一般質問


村上一郎議員

 

農業振興
 
 
〔追跡質問〕「農業振興基本計画」の策定を
現在の計画で十分と考えている

■質問
 歴代町長も含めて、農業と観光の町をうたい基幹産業として展開してきた。観光振興基本計画が策定されているのに対し、農業振興基本計画が無いことに不自然さを感じ、納得がいかない。
 年々地域農業の形態が大きく変化しているなか、蔵王町農業の持続的発展を目指すためには、厳しさが増している今だからこそ、農業振興基本計画を策定することに意義があると思うがどうか。

■町長
 まず町全体の最上位計画である第五次長期総合計画がある。
 その次に、特に土地に関する利用計画である「蔵王町農業振興地域整備計画書」があり、人の育成に関する「農業経営基盤の強化に関する基本的な構想」がある。この土地と人に関する計画が両輪となっている。
 その他に「農地集積に係る市町村のビジョン」「蔵王町人・農地プラン」等、全部で16の計画書を作っている。
 観光に関してはそういった詳細計画が無いので基本計画を作っている。
 保健基本計画は、少子高齢化の問題に対し国の予算もつけられているので、それに合わせて基本計画を作っている。
 農業に関しては、このように16の計画書まで詳細に作っているので不備はないと考えている。


収穫前の水田



■再質問
 農業に関する16の計画は分野ごとの計画になっている。それを統合した農業部門の最上位計画となる農業振興基本計画がやはり必要だと考える。
 農業を取り巻く情勢は大変厳しい状況が続いている。農業従事者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加など、多くの課題を抱えているからこそ、振興基本計画の必要性が高いと思うがどうか。

■町長

 農業に関する国の政策もどんどん変わってくる。それに対応するようなこともやっていかなくてはならない。振興基本計画が無ければ何もできないということではない。すばらしい基本ビジョンを作るということも必要だと思うが、農政審議会、農業委員会の皆さんからも振興基本計画の必要性の声は出ていない。最上位計画である第五次長期総合計画で対応できると考えている。

■再質問
 第五次長期総合計画の中で、観光部門は6ページになっており、その中でさらに最上位計画ということで観光振興基本計画が策定されている。農業部門は4ページになっているが、その大きなタイトルごとに、やはりもう少し肉付けした最上位計画の振興計画が必要ではないか。

■町長

 土地に関する利用計画「蔵王町農業振興地域整備計画書」については、見直しの時期にきているので、それを今年度から始めている。
 先に話した現行の「土地と人に関する二つの計画」が両輪となって大きな農業計画となっており、十分であると考えている。


黒星病により伐採されたナシの木

 

もどる