これまでにない厳しい財政状況
 「歳入に見合った歳出」を基本に予算編成
  ・平成18年度一般会計予算
・特別会計・事業会計
・18年度予算の主な使いみち

平成18年度一般会計予算
対前年度比8.2%減46億8千万円

歳入(収入)
〜町税収入など大幅に減額、15年前の予算規模に〜

 平成18年度一般会計の当初予算は、3年に一度の評価替えによる固定資産税の減額、国の「三位一体改革」に伴う補助金の減額や廃止などの影響を受けて、財政規模はますます抑制され、17年度に比べ4億2,000万円(8.2l)減少、46億8,000万円となりました。
 この予算額は、15年前の平成3年度当初予算額とほぼ同額です。

 歳入の主なものを17年度当初予算と比較すると、町税が4,872万円(2.9l)、地方交付税が5,000万円(3.5l)、県支出金が7,973万円(27.9l)減少しました。
 一方、国の「三位一体改革」に伴い地方譲与税は、4,862万円増の1億9,202万円を計上、地方消費税交付金も1,100万円増の1億2,300万円を計上しました。
 歳入予算は、現時点で見込まれる最大限の額を計上したものの、それでもなお不足する財源を確保するため、昨年と同様、財政調整基金から2億円、減債基金から735万円を取り崩して充当するなど、極めて厳しい予算編成となりました。

歳出(支出)
行政のスリム化を目指し、大幅な行政改革を実施

 歳出では、厳しい財政事情の中にあって、従来の方式を改め、あらかじめ予算額を提示して編成する「財源配分型予算編成」に移行しました。この手法は、歳入の伸びが見込めない中、限られた財源を有効に活用するもので、効率的な行政運営と徹底したコスト削減を図り「歳入に見合った歳出」を認識しての予算編成となりました。
 特に、老人憩いの家の管理を指定管理者制度に移行、平成17年度に見合わせていた行政区長・消防団員・農業委員会委員などの報酬を4%程引き下げさせていただきました。また、退職職員の不補充による職員の減、特殊勤務手当の廃止及び削減、庁舎清掃委託料等の見直し、町長と議長等の交際費の減額、投資的経費の削減など、現在可能な限りの見直しを行いました。
 歳出の項目別に17年度と比較すると、民生費2,831万円(3.0l)、衛生費5,358万円(10.7l)、商工費では、遠刈田温泉活性化事業の完了などから1億6,540万円(56.5l)を減額、土木費9,643万円(17.3l)、教育費6,516万円(8.1l)、公債費881万円(1.2l)など、ほとんどの予算項目で減額となりました。

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特別会計・事業会計


課の統合や機構改革などを行い、役場も生まれ変わります。

 

各種特別会計
 平成18年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
 特別会計の予算額をそれぞれ17年度当初予算と比較すると、国民健康保険特別会計は、国民健康保険税や国からの交付金が増えたことにより1億7,900万円(17.5l)増加、老人保健特別会計は、医療給付費の減額などにより9,100万円(6.5l)減額しました。介護保険特別会計は、在宅介護サービス利用者の増加が見込まれることなどから7,900万円(11.8l)増加しました。
 公共下水道事業特別会計は、事業費が減ったため6,106万円(11.4l)減額しました。

水道料金改定等で黒字を見込む

 蔵王病院事業会計は、入院収益に若干の増加を加味したものの、外来収益は年々患者数が減少しているため、17年度に比べ収入で345万円(8.5l)減少、支出は、デジタルナースコール等のリース料を計上した上で、737万円(0.8l)の減少、差し引き9,322万円の赤字が見込まれ、依然厳しい経営が続いています。
 水道事業会計は、広域水道受水費の値上げ等がありますが、今年度の水道料金改定により1,360万円の黒字を見込んでいます。

平成18年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

12億円  

老 人 保 健

13億500万円  

介 護 保 険

7億4,500万円  

公共下水道事業

4億7,454万円  

宮 財 産 区

460万円  

 

事業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億6,917万円 

支出

4億6,977万円 

水道事業

収入

5億7,030万円 

支出

5億5,670万円 

 

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18年度予算の主な使いみち

総務費では

◆仙南地域広域行政事務組合総務費負担金1,562万円
◆小村崎コミュニティセンター建設助成に2,200万円
◆宮交仙南バス運行・地方バス路線維持に640万円
◆県議会選挙のため210万円

民生費では

◆社会福祉協議会助成金に1,438万円
◆国民健康保険、老人保健、介護保険の各特別会計への繰出金に合計で2億8,278万円
◆乳幼児・心身障害者医療の助成に2,364万円
◆乳幼児(2歳未満児)のおむつ券助成に480万円
◆障害者の福祉支援に1億6,341万円
◆永野・宮保育所の管理・運営に1億3,552万円
◆児童館(5館)の管理・運営に4,453万円

衛生費では

◆健康を守るための各種健康審査や検診などの委託料に5,766万円
◆白石・七ヶ宿斉苑負担金に610万円
◆ごみ、し尿の処理に1億6,035万円
◆合併処理浄化槽設置補助に687万円
◆蔵王病院・公立刈田綜合病院への負担金・出資金に1億491万円
◆水道事業への補助・出資金に3,947万円

農林水産費では

◆園芸特産重点強化整備事業の補助金に758万円
◆「蔵王ブランド」の確立体制強化として300万円
◆仙南広域農道の負担金として1,263万円
◆水田農業(生産調整)推進に646万円
◆県営ほ場整備事業の推進に4,352万円
◆東根北部線の農道整備事業に4,766万円
◆森林整備地域活動支援交付金など林業振興に1,213万円

商工費では

◆中小企業振興や地域活性化など商工振興に4,698万円
◆町観光協会助成金や町内観光施設の整備など観光振興に3,490万円
◆こけし館の管理運営に930万円

土木費では

◆町道の除雪など維持補修に5,159万円
◆永野山の入平沢線の道路改良に9,312万円
◆公共下水道事業特別会計への繰出金に2億3,099万円
◆公園の維持管理に777万円

消防費では

◆常備消防を維持するために(仙南地域広域行政事務組合へ)1億4,280万円
◆小型動力ポンプ車購入など消防施設の整備に1,563万円

教育費では

◆小・中学校校舎の耐震診断・補強工事に1,938万円
◆小・中学校のパソコンリースに2,208万円
◆幼稚園の管理運営に9,334万円
◆公民館・文化会館・図書館の管理運営に1億1,836万円
◆ほ場整備・東根北部線等の文化財調査費に7,114万円
◆社会体育振興、体育施設の管理・運営に6,333万円
◆学校給食の管理、調理・運搬の委託に1億1,323万円円

公債費では

◆町債(町の借金)の元利返済に7億1,931万円

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