健康一口メモNo321
「療養病床を大事に活用してください」
大泉記念病院 内科 医師 高橋 博人 先生
平成28年12月から大泉記念病院内科の療養型病床に赴任してきました。
当院は白石刈田地区唯一の療養型病床を持つ病院です。皆さんは、慢性期の患者さんが療養する療養型病床がニーズの高い重要な公共施設であることをご存知ですか?
慢性期とは、病気の急性期治療が終わり、激しい症状や徴候は落ち着いてきたが、治るにはまだまだ時間のかかる時期のことです。
療養病床には、簡単な機器や設備しかなく、一般病床のような高度な検査や治療は行いません。 薬の種類も限られ、比較的安価なものしか使えませんが、病室や談話室などはゆとりのある設計をもとに作っています。
療養と言っても、ベッド数には限りがあるので、無制限に入院を続けることはできません。当院は同地区唯一の療養病床ですので、地元の患者さんをなるべく多く受け入れるようにしています。
そのためには、ある程度快復の目途がたった方から退院していただかなければなりません。患者さんが入院されたと同時に、ご家族には、退院後の自宅受け入れ態勢や施設への入所申し込みなどの準備を進めていただくようにご協力をお願いします。
皆さんには、このような現状をご理解いただき、当院療養病床がより良い医療サービスを提供できるよう、大事に活用していただけたらうれしいです。
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