院事業
蔵王病院事業会計は費用縮減などの経営改善により、4,368万円の黒字決算となりました。
21年度と比較して、外来患者数は758人減って15,624人となりましたが、入院患者数は238人増えて13,544人となりました。
◆水道事業
水道事業会計は、収益から費用を差し引いた7,239万円の黒字で、平成19年度から4年連続の黒字決算となりました。
このため、累積欠損金(赤字)は前年度より7,239万円が減少して5億3,791万円(税抜き)となりました。
教育委員会委員
9月30日で任期満了となる町教育委員会委員の佐藤 茂廣さんを再度委員に選任することについて、議会で同意されました。
任期は、平成27年9月30日までの4年間です。
佐藤 茂廣さん
(61歳・永野)
宮財産区管理委員
9月23日で任期満了となった宮財産区管理委員の選任について、次の7人の方が議会で同意されました。
第1区(宮地域)
齊藤不二雄さん(沢内・再任)
鈴木 洋志さん(宮・再任)
我妻 武さん(宮司・再任)
山家 一夫さん(向山・再任)
第2区(遠刈田温泉地域)
佐藤 正さん(七日原・再任)
熊澤 雅幸さん(遠刈田・再任)
我妻 菊夫さん(小妻坂・新任)
一般会計予算総額 68億4,397万円
平成23年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、3億6,741万円を追加し、補正後の総額を68億4,397万円としました。
歳入の主なものでは、地方交付税1億6,813万円、国庫補助金2億334万円、県支出金2,690万円、繰越金826万円を追加し、基金繰入金4,501万円を減額しました。
歳出の主なものでは、東日本大震災の被災者救助・支援のための災害救助費として1,040万円、町道や農道などの災害復旧工事費に1億8,700万円、震災ごみ処分費および被災家屋の解体処分費として6,100万円を追加しました。
また、職員の異動などに伴う人件費の削減を行ったほか、東日本大震災に伴い延期や中止となった事業について左の表のとおり、19項目の事業予算5,226万円を減額しました。
稲刈りシーズンに向け町放射性物質説明会が行われました(9/8)
東日本大震災などに伴う主な休廃止事業一覧 (単位:万円)
|
【平成24年度に事業を延期】
・納税組合長視察研修
・エコ住宅補助金
・(仮称)リサイクルフェア実行委員会負担金
・淡島排水路改修工事
・杉ヤラ地区排水路改修工事
・道路台帳補正業務委託料0
・田中欠前線用地測量等委託料
・平沢根無藤線歩道設置工事
・明神裏台線局部改良工事
・町立図書館図書購入費を交付金事業に振替
【平成23年度は中止した事業】
・やさしい町の予算書発行
・ねんりんピック宮城・仙台2012大会負担金
・生涯学習ガイド発行
・ふるさと文化会館影絵劇(自主事業)
・アクアインストラクター派遣事業
・各種大会町負担金
・町勤労者体育センター管理委託料
・みやぎ蔵王三源郷推進協議会負担金
・日本の蔵王ヒルクライム大会負担金
休廃止事業費合計
|
294
300
200
400
130
200
585
840
695
348
95
141
42
130
46
65
165
50
500
5,226
|
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、財政の健全化判断比率として、4つの指標と公営企業の経営状況を示す指標を算定しました。
@実質赤字比率 【赤字なし】
一般会計に赤字が発生した場合に指標が表されます。
A連結実質赤字比率 【赤字なし】
すべての会計の赤字や黒字を合算し、町全体としての赤字が発生した場合に指標が表されます。
B実質公債費比率 【13.4%】
借入金の返済額とこれに準じる額の大きさを指標化したものです。
C将来負担比率 【93.6%】
一般会計の借入金など将来支払っていく可能性のある負担等の現時点での残高の程度を指標化したものです。
D資金不足比率 【資金不足なし】
公営企業の資金不足を、公営企業の事業規模である料金収入の規模と比較して指標化したものです。
蔵王町の財政状況は健全です
いずれの指標についても基準値を大きく下回っていますので、健全な状態です。町では、今後もこの指標を基に、将来における財政状況の安定を目指し、各種事業に取り組んでいきます。
皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。
問い合わせ先/まちづくり推進課 TEL0224−33−2212
ページの先頭へ