町議会第2回定例会
  ・「町民協働のまちづくり」を目指して
・財政健全化に向けて5年連続の増額!!
・24年度予算の主な使いみち
・特別会計・事業会計22年度 補正予算

「町民協働のまちづくり」を目指して
平成24年度 施政方針と予算


施政方針を述べる村上町長

 3月6日から27日にかけて、平成24年町議会第2回定例会が開かれ、平成24年度の一般会計や特別会計の予算など、31の議案が原案どおり可決されました。
 第2回定例会の初日、村上町長が平成24年度の町政運営の基本となる施政方針演説を行いました。「町民協働のまちづくり」を目指した主な施政方針と予算をお知らせします。

◆復興に向けた取り組み
 昨年3月11日に発生した大震災は、想定外の巨大津波や福島原発事故などを引き起こし、東日本に未曾有の被害をもたらしました。
 わが町においては、町道、上下水道、学校施設などの公共施設、民間住宅や観光施設、商工業施設などにも、かつて無い程の被害を受け、直ちに災害対策本部を立ち上げ、懸命に復旧・復興に努めてまいりました。
 今回の大震災を教訓として、町では「地域防災計画」を見直し、避難所の確認や自主防災組織の育成などに取り組みながら放射能対策も進めていきます。
 基本的行政運営は、「第四次長期総合計画」の5本の柱を基本計画として、町民の皆さまと共に歩むまちづくりに取り組みたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
 そして、英断をもって町政を進めて行けば、必ずや未来が開けてくるものと信じています。

◆将来の発展のためより効果的に執行
 平成24年度の予算編成では、限られた財源を将来の町の発展のため、より効果的に執行させていただきます。
 歳入は、「年少扶養控除」が廃止されることから、個人住民税は増額。町税全体の約3分の2を占める固定資産税は、土地の下落修正や家屋の評価替えのため大幅な減収となり、前年度と比べて非常に厳しい予算編成となりました。
 歳出は「地方バス路線」の維持や「町民タクシー」を利用しやすい環境を整備。小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン・子宮頸がんワクチンなどの予防接種を無料で実施します。
 環境衛生面では、昨年の震災で一年延期した「環境政策課」を4月に設置。「蔵王町環境保全宣言」に基づき、環境基本条例の制定や7月から始まるごみの有料化や放射能対策を対応していきます。
 農業・観光面では、水田におけるセシウム対策を実施。「笑顔咲くたび 伊達な旅」をキャッチフレーズに仙台・宮城「伊達な旅」春キャンペーンを4月から6月まで展開します。
 子育て支援事業として、小学校6年生までの医療費を無料にする「子ども医療費」や「あったか支援金」などの継続。
 全国4大大会と格上げ認定された自転車ロードレース「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2012」の開催で、環境保全宣言の町を町内外にアピールしつつ、地域経済活性化を促して行きます。

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財政健全化に向けて5年連続の増額!!
一般会計予算総額 56億4,000万円

 平成24年度一般会計の当初予算は、「蔵王町行政改革推進計画」に沿い、長期的展望に立ち、健全財政の維持と、震災及び放射能対策関連事業を考慮しながら、予算編成にあたりました。
 その結果、23年度に比べ2億7,000万円(5.0l)増加し、56億4,000万円となりました。


歳 入
 歳入では、固定資産税の減収が見込まれることなどから、23年度予算と比較すると、町税が6,886万円(4.3l)減の15億4,226円を計上しました。
 また、地方交付税は、制度改正、町税の減収などの影響により普通交付税・特別交付税を合わせ、18億9,000万円を計上。前年度に比べ7,000万円(3.8%)の増加を見込みました。

歳 出
 歳出では、引き続き健全財政の維持に努めながら、計画的な行財政運営を行うとともに、事務事業を的確に執行し、最小の経費で最大の効果を得ることを認識した予算といたしました。
 また、公債費は前年度に比べ、3億8,391万円(61.4%)増の10億933万円計上し、将来の財政負担を軽減するために、繰上げ償還を実施します。

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24年度予算の主な使いみち
一 般 会 計


春の火災予防週間に合わせて、町消防団と町内を巡回しながら住宅などの火災予防の啓発活動を行いました。
遠刈田消防団の点呼している様子(3/1)

健やかなまちづくりのために

◆小学校6年生までの医療費を無料にする子ども医療費 3,527万円
◆母子父子家庭に支給する「あったか支援金」 375万円
◆第3子以降の子を出生した保護者に支給する「すこやか養育助成金」 630万円

学び楽しむまちづくりのために

◆小・中学校保健室エアコン設置工事費 725万円
◆宮運動広場防球ネット・トイレ設置工事費 361万円

美しい快適なまちづくりのために

◆住宅用太陽光発電システム設置事業補助金 420万円
◆町道「永野山ノ入 平沢線」道路改良工事 6,250万円

活気あるまちづくりのために

◆環境循環型ブランド牛推進事業助成費 100万円
◆仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会負担金 165万円
◆日本の蔵王ヒルクライム大会負担金 600万円

共に創るまちづくりのために

◆学校給食センター蒸気ボイラー設置工事費 427万円
◆白石消防署蔵王出張所庁舎用地造成工事費 860万円
◆円田地区公民館耐震補強工事 300万円
◆小型消防動力ポンプ購入費 261万円


議 長に 佐藤長成さん
副議長には松ア良一さん


佐藤 長成さん
(63歳・北境)

松ア 良一さん
(59歳・曲竹南)

 町議会議員の改選後、はじめて開かれた今回の議会では、開会初日の3月6日、任期満了に伴う議長、副議長の選挙が行われました。
 選挙の結果、議長に佐藤長成さん(63歳・北境)、副議長に松ア良一さん(59歳・曲竹南)が選ばれました。

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特別会計・事業会計
22年度 補正予算


3月19日、羽田保治さん(小妻坂)がめでたく満百歳を迎え、奥様のやいさん(92歳)と
家族で百賀を祝いました。町から表彰状と特別敬老祝金30万円、町社会福祉協議会から
羽毛布団が贈られました。また3月18日に村上たまのさん(新町)も満百歳を迎え表彰されました。

 

5つの特別会計総額28億970万円
 平成24年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。  特別会計の予算額を23年度当初予算と比較すると、介護保険特別会計は、健全財政を維持するために、3年に一度保険料見直しのため1億3,200万円の増額となりました。
 一方、介護保険特別会計を除く4つの特別会計は、後期高齢者医療が微増になったほかは前年度に比べ総額9,420万円の減額となりました。

事業会計経営改善を図る予算

 蔵王病院事業会計は、「蔵王病院改革プラン」に沿った経営改善を図る予算編成にあたりましたが、5,113万円の赤字を見込みました。
 水道事業会計は、前年度から4,100万円の黒字を見込み、累積赤字のさらなる縮小を図る予算としています。

補正予算
平成23年度一般会計予算69億6,561万円
 平成23年度一般会計は、歳入と歳出予算それぞれ1億1,568万円を減額し、補正後の総額を69億6,561万円としました。
 歳入の主なものでは、町税7,912万円、地方交付税2,826万円をそれぞれ追加。国庫負担金9,515万円、基本繰入金1億円を減額しました。
 歳出の主なものでは、町内で作付けされる全水田を対象に、放射性セシウム吸収抑制に取り組む対策事業費1,440万円を追加。災害査定完了に伴う請負差額や執行残額の整理を行った結果、災害復旧費(農林施設・土木施設・公共施設等)1億2,287万円を減額しました。

環境政策課の設置
 町では、住民サービスの向上と行政の効率化を目的に、3月末まで町民税務課で行ってきた業務の一部を分離し、環境の保全、衛生を職務とする「環境政策課」が4月から役場2階に設置されました。
主な業務内容
環境政策係
●環境政策・保全に関すること
●環境基本計画に関すること
●資源循環に関すること
環境衛生係
●放射能測定・除染に関すること
●一般廃棄物の処理に関すること
●公害防止及び苦情処理に関すること
●廃棄物の不法処理に関すること
●浄化槽設置に関すること
●犬の登録並びに狂犬病予防に関すること
●動物(犬、猫等)の死体収容に関すること

問い合わせ先/環境政策課 TEL0224−33−3007

 

平成24年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

13億3,400万円  

介 護 保 険

9億2,200万円  

後期高齢者医療

1億2,580万円  

公共下水道事業

4億2,300万円  

宮 財 産 区

490万円  

 

事業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億8,119万円 

支出

4億3,232万円 

水道事業

収入

5億3,200万円 

支出

4億9,100万円 

 

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