一般会計の決算実質収支は1億4,825万円
提案理由を述べる村上町長
歳入が58億8,386万円、歳出が56億6,291万円で、収支差引額は2億2,095万円となりました。この中には、令和元年度に繰り越すべき財源として7,270万円が含まれていますので、実質収支は、1億4,825万円となりました。このうち8,000万円を基金(貯金)に積み立て、残りを令和元年度に繰り越しました。
用 語 の 説 明
議 会 費
|
議会運営にかかる費用
|
総 務 費
|
各種基金への積立や税務、戸籍、選挙など行政運営にかかる費用
|
民 生 費
|
高齢者や児童の福祉などにかかる費用
|
衛 生 費
|
町民の健康にかかる費用やごみ処理などにかかる費用
|
農林水産業費
|
農業や林業、水産業の振興にかかる費用
|
商工費・労働費
|
商工業の振興や観光振興にかかる費用
|
土 木 費
|
道路や公園などの整備、公営住宅の管理などにかかる費用
|
消 防 費
|
消火活動や防災対策にかかる費用
|
教 育 費
|
学校教育や生涯学習、文化、スポーツ振興にかかる費用
|
災害復旧費
|
土木や公共施設などの災害復旧にかかる費用
|
公 債 費
|
町の借入金(町債)の返済にかかる費用
|
諸支出金
|
支出の性質により、他の支出科目に含まれない経費
|
歳入
歳入の決算額は、前年度と比較して1億9709万円の減(△3.2%)となりました。寄附金、義務教育施設整備基金等繰入金などが増額となったものの、国庫支出金、県支出金などが減額となったためです。
自主財源である町税は、前年度と比較すると941万円の増(0.5%)となりました。また、町税全体の徴収率は94.3%で、前年度に比べて1.5ポイント改善され、8年連続で滞納繰越額は減少しています。
歳出
歳出の決算額は、前年度と比較して2億3555万円の減(△4.0%)となりました。前年度より減額となった要因は、畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業や道路整備事業などの普通建設事業費が大幅に減額となったためです。
また、特別会計や企業会計及び刈田綜合病院の運営補助、仙南地域広域行政事務組合の負担も行っています。
財政状況
町債の繰上償還や借入抑制に計画的に取り組んできた結果、町債は大きく減少しており、「財政健全化判断比率」は大幅に基準を下回り、健全な状態といえます。
しかし、少子高齢化の進展や子育て支援に対する社会保障費、公共施設の老朽化に伴う費用が年々増加しており、町が自由に使うことができる財源が少ない状況が続いています。今後も安定して行政サービスを提供していくために、行財政改革を進め、計画的な財政運営を行っていく必要があります。
特別会計の決算
区 分
|
歳入(収入)
|
歳出(支出)
|
国民健康保険
|
14億 542万円
|
13億 175万円
|
宮財産区
|
260万円
|
228万円
|
公共下水道事業
|
4億2,866万円
|
4億2,122万円
|
介護保健
|
10億3,531万円
|
10億 712万円
|
後期高齢者医療
|
1億2,721万円
|
1億2,716万円
|
合計
|
29億9,920万円
|
28億5,953万円
|
企業会計の決算
区 分
|
収 入
|
支 出
|
収益的収支
|
3億7,035万円
|
4億 940万円
|
資本的収支
|
2,062万円
|
2,145万円
|
区 分
|
収 入
|
支 出
|
収益的収支
|
4億6,930万円
|
4億2,234万円
|
資本的収支
|
9,125万円
|
2億5,863万円
|
※企業会計の決算額は、消費税および地方消費税抜きの収支決算。
◆国民健康保険
保険税の収入済額は2億7039万円で、前年度より4329万円の減額となりました。収入未済額は7838万円で、前年度より664万円の減額となりました。
◆公共下水道事業
30年度末での町債残高は24億5566万円。公債費(町債の返済金)が3億2494万円で、歳出全体の77.1%を占めています。
◆介護保険
65歳以上の人が負担する介護保険料1億9950万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億5451万円が歳入の主なものです。
◆後期高齢者医療
75歳以上の人などが負担する後期高齢者医療保険料8314万円が、歳入全体の65.4%を占めています。
◆蔵王病院事業
収益から費用を差し引いた3905万円の赤字決算。前年度と比較して、外来患者数は1449人減の1万1250人となり、入院患者数では365人減の1万3087人となりました。
◆水道事業
収益から費用を差し引いた4696万円の黒字。そのため、当年度未処分利益剰余金は、1億6232万円となりました。
8月29日から9月13日まで、令和元年町議会定例会9月会議が開かれ、平成30年度の各種会計決算認定のほか、一般会計や特別会計の補正予算など21件の議案が原案通り可決、固定資産評価審査委員会委員および宮財産区管理会委員の選任8件に関して同意されました。
一般会計予算総額 60億6,416万円に
令和元年度一般会計予算は、歳入(収入)と歳出(支出)それぞれ1億2,458万円を増額し、総額を60億6,416万円としました。
歳入は、地方交付税6,560万円、子ども・子育て支援臨時交付金1,756万円などを追加しました。
歳出の主なものでは、統合中学校建設用地の確定測量業務委託料2,300万円、統合中学校基本計画策定業務委託料1,199万円などを追加しました。
ページの先頭へ