代表質問


三沢 茂議員

 

まちづくり
 
 
「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の効果の検証は
継続した取り組みを進める

■質問
 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づいて行政運営が展開されるとのことだが、これまで数値目標を掲げて取り組み、現時点での効果の検証と新年度事業展開方策の概要は。

■町長

 平成29年度実績では、22項目の数値目標の中で「ふるさと納税寄附件数」や「子育て支援センター利用者数」等が、目標値を上回っている。一方、「観光客入込数200万人」の目標は、蔵王山火口周辺警報発令等の事情による影響で伸び悩んでいる状況であるが、それぞれの課が対応を重ね、目標値に近づいていると認識している。
 新年度の具体的な事業展開については、各種事業をしっかりと進め、効果をあげていきたいと考えている。なお、「長期総合計画」が「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を引き継ぎ、人口減少を食い止める継続した取り組みを進めていきたいと考えている。

■質問
 安定した雇用、若者から高齢者まで活躍できる社会を目指すため、農業・観光事業の連携、ブランド化、インバウド受け入れ態勢整備の具体的な政策は。

■町長

 「農業と観光の連携」については、地元の新鮮な農畜産物を食材として使い料理等を提供し、地域経済の活性化につなげていくことが基本的な考え方である。「産業まつり」のようなイベントのほか、町特産物の蔵王ブランド化、地産地消・6次産業化の推進など、農産物の消費拡大と、観光振興の一層の連携に取り組んでいく。
 「ブランド化」については、品質ごとにこだわる「モノのブランド化」と「蔵王」という「地域イメージのブランド化」に一体的に取り組み推進していきたいと考えている。
 「インバウンド受入体制の整備」については、台湾やタイへ向けたプロモーション活動が実を結び、着実に増加している。今後も観光関連団体と連携し、おもてなし研修会の開催や多言語看板の整備など受入体制の整備を図っていく。


開通前の蔵王エコーラインを散策できる雪の壁ウォーク



■質問
 空き家の経年劣化、老朽化が進み、危険度も増しており、早急な対応を求められている。
 また、活用可能な空き家でも所有者の理解が得られず活用できない事情があるようだが、新年度の対策は。

■町長

 町内の空き家は、平成29年度に201件の調査を行い、そのうち老朽化や痛みが著しい空き家が9件ある。
 「空き家対策の推進に関する特別措置法」に定める「特定空家等」に該当する物件の調査を優先的に行い、所有者等に対して必要な措置を取るよう助言や指導、勧告等の働きかけを行っていく。
 「活用可能な空き家」については、「空き家バンク」の情報提供も考えられるが、情報提供希望者が10人に満たないため移住・定住の効果を見ながら必要に応じ対応していきたいと考えている。
 新年度からの具体的な取り組みについては、「空家等対策協議会」に諮り、その決定を受け進めていく。

■質問
 第五次長期総合計画に、町にふさわしい公共交通計画の策定と交通網の整備、JR東白石駅周辺の駐車場の整備等により、利便性の向上を図るとあるが、その具体策は。

■町長

 町民や観光客等の移動手段を確保するため、蔵王から村田間の町民バスや遠刈田から北原尾間の町民タクシーなど移動手段の確保に努めている。第五次長期総合計画の中でも、町にふさわしい公共交通計画の策定と交通網の整備を行い、地域交通の利便性を図ることを目標に掲げているが、統合中学校建設に伴うスクールバス運行等との連携も必要なため、地域特性等を踏まえながら公共交通計画を策定していく。
 JR東白石駅周辺の駐車場の整備については、用地取得が困難であるが、整備方法を検討し、継続的に調査を行っていく。

 

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