議案審議

 蔵王町議会では通年議会制のため、10月から12月までに会議を2回再開しました。
 11月会議は2日に再開し、10月の町長選挙後初の議会になることから、町長所信表明演説を行ったほか、梨黒星病発生に対応する緊急対策事業補助金や台湾からのインバウンド誘客のための委託料などの一般会計補正予算と国保会計補正予算を審議し、原案どおり可決しました。
 12月会議は9日から14日まで開催し、町長から提案された、副町長・固定資産評価審査委員の選任同意のほか、子育て支援センター設置条例の制定、ふるさと応援寄付基金条例の制定、町長等の給与並びに旅費支給条例の一部改正、一般会計のほか5つの特別会計等の補正予算など24件の議案を審議し、原案どおり同意・可決しました。
 また、一般質問では13日は4名、14日には2名の議員が登壇し、行政の問題点や方針をただしました。
 なお、審議結果は下表のとおりですが、掲載ページも表記しておりますので、条例や補正予算、委員会報告等はそれぞれ各ページでご覧ください。


寒風のなか行われた円田地区たこ揚げ大会




[12月会議] 【条例】
子育て支援センターを設置
子育て相談・講演を充実

【提案内容】   地域福祉センター内に子育て支援センターを設置するため、必要な事項を定める条例を制定するものです。
 来年度から実施する主な事業は次のとおりです。
@親子同士が気軽に集まり安全に遊べる子育て広場を常時開設
A経験の浅い母親などに、保育士と保健師が常時対応する子育て相談
B子育て講習会
C栄養士や調理師がアドバイスする離乳食教室
D妊娠中の方と先輩ママの交流会や、新米ママ対象の育児相談会

■〔討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕


親子で集まる場所ができます。

 

ふるさと応援寄付基金を創設
寄付者の思いを実現する事業に充当

【提案内容】 ふるさと納税制度を活用して寄せられた寄付金を積み立て、寄付者の思いを実現する事業の財源に充てるため、新たに基金条例を制定するものです。

■質疑(議員)
 寄付金の使途は5項目あるが、積み立てはそれぞれに振り分けるのか。

■答弁(まちづくり推進課長)
 しばらくは全額を積み立てし、特定の事業実施の際にそれぞれ充当する。

■質疑(議員)
 寄付金は返礼品等の経費でほぼ半額になり、早急な事業化は難しいと思われるが、年度ごとの成果の公表はどうするのか。

■答弁(まちづくり推進課長)
 特定の事業実施までは、受入れ状況などついてしっかりと公表していく。

■質疑(議員)
 使途の5項目は内容が幅広い。寄付者の思いを実現するには、事業を細分化し事業ごとの積立額の上限を定め、実施時期の目標とすべきではないか。

■答弁(まちづくり推進課長)
 目的に沿った事業展開を今後検討していく。

■質疑(議員)
 寄付者の思いを実現し、かつ最大限効果が発揮できる事業が決定されると思うが、事業の内容と実施時期をある程度明確にして公表し、さらに応援を募るべきではないか。

■答弁(町長)
 これまでの事業全般での活用では成果が見えない。基金として積み立て目に見える何か大きな事業の一助にする。
 事業内容は並行して絞り込んでいく。

■〔質疑・討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕

ふるさと応援寄付金の活用項目

○観光地『蔵王』の宣伝と環境保全
○次世代を担う子どもの育成と子育て環境の整備
○高齢者や障害者が安心して暮らせるまちづくり
○災害に強いまちづくり
○その他、住みよいまちづくり

 

 

社会教育指導員・消費生活相談員の報酬を引き上げ

【提案内容】  社会教育指導員・消費生活相談員の報酬改定を行うため、条例の一部を改正するものです。

改正内容
 社会教育指導員は、8,900円を増額し、(9.6%増)月額10万2,000円に改正する。
 消費生活相談員は、1万1,100円増額し、(16.1%増)月額8万円に改正する。

■〔質疑・討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕

 

農業委員は、今後町長が議会の同意を得て9人を選任
農地利用最適化推進委員は農業委員会が13人を任命
選挙による委員定数条例等を廃止

【提案内容】  農業委員会等に関する法律(農業委員会法)(メモ)の改正に基づき、蔵王町農業委員の定数・農地利用最適化推進委員の定数を定める条例を制定し、選挙による委員の定数に関する条例・議会推薦委員に関する定数条例を廃止するものです。


毎月開催されている農業委員会総会


■〔質疑・討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕

メ モ
農業委員会法改正による新制度の概要

農業委員会業務の重点化

○農業委員会の業務の重点は、農地利用の最適化の推進であることを明確化

農業委員の選出方法の変更
○地域の農業をリードする担い手が透明なプロセスを経て確実に就任するようにするため、市町村議会の同意を要件とする市町村長の任命制に変更

農地利用最適化推進委員の新設
○農業委員とは別に、各地域において農地利用の最適化(担い手への集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消、新規参入の促進)を推進する委員を新設し、農業委員会が任命

 

人事院勧告に基づき職員給与を引き上げ
若年層を重点に平均0.2%

【提案内容】
 人事院勧告に基づき、一般職員・企業職員の給与を改定するため、条例の一部を改正するもので、主な内容は次のとおりです。
@給料月額を本年4月にさかのぼり若年層は約1,500円程度、それ以外は400円引き上げる
A期末・勤勉手当支給率を0.1月分引き上げ年4.3月分とする
B平成29年度から、扶養手当を配偶者6,500円(現行1万3,000円)・子1人1万円(現行6,500円)とする
 ただし、経過措置として平成29年度は、扶養手当を配偶者1万円・子1人8,000円とする
C医師等の補充確保のため、初任給調整手当を町独自に新設する

■〔質疑・討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕

 

議員・町長等期末手当支給率年3.25月分に
国家公務員特別職改定に準じ引き上げ

【提案内容】
 国家公務員特別職の期末手当の改定に準じて、議会議員については0.3月分、町長、副町長、教育長については0.1月分支給率をそれぞれ引き上げ、年3.25月分とするため、条例の一部を改正するものです。

■〔質疑・討論なし〕
■〔採決の結果、全会一致で可決〕

 

【人事案件】

■副町長に 平間喜久夫さんを選任
 12月31日で任期満了となる齋藤俊一さんに代わり、新たに平間喜久夫さん(59歳・宮司区)を選任することに賛成多数で同意しました。
 平間さんは昭和52年町職員に採用され、まちづくり推進課長・総務課長等を歴任されました。任期は平成32年12月31日までの4年間です。


■固定資産評価審査委員に 我妻 昭さんを再任

 12月22日で任期満了となる我妻 昭さん(68歳・宮司区)を再度選任することに全会一致で同意しました。任期は平成31年12月22日までの3年間です。


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