写真で見る ふるさと いまむかし

第11回  成人式


@晴れ着やおしゃれなスーツ姿で臨む成人式(平成8年)

 正月明けの1月第2日曜日は『成人の日』。多くの自治体が成人式を開催し、大人の仲間入りをする新成人たちを祝います。今回は、わが町の成人式のいまむかしを追いかけてみましょう。

 日本ではじめて成人式が行われたのは69年前(昭和21年)。埼玉県蕨町(現在は蕨市)の青年団が、終戦間もない暗い雰囲気を吹き飛ばし、次世代を担う若者たちを励ますため『青年祭』を行いました。
 このイベントの中で、新成人を迎える『成年式』を開催したのがルーツです。さらに66年前(昭和24年)には祝日『成人の日』が制定され、全国に成人式が定着しました。
 成人の日が制定されたとき、蔵王町はまだ誕生前。宮村・円田村が独自に成人式を開催していました(写真A・B)。60年前(昭和30年)に蔵王町が誕生した後も、しばらくの間は旧村ごとに成人式を開催していましたが、55年前(昭和35年)からは合同開催となりました。


B円田村の成人式(昭和28年)

A宮村の成人式。日本酒で乾杯!(年代不明)

 当初、わが町では成人の日(当時は1月15日)に成人式を行っていましたが、地元を離れた新成人の帰省の手間や晴れ着の費用を軽くするため、44年前(昭和46年)からお盆の帰省に合わせた8月15日開催となりました。そのためこの年は1月と8月の2回成人式が行われました。  雪の心配がなく、軽装で動きやすくなったため、式典に加えてアトラクションや立食パーティー、奉仕活動などの趣向が凝らされました(写真C)。


C身軽な夏の成人式ならではの立食パーティー(平成4年)


 しかし時代とともに時間的・経済的なゆとりが向上し、暦どおりの成人式開催を望む住民の声も多くなったことから、19年前(平成8年)からは成人の日の開催に戻して今に至ります(写真@)。


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