■質問
　町の人口は昭和35年をピークに緩やかな減少が続いており、このままでは町民の活力やコミュニティーの存続、地域経済、町の財政基盤などへさまざまな面で深刻な事態が懸念される。
　人口の動向が地域経済などの指標になることから、町内外の人をひきつける魅力あふれる施策の展開と情報発信で、人口流出・減少の抑制へつなげたいとするのは市町村の最大の関心事である。当町としてもすでに取り組んできたさまざまな施策の展開をアピールするサイトには、懐かしい四季折々の自然景観やイベント情報、生活情報、移住促進のための空き家情報、自然体験や農業体験等のグリーンツーリズムなどを載せるウェブサイトを開設し、あこがれの町「蔵王」をさらに発信すべきと考えるが、町長の見解を伺う。
　さらに関連して、次の点を伺う。
�@住宅環境づくり対策
�A子育て・福祉・健康づくり対策の充実
�B産業振興及び雇用対策
�C相談窓口体制の整備

■町長
　本町の自然景観やイベント情報、町の施策などの情報を広く全国に発信することは有効である。こうしたことから、若手職員によるプロジェクトチームを中心に町ホームページの見直しを行い、「子育て支援PRコナー」に担当課をまたいだ子育て支援施策をまとめるなど、全面的にリニューアルし日々情報発信を行っている。
�@生活基盤となる道路や上下水道などは、長期総合計画に基づき計画的に整備と維持補修に努める。
　既存の住宅を活用した定住促進に向け、空き家調査を行い、定住可能な建物の所有者に33件のアンケート調査を実施し、回答をいただいた11件のうち、町ホームページに登録したい方が3件、条件により登録したい方が3件おり、どのような形で「空き家情報」を発信するか検討している。
�A新年度から小・中学校インフルエンザ予防接種の助成を始めるなど、今後も社会情勢の変化やニーズを把握しながら、しっかり取り組んでいく。
�B今までの農業や商工業、観光振興、企業誘致の各種施策を継続することに加え、地元企業などと連携しながら、6次産業化による町の活性化に取り組んでいきたい。
�C各部署の相談体制を整えるのはもちろんのことであり、各部署の連携を密にし対応していく。

蔵王町ホームページ

■再質問
　ホームページなどの情報提供で、具体的に取り組んでいく内容を伺う。
�@移住策として他市町村では、補助金での支援策も行っているが、本町ではどうか。
�B企業誘致や新規就農者への施策はどうか。

■町長
　ホームページをいかに見やすく、リンクしやすいよう再度見直しを行う。
�@本町らしいやり方でもっと多くの方が住めるような環境づくりを改善、再検討をする。
�B企業と協議しながら、道路整備など予算を伴う場合は財政を勘案し推進していく。