町議会9月会議
   
平成20年度決算

 平成21年町議会定例会9月会議が、9月7日から18日まで開かれ、平成20年度の一般会計と6つの特別会計、2つの企業会計の決算認定や、平成21年度各種会計の補正予算、条例改正など、24の議案が可決されました。

“憧れのまち”にするために、使われたお金
平成20年度 普通会計決算額82億309万円


提案理由を述べる村上町長

 平成20年度の各種会計の決算額は表1のとおりです。
 一般会計と特別会計を合わせた普通会計の決算額は、19年度と比較して、歳入で7.3l減の84億6,717万円、歳出も7.1l減の82億309万円となりました。歳入から歳出を引いた差引残額は2億6,408万円(対前年度比12.2l減)で、このうち事業とともに21年度に繰り越す財源(繰越明許費)2,507万円。実質的な収支額は、2億3,901万円(17.1l減)と、厳しい町の財政事情のなか、健全財政を維持することできました。(図1)



一般会計

 町の主な事業を行う一般会計決算額の過去5年間の推移を示したのが図2です。ここ数年続いた減少傾向が、平成20年度では歳入歳出とも増加に転じる結果となりました。また、平成20年度一般会計決算額を19年度と比較したのが図3です。

歳入
 歳入の決算額は、前年度と比較して1億6,740万円の増となりました。これは、固定資産税などの調定額の増による町の大きな財源のひとつである「町税」が、4,642万円(2.6l)増加し、また「地方交付税」が1億4,535万円(9.1l)増加したのが主な理由です。
 その反面、譲与税・交付金や国庫支出金、町債などが減額となりました。


 

歳出
 歳出の決算額は、前年度と比較して2億821万円の増額となりました。これは、上水道高料金対策補助金(水道事業会計への繰出金)と公立刈田綜合病院への運営補助金の増額ため、衛生費が1億2,863万円(26l)増額、昨年10月から0歳から小学校を卒業するまでの子どもの医療費を全額助成し、無料化とする「子ども医療費助成制度」の実施に伴い、民生費が6,108万円(6.4l)増額になりました。
 また、町の借金(町債)の元利返済に充てる公債費は、前年度より323万円増額したものの、歳出総額に対する構成比は14.9lと、前年度より0.6ポイント低くなりました。

特別会計


8月24日、江刺とよのさん(小妻坂・写真左)と8月31日、伊藤きよしさん(宮司・写真右)が元気に満100歳の誕生日を迎えました。2人とも健康の秘けつは「好き嫌いなく何でも食べること」と話していました

 平成19年度の特別会計と事業会計は下の表のとおりです。

特別会計・企業会計決算額

会 計 名

歳入(収入)
歳出(支出)

国民健康保険

13億2,930万円

12億9,521万円

老人保健

1億5,155万円

1億5,081万円

宮財産区

364万円

290万円

公共下水道事業

9億2,620万円

9億1,009万円

介護保健

8億1,822万円

7億5,773万円

後期高齢者医療

9,292万円

9,199万円

     

会 計 名

事業収益
事業費用

蔵王病院事業

3億9,597万円

3億9,808万円

水道事業

5億5,151万円

5億528万円

 

◆国民健康保険
 国民健康保険特別会計は、保険税の収入済額は、19年度に比べ6,208万円減少。さらに、調定額に対する収入率は68.9lで、前年度より4.9ポイント下回り、毎年累積している収入未済額は1億6,575万円となりました。

◆老人保健
 老人保健特別会計は、後期高齢者医療制度へ移行したため、大幅に決算額が減額。歳入の約8割が国保や社会保険から拠出される交付金。歳出のほとんどが75歳以上の人たちの医療費です。

◆公共下水道事業
 公共下水道事業特別会計は、一般会計からの繰入金2億271万円と、町債5億8,440万円が歳入全体の63.1lを占めています。
 また、公債費(町債の返済金)が8億403万円で、歳出全体の88.4lを占めています。

◆介護保険
 介護保険特別会計は、65歳以上の人が負担する介護保険料1億3,968万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億1,303万円が歳入の主なものです。歳出のほとんどは、介護保険の給付費で6億6,702万円が支払われるなど、年々増加しています。

◆後期高齢者医療
 新設の後期高齢者医療特別会計は、75歳以上の人が負担する後期高齢者医療保険料6,074万円で歳入全体の65.4lを占めています。
 歳出のほとんどは、県後期高齢者医療広域連合への納付金で8,997万円となりました。

企業会計

◆蔵王病院事業
 蔵王病院事業会計は、収益から費用を差し引いた211万円の赤字決算となりました。
 19年度と比較して、入院患者数は36人減って12,525人、外来患者数が120人減って16,601人と、年々減少しています。

◆水道事業
 水道事業会計は、費用縮減などの経営改善により、4,623万円の黒字決算となりました。
 このため、累積欠損金(赤字)は6億3,907万円(税抜き)となりました。

人事

教育委員会委員
 9月30日で任期満了となる町教育委員会委員の我妻千代子さんを再度委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、平成25年9月30日までの4年間です。


我妻 千代子さん
(65歳・曲竹北)

主な条例改正

町消費生活相談員の活動強化勤務日を週2日から3日に
 9月1日の消費者庁発足により、各都道府県は「地方消費者行政活性化基金」を設置し、各市町村へ消費者行政活性化事業補助金を交付することになりました。
 この補助金を活用し、町消費生活相談員の活動強化を目的に勤務日数を週2日から週3日に増やし、月額43,300円から68,900円に報酬を改定するため、嘱託の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部が改正されました。

蔵王球場フェンスに広告財源(収入)の確保図る
 町総合運動公園の蔵王球場フェンスに広告を表示させ、新たな使用料収入の確保を図るため、町都市公園条例の一部が改正されました。


企業などの有料広告を募集する蔵王球場。掲載料は1平方bにつき1年間で6,000円。
1区画は縦1b×横6b。場所は内野側フェンスに14区画と外野側フェンスに18区画のあわせて32区画

出産育児一時金が38万円から42万円に
 健康保険保険法施行令等の一部改正に伴い、10月から平成23年3月までの間に出産した場合に支給される出産育児一時金を38万円から42万円に引き上げるため、町国民健康保険条例の一部が改正されました。

補正予算

一般会計予算総額55億5,577万円に
 平成21年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、6億1,145万円を追加し、補正後の総額を55億5,577万円としました。
 歳入の主なものでは、地方交付税1億8,358万円、国庫補助金3億9,423万円、特別会計繰入金1,188万円、町債1,080万円追加するほか、自動車取得税交付金883万円、繰越金909万円を減額しました。
 歳出では、光ファイバー通信網敷設工事費1億6,553万円、町道円田永野線・小村崎中央線の舗装補修工事費8,308万円、議場放送設備改修工事2,000万円、町内小中学校、幼稚園の地上デジタル放送の受信対応に対するアンテナ・ケーブル入替工事費952万円、町消防団第一分団平沢・新町班ポンプ自動車購入費1,848万円などを追加しました。


配備から26年が経過し老朽化が目立つ第一分団平沢・新町班消防ポンプ自動車。
最新の車両が配備されると町内の消防車両はすべて更新されることになります

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