平成28年11月15日から17日、熊本県南小国町で「観光振興(黒川温泉の活性化)」、大分県豊後高田市で「定住・移住促進施策」に関する視察研修を行いました。
○南小国町(黒川温泉) 阿蘇山の北に位置し、渓谷の両側にこじんまりとした20数軒の和風旅館が建ち並ぶが、2009年のミシュランガイドに2つ星で掲載され、全国屈指の温泉地として知られる。
「街全体が一つの宿、通りは廊下、旅館は客室」のキャッチフレーズのもと、歓楽的な要素や派手な看板を廃して落ち着いた雰囲気をみせる。
○豊後高田市 大分県北西部に位置し、周防灘に面し、人口23,555人。4年前に「住みたい田舎」ランキングで全国1位になった。昭和の懐かしい商店街を再現し、年間40万人の観光客が訪れる。
【まとめ】
□観光振興(温泉地)
一時的な集客や交流人口の増加ではなく、遠刈田温泉そのものの魅力による、1年を通じた集客増を図る必要がある。 黒川温泉では観光旅館協同組合が中心となり、温泉地全体として事業展開を行い年間を通じ平均7割の宿泊稼働率となっている。インバウンドに取り組む本町は、遠刈田温泉全体での受入れ態勢の整備が必要なことから、町及び観光物産協会、旅館組合等との連携を一層強化すべきである。
□移住・定住促進
豊後高田市では「地域活力創造課」を新設し、各種施策の推進や周知、受付や相談などを一括して実施している。定住ガイドブックには、各種施策が具体的・簡潔に紹介され、その相談等もワンストップ体制である。
本町においても、「移住定住促進検討チーム」の人員や機能を強化し、事業の推進及び管理も一元的に行う体制を検討すべきである。
大分県豊後高田市での研修