9月議会定例会
   
平成19年度決算

 平成20年第3回町議会定例会が、9月1日から12日まで開かれ、平成19年度の一般会計と5つの特別会計、2つの企業会計の決算認定や、平成20年度各種会計の補正予算、条例改正など、22の議案が可決されました。

町民協働のまちづくりのために、使われたお金は
平成19年度普通会計決算額88億3,257万円


行政報告を述べる村上町長

 平成19年度の各種会計の決算額は表1のとおりです。
 一般会計と特別会計を合わせた普通会計の決算額は、18年度と比較して、歳入で1l減の91億3,326万円、歳出も0.6l減の88億3,257万円となりました。歳入から歳出を引いた差引残額は3億69万円(13.3l減)で、このうち事業とともに20年度に繰り越す財源(繰越明許費)1,246万円。実質的な繰越額は、2億8,823万円(対前年度比11l減)と、厳しい町の財政事情のなか、健全財政を維持することできました。(図1)



一般会計

歳入
 町の主な事業を行う一般会計決算額の過去5年間の推移を示したのが図2です。また平成19年度一般会計決算額を18年度と比較したのが図3です。
 歳入の決算額は、前年度と比較して1億365万円の減となりました。町の大きな財源のひとつである「町税」は、町民税が地方税法の改正に伴う、調定額の増などにより、1億3,506万円(8l)増額、「地方交付税」が5,982万円(3.9l)増額しましたが、その反面、譲与税・交付金や国庫支出金、町債などが減額となりました。


 

歳出
 歳出の決算額は、財政健全化のために投資的事業の圧縮と人件費の抑制などにより、前年度と比較して1億3,768万円の減となりました。
 町伝統産業会館(みやぎ蔵王こけし館)を指定管理者に管理させたため、町への使用料金の収入はないものの、維持管理などの費用を管理者がすべて負担するため、商工費・労働費ほかが1億3,136万円(75.1l)減額になりました。
 一方、町の借金(町債)の元利返済に充てる公債費は、前年度より2,233万円増額、歳出総額に対する構成比は15.5%と、前年度より0.9ポイント高くなりました。

特別会計


リズム体操で元気に長生き!!(9/15 永野西区敬老会)

 平成19年度の特別会計と事業会計は下の表のとおりです。

特別会計・企業会計決算額

会 計 名

歳入(収入)
歳出(支出)

国民健康保険

13億6,877万円

13億6,431万円

老人保健

14億5,108万円

14億5,014万円

宮財産区

2,512万円

2,492万円

公共下水道事業

4億9,322万円

4億7,049万円

介護保健

8億1,713万円

7億3,656万円

     

会 計 名

事業収益
事業費用

蔵王病院事業

3億9,883万円

4億 201万円

水道事業

5億1,567万円

5億1,395万円

 

◆国民健康保険
 国民健康保険特別会計は、保険税の収入済額は、18年度に比べ1,240万円減少。さらに、調定額に対する収入率は73.9%で、前年度より1.6ポイント下回り、毎年累積している収入未済額は1億5,264万円となりました。

◆老人保健
 老人保健特別会計は、加入者数の増加や医療技術の高度化などに伴い、毎年増加傾向を示しています。歳入の約8割が国保や社会保険から拠出される交付金。歳出のほとんどは70歳以上の人たちの老人医療費で、13億9,857万円と全体の96.4lを占めています。

◆公共下水道事業
 公共下水道事業特別会計は、一般会計からの繰入金2億1,227万円と、町債1億5,430万円が歳入全体の74.3lを占めています。また、下水道使用料などの未収金は累計が3,540万円となりました。
 公債費(町債の返済金)が3億9,380万円で、歳出全体の83.7lを占めています。

◆介護保険
 介護保険特別会計は、65歳以上の人が負担する介護保険料と40歳〜64歳の人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金3億4,341万円が歳入の主なものです。歳出のほとんどは、介護保険の給付費で、6億5,687万円が支払われるなど、年々増加しています。

企業会計

蔵王病院事業
 蔵王病院事業会計は、収益から費用を差し引いた318万円の赤字決算となりました。
 入院患者は、18年度と比較して1.4l、174人増えて12,461人となりましたが、外来患者数が15.3l、3,020人減って16,721人となるなど、固定患者数が年々減少しています。

水道事業
 水道事業会計は、給水収益や加入金の増加、費用縮減などの経営改善により、172万円の黒字決算となりました。
 このため、累積欠損金(赤字)は6億8,529万円(税抜き)となりました。


ひさしが取り付けられ、使いやすくなる永野保育所

補正予算

一般会計予算総額50億3,961万円に
 平成20年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、2億850万円を追加し、補正後の総額を50億3,961万円としました。
 歳入の主なものでは、町民税1,000万円、地方交付税1億3,425万円、財産売払収入1,240万円、特別会計繰入金1,903万円、繰越金3,933万円を追加するほか、基金繰入金2,000万円を減額しました。
 歳出では、すこやか養育助成金290万円、永野保育所ひさし設置工事費に450万円、曲竹明神河原1号線道路改良工事費に500万円、城山橋塗装工事負担金190万円などを追加しました。

主な条例改正

公園用地から一部除外普通財産として売却へ
 遠刈田住宅団地公園の一部を公園用地から除外し、普通財産として売却ようとするため、町公園条例の一部が改正されました。

人 事

教育委員会委員
 10月20日で任期満了となる町教育委員会委員の伊藤敏克さん(北境)を再度委員に選任と、同日任期満了となる町教育委員会委員の佐藤利夫さんに代わり、新たに佐藤久二雄さんを選任することについて議会で同意されました。


佐藤 久二雄さん
(50歳・沢内)

伊藤 敏克さん
(66歳・北境)

 

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