令和４年蔵王町議会定例会９月会議
令和４年８月３０日（火曜日）
出席議員（１５名）
１番 松 﨑 良 一 君 ２番 加 川 敦 君
３番 大 沼 昌 昭 君 ５番 平 間 徹 也 君
６番 佐 藤 敏 文 君 ７番 齋 藤 英 之 君
８番 平 間 武 美 君 ９番 佐 藤 長 成 君
１０番 三 沢 茂 君 １１番 遠 藤 裕 一 君
１２番 外 門 清 君 １３番 村 上 一 郎 君
１４番 葛 西 清 君 １５番 馬 場 勝 彦 君
１６番 村 山 一 夫 君
欠席議員（なし）
説明のため出席した者
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町長 |
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村 上 英 人 君 |
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副町長 |
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平 間 喜久夫 君 |
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会計管理者 会計課長 |
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佐 藤 浩 明 君 |
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総務課長 |
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宍 戸 光 晴 君 |
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まちづくり推進課長 |
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佐 藤 長 也 君 |
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町民税務課長 |
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大 槻 充 夫 君 |
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保健福祉課長 |
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鈴 木 智 子 君 |
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子育て支援課長 |
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佐 藤 敏 彦 君 |
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環境政策課長 |
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宮 澤 一 弘 君 |
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農林観光課長 |
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加 藤 勝 彦 君 |
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建設課長 |
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森 良 光 君 |
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上下水道課長 |
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平 間 勝 文 君 |
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病院事務長 |
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山 家 信 行 君 |
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教育長 |
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文 谷 政 義 君 |
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教育総務課長 |
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福 地 実 幸 君 |
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生涯学習課長 |
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我 妻 敏 君 |
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スポーツ振興課長 |
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佐 藤 孝 志 君 |
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農業委員会長 |
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武 田 明 夫 君 |
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農業委員会事務局長 |
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砂 金 毅 君 |
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代表監査委員 |
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佐 藤 雄 司 君 |
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選管委員長 |
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大 沼 芳 国 君 |
事務局職員出席者
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事務局長 |
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鈴 木 賢 君 |
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事務局長補佐 |
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相 原 宏 美 君 |
令和４年８月３０日（火曜日） 午前１０時００分 開議
日程第 １ 会議録署名議員の指名
日程第 ２ 会議日程の決定
日程第 ３ 諸般の報告
日程第 ４ 行政報告
日程第 ５ 議会のあり方検討委員会特別委員会調査報告（中間報告）
日程第 ６ 常任委員会調査報告
日程第 ７ 議案第５０号 令和３年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めること
について
日程第 ８ 議案第５１号 令和３年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定
を求めることについて
日程第 ９ 議案第５２号 令和３年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求
めることについて
日程第１０ 議案第５３号 令和３年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求
めることについて
日程第１１ 議案第５４号 令和３年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認
定を求めることについて
日程第１２ 議案第５５号 令和３年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第１３ 議案第５６号 令和３年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めること
について
日程第１４ 議案第５７号 令和３年度蔵王町下水道事業決算につき議会の認定を求めるこ
とについて
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前１０時００分 開議
○議長（村山一夫君） 皆さん、おはようございます。
まず最初に、町長の母校でもあります仙台育英高校が、高校野球で白河の関を越えさせたということで、大変みんなも夢と希望が持てたものだと思っておるところでございます。
そして、また肥料・飼料・資材の高騰などに対する、蔵王町議会としても意見書を提出したところでございます。やはりこの農家、農業と観光の町であります農業に対しての資材高騰というもの、よほど皆様方聞くであろうと思っておるところでございます。そういう点でも、やはりこういうものに対しても力を入れていかなければならないのかと思うものであります。
そして、また、白石市外二町組合の解散に伴う財産に関する合意書、こういうものも決まったようでございます。そういうものからしても、これは町長の働きが随分あったのかと思うところでございます。
そして、また、今年も各地で線状降水帯が発生し、東北、北海道では少ない、あまりないんだろうというようなことがあったと思うんですが、それが温暖化のせいかどうか分かりませんが、東北、北海道もかなり線状降水帯が出て、災害が発生していると。これからも、今まで以上のことが起きるんであろうと思うような状態が続いておるところでございます。こういうものに対しても、やはり皆様とともにいろいろなふうに調査し合い、これからの対策を練っていく、そういうこともしなければならないのかと思っているところでございます。
そして、また、コロナ対策についても、なぜかこの宮城県でも、10万人当たりにするとトップクラスになったというようなこの頃でございます。こういうものに対しても、やはり皆様方とともに注意をし合い、できるだけコロナに感染しない、感染すると後遺症が残って、大体３分の１ぐらいの人が、後遺症に悩んでいる人がいるんだという話もあります。そういうものからいっても、この議会としても、そういうものにも関わらなくて済むような状態にしていければと思うものであります。
本日から９月16日までの18日間、町長から、50号から69号までの案件を受理しておりますので、審査のほうよろしくお願い申し上げながら、挨拶に代えさせていただきます。
会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
本日８月30日は休会の日ですが、議事の都合により、特に令和４年蔵王町議会定例会９月会議を再開いたします。
なお、クールビズ実施中ですので、上着の着用は各自の判断でお願いいたします。
これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長（村山一夫君） 日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、５番平間徹也君、７番齋藤英之君を指名いたします。
○議長（村山一夫君） 日程第２、会議日程の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会９月会議の会議日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から16日までの18日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議ありませんので、本定例会９月会議は、本日から16日までの18日間とすることに決しました。
○議長（村山一夫君） 日程第３、諸般の報告をいたします。
本定例会９月会議に町長から議案第50号から議案第69号までの20件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。
次に、町長から令和３年度健全化判断比率及び資金不足比率について、監査委員の意見を付して報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、代表監査委員から令和４年７月分の例月出納検査の結果報告並びに両監査委員から令和４年６月及び７月に実施した定期監査の結果報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、議会のあり方検討特別委員会において議員の定数及び報酬に関する調査を行いましたので、その調査結果報告については、お手元に配付のとおり、委員長から報告があります。
次に、総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行いましたので、その調査結果についてはお手元に配付のとおり、委員長から報告があります。
次に、大沼昌昭君から白石市外二町組合議会臨時会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、齋藤英之君から仙南地域広域行政事務組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、村上一郎君から後期高齢者医療広域連合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、研修会に議員の派遣を決定したので、お手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会９月会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から挨拶の申出がありますので、これを許します。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長（村上英人君） 皆さん、おはようございます。
議会定例会９月会議の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
今年は例年よりも格段に早く、６月末に東北南部の梅雨明けが発表されたところであります。空梅雨での水不足が心配されたところでありましたが、７月15日から17日にかけまして、宮城県北部を中心に、時間雨量100ミリを超える猛烈な雨が降ったほか、16日の日降水量も200ミリに迫る記録的な大雨となった地域もあり、土砂災害、河川の増水や氾濫、低地への浸水などの被害が発生したところであります。幸い本町においては、被害に至るような強い雨にならずに推移し、安堵したところでありますが、今月に入っても、全国各地で線状降水帯や雷を伴った猛烈な雨が断続的に降り続き、大雨特別警報が発表された県も複数ありました。近年の気象災害は、いつどこで発生しても、特別なことではありませんので、決して他人事とは捉えず、平素からの災害に対する備えが大切であると強く感じている次第であります。
一方で、秋の観光シーズンを間近に控えまして、我が町を代表する秋の味覚、梨の収穫も始まり、昨日からＪＡ梨撰果場の稼働も開始したところであります。今のところ果樹、水稲ともに概ね良好な生育との報告を受けておりますので、今後も天候が順調に推移することで、平年に増した実りの秋を迎えられることを心から願うものであります。
さて、令和３年度各種会計決算の認定についてでありますが、８月19日に、代表監査委員から、令和３年度蔵王町各種会計歳入歳出決算及び各種基金の運用状況の審査意見書の提出を受け、各会計並びに事業とも全般にわたり適正かつ効率的な執行をされたとの所見をいただいたところであります。
今議会でありますが、令和３年度一般会計決算をはじめ４つの特別会計、３つの企業会計決算の認定をいただくこととしておりますので、慎重にご審議いただき、認定賜りますようお願いを申し上げる次第であります。
また、固定資産評価審査委員会委員の選任に関し議会の同意を求めることについて、教育委員会委員の任命に関し議会の同意を求めることについての人事案件が２議案、条例の一部改正と制定の２件、一般会計、４つの特別会計、３つの企業会計の補正予算など、全20議案を提出させていただいておりますので、慎重にご審議賜りますようお願いを申しまして、私のご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 以上で諸般の報告を終わります。
○議長（村山一夫君） 日程第４、行政報告を行います。
町長から行政報告の申出がありましたので、これを許します。町長。
○町長（村上英人君） 初めに、総務経済部門の行政についてご報告申し上げます。
まず、「白石市外二町組合の解散と財産処分に係る合意書の取り交わしについて」、ご報告申し上げます。
「白石市外二町組合の解散に関する合意書」につきましては、７月25日の議員全員協議会において協議させていただいたところであり、その翌日にそれぞれの市町長が署名を行ったところであります。
この合意書の中で、解散に伴う財産処分については「指定管理者の公募を行う前までに決定する」こととしており、今月10日、１市２町の市町長の協議の席上で、その方向性を見出したところであります。それは、本年度末に見込まれる病院事業の貸借対照表に基づいて「負債総額」から「資産総額」を差し引いた「債務超過額」を、１市２町の組合規約に定める負担割合に応じて清算する、というものであります。
その後、「白石市外二町組合の解散に伴う財産に関する合意書」の作成について、１市２町の関係課長等で協議を行ったほか、今月22日には副市長・副町長による会議の場を設けたところであります。
それらの場において、財産処分に際しては、処分の対象となる財産「処分財産」と、対象とならない財産「事務承継財産」がありますが、債務超過額を算定する際には、この「事務承継財産」を除くこととして合意書へ記載する旨の共通理解を図ったところであります。
この「解散に伴う財産に関する合意書」については、１市２町の市町長のスケジュールの関係から、白石市の職員が本町と七ヶ宿町を持ち回りながら、今月23日に市町長が署名を行い、取り交わしをしたところであります。
なお、この清算については、本年度末の貸借対照表をベースとするものであることから、今後も引き続き、円満な解散に向け、白石市、七ヶ宿町としっかりと協議を進めてまいります。
次に、「令和４年３月16日福島県沖地震の住家被害及び被災者支援の状況について」、ご報告申し上げます。
このことについては、今年３月29日に開かれた議会において、地震発生後10日前後の状況を報告したところであります。
今回は、それから５か月が経過した現時点での住家被害及び被災者支援の状況について、ご報告を申し上げます。
まず、罹災証明書の交付件数は、８月25日現在で451件に上っており、その内訳は、全壊が３件、大規模半壊１件、中規模半壊３件、半壊14件、準半壊43件、一部損壊387件の被害判定となっております。被災された皆様には、改めて、心からお見舞いを申し上げるものであります。
令和３年２月の地震では、最大の被害が半壊判定の３件でありましたので、今回の地震は、同じ震度６強が観測された前回の地震よりも揺れ方が相当激しかったことを物語っており、事実、本町でも災害救助法とともに被災者生活再建支援法が適用されたところでもあります。
現在、本町では被災された町民を支援するため、被害が半壊以上の住家等について、所有者が希望する場合の公費による解体のほか、準半壊以上の住家への応急復旧工事、見舞金の交付などを進めております。
公費による解体については、現時点で９棟の申請が出ており、そのほかに相談があったものを含めますと、最終的に二、三棟増えるものと考えております。
応急復旧工事については、現時点で30件の申請があり、そのうち既に22件が完了しているところでありますが、内閣府との協議により、工事完了の期限が12月15日まで延長されたことから、今後も申請件数が増えるものと考えております。
罹災者見舞金の交付については、明日31日の振込みを含めて、９回の支給手続を行っており、申請者109人（半壊以上15人、準半壊32人、一部損壊62人）で、支給総額は610万円となっております。
また、被災者生活再建支援法に基づく支援金につきましては、該当被災者に案内を行い、申請受付を開始しているところであります。
今後につきましても、被災者に寄り添った支援に努めるほか、被害を受けた道路や公共施設の復旧を早期に完了できるよう、鋭意取り組んでまいります。
次に、教育民生部門の行政について、ご報告を申し上げます。
まず、「関西電力株式会社による風力発電事業計画の廃止について」、ご報告申し上げます。
この風力発電事業計画につきましては、今年６月27日の議会終了後に、私が概要等を説明したとおりであります。
この計画が実行されれば、本町の代表的な観光地である御釜をはじめ、刈田岳、駒草平、三階の滝などからの眺望や景観に大きな影響を及ぼし、景勝地としての「蔵王」の価値を著しく低下させるほか、土砂災害も懸念されたところであります。
そのため、この計画の見直しを求める立場から、７月19日、事業計画に対する町の意見書を宮城県知事へ提出したほか、７月26日付で、関西電力株式会社に対しても、意見書を提出いたしました。
この意見書等を受け、関西電力株式会社では、宮城県環境影響評価技術審査会や関係自治体、地域住民などからの意見を踏まえた計画の見直しの検討に至ったところであります。
結果、環境への配慮と事業性の両立が難しいという判断の下、事業廃止が決定され、７月29日、関西電力株式会社が来庁し、直接その報告を受けたところであります。
計画が白紙撤回されたことで、安堵したところでありますが、これからも我が国の宝である「日本の蔵王」を守り続けていくため、今月５日に開かれた、環蔵王３市３町による「蔵王サミット」において、県境を越えた連携強化の重要性を強く訴え、蔵王山に対する共同宣言を発表したところであります。
今後につきましても、蔵王の良好な景観を後世に引き継ぐため、自然環境の保全に取り組んでまいります。
次に、「新型コロナウイルスワクチン接種について」、ご報告申し上げます。
４回目のワクチン接種の時期につきましては、６月会議において、７月中旬以降開始する旨を報告申し上げたところであります。
６月中旬から、３回目の接種後５か月経過する方を対象に順次接種券を郵送しており、その数は、８月22日時点で4,501人（60歳以上の方4,246人、医療従事者等255人）に至っております。
集団接種は、蔵王町医談会の先生方のご協力を得ながら、７月19日からふるさと文化会館で実施しており、来月24日まで、合計18日間を予定しております。
今月21日時点で４回目接種を終えた町民は、宮城県の公表によれば、60歳以上では、1,459人（27.3％）であります。また、12歳以上で３回目の接種を終えた町民は、8,419人（78.1％）となっております。
その一方、今月９日の厚生労働省による自治体説明会において、「オミクロン株と従来株に対応した２価ワクチン」による接種を10月半ば以降開始する準備を進めるよう、説明がなされたところであります。
今後につきましても、感染による重症化などの防止のため、来月開催予定の自治体説明会の内容を踏まえ、町民が安心して接種を受けられるよう、安全かつ円滑な接種体制を整えてまいります。
以上を申し上げまして、行政報告とさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 以上で、行政報告を終わります。
日程第５ 議会のあり方検討委員会特別委員会調査報告（中間報告）
○議長（村山一夫君） 日程第５、議会のあり方検討委員会特別委員会調査報告を議題といたします。
議会のあり方検討特別委員会において、議員の定数及び報酬に関する調査を行ったので、その調査結果について、特別委員長から報告があります。２番加川 敦君、登壇願います。
〔２番 加川 敦君 登壇〕
○２番（加川 敦君） それでは、議会のあり方検討特別委員会における調査項目のうち、議員定数と議員報酬について、調査結果がまとまりましたので、報告をいたします。
議会のあり方特別委員とは、議会のあるべき姿をいろいろな、様々な観点から検討する会でありまして、今回は議員報酬、議員定数につきまして、中間報告とさせていただくものであります。
令和４年７月２５日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
議会のあり方検討特別委員会
委員長 加 川 敦
委員会調査報告書
本委員会に付託された事件について、蔵王町議会会議規則第７７条の規定により、下記のとおり報告します。
記
１．調査事件
（１）議員定数について (２)議員報酬について
２．調査期間
令和３年３月１５日から令和４年７月２５日まで
（令和３年１月４日から令和３年３月１４日までは「議会のあり方検討会」で協議）
３．活動内容
・議会のあり方検討会
令和３年１月４日（第１回）、１月２９日（第２回）、２月２４日（第３回）
・議会のあり方検討特別委員会（３月１５日 ３月会議で設置）
令和３年３月１６日の第１回から令和４年７月２５日の第１４回まで。
途中の日付は省略させていただきます。皆様の資料を御覧ください。
４．委員
・委員長 加川 敦 ・副委員長 齋藤英之
・委員 平間徹也、佐藤敏文、三沢 茂、遠藤裕一、村上一郎
５．調査結果
（１）議員定数について
現状の「１５人」から２名削減し、「１３人」とすることが妥当である。
（２）議員報酬について
現状の「２４万７，０００円」から「２７万円」とすることが妥当である。（２万３，０００円増額）
議長、副議長においても、同額の「２万３，０００円」増額することが妥当である。
以上、議員定数と議員報酬についての調査結果報告といたします。
なお、調査の詳細については、次のページ以降に記載のとおりであります。
今後は、我々のこのたたき台を基に、議員全員で協議し、結論を出されるものと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 以上で議会のあり方検討特別委員会調査報告を終わります。
○議長（村山一夫君） 日程第６、常任委員会調査報告を議題といたします。
総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行ったので、その調査結果について委員長より報告があります。
初めに総務経済常任委員長から報告願います。13番村上一郎君、登壇願います。
〔13番 村上一郎君 登壇〕
○13番（村上一郎君） それでは、総務経済常任委員会の委員会調査の結果報告をいたします。
令和４年７月２２日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
総務経済常任委員会
委員長 村 上 一 郎
委員会調査結果報告
令和４年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
１．調査事件 都市公園等の維持管理に関する調査
２．調査期日 令和４年７月１９日（火）
３．出席者 委員長 村 上 一 郎 副委員長 加 川 敦
委 員 松 﨑 良 一 委 員 平 間 徹 也
委 員 佐 藤 敏 文 委 員 三 沢 茂
委 員 外 門 清
委員外 議 長 村 山 一 夫
４．職務のため出席した者
事務局長 鈴 木 賢 事務局長補佐 相 原 宏 美
５．説明のため出席した者
建 設 課 課長 森 良 光
同 課長補佐兼都市計画係長 鹿 島 亜 希
同 主事 井 上 和 紀
６．調査内容
建設課長等の出席を求め、「都市公園等の維持管理に関する調査」を行い、町内に存する都市公園等の管理状況と利用状況、町民の利用促進と安全な施設の提供、そして今後の公園整備計画などについての詳細説明と、それらに対する委員による質疑により調査を行った。
その調査の結果及び内容は別紙のとおりである。
なお、都市公園のうち「白山公園」と「遠刈田公園」の２か所を現地調査し、管理・整備の状況、課題や改善点などについての説明を受けるとともに、有料公園施設である遠刈田公園「野外音楽堂」の今後の活用と白山公園に設置されている遊具やトイレの管理などについての意見交換も実施した。
７．委員会の意見
① 都市公園の「意義」と「役割」を充たすことができるよう、教育委員会とも連携し、また、町だけでなく地域に協力を求めるなどして、公園や緑地、トイレ、遊具の維持管理など必要な環境整備を継続し、地域住民が集える施設となるよう努めるべきである。
② 遠刈田公園については、テニスコート跡地の有効活用と野外音楽堂の必要性を十分に検討し、既存の施設を含めて都市公園としての機能を向上させるべきである。
③ 白山公園内の運動広場（グラウンド）については、町内外からの多くの利用があるとのことだが、トイレの環境整備と駐車場の確保が十分であるとは言い難いため、衛生の確保と利便性の向上に努めるべきである。
以上、委員会の委員会調査の結果報告といたします。別紙のほうは御覧になっていただきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 次に、教育民生常任委員長から報告願います。７番齋藤英之君、登壇願います。
〔７番 齋藤英之君 登壇〕
○７番（齋藤英之君） それでは委員会調査の結果報告をいたします。
令和４年７月２７日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
教育民生常任委員会
委員長 齋 藤 英 之
委員会調査結果報告
令和４年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
１．調査事件 地域支援事業に関する調査（保健福祉課）
２．調査期日 令和４年７月２６日（火）
３．出席者 委員長 齋 藤 英 之 副委員長 平 間 武 美
委 員 大 沼 昌 昭 委 員 佐 藤 長 成
委 員 遠 藤 裕 一 委 員 葛 西 清
委 員 馬 場 勝 彦
委員外 議 長 村 山 一 夫
４．職務のため出席した者
事務局長 鈴 木 賢 事務局長補佐 相 原 宏 美
５．説明のため出席した者
保健福祉課 課長 鈴 木 智 子
同 課長補佐 毛 利 日呂恵
同 主幹兼地域包括支援センター係長 向 山 わかな
６．調査結果
保健福祉課長等の出席を求め、「地域支援事業に関する調査」を行い、「一般介護予防事業」、「生活支援体制整備事業」、「認知症総合支援事業」についての詳細説明と、それらに対する委員による質疑により調査を実施した。
その調査の結果及び内容は別紙のとおりである。
なお、一般介護予防事業として取り組んでいる「あがらいんかふぇ健康サロン事業」の一つである「仲良しピーチク会」の活動状況の視察調査と仲良しピーチク会の世話役をしている女性４人と事業を運営する上での課題などについて意見の交換も実施しました。
７．委員会の意見
① 一般介護予防事業をお世話する人の後継者について、今後どのように確保していくのかが課題であるため検討を進めるべきである。
② はつらつ長寿支援事業については、現在17行政区で実施しているが、今後、全地区で実施できるような体制づくりを検討し事業を広げていくとともに、参加者の増加についても十分に検討していくべきである。
③ 地域支援事業については、すばらしい内容の事業であるので、行政区などを通してもっと事業の周知に努め、参加者のさらなる増加を図るべきである。
以上で、委員会調査の結果報告といたします。
○議長（村山一夫君） 以上で常任委員会調査報告を終わります。
日程第７ 議案第５０号 令和３年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求める
ことについて
○議長（村山一夫君） 日程第７、議案第50号令和３年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについてを議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長（村上英人君） まず初めに、提案理由の説明に先立ちまして、令和３年度一般会計決算について、今後の展望を含め、概要をご説明させていただきます。
はじめに、令和３年度一般会計決算額は、歳入が76億5,898万7,000円、前年度比6.5％減。歳出が74億5,369万9,000円、前年度比6.3％減になりました。
令和３年度の町政運営は、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で、令和３年３月18日に宮城県と仙台市が発出した独自の「緊急事態宣言」期間の中にスタートしたところであります。町内公共施設の休館も余儀なくされ、４月の大型イベントである「雪の壁ウォーク」、５月の「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2021」も中止せざるを得ませんでしたが、感染拡大防止を目指し、新型コロナウイルスワクチンの町民への迅速かつ適切な接種を進めるため、「新型コロナウイルスワクチン接種推進室」を組織し、接種体制を整え、５月11日から高齢者施設入所者の接種を開始し、そのほか高齢者等の集団接種は、ふるさと文化会館を会場として同月18日から開始するなど対応してまいりました。
このような中、国や県と歩調を合わせて、「感染症拡大防止対策」と「地域経済の回復に向けた対策」を行いながら、第五次蔵王町長期総合計画の第４年次として、「健やかなまちづくり」、「学び楽しむまちづくり」など５つの基本方針に沿って各種施策に取り組んできたところであります。
運転免許証自主返納高齢者外出支援事業では、運転免許証を自主返納した高齢者に対して、タクシー利用券を交付し外出の支援を開始、また地域公共交通計画の策定や、国際化に対応した英語教育の推進、教育施設の改修工事、認定こども園設置検討委員会の開催などを行ってまいりました。特に令和３年度では、新型コロナウイルス感染症対策関連経費として、新型コロナウイルスワクチン接種事業や医療機関等への感染症対策のための支援金など「感染防止対策」に18事業で約１億3,900万円、休業要請に応じた事業所への協力金や、低所得世帯や子育て世帯支援のための給付金、また、全世帯に飲食店等で使用できるクーポン券の配付事業や観光客の誘客事業など「経済回復の対策」に20事業で約７億4,145万円を支出し、その結果、令和２年度に引き続き、歳入、歳出ともに規模の大きい決算額となったところであります。
前年度と比較し決算規模は下回りましたが、その主な要因は、歳入では国庫支出金や町債の減少、歳出では総務費や災害復旧費の減少によるものであります。
次に、主な歳入の決算状況を申し上げます。
町税の決算額は、現年度課税分及び滞納繰越分を合わせて16億4,690万9,000円（前年度比1.7％減）になりました。
税目別では、たばこ税や入湯税がやや増額したものの、固定資産税や町民税の減額が大きく、全体では前年度より2,880万4,000円の減となったものであります。
また、町税全体の徴収率は94.44％で、前年度に比べて0.17ポイント上昇いたしました。
滞納繰越額は、平成22年度末に４億2,618万円ありましたが、令和３年度末で8,858万3,000円（マイナス79.2％）まで縮減することができました。
このように、滞納額を大幅に縮減できたことは、これまで地域経済の緩やかな回復や、雇用が安定的に推移してきた背景もありますが、今はコロナ禍にあり、地域経済が低迷している中、徴収猶予の特例制度の活用を行いつつも、職員が一丸となって滞納整理に取り組んできた成果でもあり、今後も滞納額の縮減に向けて鋭意取り組んでまいります。
次に、地方交付税でありますが、25億3,290万2,000円（前年度比15.4％増）になりました。これは単位費用の増や普通交付税の再算定が行われ、追加交付を受けたことが主な要因であります。
国庫支出金は、前年度より11億7,050万7,000円減の８億9,219万7,000円（前年度比56.7％減）となりました。特別定額給付金給付事業費補助金の皆減や、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の減額が主な要因であります。
県支出金は、６億4,477万円（前年度比73.3％増）になりました。新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金事業補助金の増額が主な要因であります。
繰入金は、6,806万4,000円（前年度比248.4％増）になりました。義務教育施設整備基金からの繰入金の皆増が主な要因であります。
町債は、３億4,465万6,000円（前年度比24.8％減）になりました。災害復旧事業債の減額や、緊急防災・減災事業債の減額が主な要因であります。
次に、歳出について、性質別決算額の概要を申し上げます。
まず、経常的経費のうち「義務的経費」は、28億8,416万3,000円で、前年度より３億4,435万6,000円（13.6％）の増となりました。
これは、扶助費において、住民税非課税世帯等臨時特別給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金の増加により大きく伸びたことによるものであります。
次に、経常的経費のうち「物件費等」は、29億9,412万円で、前年度より７億3,035万9,000円（マイナス19.6％）の減となっております。
これは、補助費等において、特別定額給付金の皆減が大きな要因であります。
「投資的経費」は、３億4,145万3,000円で、前年度より３億3,333万円（マイナス49.4％）の減になりました。これは、普通建設事業費において、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業及び文化会館中央監視設備更新事業等の減、また、災害復旧事業費において、繰越事業であった令和元年東日本台風に係る災害復旧事業の完了による減が要因であります。
次に、財政分析指標に基づく分析結果の概要を申し上げます。
まず、財政健全化法に基づく４つの健全化判断比率のうち、「実質赤字比率」と「連結実質赤字比率」については、実質収支が赤字の場合のみ適用されるものであり、令和３年度も黒字決算のため、該当はいたしません。
次に、「実質公債費比率」については、自治体の標準財政規模に対する地方債返済の割合を３か年平均で見るものでありますが、令和３年度では公債費はやや増加しているものの、公営企業債に対する繰出しの減により、また、普通交付税額の増加により前年度より0.4ポイント減の4.2％となりました。早期健全化基準である25％は大幅に下回る状況となっております。
次に、「将来負担比率」については、自治体の標準財政規模に対しての、地方債などの将来負担すべき額の割合でありますが、令和３年度は、地方債現在高と公営企業債に対する繰出しが減少となり、反面、将来負担に対する充当可能財源額としての基金が大きく増加したことから、将来負担額よりも充当可能財源額が上回り、比率が算定されないという良好な状況となっております。なお、将来負担比率に係る早期健全化比率は、350％であることから本町の比率は大幅に下回っている状況であります。
このほか、本町の財政上の能力を示す指標である「財政力指数」は、「１」に近いほど財政力が強いと見られるものでありますが、令和３年度は、前年度を0.02ポイント下回る0.46になりました。
また、財政構造の弾力性を測定する指標となる「経常収支比率」は、前年度より3.9ポイント減少し87.8％になりました。算定に当たり、算式の分子、分母ともに増加したものの、特に分母となる普通交付税額が大きく伸びたことから比率の引下げに働いたものであります。
次に、町債と基金の状況を申し上げます。
町債の令和３年度末現在高は、一般会計と特別会計を合わせて73億1,396万3,000円で、前年度より３億2,832万9,000円（マイナス4.3％）減額となりました。
一方、土地開発基金などを除く、一般会計基金の令和３年度末現在高は23億974万3,000円であります。義務教育施設整備基金や公共施設等維持補修基金など一部での基金取崩しはあったものの、ふるさと応援寄附金の伸びや、コロナ禍による各種事業の中止等、さらには普通交付税の再算定による追加交付の影響もあり、前年度に比べて５億6,228万1,000円（32.2％）の増額となったものであります。
以上、申し上げましたとおり、令和３年度一般会計決算につきましては、財政分析指標や町債の現在高、基金の状況などを見ますと、前年度に引き続き、概ね健全財政を維持することができたと考えているところであります。
しかしながら、今後も、少子高齢化や人口減少、また、新型コロナウイルス感染症の収束はいまだに見通しが立たず、原油価格や物価高騰の煽りを受けるなど、経済・社会情勢の変化への対応が喫緊の課題となっております。町税等自主財源の減少と併せ、地方交付税においては見通しが難しく、また歳出においては、社会保障費の増加や、年々老朽化が進む公共施設の維持補修・更新費用の増加は避けられない状況にあります。
加えて、統合中学校建設という一大事業や、認定こども園整備事業、学校給食共同調理場建て替えなどの建設事業も予定されるところであります。また、火山災害や、近年の突発的な風水災害に対する各種防災対策の推進と災害対応、さらには白石市外二町組合の解散に伴う清算や、仙南地域広域行政事務組合で行う広域行政各種施設の更新費用など、今後、一層の財政負担が増えることは確実な情勢でありますので、各種事業の優先度、取捨選択をしっかりと行い、気を引締め、健全な財政運営を維持してまいりたいと考えております。
最後に、今後の町政運営につきましては、第五次長期総合計画並びに「第２期まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、町政各般にわたり重要業績評価指標（ＫＰＩ）の達成を目指しながら、「ずっと愛にあふれるオンリーワンなまち・ざおう」を町民の皆様と一緒に進めてまいりたいと考えておりますので、議員並びに監査委員各位のなお一層のご指導とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
以上、今後の財政運営の展望を含めまして、令和３年度一般会計決算の概要とさせていただきます。
それでは、引き続き、提案理由を説明させていただきます。
只今、上程されました議案第50号令和３年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
令和３年度一般会計の最終予算額は76億6,607万3,000円となり、これに対する歳入決算額は76億5,898万7,000円で、予算に対する収入割合は99.9％であります。
また、歳出決算額は74億5,369万9,000円で、予算に対する執行率は97.2％になりました。
歳入歳出差引額は２億528万8,000円でありますが、このうち翌年度に繰り越すべき財源が1,050万7,000円、また財政調整基金に１億円の繰入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は9,478万1,000円となります。
令和３年度の決算概要につきましては、先ほど申し上げましたとおり、コロナ禍に伴う感染症対策事業や、経済対策事業に取り組みながら、第五次長期総合計画の第４年次として、各種施策に取り組んでまいりました。
その結果、予算額・決算額ともに過去２番目の規模となりましたが、監査委員の方々や議会の皆々様のご指導、さらには町民の皆様のご理解をいただきながら、各種施策に取り組むことができました。その成果を主要施策成果報告書として取りまとめております。
なお、決算の詳細につきましては、後ほど決算審査特別委員会においてご審議をいただくことになると思いますので、決算の概要を申し上げまして、提案理由の説明といたします。
どうか慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○議長（村山一夫君） 提案理由の説明が終わりましたので、続いて、代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。
○代表監査委員（佐藤雄司君） ただいま上程されました、令和３年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果について、ご報告を申し上げます。
去る令和４年７月22日、町長から審査に付されました令和３年度一般会計歳入歳出決算及び各種基金の運用状況について、７月22日から８月４日までの間に、５日間にわたって審査を実施いたしました。
本決算に当たりましては、１、決算の計数は正確であるか。２、予算の執行が適正に行われたか。３、財政運営が健全であったか。以上の点に主眼を置き、それぞれの関係諸帳簿及び証書類との照合、その他必要と認める審査手続を慎重に実施いたしました。
決算審査の詳細につきましては、決算審査意見書をお手元に印刷配付しておりますので、その概要についてご報告申し上げます。
歳入につきましては、収入済額が76億5,898万6,741円で、前年度に対して6.51％の減となりました。
また、歳出においては、支出済額が74億5,369万9,102円で、前年度より５億503万4,951円（6.35％）の減となりました。
歳入における前年度対比では、大きく増加した主なものは、地方交付税が３億3,708万5,000円の増、県支出金が２億7,267万3,151円の増であります。
その一方で、大幅に減少した主なものは、国庫支出金が11億7,050万6,179円の減、町債が１億1,387万1,000円の減となっており、総額では、前年度より５億3,359万254円の減額となったところであります。
また、歳出において、前年度対比での減額は、総務費10億2,292万1,653円、災害復旧費１億6,346万550円が主なものであります。
歳入歳出差引額２億528万7,639円から翌年度へ繰り越すべき財源1,050万7,000円を差し引いた、実質収支は１億9,478万639円であります。
この額から前年度の実質収支額１億9,751万6,942円を差し引いた、令和３年度の単年度収支は、273万6,303円の赤字決算となりました。
行政の自主性や安定性の確保のためには、自主財源の確保が重要になりますが、その中で、町税、使用料等において総額9,050万9,476円の収入未済額が生じております。
未済額全体のうち97.87％を町税が占め、その額は8,858万3,265円であります。そのほか、保育所保育料10万8,000円、住宅使用料87万8,600円、幼稚園使用料12万2,000円、学校給食費74万5,591円、幼稚園給食費７万2,020円が収入未済額の内訳となっております。
総額で見れば、前年度の収入未済額を下回っており、各担当課の徴収努力を大いに評価すべきと感じたところであり、今後、徴収対策室を核として、滞納整理が一層前進することを願うものであります。
町税の徴収率は、全体では前年度を上回っておりますが、税目別で見ますと、町民税及び軽自動車税において、前年度より低下しております。また、残念ながら、全ての税目において、滞納繰越分の徴収率の低下が見られたところであります。
新型コロナウイルス感染症の影響で家計や経営の悪化が見られる中、滞納整理の困難さは増しておりますが、今後もこれまで取り組んできた徹底した財産調査などを継続し、適切に滞納処分を行うことで、滞納額を縮減されることを期待するものであります。
なお、令和３年度の不納欠損処分は、町税のうち町民税、固定資産税、軽自動車税、合わせて延べ310件、実人数35人で846万254円となり、前年度より422万4,682円の減となっております。
不納欠損処分は、納税義務者の無財産や行方不明などにより徴収が不可能な場合に行われる、やむを得ない措置であります。令和３年度についても、徹底した情報収集と追跡調査の上で、真に徴収が不可能と判断されたものに限って行われており、処理は適正であると認められるものであります。
また、収支以外の部分に着目しますと、令和３年度末の町債残高は45億64万2,820円であり、前年度末から8,984万4,995円減少しております。平成16年度末をピークに、その後、年々減少しておりました年度末町債残高は、令和元年度、令和２年度で２年続けて増加したものの、令和３年度末では、再び減少に転じております。
本町の財政構造を財政分析主要指数で検証した結果、実質公債費比率は4.2％で、前年度より改善され、良好な状態にあると判断されます。
先ほど、単年度収支は赤字と申し上げましたが、財政調整基金への積立金を除いた実質単年度収支では、１億9,829万3,994円の黒字であり、今後も後年度の財政負担等の影響を十分に考慮しながら、長期的観点に立って、健全で効率的な財政運営を維持されるよう強く望むものであります。
総じて、令和３年度の財政執行は、歳出において、翌年度へ5,812万2,000円の明許繰越が生じましたが、執行部のご努力により、各般にわたって議会で議決されました予算が法令等に従って執行され、計数にも誤りがなく、適正かつ効率的に行われたものと認めた次第であります。
また、各種基金の運用状況を示す書類の計数についても、関係諸帳簿及び証拠書類と符合しており、基金設置の目的に沿って適正に運用されているものと認めました。
財政調整基金の残高は、令和３年度中に３億103万297円増額し、年度末残高は、８億1,895万7,142円となったところであります。また、公共施設等維持補修基金では8,733万8,642円、義務教育施設整備基金では8,300万6,900円、ふるさと応援寄附基金では8,447万819円の残高を増やしており、今後の大きな財政負担への備えが認められるものであります。
今後とも、健全財政を維持するために、引き続き、歳入・歳出両面にわたって、執行に万全を期すよう望むものであります。
以上、簡単ではございますが、令和３年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果報告といたします。よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 代表監査委員の報告が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。
午前１１時１０分 休憩
午前１１時１９分 再開
○議長（村山一夫君） 再開いたします。
休憩前に引き続き審議を行いたいと思います。
○議長（村山一夫君） 本案につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。
本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。１番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） 簡単に質疑をさせていただきたいと思います。
先ほど町長から、財政分析指標あるいは監査委員のほうからも報告ございまして、非常に、経営としてはまずまずのところであると、このような報告もございますけれども、町長も、今後のことについてはやはり、少子高齢化の中で非常に財政が厳しくなってくるのではないか、いろいろな建物とかそうした、あるいはものも、もろもろ今後増えてくる可能性もございますので、そうした中で、いわゆる行財政改革っていうことで、昨年も質疑したかもしれませんけれども、よく執行部がおっしゃるのは、集中と選択ということで、スクラップアンドビルド、このようなことでやっていくと、このようなお話も何回か聞いているわけでございますけれども、そうした中で、予算管理から成果に基づく事業精査、この辺の在り方、どういった評価をされながらそれぞれ進めているのか。その辺についてお伺いしておきたいと、このように思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） ただいま、今回の令和３年度の決算を見て、私なりにたくさんいろいろなことを思っておりました。そういったことを令和５年度の当初予算のほうにも反映というか、予算の反映でなくて、縮減しながら考えていかなければというふうに思っておりました。
それと、あと今行政改革の件でありますが、副町長を中心にさせていますので、副町長から答弁させたいと思います。
○議長（村山一夫君） 副町長。
○副町長（平間喜久夫君） それでは、お答えいたします。
松﨑議員ご心配のとおり、今後の財政、かなり借金のほうも、起債も起こして、統合中学校だったり、あるいは認定こども園といったものも間近に控えております。
こうした中で、やはり町長のほうからもいろいろ指示がございまして、できるものからまず行財政改革、取り組んでまいりますということで、先般議員全員協議会でもお話ししたように、出張所の業務、こういったもの、例えば郵便局に委託する、行政サービスをなるべく維持しながら、そうした中で経費削減に取り組んでいくという取組も、これは職員提案でやらせてもらっているという状況でございます。
本当にたまたま令和３年度、大分基金のほうも増やすことが、５億円以上増やすことができました。これも全て、今後の統合中学校だったり、そういうものに備えてということになります。
こうした意味で、来年度からになりますけれども、予算編成も根本的に見直して、実は令和４年度の予算の際も、既定の事業だからありきということではなくて、一個一個必ず見直して、特に課内で議論をして、どうしても我々の部分では、総括的な部分上がってまいりますので、一個一個の事業について、必ずその担当部署で検討した上で予算を出してほしいということをお願いしているところでございます。
令和５年度につきましても、こうした取組に加えまして、本当に必要なものを絞り込んで、しっかりとこれからの、令和９年度の一番大きいのが統合中学校、さらには刈田病院のほうも、今後どうするのかといったものも含めまして、しっかりと対応しながら、議員の皆様ともご相談しながら進めていきたいというふうに思っております。
今後ともそうした財政運営、担当のまちづくり課長とも意見を交わしながら、しっかりと対応させていただきます。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） 詳しいことは、あとは決算特別のほうでお話を進めてまいりたいと思いますけれども、やはり職員提案による各種事業については評価を加えながら、そして方向転換をしていく、あるいは補助金等の在り方についても、やはり本当にこれが例年しっかり、このいわゆる会計報告なり活動報告をされながらしっかりやっているものなのかどうか、その辺は各課もやはり見極める必要があるのかと。そうしたことによって、次の新しい、新規事業への転換も含めながら、これからの時代に合った、そうした事業転換を進めていただきたいと、このようなことで質疑させていただきました。
あとは、決算特別委員会で質疑させていただきます。よろしくお願いします。
終わります。
○議長（村山一夫君） ほかに質疑ありませんか。５番平間徹也君。
○５番（平間徹也君） ちょっと、一点だけ。
今回の決算、予算のときも指摘ちょっとしたんですけれども、３月の。決算で財政調整基金が３億円、１年間で３億円たまって８億円になったということなんですけれども、この要因は、やはり新型コロナウイルス対策費の使い方というか、それを一般財源から振り替えたものだったりとか、不用額が出てということだと思うんですけれども、これをやはりもっと、審査報告のほうでも指摘がありますけれども、新型コロナウイルスの影響で家計や経営の悪化が見られる中ということで、徴収率が下がってしまったということなんですけれども、やはりその辺の給食費とか、そういうのに充てるべき予算であったんではないかとやはり私は思うんですけれども、この辺どういうふうな見立てなのか、ちょっと、やはり苦しんでいるので使うべきだったんではないかと思うんですけれども、町長はどのように考えていますでしょうか。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 平間議員でありますが、この基金の積立額の問題だと思いますが、令和３年度、大きく伸びたようであります。町として、コロナ感染症の対策など、もっと財政支援すべきであったのではということだと思います。
そういった中でありますが、コロナ感染症対策については、決算の概要でもお話しさせていただきましたが、地方創生臨時交付金を活用しながら、事業費用の総額を、８億8,000万円を超える対策を取ってきたところであります。そういった中で、十分に対応してきたつもりでありますが、基金については先ほども副町長述べさせていただいておりますし、概要の中でもお話しさせていただいております。
一つは、今後の白石市外二町組合の解散に当たって、清算等も考えなければいけない。また、二つ目には、老朽化した公共施設の維持補修費用、これもずっと毎年やっております。町道の、町の橋だとか、あとは公共施設も含めてでありますが。ですから、まずそういったことです。それと、あと統合中学校の建設費用、またあと認定こども園の整備費用など、そういったところを考慮しなければいけないので、しっかりと基金にも積み立てておかなければいけないということでありますので、ぜひひとつご理解いただきたいと思っていますし、後年の財政負担に耐えるような準備をしていかなければいけないというふうに思っていますし、そういった面からいくと、四つ、五つあるんです、大きな事業が、今後。ですから、そのほかに今度議長も、あとは齋藤英之議員も御存じでありますが、仙南広域、これも各消防署の建て替えが２市７町でありますので、その２市７町を、毎年のように建て替えていかなければならないという状況、今来ているんです。蔵王町の場合はもう建てていただいたんでいいんでありますが、そうやって角田だとか残っている。そして、あとは本庁。あと大河原町。これから４か所あるんです。それを２市７町で負担していかなければいけない。そういう大きな問題もあるんです。ですから、そういったことを考えていくと、令和５年以降、やはり新たな当初予算を組むに当たっても、各課から毎年５億円から７億円、８億円ぐらいオーバーして来るんですが、それを抑えさせていただきながらやっております。その辺でも、今後のそういったことも考えながら、少し厳しく当初予算に反映させていただければというふうに思っておりますので、ぜひひとつその辺は平間徹也議員にご理解いただければと思っております。
○議長（村山一夫君） ほかにありませんか。（「なし」の声あり）
本案に対する質疑はこの辺でとどめたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれをもって打ち切りたいと思います。
お諮りいたします。本案は慎重な審議を行うため、蔵王町議会議員条例第５条の規定により、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、議案第50号令和３年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
日程第 ８ 議案第５１号 令和３年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会
の認定を求めることについて
日程第 ９ 議案第５２号 令和３年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認
定を求めることについて
日程第１０ 議案第５３号 令和３年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認
定を求めることについて
日程第１１ 議案第５４号 令和３年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議
会の認定を求めることについて
日程第１２ 議案第５５号 令和３年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき
議会の認定を求めることについて
日程第１３ 議案第５６号 令和３年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求め
ることについて
日程第１４ 議案第５７号 令和３年度蔵王町下水道事業決算につき議会の認定を求
めることについて
○議長（村山一夫君） 日程第８、議案第51号令和３年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第９、議案第52号令和３年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第10、議案第53号令和３年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第11、議案第54号令和３年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第12、議案第55号令和３年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、日程第13、議案第56号令和３年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、日程第14、議案第57号令和３年度蔵王町下水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、以上７件を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長（村上英人君） 只今、一括上程されました議案第51号から議案第57号まで７件の各種会計決算について、それぞれの提案理由をご説明申し上げます。
はじめに、議案第51号令和３年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
国民健康保険特別会計予算は13億4,449万円となり、これに対する歳入決算額は13億1,169万3,000円で、予算に対する収入割合は97.6％であります。
また、歳出決算額は12億9,025万2,000円で、予算に対する執行率は96.0％になりました。
歳入歳出差引額は2,144万1,000円でありますが、このうち財政調整基金に2,000万円の繰入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は144万1,000円となります。
次に、議案第52号令和３年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
宮財産区特別会計予算は286万6,000円となり、これに対する歳入決算額は286万2,000円で、予算に対する収入割合は99.9％であります。
また、歳出決算額は259万6,000円で、予算に対する執行率は90.6％になりました。
歳入歳出差引額は26万6,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第53号令和３年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
介護保険特別会計予算は12億6,858万2,000円となり、これに対する歳入決算額は12億6,870万9,000円で、予算に対する収入割合は100.0％であります。
また、歳出決算額は12億410万7,000円で、予算に対する執行率は94.9％になりました。
歳入歳出差引額は6,460万2,000円でありますが、このうち財政調整基金に3,300万円の繰入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は3,160万2,000円になります。
次に、議案第54号令和３年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
後期高齢者医療特別会計予算は１億3,812万8,000円となり、これに対する歳入決算額は１億3,725万円で、予算に対する収入割合は99.4％であります。
また、歳出決算額は１億3,657万円で、予算に対する執行率は98.9％になりました。
歳入歳出差引額は68万円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第55号令和３年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、収益的収入及び支出の決算額（税込）は、収入が３億9,408万1,000円、支出が４億1,545万9,000円となりました。
消費税及び地方消費税を抜いた収入決算は2,360万7,000円の赤字となりました。
次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が1,699万2,000円、支出が2,061万8,000円で、収入額が支出額に対して不足する額362万6,000円は過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
次に、議案第56号令和３年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、収益的収入及び支出の決算額（税込）は、収入が４億8,040万1,000円、支出が３億9,833万4,000円となりました。
消費税及び地方消費税を抜いた収支決算は6,899万7,000円の黒字となりました。
次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が１億5,994万5,000円、支出が２億9,602万1,000円で、収入額が支出額に対して不足する額１億3,607万6,000円は当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額や当年度分及び過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
次に、議案第57号令和３年度蔵王町下水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、収益的収入及び支出の決算額（税込）は、収入が２億5,842万6,000円、支出が２億8,272万8,000円となりました。
消費税及び地方消費税を抜いた収支決算は2,465万3,000円の赤字となりました。
次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が１億2,194万円、支出が２億5,504万1,000円で、収入額が支出額に対して不足する額１億3,310万1,000円は当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額や引継金等で補塡をいたしました。
以上、一括上程されました各種会計決算について、提案理由をご説明申し上げましたが、慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○議長（村山一夫君） 提案理由の説明が終わりましたので、続いて、代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。
○代表監査委員（佐藤雄司君） ただいま一括上程されました令和３年度蔵王町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町宮財産区特別会計歳入歳出決算、蔵王町介護保険特別会計歳入歳出決算、蔵王町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算、蔵王町水道事業決算、蔵王町下水道事業決算、以上７件の決算審査の結果について、ご報告を申し上げます。
本特別会計及び企業会計の決算審査も、一般会計の審査と同じ主眼の下に実施いたしました。
はじめに、蔵王町国民健康保険特別会計から申し上げます。
収入済額は13億1,169万2,539円で、前年度に比べて2,815万9,021円、2.19％の増であります。支出済額は12億9,025万1,762円で、前年度に比べて4,902万8,011円、3.95％の増であります。歳入歳出差引額は2,144万777円で、このうち2,000万円が財政調整基金繰入額となっております。
なお、国民健康保険税の収入未済額は２年連続で減少しており、前年度より572万7,835円、10.23％減の5,025万3,549円となっております。
また、不納欠損処分が延べ38件、実人数６人で47万5,400円ありました。これは、納入義務者本人の無財産などによるものでございます。
国民健康保険事業を取り巻く厳しい現状を踏まえ、今後も滞納額の縮減に鋭意努力されるよう望むものであります。
次に、蔵王町宮財産区特別会計について申し上げます。
収入済額は286万2,830円で、前年度より47万7,394円の増となっております。
また、支出済額は259万6,471円で、前年度より64万6,026円の増となっております。歳入歳出差引額は26万6,359円となり、同額を翌年度へ繰り越すものであります。
宮財産区の運営については、毎年財政調整基金から繰入れを行い、決算を結んでいる状況であり、このままではやがて基金が底を突くことが予想に難くないものであります。将来を見据えた運営方針について、議論を深めていくべきと感じております。
次に、蔵王町介護保険特別会計について申し上げます。
歳入・歳出予算額12億6,858万2,000円に対し、収入済額は12億6,870万9,067円で、予算に対する収入率は100.01％、支出済額は12億410万6,957円で、執行率は94.92％でありました。歳入歳出差引額は6,460万2,110円で、このうち3,300万円が財政調整基金繰入額となっております。
また、令和３年度は、介護保険料に433万7,174円の収入未済額が生じましたが、これは前年度より25万6,256円、6.28％の増となったものであります。
なお、納入義務者本人の無財産などにより、延べ39件、実人数５人で15万7,909円の不納欠損処分がありました。
次に、蔵王町後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
歳入・歳出予算額１億3,812万8,000円に対し、収入済額は１億3,724万9,789円で、予算に対する収入率は99.36％、支出済額は１億3,656万9,663円で、執行率は98.87％でありました。歳入歳出差引額は68万126円であります。
なお、歳入の後期高齢者医療保険料で114万8,224円の収入未済額が生じましたが、これは前年度より17万5,952円、13.29％の減となっており、令和２年度までの増加傾向に歯止めがかかったものと感じております。今後も滞納縮減へ向けた取組の成果に期待をするところであります。
次に、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業について申し上げます。
収益的収支（税抜き）では、総収益３億9,125万6,286円、総費用が４億1,486万3,552円で、差引き2,360万7,266円の赤字決算となりました。
入院患者数は前年度より464人、7.30％減少し、外来患者数も1,124人、13.63％減少したものの、医業収益は7,088円、0.00％の増、医業費用は1,083万9,590円、2.76％の増となりました。
他会計からの補助金等については、一般会計から１億9,839万9,000円の補助金と救急医療負担金4,192万2,000円、国民健康保険特別会計から457万7,000円の補助金を受けております。
また、年度末の未処理欠損金は、前年度末の２億4,705万558円から2,360万7,266円（当年度純損失）増加し、２億7,065万7,824円に膨らんでおります。
なお、未収金についても4,365万3,126円となり、前年度よりも増加しております。この未収金には、医療費の滞納繰越分356万338円が含まれており、令和３年度中の進展が見られなかったことから、早期の解消に向けた取組を強化すべきと思うところであります。
一方、資本的収入（税込）は、一般会計からの出資金793万5,000円及び国県補助金435万7,000円、企業債470万円により計1,699万2,000円となり、前年度より1,341万3,000円増加しました。また、資本的支出の決算額は2,061万8,154円であり、収入が支出に対して不足する362万6,154円については、過年度分損益勘定留保資金で補塡されたところであります。
なお、令和３年度末現在の企業債残高は1,757万9,330円となっており、これは前年度末から91万7,344円減少したものです。
蔵王病院の経営は、患者数が減少し続ける中、地震により被害を受けた建物の復旧や老朽化した医療機器の更新など、課題が山積しているものと理解しております。
一方で、令和３年度は、２人の常勤医師による診療体制が実現したことによって、６人まで減少した入院患者数も徐々に増加し、減少が続いていた医業収益が改善に向かう明るい兆しが見られたところであります。
今後も住民のニーズに寄り添い、地域医療の拠点としての役割を果たすことで、増収につながるものと思っておりますので、経費節減の取組を継続しながら、経営改善を進められるよう願うものであります。
次に、蔵王町水道事業について申し上げます。
収益的収支（税抜き）では、総収入が４億4,193万8,280円、総支出が３億7,294万1,285円で、差引き6,899万6,995円の黒字決算となり、年度末の未処分利益剰余金については、前年度決算の１億957万2,993円から１億5,856万9,988円に増加しております。
また、水道使用料等で1,939万8,394円の未収金がありますが、これは前年度より370万8,465円減少しております。地道な給水停止などの継続に加え、弁護士を介した徴収などの取組の成果が認められるもので、引き続き、滞納額縮減に向け、弛まぬ努力を望むものであります。
なお、特別損失が738万6,329円となっておりますが、その内容は、漏水減免等による過年度損益修正損40万5,310円のほか、令和４年３月16日に発生した福島県沖地震により被害を受けた施設についての災害臨時損失が685万4,800円、また、滞納となっている水道使用料のうち、債務者の死亡などにより徴収見込みのない12万6,219円（実人数11人分）が貸倒損失として、適正に計上されたものであります。
一方、資本的収支（税込）では、収入１億5,994万5,000円、支出２億9,602万782円となり、収入が支出に対して１億3,607万5,782円不足いたしますが、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金、当年度分損益勘定留保資金によって補塡されております。
なお、令和３年度末現在の企業債残高は８億6,129万3,644円となっており、前年度末から5,564万2,841円減少したものであります。
また、事業の効率を示す年間有収率は85.5％で、前年度より0.2ポイント低下しております。
水道事業は、事業費用を抑制するなどして、令和２年度同様、収益的収支で黒字決算となり、未処分利益剰余金が増加したところではありますが、企業会計の原則を踏まえ、水道管等の老朽化の更新を着実に推進しながら、今後なお一層、経営健全化に取り組まれますよう期待するものであります。
最後に、蔵王町下水道事業について申し上げます。
本町の下水道事業は、令和２年４月１日から地方公営企業法の全部が適用され、企業会計として２年度目の決算となるものであります。
収益的収支（税抜き）では、総収入が２億4,972万1,825円、総支出が２億7,437万4,370円で、差引き2,465万2,545円の赤字決算となり、年度末の未処理欠損金は、前年度末の2,010万131円から倍増し、4,475万2,676円にまで膨らんでおります。
未収金についても、1,762万5,970円となり、前年度より136万9,735円増加したところであります。
また、資本的収支（税込）では、収入が１億2,194万100円、支出が２億5,504万1,231円となり、収入が支出に対して不足する１億3,310万1,131円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、引継金及び過年度分損益勘定留保資金で補塡されております。
一方、企業債は、令和３年度末の残高が19億3,444万7,123円となり、前年度末から１億8,192万4,333円減少しております。
本町では、平成20年度以降、他市町村が料金の引上げ改定を実施する中でも据え置いてきたこともあり、現在では、使用料収入と費用のバランスがとれていない状況であります。そのため、適切な料金体系の見直しが急務であると感じたところであります。
以上、特別会計４件、企業会計３件の決算審査の結果、形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく符合していると認められ、財政及び予算執行は、概ね適正に運営されているものと認めました。
今後の町政運営に当たっては、引き続き効率的な行政運営に徹しつつ、施策の緊急性・優先度の的確な検討を行い、従来にも増して歳入歳出両面にわたって計画的な執行を期待するものであります。
なお、細部につきましては審査意見書の中に記述してありますので、参考にしていただきたいと思います。
簡単ではございますが、以上で令和３年度各特別会計及び企業会計の決算審査報告とさせていただきます。
また、本審査と併せまして、町長から審査に付されました財政健全化判断比率等についても、それら比率の算定基礎となった書類を確認しましたので、報告いたします。
その内容は、適正に算出されているものと認めました。
現時点において、各健全化判断比率は、基準となる値を大きく下回っており、改善すべきところはありません。
しかしながら、令和４年度において、福島県沖地震による災害の復旧などに多額の支出がある上、その後も、認定こども園の設置や統合中学校建設、給食センターの整備など大きな財政負担を伴う事業が予定されております。加えて、各公共施設の老朽化対策や社会保障費の増大が見込まれるところであり、また、いつ起こるかわからない自然災害など不測の事態への備えも必要であります。
それらを十分に認識された上で、この先の蔵王町にとって真に必要な事業を厳選するなどしながら、健全な行財政運営が継続されることを期待し、報告とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 代表監査委員の報告が終わりましたので、一括議題としました７件について一括質疑に入ります。
本案につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。
一括議題としました７件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。８番平間武美君。
○８番（平間武美君） 特別会計ではなくて企業会計のほう、特に今代表監査の審査資料を読みまして、ちょっと疑問に思いましたので、質疑させていただきます。
下水道事業です。下水道。これ赤字といいますか、平成20年度以降、他市町村が料金の引上げを制定する中で据え置いてきたと、これが一番の原因であるというような代表監査の指摘であります。ですから、このままいったら、下水道の使用料収入と、費用のバランスがまさにとれなくなっていく。赤字だけが突き進んでいく。そのように捉えました。
この下水道事業に関しまして、２年前から企業会計になったんですが、この辺に関しまして、町長はこの下水道問題をどのように今後捉えていくべきと考えておりますでしょうか。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 本当に鋭いところに目をつけていただきまして、全くそのとおりでありまして、私も至らぬこともありましたんでしょうけれども、本来は年々、やはりこのようなせっぱ詰まったときにやっていくんではなくて、やはりある程度見据えながら、この料金の改定というものをしなければいけないところでありました。
そんな中で、今料金の改定といいますか、これに当たって、今専門の方々に、ちょっと今検討してもらっているところです。その検討の様子を、正確にはまだ言えないので、様子の関係を、担当課長から説明を、お話しをさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 上下水道課長。
○上下水道課長（平間勝文君） 町長から説明ということでありましたので、ご説明申し上げます。
今議員ご指摘のとおり、確かに平成20年度から料金のほう改定全然していませんので、やはりこのように赤字というような形でずっと決算組んでおります。公会計になりまして２年目ということで、公会計にするときも２億1,000万円、下水道会計のほうに入れていただいて始まっているわけなんですけれども、やはり料金のほうが、改定しなかったことが引きずりまして、なかなか難しい決算となってございます。
今町長おっしゃったように、お話ししたように、今専門の先生を集めながら、今日もこの後あるんですけれども、第４回目ということで、この下水道料金に関して、町のほうで諮問しまして、答申をいただくというような形で今進めておりますので、予定どおりいけば今年度中に、議会のほうに、料金改定のほうもお願いしなければならないということで考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
以上です。
○議長（村山一夫君） ８番平間武美君。
○８番（平間武美君） 今、町長並びに課長のほうから、概略っていいますか、簡単な説明を受けましたけれども、やはりこれは町民にとって、生活に必要な下水道でありますから、このバランスがもっと広がっては大変な問題になってきますので、できるだけ町民に負担をかけない、その範囲で専門家の先生とよく相談なり研究していただいて、町民にとってこのぐらいの料金がベストであろうというふうに進んでいっていただきたいと思います。
○議長（村山一夫君） ほかにありませんか。５番平間徹也君。
○５番（平間徹也君） ちょっと蔵王病院の会計事業についてお聞きしたいんですけれども、令和元年度から２年度に当たって、院長がなかなか決まらなくて人数が減ったというのは理解していたんですけれども、やはり令和３年度に向けて、その令和２年度にも入院患者数がなかなか埋まらなかったんだというのが、ちょっとこの資料から読み解けるんですけれども、令和４年度もう半年たっていますけれども、今後ちゃんと患者が増えていくのか。あと、やはり今蔵王病院が地震で相当ダメージを受けていたのもあって、これから一番優先して私は蔵王病院に投資していかなければいけないのかなんて思うんですけれども、町長のその辺のお考えなどをお聞かせいただけると。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 平間徹也議員からお話しいただきましたように、蔵王病院の関係、ここで赤字になっていますが、全くそのとおりなんです。ということは、後任の院長、副院長が見つからない限りは、私はこの病院を、入院患者を全部ゼロに持っていくということで、６人まで、実は前院長の時代に、令和２年３月末で６人まで減ってきたんです。そして新しい体制、４月１日からでありますが、院長先生と、あとは副院長でなくて内科医長の女医でありますか、２人体制でやっていただきました。
今36床あるんですけれども、いろいろなコロナの問題もありますでしょうし、あとはちょっとこの病院の直しの問題もありますので、でも今20床、これちょっと正確には、今事務長と代わりますが、そのように、実は１億円ぐらい今回ちょっと赤字にいくんではないかと思っていましたけれども、ここまで随分頑張ってくれたと思って、逆に院長先生とお二人の先生中心に、ここまでよく頑張っていただいたというふうに思っています。
今まで基金があったので、基金を取り崩しながらやってきていたんですが、ここまで頑張っていただいたし、あとは中核だとか周辺の大きなところからの患者の、入院患者を送っていただいて、そういったことは、今こうしているのかというふうに思っていますし、これからもしっかりその辺を対応しながら、まずその前に、もう少し明るい環境と、あと地震でゆがんだところも含めて、その辺直していきたいというふうに思っています。
あと、事務長から、ちょっと簡単にご説明させていただきます。
○議長（村山一夫君） 病院事務長。
○病院事務長（山家信行君） お答えします。
まず初めに入院患者数なんですけれども、本日時点で16名でございます。病床利用率が44.4％という状況でございました。
あと、今後どうやって入院患者数などを増やしていくのかということにつきましては、内科医長が緩和ケアの専門ということもありまして、それがある意味蔵王病院の強みなのではないかというふうに思っております。そういったことを踏まえた上で、少しずつ患者数を増やしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） ５番平間徹也君。
○５番（平間徹也君） 確かに決算見ると頑張ったと町長今おっしゃっていましたが、これはあまり私も言いたくないですけれども、他会計補助なので、多分ですよ、ちょっと私もあれですけれども、町からの繰り出し、病院は設備投資していかなければいけないと思っているので、それは多少仕方ないとは思うんですけれども、このままやはり入院患者数が半分ぐらいですと、なかなか厳しいという判断を言われてしまうのかと。やはり整備設備、もっと多分設備投資が、この２億とかでは多分足りないんではないかなんて私は想像するんですけれども、その辺は、まだ今後のことだからちょっと分からないですか。
やはり病院をちゃんとしっかり建てなければ、44％の病床率も上がっていかないのかなんて私は感じているのですけれども、町長その辺をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 地方病院の、そして私たちのこのような病院、町立病院の、そしてこのベッド数の少ないところでありますが、なかなか難しいんです。そう簡単なものではないんです。ですから、地方病院で黒字になっているというのは、全国の中でも数少ないです。ですから、黒字に持っていく、それは一般会計から補塡するのが当然であって、ただ、私たちのこの蔵王病院が、どの方向に持っていくのがいいのかということがまだ見えていない。例えば大泉記念病院のように総合病院に持っていくということもできないでしょうし。ですから、今そういうケア関係を中心に今入院患者受けておりますが、そのような、これも県と国と話合いをしながら、蔵王病院はこういった病院に持っていくべきではないかと。
あとは、国は、今日の新聞にも出ておりますけれども、なかなかやはりこの病院経営に当たって、まず人材が大変なんです。看護師が大変なんです。ぜひひとつ平間徹也議員も、看護師ぜひひとつご紹介していただければと思っています。まず、働く人が、もういろいろな病院で引っこ抜きっていうかそういう状況、引き抜き、本当にあと医師も含めてでありますが、医師に当たっては、来年もまた同じ体制でやっていただくことになりましたので、まずその辺が確保できれば、やはり今度医師、看護師等々、そして、あと国と県と話合いをしながら、蔵王病院としてこの方向で行けばと。
だけれども、その方向で行ったとしても、黒字になるということは全くないです。今まで基金があったのでどうにか基金を取り崩しながらやってきた。（「２年間で計画立てなくてはいけないですよね」の声あり）そうだね、蔵王病院としての２年間、ここ２年間で蔵王病院の計画を立てなければいけないと。それに当たって、国県そして町としての考え、あと一番は中核病院だとか、いろいろな大泉記念病院も含めていろいろな、それとあとこの刈田綜合病院、今の現在、今後のその行方によっては蔵王病院も大きく変わってくるだろうというふうには思っております。
以上でありますので、もう少しちょっと長く見ていかなければいけないというふうに思っております。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。（「なし」の声あり）
お諮りいたします。一括議題としました７件に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、一括議題としました７件に対する質疑は、これをもって打切りたいと思います。
お諮りいたします。一括議題としました議案第51号から議案第57号までの７件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、議案第51号から議案第57号までの７件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
午後０時２０分 散会