健康一口メモNo308
「高血圧」

公立刈田綜合病院 副院長　渡辺　正 先生

　昨年、高血圧治療ガイドライン（学会の指針）が新しくなりました。少し改定されましたが、大きな変更はないようです。
　上の血圧（収縮期血圧）が140以上、または下の血圧（拡張期血圧）が90以上が高血圧です。これは病院で測定した時の血圧（診察室血圧）です。治療はこの値を超えないことを目標に行います。
　自宅で測定した時（家庭血圧）は、病院で測定する数値から上と下それぞれから5を引いて、上が135以上、下が85以上だと高血圧です。
　血圧は朝晩に測定してください。2回測定して平均を出しますが、1回でも大丈夫です。病院での血圧と自宅での血圧に差がある時は、自宅での血圧を優先して判断します。厳密に言うと、測定条件は決まっています。しかし、測定条件にこだわると測定が面倒になるので、あまり気にしなくて構いません。
　糖尿病も患っている高血圧の方は、目標値をもっと下げる必要があります。上が140、下が80を超えないことが目標になります。
　逆に、高齢者（75歳以上）では、上が150を下が90を超えないように下げて、そこから緩やかに上が140を、下が90を超えないように下げていきます。

休日当番医（内科・外科・歯科）　2月7日〜3月6日