町議会3月会議
  ・「町民協働のまちづくり」を目指して
・4年連続の増額で町の将来像実現へ
・23年度予算の主な使いみち
・特別会計・事業会計22年度 補正予算主な条例制定・改正

「町民協働のまちづくり」を目指して
平成23年度 施政方針と予算


作業服で提案理由を述べる村上町長(3/30 第2回3月会議)

 3月4日から14日にかけて、平成23年町議会定例会第1回3月会議、30日に第2回3月会議が開かれ、平成23年度の一般会計や特別会計の予算など、34の議案が原案どおり可決されました。
 第1回3月会議の初日、村上町長が平成23年度の町政運営の基本となる施政方針演説を行いました。「町民協働のまちづくり」を目指した主な施政方針と予算をお知らせします。

◆子育て支援の充実が最重要施策
 今や、平成23年度の国家予算の公債金(借金)は44兆円にも達し、税収の40兆円より多い非常状態にあります。
 また、県の財政状況も非常に厳しく、当然にして、国や県からの負担金・補助金の削減・廃止がされるなど、町の自立のために自らの道を切り開き、できる限り歳出を削減し、歳入を確保しなければなりません。財政運営環境は依然として厳しい状況にあります。
 このような中、財政を立て直し、健全化を維持していくということは、非常に重要なことです。町民の皆さまには、負担が増えたことなどが実感されることが多いと思われますが、少子高齢化社会における介護・疾病予防など福祉の増進や、生まれてくる子どもが少なくなって、将来の蔵王町が心配される中で、安心して子育てのできる環境づくり、子どもたちの安全の確保と今まで以上の子育て支援の充実を図ることを最重要施策の一つして取り組みます。
 基本的行政運営は、「第四次長期総合計画」の5本の柱を基本計画として町民の皆さまと共に歩むまちづくりに取り組みたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。  そして、英断をもって町政を進めて行けば必ずや未来が開けてくるものと信じています。

◆将来の発展のためより効果的に執行
 平成23年度の予算編成では、限られた財源を将来の発展のため、効果的に執行させていただきます。
 歳入は、依然として上昇気配の見えない経済情勢や個人所得の下落が予想されることから個人町県民税と、土地の地価下落修正のため固定資産税を前年度と比べて減収と見込みました。しかし、地方交付税は、制度改正が実施されることから、増加を見込みました。
 歳出は、前年度に積み立てを行った地域活性化・公共投資臨時交付金基金を活用して、円田中学校大規模改良工事や「蔵王球場」を20年ぶりに改修・改良工事を行い、産業の活性化を図ります。
 環境保全面では、今年度「環境政策課」を設置し、環境基本条例の早期制定や、ごみ有料化に向けて対応します。さらに、町民の皆さまと一緒になって、循環型社会の実現にため「エコ住宅」や「住宅用太陽光発電システム」への補助金の交付などで、今後の環境諸施策を効果的に推進します。
 子育て支援事業として、小学校6年生までの医療費を無料にする「子ども医療費」や、「すこやか養育助成」・「あったか支援金」の継続と各種予防接種を無料で実施します。

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4年連続の増額で町の将来像実現へ
一般会計予算総額 53億7,000万円

 平成23年度一般会計の当初予算は、第四次総合計画に掲げた町の将来像「人に優しい・自然に優しい、みんなで創るまち」を目指し、各種施策を計画的に実施することを目的に予算編成にあたりました。
 その結果、総額53億7,000万円で、22年度に比べ2億3,000万円(4.5%)増で4年連続の増額予算となりました。


歳 入
 歳入では、固定資産税の減収が見込まれることなどから、22年度予算と比較すると、町税が7,446万円(4.4%)減の16億1,112円を計上しました。
 また、地方交付税は、制度改正、町税の減収などの影響により普通交付税・特別交付税を合わせ、18億2,000万円を計上。前年度に比べ1億7,000万円(10.3%)の大幅な増加を見込みました。

歳 出
 歳出では、引き続き健全財政の維持に努めながら、計画的な行財政運営を行うとともに、事務事業を的確に執行し、最小の経費で最大の効果を得ることを認識した予算といたしました。
 また、減債基金積立金(貯金)は前年度に比べ2,938万円(81%)増の6,567万円計上し、将来の計画的な公債費(借金の返済額)の繰り上げ償還に備えます。

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23年度予算の主な使いみち
一 般 会 計


美しい快適なまちづくりのため3月8日、遠刈田小学校6年生21人が卒業前に温泉街の清掃活動を実施。
3グループに分かれて約1時間、道路にポイ捨てされた空き缶や紙くずなどのごみを拾いました す

健やかなまちづくりのために

◆小学校6年生までの医療費を無料にする子ども医療費 3,609万円
◆母子父子家庭に支給する「あったか支援金」 325万円
◆第3子以降の子を出生した保護者に支給する「すこやか養育助成金」 630万円
◆永野保育所機械室改修工事費 337万円

学び楽しむまちづくりのために

◆円田中学校大規模改良工事費 2,460万円
◆平沢小学校体育館修繕工事費 580万円
◆学校給食調理賄材料費(食材などの値上げ分を全額町で負担。給食費保護者負担金は据え置き) 5,747万円
◆蔵王球場スタンド等改良工事費 1,530万円

美しい快適なまちづくりのために

◆役場庁舎追尾式太陽光発電装置設置費 900万円
◆町民タクシー委託料 144万円
◆地上デジタル放送を受信するための地デシ辺地共聴施設整備事業費補助金 2,093万円
◆エコ住宅・住宅用太陽光発電システム設置事業補助金 580万円
◆町道「永野・山の入・平沢線」道路改良工事 7,550万円
◆町道「湯口線」予備設計委託料 770万円

活気あるまちづくりのために

◆緊急雇用創出事業費(環境美化活動作業員などの町臨時職員の雇用) 3,149万円
◆こけし工人の育成などのふるさと雇用再生特別基金事業費 1,868万円
◆円田2期地区ほ場整備事業負担金 1,785万円

共に創るまちづくりのために

◆白石消防署蔵王出張所庁舎用地造成工事費 800万円
◆宮地区公民館耐震補強工事 950万円
◆円田地区公民館耐震補強設計委託料 135万円
◆指定避難所案内誘導看板設置工事費 407万円


1月28日、協働のまちづくりが認められ県内で唯一「優良町村」として全国町村会から表彰されました。

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特別会計・事業会計
22年度 補正予算
主な条例改正


町制施行55周年を迎え、蔵王町の魅力を全国に発信しようと3月5日、
ございんホールでNHKラジオ番組「真打ち競演」の公開収録が行われました。
会場には町内外から大勢の人が訪れ、約2時間にわたる落語や漫才を楽しみました

 

特別会計 総額27億890万円
 平成23年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
 特別会計の予算額を22年度当初予算と比較すると、国民健康保険特別会計は、保険給付費や介護納付金などが増えたことにより4,900万円の増額となりました。
 一方、国民健康保険特別会計を除く4特別会計は、前年度に比べ総額5,060万円の減額となりました。

事業の健全経営を目指した予算

 蔵王病院事業会計は、「蔵王病院改革プラン」に沿った経営改善を図る予算編成にあたりましたが、4,033万円の赤字を見込みました。
 水道事業会計は、前年度同様1,400万円の黒字を見込み、累積赤字のさらなる縮小を図る予算としています。

補正予算
平成22年度一般会計予算54億2,742万円
 平成22年度一般会計は、歳入と歳出予算それぞれ4,389万円を追加し、補正後の総額を54億2,742万円としました。
 歳入の主なものでは、地方交付税4,176万円、震災復興寄付金150万円を追加しました。
 歳出の主なものでは、東日本大震災の被災者に対する災害救助費3,482万円と被害を受けた道路、上下水道、公共施設などの応急手当などの災害復旧費4,532万円を計上しました。

主な条例改正
環境保全と保護が目的「環境政策課」を設置
 環境の保全と保護を目的とする「環境政策課」の設置時期を、予定の4月から6月にするため、町役場課設置条例の一部を改正しました

出産育児一時金、4月以降も42万円
 3月まで特例措置として、42万円に引き上げて支給していた出産育児一時金を4月からも引き続き同額で支給するため、町国民健康保険条例の一部を改正しました。

人 事
教育委員会委員
 3月31日で辞職した山田 紘さん(教育長)に代わり、新たに町教育委員会委員に佐藤茂廣さん(永野)を選任することについて、議会で同意されました。


佐藤 茂廣さん (60歳・永野)

 

平成22年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

13億6,800万円  

介 護 保 険

7億9,000万円  

後期高齢者医療

1億1,680万円  

公共下水道事業

4億2,900万円  

宮 財 産 区

510万円  

 

事業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億8,113万円 

支出

4億2,146万円 

水道事業

収入

5億1,500万円 

支出

5億100万円 

 

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