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健康を守る行事



健康一口メモNo326
網膜動脈閉塞症
無痛性の急激な視力低下にご用心

公立刈田綜合病院眼科  医師 志賀由己浩 先生

 「網膜動脈閉塞症」という病気をご存じですか?なかなか馴染みのない病名ですが、実は急いで治療を開始する必要がある眼の病気の代表格です。この病気は、網膜動脈が閉塞し、光を脳に伝えるために働く網膜に血流障害が起きる病気です(@)。その原因の多くは、網膜動脈の動脈硬化や心臓の中で作られた血栓などの塊(塞栓子)が詰まることによって生じます。
 症状として、「突然、片目が急に真っ暗になった」と自覚される患者さんが多いです。この病気の怖い点は、「痛みがない」ということです。そのため、数日間様子をみられる患者さんが多く、どうしても眼科受診が遅れがちになってしまいます。治療として、眼球マッサージや薬物療法のほか、高気圧酸素療法が行われます。当院は宮城県でも数少ない高気圧酸素療法(A)が実施可能な施設です。発症から間もない状態であれば視機能を改善することがきる可能性があります。
 無痛性の急激な視力低下を自覚された場合は、我慢なさらず速やかな眼科受診をお願いします。


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