補正予算
 

 令和4年定例会と1月会議では、一般会計で各1件の補正予算が提案されました。3月会議は一般会計のほか6件、追加議案として一般会計ほか1件の補正予算が提案され、第2回3月会議では、一般会計ほか3件の補正予算の提案があり慎重な審議を行い全て原案どおり可決しました。
 各会議での一般会計補正予算の質疑のいくつかを紹介します。

 
定例会・1月会議

 定例会(1月4日開催)及び1月会議(1月26日開催)に提案された一般会計補正予算で歳入歳出それぞれ2億227万5千円を追加し、予算総額は73億7,681万4千円となりました。
 内容は、子育て世帯への臨時特別給付金及び住民税非課税世帯等への臨時特別給付金などです。

 
一般会計(令和3年度)

子育て世帯への臨時特別給付金
を追加計上

内容と給付方法は?

提案内容  国の施策により18歳以下の子ども一人当たり10万円相当が対象世帯に給付されます。国が定める所得制限対象世帯にも、町独自の事業により給付するため予算を計上するものです。

■質疑(議員)
 給付方法、対象者の所得制限、給付に係る手数料を含めた財源について説明を。

■答弁(子育て支援課長)
 給付方法について国から示された方法のうち、蔵王町では、年内に5万円と新入学シーズンに5万円の現金給付とする。所得制限については、蔵王町で対象となる約30名分は一般財源で給付することとしている。事務手数料関係については全部国庫補助金で対応する。


子育て支援センター利用の様子



一般会計(令和3年度)

住民税非課税世帯等臨時特別
給付金を追加計上

対象世帯数と内容は?

提案内容  コロナ禍における生活支援対策として住民税非課税世帯等の対象世帯に一世帯当たり10万円を給付するものです。

■質疑(議員)
 国の特別給付金による事業と考えるが、対象世帯数等の説明を。

■答弁(保健福祉課長)
 蔵王町の住民税非課税世帯1,400世帯と、コロナ禍による家計急変世帯の400世帯で合計1,800世帯を対象と見込んでいる。対象になると思われる世帯には2月下旬頃から通知する。
 令和3年度中には1,000世帯の申請を見込んで予算計上しており、4月以降に申請される方の分については来年度の支出で計上する。



3月会議・第2回3月会議

 3月は、定例会3月会議及び第2回3月会議が開催され一般会計補正予算、国民健康保険・介護保険特別会計補正予算などの提案がありました。
 3月29日の第2回3月会議では、3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震対応のため、一般会計補正予算で200万円を追加し、予算総額は74億4,839万4千円となりました。
 内容は、歳入においては地方交付税・地方特別交付金の追加、町税・繰入金の減額で、歳出においては、総務費・衛生費を追加し、民生費・商工費が減額となりました。

 
一般会計(令和3年度)

移住支援事業支援金300万円
全額を減額

移住支援事業支援金の全額減額の理由は?

提案内容  宮城県が要綱を作成するもので、東京圏から宮城県内の指定された企業に就職される方で、条件を満たす世帯に100万円を支援支給するものです。今回は対象者が無く予算を全額減額するものです。

■質疑(議員)
 東京圏からの移住者が無くこの事業は機能していないということか。全額減額とはもったいない。他の移住政策と併せて工夫して進めるべきではないか。

■答弁(まちづくり推進課長)
 本事業は、あくまでみやぎ移住ガイドのほうに企業が求人として応募をして、そこに就職された方が対象となる。蔵王町では3つの事業所が求人を出している状況である。有楽町のふるさと回帰支援センターに本人が登録することはなくなったが、支援金を受けるハードルが高く、県内でも利用者が非常に少ないと聞いている。
 移住支援制度ということで、世帯移住の場合は100万円、単身の場合は60万円の交付がある非常に良い制度であり、宮城県が主体となっているが、町も一体となってお知らせしていく。


移住フェア(有楽町)



一般会計(令和4年度)

公立刈田綜合病院事業会計
補助金等2,583万円追加

予算増額の理由は?

提案内容  令和4年度分の予算は前年同額で計上していたが、今回2,583万円を追加計上するものです。

■質疑(議員)
 先日決定した予算に対し、直ぐに増額の予算追加は理解しがたい。正副管理者間の協議が不十分ではないか。

■答弁(副町長)
 刈田病院からの連絡をもとに前年同額の予算を計上したが、2月15日の会議で金額が出てきた。議員全員協議会でも説明したとおり病院事業予算と蔵王町の予算が不一致というわけにもいかないので、今回の補正とした。

討 論

反 対
平間徹也議員

 正副管理者が会議を開いておらず正式な手順を踏まずに管理者の白石市から上がってきたものであり、安易に認められない。来年度の予算なので、しっかり協議の上で補正予算を提出すべきであることから、今回の補正予算に反対する。

賛 成
大沼昌昭議員

 この補正予算が通らなければ病院の運営にも支障を来たすことになり、患者その他に関して運営上大きな問題が起きることとなることから、今回の補正予算に賛成する。


■〔採決の結果、賛成多数(12名)で可決〕




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