町議会9月会議
   
平成27年度の決算報告

一般会計の決算実質収支は1億9,890万円


提案理由を述べる村上町長

  歳入が60億9,494万円、歳出が58億8,729万円で、収支差引額は2億765万円となりました。この中には、平成28年度に繰り越すべき財源として875万円が含まれていますので、実質収支は、1億9,890万円となりました。このうち1億円を基金(貯金)に積み立て、残りを平成28年度に繰り越しました。

用 語 の 説 明

議 会 費

議会運営に係る費用

総 務 費

各種基金への積立や税務、戸籍、選挙など行政運営にかかる費用

民 生 費

高齢者や児童の福祉などにかかる費用

衛 生 費

町民の健康にかかる費用やごみ処理などにかかる費用

農林水産業費

農業や林業、水産業にかかる費用

商工費ほか

商工業の振興や企業誘致、観光振興にかかる費用

土 木 費

道路や公園などの整備、公営住宅の管理などにかかる費用

消 防 費

消火活動や救急にかかる費用

教 育 費

学校教育や生涯学習、文化、スポーツ振興にかかる費用

災害復旧費

土木や公共施設などの災害復旧にかかる費用

公 債 費

町の借入金(町債)の返済にかかる費用

諸支出金

支出の性質により、他の支出科目に含まれない費用


一般会計

歳入
 歳入の決算額は、前年度と比較して1億3,992万円の減(△2.2%)となりました。前年度より減額になった主な要因は、前年度の大雪被害に係る対策事業の完了によって、県支出金が大幅に減額となったためです。
 自主財源である町税は、前年度と比較すると4,424万円の減(△2.5%)となりました。一方、徴収率は2.3ポイント改善され、5年連続で滞納繰越額は減少しています。

歳出
 歳出の決算額は、前年度と比較して1億9,821万円の減(△3.3%)となりました。蔵王火山対策事業に取り組んだものの前年度の大雪被害に係る被災農業者向け支援事業が完了したことにより災害復旧費が大幅に減額となったためです。             
 また、特別会計や企業会計及び刈田綜合病院の運営補助、仙南広域行政事務組合の負担も行っています。

財政状況
 しかし、高齢化の進展や子育て支援の拡充など社会保障費が年々増加していることから、町が自由に使うことができる財源に余裕が少ない状況が続いています。今後も安定して行政サービスを提供していくために、さらに行財政改革を進め、計画的な財政運営を行っていく必要があります。

特別会計

特別会計・事業会計決算額

区  分

歳入(収入)
歳出(支出)

国民健康保険

17億933万円

15億6,826万円

宮財産区

383万円

357万円

公共下水道事業

4億1,948万円

4億1,631万円

介護保健

10億1,175万円

9億4,274万円

後期高齢者医療

1億1,660万円

1億1,644万円

合計

32億6,099万円

30億4,732万円

     

区  分

事業収益
事業費用

蔵王病院

4億2,212万円

4億1,308万円

水道事業

5億730万円

4億3,702万円

合計

9億2,942万円

8億5,010万円

 

◆国民健康保険
  保険税の収入済額は、26年度に比べ1億6,779万円増額し、調定額に対する収入率は73.9%。毎年累積している収入未済額は1億2,091万円となりました。

◆公共下水道事業
 27年度末で町債残高は28億8,425万円。公債費(町債の返済金)が3億3,253万円で、歳出全体の79.9%を占めています。

◆介護保険
 65歳以上の人が負担する介護保険料1億8,197万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億4,864万円が歳入の主なものです。

◆後期高齢者医療
 75歳以上の人などが負担する後期高齢者医療保険料7,293万円が、歳入全体の62.5%を占めています。

企業会計

◆蔵王病院事業
 収益から費用を差し引いた904万円の黒字決算。26年度と比較して、外来患者数は274人減の14,151人、入院患者数は138人減の13,553人となりました。

◆水道事業

 収益から費用を差し引いた7,028万円の黒字決算。そのため、当年度未処分利益余剰金は、1億3,143万円(税抜き)となりました。

町議会9月会議

 町議会9月会議が、8月30日から9月14日まで開かれ、平成27年度の会計決算認定のほか、平成28年度各種会計の補正予算、条例制定など、28の議案が可決されました。

補正予算

一般会計予算総額59億2,736万円へ
 平成28年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、3億717万円を追加し、補正後の総額を59億2,736万円としました。
 歳入は、普通交付税3,170万円、国庫支出金1,047万円、ふるさと納税寄付金500万円などを追加しました。
 歳出の主なものでは、職員の異動に伴う人件費の補正や情報セキュリティ強化対策事業委託料および備品購入費として3,671万円、畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業補助金1億3,765万円、台湾プロモーション業務委託料など1,195万円のほか、蔵王病院事業会計への補助金をそれぞれ追加しました。

人 事

教育委員会委員人事
 9月30日をもって退任する町教育委員会委員の佐藤譲さんに代わり、新たに文谷政義さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、平成30年9月30日までの2年間です。
 10月20日で任期満了となる町教育委員会の菅原}子さんと堺康雄さんを再度委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、32年10月20までの4年間です。


文谷 政義さん
(61歳・北境)


固定資産評価審査委員
 9月30日で任期満了となる町固定資産評価審査委員の菊地治さんに代わり、新たに菅野祐一さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、31年9月30日までの3年間です。


菅野 祐一さん
(44歳・北山)


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