
蔵王町長 村上 英人
明けましておめでとうございます。
皆さまには、希望に満ちた新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
さて、日本全体で少子・高齢化、人口減少が進む中、活力ある町づくりを進めるためには、町民の皆さまと行政が協力し、限られた財源を効率的かつ計画的に使って、各種施策を進めていかなければなりません。
こうした中、本町では昨年から、平成30年度から39年度までの町の基本計画になる「第五次蔵王町長期総合計画」の策定作業を進めてきました。
今年は、地区懇談会などを通して、町民の皆さまの意見を反映した計画に仕上げていきたいと考えています。
また、昨年はパラオ共和国出身の4名を含む10名の町民の皆さまと一緒に、同国を訪問したほか、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに登録されるなど、同国との結びつきが強まった年でした。
現在、同じくパラオ共和国を相手国としてホストタウンの登録を受けた茨城県常陸大宮市と連携し、同国との基本合意書締結の準備を進めているところであります。
仙台空港が完全民営化され、今後国内外から宮城県を訪れる人が増えてくると思います。観光地同士の広域連携はもちろんのこと、町の観光資源とおいしい地場産品などを結びつけ、新たなニーズを掘り起こしていくことが交流人口の拡大、町の経済発展につながっていくのではないかと考えています。
町でも「地産地消・6次産業化推進協議会」の立ち上げや台湾の旅行事業者へのPRなどを実施し、支援に努めているところです。
私が町長に就任してから4期13年目を迎えましたが、この間一貫して力を注いできた子育て支援策として、今年は子育て世代の皆さまが、気軽に情報交換や育児相談などができる「子育て支援センター」を、地域福祉センター内に整備していきます。
さまざまな自然災害への備えなど、町の課題は山積していますが、子どもから高齢者の方まで、誰もが住んでよかったと思えるまちづくりへの決意を新たに、今年1年がんばり抜くことをお誓いし、町民の皆さまにとって今年がよい年でありますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

地域福祉センター内で行われた乳幼児相談で、交流する親子ら

蔵王町議会議長 佐藤 長成
明けましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、健康で希望に満ちた新春を迎えられましたこととお慶び申し上げます。
日ごろ、議会に対しましてご理解とご協力を賜り心よりお礼を申し上げます。
昨年は、議会議員の改選により新たな議会構成となり、町民の負託に答えられるように一層の努力を誓い決意を新たにしております。
さて、昨年を振り返りますと4月には熊本地震、10月には鳥取県中部地震と8月には連続発生した台風で東北や北海道では、甚大な災害となり全国各地で自然災害が発生した年でありました。
地方議会にとって、残念な話題も報道され住民に身近であるべき議員の信頼を損なう出来事があり、全国的な注目を浴びました。
こうした中にあって本町では、少子高齢社会への対応、農業観光の振興、教育文化の振興、そして地方創生などさまざまな諸課題に取り組んでおります。
住民の代表機関である議会には、基本的な議会の果たすべき役割がありその責務が重くなってきております。
執行機関は、町民の福祉向上のため、さまざまな事業を行っています。その中には、順調に成果を挙げているものもあれば、新たな課題に取り組む必要が出る場合もあります。
議会には、執行機関の仕事をチェックして、問題点があれば指摘し、解決のため考え方を正す行政監視機能の役割が求められております。
もう一つの役割は、政策立案機能です。
町民の意見や要望を吸い上げ、行政に忠実に反映させるように活動する立場にあります。こうした町民の意見や要望を政策という型につくり上げ、あるいは執行機関が考えている事業の内容について、提言をしたりする政策立案機能が議会に求められております。
こうした議会の2つの機能を積み重ねていくことが議会の活性化につながり、町民が期待するまちづくりにつながるものと思っております。そのためには、議会基本条例を基に議会活動を進めてまいります。
本年も町民の代表として、議会の果たすべき役割を深く自覚し、議会活動に全力で取り組んでまいりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げますと共に、町民の皆さま方のご健勝ご多幸を心よりお祈り申し上げ新年のごあいさつといたします。

各地区で行われた議会報告会の様子
ページの先頭へ
|