令和4年蔵王町議会定例会6月会議

                                           

令和4年6月9日(木曜日)

                                           

     出席議員(1名)

     1番  松 ア 良 一  君       2番  加 川   敦  君

     3番  大 沼 昌 昭  君       5番  平 間 徹 也  君

     6番  佐 藤 敏 文  君       7番  齋 藤 英 之  君

     8番  平 間 武 美  君       9番  佐 藤 長 成  君

    10番  三 沢   茂  君      11番  遠 藤 裕 一  君

    12番  外 門   清  君      13番  村 上 一 郎  君

    14番  葛 西   清  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  村 山 一 夫  君

                                           

     欠席議員(なし

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

平 間 喜久夫  君

会計管理者

会計課長

 

佐 藤 浩 明  君

総務課長

 

宍 戸 光 晴  君

まちづくり推進課長

 

佐 藤 長 也  君

町民税務課長

 

大 槻 充 夫  君

保健福祉課長

 

鈴 木 智 子  君

子育て支援課長

 

佐 藤 敏 彦  君

環境政策課長

 

宮 澤 一 弘  君

農林観光課長

 

加 藤 勝 彦  君

建設課長

 

森   良 光  君

上下水道課長

 

平 間 勝 文  君

病院事務長

 

山 家 信 行  君

教育長

 

文 谷 政 義  君

教育総務課長

 

福 地 実 幸  君

生涯学習課長

 

我 妻   敏  君

スポーツ振興課長

 

佐 藤 孝 志  君

農業委員会事務局長

 

砂 金   毅  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

鈴 木   賢  君

事務局長補佐

 

相 原 宏 美  君

                                           

     議事日程 第3号

 

  令和4日(木曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 諸般の報告

 

  日程第 3 一般質問

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


           午前1000分 開議

議長(村山一夫君) 皆さん、おはようございます。

  今日は一般質問4名の方が登壇するわけでございますが、昨日まで本会議の中では質疑でございます。質疑と質問を間違ってやってもらっても困る。今日は質問ですから、自分の意見を存分に言っていただいて、質問していただければと思うものでございます。常日頃から皆様方が間違いを起こして質疑と質問を忘れてやっておるところでもあるようでございますが、今日、自分の意見を存分に、ご期待を申し上げながら挨拶に代えさせていただきます。

  会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

  これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

  なお、クールビズ実施中ですので、上着の着用は各自の判断でお願いいたします。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(村山一夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、12番外門 清君、13番村上一郎君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(村山一夫君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本定例会6月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 一般質問

議長(村山一夫君) 日程第3、一般質問を行います。

  本日は、4名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

  質問される議員にあらかじめお知らせしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は時間内での質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

  なお、町長等に対し、論点を明らかにするために議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  最初に、11番遠藤裕一君の質問を許します。遠藤裕一君、登壇願います。

     〔11番 遠藤裕一君 登壇〕

11番(遠藤裕一君) 蔵王エリア道路渋滞緩和について、質問します。

  今年のゴールデンウィークは新型コロナウイルスに関する行政規制がなかったこともあり、蔵王町にも多くの観光客が訪れました。また、例年秋の紅葉シーズンにも多くの観光客が訪れております。

  1、多くの観光客が訪れることは喜ばしいことであり、歓迎しますが、蔵王エコーラインを中心に車が大行列をなしている状況で、環境にも悪影響があるのはもちろん、交通事故の懸念もありますし、町民の移動にも支障を来します。観光シーズンに生じる交通渋滞について、町の見解を伺います。

  2、この交通渋滞の対策として、例えば国や県と連携し交通規制を行った上で山頂と町役場を結ぶシャトルバスを運行する方法があると考えます。その際、シャトルバスの停車場を遠刈田温泉街にもつくることで町なかのにぎわいをもたらす効果も期待できると考えています。このように、観光シーズンに生じる交通渋滞を緩和するとともに町なかににぎわいをもたらす工夫を蔵王町が旗振り役となって進めるべきだと思いますが、この考えについて町の見解を伺います。

議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  今日から6人の方の一般質問でありますが、まず最初に遠藤裕一議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  1番目と2番目のご質問でありますが、関連いたしますので併せて答弁をさせていただきます。

  このところ、新型コロナ感染症の新規感染者数が減少傾向にあり、これまでの規制が緩和されつつあります。それに伴いまして、インバウンドを含む観光誘客もようやく再開の兆しが見えてきたところであり、安堵しているところであります。そのような状況から、本町の温泉街や蔵王エコーライン、蔵王山頂にはたくさんの観光客が訪れており、ようやくにぎわいが戻ってきたと感じているところであります。その一方で、週末やゴールデンウィークは一時的な交通渋滞が起こっていることは承知しております。

  議員から例としてご提案のありました山頂と町役場を結ぶシャトルバスの運行につきましては考えの1つとして認識はしておりますが、課題も多いものと思っております。その理由でありますが、渋滞している観光客の目的が遠刈田温泉や蔵王山頂に限定されているものではなく、山形や白石、青根温泉への観光など通り抜ける目的が多岐にわたることや、コロナ禍における観光客の傾向として団体などの大人数から家族・個人などの少人数へ、バスから気軽に移動できるマイカーへと志向が変わりつつあるためであります。また、シャトルバスに乗車できる人数が限定されることから、渋滞の緩和についてそれほど効果は期待できないものと考えております。

  現在の遠刈田温泉街の道路事情におきましては、にぎわいを求めながら渋滞を避けるというのは難しい課題であり、これまで町の施策として温泉街中心部への町営駐車場の整備、渋滞時の迂回路として利用できる広域農道コスモスラインの整備、町道北山中央線の拡幅工事などを行ってきたところでもあります。

  議員ご指摘の町なかににぎわいをもたらす工夫については、コロナの影響により観光事業が冷え込む中であっても状況を見極めながら国の交付金を活用して全力で取り組んでまいりました。具体的には、マイクロツーリズムに合わせたマイカー移動1時間圏内の地域の方にクーポン券つき観光ガイドブックのダイレクトメール、JR仙台駅中央改札口での大規模広告宣伝事業、町内旅館やペンション等で利用できる宿泊割引事業、飲食店で使用できるクーポン券事業などを行ってきたところであります。交通渋滞はこれらの事業の効果とマイカー志向が相まって生じていると考えられることから、町なかのにぎわいと表裏一体のものであり、現時点では通行止めなどの交通規制は本町の観光振興にとって逆効果になる恐れがあるものと考えているところであります。

  以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長(村山一夫君) 11番遠藤裕一君。

11番(遠藤裕一君) 渋滞する場所は大体蔵王エコーラインの有料道路の料金所近辺、それともう1つ、遠刈田温泉、最近の人たちはみんなナビ見て国道457号線で入ってきます。派出所の前の交差点が一番の渋滞する場所ではないかと思っています。それで、まず最初の蔵王エコーラインの料金所付近はどうしてもあそこを通過するのに皆さん止まって料金の支払いをするというところが、それと登山者、ハイラインに上るところの登山者が路肩に駐車する。これが問題かと思っていますけれども、町長、このエコーラインのハイラインの料金所等について今まで推移したものをどう思われているかお答え願います。

○議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 一般質問の問いの中で具体的に全然見えなかったんです。今初めて見えてきたんですが、ほかの議員の皆さんもおわかりだと思います。お答えするになかなかお答えできなかった。ただ、一つは基本的に車の規制、通行止めなんですが、今日本の観光地の中で2か所だけなんです。1つは上高地、これは国立公園なんですけれども、それとあと知床であります。知床は夏の期間、夏休みと盆前後の一番人が入りやすい時期なんですが、そのようにご存じだと思いますけれども、知床の場合は世界遺産に入っている。そして国立公園で、そして梓川があって河童橋、皆さん聞いたことあると思いますが、そういった袋小路なんです。両方とも袋小路なんです。ですから、ある程度規制しやすい。それと自然遺産、そして守っていかなければいけないといういろいろな等々、これをやるに当たって県と国、環境省ができたころからずっと動きを始めてきたんです。ですから、そう簡単に今一部渋滞しているからやっていく、それもずっと私たちも分かっておりましたけれども、そのために私たちの地域、蔵王には3市3町でつくる環蔵王の首長たちでつくってあるわけですが、その環蔵王をいろいろな面で守っていこう。そういった中で1回お話ししたこともあるんですけれども、なかなかこれは難しい問題なんです。まず規制、その中で今1つ出てきたハイラインの入り口、山頂にある。これは宮城交通で営業しているんです。そこのところで一旦山形と宮城、両県側から入っていく料金所があるために渋滞していることは間違いないです。それが1つ。

  あとはもう1つ今言われた登山の道路、ただ、この登山のあれも県にお願いしながら幅をつくってもう少し今後お願いする予定で、今お願いしているんですが、決してあそこから路肩には停めていますけれども、車道にはみ出しているということはないです。はみ出したらこれは警察から大きななりますし、そこが車停めていることは確かでありますし、それが一つの渋滞だとか交通事故の規制とは限らない。ただ、遠藤議員も山屋の1人でありますし、ぜひそういったことを一緒になって考えていくべきだろうと思っていますが、役場前から山頂に向かってシャトルバスといってもどういう意味でのシャトルバスなのか。それをどのような運営の方法でしていくのか。料金を取るのか。ですから、一般質問で問い出している役場からシャトルバスを出して、そして遠刈田温泉に泊めながら、そしてにぎわいを停車させることによって乗降客をして、そしてそこで潤いをもたらせる。そしてまた山頂に上がっていく。それが渋滞の緩和ではないかという一般質問なんです。ただ、それだけではなかなかこの難しさ、ただただあるんだろうと思っておりますが、まず今言われたハイラインの入り口の問題、それと今登山口の入り口の問題、それにしては登山については車停めていますけれども、車道からはみだしているということはないですということは1点。あとは、山形と宮城のそれはハイラインの料金所があることによってでありますが、料金所入れば有料道路でありますし、そこは上で駐車停められなくて渋滞していることはしようがないと思っておりますが、そういった今の現状であります。

○議長(村山一夫君) 11番遠藤裕一君。

11番(遠藤裕一君) ありがとうございます。

  もう1つ、遠刈田温泉街に入る国道457派出所前の交差点、ここが渋滞。それともう1つ、遠刈田温泉中心部に町営駐車場の整備して、それと村上駐車場さんをお借りして無料駐車場にしている駐車場は大体午前中で日曜日満杯状態になります。そこで提案というか1つあるんですけれども、派出所前の交差点をロータリーで回りながらすっとエコーラインとか町なかとか入るような形とったらどうかと思っているんですけれども、その辺も検討の1つに加えてもらえればと思います。

  それと駐車場がもうちょっと神社沿いに今空いているところと、あとZAOBOOさんの後ろ、宮城交通さんのところのスペースとか、この辺を生かし切れればと地主さんの問題もありますけれども、勝手に思いながら町を見ているんですけれども、その辺の町長の見方をお話ししていただければと思います。

○議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 遠刈田温泉街の季節によって蔵王町は通年の観光客なり訪れる地域でありますし、一番多かった時期でバブル時代の240万人、今現在一番少なくなったのが311の震災のときで105万人まで下がった。今現在やっと175万人まで戻りつつあるわけであります。そういった中で、特に週末だとか季節によってでありますが、そういった姿をずっと見ていますし、小妻坂からの渋滞等々含めて、ただいずれにしてもやっとあそこのクランクでありますが本当のクランクのところをもう少し変えてやったらどうですかというお話だと思うんです。あそこをロータリーみたいな形をするとか、実はあそこのところを遠刈田の商店街等々に合わせてあそこのロータリーというかあそこを、そして共同浴場を入替えしてそして温泉街の土地と町の土地を交換しながらいろいろとやっていく。そしてそこでやっと県道でありますから県と交渉して今のクランクであるけれども、そこを真っすぐに持ってくることで実は町として考えたんですけれども、県の土木事務所としてはそれはならぬということで今のクランクでなければあそこの商店街含めた大事故に起きてしまう。だから、あえてあそこを今までのようなクランクにしなければ逆に事故の問題を発生してしまう恐れがあるということなんです。そんなことでなかなかあれである。確かに今虫歯のようにいろいろと土地が建物がなくなってきて更地の土地が増えてきているということは確かであります。だからといって必ず町が、先ほども言ったように何でも町、町、私は地域の商店街の皆さんだとか地域の皆さん、ホテル、旅館もある。そして商店街、遠藤議員は商店街の方でありますし、商店街として皆さんで考え皆さんでこのようなまちづくりをしましょう、商店街をしましょう、そしてにぎわいをこのようなにぎわいをしていきましょうというそういったことをみんなで考え、みんなでいいアイデアを出し、それではそういったことでぜひひとつこれを私たちもそういった方向に進んでいくけれども、町にも大きな協力をいただきながらこういった方向を目指していきましょうということであれば町も動きますけれども、何でもお願いお願い、それではなかなか町としても進まないと思っているところであります。以上です。

○議長(村山一夫君) 11番遠藤裕一君。

11番(遠藤裕一君) 商店街もなかなかみんな年もとってきたし、シャッターも下しているところもあって、このコロナの中、会合もなかなかないという現実があります。そこで地域の若い方たちで何とか商店を盛り上げたいという若者たちがいるので、彼らと商店街の地域の方たちをうまくマッチングというんですか、考えを方向性ができればという思いでいます。それで、遠刈田、蔵王エコーラインというのは本当に目的が多目的で、上山に行く方とか青根温泉に行く。本当に、先ほど町長がおっしゃったような状況下にあるすごい難しい交通規制、用事のある人だけ遠刈田に来ているのだったら一番いいんですけれども、それが現在山頂を目指していく、温泉街だけの用事では済まないというところが一番難しい問題ではないかと思っています。これを何とか交通整理というんですか、うまくクリアする工夫をそういう若い人たちと現在の商店街を、お店並んでいる方たちとともにやっていければというのが今の状況です。

  最後に、この難しい課題を何とかクリアするために取り組んで積極的にやっていきたいとは思っています。それで、最後に町長の答弁をお願いします。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 堂々巡りになりますのであまりあれなんですが、まちづくりとかにぎわいだとかいろいろな、これを行政が主体になってやっていくということは、私いろいろな全国各地歩いていますし、ずっと観光の全国の役職もいただいて官公庁と横のあれやりながらやっていますが、国から金持ってくることは私上手です。けれども、遠刈田温泉をいかににぎわわせながらどのようにやったらいいかということは、ちょっと私全くあれです。そのためには遠刈田に3人の議員さんがいるんです、温泉街に。まず温泉街にいる議員さんたちが話し合いながら、そして若者を引き込んでこの遠刈田温泉街をいかにどのようにやったらにぎわいができるのかということを、私はそれをまず考えてやっていくべきだと思うんです。1人で悩んでも駄目だと思います。3人いるんだもの。3人寄れば何とかということありますから、ぜひひとつ。皆さんで、そして遠刈田地区考えれば5人の議員さんがいるんです。この町内の中でも一番力のある方々が5人、遠刈田に議員さんがいるわけですから、議員さんたちがいるので皆さんで1人で悩まず大きな問題なんです、遠藤議員言うことは。ですから、そういったことを議員さんで話し合いながら、そして商店街の役員の皆さんだとか含めて、そこに前の振興会通りというのがあったじゃないですか。皆さん、国の金を持ち込みながらそして商店街通りをすばらしい商店街通りをつくったじゃないですか、いろいろと。もう20年ぐらいたちますが。だから、そのように皆さんで考えながら、そして町長ひとつ国の金ぜひひとつお願いしたい、そういうことであれば私は当時よりも今はもっともっと観光庁と物すごい強い絆になっていますし、お金持ってくることは幾らでもできると思います。ただ、それを持ってくるだけではなくそれには絵づけしないと駄目なんです。絵を描いて、そしてそこで国の補助金を頂きながら、そして町も金出して県からもお金を頂きながら、そうやって三位一体でやっていく。ただし、地元も金負担しなければいけないですが、これは全国ネットなので地元も出さなければいけないです。そうやって国の金も引き出しながらやっていく。ですから、町長の考え云々ではなく自らこういったことをやっていきたいということをぜひひとつまとめていただきながら、そして町と連携をとりながらそういった話し合いをしていただければ。そういう環境を整えていただきたいと思いますし、そのようにぜひしていただきたいと思っております。以上であります。(「ありがとうございます。これで質問終わりにします。ありがとうございます」の声あり)

○議長(村山一夫君) 遠藤裕一君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午前10時30分 休憩

                                           

     午前10時39分 再開

○議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、5番平間徹也君の質問を許します。平間徹也君、登壇願います。

     〔5番 平間徹也君 登壇〕

5番(平間徹也君) 議長のお許しをいただいたので、一般質問通告書にのっとって質問させていただきます。

  1、蔵王町の移住定住政策について。

  新型コロナウイルスの感染拡大が東京一極集中に変調を及ぼしている。テレワークなどの浸透により都市部に住む人の関心が郊外へと移行しており、全国の自治体では何とか移住定住してもらおうと様々な政策を打ち出しているようである。我が蔵王町はその風光明媚な土地柄を生かし、町外移住者の方々たちを多く受け入れて成り立ってきた町ではあるが、その魅力を生かした町独自の移住・定住政策がとられているか疑問である。ちなみに、蔵王町の3年度の人口は転入から転出を引いた社会増減において16人減、死亡から出生を引いた自然増減では176人減となっている。以上のことを踏まえて何点か伺う。

  1、平成27年に蔵王町では蔵王町人口ビジョンなるものを作成し、このビジョンを基にしたまち・ひと・しごと総合戦略をつくったが、その目標は達成できているのか。また、達成できていない項目について、その達成のための現状認識と具体的な改善策は。

  2、今年度地域おこし協力隊を募集するための委託費の予算が計上されているが、本来は担当職員が直接地域おこし協力隊を選ぶのが筋ではないか。委託することの狙いは何だったのか。また、募集の現在の状況はどうなっているのか。

  3、現在週末の移住相談を蔵王町別荘協議会に運営委託した形になっているが、この形だと空き別荘の情報の紹介が中心になるのではないか。移住の相談に来る方には多様なニーズがあると思われるが、それに応えられる形になっているのか。ニーズに応えるためにも空き家対策協議会との連携も必須だと考えるが、そこの連携はとれているのか。

  2、ウクライナ危機による資材高騰に対する蔵王町の対応は。

  ロシアのウクライナ侵攻から3か月がたち、日本の農業や食糧安全確保、家計にも大きな影響が出ている。農業資材をめぐっては肥料、飼料ともに原料の国産相場が上がり、大幅な値上げが予想される。農業資材のみならず食糧の物価高騰も大きな問題となっており、コロナ禍にあえぐ各家庭への影響はもちろんだが、全国の学校給食にも影響が出ている。限られた予算内で栄養バランスを維持するために安価な食材を使ったメニューを増やすなど、調理の現場はやりくりにかなり苦労しているようだ。以上のことを踏まえて何点か伺う。

  1、農水省は令和4年度の補正予算で約700億円の原油価格高騰総合緊急対策案を打ち出してきているようだが、この内容だけでは蔵王町の農家への対策としては不十分ではないかと感じる。町として何か支援策を考えているのか。鳥取県では自治体独自に高騰する飼料の値上げ分を補塡する制度を創設する方針を打ち出しており、こういった自治体の姿勢が蔵王町も必要ではないか。

  2、蔵王町の給食においてもメニュー変更などで現在の予算内で調整しているようだが、これだけ物価高騰すると現場の努力だけでは対処できないのではないか。町の対応としては速やかに食材の高騰分を公費負担すべきではないか。

  3、このような状況が続けば来年度の給食費の値上げも考えられるが、現時点の値上げの検討はしているのか。しているとすれば、それは家庭負担とするのか公費負担とするのか。そもそも無償化にすればこの議論は必要なくなる。安全で安心でおいしい給食を安定して提供するためには給食費無償化は必須であると考えるが、検討はしているのか。

  3、給食センターの新設について。

  新設中学校建設計画の中に給食センター新設のための用地を確保する計画があるが、現段階では建設することにはなっていない。以前、給食センター新設・併設については今後総合的に判断すると答弁しているが、給食センター新設に関しての総合的な判断はいつ下すのか。

○議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

○町長(村上英人君) 平間徹也議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の蔵王町の移住定住政策についてお答えいたします。

  まず1番目のまち・ひと・しごと総合戦略をつくったが、その目標は達成できているのか。また、達成できていない項目についてその達成のための現状認識と具体的な改善策は、についてお答えをいたします。

  本町のまち・ひと・しごと創生総合戦略は平成2711月に策定した蔵王町人口ビジョンを基に計画したものであります。人口ビジョンにおいて、国立社会保障・人口問題研究所の人口推計では2060年には町の人口は6,425人と試算されたところでありますが、人口の将来展望は8,000人を目指すことと定めたところであります。人口推移シミュレーションでは2015年から5年ごとに設定された2020年の人口推計は1万1,671人、目標人口は1万2,180人に対し本町の人口は1万1,719人と人口推計より48人多いものの、目標人口より461人少ない状況となっております。まち・ひと・しごと創生総合戦略は2060年の遠方目標達成を目指し計画されたものであり、その中で4つの基本目標を立てたところであります。

  1つは企業進出、創業支援、新規就農等による雇用機会の創出数、2つ目は年間転入者数、3つ目は合計特殊出生率、4つ目は住みやすい町だと思う町民の割合であります。この4つの目標に数値目標を掲げたところでありますが、1つ目の目標は達成したものの2つ目以降については達成していない状況であります。基本目標の達成を目指し、さらに細かくKPI重要業績評価指標を掲げ、各課等が種々事業に取り組んでまいりましたが、KPIにおいても目標値を達成したものだけではなく、達成できなかったものもあるのが実情であります。常に目標値と事業成果を念頭に置き、取り組んできたことだけに満足することなく事業執行に努めていきたいと考えているところであります。

  現在は第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の実施機関に入っております。総合戦略については目標達成のため、毎年私を本部長として管理職で構成するまち・ひと・しごと創生推進本部会議を開催し、課題についての協議等を行っております。また、町企画審議会においても毎年事業の取組状況やKPIの実績値等を報告し、評価をいただいているところであります。そのご意見等踏まえ、事業の改善に努めているところであり、引き続きこのPDCAサイクルにより総合戦略を推進していきたいと思っております。

  次に、第2番目の地域おこし協力隊を募集するための予算が計上されていることについてお答えをいたします。

  本年度の予算に地域おこし協力隊誘致業務委託料として300万円を計上させていただいたところであります。この費用に関しては特別交付税により財源措置されることから、これを活用し地域おこし協力隊を本年度中に募集し、選考を行い、令和5年度から採用することを考えているものであります。協力隊については住民票を異動し、生活の拠点を移し、地域協力活動を行いながらその地域への定住・定着を図る取組であります。そのためにはしっかりとした業務内容を定め、採用の条件を付す必要があります。委託の狙いとしては人生をかけて隊員となられる方々に町の確固たるコンセプトを伝える必要があるため、専門的知識を有する事業者に募集や選考に係る事務支援をいただき、よりよい人材を確保したいことから業者への委託としたところであります。なお、現在の募集の状況でありますが、今月中旬に委託業者選定のための入札を行おうとしている段階であります。隊員の募集については委託業者が決定してからとなりますので、もう少し先の時期となるものであります。

  次に、第3番目の移住相談を蔵王町別荘協議会に運営委託した形になっているが、この形だと空き別荘の情報の紹介が中心になるのではないかについてお答えいたします。

  私も移住相談に来られる方には多様なニーズがあると思っておりますが、現在のところ、移住相談室で把握している一般物件の数は少ないのが実情であります。このようなこともあり、町では広報ざおうの紙面を活用し利活用可能な空き家の情報提供の呼びかけを行ったり、さらに令和2年度では157件の空き家調査を実施し、令和3年度には空き家調査の結果から利活用可能と思われる物件の所有者等に対し今後の利活用に関する意向調査を実施したところであります。その結果、賃貸や売買といった利活用を希望する物件が10件ほどありましたので、所有者等に対し情報を共有してよいか承諾をとり、先日移住相談室にもその情報を提供したところであります。引き続き利活用可能な物件が分かり次第、速やかに移住相談室にも情報を提供し、多様なニーズに応えられるよう進めてまいります。また、空き家等対策協議会との連携でありますが、みやぎ蔵王別荘協議会の会長も同協議会委員に委嘱しており、空き家情報や町の空き家対策について情報を共有し、提言等もいただいているところであります。このことから、両協議会の連携は十分にとられているものと考えているところであります。

  次に、第2点目のウクライナ危機による資材高騰に対する蔵王町の対応についてお答えいたします。

  まず、第1番目の農家への町独自の支援策についてお答えいたします。

  報道などで御存じのとおり、ロシアのウクライナ侵攻や円安などの影響を受け、さらには原油価格高騰による物流への影響から小麦や食料品、生活用品など数千品目に及ぶ物価高騰が続いております。その打撃は農業者のみならず、町民全体の生活に及んでいる現状にあります。また、仕入れる食料品等の高騰は経費の増加を招き、旅館や飲食店等の事業者においても厳しい経営を強いられております。このような状況を受け、蔵王町では農業者に限定せず広く町民全体を支援するため、8月に商工会を通して3割増し商品券を販売することとしております。今回の飼料の急激な高騰につきましては、ロシアウクライナ侵攻、円安に限らずアメリカ、カナダなどの気候悪化、世界的な飼料不足によるところが大きく、しばらく続くものと言われております。そのため、一時的な支援ではなく根本的に国内の飼料作物の自給率を高めることが急務と捉えており、本町としては今後JAや全農などと連携しながら、国や関係機関に積極的に要望していきたいと考えております。国では飼料や肥料などの農業資材の著しく急激な高騰に関し、予備費により原油物価高騰等総合緊急対策として施設園芸セーフティーネット構築事業や国産小麦供給体制整備緊急対策事業、配合飼料価格高騰緊急対策事業などを既に打ち出しているところであります。これまで本町においては粗飼料確保及び自給飼料確保対策として飼料作物種子購入費補助金の支援を行っておりますが、今回の急激な価格高騰により酪農や肥育、養鶏など畜産農家の多くが厳しい経営を迫られていることから、まずは国や県の緊急支援対策事業を農業者へしっかり周知し、利用促進を図ることが重要と考えております。さらに、現在政府において新たな飼料高騰対策事業を検討されておりますので、事業が施行された際にはできる限り早い時期に農業者へ周知していきたいと考えております。町単独の新たな経済対策につきましては、今後の国や県の支援状況を見据えながら検討してまいります。

  次に、第2番目の給食食材の高騰分を公費負担すべきではないかについてお答えいたします。

  本町における給食費は小学校が290円、中学校が330円で、平成27年度に改定し8年目を迎えているところであります。この間、食材費の高騰幅は主食、ご飯と牛乳だけで約16円、その他を含めますと約40円高騰しております。今般の物価高騰に対する支援策として国の指導も踏まえて今年度新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、7月分から1食当たり40円分の給食費負担軽減対策事業を実施したく、今議会に補正予算を追加提案させていただきます。

  次に、第3番目の現時点で給食費の値上げの検討はしているのか。無償化の検討はしているのかについてお答えをいたします。

  保護者が負担している給食費は、先ほどの給食費に町が1食当たり20円を補助していることから、年額にすると児童生徒1人につき小学校で約5万円、中学校は約5万6,000円となっております。教育委員会では今般の物価高騰を踏まえ給食費の見直し検討をしており、町としては蔵王町学校給食共同調理場運営審議会と教育委員会の審議内容を尊重しつつ、来年度以降の給食費について決定をしてまいります。なお、給食費の無償化については現時点では考えておりません。低所得者世帯や特別支援の児童生徒等には全額補助、他の児童生徒には1食当たり20円の補助を既に行っていることなど、平成30年6月会議において平間武美議員の一般質問に答弁したとおりであります。

  次に、第3点目の給食センターの新設についてお答えをいたします。

  蔵王町学校給食共同調理場の新設につきましては、統合中学校敷地内に施設用地を確保しておりますが、現状では建設時期等を含め具体的な計画は白紙であります。今後、仮称蔵王町学校給食共同調理場建設準備委員会等を設置し、町民の皆様からも広くご意見等を伺いながら検討を進めたいと考えております。

  以上、私からの答弁とさせていただきます。

  続いて、教育長に答弁をさせていただきます。

○議長(村山一夫君) 教育長。

○教育長(文谷政義君) 私から、第2点目のウクライナ危機による資材高騰に対する蔵王町の対応及び第3点目の給食センターの新設についてお答えいたします。

  まず、第2点目のご質問のうち第2番目、給食食材の高騰分を公費負担すべきではないかについては、先ほど町長が答弁したとおりでありますので、今年度は保護者の負担増はありません。

  次に、第3番目の現時点で給食費の値上げの検討はしているのか、無償化の検討はしているのかについてお答えいたします。

  これも先ほど町長が答弁したとおりでありますが、先月25日の教育委員会定例会において内容を審議し、給食費の見直しについて蔵王町学校給食共同調理場運営審議会へ諮問をしたところであります。今後、各学校の保護者代表や学校関係者で組織される同審議会で慎重に審議され、来年度以降の給食費について本年10月をめどに教育委員会に答申される予定になっております。

  次に、第3点目の給食センターの新設についてお答えいたします。

  これについても先ほど町長が答弁したとおりでありますが、現調理場が建設から37年が経過していること、アレルギー食への対応、調理室内の空調を含む環境改善なども勘案し、総合的に判断がなされるものと考えております。

  以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  町長から前回質問したときに移住定住問題はゆっくりやりましょうと私に言ってくれたので、今回ゆっくりやりたいと思っていっぱい考えてきました。まず、ひとつ気になったのはまち・ひと・しごと戦略についてKPI、重点目標を置いているんだということだったんですけれども、それにおいてもPDCAサイクル、よく出てくるんですけれども、本当にやっているのか。なぜそう言うかというと、第1期の長期目標も第2期の長期目標も4つのKPIは全く同じ値なんです。この辺、どうなっているのかと気になったんですけれども、第1期の反省を踏まえて第2期の目標はつくるものなのではないかと思うんですけれども、この目標値が全く同じということ自体がおかしいのではないかと思うんですけれども、その辺はどういう考えなんですか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 数字に過ちはないと思いますが、担当課長から答弁させたいと思います。

○議長(村山一夫君) まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長(佐藤長也君) お答えいたします。

  まず、第1期のまち・ひと・しごと創生総合戦略、それから第2期の総合戦略の基本目標が同じではないかということでございますが、こちらにつきましては第2期を策定する段階で国の総合戦略、また宮城県の総合戦略、そういったものも勘案させていただいて蔵王町のこの基本目標も設定をさせていただいたところでございます。そういった中ではその基本目標については基本的には全く1期から2期への大きな方向転換をすることなく、そういった国の総合戦略等にも基づいて同様な基本目標とさせていただいたところでございます。また、この第2期総合戦略につきましては町の推進本部会議、それから全員協議会などを通してご審議をいただいて、さらには企画審議会でもご審議をいただいて計画を立てたものでございます。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 結局国と県から言われたからそれを参考につくっただけであって、町の意見などは何一つ入っていないんだという答弁だと私は今感じました。町として本当に考えていないから1期の検証などは本当にしているんですか。PDCAでPPPPしかしていないプランプランプランプランで。ドゥもしていないんです。はっきり言って私から言わせれば、しっかりとそこは検証して次につなげていただきたいと思います。まち・ひと・しごと戦略の中身について私は聞いたんですけれども、この答弁ではまだ国と県が適当にと言うと語弊があるかもしれないですけれども、その上っ面だけを捉えた目標を町もやったんだと私は思ってしまうんですけれども、中身について聞いている。その答弁がないので聞きたいんですけれども、移住定住なので人口減が一つの人口が一つのテーマになると思うんです。私は人口だけに今回注目したいと思っているんですけれども、蔵王町が人口減なっている理由を町長どのように捉えて分析しているかお聞かせください。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 一番は自然減の関係が一番、それと出生、産まれてくる子供たちが少ない。この格差が大きくなっている。それと、若者たちもたくさんいるんですけれどもなかなか出会いの場面がないのかと思っています。そこを出会いのきっかけをつくっていかなければいけない。毎年、今までもやっておったんですがここ2年間、3年目になってしまうかな、出会いの場というのをコロナの関係で中止をさせてもらっておりましたですが、そこをもっと工夫を加えながらすべきではないかということを今担当課と私の考えも、意見も入れさせてもらいながらその出会いの場を、一番は出会いの場の問題かと思っています。そうやって町内の男性の方々も女性の方々も結構お一人の方々がたくさん多いので、そこをいかにして出会い、町外も含めてでありますがそういった場面を多くつくっていく必要があるのかと、それが出生率が少なくなっている要因になっていると思っております。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 確かに自然増の影響は大きいです。私も調べて国策でもありますし、今出会いの場がと町長は考えるということでしたけれども、私はそうではないと思います。はっきり言ってこれだけ貧困が経済格差が起きている世の中、それは町の責任だけではないんですけれども、そういうことも勘案して考えていただかなければいけないし、何よりも産み育てたいと思っている子たちが産めないような経済状況になっていることが一番の問題なんです。私は町長にそう考えていただきたい。出会いがないから出会い作ればいいでしょう、子供産んでといってもそんなに簡単にはいかないです。どちらかというと所得の問題、あと、町においては後で言おうと思ったんですけれども、住宅地がない。宅地がないという話よく聞くんです。その辺も考えていただきたいと思います。

  今日はあくまで移住定住ですから私は自然減の話はもっと県とか国を巻き込んだ議論しなければいけないと思っているので、今日はあまりしないようにしたいと思っているんです。社会増減ははっきり言って町の政策次第ですからここを聞きたいんです。転入が400人の目標なんですけれども、ここに届いていないということは何かしらの目標が何かしら足りていないと思っているのではないかと思うんですけれども、せめて転入よりもすみません。転入増の町にしなければいけないと思うんですけれども、なぜ転入増にならないか。町長、その辺どのように考えているか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 転入増にならないと今言われていますが、農業分野などではいろいろな努力をしながらここ五、六年のデータ、別の方の一般質問のところでもお話しさせていただきますけれども、そのように増えている部分もありますし、ですから、一概に移住の中で転入と言ってもそこは農業分野なのか、それは町に魅力がないのか、そこのいろいろな問題等々ありますけれども、あと、今言った土地の問題だとか住宅というかそういった総合的なこともあるだろうと思っております。ただ、いずれにしてもいろいろな企画といいますかこのビジョンに沿っていろいろ町としての考えやっているわけでありますので、ただ、こういったいろいろなことをやっていますけれども、急にこういったことをやったことが来年にすぐにつながってくるのか再来年につながってくるのかという等々の問題もありますので、ぜひひとつその辺、お互いにいろいろと提案いただきながら、そしてこのビジョンに沿って少し目を向けていただければと思っているところであります。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 蔵王町というのは私転入が多い町だと思っていました。別にそうでもなくて、ほかの町と比べると宮城県のホームページに転入と転出と人口の増減を書いたエクセルのデータがぱぱっとここ10年ぐらい載っているんですけれども、全部時間あれば全部できたんです。ここ3年のデータしか足し算引き算できていないです。ただ、これは私が勝手に足し算引き算しただけなので参考程度にしかならないんですけれども、蔵王町に転入が特別多いわけでもなく転出も多いんです。人口をあれだけの町長は風光明媚な蔵王町で転入してきていますからと、あたかもすごいすばらしいように言うので、私もそう思っていたんですけれども、逆に言えば転出が多い町になってしまっているのではないかというか転出を防ぐ方法をもっと考えないといけないのかと逆に思うんですけれども、町長はどうでしょうか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) この後に一般質問等で言いますけれども、定住対策ということは転出を抑えたり転入をしていただく、そういったことというのはずっと蔵王町ならではで、よその市町村にも負けない施策もつくっております。ただ、一概に蔵王町から出ていく。これは隣町の首長よく言うんですが、うちの町は蔵王町のジサンなんで十分成り立っていますという言い方よくされますけれども、多分そうやって隣町に行ってそして仕事の関係もあって出会いも含めて、そして隣町に家をつくる人たちもいるかもしれませんが、ただ、できるだけそういう町内で土地を求めてそして先祖在来の土地を譲っていただきながら、そして蔵王町に住める環境の施策というのも蔵王町につくっておりますので、その辺もひとつやっていることはあれでありますが、けれども、これが必ずしも蔵王町が数字上だけで判断というのはいかがなものかと思っております。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 数字上で判断はできないのはもちろんです。各家庭いろいろ状況がありますから、けれども数字で判断しなかったら政策が打てないんです。はっきり言って確かに金額かけたからってすぐばっと人口増につながるかと言ったらそうではないんですけれども、そうしたら何でつながらなかったのかとか、その費用対効果を考えるのがPDCAサイクルですよね。町長は先ほど町で移住定住政策やっていますとおっしゃいましたけれども、何か足りないから転出増なっていると思うんですよ。だから隣の大河原町は転出転入だけで見たらプラスですから、大河原町にあって蔵王町にないものは何か。大河原町に住むメリットを超える政策を蔵王町でも打たなければいけないのではないですか。まず、この前聞いて先日聞いて私質問通告外だと言われてやめましたけれども、まず職員さんでも蔵王町に実家があって大河原、白石等々、いろいろな事情でそれは別に自由なので私は思っていますから住む方がいらっしゃるじゃないですか。家を建てて何でそちらに建てるのかと蔵王町の町長はまず尋ねたことないのかと思って自分の職員さん、部下にそうすれば見えてくるのではないか。何が蔵王町にとっての定住移住政策が足りないかというのが町長はどうでしょうか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) あまりいろいろな個人の自由というものがありますし、だからといって推しつけるということは、平間議員、いかがなものかと思っています。そこをあまりこういった場面でありますので、あまりそこに強調せずにしていただきたいと思っています。

  まず、1つは町としていろいろな蔵王町からいてもらいたい。そして蔵王町から仕事に行ってもらいたい、そういった環境というのは10年以上やっているんです。これは一つは高速バスです。この高速バスがなければ仙台にアパートを借りたり、そして仙台に学生だってみなさん、社会人、お勤めの人たちも高速バス10往復です。遠刈田から。そういう環境を整えてきているわけです。一概に何もやっていないとかではなく、一つ一つそういったことをやりながら来ているわけですから。ですから、これは私だけの力ではなく職員でみんなで、町民の皆さん、いろいろな方々との協力をいただきながらやっているわけでありますから、ですから、一概にこの数字だけでそれとあとこの定住対策としてのいろいろなことをやっていますし、その辺、ひとつ数字だけで大局的に私も大局的で云々という徹也君のそういう言葉、最近使うようになったので大局的な立場でお話し申し上げました。ですから、若いしまだまだ大きくなってもらわなければいけない議員でありますから、ぜひひとつそういった、各課に行って調査するのはいいんだけれども、そうしたらその係長クラスと議論までしてもらいたいと思っています。私の考えはこうだと。ひとつ町の上のほうとこういった議論もすべきではないかということで、逆にいろいろな各課歩いていることもよく確かに分かっています。ただ、調査して歩くだけではなく逆にその辺で職員との議論をしていただきたいと思っていますし、私たちは私たちの中でもきちんとしっかりとさせていろいろな中間管理職の人たちの中でいろいろな議論をもみ合いもさせていますし、いろいろなあと町民の声というかいろいろな声も含めてやっておりますので、ご理解いただきたいと思っています。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 私は別にやっていないなんて一言も言っていないんです。それでも足りていないからもっとオンしていかないと人口増にならないし、本当に私たちの愛する蔵王町は残せませんとこう言っているんです。高速バスの10便は素晴らしいと思います。本当にあれができたおかげですごく交流人口も増えたし、私たち自身町民自身もすごく仙台に行きやすくなりました。そこまでそういう交通網をつくったのであればつくっても結局減っているんです。だからもっとやらなければならないんです。逆に言えば仙台に通う子供たちに対する補助、前回質問しましたけれども必要だしそれだけでは不公平になってしまうから高校生、蔵王町に住む高校生に対するバスの補助必要ですと私は訴えているんです。だから、町長と一緒になってやりましょうと私は言っているんです。決して職員さんを責めるものでもありませんし、職員さんにとってもここを変えてもらえたらもっと蔵王町に住みやすかったんですと正直に言ってもらえばそれを生かして政策に反映させればいいだけなんです。はっきり言って私から言わせればなので、その辺ももう少し私のこの意見を少しでも取り入れてもらって私の意見は子育て世代でいますから高校通学大変だという声、本当に多いのでぜひ前回の質問同様になってしまいますけれども考えていただきたいです。

  紹介させていただきたいのが同じ中山間地域で島根県が過疎という言葉の発祥地なんですけれども、自分たちが過疎になったからこそすごく町独自、県独自、県ですけれども県独自に移住定住対策がすごく早く行われていて、今人口増とまではいかないんですけれども子育て世代の自然増、社会増ではなく自然増につなげている町もあります。その中の政策などを見ると蔵王町と違うと思うのは分析、全然分析が違います。各地区、例えば蔵王町で言うところの永野地区とか円田地区とか平沢地区とか全部その小学校単位で大体どの辺にどういう世帯があって、この世帯にこの地区に何人あと増やせば人口が安定するとか何十年後に安定するとそういう分析をしっかりとしています。そういう分析というのは町長、職員だけではできないと思うのでどこか詳しい県なり国なりに依頼とかお願いとかお話を聞きに行ったことというのはありますか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) いろいろなそういう町を見たことありますけれども、そこまでの分析というのは、ただ担当課としてはいろいろな現地に行かなくても今簡単にいろいろと調査したり何かすることはできますので、担当課としてはいろいろ分析はしているところであります。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) ぜひ担当課等々と相談して参考にしていただきたいんですけれども、蔵王町の移住政策足りないと思うのは一番足りない、私が端的に足りないと思うのは移住支援金というのは結局これは家を建てる前提ではないですか。それかリフォーム前提ですね。ほかの県、先進地域は移住してきた方に補助金なり助成金をあげたりとか、あと半農半Xといって農業の取組も中山間地域なので農業しながら何か仕事した人に対しても給料ではないんですけれども助成している制度とかそういうのをやっている町はどんどん結果を出しています。実際、その辺、移住するだけ、移住してくれた人に対しても助成金なり交付金なり補助を出すという考えは町長はないんでしょうか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 先ほど言ったように、蔵王町としての独自のあれというのはつくっておりますので、その辺、見て話していただければと思いますし、それと全国の津々浦々の自治体、1,800ぐらいあるんです。そういう1,800の自治体があった中で地形も違ければ全然環境が全く違うわけです。その環境に合った施策を皆さんがやっているわけでありますし、過疎地だったら過疎債というものがあったり、中山間であれば中山間の何々債というのがあって国から頂いて、そしてこの地域を守っていく。いろいろな、蔵王町はそういったものには該当していないということもあります。そういった面では蔵王町は独自の財源でしっかりとそういった施策をしながら進めていかなければいけないということがあります。私言いたいのは、そういった中山間、あと過疎、そういったところはそれなりの皆さん必死になっていろいろなまちづくりを、むらづくりをしていますから、そこで一概に同じ施策を組むということはいかがなものかと思っております。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 蔵王町も同様に必死にならなければ残らないのではないのかと私は危機感を持って質問をしているんですけれども、そんなことはないんですか。それぐらいほかの過疎地域ですら必死になっているわけですから、蔵王町も必死にならなければ移住定住などというのにはつながらないと思います。東京の23区に移住支援金というのはこれはこの理由は、結局東京自身が人が入り過ぎて将来20年後30年後を考えたときに、1キロ平方メートル当たりに4,000人も、たしか4,000人の高齢者になってしまって、例えばエレベーターとかないような地域に住むような高齢者がどんどん増えてくる。都市部に行っている、都市部にとっても日本全体にとっても移住定住政策を積極的にしていくことが日本全体のためにもなるんだということをぜひ指摘しておきたいです。

  次、地域おこし協力隊の委託の件なんですけれども、地域おこし協力隊をなぜ委託でやるのかというのが私には理解できないで、職員さんにだって選ぶ力は私あると思うんですけれども、町長、職員さんはこの答弁の中で町の確固たるコンセプトを伝える必要があるため専門知識を有する事業者に募集や選考を関わる事務支援をしていただき云々と書かれますけれども、職員さんは町の確固たるコンセプトを伝えることができないんですか。できなければ職員さんはどうやって雇う。職員さんも結局地域おこしをどこかに委託するようなことになってしまうのではないですか。こういう職員の試験自体もどこかに委託するということになってしまうんですよ。そういう答弁になってしまうのではないかという心配があるんですけれども。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) まず1つは協力隊のほうに行く前に大分強い言葉で過疎債のことを言っているので、あくまでもこの過疎債というのは7割交付金で戻ってくるんです。国から、ですから、例えば10億円の事業をやったときに7億円戻ってくるんです。3億円でできるんです。そういった魅力なものをつくりながらやっているんです。けれども、私たちは一般財源でしかできないんです。過疎債だとか中山間の地域に指定されていないんです。ですから、過疎債のところのまちづくりだとかむらづくりのことをなかなか話されても、それぞれの市町村によって環境によって違いますということを先ほど私言っているんです。それをぜひひとつご理解いただければ。

  そして、あと協力隊のことでありますが、これについては委託の狙いを担当課長から説明させます。

○議長(村山一夫君) まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長(佐藤長也君) それでは、お答えさせていただきます。

  あくまでこの地域おこし協力隊の委託の関係でございますが、全く職員はタッチせず業者に全て丸投げした状態で選考まで行うということではございません。やはり隊員の受入れには行政で隊員の地域協力活動を終了した後も定住なり定着、そういったことができるように生活支援とか就職支援等も同時に進める必要もありますし、それから関係機関や住民等との必要な調整も必要です。また、活動の年間プログラム、そういったものも作成し全体をコーディネートする必要がある。責任を持って隊員を受け入れる必要があるということから、職員だけではなくこの地域おこし協力隊の募集に当たってそういったところをしっかりと定めて募集の行動に入るということで、そういった事務の支援、サポートをいただきたいということで、隊員については3年間という期間がございます。その3年間、しっかり業務に就いていただいて、その後蔵王町に移住して住んでいただくといったことを念頭にいい人材を採用できるように、あくまで業者のサポートを受けたいということで今回の委託料を計上させてもらったということでございます。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 過疎債のことについて私も触れたいんですけれども、私別に確かに財政規模各県おのおの違いますから確かに財政基準基金のあるなしとかいろいろあるかもしれませんけれども、アイデアとしてなるほどというのがたくさんあるのでぜひそちらを参考にしていただきたいのと、町長は先ほどの同僚議員、先輩議員の質問の中で国からお金を持ってくるのは得意ですからと、幾らでもお金持ってきますと言うんですから、ぜひ町長のその言葉を信じて私はどんどんお金持ってきてもらればそういう対策できるのではないかと思うんですけれども、これは余談ですけれども、地域おこし協力隊、その答弁あったように職員さんで話聞いているとできるのではないか。わざわざ300万円かけてどこかの委託業者にお金を使うこと自体が無駄です。はっきり言ってこれは予算として認めましたから動くんですから、動くんでしょうから仕方ないんですけれども、ぜひその辺、町のコンセプトをしっかりと伝えて、委託したことによって1年遅くなってしまうんです。地域おこし協力隊を頼むのがそれもまた無駄ではないかとその辺意識してほしかったというのが私の考えです。

  次にいきます。移住相談の別荘協議会の話なんですけれども、別荘協議会に委託していますけれども、支援員、移住相談支援員さんがいらっしゃいますね。移住相談支援員さんは必ずしも別荘協議会所属の人ではないんですよね。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 担当課長から答弁させます。

○議長(村山一夫君) まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長(佐藤長也君) お答えさせていただきます。

  移住相談室におられる相談員さんにつきましては別荘協議会、移住相談室で別にお願いをした相談員さんとなってございます。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 移住相談支援員さんは別荘協議会さんから依頼された人だということで、別荘協議会の所属の人間ではないということですね。だったら、逆に町直接委嘱することもできたのではないか。町全体のこと、別荘のことだけではなく全部、移住全部のことに対して相談を受ける人なわけですから、町としてリーダーシップとってその辺その選定も別荘協議会さんだけに依存しないで委嘱するという形がいいのではないかと思うんですけれども、町長、その辺はどうですか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 委託しても決して私おかしくないと思うんです。蔵王町の場合は大きく8つの分譲地あるわけですが、その分譲地も大分バブルのころに土地を購入してそして別荘を建てたり、また新たに建てたり、そういったのが今大分空きが出ておるわけですから、そういったところを民間だからそれを埋めていけないだとかということはないと思うんです。それは大きな交流人口につながってくるし、そして移住にもつながってくるわけですから、決して私はおかしくないと思うんです。以上です。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) この辺は先輩議員があと直接詳しく聞いてくれると思うので私はこれ以上質問するのはあれですけれども、この答弁書にもありましたけれども空き家対策協議会との連携をしっかりとしてほしいということは私は質問して連携していますということ答弁されていますけれども、1回だけ、私行ったんです。移住したいですと私の友達がという形で行ったら、物件何かありますかと物件がないということだったので見せる物件とかあるのかと思って行ったらそういうのがない中で移住相談支援員さんがお話ししてくれたので、物件とかその辺明示しながら話できるといいと思うんですけれども、その辺はいかが、どのようになっているんでしょうか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 確かに不動産屋に行ってアパートを賃貸を受けて借りたり、そういったときにちゃんと写真であったりそして幾らの料金、確かにおっしゃるとおりそういったものは私はきちんと準備しているものと思っていたら、今お話聞いてその辺担当課を通じながらしっかりと先方にも準備させていくべきだと思っています。決してその分譲地が入れることが駄目だということはないと思いますので、その辺はご理解いただけたと思っていますので、それは定住にもつながってくる。移住にもつながってくる。そして交流人口にも増えてくるわけですから、決して私はあれだと。そして先ほど言ったように別荘協議会の会長が蔵王町の空き家対策のメンバーでもあるということを言っているわけです。その辺、しっかりと今言われたことは私も全くそのとおりだと思いますので、しっかり対応させるようにしていきたいと思っています。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 移住定住の件はこの辺にして、次のウクライナ危機の農家の独自支援ということで、答弁の中で農業者に限定せずということでしたけれども、3割増し商品券というのがウクライナ危機に対する対応だと言われてしまうと私は物足りないというのが正直なところです。農業の町蔵王町ですし、ウクライナ危機何が分かったかというと日本の食料安全保障の弱さというか脆弱さが出たじゃないですか。蔵王町は農業の町でまだお米の金額下がったというのにまだ作付している人もいらっしゃいますし、離農者を増やさないようにすることが私最大の政策として必要なことだと思うんです。これから食料が必要だというときになったときに農家がいないとなってしまうのが一番困ると思うんです。そういう意味でも農家の支援というのが絶対必要ですし、原油高騰、飼料、私は農水省にも行きましたけれども、来年の春の肥料どうなるか分からないなどと平気で農水省の役人は言うんです。そのぐらい今食料安全保障というのは鬼気迫っているんだと感じています。町として金額の多寡はあると思いますけれども、何かしら農業耕作者、農業従事者に対しての次期作支援等でいいですから必要なのではないかと私思うんですけれども、この食糧危機と併せてその点、町長、どんなふうに考えているのか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 確かにおっしゃるとおりだし、我々としても今うんと頭痛めている。ただ、これは世界的な問題、それとこれは大きく分けて蔵王町だけの問題ではないのでありますし、1つはこれは国が考えてもらいたい。そして、県も考えてもらいたい。それの国県の情勢を見極めながら、そして蔵王町として、ただ農業分野だけではない。それによってあらゆるものが全部ですから、今度秋に衣服までの専門店まで秋上げると言っているわけですから、ですから、本当に大変な状況になってきていると思っています。そういった面でもう少し国県の動きを見ながら、そしてあと今議会でありますが明日の一般質問終わった後の午後から追加提案させていただいておりますが、これは国の今回の対策をついて提案させて議案の提案させていただきますので、ご理解いただければと思っています。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 次の給食費についてです。報道でも最近よく公費負担、給食費の高騰分に対する公費負担等々に対しての報道があります。県としても国としても保護者の負担にならないようにということを言っているので、今回の40円の公費負担になったと思います。無償化の検討についてお聞きしたいんですけれども、平成30年6月会議において平間武美議員の一般質問に答弁したとおりでありますということで、これ私前も給食費やりましたけれども、このとき町長は消費税が10%になったら無償化を前向きに検討したいと答えているんですけれども、町長、前向きに検討してもらえませんか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 私今ぞっとしたんだけれども、冷や汗かいてしまったんですけれども、蔵王町の学校給食を無償化にするとなると、今現在負担しているのが514万円ぐらいなんです。514万円という金が児童生徒116人に対して514万円負担しているんですけれども、そういう一人親家庭だとかいろいろなそういう家庭にかかっている。ただ、それを全部やるとなると金額が4,277万円かかってしまうんです。ですから、私そう簡単に口滑るはずないと思うんだけれども、平間武美議員のときの一般質問にこのぐらいのことを前向きに検討しますというととんでもない金額、そのぐらいお金がかかるんです。ですから、よほど慎重にやっていかなければいけないと思っております。ただ、どちらにしても今回値上がった分に当たってはできるだけ町で負担を、どこまで続けられるかあれでありますが、当分の間しっかりと負担していきたいと思っています。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 確かに大きな金額ではあるんですけれども、私が再三この給食費の負担に言うのは、何も経済的に大変だからだけではなく再三言いますようにまちづくりの観点からも有効な政策であることは間違いないんです。給食費を無償化にしている町は保護者にとっては移住定住の考えの大きなモチベーションになるのは間違いないですし、蔵王町に来る移住者、情報として蔵王町で給食費無償化できるとなったらそれは移住したいと考えている人たちにとって大きな検討要因になるのではないかと考えて私は言っています。町長にお聞きしたいのは食育も含めて蔵王町進めると言っているんですけれども、食育というのをちゃんと考えていらっしゃるのかどうかというのを気になって、私先日移住者のお母さんお父さんたちから聞いたりお話ししていたんですけれども、蔵王町に来たら蔵王町のものをふんだんに使ったメニューが給食で出てくると思っていたと言っていたんですけれども、どうやら実際はそうではないということを聞いて保護者のお母さんたちはすごくがっかりしていました。梨とかフルーツ出してくれるのかな、補食で梨とか出していると言いましたけれども、梨とかフルーツしか出てこない。そういう町ではあまりにも悲しいのではないかと私は思う。町独自の特徴を生かした政策というのはこういうところに出てくると思うんです。ただ、お金かかるお金かかると町長すぐ言うので気になっているのは、例えば同じ味でアメリカ産のリンゴと同じ味で蔵王産のリンゴあったときに安いの、アメリカ産のリンゴが安くて蔵王産のリンゴ高かったらどちらを使用しますか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) そのリンゴの話はまた別にしまして、今言っている食材の等々でありますけれども、これは今あと担当課長から、教育委員会からお話しさせますが、決して蔵王町の食材は15品目あるんです。まず1つは県内1、また県内有数の生産物というのは15品目あるんです。ですから、たくさんあることは確かです。そういったものを全部提供できればいいんだけれども、けれども限られたものなんです。栄養士さんというのは、栄養士は県から来ている。それでうちは所長というのを派遣して、そしてそこで横の連携をとりながらさせている。そしてできるだけ一番違うのは県内の中であるところと蔵王町だけなんです。地元の米を清流米を食べさせてあげているんです。ごめんなさい。環境保全米を食べさせてあげている。そういう、なぜならずっとこれ私こういう立場になってからずっとやって4年ぐらいかかったんですけれども、地元の蔵王町でとれた米を食べさせるのはそれはお父さんお母さんが、そしておじいちゃんおばあちゃんたちが一生懸命に孫のために米づくりをしてきた。それが小学校中学校でその米食べていなかったということが大きな、ですから、孫たちが食べるとなると余計きちんと丁寧にそしていいお米、そして農薬の少ない米づくりに励むわけです。そういったことが蔵王町は食べてもらっている。それとあと、よそでもいろいろな牛丼出していますが、蔵王町は爽清牛でステーキ丼を出したり牛丼を食べさせたり、何でも食べさせてあげたいんだけれどもいろいろな何かあるみたいなんです。そんなことで、担当課長から答弁させます。

○議長(村山一夫君) 教育総務課長。

○教育総務課長(福地実幸君) 町長の命により、お答えさせていただきます。

  ただいま町長がおっしゃったように、主食のご飯については全量町内産の環境保全米ということで使っておりますし、野菜についても町内産をということで積極的に、パーセントにすると約20%ほど使っております。それ以外についても町内産が駄目ならば県内産、県内産がなければ国産ということで、工夫して栄養士さんのほうで食材は用意しております。先ほど町内産の梨が食べられていないということでありましたが、これはJAさんの協力を得ながら年に2回ほど梨は提供しておりますし、そのほかイチゴ、あと先ほど町長が言ったとおり爽清牛も年1回ほどですが提供しているということですので、よろしくお願いいたします。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 今もやっていることはやっているんだけれどもというのは私も分かるんですけれども、もっとできるからやりましょうということを言っているんです。そのためには今の値段ではできないから公費負担をもう少し考えなければならないし、無償化まで考えた政策をすることによってそれがまちづくりにつながって、蔵王町の食材を食べられると思って給食に来たお母さんがいるんですから、これがひとつの移住定住政策にもつながるんです。そこを意識してもらいたい。

  次に給食センターの建設についてなんですけれども、町長は建設の予定ないと答えていましたけれども、まず後から建てますということになったら今建てないですけれども結局新設中学校が建ってから後から建てますなどということになってしまったら、それこそすごくお金の無駄遣いになりそう、なってしまうのではないか。給食センター建設しているところで子供たちは授業なり学校に通学するように令和9年以降なってしまう可能性もあるのではないかと思うんですけれども、その辺、町長どのように考えているんですか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 答弁書を見ていただければ分かりますが、ちゃんとここのところに書いていますよ。今後、仮称蔵王町学校給食共同調理場建設準備委員会を設置、その中でいろいろと皆さんの町民の声も含めながら聞いて、そしてまとめていきましょうということでありますので、決して9年以降にこれを検討していくなどということではないということをご理解いただけると思っています。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) 9年以降つくるわけではないというのであれば、9年までに間に合わせますと言ってほしいんですけれども、町長どうですか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) ですから、さっき言ったようにまずこういう、何でもそうだけれども町長の判断だけではなくいろいろな意見を聞きながらやっていかなければならない。それと、お金のことも加味していかなければならない。私としてみれば、どうせだったら一緒に並行してつくっていきたいという私の考えはあります。そういったことも含めながらこの準備委員会というのでいろいろな皆さんの声を聞いていきたいということであります。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) ぜひ検討していただきたいんですけれども、検討の中で私の心配1つだけ聞いてほしいんですけれども、用地の計画見ると給食センターと新設中学校ちょっと離れているんですけれども、あそこは小学校は運ぶにしても中学校に関しての給食は自校給食になるのか、それともあれちょっとだけでも運ぶのか、生徒の人たちが取りに来るのかとか、その辺どう考えているのかという町長教えていただきたい。教育長です、すみません。

○議長(村山一夫君) 教育長。

○教育長(文谷政義君) 現時点の計画というか考えについて申し上げたいと思います。

  まだ給食センターについてはどのように建てるかというのは具体的なものはないんですけれども、校舎の中に最初通路をつくって運べないかと考えていたんですが、なかなか構造的に難しいということで、今のところ考えているのは配送車でそこまで持っていって、配膳のところまで持っていって、あとは子供たちが中からエレベーターを使って運ぶというふうに考えております。

○議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

○5番(平間徹也君) たかだか50メートル、同じ敷地内で運ぶのに車を使って運ぶということです。それに対して委託料も当然これからかかってくると思うんですけれども、まだ間に合いますからその辺をぜひ検討していただいて、あとその検討委員会の中には現場の中身が分かる方をぜひ入れていただきたいと思いますけれども、これで最後にしますけれども、この準備検討委員会でちゃんと詳しい人を入れて検討してください。町長。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) どんな委員会を立ち上げるにしても、特に準備委員会などというのはそれなりの方々、そしてその分野に精通された学校の先生方、学校というか教授を入れたりそういう部門の精通された方々をノミネートしていますから、その辺は徹也議員から言われなくてもしっかりいろいろな面でやっておりますことをお伝えいたします。

○議長(村山一夫君) ここで、昼食のため休憩いたします。

  午後1時15分から再開いたします。

     午前11時54分 休憩

                                           

     午後 1時15分 再開

○議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、3番大沼昌昭君の質問を許します。大沼昌昭君、登壇願います。

     〔3番 大沼昌昭君 登壇〕

○3番(大沼昌昭君) それでは、議長のお許しを得まして一般質問したいと思います。

  それでは、移住定住についてお伺いします。

  町の広報誌によると人口減が顕著で、生まれる子供も少なくなっています。人口減になると町の財政力も低下し、将来住民サービスも劣化すると考えられ、さらに町の存続も危ぶまれます。現在から重点施策として推進すべきと考えますが、町長に伺います。

  1、過去2年間の移住定住の実績を伺います。

  2、町のホームページの更新と移住相談室に設置したパソコンの活用について伺います。

  3、子育て世帯を受け入れたいと答弁していたが、何らかの考えがあれば伺います。

  4、総務経済常任委員会で指摘した町有地の移住対策の有効活用について伺います。

  5、移住定住対策として移住相談室に委託をしているが、町の人口が減少していくことは町の衰退に関わる重要案件と思われます。今後、相談室との綿密な連携と移住者からの要望に応対し、各課にまたがる調整など多岐にわたる業務になることから、専門部署の設置が必要と考えますが町長の見解を伺います。

○議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

○町長(村上英人君) 午前中に引き続きまして、午後からお二人の一般質問にお答えいたします。

  最初に大沼昌昭議員の一般質問、移住定住についてお答えいたします。

  初めに第1番目の過去2年間の移住定住の実績についてお答えいたします。

  本町においては、定住促進事業補助金の交付を行っておりますので、そこから把握できる移住世帯の件数でお答えさせていただきます。令和2年度の移住世帯は15件、令和3年度の移住世帯は15件、合計で30件であります。

  次に、第2番目の町のホームページの更新と移住相談室に設置したパソコンの活用についてお答えいたします。

  まずホームページでありますが、町の公式ホームページのほか蔵王と町と暮らしの移住定住のウェブサイトに移住定住に関する情報を掲載しております。掲載情報は町担当職員が更新作業を行っております。また、移住相談室に設置したパソコンの活用についてはオンライン相談用として使用しており、令和3年度では18件のオンライン相談を受けたところであります。オンライン相談の実施も定着し、毎月相談を受けている状況であります。

  次に、第3番目の子育て世帯を受け入れたいと答弁していたが、何らかの考えがあればについてお答えいたします。

  本町では所得制限なしの子供医療費助成や乳幼児育児用品購入助成券の交付、第1子誕生から交付するすこやか養育助成金事業などの経済的支援と、整備を進める認定子ども園や統合中学校、また放課後児童クラブの受入時間の延長など子育て世帯が安心して子供を預け働くことのできるよう、多面的な子育て支援に力を入れております。このようなことから、本町の子育て支援策について「ざおう子育て支援ガイドブック」の発刊と町ホームページの掲載等によりしっかりとPRを行い、子育て世帯の移住定住につなげたいと考えているところであります。

  次に、第4番目の総務経済常任委員会で指摘した町有地の移住対策の有効活用についてお答えいたします。

  令和2年1027日に総務経済常任委員会の所管事務調査がありました件については、まずは普通財産の売却可能と考えられる資産の公売に向け、必要となる測量などに取り組んでまいります。また、土地開発基金の土地については条例の制約もあることから、土地の有効活用も模索するなど、引き続きその処分の在り方について検討してまいります。

  次に、第5番目の専門部署の設置についてお答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、私も人口減少は町の衰退に関わる重要案件と考えております。現在、まちづくり推進課内において移住定住対策には2名の兼務職員を配置し、役場での移住相談業務や定住促進事業補助金の業務、宮城県が実施する移住相談フェアの対応、移住相談室との情報連携業務などを行っているところであります。都市部においては移住定住推進課など専門部署を設置しているところもありますが、本町においては今以上に職員を増員し人件費をかけることは財政運営上、非常に難しい状況であります。いずれにいたしましても、組織改編については時代の推移を踏まえながら今後しっかり研究をしてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申しまして、以上申し上げ、答弁とさせていただきます。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) 答弁書、ありがとうございました。

  答弁書を見る限りは前向きにやっていきたいという部分がありましたので、非常に評価できるのではないかと私は思っております。それで、年々人口が減少しているということは町長もご存じだと思います。私、この移住定住について一番最初に危機感を持ってこの質問をしたのは平成2512月議会からであります。ですから、もう足かけ10年この問題について後追いでやって質問をしております。そんな中で、今回の人口減少については非常にほかの2名の議員と私と3名で危機感を持っていると、同じ質問をされるということはそのようなことで心配しているのかと思っております。それで、私が25年に質問した中で平成22年、この年から人口が1万2,882人という状況だったんですけれども、10年たった2020年に対しては1万1,671人ということで年間120人の減になっているんです。しかしながら、令和4年の年度末では1万1,465人ということで、今月号の6月号の広報誌見ると1万1,391人まで減っているんです。10年間で120人ということで、ところが1年で260人減っているんです、最近は。ですから、自然減ということも当然ありますけれども、そこで今回この答弁書の中で15件ということで両方合わせて30件という形の中で、要するに補助金を交付して定住された方がいる。これは定住に関しては確かに30件ということで非常に評価はいたしますけれども、これに関して移住と定住は別ではないかと思うんです。移住というのは町外から来るのが移住であって、定住というのは蔵王町内で新しく補助金を町内の方が利用しても定住になるわけです。ですから、流出人口を防ぐというところに関しては効果があったのかと思っております。そんな中でお聞きしたいのは、町外からこの補助金制度を利用して来られた方は何人でご存じなのかお聞かせ願いたいと思います。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 令和2年度で15件、そして令和3年度で15件ということで、合わせて30件なんです。これはあくまでも世帯等々です。ですから、ここで例えば1つの例でお話し申し上げます。例ではなく令和2年、東京から1件、千葉県から1件、山形から1件、仙台から7件、大崎市から1件、名取市から2件、大河原から1件、川崎から1件という数値なんです。そのように全部町外からということであります。これに家族の件数を入れると、人数を入れると当然倍以上は来ております。ただ、それだと15年前と私の記憶だと十五、六年前なんです。町の広報見た場合に、お亡くなりになる方と出生、産まれてくる方が大体均等だったんです、十五、六年前。ところが、今は本当に出生される方が、そして亡くなる方が先ほど言ったように年間で百何人、多いときは120人ぐらいいってしまうんですけれども、いかんせん20人ぐらいのときもありますし、そのように自然減がぐんと出てそして出生がたったの二、三人だとか1人だとかというときがある。その辺のことはよく承知しておりますが、先ほど平間議員にもお話し申し上げましたように、いろいろな対策をとりながらやってはいるんですが、なかなか若い人たち、うちの次男坊もそうでありますがまだ独り者でありますが、そうやって独り者が結構ある程度の年いってもいるので、そういった出会いの場というのがなかなかつくれない。いろいろな要因があると思いますけれども、そんなことでそういった出会いに力を入れてみたい。もっと力を入れてみたいということであります。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) 分かりました。今答弁のあるとおり、町外からの移住者がかなり多いということは認識をしました。そんな中、今回なぜこの件数を聞いたかというと、ある程度の生産なされる人口数が多くならないと町の財政も潤わないとなってきますので、その辺のところを考慮しながらということでお話を申し上げました。その中で、人口減少社会に対応した農村整備研究会というところで出している資料なんですが、これによると必ずしもやれというわけではないんですけれども、人口の1%程度を20代前半の男女に、それから30代前半夫婦、4歳以下の子供2組、それから60代前半の夫婦2名というふうにしておくと大体この比率を毎年実施していけば人口減少の抑制も可能になるとなっているんです。ですから、その方法としては単身者とかそれから子供世帯、それから2世帯世帯、それから高齢者という形の中である程度のバリエーションを持って、うちらほうの維持に対しての比率でもっていっていただければ、その辺のところはある程度は解決していくのかということに私は思っていました。そんな中で、これについても結局町のホームページでその辺のところと、どのようにしてその人たちを募集していくんですかということになるわけです。であれば、その前に前回私質問の中で宮城県の住みやすい町ランキングというところで、町長は覚えているかどうか分からないんだけれども、前に私質問したときに前回住みやすい町としてうちらほうの町31位だったんです。ですが、町長の努力のおかげなのか今回は富谷市、大崎市と並んで15位にまで上がりました。ということは、それなりにここが出ているのかと思われます。

  ホームページの件なんですけれども、ホームページに関しては今言ったとおりいろいろな人に関して、いろいろな世代に関して通知というか相談があったときに対応していかなければならないと思うんです。ですから、町のホームページつくっていただいたのは私平成26年6月に質問してそしてつくっていただきました。あと、もう1つ、相談室との連携の中でタブレットを使用したらどうですかという質問も平成31年に質問しております。そんな中で、パソコン、タブレット兼用のパソコンを設置していただきました。であれば、ホームページとタブレット兼用のPCに関してはきちんとした活用をしていかなければならないと思うんです。私も質問してつくっていただいた以上、活用していただかないとまずいんです。ですから、この中でまずそのホームページの必要についてはやっていただいたので、これに関してはほかの自治体のホームページを参考にしていただきたいと前にも申し上げたけれども、うちらほうのホームページを見ると確かに移住相談室、移住定住の部分の項目はきちんと出てきます。そこから入っていくと移住ガイドブックまで行きます。その中で移住ガイドブックを見るのもいいんですけれども、移住ガイドブックの中身の変更があったときに先ほど答弁書の中では担当職員が更新作業を行っているということなんですけれども、ある程度すぐにでも更新を行っていないと相談に来られた方がこの間聞いたものとちょっと違うのではないかという話になるので、その辺の更新の仕方を早めにやってもらわないとせっかくのホームページが役に立たなくなってしまうのかと思うんです。相談室に行って話聞いたところ、年間、ここ2年間ぐらい件数が非常に問い合わせが多い。70件前後、1年につき70件あるということで、その3分の1は出るということも含めて相談があったということなんですけれども、そういう70件、3分の2の方がこちらに移住したいということで相談をなさっているわけです。であれば、その辺の部分でホームページの入り方とかそういう面もこれから更新していく必要があると思うんですけれども、その辺、どのようにお考えですか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) その前に、さっきの移住定住の関係のところで実は令和元年に移住された方々12件あるんです。その12件の方々に、12件があって、そういった方々にアンケートをとったんです。なぜ蔵王町に希望されたんですかとアンケートの第1位が自然環境がいいからが33件、2位が子育て環境がいいからということが15件、あとは定住促進事業補助金があるからというのが14件、重複している方もいると思うんです。そういったひとつのアンケートの結果がこういうことであります。

  それと、このホームページだとかタブレットもいろいろと一般質問等々いただきまして、町としても大分整備はしてきたつもりでありますが、なおその辺の更新だとかいろいろな等々については担当課長から答弁させたいと思っています。

○議長(村山一夫君) まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長(佐藤長也君) お答えいたします。

  町の移住定住に関するホームページでございますが、まずは答弁書にもありますとおり町の公式ホームページがまず一つございます。それから移住定住のウエブサイトということで、別に移住定住に特化したホームページが1つございます。町の公式ホームページから移住定住に関するウエブサイトにリンクを貼って、そこに飛ぶような形にはしております。また、検索サイトから移住定住で検索していただきますと、そちらのウエブサイトも閲覧することは可能となっております。町の移住定住に関するウエブサイトは、まずは移住したい方が蔵王町の全体像を捉えるということで閲覧をいただいて、そして蔵王町の移住される方に関しての各種町の制度、そういったものについては住むなら蔵王だという移住ガイドブック、そちらにリンクを貼って飛ぶような形にしております。また、子育てにも力を入れているということで、そちらの子育て支援ガイドブック、そちらもウエブサイトからリンクを貼って町の公式ホームページ、そこに飛んで子育て支援ガイドブック、そちらを閲覧できるという形になっております。

  その中で各種制度等の更新でございますが、基本的にはガイドブックは紙でつくったものをホームページに掲載しているんですけれども、ホームページではPDFファイルという形で紙媒体と同じスタイルで閲覧することが可能となっております。その内容の更新でございますが、PDFファイルのデータとして保存しておりますので、内容の更新については移住定住を担当する職員で内容の更新が可能となっておりますので、制度の内容が変更された場合には町職員でその内容を更新できる状態となっております。そのような形でこれまでといいますか対応してきたというところが現在の状況でございます。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) 私もホームページをいろいろ見てみました。その中で移住ガイドブックに関してはすぐ見ることができます。しかしながら、子育てガイドブックに関してはなかなかずっと見ていかないと入っていけないということだったので、その辺のところも子育てをメインにして移住者定住者を獲得したいというのであればその辺の、ただ単にガイドブックに飛んでいけばいいというだけの話ではなく、もう少し見出しとかいろいろな形の中でその辺のところを注目が集めるような作成の仕方をしなければなかなか見てくれないのではないかと思うんです。それで、移住ガイドブックに関しても中身が変わる部分があります。例えば、大道芸にしても盆踊りにしても3年間実施しておりません。であれば、今回は実施しておりませんとかそういう形の中で案内を申し上げとか、それから例えば神の湯の料金なども変わっています。その辺のところの情報もすぐに載せて書いて上げるとか、それから子育てガイドブックに関しても今回は2冊目ですね、たしか。1冊目に関して結局紙ベースで出してしまうと変更になったところはまた紙ベースで印刷し直さなければならないということになるわけです。であれば、ホームページその辺のところ早く措置できるようにすれば、今回こういう部分はこのような制度に変わりましたということができると思うんです。ですから、その辺のところをせっかくICT化しているわけですからその辺のところで迅速に間違いのない情報を相談者にお知らせできるようにその辺のホームページのつくり方とか、それから更新の仕方とかというものをやっていただきたいと思います。お答え、何かありましたらお願いします。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 私も各課のあれを全部一つ一つチェックするわけではないので言われたときにはノートしたりしますけれども、全く大沼議員が言われるとおりだと思っています。今現在の新しい情報をお教えしなければいけないと思っているんです。特に、それなりの職員も配置しているわけですから、そこは今現在の新たな情報で更新をさせるようにしっかりと対応させていただきたいと思っています。それと併せて、課長等の会議を開きながら各課においてもそういったことがあるのかと今思ったので、その辺も全部新たな今現在、それとコロナ禍において休んでいるところが当然休みだと。あと、共同浴場においても料金が変わったら変わったでその辺のきちんとした今現在のもの、そしてコロナ禍の中で今だとかイベントについてもそういった情報をしっかりと現在のあれで対応していきたいと思っています。

  すみませんでした。ありがとうございます。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) それでは、その次の町有地の問題についてお伺いしたいと思います。

  これはここにも書いてあるとおり、所管事務調査総務経済常任委員会でやりまして、もう少し町有地を有効に活用してくださいという意見書がたしか出たと思います。その中で、町有地については移住してくる人たちの中では一番どうしても必要になってくるのが住むところなんです。ですから、住むところをある程度用意してあげないと来る人もなかなか大変なのかということなんです。うちらほうの町とはまた違うんですけれども、土地を用意するということに関して非常に近くでやっているところ、ご存じのとおり七ヶ宿です。七ヶ宿は住宅地を何年か住むとただであげる。自治体の規模も違うから一緒にするということはできないんですけれども、ちなみに子育てについてもランキング第1位のところがあるんです。これはちょっと遠いんですけれども、飯南町というところなんですけれども、ここに関しては人口が4,700人しかいないからあまり参考にはならないということなんですが、結局子育てに関してはシステムとかそういうものに関しては非常に特化していると私は見ました。ですから、もしメモしているのであれば飯南町というところをぜひご覧になって、この辺の子育てをどのような形の中でランキング1位になっているのかということをぜひご覧になっていただきたいと思うんです。

  あとは、土地の利用に関しては非常にうまくやっているところは、前にもお話ししましたけれども大分県の豊後高田市というところが非常にうまい具合に土地を紹介しているというか、これに関してはまず1つは川崎町でやっている事例があるんですけれども、タブレットに、持ち運びできますからそれに家屋の土地とか全部写真入りで入れて、相談者に全部見せるんです。どういう条件、どうなんですかというのを。ですから、そういう条件をぜひ蔵王町でもやっていただきたい。ということは、町有地これからやるということなのでそれはそれでこれからの問題ですけれども、例えば民間の土地を活用して答弁書にたしかありましたよね。ですから、民間の家屋などにも不動産業者と連携をとりまして町では、例えば通学に便利な土地といえばこういうのがありますとか、買い物に便利なのはここにありますとか、病院の近くにこんな土地がありますとかという部分の中で、民間の土地を活用することも必要なのかと。それに関しては町は別にあまり責任持つ必要ないので、民間の土地を蔵王のホームページに移住対策の中で上げてやればいいんです。あと、それに対してのいろいろな売買契約とかに関しては不動産業者がやればいいだけの話ですから、ですから、我々の行政側としてできることは情報をどれだけ多くの人に与えてあげて、それでその人たちがうちのほうの町に関心持ってもらえるかということなんですけれども、その辺の業者間との連携などもどのように考えてこれからいらっしゃるのか、もしよろしければお伺いします。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) まず1つは、今日平間議員などにもお話ししたんですけれども、移住相談の中でこれに当たっても私たちが仙台だとかいろいろな不動産屋さん、アパート探しだとかマンション探し、必ずそうすると台帳みたいなものがあってそして全部このように、今はパソコンの中に打ったりしながらパソコンを見ながら決めたりしますよね。ちょっと古い時代だと玄関口にばっと全部写真と何LDKだとか1Lだとか2だとか3Lとかというのが、そして月幾らだというそういったことになっているんですけれども、私はそのようになっていると思ったらなっていなかったので、それはするべきだろう。それと同じで幾ら町のプラスになることであれば、民間の不動産業者にアクセスできるような環境を整えていくべきだと思うんです。そこのところに仲介をやったり、そして不動産まがいのことは町はやっていけないけれども、けれども民間の不動産屋さん蔵王町にありますから、そういったところがたくさんこの物件もありますのでそこにアクセスできるような、これは当然話し合いの中で多分そういったことだと思うんです。ですから、それをやればあとは民民の中で、そしてあといろいろと不動産屋さんとお話しできるわけですから、それについては全然問題ないと思うんです。それが不動産業者がたくさんあるのだったらいろいろあってもいいと思いますが、ただ、私の頭の中ではいろいろとお世話しているのが1件ぐらいかと思っていますので、その町内の1件の方々を話し合いをしながらそういう形で、そうするといろいろと詳細等を含めてそしてその別荘なりあと私の家の隣でも売買というか物件出していますので、そういった情報を出せるように担当課から話をしていきたいと思いますし、ありがとうございます。ぜひそういった方法で考えていきたいと思っています。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) それで町長、土地の利活用の件なんですけれども、これに関してはいろいろあるんです。例えば立地条件、今言ったとおり例えば通学に便利だとかそれからインターの近くだとかスーパーが近くにあるとか、あとは価格の面とかそれからさっき言ったように自然がいっぱいあるという部分も含めてそういう条件をきちんと前に出しながら、ある程度の相談者に対しての土地の情報は出してやるべきかと思うんです。ですから、今町長がおっしゃったとおり、ぜひその辺のところを前向きに進めていっていただきたいと思います。

  ちなみに、これから私の提案なんですけれども、ぜひ豊後高田市にコロナも落ち着いてきましたから視察に行ってほしいんです。確かにホームページで見ることはできます。しかしながら、現地に行ってきちんとした部分で見てきたり聞いてくることによって大分違います。これは私たちが経験しましたから分かるとおりのことで、ぜひこの辺のところも視野に入れながら移住対策に対して前向きにこれからももう少しやっていっていただきたいと思います。

  それでもう1つ、最後の件なんですけれども専門部署の設置ということで、これに関しては今の町長の答弁書によると、2名の専任ではないけれども兼任でやっている職員がいるという答弁でした。しかしながら、いろいろな施策に関して多岐にわたるんです。移住対策というのは、例えば今英語特区ということで教育に対して非常に力を入れております。であれば、教育でもこんなことをやっていますとかこのようなことがありますという部分の中で折衝というか、来られたときに話できるのは教育総務課に行ってというわけにはいかないと思うんです。ですから、これに関しては相談してくれた人がそこでワンストップで相談者が納得できるような説明をしてあげられるようにしなければいけないと思うんです。ですから、観光にしてもそれから施設にしても例えばスポーツ施設ありますとか共同浴場、それから宿泊施設に避難所と運動場、福祉にしても文化にしてもいろいろな多岐にわたるんです、これ。ですから、この辺で専任の方を置かないと対応はできないと私思っているんですけれども、その辺、どのようにお考えでしょうか。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) なかなか難しいことを質問されたんですけれども、まず1つは職員の配置の問題、これは毎年頭抱えるぐらいなんですけれども、各部署でいろいろ一般質問のだとかいろいろなものに応えていくために今の人数で少ないだとか等々ということがたくさんあるんです、実は。そういった面で副町長にがっと任せるということではないんだけれども、副町長人事の担当させながらやっているわけですが、そういった面で副町長、総務課長も頭を抱えながらやっているわけですが、ある程度のただどんどん職員を採用すればいいのかということではなく、適材適所ということを考えながら、あと職員の人数、総合的な人数を含めた、ですから、その辺を考えながらやっておるものですから、それと今言われた専門部署の人間をここの中で私は、例えば観光だったらあいつがいれば安心して任せられるけれどもオールマイティに福祉の分野から観光の分野から教育の分野まで全部オールマイティにやれるようなその部署の人間をつくるべきではないかというふうに私お聞きしたんですが、そこについては今副町長から答弁したいと思いますが、急に言われて大丈夫。

○議長(村山一夫君) 副町長。

○副町長(平間喜久夫君) 私も以前この移住担当のまちづくり推進課というところにおりましたので、そういう観点からお答えさせていただきます。

  本当に大沼議員言われるような、そういうワンストップでほとんど対応できるとこのようなすばらしい職員がいれば本当にいいのかと思います。ただ、現実的に今兼務を専任とかそういう話は対応できるかどうかこれはまだ別の問題にして、そういった職員を養成するというのは本当に並大抵ではないだろうと思っております。ただ、人を専任で1人つければ済む話ではないので、本当に役場のいろいろなことを知っているそうした職員を専任で置くという話に聞こえますので、いずれにしても確かに移住定住、こういったものは本当に町の存続に関わりますので真摯に受け止めながら、ただ、どういった方法でそうした人をいわゆる専任化できるかどうか含めて検討させていただきます。理想は全く大沼議員のおっしゃるとおりだと思いますが、現実できるかどうかということでございます。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) 何でもできるオールマイティという意味ではなく、私の言っていることは例えば子育てについてとか住宅についてとか、それから教育についてとかと聞かれたときにその担当の職員がその課に、例えば連絡をとってどうなっているのとかこれからどうするのとかそういう人たち来たらどうするのという形の中の連絡係というか、それで結構だと思うんです。全部知識をその人が1人で背負って、そこから答えを出すということではなくてもいいと思うんです、私は。結局、私の言いたいことは多分副町長も今ご理解はしたと思うんですけれども、何に我々の町の重点施策として捉えるのかということなんです。ご存じのとおり、私の町は5地区に分かれておりまして、これに関しては町長も多分言っていたと思うんですが、大河原と川崎と村田町を合わせたぐらいの面積だという話をしていましたよね。ですから、5地区に分かれて5地区独特の文化とか持っているわけです。ですから、これから町の力がなくなってくるとそういう5地区に分かれた私の町では、要するに核という町がないんです。そうすると、そういう町に対してインフラ整備も含めて果たして今までどおりのサービスできるんですかということなんです、福祉に関しても。ですから、私の町は5地区に分かれる特殊な町なのでその辺のところも考慮しながら、今私が総合的に言ったように土地の問題とか子育ての問題とか教育の問題とかいろいろな問題を的確に発信して、そして行政側としてやれるような部分はきちんとした情報発信するためには専属の職員がいてちゃんとしたいろいろな各課にまたがっての連携をよくとって、それで相談者に返答して差し上げるとかという部分が私はいいのかなと思うからこの専門部分が必要なんですかということでお伺いしたんですけれども、その辺のところは今副町長が言ったとおりなかなか難しいということはあるかもしれませんけれども、前向きに重点施策として取り組んでいかなければならないという意識があるのであれば、その辺のところも含めて早急に考えていっていただきたいという私の提案なんですけれども、答弁があればお願いします。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 今言われたことも十二分に理解できましたので、いろいろ内部の問題でありますので、検討はさせていただきたいと思っております。ありがとうございます。

○議長(村山一夫君) 3番大沼昌昭君。

○3番(大沼昌昭君) 以上をもって私の一般質問を終わりたいと思います。

  ありがとうございました。

○議長(村山一夫君) 大沼昌昭君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後2時00分 休憩

                                           

     午後2時10分 再開

○議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、1番松ア良一君の質問を許します。松ア良一君、登壇願います。

     〔1番 松ア良一君 登壇〕

○1番(松ア良一君) それでは、お許しをいただきましたの通告に従って一般質問させていただきます。

  1件だけでございます。

  ナッジ理論を活用したまちづくりについて。人の行動をそっと後押しをするナッジ理論の活用については、個人の選択の自由を残しつつちょっとした伝え方の工夫などの手助けをすることにより、人々をよりよい行動へと自発的に促す、この仕組みは全国の自治体でも採用が広がりつつあります。よく知られている事例に、レジの前の足マークや国内では一部ですが男子トイレのハエマークなどが紹介されます。こうした身近な取組の展開は事業や施策へのお知らせなどにも関連し、町民を豊かにする行動の変容へ有効に働くとともに持続可能な社会づくり、SDGsを補完し合うものです。今後、行政サービス向上に向けて双方向にメリットを創出することは全職員に希求され基礎的リテラシーではないかと考えます。そこで、下記項目について町長の見解を伺います。

  1、ナッジ理論を活用したまちづくりについて。

  2、職員への啓発や理解を深める研修について。

  3、各種施策や事業等への今後の取組についてお伺いします。以上でございます。

○議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

○町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えいたします。

  まず、第1番目のナッジ理論を活用したまちづくりについてであります。

  ご質問のナッジ理論でありますが、正直なところ、私自身初めて耳にする言葉でありました。今回、議員からご質問いただき情報収集しましたところ、その有効性から今後意識して活用していきたいと思っているところであります。ナッジ理論は、議員ご指摘のとおり個人の選択の自由を残しつつ人々をよりよい行動へ自発的に促す仕組みであり、行動経済学者が提唱した理論とのことであります。何々してください、何々を禁じますなどといった命令や規制をするのではなく、選択肢をうまく設定したり注意を特定の方向に向けさせることによって背中をそっと押すように人々にそれとなく望ましい行動を選択するよう促す試みであると理解をしたところであります。本町においてはナッジ理論を意識した上での取組ではなかったものの、ふるさと文化会館のトイレ内の表示や選挙時の投票所内の順路の表示などはナッジ理論に基づく取組と言ってもよいものと思っております。また、コロナ禍において各施設入り口に置かれた手指消毒用アルコール、受付に並ぶ際の床に一定の間隔で貼られたテープなどにより職員がその都度指示や説明をしなくても多くの町民の方々に自発的にその場面での望ましい行動をとっていただいているところであります。国においては環境省が事務局となり産学政官民が連携した日本版ナッジ・ユニットを組織し、ナッジ理論に基づく取組が政策や民間に早期に普及するよう推進しているところであります。

  まちづくりにおけるナッジ理論の普及により、住民は命令や規制による行動から自らの良心によって自発的、主体的に行動するよう変容していくものと言われておりますので、本町においても今後のその活用について研究しながら取り組んでまいります。

  次に、第2番目の職員への啓発や理解を深める研修についてお答えをいたします。

  先ほど申し上げましたとおり、ナッジ理論を理解せずとも町民の自発的な行動を促す取組は既にところどころに見られるところでありますが、今後はこの理論を理解した上で意識的に取り組むことによってより効果が期待できるものであります。現時点ではこの理論に対しこれから勉強していく段階でありますので、まずは課長等の会議で情報共有をしてまいりまして、その他の職員の研修会につなげていけるよう検討してまいります。また、宮城県市町村職員研修所での研修にナッジ理論など行動経済学の視点による政策手法に関する講義を実施するよう要望してまいりたいと思っております。

  次に、第3番目の各種施策や事業等へ今後の取組についてお答えいたします。

  環境省ではがん検診の受診率向上や来場者の混雑緩和などに成果を上げている自治体の事例を紹介しております。本町での今後の各種施策や事業等への活用については、今この場でお答えすることはできる段階ではありませんが、これらの事例を参考にしながら、また自治体に限らず広く民間での成功事例など情報収集しながら前向きに取り組んでいきたいと考えております。

  以上、申し上げて答弁とさせていただきます。

○議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

○1番(松ア良一君) 大変丁寧な答弁をいただいて、再質問をどうしようかとこんな思いで今考えていたところでございます。

  このように初めての提案でございましたので、どこまで実践的にこれらを取り入れていくということは非常に職員の方々にとっても、一部理解はしても全体的に理解していただくということはなかなか困難なのかとこんな考えも持っていましたけれども、非常に普段からこうした取組については意識なさらなくても少しずつやっていただいているというのが、多分そうなのかとこんな感じも持っておりましたら、そういった実践例も答弁書の内容に上げていただきましたので非常にこの点については今後こうした事例も庁舎内での実践も含めながらこうしたことをしていけばこれにつながっていくという、そういう考え方の下に実践をしていただければより今後進んでいくのかとこんな考えを持ちました。

  特に、このナッジについては人の行動というのは非常に不合理である、このようにも言われておりまして、利益を得るよりも損失を避けようとする、そうした損失回避というそういう行動の中にこれがまずあるんだということでございます。また、意外と人は現状を変えないそうした性格というか性向も持っているということで、変えることが面倒だと思ってしまうような現状維持バイアスも私たちは持っている。また、社会的に見ますと社会的立場の中では他人の利益を考慮して利他性の社会規範に、社会全体の規範に乗ろうそういう行動の在り方もそこに発生する。このような特性が行動経済学の3つの理念になっているんですけれども、こうしたことを加味しながら、先ほども一般質問の中でありましたけれども人口減少、そして財源的にも非常に今後厳しくなってくる。人も少なくなってくる。こうした中でどうこれまでの行政サービスを維持していくのかとなったときに、こういう手法でもって町民を思いやるそうした施策の展開をやっていくことが非常に政策ナッジ、これを行動ナッジをやっていくことが非常に効果が上がっているのではないかとこのように思ってございます。

  今後、先ほど町長から答弁いただいたとおり、職員への啓発やそうした内容については管理職会議とか、あるいは県のそうした研修所等で行っていく、このような提案をいただきました。内容が少し学術的なものに持っていくとどうしてもそういう理論的なもの、学ぶ必要があるとも言われております。ただ、政策ナッジの全国のそうした事例集のハンド、そうしたものにもいろいろなものが載ってありますけれども、先進的に取り組まれている職員の皆さんとの今のはやりのZOOM会議でも研修の受け答えをやってくる自治体もあると聞きました。この前、連絡しまして兵庫県の尼崎市の方に電話しましたら、難しいことを勉強するよりも職員同士で実践されている事例をお互いに交換し合ったほうが研修になって非常に速いですとそんなアドバイスもいただきましたので、そういった提案なさった県での対応も必要ですし、あるいは普段の身近に取り組んでいるそういう今までやっている施策の展開の中でそれらを改善を図っていく。こういう担当課でのチームワークといいますかそうしたものを取り入れながらやっていただくことも、一番手っ取り早いと言ったら失礼ですけれども、そうした手法もございますので今後そうした先進事例地との連携もとりながら、そうした研修も深めて啓発をやっていくということもひとつの手法なのかとこんなふうに思っております。町長に聞くのもあまりないので、この辺、お伺いしておきたいと思います。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) 今回のナッジの理論でありますけれども、今まで私たちが常に当たり前に思っていたものをいろいろな角度を変えて、そしていいことであればそれをみんなでその方向に向かっていく。これはとてもいいことかなと。ですから、例えば町の中で犬のふんがあったら黄色いチョークでやって、そうするとまた同じ場所をずっと歩くわけですから、翌日になって、俺がやったものが云々、そうすると精神的に直していくようないろいろなことたくさんあると思うんです。それをやっていくと、ですからいろいろなことがたくさんナッジ理論でありますけれども、たくさんいろいろなものが出てくるのではないか。そういった面では私たちのこの職場に当たっても、また町民の意識を変えるのではないんだけれども町民の人たちの先頭に立ってお仕事させてもらっていますから、私たちの職場からどんなことできるのかということを勉強していきたいと思っているところであります。

○議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

○1番(松ア良一君) ありがとうございます。

  本当に日々行っていただいている業務の中でこうした改革といいますか、省エネタイプでございますので取組やすいのかと。そしてこのことが、先ほども申し上げましたけれども、持続可能なSDGsの精神にもつながってまいりますし、各課そうした目標の下にこうした取組をまちづくりの中でも上げていただいておりますので、非常に有効ではないかと思っております。こうした、繰り返しになってしまいますので、今後こうしたことを進めていくに当たって、県のそうしたところで講習を受けるのもそうですけれども、先進事例の中で取組の中をどういった取組やっているのか行き過ぎた、スナッジと言われているんですけれども、そうしたところで逆に町民の方々を自分の都合のいい方向に持っていくというのをスナッジと言うんだそうですけれども、そうしたことにならないように、またいろいろなそこに批判とかいろいろなことにならないように、今後そうした中では1つのガイドラインを今後つくっていく必要があるのかとこんなふうにも考えております。ここからは踏み出さないほうがいい、こういったところについてはお互いにチェックし合ってそれらをやっていくということも必要になってくるのかということで、まずはガイドライン、活用事例を基にしながらナッジのフレームワーク、倫理的配慮、そうしたまちづくりの分野での事例、実証実験、こうしたことを少し想定しながらガイドラインをつくっていただければ、より安全に皆様も全体的にそうした取組になっていくのかと思います。

  この辺のことを含めて、今後前向きにという答弁もいただいておりますので、ぜひともお取組をいただきたいと思います。一方的なお話になって大変恐縮なんですけれども、今後先ほど町長から答弁ありましたように、環境省が中心になってナッジ・ユニットを推進しているところだということでご答弁いただいたところで、特に環境問題については今後夏場に向かっては電気が逼迫してくるなどというそうしたこともありますし、エネルギーももちろんでございますけれども健康・医療・教育・町税・行政の効率改善・働き方改革・差別撤廃、そんなこといっぱいありますけれども、保健福祉行政の中でもがん対策であったり受診率の向上に向けてそうした取組をやっている事例が結構ございますので、なかなかがん対策についても受診率が50%を超えることが国の目標ではありますけれども、なかなかこれが時代が変わってきていますので、受診率を上げなさいと言われてもなかなかこれが難しいところに差し掛かってきているのかと思っておりますので、それらをどのように周知を簡単にして入り込みやすいような取組の中身、あと組み合わせをしてそうした受診をしてもらうとか、いろいろな全国の受診例がございますので、今日皆それをご紹介すると時間なくなってしまいますので、一応福井県の高浜、千葉市、八王子とそうしたところもやってございますので、あと国民健康保険の特定健診の向上対策とか様々なものがございますので、そうした事例等も活用していただきながら、ぜひそうした取組にも事業の取組の一環として行っていただければいいのかとこんなふうに思いましたので、今後のそうした全体の取組については先ほど町長から答弁いただいたところで、この辺をもう1回いただいて終わりにしようかな。皆さん、お疲れですから。その辺だけ、最後に全体を通してこのナッジの活用の総論的なものをちょっと町長から再度答弁をいただいて終わりたいと思います。

○議長(村山一夫君) 町長。

○町長(村上英人君) ありがとうございます。講師いただきまして、今後いろいろな事例集を参考にさせていただきながら、しっかりと勉強してまいります。お約束申し上げまして、答弁といたします。

○議長(村山一夫君) 以上で本日予定されました一般質問を終わります。

  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。

  明日10日は2名の一般質問を行います。

  本日はこれをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでした。

     午後2時30分 散会