健康一口メモ 139
血液をさらさらにする薬
みどり薬局 薬剤師 伊藤 太一先生

 アスピリン(解熱鎮痛剤)といえば、頭痛や歯痛、風邪のとき飲む薬と思うかたが多いと思います。しかしここ10年来、別の目的で使われることが多くなっています。それは、抗血小板作用といって血をサラサラにする作用です。病院では、狭心症、心筋梗塞(こうそく)、虚血性脳血管障害などで血管が詰まるのを防ぐため投与されています。
 ところで、アスピリンには血をサラサラにする作用のほか、逆に血を固まりやすくする作用もあります。
 アスピリンは2つのまったく反対の働きをもっているのです。つまりせっかく血をサラサラにしようとアスピリンを服用しても、血を固まりやすくする作用のため、期待する効果がまったく表れないのです。これを「アスピリンジレンマ」といいます。
 これを解消する方法が、アスピリンの少量投与です。解熱、鎮痛目的よりもはるかに少ない量を服用するのです。こうすることで、血をサラサラにする作用が、血を固まりやすくする作用より顕著に表れるのです。病院で大人の患者さんが小児用のバファリンを処方されるのは、こうした理由からです。アスピリンに限らず、薬は服用する量によって表れる効果が違います。「たくさん服用すればたくさん効くだろう」、「体調が良いから服用をやめよう」などといった勝手な自己判断は、期待したことと違う作用(副作用)を起こし危険です。薬を服用するときは、医師の指示した用量、用法を守ることが非常に大事です。

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インフルエンザにご用心

 とくに高齢者には予防接種をお勧めします
 インフルエンザをたかが「カゼの一種」などとあなどっていませんか。インフルエンザはわが国最大の感染症で、ときに大流行し、多くの人々の命を奪うこともある恐ろしい病気です。
インフルエンザ予防の4大ポイント
@予防接種は予防の基本
予防の基本は、流行する前に予防接種を受けることです。高齢者など重症化しやすい人は、重症化防止の方法としても有効です。
Aウイルスには近づかない、近寄せない
インフルエンザがはやり出したら、人ごみはできるだけ避けましょう。手洗いとうがいを習慣づけましょう。
Bふだんから体調を整える
食事はたんぱく質とビタミンA、C、Eを多めにバランスよく。休養と睡眠を十分にとりましょう。
Cからだや皮膚を鍛えておく
運動を心がけ、体力をつけましょう。暖房に頼りすぎず換気を十分にしましょう。

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自慢の料理が入選

 健康づくり食卓コンクールで、町食生活改善推進員の小幡正子さん(遠刈田)と高子陽子さん(宮)が出展した料理が入選し、12月5日、宮城県食生活改善推進員連絡協議会から表彰されました。

  

Let's try「焼きご飯」(小幡正子さんの料理)

材料(4人分)  ご飯2ぜん分、卵4個、ハム4枚、パセリ(きざみ)大さじ2、とけるチーズ120c・マーガ リン大さじ1、 塩・こしょう 適量
作り方
@ときほぐした卵に、ごはん、せん切りにしたハム、パセリ、チーズを入れ、塩、こしょうで味をととのえる
Aフライパンにマーガリンを入れて熱し、@を入れて焼く。表面が固まったら裏返して両面が色づくまで焼く(こげやすいので、火は中火以下で)
◆来月は、高子さんの「ポテ・チーおやき」を紹介します

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健康を守る行事 1月9日〜2月8日
■問い合わせ先 保健福祉課 TEL0224-33-2003

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一つの命を救うために、あなたができること
骨髄バンクに登録ください

白血病や重症再生不良性貧血など、血液難病の有効な治療法として骨髄移植があります。
骨髄移植を推進していくため、日本赤十字社の協力で「骨髄バンク事業」が実施されています。
登録できるかた/20歳〜50歳の健康なかたならどなたでも
問い合わせ・申し込み先/仙南保健福祉事務所  TEL0224-53-3121

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健康が一番!!

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