町議会3月会議
  ・避難場所の安全確保に向けて地区公民館を耐震化
・健全財政堅持を念頭に3年連続の増額!!
・22年度予算の主な使いみち
・特別会計・事業会計21年度 補正予算主な条例制定・改正

避難場所の安全確保に向けて地区公民館を耐震化


施政方針を述べる村上町長

 3月4日から16日にかけて、平成22年町議会定例会3月会議が開かれ、平成22年度の一般会計や特別会計の予算など、29の議案が原案どおり可決されました。
 定例会初日、村上町長は「平成22年度を迎えるにあたり、毎年申し上げておりますが、行政の使命は「誰もが住んで良かった」と言えるような、安全と安心そして心豊かに暮らせる、健全で活力ある地域社会を町民の皆さまと共に歩み、共に汗を流し、「町民協働のまちづくりをめざして」いくことにあると思っております。そして、英断をもって町政を進めて行けば必ずや未来が開けてくると信じて、町政運営に取り組んでまいりたいと考えております」と、今年度のまちづくりに向けた施政方針演説を行いました。

◆時代に沿ったまちづくり
 国は、予算の重点分野として、「子育て」、「雇用」、「環境」、「観光」、そして「農林水産」などを掲げております。町も、国の施策に沿った行政運営の必要性と「蔵王町第四次長期総合計画」の5つの基本計画を基に、町民の皆さまと共に歩むまちづくりに取り組みたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

◆限られた財源をより効果的に施策に反映
 平成22年度の予算編成では、厳しい財政運営を迫られる中、限られた財源をより効果的に執行させていただきます。
 歳入は、景気低迷の影響を受け、個人所得および法人税の落ち込みが予想され、個人町民税・法人町民税ともに前年度と比べて減少と非常に厳しい予算編成となりました。しかし、地方交付税は前年度の実績を基に5,000万円の増加を見込みました。
 歳出は、小・中学校施設の耐震化は全て完了しましたので、避難場所に指定されている地区公民館などの耐震化に向けた、診断や耐震設計の実施や、案内誘導看板の設置などの災害対策を行います。
 農業・観光面では、消費者ニーズに合わせた生産物に対応するため、JAみやぎ仙南農協に助成金を交付し、老朽化した蔵王漬物センターの改良整備を促進します。
 また、自転車ロードレース「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2010」の開催で、環境保全宣言の町を町内外にアピールしつつ、地域経済活性化をを促していきます。
 子育て支援事業として、小学校6年生までの医療費を無料にする「子ども医療費」や「あったか支援金」などの継続。「すこやか養育助成金」の増額支給や「子ども手当」を6月から支給できるよう準備をしています。
 さらに、昨年に引き続き小・中学校の発達障がいに対する支援を行う「特別支援員」の7人体制や、学校給食の食材などの値上がりで児童・生徒の給食費保護者負担金の値上げが検討される中、据え置きととすることに決定。また、平成23年4月予定の円田・平沢・永野幼稚園の再編・統合に向けた施設の整備などを行います。

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健全財政堅持を念頭に3年連続の増額!!
一般会計予算総額 51億4,000万円

 平成22年度一般会計の当初予算は、「蔵王町行政改革推進計画」に沿い、長期的展望に立ち、健全財政を維持できるよう考慮すると共に、国の雇用対策にも配慮しながら、予算編成にあたりました。その結果、21年度に比べ2億3,000万円(4.7l)増加し、51億4,000万円となりました。

歳 入
 歳入では、町民税の減収が見込まれることなどから、21年度予算と比較すると、町税が3,533万円(2.1l)減の16億8,558万円を計上。また、増減の大きなものとして、国・県支出金が前年度に比べ2億4,014万円(48.3l)増の7億3,774万円を計上しました。これは、子ども手当の創設や、前年度は補正予算で追加した緊急雇用対策県補助金を当初予算に計上したことが主な理由です。

歳 出
 歳出では、引き続き行財政改革を推進し、計画的な行財政運営を行うと共に、事務事業を的確に執行し、最小の経費で最大の効果を得ることを認識した予算編成といたしました。
 また、減債基金積立金(貯金)に3,629万円計上し、将来の計画的な公債費(借金の返済額)の繰り上げ償還に備えます。

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22年度予算の主な使いみち
一 般 会 計


林野火災防ぎょ訓練が行われるみやぎ蔵王えぼしスキー場。訓練には37団体、
約750人が参加予定。一般の方の見学も可能です

健やかなまちづくりのために

◆6月から支給する子ども手当 20,683万円
◆小学校6年生までの医療費を無料にする子ども医療費 3,710万円
◆第3子以降の子を出生した保護者に支給するすこやか養育助成金 570万円

学び楽しむまちづくりのために

◆永野小学校フェンス設置・宮小学校トイレ改修工事費 241万円
◆「預かり保育」実施するための永野幼稚園午睡室工事費 810万円
◆学校給食調理賄材料費(食材などの値上げ分を全額町で負担。給食費保護者負担金は据え置き) 5,870万円
◆「弥陀の杉」周辺整備事業助成金 220万円
◆外国語指導助手業務委託料 966万円

美しい快適なまちづくりのために

◆平成23年7月24日の「アナログ放送終了」に対処するための地デジ辺地共聴施設整備事業補助金 1,504万円
◆光ファイバーケーブル管理委託料と電柱共架料 625万円
◆町道「永野・山の入・平沢線」道路改良工事 10,665万円

活気あるまちづくりのために

◆5月16日開催する自転車ロードレース「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2010」への負担金 600万円
◆円田2期地区ほ場整備事業負担金 3,150万円
◆こけし工人の育成などのふるさと雇用再生特別基金事業 1,861万円
◆緊急雇用創出事業(環境美化活動作業員などの町臨時職員の雇用) 2,402万円
◆JAみやぎ仙南蔵王漬物センターの改良整備するための強い農業づくり交付金 5,200万円

共に創るまちづくりのために

◆5月30日、みやぎ蔵王えぼしスキー場で実施する林野火災防ぎょ訓練費 400万円
◆地域防災計画修正委託料 504万円
◆宮地区公民館耐震設計委託料 134万円
◆円田地区公民館耐震診断委託料 153万円
◆勤労者体育センター耐震診断委託料 213万円
◆指定避難所案内誘導看板設置工事費 330万円
◆土砂災害警戒区域ハザードマップ作成委託料 84万円

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特別会計・事業会計
21年度 補正予算
主な条例制定・改正


転倒予防のためのバランスマット上を横歩きする参加者。病気の予防や寝たきりを防ぐなど、
元気で年を取ることは医療・介護費の増加を抑えることにつながります(2/23 生涯ピンピン教室)

 

六つの特別会計総額27億1,110万円
 平成22年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
 特別会計の予算額を21年度当初予算と比較すると、国民健康保険特別会計は、老人保健拠出金や介護納付金などが減ったことにより1,100万円の減額。介護保険健特別会計も、施設介護サービス利用者の増加が見込めないため、7,920万円の減少となりました。
 一方、後期高齢者医療特別会計は、老人保健特別会計から制度変更に伴い、1,750万円増加しました。

事業の健全経営を目指した予算

 蔵王病院事業会計は、2,643万円の赤字が見込まれ、依然厳しい経営が続いていますが、21年度に比べ収入は4,369万円増加、支出は823万円減少と「蔵王病院改革プラン」に沿った経営改善を図る予算となりました。
 水道事業会計は、前年度同様単年度では2,200万円の黒字を見込み、累積赤字のさらなる縮小を図る予算としています。

補正予算
平成21年度一般会計予算56億5,883万円
 平成21年度一般会計は、歳入と歳出予算それぞれ9,523万円を追加し、補正後の総額を56億5,883万円としました。
 歳入の主なものでは、国庫支出金8,043万円を追加し、町債(借入金)2,190万円を減額しました。
 歳出の主なものでは、町道維持補修工事3,790万円、平沢地区コミュニティグラウンド防球ネット設置工事500万円を追加しました。

主な条例改正
平沢・円田幼稚園を永野幼稚園に統合再編
 平成23年4月1日から、平沢・円田幼稚園を再編統合して永野幼稚園とするため、町立学校の設置に関する条例の一部が改正されました。

人 事
人権擁護委員の推せん
 村上新一さんを人権擁護委員候補者に推せんすることについて、議会で同意されました。
 なお、村上さんは7月1日付けで、法務大臣から同委員として委嘱される予定です。


村上 新一さん(61歳・山ノ入)

 

平成21年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

13億1,900万円  

老 人 保 健

60万円  

介 護 保 険

8億1,880万円  

後期高齢者医療

1億2,400万円  

公共下水道事業

4億4,200万円  

宮 財 産 区

670万円  

 

事業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億7,501万円 

支出

4億144万円 

水道事業

収入

5億3,100万円 

支出

5億900万円 

 

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