令和4年町議会定例会3月会議

                                           

令和4年3月16日(水曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  松 ア 良 一  君       2番  加 川   敦  君

     3番  大 沼 昌 昭  君       5番  平 間 徹 也  君

     6番  佐 藤 敏 文  君       7番  齋 藤 英 之  君

     8番  平 間 武 美  君       9番  佐 藤 長 成  君

    10番  三 沢   茂  君      11番  遠 藤 裕 一  君

    12番  外 門   清  君      13番  村 上 一 郎  君

    14番  葛 西   清  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  村 山 一 夫  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

平 間 喜久夫  君

会計管理者

会計課長

 

佐 藤 浩 明  君

総務課長

 

宍 戸 光 晴  君

防災専門監

 

砂 金   毅  君

まちづくり推進課長

 

佐 藤 長 也  君

町民税務課長

 

大 槻 充 夫  君

保健福祉課長

 

鈴 木 智 子  君

子育て支援課長

 

佐 藤 敏 彦  君

環境政策課長

 

宮 澤 一 弘  君

農林観光課長

 

加 藤 勝 彦  君

建設課長

 

森   良 光  君

病院事務長

 

山 家 信 行  君

上下水道課長

 

平 間 勝 文  君

教育長

 

文 谷 政 義  君

教育総務課長

 

福 地 実 幸  君

生涯学習課長

 

我 妻   敏  君

スポーツ振興課長

 

佐 藤 孝 志  君

農業委員会事務局長

 

村 上 伸 浩  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

鈴 木   賢  君

事務局長補佐

 

相 原 宏 美  君

                                           

     議事日程 第5号

  令和4年3月16日(水曜日)  午前10時00分 開議

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 諸般の報告

 

  日程第 3 一般質問

 

  日程第 4 議発案第 1号 ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案について

 

  日程第 5 議案第 27号 町道の廃止及び認定について

 

  日程第 6 議案第 28号 蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

 

  日程第 7 議案第 29号 蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて

 

  日程第 8 議案第 30号 令和3年度蔵王町一般会計補正予算(第14号)

 

  日程第 9 議案第 31号 令和4年度蔵王町一般会計補正予算(第1号)

 

                                           

     本日の会議に付した事件

  議事日程のとおり


     午前10時00分  開議

議長(村山一夫君) 皆さん、おはようございます。

  今日、議会の最後の日でございます。そしてまた、一般質問4名の方が登場するわけですが、心残りのないような質問をしていただければなと思います。

  会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルスの感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

  これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(村山一夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番松ア良一君、2番加川 敦君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(村山一夫君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本定例会3月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、本定例会3月会議に馬場勝彦君から議発案第1号の1件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、本定例会3月会議に町長から追加議案として議案第27号から議案第31号までの5件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。

  次に、町長から新地方会計制度による令和2年度決算に基づく財務書類について報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から、会議規則第73条の規定により所管事務調査の申出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 3 一般質問

議長(村山一夫君) 日程第3、一般質問を行います。

  本日は、4名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

  質問される議員にあらかじめお知らせいたしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は時間内で質問を終了できるよう、時計表示に注意いただくようお願いいたします。

  なお、町長等に対して、論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  最初に、7番齋藤英之君の質問を許します。齋藤英之君、登壇願います。

     〔7番 齋藤英之君 登壇〕

7番(齋藤英之君) それでは、議長のお許しをいただきましたので一般質問をさせていただきます。

  昨日、コロナ注射したものですから、少しテンションを上げていきたいと思います。

  それでは、1点目JA平沢給油所の閉店についてであります。

  これまで、令和2年10月1日から全農に移管されて営業されてきた平沢給油所でありますが、事業収益の悪化や施設の老朽化等の問題により、JAみやぎ仙南に返還されることになったため、存続の検討はされたようであったが、令和4年3月末をもって閉店されることになったところであります。

  平沢給油所は、蔵王町に残る唯一のJA給油所で、特に円田・平沢地区の農業経営者にとっては身近で他に代替えすることのできない給油所であります。農業協同組合法に基づく共同利用施設、農業労働の効率増進施設で公益的な側面もある施設でもあり、地域住民はもとより町にとりましても今後深刻な事態が憂慮されると思われることから、町長の見解を伺います。

  1、円田・平沢地区には農業経営者や認定農業者が多いことから、今回の事態をどのように捉えているのか。また、対応策は考えていくのか。

  2、コロナ収束を見据えた観光振興対策にとっても影を落とすもので、蔵王町の表玄関口の給油所として重要な役目役割を担ってきたところであるが、今後、どのような対策によりマイナス面を払拭していこうと考えているのか。

  2件目でございます。「道の駅」の具現化についてです。

  「道の駅」設置の可否については、「蔵王町道の駅設置検討委員会」でこれまで検討され、先般、答申の報告があったようでありますが、今後の進め方等について伺います。

  1、かねて説明している進め方どおりの進捗になっているのか。

  2、「道の駅」の具現化については町長はどのように考えているのか。

  3、「道の駅」は、そこを核とした地域活性化の取組みを促進するツールとして制度創設されたものであるが、これまでの産直施設や防災機能を持たせた施設のほかに、現在どんな機能を持たせようと考えているのか。

  4、これまでの基本機能「休憩機能」「情報発信機能」「地域連携機能」のほかに、防災機能を持たせた施設を考えているとのことであるが、災害時の防災拠点とした機能で、特に蔵王山の「融雪型火山泥流」に特化して宮城県が策定する広域的な防災計画での防災拠点に位置付けられ、「防災道の駅」の認定を受けることも一考と思うがどうか。

  5、具現化可否の検討をするにおいても、財政的な問題が一番であることから、「第五次蔵王町長期総合計画」とリンクした財政計画を立てて検討していくことが最重要要件と考えるが、今後提示する考えはあるのか。よろしくお願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  今日で最終日でありますが、4人の方の一般質問、3人の一般質問の方、そしてあと追跡でお一人でありますが、真摯にお答えしていきたいと思っております。

  齋藤英之議員の一般質問のほうにお答えさせていただきます。

  はじめに、第1点目の「JA平沢給油所の閉店について」お答えいたします。

  JA平沢給油所は、令和2年10月に現在の全農エネルギー株式会社に事業を移管し営業が継続され、昭和61年の開店以来、35年以上が経過をいたしました。本町においては、特に円田・平沢地区の農家はもとより、地域住民の給油拠点として貢献していただいた施設であると認識をしております。

  今般、施設整備の老朽化による安全性の不安や施設の統廃合など、経営方針の変更から閉店するとの報告を受け、突然のことに驚き、残念に思っております。

  昨年の12月下旬に、地元農家組合員の会議でJAみやぎ仙南の代表理事組合長から説明がありましたが、その後、町民から私や農林観光課に苦情や問合せが相次いだところであります。

  そのため、すぐにJAみやぎ仙南蔵王地区事業本部長を通じて本店に説明を求めたところ、今年1月に、代表理事、専務及び蔵王地区事業本部長からこれまでの経過と今後の方針の説明を受けたところであり、事業の継続を強く要望するとともに、お知らせの文書や地元説明会などにより、地域住民への周知と理解を図るようにということで依頼をしたところであります。

  以上の経過を踏まえ、まず第1番目の「農業者への影響及び対応策」についてお答えいたします。

  平沢給油所閉店に対し、比較的規模の大きな農業経営者及び認定農業者からは、灯油や軽油は配達してもらえるが、ガソリンは配達できないため、隣町まで給油に行かざるを得なくなるという不満の声を聞いているところであります。

  次に、第2番目の「観光振興対策への影響について、どのような対策によりマイナス面を払拭していこうと考えているのか」についてお答えいたします。

  平沢給油所は、平成28年4月以降、以前は午前7時から午後7時までだった営業時間を午前8時から午後6時までに短縮し、日曜日は休業、洗車やオイル交換及びタイヤ交換などは行わず、給油のみのサービスに限定するという体制に、平成28年の4月以降、そのような変更になっております。

  ご指摘の地域住民や観光客の利便性については、その時点で既に大きく低下したものと捉えているところでありますが、当然のことながら、今回の閉店によって更に影響があるものと思われます。

  これまで申し上げましたとおり、平沢給油所の閉店により地元の農家や観光客へ影響が及ぶことから、町としても継続を強く要望してきたところでありますが、給油所の閉店や継続についての最終的な判断は、事業者の経営方針・計画に基づくものであり、行政としては限界があるものと考えております。

  次に、第2点目の「『道の駅』の具現化について」お答えいたします。

  本町への道の駅の設置については、平成30年5月、町民から町議会に「道の駅整備促進を求める請願書」が822名の署名書とともに提出され、所管の総務経済常任委員会の審査を経て、平成3012月の議会本会議でその請願が採択された経緯があります。

  このことを踏まえまして、農業と観光の連携によって経済波及効果を高めるための多機能型施設として、防災機能も併せ持つ「道の駅」整備を検討するため、令和2年1月に15人の委員で構成する蔵王町道の駅設置検討委員会を立ち上げたところであります。

  検討委員会では、今年1月までの2年間の任期中、岩手県雫石町と福島県猪苗代町の2か所を視察するとともに、10回の検討委員会を開催いたしました。

  所掌事務は、道の駅に関する基礎調査、道の駅を設置する場合の導入機能や導入施設に関すること、施設の整備、管理運営手法に関すること、財政計画に関することなどで、仮に本町に道の駅を整備しようとする場合は、概算事業費の試算や収支シミュレーション、財政上の検討まで必要となるため、設置するならこういう計画内容で進めるのが望ましいという「仮想モデル」を検討し、設置の意義や可能性について協議していただいたものであります。委員の皆様には、本当に精力的に種々ご検討いただいたことに対し、改めて敬意と感謝を申し上げる次第であります。

  今年1月、検討業務が終了したことで、1月25日に検討委員会を代表し、委員長の平間副町長及び副委員長の佐藤商工会長から、検討結果の報告を受け取ったところであります。

  そこで、まず第1番目の「かねて説明している進め方どおりの進捗となっているのか」についてお答えいたします。

  私は、これまで道の駅設置については検討委員会の結果を踏まえて令和3年度末に町としての方向性を示したいと説明してきたところであり、予定どおり進んでいるものと考えております。

  特に、先ほど申し上げました「道の駅整備促進を求める請願」を議会が採択した経緯を重視しておりますので、議員全員に検討委員会から報告された内容を説明するため、今月の24日でありますが、議会の説明日程を組んでいただいたところであります。

  検討結果の説明内容を項目ごとに申し上げますと、整備コンセプトである4つの基本方針、整備候補地3か所の選定、導入すべき施設や取組、施設規模の算定、整備手法と管理運営手法、概算事業費の算定、町負担額の試算、収支シミュレーション、経済波及効果の試算などを説明する予定でありますので、齋藤議員の質問内容を包含したものになると考えております。

  つきましては、第2番目から第5番目のご質問に対しては、24日の議員全員に対する検討委員会の検討結果説明を優先させていただき、その後にご質疑を頂きたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。そういう意味で、この道の駅に当たっては24日でありますので、控えさせていただきたいと思っております。

  以上で答弁とさせていただきます。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 今、いろいろご説明をいただきました。私としては不満の残る町長の答弁でございましたので、一つ一つ確認をしていきたいと思っております。

  まず、1点目の平沢給油所の閉店でございます。これについては、私も農家組合員の副委員長をしておりましていろいろ、どの時点で農家の皆さん方にこういったことが示されたのかといいますと、やはり町長の答弁にもあったように12月の会議で、それも本来の協議事項のその他の事項で組合長から説明があったということで、私、たまたま別の広域の用事あって欠席しちゃったんですけれども、そういうことで初めて知ったというところなんです。

  組合の皆さん方はもちろん全然周知の事実はなかったということで、これは前段にもありますように、JAのあっちのほうからJAみやぎ仙南のほうに施設が古いとかそういった営業収益が上がらないということで返しますよというような話で、JAみやぎ仙南のほうで引き受けたんですけれども、そもそもJAみやぎ仙南のほうでそちらのほうに委託したものですから、戻されてもやる意思はないよと、初めからの既定路線だったと私は思っているんです。もう昨年当初の段階でそういったことはまず決まっていて、それを12月頃まで長々と引っ張ってきたのかどうか分かりませんが、組合員に話さないで、迫った時期にそういう話をしてきたわけでございます。

  それで、じゃあどうするんだという話でいろいろありまして、その前には、町長はどんなこれに対する思いを持っているのかなということで前に関係者に聞いたところ、組合長は町長に出向いて説明して、町長からは先ほどもあったようにいろいろと話を聞いて、存続の要望をしたりいろいろなことを町長にお願いしたというようなことなんですが、それで話は進むわけじゃなくて、既に既定路線の話を組合長はされたというようなことで、そのすぐ後、理事会のほうで、決定事項なんでしょうけれども、理事会に報告されてそういう形になったというようなことで、組合長は町長に説明して理解を求めたという立場があって、早々ともう決定したと。

  それでは駄目だと、地域の皆さんが非常にこういうことではうまくないということで、円田・平沢地区農業関係者の代表者が、組合長を招集して一応説明を求めたというような形なんですが、そのときはもう既に決定しておりましたので、皆様方からの要望については聞き及ぶと、そんなスタンスで、非常に何を言っても駄目だというような感じでした。この会議はどういう会議なんだというような、そこに参加した方々からの憤慨の意見もあったんですが、そういったことでございました。

  2月1日に、早々と全組合宛てに閉店のお知らせが回ってきたんです。もう決定だというようなことのようでございます。これについて町としては、先ほど答弁あったんですけれども、現状、ただ話されて不満の声を聞いておりますということで終わりなんです。私が質問しているのは、それを受けて町では、農業関係についてはこれ大変な事態なので、別の業者を持ってきてとか、採算的に無理なのでそういうのは多分できないことなんですけれども、それに代わる農業振興策みたいなものをやっぱり立てていくべきだなというのを思って質問しているんですが、それについてもう一度、町長の答弁を求めます。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず1つは、先ほど冒頭に説明したとおり、組合長ほか、お二人、三人の方々に町のほうに足を運んでいただいて、それで詳細のいきさつをまずいろいろお話を聞いたということであります。

  いずれにしても、齋藤議員分かるとおりJAの関係は、当然、町は広い意味でJAさんといろいろな横の連携を取りながら、そしてやはりやっていくのは当然であります、町としては。基幹産業が農業と観光のまちでありますし。ただ、この経営の中までは行政というのはなかなか難しいと思っております。

  そういったことで、私たちの行政のほうにそういう話が来ていなかったので、ぜひ足を運んでその経緯をちょっと説明してほしいということで、町としては、やはり地域の人たちが心配している、だからそういったことをきちんと説明していただいたり、あとすぐに3月末ではなくて、ぜひひとつ3か月ぐらい延ばされて半年ぐらいやはり必要があるのではないかということでもあります。

  また、いずれにしても、蔵王町の中に理事さんがお二人いるんです。やはり理事の皆さんからも、私のところに来るべきだと思うんです。本当の話、この経緯が、ですから、私たちにそういう話が全然来ていなかった。だから、内部でいろいろな話はしていても理事の方からはちょっと話がなかったので、そういったことで直接我々は分からなかったといったことで、そのいきさつを3人の方に来てもらって、私たちは一生懸命にいろいろなお話をさせていただいたところであります。

  ただ、先ほど言ったように限度というものがありますので、そうすると経営まではなかなか参入することができないということでありますので、その辺はひとつご理解いただきたいと思いますし、農家組合の副組合長という立場ではありますのでよくご存じのとおりだと思いますので、ご理解いただきたいと思っております。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 町長のお考えというのはよく分かりました。

  私が求めているのは、そういった現状論じゃなくて、これからどうするんだという話なんです。そういったことで、やっぱり農家の皆さんかなりお困りになるわけなんです。やっぱり農業と観光の蔵王町としては、また、そういった面でかなり農家の皆さんにご迷惑をかけることになるので、それの対策といいますか、そういった何らかの検討、対策があってしかるべきだと私は思っているんです。私的には、ではどういう対策があるのと逆質問されないまでも、特にこういった考えはないんですけれども、やっぱり何らかの対策を今後考えていくべきだと思っているんです。

  今の町長の答弁ですと、まだ対策等を町にはお話しいただいていないので、何の対策も考えていないということで受け止めてよろしいのかどうか、町長の考えを伺います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) なかなか難しい問題です、齋藤議員のおっしゃることは。本当は、町は町内に、例えば、4キロ、5キロ圏内の中にスタンドがなければ、町としてもいろいろなことを考えていかなくてはいけないわけです。そうすると、1つの経済産業省のほうだとかいろいろな中の補助の関係もあるんですが、ただ、今の蔵王町の4キロ圏内の中に2つのスタンドがあるんです。もっとありますね、村田町インターのだとか。ですから、他町になっちゃうんだけれども、ただ、あと役場までも4キロ、あそこの位置から、そういった円を描いたときに、結構スタンドが3か所ぐらいある。それとあと、ご存じのとおり観光客へのスタンドとしては、小妻坂に3年ぐらい前にスタンドができたわけでありますので、そういった面では大きな問題は生じないだろうとは思っています。

  だからといって、町が経営していくということもなかなか難しい問題もあると。そういった面で、ただ、私の隣だからよく分かるんです、もう、寂しさ感じます。だけれども、町としての限界もあるということだけはひとつご理解いただきたいし、また、そのスタンドが、タンクなんですが、そのタンクが腐食している、相当。宮のスタンドが閉鎖せざるを得なかったというのはそこにあったそうです。穴が空いて、それで油がもう、そういったことを特にあそこは田園地帯、田んぼがあるので、そこに油が漏れるようなことがあったら大変なことになっちゃうんだと。ちょうど今限界に来ていると。いろいろな面からいった場合に、限界が来ているので、ひとつご理解いただきたいというのが組合長のお話でありました。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 農業関係の次に観光関係ということで、今、町長のほうから観光のほうにも踏み込んだちょっと話をされました。

  2番目は観光関係だったんですけれども、姥ヶ懐トンネルもできまして、あとあそこのつなぎの道路、これも令和6年か令和8年かその辺になるんでしょうけれども、あそこが解消されますと、やっぱり非常にまた交流人口も増加して町にも活気が戻ってくるのかなと思っているんです。

  そうしますと、今は無理であっても民間業者、営業面のことが一番だと思うんですけれども、新たにあそこにスタンドを建てようとか、あの地域というような話にはなってくるのかと思うんですけれども、岩沼蔵王線、先ほどの小妻坂まで、岩沼市の山沿いのところのあそこのコンビニからずっと小妻坂までスタンドがない状況なんです。やっぱり観光客にとりましては、村田町のこっちに、分かっている人は入ってあそこで給油していくでしょうけれども、そういう状態でないものですから、そうすると、やっぱり何かの周知をしたり、観光振興のそれに代わる、これマイナス面ですからそれを払拭する新たな観光振興策なりを考えて、やっぱりますます交流人口を図っていかないと、何か平沢もそうですけれども、町そのものがじり貧のような状態になってくると私は思っているんです。

  そんなことから、ぜひ職員の英知を結集して観光面に対しても何らかの対策を講じていってもらいたいと思っているんですが、町長の考えを再度お伺いします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 農林観光のほうには私たちの、今、コロナ禍の中でも、去年の予算、今年の予算もそうでありますが、この3年連続、この沿岸部を言ってみれば、名取市、岩沼市、亘理町、山元町、あと福島県の県境含めて、俗に言う相馬です、その辺まで蔵王町のエリアだと思っていますし、そしてこの通年、そしてやはり蔵王の雄大さに、そして温泉に足を運んでもらうと。ですから、そういったことで観光のほうにも力は当然入れさせてきてもらっていますし、ですから、このスタンドということでなくて、今後も観光に当たって、新しい姥ヶ懐トンネルが開通したことに合わせて観光のルートを含めた観光戦略等を私たちも立ててきたところでもありますし、ぜひ、ひとつその辺の齋藤議員のいろいろとご助言をいただきたいと思っています。ありがとうございます。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) これからの観光基本計画なんかもそういったことも盛り込んで、これをマイナスのプラス以上になるように、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。

  続いて、道の駅でございます。これについては、私は今回で4回目、追跡質問みたいなものなんですけれども、4回目の質問になるわけです。

  今回の町長の答弁の中に、2番目から5番目については、休会の後の全協の後の説明会というんですから非公式の説明会になるんでしょうが、その中で説明をするということで、今回の質問はあんまりするなと、やるなというような町長のお話でございますが、議員の個人の権利として質問をさせていただきます。

  1番目の予定どおり進んでいるのかとの質問でございますけれども、前に町長のいろいろな話では、今年の3月までに委員会の報告を受けて、あと企画審議会なんかも諮問、答申を受けて、そういった形で3年度末までに方向性を見いだしていくというようなお話をされておりました。予定どおり進んでいると、私からいうと若干遅れているのかなと思っているわけなんです。そんなことで、この後の全員協議会の後の報告会という中が私としても大事なんですけれども、それとは別に質問させていただきます。

  2番目なんですけれども、具現化について町長はどう考えているんだというようなことで、これについても、私が一般質問をするたびに町長の考えを常に伺っております。これまでの町長の姿勢では、なかなか町長の本音というのが聞き出せておりませんで、委員会の報告を受けて最後に決定するような話なんですけれども、町長はどうしたいのかというのが全然見えてこないんです。

  今回、委員会からの結果報告を受けましたので、その内容については、ここでは町長は詳しくはお話しできないものかと思っているんですけれども、町長の姿勢として、これに取り組む姿勢、おおむね進めていいような話は伺っているんですけれども、町長はどの時点で、最終的な決定は企画審議会、今度の議会の説明して企画審議会にかけて、予算上がった段階での話になるんですけれども、その関連予算、例えば、基本計画なり実施計画の予算が上がってきたときに議会での予算を認めるかどうかという話になるんですけれども、町長はどの時点でこれを推進するとか、これは財政的に無理だからやめますとか、そういった可否の判断をすると考えているのか、その点について伺います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 具現化ということでありますが、その具現化をしていくための2年間かけてずっと来たわけであります。先ほど言いましたように、コンセプトである4つの基本方針というやつ、1つは整備候補地の3か所に選定をしてきたという1つは、あと導入すべき施設や取組、あと施設規模の3点、あと整備手法と管理運営の手法、あと概算事業費の算定とあと町負担の試算。そのように大きく分けて、そういった収支シミュレーションだとか経済波及効果だとかいろいろなことを考えて、出てこなければ、やはり私の検討していくあれがないと思うんです。

  ですから、それをいろいろな皆さんにいろいろな分野の方々に入っていただきながら、そして、そういったものが出てきて初めて具現化ができるのかできないのか。100億円まで投資していこうなんてのはとんでもない話でありますし、5億円ぐらいだったらできるのかなと思ったり、ですから、そういったことはトータル的にそういったものをやっと皆さんにお示し、そして検討をしていただく環境ができたということです。まず最初に、町民の皆さんでなくて議員の皆さんに24日の日にご説明をさせていただくということでありますので、あと来週でありますが、あと1週間でありますが、ひとつ我慢していただければと思っています。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) その説明会の場で町長は、非公式の会議ですけれども、町長の考えははっきりさせるということでよろしいのかどうか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) はっきりどうのこうのということは、その場でも言えないです。蔵王町が今、何を一番にしていかなければいけないのかと。ですから、今、統合中学校ということで、もう議会の皆さんの了解もいただいて土地の取得も終わったわけでありますし、今やっていっている。そういったことがまず第1番目であると。あと今、目先で何が困っているということであります。

  そういったこども園の問題も含めて、そういったことがやはり、いろいろなことがたくさんあるので、ですから皆さんのご意見を聞きながら、そして順位づけをしていく、そういう形に持っていかせていただきたいと思っています。

  ですから、ここで具現化で、じゃあ5年後に道の駅を造っていきます、設置しますというお約束は全くできないということであります。ですから、その辺の皆さんのご意見を聞きながら、それとあと財政とのいろいろな総合的な判断をしていきたいと思っています。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) この点については、何度聞いても町長の考えは聞けそうにございませんので、まず考え方がちょっと違うと思うんです。やっぱり私は、この道の駅というのは町の活性化の一大事業だと捉えているんです。町長はどう考えているか分かりませんが、この疲弊した時代で、蔵王町がこれから人口減少を抑制しながらまちづくりを進めていくという中で、今年度に向かって、何がそういったものを解決させる事業なのかというのが見えていないと、全然。だから、私はこの道の駅に賭けているわけなんです。

  だから、活力があるまちを目指して、やっぱりにぎわいの交流拠点を造って交流人口も増やすと。あとはいろいろなそういったところでそれに付随した諸施策を展開していければ、少子化対策なり定住促進とかそういったものもやっていけば、なお明るいまちになっていきそうな感じはするんです。

  町内には県内一の生産物が数多くあるものですから、そういったものを各週ごとにイベントをしながら販売していけば、かなりいい展開が開けるんじゃないかなと思っているんです。屋内イベントなんかも、村田町の例を見ると、しょっちゅう毎月のように何かイベントして、やっぱり交流人口、お客さんを呼び込むといった仕掛けもやっているようなので、町もそういった施設になればいいなと、道の駅も。

  そんなことで、あと、あるアンケート調査では、公園が少なくて子供の遊び場が少ないというようなこともありますので、そういったのも併設できればいいのかなと。子育て環境をよくして、さらに定住化につながっていくんじゃないかと思っておりますし、親御さんも来るので物販の販売なんかもだんだんと多くなるということもありましょうし、あと地域連携機能ということで、文化とかそういった音楽家のそういった発表の場なんかも、スペースがあれば、また文化財の展示とか。これは余談なんですけれども。

  あと移住定住の窓口の情報発信というのを観光のほかに設けるというのは、こんなこともいいのではないかと思っているんです。

  そういったことが検討委員会の中で示されたんでしょうけれども、町として基本的にどういったものをやりたいというのを盛り込んでその検討委員会の皆さんに振ったものなのかどうか、その点についてちょっとお伺いしたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 私はその検討委員会に入っていないので、検討委員会に当たっては副町長が委員長でありますので、委員長が皆さんにどのようなお願いをしていたのか、お話を聞きたいと思います。

議長(村山一夫君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) お答えさせていただきます。

  検討委員会については、先ほど町長のほうから答弁あったように、任期中に10回の委員会という結構ハードな委員会だったのかなと認識しております。こうした中で、齋藤議員が言われた内容といったものをいろいろ、文化財はさすがに出なかったようですが、いろいろな角度から、それぞれの商工業の方、農業の方あるいは運送業の方といろいろな方のご意見を集約する形で、その中で、例えば、こういった施設整備の中でどうしてもお金の限りがあるものですから、どこを最優先に皆さんやったらいいですかとか、そういったものをいろいろな立場からご意見を伺いながらまとめてきたということで、当然、検討委員会では、やるとしたならば、こういった場所でこの程度の規模でこうやればうまくいく可能性ありますよとか、そういった内容をみんなでしっかりと議論させていただきながら、最終的な答申をまとめたという状況でございます。

  その内容については、先ほど来申し上げているとおり、24日に議員の皆様にご説明させていただきたいと考えております。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 時間もありませんので、詳しいことは後ほどまた再度聞くことにいたしたいと思います。

  4番目の防災道の駅の認定ということで、先ほどの答弁の中にも視察先として猪苗代町がありまして、去年の段階ですけれども、国内には39の防災道の駅の認定箇所があるということで、近くですと猪苗代町とあと隣の併せて飯豊町、山形県のあそこが認定を受けているようでございます。

  そういうことで、私もいろいろ考えて、この間の予算の質疑の中で、町長が火山砂防フォーラムの実行委員長というようなお話を聞いたので、そうしますとこういったことでやっぱり大きくアピールできるポイントかなと私は思っているんです。

  国では、道の駅の第3ステージに入って、2025年まで新防災道の駅ということで、あらゆる世代が活躍する舞台になる地域センターという位置づけをされていまして、さっき言ったように全国で39認定を受けています。県内にはないようなので、選定基準の中にはやっぱり防災拠点ですから駐車場は2,500平米以上とか、あと災害対応施設になっていなくちゃならないということで耐震化とか無停電化とか、あと通信、水の確保といったものが、その他あるんですけれども、要件があるようでございます。そうしますと、いわゆる一般的なトイレとか駐車場の補助金のほかにまた交付金を受けられるということで、メリットが多いのではないかなと私は思っているんです。

  そんなことで、答弁ありませんでしたけれども、ぜひとも砂防フォーラムが来年度あるようでございますし、いろいろアピールできるポイントがいっぱいあるので、蔵王町にとってはメリットなのかな、すぐに着手しやすいポイントなのかなと思っておりますので、その点について、24日とは別でございますので答弁をお願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) おっしゃられるとおりであります。蔵王町の場合は、1つは、蔵王町の火山、しかも最悪の状態の真冬の火山泥流の関係が1つ考えられる。もう一つは、あと町の真ん中を流れている松川の氾濫の問題と、その2つが考えられると。

  そんなことで今、100億円、90億円をかけて今やっていますが、これちょっと上乗せになりそうでありますけれども、今、一生懸命に急ピッチでダンプが毎日のように動いているようなそういう形で、今、氾濫しないような環境づくりに国交省の直轄でお願いをしていると。一応県事業でありますけれども、国のほうの事業で。

  それと、そんなこともありまして、当然、道の駅をやるのであれば、今言われた防災の関係、防災からもやはり入れながら、その施設に防災も入れながら、そしてやはり国からそういった補助金も活用していきたいとは思っております。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 従来の前からおっしゃっていました直販施設のほかに防災施設もというような話は承っておりましたので、それをさらに県内といいますか地域の防災拠点というようなことで認定を受ければ、さらに道の駅の効果といいますか、それも上がるんじゃないかなと思っております。

  県でも、先ほど言ったように県議会の中で事務費が増えるとかという話も聞いておりましたので、いつ頃終わるか分かりませんが、町としてもやっぱりそういったことで認定申請をして、具現化するのであればの話ですけれども、そういったことをまた検討していただければいいのかなと思っております。

  地域拠点ということですから、11年前の震災の際に、道の駅がそういった拠点になったということで、それ以降、大分防災拠点、単なる防災施設のほかに、防災拠点ですから県内に何か所もあるわけじゃないので、そういったものが宮城県で最初に蔵王町が手を挙げてやるということで、駐車場が広いというのは自衛隊の災害拠点とかになりますので、そういったことも兼ねてなので、そういった広い駐車場であれば、いろいろなイベントにも使えますし、いろいろな蔵王町の物販なんかもそこで販売したり、いろいろなイベントの活用方法なんかも検討していただければいいのかなと私は思っております。

  町長が検討していくというお話でございましたので、次の5番でございますが、これも議会への報告の中に財政関係も入っているんですが、前に統合中学校の際に、概略の財政計画をまちづくり課長から示されたんですが、あれではまた全くちょっと心もとないもので、やっぱりいろいろな後年度の統合中学校なり公共施設の維持補修なり認定こども園とかいろいろな、あと刈田病院の不確定な解散経費なんかも想定されるものを入れて、やっぱりしっかりとした財政計画を議会に示してほしいということは、これやるとしても財政が難しいのでできませんというような話になるかもしれないんですよね。そういったもののやっぱり議員としての検討の材料がないと、24日の日にどこまでそういった、24日の話は別なんですけれども、そこに入っていればいいんですけれども、やっぱりそういった計画をぜひ出してほしいと思うんですが、再度、答弁お願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) おっしゃられるとおりでありますので、その辺も一番多いのは財政問題です。お金さえあれば何でも造ります。ただ、やっぱりそうはいかないので、特に順位づけをしながらやっていかなくていけないと。ただ、まず皆さんにお示しをしながら、それで皆さんの、24日の日に全部お話を聞くわけではありませんが、1年ぐらいかけて皆さんにいろいろなご意見をいただきながら、本当に道の駅が必要なのか、ただ、今道の駅としてやるに当たっても、検討はできたので、例えば、そういう場所を取得する、あとは設計をやる、完成までは少なくたってやはり七、八年ぐらいかかるだろうと思うんです。直接全部町だけではなくて民間の力も借りていきたいなと私は思っておりますので、そういった面ではやはり時間も必要かなとは思っております。

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君。

7番(齋藤英之君) 財政的な話は出ませんでしたが、やはりこれを具現化していくためには町長の判断が大事だと思っているんです。町長が皆さんにいろいろ提示して、どうなんですかと、皆さんがいいと言えばやるんですよという話では、こういった重大案件、町の事業が進まないと思っているんです。

  考え方なんですけれども、町長は今後のまちづくりをどのように持っていこうとするんだかというのが、ここが一番のポイントなんです、これからの、例えば、5年、10年後のまちづくりの。そのための1つのツールとして、私は道の駅だと思っているんです。だから、道の駅にいろいろな附帯施設をやったりいろいろな町の施策をやっていかないと、単なる直売所でいいんです。そんなふうに手を広げて大きくすることはないんです。だから、そういうことを私は言っているんです。

  だから、そのためには、やっぱり首長の判断というのが大事なんです。私はやりたい、ぜひやらせてくださいと。しかし、財政が難しいので財政についてはこのような財政計画を立てましたと。どこに問題があるか。例えば、5年、10年内にできるか分かりませんが、やるとすれば、今、農家の方にも、あと10年も待っていたんじゃ私は80歳過ぎて体も動かなくなっちゃうと、そんなことならやらないほうがいいんだという話もされて、いやあ、そう言われるとなあというような話をしてきたんですけれども、道の駅の具現化に当たっては、やっぱり町の活性化が第一の視点ということで考えていただかないと、この町は大変なことになるんだろうなと思っております。単なる統合中学校をしても、町の活性化にはつながりません、これは。財政的に苦しくなるだけで。

  だから、やっぱりそういうふうに町が新しく発展するためのことを町が考えてやっていかなきゃいけない。そのためには、町長の決断が一番大事だと思っているんです。ぜひ、町長の英断をもってやるように期待したいと思います。

  最後に、町長の答弁をお願いしたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず、24日の日にお示しをさせていただきます。(「以上をもって一般質問を終わります」の声あり)

議長(村山一夫君) 7番齋藤英之君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午前10時58分 休憩

                                           

     午前11時08分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、2番加川 敦君の質問を行います。加川 敦君、登壇願います。

     〔2番 加川 敦君 登壇〕

2番(加川 敦君) 議長のお許しを得ましたので、追跡質問させていただきます。

  項目につきましては、昨年9月の一般質問と全く同じ3項目とさせていただきます。

  1番、蔵王高校の将来構想について町長の見解を伺う。これ文章は前回と一緒なので読みません。項目だけにさせていただきます。

  2番、随意契約に関する町長の見解を伺う。

  3番、蔵王町のDX構想を伺う。

  1つの項目ずつ質問させていただきますので、よろしくお願いします。

  まず、蔵王高校の将来構想ということでございますが、長年にわたって町内をはじめとする若者の教育に貢献していただいている学校ではございます。また、蔵王という町名を冠する高校でございますので、特徴ある教科を設置するなどして残しておきたい高校だなという認識をいただきました。2020年の1028日ということでした。今から1年半前には、福祉科の設置を検討願うことを県に依頼してきました。質問させていただきます。その後の経過、今の状況をお願いいたします。

議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 県のほうに設置に関する要望でありますが、これに当たっては、令和2年の10月の末でありますので、1年と半年までいっていないんですが、1年5か月ぐらいであります。ただ、私たちがお願いしたときには、県南のほうには福祉科というのはないのでぜひひとつご検討いただきたいということを言ったわけです。ただ、県いわく、県内の中に、仙北にあるので難しいと、いや、そういうものじゃないのではないんですかと、やはり子供たちが選択しやすい環境を整えていくべきではないかということで、ちょっと議論は、この要望書を持って行ったときにはそういったお話をさせていただいたところであります。一応、なお要望として。

  ただ、その後、こういう話はまだ来ていないので、回答も、この前、いつでしたっけ、秋ですか、9月だね。ですから、9月にあったので、それからまだ進展していないということであります。

  なお、教育長のほうで何か進展したことがあれば。私は受けていないのでないと思いますが。

  以上であります。

議長(村山一夫君) どうぞ。

8番(平間武美君) 確認させていただきますけれども、追跡質問の答弁者は町長だけであります。ですから、教育長は答弁できないと思います。

議長(村山一夫君) ただいま、質問に言っておりますが、先ほど、副町長にもさせたものですから、今回、振ろうということでございます。

  教育長。

教育長(文谷政義君) それでは、お答えをさせていただきます。

  加川議員さんのほうから令和3年度定例会9月会議のほうで一般質問いただきまして、そのとき、私が令和2年1028日に町長と宮城県知事に対して宮城県蔵王高等学校の新設学科、福祉科設置に関する要望書を提出させていただきましたというお話を申し上げましたところ、そういった構想は大変いいのでないかという加川議員さんからもお話をいただいておりました。

  その後の経過について、ちょっと私のほうで分かっているところだけ若干お話し申し上げたいと思います。

  実は、令和3年1015日に、宮城県教育庁の遠藤副教育長、高橋教育企画室長など3名が本町に来庁いたしました。まず、教育委員会の私のほうに行きました。そのときに伺った話として、県が高校に対して設けている再編基準というものがございまして、それについてまずお話をいただきました。蔵王高校は、収容人員が240人、2クラスの3になると。それに対して、3分の2以下になったら再編を検討するという基準があります。

  もう一つは、分校化にする基準というのがございまして、これについては、蔵王町の最近、直近3年の卒業生の人数。今の卒業生を考えますと294名になるんですが、これの4分の1以上であれば分校化を検討するという内容を県のほうから示されまして、再編の検討をする必要な段階に入ってきたかと考えて、令和3年度をその基準として県としては考えて今回まいりましたという話でございます。

  それを受けまして、私のほうでは、昨年、福祉科の設置についてお願いを申し上げたわけですがというお話をさせていただきました。そのときに県からいただいたお話は、蔵王町長、そして教育委員会のほうからも福祉科新設の要望書が令和2年10月に提出されていますが、先ほど町長が申し上げましたとおり、福祉科がある登米総合高校でも福祉科定員80名に対して56名ぐらいに今なってきて減ってきている状況があると。それで、蔵王高校に福祉科を設置しても生徒が思うように集まらないのではないかという懸念はしていると。ただ、検討はさせていただいているという回答がございました。

  しかし、現在、蔵王高校の早坂校長が4月から赴任をいたしまして、県教委としてもかなり力を入れているなと私は感じているんですが、蔵王高校を何とか残したいと、今、蔵王高校にクラブ、ジオパーク構想です、このチラシ、全戸にも配布されていると思うんですが、こういったものを立ち上げまして、現在、蔵王高校のPRをうんと力を入れて進めている。そしてまた、管内全部の中学校に校長自ら回って、蔵王高校に入れてもらうようにお願いしたいという要望もさせていただいているという状況で、昨年、12名だったんですが、新聞報道によりますと、今年は23名から25名ぐらいの希望者というか受験者があったということでございます。

  近隣の高校もかなり下がっている状況ではあるんですけれども、少子化でこのような状況にはなっておりますが、早坂校長としては、2年間まずくださいと、私がどこまでやれるかとにかく手を尽くしたいということで、今、早坂校長に私たちもうんと協力をして、蔵王高校がすばらしい高校ですよ、蔵王の名前のブランドをなくしてはいけないということで、蔵王高校を存続させるために教育委員会としても蔵王高校と一緒になって進めていくということで、今、いろいろな事業を展開しているところでございます。

  そういった経緯がございましたので、ちょっと説明をさせていただきました。よろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) ちなみに、私の質問を全部町長に名前で書いていますが、町長から課長あるいは教育長に説明を求められたとき、私はそれで構わないと思っていますので、そのところ、臨機応変にお願いします。

  それで、今、あまり進んでいないなというのが正直なところです。9月に私が申し上げたところには、言いっ放しじゃ駄目ですよねというやりとりがあってこそ、向こうの気持ちも分かるし、向こうが何を欲しているというのは分かりますから、それをお願いしますねと言ったつもりではいますが、割と離れている情報だったなと。去年の10月というお話でしたね。令和3年の10月、去年の10月ですよね。一般質問した後のことです。

  それと、町の書類を見ますと、町が高校に対してどのような支援をするかという意思と、あと体制、システム、そういうものを要求しているようだというお話をさせていただきましたが、今、教育長のほうから、町として全面的にバックアップするという言葉はありましたけれども、その辺は聞いてもらっているのかなと。

  実は私も電話してみたんです、2月に。そうしたら、県の皆さんは内情をぺらぺらとしゃべる人たちじゃないですから、結論は出ていませんということとともに、おっしゃった再編の基準は教えてくれなかったです。そんなものはないですと、基準なんかないんですよというお話だったんです、逆に。

  今、教育長の説明から二、三確認したいんですけれども、再編の基準は3分の2以下であることが続くとという、3分の2以下の状況が随分続いているんじゃないかと思うんです。それから、分校だと4分の1以上あればということでした。申し訳ない、ここを確認させてください。2分の1の状況がずっと続いている。今年も3割ぐらいしか応募がなかったように聞いておりますが、もうその基準にはまっているんじゃないかと思うんですけれども、いかがですか。その再編の基準にはまっているんじゃないかと思うんですけれども。町長。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 教育長のほうから答弁させたいと思います。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) この基準についてお話をいただいただけで、あと具体的などのように審議が進んでいるかとかどのようになっているかというのは、こちらではまだ把握しかねている状況ですので、まだ県のほうの連絡を待つという状況にはなるかと考えてございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) そういった基準は、じゃあ曖昧というか、そこでばしっともう再編するよということではないのでしょう。

  今の校長先生ですか、2年間頑張るとおっしゃっている。2年というのは令和4年、令和5年のことですか。令和3、4年ですか。じゃあ、令和4年までの頑張りようでまた変わってくるかなという気がしますけれども、それで県の方と話をしたときに、こういう言い方をしていたんです。向こうから言い出さなかったので、私から福祉科の設置を提案しているようですけれどもと言ったら、福祉科は人気ないんですと、福祉科をつくったからといって応募が増えるわけじゃないと、地域あるいは大人のニーズと若者のニーズが違うようですねと言われちゃったので、これが蔵王高校を残す戦略、戦術にはならないのかなと思っておりました。その辺どうですか。要は、ごめんなさい、矢は尽きているんだと、これからもう一、二歩押さないと、また待っているでは駄目だと私は思っております。いかがでしょうか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) なぜ町が福祉科というそのいきさつというのは、県内の中でも、合併した町はまた別としても、1つの蔵王町の場合は、老健施設が大きな施設1棟ありますし、それとあと特老ですが、特老も4か所あるんです。1か所は1事業所で2か所持っていますが、そういった施設の名称からいった場合は4施設もあるんです。それと、いろいろな介護ケアだとか含めて、それと社会福祉協議会としてもやっている。そういった面で、蔵王町の場合は、そういった方々での協議会をつくっているんです。その協議会の中でも、いろいろとなかなか難しいと、人の確保というのは。

  その中で、この保健福祉科、そして、先ほどお話に出てきたように、結局、実習の場がなければ駄目なんです。ですから、その実習の場が町内の中に、蔵王高校の近くにあると。そうすると、蔵王町だけではないので、この仙南、県南、多分、アクセスの問題が一番なんですけれども、そういったことで仙南、大きい広い意味での県南、仙南から、やはりそういう夢を持ってこの高齢化社会に貢献したいという子供たちのために、ぜひ、ひとつ蔵王高校としてはいいのではないかということで、いろいろな県のほうに行って議論をさせていただいたという経緯があります。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 町長、その辺は9月の段階での回答で想像がつきます、そう努力されたんだろうなと。それ以降どうなったかと。県としては、今言いましたように福祉科はそれほど再生のてこにはならないという回答だったので、今後どうしていくのかと。少なくとも、これであとは待っていると、令和4年の校長先生が終了するまで待っているではいかないと、私は思います。やっぱり県とのやり取りで、向こうの意向も聞きながら戦略をつくるということが必要だと思います。これが1つ。

  もう一つ、私これ言っちゃいけないと思うんですけれども、もし高校がなくなったらという話をしたんです、県の人と。非常に食いついてくるので、あれ、なくなったほうがいいと思っているのかななんて思ったぐらいなんですけれども、それはちょっとお話ししませんけれども、やっぱり戦略的にコンタクトして次に結果が出るまで待つじゃなくて、お話ししておくべきじゃないかと思いますけれども、町長じゃなくてこれは教育長のほうがいいんでしょうが、お願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 加川議員、よく電話でいろいろな随分詳細に、向こうのどなたか分かりませんが、電話で大分いろいろと相手の方も親切にお話ししてくれたなとちょっと感じているところであります。

  ただ、いずれにしても、加川議員、社会が宮城県の中で高齢化、今、高齢社会を迎えている中で、いろいろなそういう施設の皆さんが物すごく雇用の問題で悩んでいるんです。大変なんです。だけれども、それを考えていくのが県じゃないですか。だから、それの高校生たちの段階で大学にあるわけですから、福祉環境の大学学科が。だけれども、高校の段階で県南ではないわけです。だから、そういう環境を整えるのが県の役目だと思うんです。県がそう言っていました、なかなか厳しいですよという問題ではないと思うんです、私、1つは。

  だから、やはりこれは校長にも、そして県のほうにもしっかりと、県がそういう今宮城県の状況、そして一生懸命高齢化社会を支える人たちが高齢化になってきているわけですから、今60歳以上で腰痛めながら皆さん支えているんです。だから、そういったことをやはり私は県のほうにもっと強く行きたい。

  それと、あともう一つであります。また別の問題のほうに行くでしょうから、3月3日でありますが、河北新報宮城版に載ったんですが、日本語学校を知事が、これは県議会の一般質問に対しての答えなんですけれども、やはり私はもう国内の中で、少子高齢化の中で、今、農業の分野でも観光の分野でも福祉の分野でも、なかなか雇用の問題は難しい。だから、今、海外からの関係の皆さん、そういった面で日本語学校、ずっと私も、前にもお話ししたことあったと思いますけれども、一般質問でも、北海道の東山町の。そういったことで、ぜひひとつ蔵王町も日本語学校に当たって手を挙げていきたいと思っています。そして、蔵王高校を活用しながらその関係を、ただ、今3日のことで私も分からなかったんです、一般質問に対しての答えだから。ただ、知事は仙台市以外で検討していきたいということをこの新聞を見る限りでは言っているんです。

  ただ、今の段階で、今というか新しい4月以降、言ってみれば県議会が18日までありますし町も今議会中でありますしコロナの問題もありますでしょうし、そして人事異動の問題もありますので、そういったことで新たな部長たちが正式に決まった段階で、こっちのほうに蔵王町が名乗りを上げていきたいと思っておりますので、ぜひ、ひとつご理解いただきながら、ご支援いただければと思っているところであります。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 福祉科の設定について、私は全然否定をしていないんですけれども、やっぱりそれが高校の存続につながらないというのであれば、もっと今町長おっしゃったそれだけ熱心であれば、町としてサポートするよと、今は介護施設がありますからそこで実習できますよという話であったようですけれども、分かりません、県内の全地域をターゲットにするのであったら、寮制にするとか足の問題とかあると思うんです。分かりませんけれども。そういうことを常に県と協議すれば、それも実現するんじゃないかなと私は素人なりに思います。これについて回答は求めませんけれども、何か言いたければ。いいですか。いいですね。

  じゃあ2番、随意契約についてに関して行きます。

  これも文書全文は読みませんが、ちょっと大事なポイントなんですけれども、地方公共団体が発注を行う場合には「一般競争入札」が原則とされていると。「指名競争入札」や「随意契約」が例外的に認められてはいる。ただし、安易な随意契約等により住民の目から不適切ではないかとの懸念を抱かれるようなことあってはならないと、住民に十分な説明責任を果たすことが求められているとなっている。総務省の文書でございます。これで長年随意契約をやっている事例として、1つ、じんかい収集事業、それから2つ目はコンピューター関連事業を指摘させていただきました。長年、何十年だそうですが、その後、この随意契約を見直すという検討はされましたか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどの蔵王高校の問題と一緒に9月の議会でこの件お話あったんですが、大分ちょっといろいろなこと言われて、私もちょっと少し興奮したことが新聞にも載っていまして、徹也議員、ありがとうございました。

  実は、地方公共団体の契約事務は多岐にわたりますが、私が入札の業者の決定に関与することはなく、本町では契約に至るまでの事務処理を適正かつ円滑に進めるため、副町長を委員長として6名以上の課長等で構成する契約業者指名委員会を組織しております。これも以前にお話ししたんですが。

  この委員会では、契約業者の登録資格審査とともに、一定の額を超える契約について指名競争入札または随意契約によろうとする場合の業者の指名を行っております。特に随意契約の場合は、地方自治法施行例のほか町財務規則に規定されている要件に合致しているほか、慎重に協議をした上で判断をしているところでありますので、あえて問題はないかと思っております。

  ちなみに、先ほどじんかいという言葉があったので、このじんかいに当たって、ごみの処理は、私たちの仙南2市7町でご存じのとおり広域組合でやっているわけです。そのうち、随意契約でやっているのが、2市7町の中で1市5町が随意契約でずっと来ております。それぞれ市なり町の状況によって随意契約でやって、ですから随意契約で私はいろいろな問題、環境の中でそういったことをやっておりますので、ご理解いただければと思っております。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 一般質問の後で結構反応がありました。その中で1つ面白いのは、10年以上前に村山議員だと思うんですけれども、随意契約が多過ぎるという一般質問をされたのに今もこんなことやっているのかいと、まだ続いているのかいという反応でした。

  やっぱり町長、今おっしゃった答弁も9月にもおっしゃいましたけれども、それは行き過ぎだと思います、何十年間も。なぜ行き過ぎかということを調査しながら、私、質問しようと思っているんですけれども、まず、町長、私が業者を指定しているわけじゃなくて契約業者指名委員会が基準に基づいて決定しているんだという回答がありましたので、私は町長、何を言っても町長の責任ですよと言っちゃった。今回、内申書というこれが委員会の決定した、当然、町長宛ての書類でございます。町長がこれぱらぱらと見れば、何だこれは多過ぎではないかと、何年目だと、そういうことは気がつくはずです。

  ですから、町長としては、先ほど言いましたように随意契約というのは当たり前にやっていいことではないので、アドバイスすべきだと思うんです。ちょっとこの業者は何とかならないのかと、何か方法はないのかと。もう何十年も随意契約でやっている業務ですから。そういう気はないんでしょうか。それをお聞きします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 長年なっているからどうのこうのということではなく、適正な随意契約であれば、私は問題ないと思っております。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) そこを私も深く調べようと思っているところなんですが、まだ今回調べ切っておりませんけれども、適正なというのはどういうことかというと、ほかには頼めないんだということとか、随意契約が適切だということで指名の内申書というのを作成しておられるのでしょう。私、これを情報公開条例を利用しまして見せていただきました。令和2年度分全部と、こんなでっかいファイルが出てくると思ったら、こんな薄っぺらな紙が出てくる。ちょっと驚いた。

  これを見せてもらいましたら、これ何枚か取っているんですけれども、業者選定理由書というところに8行から10行ぐらいの理由が書いてある。ほとんど同じ内容です。8行から10行ぐらいの中のうち、地方自治法施行令第167条の2項第2、その性質または目的云々という文章が4行、5行入っています。ですから、理由書に書いてあるのは5行、6行です。

  これで十分に検討をしたのかなと。ほかに出せない理由にはこれは当たらないと私は思うんです。町長、どうですか。これ町長ご覧になっていると思うんです。めくら判もあるでしょうけれども、時々は中身ご覧になっていると思うんです。何だ同じだなと、こんなことで町民から疑われないかということは感じませんでしたか。答えてください。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 選定に当たっては、ちょっと副町長のほうから答弁させていただきます。

議長(村山一夫君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) 業者選定の指名委員会の委員長という立場でお答えさせていただきます。

  加川議員おっしゃる内容、当然、我々も地方自治法に従って契約やらなくちゃならないと、これは十分認識しております。

  指名委員会のほうなんですけれども、やはり個々に案件ごとに審査をさせていただきます。ただ、随意契約というのは、結構多いのが実はシステム改修関係がほとんどでございます。やはりシステム改修に関して今の業者さん以外を入れるというのは、多分、技術上かなり困難を伴うという認識の下、担当課のほうに聞き取りをしながら、どうしてもシステム改修なので蔵王町の総合行政システムを取り扱っている業者に1者の随意契約でお願いしたいという内容を聞き取った上でやっているというのが、随意契約に関してはそういった理由がほとんどだと認識しております。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 副町長、それを言ったらもう永遠に変えられないんです。今回の予算審議のところのあるところで課長に聞いたら、いや、やっぱり今のシステムとの関連があるんですと、もう考える気がないんです。改良するという気もないんだろうと思うんですが、それで、じゃあどんな仕様があるのと、ほかの事業者が入れないような仕様なのということをちょっと見ようと思って、このシステム仕様書というのを出しました。

  ちなみに、今、副町長が言われたシステム改修は、メンテナンスアップデートは、それはそのとおりだと思います。ただ、それに付随するところのシステム、これはどの業者だって入れると私は思いました。

  この仕様書手順書を見せていただきました。そうしたら、あまりにも、障害者福祉システム仕様書はメニューが書いてあるだけです。これでほかの業者が入れるとか入れないとか判断できません。これで今までの事業者がいいという判断できないはずなんです。

  もう一つは、蔵王町住民情報システム更新業務仕様書を見せていただきました。住民サービスの向上、効率的な行政システム概要も書いてある。これはあまりにも一般的な仕様過ぎて、どの業者でも入れます、逆に言うと。

  だから、なぜほかの業者をできないはずだなんて排除するのか、やっぱり分からないです。ちょっとこの仕様書ではそういうふうに印象を受けましたが、実際、このオペレーションを見せていただければ、何だ、こんなのは、やり取りは単なるファイルでやり取りしているんじゃないかと。もう今やそういうことは当たり前の時代なんですから、汎用性というのは。拡張性、汎用性。どの業者さんでもやれるはずです。皆さんが今やれないはずだと言っているところをひとつ乗り越えて、トライアルしてほしい。そうでなければ、ずっと首根っこ引っつくばったままになります。コンピューターの話でやっていますけれども。町長、どう思いますか。そんなものですよ、コンピューター。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 申し訳ございませんが、私はシステムの関係については全く疎いのでありますので、ごめんなさい。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 町長にファイルまで見てくれとは言わないんですけれども、そういうことであれば、町長、なおさら別の業者を呼んでみるよという話をされてもいいと思います。

  ただ、たまたま先ほど言いました住民情報システム更新業務仕様書というのは、9月に出て、契約が同じ9月なんです。たまたまです。これでは、ほかの業者が入れる検討する期間もないんです、確かに。

  だから、これは事前にこのシステム、3番目の質問にあるんですけれども、これからDXシステムを構築しなくちゃならないのだから、今度はここで見直そうよと。ついては、少し期間を置いてそれを説明したりすることをすれば、必ずほかの業者が入ってきます。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず、1つは副町長のほうから、このDXの絡みとか。あと、やはり今先ほど話が出たので、町民税務課のほう、なぜ同じシステムだとか機種で継続して同じ機種であればいいのかということを、担当課長のほうからもお話をさせていただきたいと思っています。

  言ってみれば、加川さんは、入札して安いところ、安いところと考えればいいんじゃないかという、極端な話、何かそのように聞こえるので、やはりそれはいろいろと業者もいろいろな東芝もあれば富士通もあればたくさんありますので、ただ、その辺はそれぞれの課で連携しながら考えているみたいでありますので、まずお話を聞いていただければと思っています。

議長(村山一夫君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) 以前にもお答えしましたが、以前の話ですれけれども、私が職員だった時代は、やはりこのシステム、5年に1回のシステム更新、やはり見積り合わせ、入札というよりも維持管理費も含めた形での有利な業者さんということでやった経緯もございます。そういった意味で、今回、いろいろなシステム更新の際はやったらいいんじゃないかというご提言でございます。

  ただ、我々が今考えているのが、この次の質問と関連しますけれども、やっぱり国で今DX計画、この中にはやっぱり住基、税、そういったものを統一化したものにしましょうという流れのようでございます。日本全国、全部の市町村で同じ仕様書で使うということでこの事業が進んでいますので、この段階で、当然、今の事業者がどうのこうのという話じゃなくて、どのような契約になるのか、国のほうである程度示したものでやらなくちゃならないだろうと思っております。これが差し迫ってきつつありますので、この段階では、当然、加川議員がおっしゃるように、いろいろな事業者の皆さんのお話を聞いて国の資料に沿ったものにシステム、それから行政のシステムそのものもやはり見直しが必要になるのかなと思っております。

  以上でございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 3番目の質問と絡めてお話しできる、私はその点は大賛成です。町長が前回、ガバメントクラウドということをおっしゃいました。こうなると、逆に言うと役場にコンピューター要らなくなる可能性あります、端末だけで。処理装置は県とか国とか。それはちょっと次の質問にさせていただいて。

  ところが、先ほど言いました指名内申書を見ていて大分少なかったと私申し上げましたが、たまたま令和2年の資料を拝見して、これをもって言ったんです。これを見て。そうしたら、載っていないんです。内申書が出ていない。だから、先ほどの委員会にかけられていないものがある。ちなみに、それはじんかい収集運搬業務なんですけれども、4,4998,800円と低い金額じゃないです。これは委員会に載っていないんです。これはたまたま私このページを見たくて持ってきたのであれですけれども、そういう意味では、随意契約のもの全て委員会にはかけていないんです。どういうことですか。お答えください。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず、町民税務課のほうでさっきお話しさせようと思っていましたんですが、大槻課長のほうから、まずシステムの関係、あと今のはじんかいの関係でありますので、環境政策課の課長ないし副町長のほうから答弁させます。

議長(村山一夫君) 町民税務課長。

町民税務課長(大槻充夫君) まず、ちょっと戻りますけれども、情報系の関係で先ほどお話ありましたように、国のほうでは情報システムの標準化、共通化ということで、令和3年2月に仕様書を出しております。それで、令和7年度まで全国の自治体全てのシステムを標準化、共通化して、そういった行政コストの削減を行うということを考えております。

  町のほうも、去年、入札で5年間の契約をしております。次回の更新時期までは、全国的な標準システム、共通システムのほうのシステムを考えていくということで、そういった随意契約ということではなく、今後は統一したシステムに内容もなっていくということになっていくと思っております。よろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 環境政策課長。

環境政策課長(宮澤一弘君) お答えいたします。

  まず、一般廃棄物処理の考え方からについて、ちょっとご説明をさせていただきます。

  一般廃棄物処理業務につきましては、廃棄物処理及び清掃に関する法律によりまして、市町村は、一般廃棄物処理計画に従ってその区域内における一般廃棄物を生活環境の保全上、支障が生じないうちに収集、それから運搬処理をしなければならないとされております。町の責務において、この業務を適正に遂行することが規定をされております。

  また、廃棄物処理及び清掃に関する法律施行令に規定される委託基準には、委託料が受託業務を遂行するに足りる額であることと定められております。単純な経済性よりも業務の継続性、それから安定的な遂行が明確に示されているものでございます。

  また、この法律には契約方法の定めがございませんが、市町村にその裁量を委ねられております。一般廃棄物処理業務に支障が生じた場合には、町民の生活環境に直接影響を及ぼすことから、競争性を優先して業者を選定することは難しいと考えております。

  本町におきましても、受託者が受託業務を遂行するに足りる施設、人員及び財政的基礎を有し、かつ受託しようとする業務の実施に関し相当の経験を有するものであること。そして、何より業務内容や地理的な熟度などを考慮し、適切に業務を遂行されたことを確認しながら契約を行ってきたところでございます。

  そういった理由から、一般廃棄物処理業務につきましては、競争入札によって安さを最優先すべきものではないと考えておりますので、その辺はご理解をいただきたいと思っております。

  それから、地方自治法の一般的な売買、賃貸、それから契約に例示しているものと違った廃棄物の処理の契約については、公法上の契約とされております。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条の2第2項に定める市町村が一般廃棄物の収集、それから運搬または処理処分を市町村以外のものに委託する行為は、本来、市町村の処理すべき事務を私人に委託するものと考える。したがって、市町村が一般廃棄物の処理業務、収集運搬、それから処分を委託するための私人との間に締結する契約については公法上の契約であるというようなことから、一般的な地方自治法で言っている契約、地法上の契約とは別の性質というようなものでありますので、指名委員会のほうは割愛させていただいて契約をさせていただいているというような状況でございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) ちょっと今、ポイントたくさんのことをおっしゃったのですが、やっぱり私の質問している基本的なところ、随意契約を何十年も続けなくちゃならない、ほかの業者との相見積りを取るということを否定するものではないと思います。

  1つ言っておきますけれども、先ほどもありましたほかの業者を入れることは安ければいいんだろうと、そんなことは言っておりません。ただ、一般事業者におきまして、一般の会社におきましては、やっぱりコンピューターなりあるいは事業をやらせるときに、2つ以上の会社を利用するというのが当たり前です。競争させて安くさせて苦しめるという意味じゃないですよ。やっぱりこちらも性能なんかを評価しながらだんだん選択していくというのは当たり前ですので、今、長々とおっしゃった理由は当たらない。

  それに、さっき言ったじゃないですか、町長が。2市7町のうち、1市2町は随意契約ではないということです。2市7町のうち、1市5町は随意契約で、1市2町は随意契約じゃないということです。そうですよね。

  だから、町長、白と黒、この業者ではないということじゃなくて、例えば、一部の大河原町に近い、白石市に近い宮地区の一部の業務をそういうところに委託してみてはどうですかということまで前回言っておりますが、その点いかがでしょうか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず1つは、加川議員からこういった、それとあと村山議長が10年ぐらい前にですか、一般質問されたときもあります。同じようなことを担当課としてはお話しさせてもらっているし、指名委員会、決して、まず1つ考えていただきたいのは、蔵王町は、全国に入札の問題で大きな問題でニュースでするような形になってしまったんです。ですから、私は本当に注意しているんです。まず、私だけではなくて課長等の皆さんも含めて、まず、それだけ聞いていただきたい。

  その手法が悪いというのであればあれなんですが、そういった面で、ちょっとこの指名競争の中を見させてもらってもそうなんですが、町の中に業者さんが、例えば、2者だとか3者だとか、大きい市だとか大きい町なんです、意外と。ですから、ただ、そういったこともいろいろな総合的な判断も含まれているのかなと思っているところであります。

  以上です。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) ですので、全体をA社、全体をB社じゃなくてというお話をしていますのと、町長、予算委員会のとき、町民の利益を考えるのであれば、そちらが優先になるのであれば町内の業者には限らないよということを言ったのを覚えておりますか。いい言葉だと私は思いました。そういう精神でいけば、今おっしゃったことを町外の、町内にもう動いていらっしゃる業者もあるものですから、十分に検討する価値はあると思っております。これは回答しますか。十分に。じゃあ、お願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 長いこと本当に頑張っていただいているのが、学校関係の給食センターの搬送関係、あとじんかいと、この2つにおいては本当に長いこと頑張っていただいているとは思っております。

  あと、その辺ちょっと担当、またあと皆さんとちょっと相談しながら、いつも一般質問あるとそのままほっとかないですから、必ず検討させてもらっていますので、いろいろな。ただ、その中で、ずっと今の今の現状で、形が一番いいというようなみんなの中での判断で、今、継続されてきているというのが実態であります。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) ぜひ、検討をお願いします。

  それから、先ほど言うのを忘れました。やっぱり幾ら何でも契約業者指名委員会を通さないというのはまずいんじゃないかと。やっぱり、副町長の目を通して、判こを押して書類を残しておくということは必要であろうと私は思います。

  ちょっともう一つ、これはどうかなと思うんですが、地域によりましては、私が頂いた随意契約に対する、うちは内申書と呼んでいるんです、これを公開しているんです。期せずして、今回はあれじゃないですか、情報公開条例が改正されて、より多くの人が情報公開を求めることができるようになっています。それはいい姿勢だと思います。こんなもの、いっそのことホームページに載せちゃったらいいんじゃないですか。どうでしょう。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) はい、分かりましたともいかないので、少し内部で検討させていただきたいと思っています。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) お願いします。ただ、こういうことをやると、やっぱり細かいことをいろいろ言ってくる人がいるんです、当然。ただ、それを拒否してはいかんです。やっぱりそういう意見を聞くのも町の姿勢でありますし、ここに書いてあります。それこそが、町も住みやすく愛にあふれたまちづくりの基本であり本質ではないかと思うんです。

  ということで2番目の質問を終わらせていただきます。

  3番目、DXなんですけれども、先ほどからぱらぱらと出てきております。町長のご回答では、先ほどもありましたけれども、令和7年に向けてのガバメントクラウドの計画が国から示されているので、それに向けて推進するということでございました。その中で、来年4月までというのは今年の4月ですね。もうすぐですね。例規の整備をするんだということでした。この進捗についてはどうですか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 総務課長のほうから答弁させていただきます。

議長(村山一夫君) 総務課長。

総務課長(宍戸光晴君) お答えいたします。

  先日、議会のほうに条例3件ほど改正の提案をさせていただいて可決をいただいたところでございまして、その際にもご説明申し上げましたとおり、規則、要綱、その他ありますけれども、そちらについては、今、急ピッチで今年度中3月31日まで公布できるように今頑張っているところでございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 私の今回の予算もそういう目で見たんです、DX関連でどのぐらい予算とか事業が増えているかなと。私ちょっと見つけられなかったんですけれども、じゃあ、その例規が一連の流れだということなんでしょう。3月31日に全ての例規改正が終わるんですか。

議長(村山一夫君) 総務課長。

総務課長(宍戸光晴君) お答えいたします。

  今回の例規の関係の見直しでございますが、まず前段階として、紙ベースでいろいろな手続なり決定の通知を行う場合についての印鑑の省略についての改正でございまして、そこら辺が全てすぐにデジタル化した申請が可能になるかという話はまた別でございますので、あくまで今総務課が中心になって進めているのは、例規上の印の表示があるものについて印の文字を削除したり、これもお話ししましたとおり、あくまで印の文字が取れても必要なものについては押印をいただく、本人確認ができない場合については押印をいただいたり、町が決定するものについては町長の印を押したりという手続でございまして、今月中の公布を、こちらについても委託業務ということで協力いただいている業者がおりますので、間もなく成果品が上がってくることになっております。それを再確認して、今月中に公布するという形で、今、急ピッチで進めているところでございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 印鑑の件、それがDXというのはちょっと気がつかなかったんですけれども、先ほど言いました当時の菅首相は国全体をつくり変えるんだと言っているんです。国のシステムだとか国のコンピューターと言っていないんです、国全体なんです。だから、印鑑だけの問題じゃないんです、DXは。それが3月末、4月までにはと言われたので、私、そんなふうに着手していたのかと思ったんですけれども、そこだけ一部着手したということですね。

  ちなみに、今、自治体DXについてしか話していないんですけれども、農業DXとか観光DXというのがあるんです。自治体DXに関連するシステムだと思います。これについても検討していって、役場のシステムとして持つのか、あるいは事業されている人にご指導するのかは別として、その範囲も考えると物すごい範囲なんです。印鑑をなくしたからDX終わりじゃないんです。ここは先ほど町長が言われたところのガバメントクラウドと6つの重点取組事項というのがございます。その中に、先ほどの印鑑の廃止とかあるんです。自治体のAIとか。

  それで、またBPRの取組の徹底だというんです、BPRと。ビジネスプロセス・リエンジニアリングです。要は業務改善でしょうね。このBPRの失敗しない進め方、ECRSというんです。イクロス。いや、ここまで言われると、私もちょっと言葉としては理解できますけれども、実態どうなるのかなという状況です。

  言いたいのは、こういうふうにどんどん新しい言葉が生まれ、もう先を見ているんです、国は。これに遅れを取らないように、蔵王町の組織なり要員なりを確保すべきだと、前回もそれに触れたと思うんです、それで1人雇用されましたという話だったと思うんですけれども、これはどうなんでしょう、令和4年。先ほど言いましたように、予算的にもどこがこの辺の変わっていくところなのかなというのは見えなかったんですけれども、令和4年度に対しての事業予算、どういうふうにお考えかお聞かせください。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 令和4年度のほうにさせていただいていますが、1つは、行政手続のオンライン化を進めるために、このDXの推進計画に沿って行政手続のオンライン化、あと子育て関係、あと介護関係等で予算を計上させてもらっています。

  あとは、これはまちづくり課ではなくて町民税務課のほうですが、マイナンバーカードの普及促進でありますが、行政手続のオンライン化、あとマイナンバーカードの所持が必須となることから、マイナンバーカードの申請等々によってなっていく。これに当たって対応をさせていただきたいと思っています。

  今回の予算は、もう一つは、あと議会のタブレットの活用についてということで議会から以前お話あったんですが、これは多分、最後に話来ると思うんですが、あくまでもこれは議員間でしっかりと協議しながら検討して、そしてやはり町も、議長はじめそうなんですが、町長ひとつ判断してくれ、判断してくれと言っても、やはりそこは議員の皆さんの中にはまだ時期早尚であるという考えの人たちもいるわけですから、やはり議会のタブレット活用については、私のほうではないと思っております。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 議会のタブレットについては今日は触れまいと思っていましたけれども、もちろんお願いするときには、いや、近い将来お願いしなくちゃならんと思うんです。DXの中にも、例えば、オンライン議会なんていうのも国会でも行うようになりそうなことを書いていますから、我々もそれに追従するべきだなと思っていますが、今はそんなことをちょっと言える状況ではございません。

  それで、言いましたように非常に広い範囲であって、今おっしゃった手続のオンライン化、子育て、介護、マイナンバーカードの普及、これは当然だと思います。ベースだと思います、DXを進めるに当たっての。ですが、それ以上に、先ほど言いました農業DXが、じゃあマイナンバーカードを持っているとどうなるのということを、まだビジョンがないと思います、皆さん。そういうことまでもっと視野に入れているんだそうです、国では。

  ですので、市町村レベルでは聞いたことないですけれども、県レベルではDXの課を設置しているところもあるみたいなんですけれども。課を設置したりしているところがあるようです。蔵王町、別に要員増やせとか予算をもっと出せとは言いませんが、それぐらいの体制が必要だろうなと思っております。そこはどうですか。そこをちょっとお答えいただきたい。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課であるまちづくり推進課長から答弁させます。

議長(村山一夫君) まちづくり推進課長。

まちづくり推進課長(佐藤長也君) それでは、先ほどの行政手続のオンライン化についてご説明をさせていただきたいと思います。

  令和4年度の予算におきまして、予算化させていただいている手続の部分としましては、まずは住民情報システムの行政手続のオンライン化改修委託料をはじめ、介護システム、それから健康管理システム、児童手当システム、子育て支援システムなどの改修を予定しているところでございます。こちらにつきましては、国のDX推進計画の中の重点取組事項ということで、総額で約1,000万円ほどを計上しているところでございます。これにつきましては、令和4年度中に開始するということで、具体的には秋ぐらいから始まってくるのかなと想定はしておりますが、マイナンバーカードをお持ちの方がマイナポータルを活用して、子育ての手続であったり介護の手続をオンラインでできるようになるというような仕組みでございます。

  それから、農業のDX、観光のDXというお話ございましたが、現在、まちづくり推進課のほうに国からの通達等については、その部分についてはちょっと入っておりませんので、まちづくり推進課としては押さえてはいないところでございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) 先ほどから出ましたオンライン化、マイナンバーカード、それが保険証になったり免許証になったりするんですよね。それは単なる入り口ですよ、課長。課長のレベルというかそのビジョンであれば、このDXをもう少し広く捉えて、将来はここに向かっているんだという意識を持っていただきたいと思います。

  それで、先ほど言いました別な課をつくったりしているところもありますが、それほど金をかけて独自に研究したりするということは、言っちゃ悪いですけれども、蔵王町でこのぐらいの規模で先進の町になる必要もないので、隣近所でもう進んでいるとこあるらしいですから、隣といったって大河原町か柴田町か分かりませんよ、全国的には、そういうところが先進的な取組をしていらっしゃるようなので、そういうところを見るなり研究するなり、課長レベルではそういう視野を持っていただきたいと思います。いかがでしょう。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 副町長から答弁させます。

議長(村山一夫君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) たまたま、今年の2月に宮城県町村会の副町長・副村長の研修がございました。この中でも、この自治体DX取り上げられまして、確かに、町村によっては1つの組織を立ち上げるというよりも、例えば、これを研究するための検討委員会を立ち上げるんだというようなところも複数あったようでございます。

  いずれにしても、うちのほうも国からの計画を見ながら、必要に応じてやはり横断的というか、加川議員がおっしゃるとおり、これは単なるシステムの改修だけではない、オンラインだけではない、仕事のやり方まで関わってくる、そういった話でございます。その辺のものを検討しながら、必要に応じて庁舎内にやっぱり検討委員会とかそういったものも必要な時期には立ち上げてやらないと、うまくいかないかなとは考えております。

  以上でございます。

議長(村山一夫君) 2番加川 敦君。

2番(加川 敦君) お願いします。

  一番最初に言うべきことを忘れていました。町長も前回もおっしゃっています。このDXは、やっぱり住民サービスの向上であり行政の効率化だと。それは要員の縮小にもつながるんですけれども、ひいては予算の縮小にもつながるんだということだと思います。それをここで言っておかないと、何だよ、コンピューターは何のためだと思われてしまいますので。ぜひ、推進すべきものだと思います。ここはやっぱり大胆な発想と決断が必要な場合がございます。金だけ使えとは言っていません。金を使わず知恵を使ってほしい、そういうふうに思っております。

  ということで質問を終えますけれども、町長、一言お願いできますか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) ありがとうございます。勉強させていただきます。(「質問を終わります」の声あり)

議長(村山一夫君) 加川君の質問が終わりましたので、ここで昼食のため休憩いたします。午後1時15分から再開いたします。

     午後0時15分 休憩

                                           

     午後1時15分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、5番平間徹也君の質問を許します。登壇願います。

  なお、平間徹也君より一般質問に関する資料の提出があり、許可しましたので、お手元に配付のとおりであります。

     〔5番 平間徹也君 登壇〕

5番(平間徹也君) ただいま議長に発言のお許しをいただきましたので、まず一般質問通告書の朗読をもって質問させていただきます。

  1、特別障害者手当の蔵王町の対応について。

  特別障害者手当について、町内において制度があまり周知されていないようである。この制度は、精神や身体に著しく重度の障がいがあり、日常生活で常時特別な介護を必要とする在宅の(在宅デイサービスを利用したり、有料老人ホーム、サービス付き高齢住宅でも可)20歳以上の人が対象で、月額2万7,000円が支給される国の制度である。年金だけでは生活すら難しい今、経済的負担の大きい介護生活にとって、毎月2万7,000円の支給はとても大きいものである。

  この制度の特徴は、身体障害者手帳などを持たない方でも申請でき、診断書は臨床医(かかりつけ医)ならば誰でも書くことができるという利用のしやすさと、申請から支給までが迅速であることである。必要とする多くの人にこの制度は利用されるべきである。

  以上の点を踏まえ、何点か伺う。

  1、蔵王町の申請、受給の状況は。

  2、障害者手帳の有無を問わず、要介護4、5の認定者が認定される可能性は。

  3、申請の際、蔵王病院の医師の診断書で対応できるか。

  4、今後の町内周知の方法をどのように考えているか。

  2番行きます。

  2、蔵王町独自のひとり親支援策と子供の貧困率について。

  コロナ禍によるテレワークの浸透などで子育て世代の関心が郊外へと移行し、30代から40代で、都道府県の7割に当たる31都道府県で転入超過となった。その中でも、子育て支援に力を入れた自治体がより多くの人口増へとつなげているようだ。今後、より一層、各自治体独自の子育て世代への支援策が求められる。

  日本では、子供の貧困率は平成27年時点で13.9%となり、現在もおよそ7人に1人が「相対的な貧困」の状態となっている。「相対的貧困」とは、おおよそ平均の所得の世帯の半分に満たない所得レベルで生活している状態をいい、特にひとり親世帯の相対的貧困率は約50.8%と、約半分は相対的な貧困生活水準となっている。

  親の収入が少なく十分な教育を受けられない状況は、子供たちが進学や就職のチャンスにも恵まれず、子供世代も貧困になるという貧困の連鎖を生じるものである。経済的な困窮の問題はそれだけにとどまらず、生活習慣、健康管理、自己肯定感など、子供たちの成長に様々な影響を与え、生活環境により頑張っても仕方ないと学ぶ意欲と将来の希望を失った子もいるものと思われる。

  不安を抱えてひとり親で子育てしている方は本当にたくさんおり、蔵王町に来ればそんな不安を抱えることがないんだというまちづくりは、町の活性化にもつながると考える。

  以上の点を踏まえ、何点か伺う。

  1、蔵王町において、今現在18歳以下の子供がいるひとり親世帯は何世帯あり、児童扶養手当を受けている世帯、就学援助を受けている世帯は何世帯あるのか。

  2、蔵王町児童生徒就学援助制度が、ホームページで見ても金額は明示されておらず、要綱には就学援助の支給の額は毎年度予算の範囲内で教育長が定めるとしか書いておらず、分かりづらい。どのようになっているのか。

  3、子供が成長すればするほど教育費がかかるのに、高校に通わせる家庭への就学助成制度がない。国の制度で学校が窓口になっている就学支援制度はあるが、他自治体に通わせる家庭が多い蔵王町では、もっと家庭に寄り添った独自の政策が必要と考えるが、どのように考えているか。

議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 平間徹也議員の一般質問にお答えいたします。

  はじめに、第1点目の「特別障害者手当の蔵王町の対応について」お答えいたします。

  まず、第1番目のご質問の「蔵王町の申請、受給の状況」についてでありますが、今年度の新規申請者は1人であり、現在、受給している方は6人であります。

  次に、第2番目の「障害者手帳の有無を問わず、要介護4、5の認定者が認定される可能性」についてお答えいたします。

  特別障害者手当は、申請窓口は市町村となっておりますが、町村での認定は都道府県で行っております。認定判定の基準は政令に細かく定められており、二重・三重の重複障がいの方、または単一障がいであっても、診断書に記載されている日常生活の動作評価表に該当する項目がある在宅の方などが認定される可能性があります。

  ただし、要介護認定4、5の方であっても、申請時の所定の診断書により判断されるため、認定されるかどうかを一律にお答えすることはできないものであります。

  次に、3番目の「申請の際、蔵王病院の医師の診断書で対応できるか」についてお答えいたします。

  申請手続の際、必要となる認定診断書については、「視覚障害用」「肢体不自由用」「精神の障害用」など、複数の種類があり、厚生労働省は、これらの診断書について、「身体障害者福祉法に規定する指定医師等該当する障害又は病状に係る専門医の作成したもの」とするよう、運用を定めているところであります。

  そのため、認定診断書は、申請者本人の障がいや病状によって、かかりつけの医師と相談した上で作成していただくよう、窓口でお知らせをしているところであります。

  蔵王病院での認定診断書作成の可否については、以上のことから、対応できる場合とできない場合がありますので、医師と相談していただくようになります。

  次に、第4番目の「今後の町内周知の方法」についてお答えいたします。

  現在、障害者手帳を取得された方については、保健福祉課窓口で手帳をお渡しする際、本町の「福祉支援ガイド」を用いて該当要件や申請方法等を紹介しております。また、町ホームページにもこのガイドを掲載し、周知を図っております。

  一方で、障害者手帳を取得していない方への周知については、認定の可能性のある高齢者等の申請につながるよう、地域の状況を熟知しているケアマネジャー等に制度の周知を図る取組を進めることで、常時特別な介護を必要とする在宅の方々を支援していきたいと考えております。

  次に、第2点目の「蔵王町独自のひとり親支援策と子供の貧困率について」お答えいたします。

  初めに、第1番目の「ひとり親世帯は何世帯で、児童扶養手当及び就学援助を受けている世帯は何世帯か」についてお答えいたします。

  令和4年2月末現在で、母子・父子家庭医療費助成対象者であるひとり親世帯は126世帯であり、児童扶養手当を受給している世帯は92世帯、小・中学校で就学支援金を受給している世帯は58世帯であります。

  次に、第2番目のご質問「児童生徒就学援助制度の内容が分かりづらい」については、後ほど教育長に答弁させます。

  次に、第3番目の「町独自の高校に通わせる家庭への就学支援制度」についてお答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、高校への就学支援金制度は、県が国の制度を活用して支援を行っております。

  国の支援制度の内容は、令和2年4月からの高校授業料無償化に伴い、世帯の所得基準はあるものの、年118,800円から396,000円を授業料と相殺する形での支援する仕組であり、入学した高等学校に申請をするものであります。

  手続も、書類にマイナンバーを記載して行うだけで、課税状況などの添付書類も必要のない簡単なものであります。

  このほか、私が理事長を務める公益財団法人蔵王町育英会の奨学金制度があり、高校生には、月3万円を3年間無利子で対応しておりますので、こちらも活用していただければと考えております。

  いずれにしましても、国が、公立・私立とも授業料を無償化しており、そのほか、町では18歳までの医療費を無料にするなど、各種子育て支援策に力を注いでおりますので、更に町独自の支援策を講じることは、現時点では特に考えておりません。

  以上、私からの答弁とさせていただきます。

  続いて、教育長に答弁をさせます。

議長(村山一夫君) 教育長。

     〔教育長 文谷政義君 登壇〕

教育長(文谷政義君) 私から、第2点目の「蔵王町独自のひとり親支援策と子供の貧困率について」お答えいたします。

  はじめに、第1番目の「就学援助を受けている世帯は何世帯か」については、先ほど町長が答弁したとおりであります。

  このほか、町では、義務教育期間における保護者の負担を軽減する目的で通学費補助金制度があり、小学生で2キロメートル、中学生は4キロメートル以上の場合に、徒歩や自転車、バス利用など、通学方法に応じて補助金を交付しております。令和3年度において、この補助金を受けている児童生徒は、小・中学校合わせて128人であります。

  次に、第2番目の「児童生徒就学援助制度の内容が分かりづらい」についてお答えいたします。

  確かに、ホームページ上には制度の概要しか表記しておらず、詳細を把握するのは難しいかもしれません。

  しかしながら、各学校・幼稚園に在籍する児童生徒の保護者には、例年、新入学児童生徒も含め、毎年12月頃に制度の案内をしておりますので、申請漏れはないものと考えております。

  次に、第3番目の「町独自の高校に通わせる家庭への就学支援制度」についてお答えいたします。

  高校等の進学先については、本人と家庭が将来を見据えて家庭状況なども勘案しながら選択しているものと認識しており、町長が答弁したとおり、更なる町独自の支援策は、現段階では必要ないものと考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) では、まず1番目の質問から再質問させていただきます。

  特別障害者手当、これ私も知らなくて最近知ったんですけれども、しんぶん赤旗を読んでいてこれはすごい制度だなというのが分かって、何回か保健福祉課のほうにも確認しに行ったんですけれども、現在、受給している方は6人ということなんですけれども、この中の6名の中には要介護認定を受けている人はいらっしゃるんでしょうか。まず、そこをお聞きしたいんですけれども。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) これからのお答えについては、それぞれの担当課長のほうから手を挙げさせますので、そのほうが無駄がないと思いますので、よろしくお願いいたします。議長、よろしいですか。

  それでは、最初だけ保健福祉課長から答えさせたいと思います。

議長(村山一夫君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(鈴木智子君) お答えいたします。

  ただいまの6名、今年度の6名の中には、要介護認定を受けている方はございません。ただし、昨年度とかですといらっしゃったんですけれども、亡くなってしまったということで、現在の6名にはいらっしゃいません。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  この特別障害者手当は、あくまで20歳以上の人全ての人に対応される制度でありますから、私は、今回、やっぱり質問しているのは、要介護4、5の認定を受けている方で、在宅のデイサービス等々を受けている介護者の方いらっしゃると思うんです。やっぱり全国的にもこの制度を知って、町の窓口通して県のほうに問合せしたら認定になった等々、話を聞いております。宮城県でも、私、県のほうにも確認したんですけれども、2,000人ぐらい受給者がいるみたいで、各自治体どのぐらいいるんですかと言ったら教えてもらえなくて、それは教えてもらえなかったんですけれども、蔵王町においては、今、要介護認定を受けている人で受けているのはゼロということですから、蔵王町もやっぱり寝たきりになってしまったおじいちゃん、おばあちゃんいると思うんです。今現在、要介護4、5の認定を受けている人は何人いらっしゃるんですか。

議長(村山一夫君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(鈴木智子君) お答えいたします。

  今現在、ちょっとデータ的には1月審査分になるんですけれども、4と5合わせて176名となります。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 175名の人が全員、もちろんこの制度に引っかかるわけではないのは分かっています。特老とか老人ホームとか、あと病院に入院して3か月たった人はその対象から外れますから、それは無理なんですけれども、町のほうとしては、要介護4、5の認定を受けていて在宅の人で受けられそうだなあという人というのは把握しているものなんでしょうか。

議長(村山一夫君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(鈴木智子君) お答えいたします。

  受けられそうだなという方自体は個別には把握していないんですけれども、先ほど申しました176名のうち、100名が施設に入所しております。その他のサービス使っている方もいるんですけれども、純粋に認定だけ受けてサービスを使っていない、もしかして入院されているかもしれないし自宅で家族の方が介護されているかもしれないんですけれども、サービスを在宅で使っている方は57名ということで、ただ、この57名全員が受けられそうかどうかというところまでは把握しておりません。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  やっぱり制度を知らないで申請していない人のほうが圧倒的に多いのではないのかなと考えます。やっぱりこの制度を知っている保健師さんも、知っていることは知っていると思うんですけれども、やっぱり正直、特別障害手当の対象は、多分、今までは本当に障害者手帳を持った人たちが対象だったと思うんです、運用的には。でも、今はやはりこれだけ高齢者がどんどん増えてきて、要介護4、5を持った人で生活していて、やっぱりもう寝たきりになっちゃったからということでこの法令が当てはまるということで、多分、申請したら県のほうでも認められた。

  私、県のほうにも確認したら、やっぱりどこも宮城県だからどうとかじゃなくて全国的に一律の基準でやっているので、それは申請してほしいと。県のほうの制度だとは言っても、やっぱり町が窓口なので、町のそれこそ民生委員の方なのか職員さんなのか、あとこの前質問しましたけれども、介護のサービスをやっている人たちが見回りで、その人たちがやっぱり情報を持っていないと申請できないし、私もやっぱり知り合いの方で、いや、受けられそうなんじゃないですかと言ったんですけれども、やっぱり町に来ること自体が、相談することが悪いと思っている人もいるみたいで、でも、そこはその57人の方にぜひ積極的にアクセスしていただきたいです。

  今後、どのようにこの制度を周知していくかということをちょっと考えているか、教えていただければ。

議長(村山一夫君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(鈴木智子君) お答えいたします。

  町長の答弁のほうでも町長のほうで述べましたけれども、やはり今までは障害者手帳などをお持ちの方に窓口でご案内していたということなんですけれども、確かに高齢の方、この制度を知らない方、全国的に多いですので、一番はサービスを使っている方などになるんですけれども、地域におりますケアマネジャー、在宅サービスをデイサービスとかヘルパーさんとか入れているケアマネジャー、毎日、保健福祉課のほうにいらっしゃいますし、コロナで少し数を減らしていますけれども、年に研修なども、町の福祉サービス、こういうのありますよという介護以外のサービスについても研修しておりますので、なお、この制度につきましても、ぜひ該当になるかどうか、あと県のほうで判断になるんですけれども、申請してみることができるという制度についての詳しい説明なども、ケアマネジャーのほうに行っていきたいと思っております。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  非常に前向きな答弁で、ぜひ今後検討していただいて、やっぱりこれ全額国費ですから、言い方悪いですけれども、2万7,350円がやっぱり家庭の一助になるわけで、やっぱりもう月2万7,000円ももらっていない国民年金の方たちもいらっしゃいますし、ぜひ、これからも周知徹底していただきたいなと思います。

  次の質問に移ります、2番目の。

  蔵王町独自の独り親支援策と子供の貧困率についてお聞きしたんですけれども、率直に言って非常に残念な答弁が書いてあったなと、町長からしても教育長からもいただいたというのが私の率直な感想です。

  まず、一番最初に聞きたいのは、126世帯、18歳以下で独り親世帯の方がいらっしゃるんですけれども、92世帯のみの児童扶養手当も母子手当とよく言われるんですけれども、これにとどまっている理由がちょっと分からなくて、その理由を教えてください。

議長(村山一夫君) 子育て支援課長。

子育て支援課長(佐藤敏彦君) お答えいたします。

  申請のほう、こちらのほう認定ということで申請しているんですけれども、そちらのうちの所得制限限度額以上の方については該当にならないということになりますので、必ず独り親世帯全員がもらえるという制度ではございません。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 独り親なのに、所得制限以上の金額をもらっている家庭だと認識してよろしいんでしょうか。独り親なのに。

議長(村山一夫君) 子育て支援課長。

子育て支援課長(佐藤敏彦君) はい、そのとおりでございます。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) いや、所得制限の金額がたしか200万円ぐらいだったかな、いやもっと低いかな、ちょっとすみません、資料がどこ行ったっけ。独り親世帯で30件の人が大体児童扶養手当もらっていないということなんですけれども、やっぱり独り親世帯の今の働き方等々、やっぱり全国的に見てみますと、なかなか厳しいものがあります。

  私の知り合いの方ですけれども、この人は子供を預けるにしても預かってもらえないし、何でかというと、やっぱり独り親だから、求職中で預けようとすると8時間しか預かってもらえないのでなかなか仕事を、帰らなきゃいけないので3時までにしか帰れないということを言うと、やっぱり職場のほうからそれではという形でどうしてもはじかれてしまうとか、そういう働き方だとやっぱりパートになってしまいますから、やっぱりそんな高い給料も安定した所得も得られないというのが現実なんだと思います。

  今、独り親世帯の貧困率の国際比較なんですけれども、これはちょっと前です、2009年になっちゃいますけれども、日本が圧倒的に高いんです、やっぱり58.7%ということで。アメリカがその次の47.5%なんですけれども、やっぱり半分以上の独り親世代が相対的な貧困だということを鑑みれば、手当をもらっていない家庭もきっと苦しいんじゃないかなと私は想像するんですけれども、蔵王町独自にでもここを援助するという考えは、町長ありませんか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどお話ししたような形でもありますし、あと蔵王町独自の子育て支援というのは結構やっているんです、ご存じのとおり。ですから、新たにやろうとすることは今考えていないと。

  例えば、出生時のときでありますが、すこやか養育助成というのに対しては、1子、2子に当たっては5万円、3子以降は45万円という、お祝金みたいな形でありますが。あと乳幼児育児用品の購入券の助成として5万円分の購入等々。あと児童手当でありますが、国の制度で国、県、町それぞれの負担でありますが、中学校卒業まで、児童養育している世帯に当たっては、1万5,000円から1万円まで、その中で対応していると。あと幼稚園、小学校、中学校に当たっては教育の無償化。あと小学校入学の祝金として第3子以降の子が小学校入学したときのお祝金として3万円をしていると。

  それと、あと令和4年度の当初予算を審議していただいたわけでありますが、これに当たっても、待機児童対策事業だとかゼロ歳から2歳児までの乳幼児等々の負担を含めて、いろいろなことを蔵王町独自でさせていただいておりますので、今の段階では考えていないということであります。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  確かに、近隣自治体よりは早く18歳以下無料化やりましたし、おむつ券なんかもあると。あと、出産祝金は仙台市にはないので、やっぱり私の妻の親戚からはいいなと言われますけれども、でも、それはやっぱり仙台市に住んでいる場合と蔵王町に住んでいる場合とはかかるコストが全然違いますから、その辺をやっぱりしっかり精査して意識していただきたいなと思います。

  やっぱり子育て支援が人口増に直結しているということは、日経新聞の202012月の新聞に、子育て支援、育児に力を入れた町は人口増に寄与しているんだということなんかもありますし、あとやっぱり私が参考にしているのは、明石市の泉市長がやっぱりトップランナーだと思うんです。

  この明石市は、本当にまず独り親支援を明確に打ち出しています。例えば、やっぱり養育費、別れて離婚して養育費をもらえるお母さんともらえないお母さんと、お父さんの関係もあるんですけれども、いらっしゃって、それを明石市は立て替えたり等々しているんです。それによって、泉市長になってから、たしかもう3期目だと思うんですけれども、やっぱり人口増7,700人、転入増なんですけれども、やっぱりそういったもっと積極的な政策が必要なんじゃないかなと私は思うんですけれども、まず独り親からどうでしょうか、町長。126世帯分。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど言ったように、独り親世帯に当たっては今のところ考えてはおりません。さっき言ったように結構いろいろなことをやっていますし、それとあと小学校、中学校の通学のときだって、距離2キロ以上に当たっての負担、蔵王町としての通学児童に対しての助成もしているわけでありますが、そんなことで現段階では考えてはいないということであります。

  ただ、今、明石市のことありますが、それぞれの市町村によって地形も違ければ人口の内容、あとは財政の内容、いろいろなことがありますので、一概にここの市ではこういったことをやっていると、だからといってじゃあ多くの市町村、やはりそういった面では、この地域を見ても、町としては、やはり今、徹也議員が言うように蔵王町としてはできるだけ子供たち、そういった家庭を支えていこうというのが、歴代の皆さんからそういったことをやってきているわけでありますから、ただいま言われて、はい、分かりました、じゃあ予算化このぐらいしますと、なかなかそれは難しいことでありますのでご理解いただきたいと思っています。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。今すぐとは言わないんですけれども、やっぱり意識して勉強していただけると非常に助かります。

  ちょっと具体的なところに突っ込みたいんですけれども、義務教育期間における保護者の負担を軽減する目的の通学補助制度は今ありますけれども、これは車で送り迎えしている人にも出しているのか、何かその辺がちょっと分からなくて、すみません、あと金額教えてください。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えいたします。

  子供への支給要件については、あくまで距離でございます。それで、車での送り迎えにつきましても出しているということで、金額的には2,000円から4,000円の間で支給しております。あとバスの分も出しております。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。通学費のことは理解いたしました。

  あと就学援助制度が複雑だということを私指摘したんですけれども、蔵王町の就学援助制度の文面だと、毎年、教育長の権限で金額の運用方針が決められているということになっているので、きっと教育長が出せと言ったら出せるのかなと思っちゃったりするんですけれども、柴田町でも村田町でも大河原町でも、条例の中には書いていなかったりもするんですけれども、やっぱり金額が明記されています。柴田町1万3,000円とか、修学旅行にはこのぐらい使えますよとか、1年生から2年生から3年生はこうなっていますよと明確に書いてあるんです、ホームページに。やっぱりそれぐらいのことはすぐにでも対応しなきゃいけないのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 蔵王町のホームページのほうには、蔵王町の児童生徒の就学援助要綱に基づいて載せさせていただいているというところでございます。ただ、これは毎年度の予算の範囲で行うものでもございません。

  それから、教育長が定める措置というのは、これは教育長が定めるのは、前年度または当該年度において生活保護法に基づく保護の停止または廃止、その他、教育長が定める措置ですので、そこに関わる分だけで、あとは要綱に定められたとおりとなっております。

  それで、援助の種類としては学用品とか校外活動費、そして大きいのが修学旅行費、学校給食費、そしてあと医療費、卒業アルバム費等となっております。これも出させていただいているんですが、あとこれの詳しいものを12月に全て保護者に配りまして、それを見ていただいて保護者のほうから申請はいただいているということで、内容のほうは、あと担当のほうにも問合せくださいとなっていますのでお分かりいただける内容かなと把握しております。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 担当者に聞けばいいんじゃないかということなのかもしれないですけれども、いや、これはやっぱり町の決まりとして私決めるべきだと思います、その金額は。規則でもいいですから、やっぱりそういう曖昧なことをしていると、保護者自身が1回幾らもらえるのに幾らしかもらえなかったとかそういうチェック体制すらできないじゃないですか。

  ちょっと柴田町を参考にしていただきたいんですけれども、学用品費、経済的な理由によりお子様を公立中学校に就学させることにお困りの家庭に対してということで、町では学用品、給食費の費用の一部を援助する制度ですと書いてあって、金額もやっぱり下記のように学用品、1年生から6年生まで1万1,630円とか、中学生は2万2,730円とか、通学用品2,270円とか、蔵王町ではこれも結構弾力的じゃないですか、正直。通学費を出すのか、給食費を出すのか、修学旅行費を出すのかと、まちまちによって違うみたいなので、そこを蔵王町としてはどこを出すかというのを明確に、明確に今出しているのもありますけれども、担当者で、それをただホームページなりお手紙で出せばいいだけなんですけれども、そういうことはどうですか。すぐできるんじゃないですか。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 議員、今お話しいただいたとおり、国のほうで基準が定まっておりまして、学用品、小学校が1万1,630円、中学校2万2,730円とこれに決まっているものに、ずっと下も決まっているんですが、それに基づいて行っているので、各市町、多分金額は一律なのかなと把握しております。

  それで、金額が入ったほうがいいかなという今お話いただきましたので、少し検討させていただいてよりよい方向を考えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 検討のほう、よろしくお願いします。

  高校生に対する就学援助制度の件についてちょっとお聞きしたいんですけれども、学校教育法19条によると、「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない」とされています。名目上はこれ多分義務教育に対しての法律だから、高校生は義務教育じゃないからこれは当たらないよと役人の方は言うのかもしれないんですけれども、やっぱり自治体で必要な援助を与えなければならないとおっしゃっています。

  実態は、高校ももう全入時代じゃないですか、はっきり言って。日本においては、大学進学率はまだ6割いかないぐらいで、ただ、アメリカと韓国はもう高校生の大学進学率はもう90%いっているんです。

  蔵王町の教育目標は、グローカル5、蔵王町で学んだ貴重な経験を生かして国際舞台で活躍する人材を排出することであることを考えるんだったら、町独自にでも高校生がいる独り親世帯に就学援助が必要だと思うんですけれども、町長いかがでしょうか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 蔵王町独自というか、蔵王町は、先ほども言いましたように蔵王町の育英会の制度があるんです。これも今県内の中ではもう1か所、2か所ぐらいかな。今、これをなくしたら、うち、大学の場合だと月5万円なんです。高校で3万円。ですから、できるだけこういったことを、それで何もかも私、助成金をあげたりだけではないと思うんです。やはり苦学をしながら、そしてお勤めをされてから、やはり返納していく、そういったことも私、必要だろうと思っているんです。そういった面では、ぜひ、ひとつ育英会の制度を活用していただきたいと思いますし、子供たちがもう本当にすごく向学心に燃えた子供たちがたくさんいるわけでありますので、ご理解賜りたいと思っています。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  大人はそういうふうに言うんですよ、はっきり言って。苦労したから勉強できるとか、そんなものないんです。やっぱり貧困が、貧困の格差社会が学歴の差を生むんです。私は実際、私も自分で行きましたけれども、新聞配達して、なるべくだったら新聞配達しないで行きたかったですよ、はっきり言って。しんどかったですから。でも、勉強になった部分も確かにあります。でも、それによって落とした単位もたくさんあるんです、実際。私は大学で。

  大学に行くのが全てでもないし、確かに。ただ、今の国際状況見ても、一番最初で言いましたけれども、やっぱり貧困が子供たちの学ぶ意欲も失わせたりとか自己肯定感の低下につながっているという事実はあるわけですから、そこに町長は目を向けていただきたいし、やっぱりグローカル5、国際社会で活躍する人というのはやっぱり国際基準に持っていかないと、考え方を。

  僕、泉市長の話をまた出しますけれども、日本ほど子供たちに教育費を出さない国はないんだと。フランスなんてもう授業料もただだし、アメリカだって、あれだけ自己責任を問われるアメリカですら、借金じゃなくて給付制の奨学金があったりするんです。育英会もありますからと町長言いましたけれども、これも一助になることは間違いないんですけれども、やっぱり将来的には給付の方向で私は動いていただきたいんです。これは質問してもまだやっているからと言われるから、ちょっと続けて飛ばしますけれども。

  今度は高校生の通学費、独り親はただでさえ気になるんですけれども、独り親じゃなくても、やっぱり高校生の就学援助、特に蔵王町は高校に通うのがなかなか大変、ここの問題をやっぱり解決しなければ、町の定住移住に私はつながらないと思うんです。

  教育長の答弁の中で非常に残念だなと思ったのは、高校の進学先については、本人と家庭が将来を見据えて家庭状況なども勘案しながら選択しているものと認識しており、町独自の支援策は要らないということでしたけれども、これは端的に言ったら貧乏人は行きたい学校があっても我慢しろということになっちゃうじゃないですか。そういう子供を生み出さないようにするのが教育長の立場なんじゃないかなと私は思うんですけれども、教育長というのは、やっぱり首長がどんなことを言ってきても中立公正に教育の価値、可能性を示さなくてはいけないと思うんですけれども、教育長、いかがでしょうか。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えさせていただきます。

  ここに書かせていただきましたのは、高校に進学する場合、今、蔵王町から進学しているのは、例えば、白石市であるとか大河原町、名取市、そしてあと仙台市であるとか、あと町の蔵王高校にも行っている、本当に幅広いところに行くようになっています。そういったものというのは、やはりそれぞれが将来も見据えながら、今の状況も考えながら選択していると捉えているということで、ここに書かせていた文面になっております。それを、例えば、親が送っている人もおりますしバスがないところもあったりとか、かなり状況に差があって難しいので、本当にこういったものは慎重に考えなければならないなと思っております。

  ただ、先ほど議員がおっしゃいました、子供たちに対して本当にそういった貧困などによって進学できない、学ぶ機会を閉ざされるといったことがないようにするというのは、私も町長もそれは同じ考えだと思います。そんなふうに考えて、子供たちの支援のことをこれからも十分考えてまいりたいとそのように思っております。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 徹也議員がおっしゃられること、よく私も理解できます。ただ、こういう立場になって、総合的にいろいろな農業と観光のまちをしながら、そして税収を高めながら、その税の入った中でいろいろな収支のバランスを取っていく。ですから、何でもしてあげればいいと思うんです。ただ、やはり国策の分野もあると思うんです、私。

  だから、令和2年度の4月からの授業料の問題、しかも私立にもです。もう私立になんか昔やれなかったんです、お分かりのとおり。それだけもう授業料が公立の3倍も4倍も取られながら大変だったわけです、皆さん。だけれども、やはりそういう私立に学びたいという、そしてスポーツを通じてやっていきたいという人もいた。だけれども、今、国は全部、授業料に当たっては無償化にしていくと。それが先ほど言った数字、118,800円から396,000円までの幅があるということなんです。

  ですから、それとこども庁を今度立ち上げたわけですから、そういった面で、私は、一自治体も総合的に考えていくことも必要でありますけれども、蔵王町も一生懸命に頑張ってやっているわけですから、ぜひひとつ国策として、やはり徹也議員も仲間のほうにお話をしていただきながら、ぜひひとつ国でもっともっと議論をしていただいて、我々の地方自治体をカバーしていただくようなことをぜひひとつお願いをしていただければと思っています。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  確かに、システム上、高校は県・国の管轄ではあるんですけれども、やっぱりこれはどっちかというと教育の観点よりもまちづくりの観点として考えていただけたら、ここに投資することが決してマイナスじゃなくてプラスなんだということをぜひ前向きに捉えてもらいたいです。

  今、実際にどのような状況になっているかというのをちょっとお話ししたいんですけれども、私の友人でやっぱり高校生の子供を持つ友人いますけれども、近所で3世帯でシフトを組んで、あしたは白石市、あしたはA君家、あしたはB君家、あしたはCさん家とおのおのの親が自分たちで送り迎えしているような状況だったりするんです。

  あとは、何でそうなってしまうかというと、バスの使い勝手が悪いのかな、金額高いというのがあると思うんです。遠刈田から白石市まで、たしか960円なんですけれども、それの定期を買うと掛ける60%なんです。そうすると、大体二、三万円、3万円かな。3万円を1人の子供のバス代に使うというのはなかなかハードルが高い。それで、仕方ないから車で送って行くとなるんですけれども、それも手間とガソリン代を考えたらそんなに安いものじゃないんです。これは蔵王町だからこそ起こり得ることなんです。その不便さを超えたメリットを蔵王町として提供しなかったら、いつまでたっても定住移住どころか増えないです。

  今、町長にちょっと聞いてほしいのは、やっぱり今、実家が蔵王町出身の職員さんでも家を大河原町とか白石市に建てちゃったりとかする人がいるわけじゃないですか。それは別に何も悪いことじゃないんですけれども、何でそこに家を建てるんですかと聞いたことはあるのかなと思って。町長、どうですか。私は高校通学だと思うんです、結局。だと思うんですけれども、町長、そこはちょっと考えていただきたいんですけれども。答えられないかもしれないので、飛ばします。いや、家を建てていいんです。やっぱり蔵王町で家を建てたいと思うような状況にしなきゃいけないわけじゃないですか、町長は。でも、そのためにこの高校通学の問題を絶対解決しなければいけないと思います。

  すみません、さっきは国にやっぱり要望しなきゃないということだったんですけれども、町長は、平成28年の6月の議会において、当時の伊藤 東議員から高校の通学補助について質問を受けた際に、そのことについては理解できるが、対応するべきは国・県であると考える、国と県に要望していくと答弁していましたけれども、その後、国と県に要望していただいたんでしょうか、町長。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) それぞれの町村会という会がありますから、その町村会の中で、いろいろなテーマを出し合いながら1つにまとめていくだとかということはあるんです。ただ、私としては、仙南の町村会の中でお話をさせていただいたと。ただ、県のほうの町村会に行った場合は、これ全国のほうに上げるためのステップになっちゃうので、そっちのほうには、私は話になったんですが、当時の会長が、ちょっと記憶にないですね、ただ仙南の中では話題として、そして出させていただいたところであります。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) これからも、ぜひ、どんどん要望していっていただきたいんですけれども、正直、国と県、要望して待ってもやってくれませんよ、多分、そのまますぐには。目の前の課題がそこにあって、この高校通学の課題というのはそんなに解決が難しくないんじゃないかなと私の感覚では思っていて、宮交さんに今約2,000万円ですか、場所の維持費を払っていますけれども、今度、公共交通計画を出しますけれども、あれも空気を乗せて走っているようなものじゃないですか、はっきり言って。でも、そこはやっぱりもうちょっと費用対効果で考えてもらいたいし、何かできることはあると思うんですけれども、タクシー出したりとか、それこそ町独自に。大河原駅まで出すとかでもいいですけれども、東白石駅でもいいですけれども、そういうアイデアを出していかなきゃなと。はっきり言ってどんどん減ってきますよね。出生率だってどんどん減っていて、今、1学年44人ですか、大体見込みで、たしか。昔は100人いましたから、少なくとも。そういう状況がこれを生んでいると思います。

  移住定住において成果を出していると言いますけれども、それは蔵王というだけで来てくれているんです、正直。蔵王町はやっぱりすばらしい都市ですから。子育て環境がいいから移住してきたというアンケートというのが出ているとよく言いますけれども、それはいつ聞いたのかなと。住み始めに聞いているだけじゃないかなと。蔵王町に住んでいる人で高校生を持つ家庭は、みんなこの通学問題に頭を痛めています。今、どんどん人口減っているんですから、そこにどうやって歯止めをかけるかというのを、どう改善すればいいかと町長は考えているか、ちょっと教えていただけば。人口減に対して。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) では、高校通学の不便さが蔵王町の人口減につながっていると思いませんか。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどのアンケートの結果、蔵王町への移住の関係、そういう数字が出ているわけですから、決して町のほうでデータをごまかしたということではありませんので、ご理解いただきたいと思っています。ですから、確かに、このゼットエーオーが好きで来ている方多いと思いますけれども、1つはごまかしをしていないということだけまず言っておきたい。

  それとあと、今の問題でありますけれども、これについては、別の機会でぜひひとつ、移住の問題でもいいですからお話をして、今のこの時間のないところで議論はなかなか難しいだろうと思っています。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 分かりました。ぜひ、別な機会にゆっくりやらしてもらえたらなと。

  第五次長期総合計画に、やっぱり計画策定の背景と課題と書いていて、これからのまちづくりにおいては時代の変化を受け止め、新しい時代の思想や創造的なアイデアを生かせるように町民相互の対応を大切にしなければならない。地域を基礎とした人との関わり合いが新しいまちをつくり、実践の中から担い手が生まれていると認識が、この第五次長期総合計画に求められていると。あと2章には、これからは固定概念にとらわれない発想が必要ですと、形や見栄えのいい計画ができても、実践が伴わなければ計画とは言えません。未来に向けた考えが町民に伝わり、共感を呼び起こし、アイデアを行動に結びつけることが重要ですと、町長自ら言っているわけですから、ぜひ、今日の私のこの質問を少しでも受け止めていただけたらうれしいんですけれども、町長、最後に答弁いただけると。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) いろいろと勉強をさせていただきたいと思っています。ありがとうございます。(「終わります」の声あり)

議長(村山一夫君) 平間徹也君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後2時11分 休憩

                                           

     午後2時19分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、1番松ア良一君の質問を許します。登壇願います。

     〔1番 松ア良一君 登壇〕

1番(松ア良一君) 大変お疲れだと思いますけれども、最後でございますのでお付き合いいただきたいと思います。

  1件目、デジタル格差解消について。

  ここ2年余り、コロナ禍によって生活の様々な面に制約を受けて非接触・非対面型に移行するなか、デジタルを利活用する社会へと拍車が掛かっている。その現状について、ある民間の研究機関が、シニア世代の情報端末の所持している60歳から79歳の男女1万人を対象にアンケート調査を実施した結果、モバイル端末の所有率は9割を超え、そのうちスマホ所有率は77%と比較的高い数字を示した。

  一方、「ガラケー」などの旧式端末を持つ人の半数以上がスマホへの乗り換えを躊躇している実態も明らかになった。理由としては、タッチ操作がうまくできない、用語が覚えられない、画面のどこに触れてよいかわからないなどが明るみになった。

  そこで、これまでの取組を踏まえて包摂的な社会を促進するために、下記の項目について、町長、教育長の見解を伺う。

  1、デジタル活用支援員の配置について。

  2、学習や相談出来る仮称「デジタルふれあいカフェ」の開設について。

  3、高齢者への「eスポーツ」等の促進について。

  2件目、カーボンニュートラルの実現について。

  この4月から施行する「改正地球温暖化対策推進法」は、脱炭素社会に向け、自治体は企業と連携を深めると共に、地域社会や学校等も一緒になって日常のあらゆる面の対応を思考模索しながら、省エネの協働実践が求められている。今、地球温暖化による気候変動が町民生活に重大な影響をもたらしている時を鑑み、4者が一体となって脱炭素社会の機運醸成を図ることが喫緊の課題である。

  そこで、以下について、町長、教育長の見解を伺う。

  1、温室効果ガス排出抑制への方針について。

  2、地域、家庭、学校等での啓発について。

  3、地元企業との連携について。

  以上2件でございます。よろしくお願いします。

議長(村山一夫君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えいたします。

  はじめに、第1点目のデジタル格差解消についてお答えいたします。

  まず、第1番目の「デジタル活用支援員の配置について」お答えいたします。

  コロナ禍における生活は、議員もご指摘のとおり、コミュニケーションや会議の在り方、マスク無しでは普段の会話もできないなど、様々な変化をもたらしております。

  その中で、スマートフォンなどのデジタル通信機器を利用する機会が増えており、国では、今年度から「デジタル活用支援推進事業」を推奨して、高齢者等からの相談業務を行う支援員の育成などを始めており、こうした取組は全国各地の携帯ショップなどを中心に展開されているものと理解しております。

  その上で、私からは第3番目の「高齢者へ『eスポーツ』等の促進について」のご質問にお答えし、そのほか教育委員会の取組につきましては、後ほど教育長に答弁をさせます。

  プロ選手が誕生するなど競技として注目を集めているeスポーツですが、その担い手は専ら若者でありましたが、コロナ禍において、健康維持やコミュニケーションのツールとして高齢者が楽しむ動きが見られます。

  本町では、eスポーツと定義した事業ではありませんが、フレイル予防として様々な事業に取り組み、介護予防施策を推進してまいりました。

  新型コロナウイルス感染症の拡大により、介護予防教室を一時的に休止したときには、「ざおう元気体操」をユーチューブに流し、町民の方々が自宅で体を動かすことのできる環境づくりに努めたところ、昨年12月には、ミヤギテレビで「蔵王のご当地体操」として取材を受け、放送されたところであります。

  また、川島隆太教授と仙台放送が開発した「運転技術向上アプリ」は、運転技術と認知機能の向上が期待できるテレビゲームであり、3密を回避しながらトレーニングができることから、コロナ禍においても事業を継続しております。

  今後も、町民の方々が取り組みやすいツール等を用いながら、高齢者の健康づくりを推進してまいります。

  次に、第2点目の「カーボンニュートラル実現について」お答えいたします。

  まず、第1番目の「温室効果ガス排出抑制への方針について」お答えいたします。

  近年、世界各地で地球温暖化が関係すると指摘される異常気象が相次いでおり、国内においても、数十年に一度と言われるほどの大規模な自然災害が多発し、今後も更にこのリスクが高まるものと予測されております。

  こうした現状から、政府は、気候変動問題を喫緊の課題であると捉え、令和2年10月に、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目標に掲げたところであります。

  その実現に向けて、地球温暖化対策の推進に関する法律を改正し、中核市以上の団体に対し、「地方公共団体実行計画」に再生可能エネルギー利用促進の施策実施に関する事項の追加を義務付けるなど、対策を加速させる動きを見せております。

  カーボンニュートラルの実現は、地球規模で取り組むべき難しい課題であると捉えており、本町としましても、その目標に向け、これまで様々な取組を行ってきたところであります。

  その内容は、「住宅用太陽光発電システム設置事業補助金」の交付や「公共施設照明器具のLED化」「電気自動車急速充電器設置」など、省エネ・再エネを意識した温室効果ガス排出量削減に寄与する事業であります。

  今後も、これまで行ってきた取組を継続するほか、令和5年度予定の「第二次蔵王町環境基本計画」策定に向けて、アンケート調査で得た多くの意見を集約しながら、本町の脱炭素社会の実現に向けた具体的な取組について、しっかりと示してまいります。

  次に、第2番目の「地域や家庭・学校等での啓発について」お答えいたします。私からは、地域や家庭での啓発についてお答えし、学校での啓発については、後ほど教育長に答弁させます。

  本町としましては、家庭でできる地球温暖化対策は、節電だけではなく「ごみの減量化」も重要な取組と考えております。これまで、ごみの減量化と適正な処理を目的に、町内の小学校が考えた環境美化標語を広報ざおうに毎月掲載しております。

  さらに、仙南地域広域行政事務組合で作成している「ごみの分け方と出し方」の冊子を各家庭に配布し、分別によるリサイクル促進などを図っております。

  また、「使用済小型家電回収事業」や「資源ごみ回収事業」「生ごみ処理器等補助金交付事業」など、3R推進を目指した事業について、町ホームページで周知を図りながら、普及・啓発を行ってきたところであります。

  脱炭素社会の実現に向けては、町民一人一人が環境への関心を持ち、課題の解決に向けて取り組んでいくことが望まれていることから、今まで行ってきた取組を継続することに加え、そのほかの温室効果ガス削減に向けた具体的な取組について、広報ざおうや町ホームページなどを活用しながら周知し、町民の意識向上につなげてまいります。

  次に、第3番目の「地元企業との連携について」お答えいたします。

  本町の地元企業と連携した取組としては、森林涵養事業でコカ・コーラ主催事業の「森に学ぼうプロジェクトinざおう」を開催しているところであります。

  この事業は、山の豊かな水を育む森林や農地を保全・再生し、水の恵みによる豊かな地域づくりを目指すことや、広葉樹の植林による水資源保護、森林保全活動を目的に実施しております。

  平成24年度から開始し、これまで青麻山登山道入り口付近やコスモスライン沿いに、「コナラ」「クヌギ」「アオダモ」といった広葉樹を7,400本植樹しており、温室効果ガスの吸収量の増加が期待される取組であります。

  この例から、地球温暖化対策を推進していくためには、一人一人が地球環境への責任を自覚し、町、地域、地元企業が一体となって取り組んでいくことが非常に重要だと感じているところであります。

  今後も、これまで行ってきた事業に加え、先進的な事例を参考に、地元企業と連携しながら、カーボンニュートラルの実現に向けた取組を推進してまいります。

  以上、私から答弁とさせていただきます。

  続いて、教育長から答弁をさせていただきます。

議長(村山一夫君) 教育長。

     〔教育長 文谷政義君 登壇〕

教育長(文谷政義君) 私から、教育委員会での取組のうち、はじめに、第1点目のご質問の第1番目「デジタル活用支援員の配置について」お答えいたします。

  国では、デジタル活用支援推進事業として、携帯ショップがある都市部を中心に、デジタル活用支援員の育成に取り組んでおり、携帯ショップがない本町では、民間事業者から講師を派遣してもらい、デジタル機器の使い方、アプリの説明などの講習会を開催しております。

  今月13日には、地域住民の方を対象に、平沢地区公民館事業で「スマートフォン教室」を開催したところ、12人の受講者があり、基本操作やアプリ等を利用した体験型の講習会となったところであります。今後もこうした事業に取り組んでまいります。

  次に、第2番目の「学習や相談のできる仮称『デジタルふれあいカフェ』の開設について」お答えいたします。

  これについては、類似する事業として、令和3年1月24日から2週間おきに4回、3月7日まで、蔵王町青年会のメンバーが中心となって「青年会カフェ」を開催いたしました。内容は、昔なつかしのボードゲームやカードゲームの遊び方を紹介し、併せて悩み相談会を開催したというものであります。

  今後は、高齢者も含め、学習や相談が気軽にできる窓口となるよう情報発信に努め、町民の学習意欲の向上に努めてまいります。

  次に、第3番目の「高齢者へ『eスポーツ』等の促進について」お答えいたします。

  近年、コンピューターゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるeスポーツが世界中で大きな盛り上がりを見せております。

  日本では、ゲームが身近にある若年層には比較的認知が高いものの、高齢者認知度は低いとされており、eスポーツという言葉は知っていても概念そのものはまだ受け入れられていないのが現状であると理解しております。

  こうした中、スポーツ振興課では、B&G財団の事業を活用し、令和元年度と昨年度に2回ずつ運動を取り入れたeスポーツ体験会を開催し、10代から70代までの方に参加をいただいたところであります。

  eスポーツは、年齢を問わずにプレイできることから、脳の活性化による認知機能の向上や健康増進、健康寿命を延ばすことが期待されております。

  今後も、幅広い年代層を対象に、海洋センターにおいてこうした事業に取り組み、普及を図りたいと考えております。

  次に、第2点目の「カーボンニュートラル実現について」のうち、第2番目の「学校等での啓発について」お答えいたします。

  町内学校での子どもたちへの啓発については、小学校では、6年生の社会、政治・国際編の教科書に「世界の未来と日本の役割」の項目中、国連や持続可能な社会の実現などの記述があり、授業の中で地球温暖化対策や環境を守る取組などが紹介されております。

  中学校では、社会・公民の教科書に「地球社会と私たち」と題し、地球環境問題や資源・エネルギー問題を取り扱っており、地球温暖化対策における国際社会や日本での取組の紹介、日本のエネルギー政策などについて学んでおります。

  また、学校生活の中においても、「使わない教室の電灯は消す」「水道の水を出しっぱなしにしない」など、自分でできる身近なことから温暖化対策に取り組むよう指導をしているところであります。

  こうした取組を今後も継続し、学校現場においても、環境問題や地球温暖化対策、エネルギー問題等についての理解を深め、持続可能な社会の在り方について、子どもたちと一緒に考えていく必要があると思っております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) ただいま、大変詳細な答弁をいただきまして、大変にありがとうございました。ほぼほぼいただきましたので終わりたいところですけれども、何点かお伺いしておきたいと思います。大変お疲れで恐縮ではありますけれども、先ほど町長から答弁いただいた答弁の内容の中から、何点かお伺いしておきたいと思います。

  デジタル活用支援員につきましては、いわゆる事業所はこちらにありませんので、近くから派遣をいただいたというか来ていただいて行っているということで、これは双方間で同じような考え方をなされているということでございます。

  国のほうで進めている地財対策の中身を見ますと、やはり地域の様々な支援をしていただける方、それらを活用して行っていくことが地域コミュニティーにもつながっていくし、活性化にもつながっていくのではないかというような考え方があって、今、国のほうでも、そうした高齢者のスマートフォンのなかなかできない、私もその1人かもしれないんですけれども、そうしたことの対応がしっかり一つ一つできることによって、行政の様々な手続にも入っていける、そういった初期的な段階をつくっていくということでは非常に大切な支援の在り方ではないかなと思ったものですから。

  先ほど伺っていますと、もう私も何回か通知とかそういったものを見ていましたので、やっていらっしゃるんだなとは思っていたんですけれども、ただ、この内容の中で今後、先ほど申し上げましたように、デジタル活用の支援の担い方については、やはりいろいろな町長も大学との交流もあるようでございますので、大学生とかあるいは今後シルバー人材あるいは地域おこし協力隊等々も今後登用されるというような、予算にも上がってございましたので、いろいろな活用の仕方というのはあるのかなと。あるいは、女性デジタル支援員も今後育成していくというようなお話もございますので、これまで活用といいますか開催されてきたときに、その事業所さんから来られた人が中心で講義を進めていかれて、それらを、例えば、サポートしていくとかそうした内容については、どのように図られて進めているものなのか、ちょっとその辺だけお伺いしておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) それでは、お答えさせていただきます。

  今回、進めさせていただいた教室につきましては、ドコモさんから派遣をしていただきました。そちらのほうで、いろいろな使い方に関する講習会のいろいろメニューを持っていらっしゃいましたので、そちらのほうを使っていただきながら開催をしたという内容でございます。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) そうしますと、いわゆる派遣された1人の方を中心にいて、参加された方に対してのサポートとかなんかは、そこまではいかなかったということでございますね。分かりました。

  それぞれ参加された方々が疑問に思っていたり、そこからいくのにケース・バイ・ケースで分からない点が多いのかなとちょっと思ったものですから、今後、開催される規模によっては、やっぱりそうした支援員の在り方も多少増やしていく形を取られるのがベストなのかなと、そんな考えちょっと思っていましたのでお伺いしたところでございます。

  今後、そうした参加する、あるいは内容も、先ほどの答弁の内容では青年の方を中心にやってみましたと。あと高齢者の方は最近やりましたというお話ございましたけれども、いわゆる全町的に行っていくとなった場合に、あがらいんかふぇのようなカフェの状態はどうですかということで質問させていただきましたけれども、いろいろな人がそこに集って交流を深めていく、その中でコミュニケーションが広がっていく、そんな効果も期待できるのではないかなと考えておりましたので、生涯学習課が中心になるのかスポーツ振興課が中心になるのか、その辺はちょっと定かでございませんけれども、やはり規模をちょっと全町的な形で開催していただいて、今、時期が時期でございますのでこれまでなかなかできなかったという観点もあるのかなと思いますけれども、ぜひ、そうした自然に開催に合わせていろいろな人が集まってきて、それらをサポートするのも、先ほど申し上げましたように、若い方から、子供たちでもちょっとそうした部分には早い子供たちもいますので、そうした交流ができるような講習会といいますか、講座を開いていただく必要もあるのかなと考えましたので、今後のそうした考え方について、もう1回お伺いしておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 教育長に当たっては、公民館のほうの事業でこれを取り組んだということなんですが、実はあるドコモの社長が、そしてそこの働いている女性の方なんですね。その人が、やはり北部地区出身ということもあって、女性が、14人ぐらいの方々のスマホの扱い方含めて、アプリだとか。ただ、それにもやはり扱うのに1人で全部教えることできないので、やはりサポートする人が必要だと思うんです。そういったあれについては、ちょっと今後、ある方ともお話をしてみたいと思っています。私、知っているので。ただ、大学生あたりで、できれば大学生が今就職の一環でボランティア活動というのをやっていると、物すごく就職率が高まるんです。だから、そういったことが可能なのかどうか含めて、ちょっとそういったことを。

  あとはドコモさんがそういう学校に出向いてサポートしてあげる。そして、逆に今度、日を決めて月に1回ぐらいそういったことをしていけば、お互いに相乗効果、あとはドコモのテナントも活用してこられるだろうと思っていますし、そうやって地域の年配の方々、そして今、もうまるきりデジタル社会でありますので、そういったことをしっかりと活用できるような環境を整えていくための一助として、私も動かさせていただきたいなと思っています。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) では、私から1点だけ補足をさせていただきます。

  今、町長のほうで、大学生の活用もあるのではないかというお話させていただきましたが、実は、蔵王町は東北工業大学と地域連携の協定を結んでおります。そういった中で、大学のほうからは学校だけでなく町としての支援もいろいろと考えていきたいというお話もいただいております。そうなると、専門家の学生ですので、そういった人たちが学校だけでなく、町全体での講習会などの開催もこれから考えていけばいいのかなと考えているところでございます。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) ありがとうございます。そうしたやっぱり展開が今後望ましいのかなとちょっと考えて質疑させていただきました。なかなか終わりがないような取組になるかもしれませんけれども、長くもっと気持ちをとどめていただいて、今後、しっかりその辺も併せて、大変お忙しいあれだとは思いますけれども、お願いを申し上げたいと思います。

  このデジタル格差については、これで終わりたいと思います。非常に早いと思われるかもしれませんけれども。

  引き続き、カーボンニュートラルについてお伺いしてまいりたいと思います。

  町長のほうから、詳しくカーボンニュートラルについてお話がございました。国のほうでも非常に温暖化に対する危機感もあって、2050年ゼロというようなことで掲げたところでありますけれども、非常にこうしたところの観点については、なかなか取り組んでも見えないという難しさがあって、それでも今の状態からやっぱり気温が1度あるいは2度と上がっていく中で、それがここの地域に及ぼす影響というのは非常に大きくなってきて、いつでも200ミリは楽に降るなという状況があればもう災害だらけになってしまいますので、そうした危機感を町民の方も併せて持っていらっしゃるようなんです。

  何をやらないといけない、いわゆる出始めがマイバックから始まった経緯もございますけれども、やっぱり3Rに取り組まないといけないとか、コンビニとか無償提供されるプラスチック製のスプーンやフォークの有料化とか、いろいろな考え方の案件等に対する様々な声を寄せていただいておりますので、やっぱり町としても、これまで第1期の計画の中で、様々な、いわゆる車であったりそうしたものも取り組んできていただいて、ある程度の線までは来ているかと思うんですけれども、なかなか結果として目標どおりいかないというのが実態ではないかなと思うんです。

  今回、こうした質問させていただいて、アンケート調査もこれからやって、第2期に入っていく段階のところで大変恐縮なんですけれども、ただ、やはり全国の自治体の中でも今約600近くの自治体がカーボンゼロの宣言をやっているという状況のところに入ってまいりました。約1億1,000万人ぐらいの人口の比率になってきてございますので、本町としても、環境宣言の都市ということを出されてからかなり年数もたってございますし、先ほどもジオパークのチラシというか、そうした冊子も頂きましたけれども、やっぱり併せて蔵王町としての環境をやっていくという姿勢はどうなのかなということで、第1点目を聞かせていただいたところでございます。

  これからの第2期に向けまして、なかなか打ち出しにくいというお話もあるかもしれませんけれども、私としては、そうしたもう緊急、大変緊迫した状態の中で、町が推進役、牽引力になってこのゼロカーボンを推進していくという姿勢がとても大切なのではないかなと考えておりますので、町長として、そうしたゼロカーボンに対する考え方、宣言についてどのようにお考えになっているか、お伺いしておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどお話しした企業とのお声がけがあったり、何かいろいろしているときなんかもあるのでありますが、全くやっていないということはないんですが、ただ、環境基本のあれを、先ほど言いましたように、それを見直しをちょっとさせていただきますし、そのときに、やはり蔵王町でいつも言うようにちょっといろいろな方々が出入りしているんです、蔵王町に。この前、昨日、おとといもちょっと説明して歩いたところなんですが、町内。なぜかというと、蔵王町は海抜30メートルから1,760万度の標高差があるでしょう。ですから、そこをいろいろな蔵王町の活用をぜひしてみたいという方もいるんです。自然エネルギーに当たってですが。そんなことで、ちょっとこの前、ご案内させてもらった方もあるんです。そういうふうに今回の環境の基本計画の見直しもあるので、それに併せていろいろなことを検討してまいりたいと思っていますので、先ほど述べたとおりであります。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) 大変、第2期の計画の直前ということでなかなか打ち出しにくいのかなというような思いもあったんですけれども、ちょっと思い切って質問させていただきました。

  非常に今後の動向の中では、カーボンシティー、いわゆるゼロ宣言を行っていくという自治体が、県内でも仙台市をはじめとして気仙沼市とか東松島市とかそうしたところでやってございますので、我が町としても、やっぱりそうした宣言の中で町のイメージとしてやっぱり環境を売り物にしているわけですから、こうした宣言を行っていくということは、今後、非常に町の発展にもつながることでございますので、ぜひ、そうした視点においてご決断をいただきたいなという思いでございます。

  先ほどの町長のほうから、宮のほうの企業様のお話出ましたけれども、本当にいろいろな資料等を見ましても活動されている、子供さんもそこに植林とかに加わっているとか、いろいろなことをちょっと見ておりましたけれども、非常に企業さんのほうもそうした地元にあって、地元貢献といいますか環境を大切にしていく、そういうのがやっぱり企業としても売り物になってまいりますので、町にある、例えば、いろいろな事業所さんがあると思うんです。これまでもいろいろな契約なさっているかと思うんですけれども、内容的にはちょっと、例えば、農協であったりとか郵便局であったりとか各種事業さんいっぱい町内にありますので、そうしたところと新たにまちづくりに向けて、あるいは環境政策の目標とか報告とかございますので、そうした中で連携を組んでいく、一つの町が核となってやっていくという事柄がこれから大切になってくるのではないかなと、このような考えを持っておりますけれども、町長として、今後、それらを何とかまとめて連携していく、そして環境の目標を達成していくというような方向についてお話をお伺いしておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) ありがとうございます。確かに、町内の中で郵便局をはじめJAさんだとか、あと企業関係いろいろなので、特にご存じのとおり3.11の震災後、防災協定というのに当たっては、もう何十という協力体制、そしてまた防災協定を結んできたんですが、またその中に組み入れていくということは可能だなとも思いましたし、今のこの社会で、そしてあといろいろな大企業ですから、一部上場だとかあとは二部上場の企業ですから、ノウハウをたくさん持っていますので、ですからそういった方々のノウハウを町としても、ですから、そういった、なかなか担当課も大変だと思いますが、今度は先ほど言った基本計画の中に組み込んでいくためにも、やはりここ一、二年ぐらいちょっと勉強をさせながら、そしてそれぞれの企業からいろいろなことのお話をいただきながら、組み入れていける環境を整えていきたいと思っています。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) 大変前向きな答弁いただきまして、ありがとうございます。

  コカ・コーラ、名前言っちゃったけれども、その企業様は、非常に飲物とかなんか扱っていらっしゃるんですけれども、いわゆるSDGs自動販売機ということで、賞味期限がちょっと前のやつを、そこでフードロス自動販売機というものにも取り組んでいらっしゃるようなんです。だから、そうしたところもやっぱり本町として配置できるようなところがあれば、いろいろ協力関係を持っていくのも1つなのかなと。ちょっとすみません、行き過ぎた意見ですけれども。

  先ほど申し上げましたように、町内には銀行をはじめ商工会、農業協同組合、商工会議所、信用金庫、建設関係、医療品、食品販売、コンビニ等々、様々な業種がございますので、そうしたところの分野の知恵を、競争を醸し出していただいて、いわゆる善の競争といいますか、二酸化炭素を減らすという意味での競争を知恵を出し合って町のゼロカーボンの達成に、そして会社もそのことによってイメージアップになりますし、会社そのものもそれをやっているかどうかによって選択されるんですよね、今。そういう時代ですので、やはりその辺はお互いに知恵を出し合って取り組んでいただきたいなと、こんな思いがしたものですから、企業との連携というのは、そんなことでぜひ取り組んでいただきたいなと、こんな考えで出させていただきました。

  ぜひ、今後、ちょっと大変でありますけれども、人徳のある町長ですからその辺は大丈夫かなと思っておりますけれども、ぜひ、その辺についても今後しっかりお願いをしたいなということでございます。その辺についても、もう1回何かお考えございましたら伺っておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 蔵王町に100社ほどの企業連というのがありますので、ですからその企業連の中でもやはりいろいろなCOに力を入れているところがたくさんありますので、そういったところの会長、副会長とも三役とも相談しながら、やはりまず蔵王町の考え方を示しながら、いろいろな協力体制を整えていきたいと思っております。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) ありがとうございます。ぜひ、そうしたところに大変力点を置きながら、今後、ゼロカーボンに向けてご努力を、また傾聴していただきたいなという思いでございます。

  1点だけあと最後にお伺いして、爽やかに終わりたいと思います。

  学校のほうについては、もう昭和30年かな、環境対策室に対する学習は先ほど教育長からも答弁いただいて非常に進んでおりますので、私たちがそこに行って学ぶぐらいの内容になってございますけれども、いわゆる体験学習といいますか、そうしたところがやっぱり将来の子供たちの環境づくりに非常に今後重要になってくるのかなと。田んぼでの学習なんかもやっていらっしゃいますし、ああいう本当に身をもって体験することが、子供たちにいろいろなことを言うよりは非常にためになるのかなと勝手に思っておりますけれども、そうしたことの思いを含めて、やっぱり地域と学校とそうしたところが連携を図られていくような思いの取組といいますか、そうしたことについて今後の考え方についてお伺いしておきたいと思います。

議長(村山一夫君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えさせていただきます。

  今、地域学校協働活動ということで、学校のほうにいろいろな方に支援をいただいて、そしていろいろな学校のほうの授業、そしてまた学習会なども進めているという段階でございます。

  そういった中で、一緒に地域の方と米作りをしたり、あるいは魚を捕ったりとか、いろいろな体験を子供たちもしながら、自然のよさに触れ、そういったものを大切にしなければという意識なども育てていく必要があるのかなと考えております。

  そういった一環として、令和4年度に、上流のほうで稚魚の放流など幼稚園のほうでも体験させていただくということで、10月頃、計画もさせていただいたりということで、地域の皆さんのお力をお借りしながら、そういった自然環境を守り、やっぱりSDGsの考え方を町全体に広げていくような取組もこれから学校としてやっていく必要があるのかなと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) ありがとうございます。

  先ほど町長からも答弁いただいたとおりでございますけれども、一人一人がどのような観点に立って今後の環境に対するものを進めていくのか、これについては非常に啓発していくということが非常に大事になってくると思いますけれども、この辺の環境に対するいわゆる学習会あるいは発信とか、環境下の中でありますので非常に難しいというか開催できないという条件下にあるかもしれませんけれども、そういう勉強会を開いて、住民の人とそうした環境教育について学んで、そしてそれを啓発あるいはレベルを上げていくという環境づくりも大事なのではないかなと思っているんですけれども、その辺についてご答弁をお願いしたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 全くそのとおりでありますし、担当課のほうにやはりそういった前向きな姿勢でいろいろと勉強会等々も含めた、それとあと町のほうの教育委員会との横の連携も当然必要なわけでありますから、その辺を対応させていただきたいと思っています。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) そうしたお互いに連携を図って啓発していく。そして、蔵王町の環境なり、そうした教育についても同じような方向を向いてやっぱり頑張っていくということは非常に大切だと思っておりますので、ぜひ環境学習という面ではそのような勉強会なり講習会なり、あるいは環境推進員を設けていくような考え方もあってもいいのかなと、そんな思いもしておりますので、ぜひ前向きにこうした取組についてお取り組みいただきますようにお願いしまして、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

議長(村山一夫君) 松ア良一君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後3時04分 休憩

                                           

     午後3時14分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き、審議を行います。

  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長いたします。

                                           

     日程第4 議発案第1号 ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案について

議長(村山一夫君) 日程第4、議発案第1号ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。馬場勝彦君。

     〔提出者 馬場勝彦君 登壇〕

15番(馬場勝彦君) 提案理由の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

   議発案第1号

ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案を別紙のとおり提出します。

  令和4年3月16日提出

     提出者 蔵王町議会議員 馬場勝彦

     賛成者 蔵王町議会議員 松ア良一

     賛成者 蔵王町議会議員 村上一郎

  提案理由

  ロシアによるウクライナ侵攻は、「主権の尊重」、「領土の保全」、「武力行使の禁止」を義務付けた国連憲章と国際法に対する重大な違反行為であるとともに、世界平和を脅かす行為であり、現在の国際社会では断じて容認されることではないことから提案するものである。

ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議

  世界中が、新型コロナウイルス感染症の対応に追われている最中、ロシア軍は国際社会の度重なる警告を無視し、ウクライナへの全面的な侵攻を開始し、民間人を含め多数の犠牲者を出し続けている。

  このことは明らかに国連憲章と国際法に対する重大な違反行為で、世界の安全保障と国際秩序を脅かす侵略であり、断じて容認できない暴挙である。

  蔵王町議会はここに、ロシア軍による攻撃とウクライナの主権侵害に厳重に抗議するとともに、ロシア政府に対し、武力行使の即時停止とウクライナ領土からのロシア軍の完全撤退を求め、平和的に対応することを強く要求する。

  また、日本政府においては、在留邦人の安全確保に万全を尽くすとともに、国際社会と連携して人道支援を促進し、ロシア政府等に対する制裁措置を含む厳格かつ有効な対応をとり、今後、同様な事案が発生しないよう、国際連合を中心とした国際秩序の再構築に取り組むことを求めるものである。

  以上決議する。

  令和4年3月16

蔵王町議会

  以上をもって説明とさせていただきます。

  先輩、同僚議員のご賛同を賜りますようお願い申し上げて、説明とさせていただきます。

議長(村山一夫君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  採決は起立により行います。

  議発案第1号ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議案に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立全員〕

議長(村山一夫君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第5 議案第27号 町道の廃止及び認定について

議長(村山一夫君) 日程第5、議案第27号町道の廃止及び認定についてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第27号「町道の廃止及び認定について」提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、道路法の規定により、町道の廃止及び認定をすることについて議会の議決を求めるものであります。

  その内容は、「国道4号金ヶ瀬拡幅」における側道工事が完了し、国土交通省との管理協定及び関連する黒沢尻用水路土地改良区等管理協定が締結される見通しであることから、起終点の変更を行い、2路線を一旦廃止し、4路線を町道に認定しようとするものであります。

  なお、詳細につきましては主管課長に説明させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

議長(村山一夫君) 続いて、主管課長より詳細説明を求めます。建設課長。

建設課長(森 良光君) それでは、町長の命により議案第27号の詳細説明をさせていただきます。

  今回の町道の廃止及び認定についての経緯をお話しさせていただきます。

  国道4号金ヶ瀬拡幅開通に伴いまして、接道する道路構造物等の管理に関する覚書を国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所と締結し、これまで法定外道水路として機能維持管理に努めてまいりました関係路線となります。

  このたび、施設機能管理に深く関わる関係機関であります黒沢尻用水路土地改良区との施設管理協定が本年3月に整う見込みとなり、さらには道路法第28条道路台帳の調整が完了したことを受けまして、なおかつ道路法の定めに基づき、これらの路線に係る町道2路線の一旦廃止と併せ、この2路線の起終点の変更及び区域を変更し再認定するほか、新たに2路線について新規認定を行うものであります。

  それでは、議案第27号の参考資料にて詳細説明いたします。

  説明資料をご覧ください。

  資料の1ページでございますが、これは町道廃止及び町道認定路線の起終点及び区域変更に伴う諸元の内容を網羅した一覧表でございます。

  2ページから3ページは路線図となります。

  2ページをご覧ください。

  図面の下部の矢印黒線は、宮字竹ノ花地内を起終点とする実延長295.65メートルの現在の竹ノ花線であります。この路線を一旦廃止しまして、黄色線の宮字竹ノ花2番6地先を起点とし、宮字二坂35番地先を終点とする県道北白川停車場向山線に接続する実延長1,030.50メートルの新ルートを竹ノ花線として、起終点変更及び区域の変更の上、再認定するものでございます。

  図面上の上部、黒矢印線は、宮字二坂26番3地先、国道交差点を起点とし、宮字籠石山1番3地先を終点とする実延長77.89メートルの現在の二坂線であります。この路線を一旦廃止しまして、黄色の線の宮字本屋敷11番4地先を起点とし、国道交差点に接続し、宮字籠石山1番3地先を終点とする実延長387.78メートルの新ルートを二坂線として、起終点変更及び区域変更の上、再認定するものでございます。

  3ページをご覧ください。

  図面の上部、赤矢印線は、宮字古川47番1地先の国道交差点を起点とし、宮字椚林131番1地先を終点とする国道交差点までの実延長1,011.45メートルの新ルートを松圃椚林線として新規認定するものでございます。

  4路線目でございます。

  同図面の下部矢印線は、宮字臼久保山2番3地先の国道接続箇所を起点とし、宮字南川添10番8地先を終点とする向山工業団地2号線に接続する実延長466.15メートルの新ルートを、観音坂線として新規認定するものでございます。

  以上で議案第27号の詳細説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第6 議案第28号 蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

議長(村山一夫君) 日程第6、議案第28号蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第28号「蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて」提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、国家公務員に対する令和3年人事院勧告の趣旨に沿って、一般職の職員の期末手当の支給率を改定するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

  その主な内容は、令和4年度から期末手当の支給率を0.15月分引き下げ、年2.55月分から年2.4月分にしようとするものであります。

  また、国家公務員では昨年12月の期末の手当での引下げが見送られ、その引下げ相当額を本年6月の期末手当から減額する調整を行うことから、本町においても同様に措置しようとするものであります。

  なお詳細等につきましては、ご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

議長(村山一夫君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第7 議案第29号 蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて

議長(村山一夫君) 日程第7、議案第29号蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第29号「蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて」提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、令和3年人事院勧告に沿った国家公務員特別職の期末手当の改定に準じて、町長、副町長及び教育長の期末手当の支給率を改定するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

  その内容は、令和4年度から期末手当の支給率を0.1月分引き下げ、年3.35月分から年3.25月分にしようとするものであります。また、一般職の職員と同じく昨年12月に起きた引下げについて、その相当額を本年6月の期末手当から減額する調整をしようとするものであります。

  なお詳細等につきましては、ご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

議長(村山一夫君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第8 議案第30号 令和3年度蔵王町一般会計補正予算(第14号)

議長(村山一夫君) 日程第8、議案第30号令和3年度蔵王町一般会計補正予算(第14号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第30号「令和3年度蔵王町一般会計補正予算(第14号)について」提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、歳出予算の補正であり、「予備費」を減額し、「総務費」「商工費」を追加しようとするものであります。

  今回の補正予算においては、主に宮城県の情報セキュリティクラウドの更新に伴って、町の関連するネットワークの設定変更を行うための予算を計上するほか、地域店舗応援事業において、食事券と生活応援クーポン券の換金率が見込みよりも上昇したことから、予算を追加しようとするものであります。

  以上、提案の理由をご説明申し上げましたが、詳細につきましては、ご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

議長(村山一夫君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) それでは、先ほど町長からお話ありました商工費関係です。追加ということでございますけれども、追加になった事業の内容について詳細にご説明いただきたいと思います。

議長(村山一夫君) 農林観光課長。

農林観光課長(加藤勝彦君) お答えいたします。

  今年度、コロナ対策事業として経済活性化事業で行いました事業ですけれども、まず飲食店応援食事券ということで、1世帯当たり5,000円券で配付しております券についての換金率を90%で見ておりましたけれども、今回9日で換金は締め切りましたが、95%、94%を超える換金率だったことから、その増えた分の追加でございます。

  さらに、小売店舗応援の割引券についても、同じように3,000円券で各世帯に配付して行いましたけれども、換金率が当初90%で見込んでいたところ、93.5%ということで、その伸びた分についての上昇分を今回追加で補正させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。

1番(松ア良一君) 詳細な説明ありがとうございます。

  いつもですと忘れてしまってというようなところがあって、前回のなんかは伸び悩んで、今回については、やっぱりあわせて、ともにそうしたところが徹底されたといいますか、それぞれの一人一人のそうした考え方が上回ってこうした実態になったのかなというのは、むしろよかったのではないかなと思っているところでございます。

  質疑は以上でございます。終わります。

議長(村山一夫君) ほかにありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第9 議案第31号 令和4年度蔵王町一般会計補正予算(第1号)

議長(村山一夫君) 日程第9、議案第31号令和4年度蔵王町一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第31号「令和4年度蔵王町一般会計補正予算(第1号)について」提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、既定の予算の総額に歳入歳出それぞれ2,5837,000円を追加し、予算の総額を665837,000円にしようとするものであります。

  この補正予算は、白石市外二町組合が運営する公立刈田綜合病院事業会計における令和4年度当初予算において、本町が負担する負担金補助及び出資金に不足が生じることが判明したことから、当該費を追加しようとするものであります。

  以上、提案の理由をご説明申し上げましたが、詳細につきましてはご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

議長(村山一夫君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) 刈田病院の不足が生じたと言いますけれども、これ逆に、不足が生じたんじゃなくて白石市が勝手に増額してきたんじゃないかなと私はそういう印象を受けているんですけれども、何でこういうような補正、予算が決まったばかりなのに来年度の補正予算が令和3年度に補正予算なんてことは普通あるんでしょうか。あるんですか。それはいいとして、なぜか増額に、1年の予算はもうたしか5,700万円と決まったはずなんすけれども、来年度は。なぜこのような状況になったか、もう一度具体的に教えてください。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) まず1つは、2月15日に全協をさせていただいているんです。ですから、徹也議員、多分、お休みでなかったと思いますが、そういったことでご理解はいただいたものと思っていたところであります。

  そういったことで、私がどうのこうの言うとおかしいんですが、実は、当初の予算に組んだ後にこの話が来たんです。そして、副町長、そして事務課長たちのうちから副町長ほか3人の課長が刈田病院に集まって、そして話合いがあって、そういうところで金額が出てまいりましたので、ご理解いただければと思っています。

  その後については、副町長なり担当のほうから説明をさせていただきます。

議長(村山一夫君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) ただいま町長から説明があったとおりでございます。当初、刈田病院のほうからは前年同額で予算を計上してほしいというご連絡がありました。それで当初予算を組んで、予算書の印刷もほとんど終わった2月15日に、副市町長並びに担当課長会議がございまして、ここに補正後の金額、これで来年お願いしたいんだというお話を頂戴したところでございます。

  刈田病院についてはいろいろ議員の皆様にもご相談申し上げているとおりでございます。こうした事情から、やはり刈田病院のほうの白石市外二町組合の病院事業予算と蔵王町の予算が不一致のままというわけにもいかないということで、昨日、実は議決いただいたところでございますが、補正のほうを今回お願いしたということでございます。

議長(村山一夫君) 5番平間徹也君。

5番(平間徹也君) ありがとうございます。

  確かに、全協で説明を受けて、私は補正はもう来年のことだと勝手に思っていて、そうしたら、先輩議員の話を後から聞いたら、いや、今年なんだと。えっと言って、私もあの後、白石市のユーチューブとか見て、2月15日に予算が決まったということで、そんな直近に予算決まるもんかという形で、白石市の議員の方たちはすごく文句というか抗議をしていました。

  やっぱり正副管理者会議が行われていないことが一番の問題だと思うんです。正副管理者会議の招集権は正管理者にしかないとたしか言っていたような気がするんですけれども、やっぱりそこは、町長にその招集権はないかもしれないんですけれども、やっぱり刈田病院問題に関して、これは詰めていかなきゃいけないこともいろいろあるわけですし、しっかりと、言っているのは分かるんですけれども、やっぱりちゃんと正副管理者会議をやってこの金額を決めましょうというのが筋であるし、やっぱりこれを認めてしまったら、私が議員になったばかりに、あの補正予算に上がってきた1億3,000万円の貸付金みたいなことになってしまうんじゃないかと、それを許してしまっていいのかなというのが私は懸念されるんです。

  白石市は、これに関しては貸付金という名前にして14億円負担したことになっているんですか。1回6億円返して、166,000万円不足して、それでお金貸してねといって、蔵王町と七ヶ宿町はちゃんと166,000万円に対しての負担金分を出したのに、白石市はその分出しているんですか。そこをちょっと聞きたいんですけれども。(「補正予算と違う内容」の声あり)

議長(村山一夫君) ほかにございませんか。15番馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 町長の説明は十分分かります。我々も新聞報道を踏まえながら、令和4年の議案書、一般会計それらに関わるものを審査した中でも、実はこの話は出ました。やはりずれているんじゃないかということが出て、どうするんだというのは実は審査の中でも調査行為もやっていましたので、内容等にはある程度我々も理解をしております。

  ただ、町長、やはりどうこうあって招集者は、管理者会議の招集権は確かに正管理者である。しかし、いろいろな問題あって、なかなかそれが進まない。本来であれば、昨年の12月の段階で事務レベルで協議があって、1月の段階でも管理者会議でこれが新年度の予算並びに事業計画というのが確認されるのが通常の運営体制であると。それがやっぱり全て崩壊していると。

  令和3年度の刈田病院事業に関しても、やはり我々にも町長、説明しづらくなるくらいの前もっての協議事項がやはり時間がないとか、やはりそれは多くの方々に迷惑をかけ、余計刈田病院事業運営を窮地に追い込む要因にもなるというのは、もう明白に出ているわけですから、やはり刈田病院に関するいろいろなものというのは、ルールに従って、今後、やっぱり3管理者がしっかりした形で合議を取って、予算にしてもいろいろなものに関しても最終的に議会が議決を取らなければなりませんから、やっぱりあやふやな形ではなく、しっかりした合議体をもう一度やはりきちっと形成していってこういうのも計上していただきたいと、それだけ申し上げさせていただきたいと思いますので、町長の答弁をいただきたいと思います。

議長(村山一夫君) 町長。

町長(村上英人君) 全くそのとおりであります。ルールと決定事項に沿ってこれを進めていかなければいけないということであります。そういった面で、私もなかなか弱い男なので。ただ、こうやって、本当に大変申し訳なく思っておりますが、どっちにしても負担せざるを得ないので、ただ6月と思っちゃうんですけれども、この前、馬場議員からいろいろとご指摘をいただきながら、全くルールに、やっぱりルールはルールなので、そのルールに沿って今日、追加議案をさせていただいたということでありますので。

  そしてあと、等々については、明日しっかり言うことを言ってきます。1630分から正副会議が明日ありますので、多分2時間、3時間ぐらいかかると思いますが、しっかりその辺言って、ただ不利な面については黙ってやろうと思います。そんなことで、明日、正副管理者会議、あと28日の刈田病院の議会がありますので、そのときは大沼議員にしっかりと頑張ってもらいます。よろしくお願いいたします。

  以上です。

議長(村山一夫君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。5番平間徹也君。

     〔5番 平間徹也君 登壇〕

5番(平間徹也君) ただいま上程された令和4年度予算案(第1号)について、反対の立場で討論させていただきます。

  今般、刈田病院の蔵王町の負担金5,700万円は、先日の予算で決まったはずであります。今回上がってきたのは、正副管理者が会議を開けないで、その後、管理者の白石市から増額としたものが来て、それの対応したものであるとは考えますが、やはり正式な手順を踏まずに上がってきたものを容易に認めるわけにはいきません。あくまでこの予算は、やはり正副管理者会議の下、話し合われてから金額が出てくるものだと私は考えます。まだ来年の予算ですから、しっかりと話し合ってから補正予算にかけていただいても問題ないと私は思いますので、この予算案に反対します。

  以上です。

議長(村山一夫君) 次に、原案賛成の方の発言を許します。討論ありませんか。3番大沼昌昭君。

     〔3番 大沼昌昭君 登壇〕

3番(大沼昌昭君) それでは、この議案に対して賛成の立場から討論いたしたいと思います。

  ただいま反対討論がありましたが、刈田病院の予算が通らなければ病院の運営にも支障を来すということになり、患者その他に関して非常に病院の運営上、問題が起きることとなります。今回の補正に対しては、今年中にするということが公簿でありますので、賛成の立場から討論といたします。

  同僚、先輩議員の賛同をよろしくお願いします。

議長(村山一夫君) ほかに討論ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに討論がありませんので、これで討論を終結いたします。

  これより直ちに採決いたします。採決は起立により行います。

  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立12名〕

議長(村山一夫君) 起立多数です。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  これをもって、本定例会3月会議に付議されました案件の審査は全部終了いたしました。

  よって、本日をもって休会といたします。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

  次に、28日から本日まで17日間の審査を皆様全員の下でしていただき、感謝を申し上げるところでございます。

  そしてまた、議会運営に対しても、やはり皆様方と一緒に勉強していかなきゃならないのがあるのだなとつくづく感じたところでございます。そして、私ばかりというほどではないんだろうとは思います。やはりいろいろな面に対してあります。やはり細かく申せば、昨日の件に対しても、本当からいけば委員会が責任を持つものだと、議会のほうでするんじゃないんだと、そういうような格好で、議会の中で、審査委員会の中で審査した段階で、その中で討論ということをやって当たり前だと、本会議でやるものではないというような格好も、私も知っている人に電話して聞きました。いや、馬場君からも言われましたが、そういうような状態でありました。ですから、やはり皆様方と一緒にこれから勉強しながら進んでいかなければならないのかなと思っております。

  そしてまた、コロナに、やはり私も皆様方と一緒にコロナにかからないようにして議会活動に専念されればなと思いますので、今後ともよろしくお願いを申し上げながら、挨拶に代えさせていただきます。長い間、大変ご苦労さまでした。

  町長から挨拶の申出がありますので、町長。

町長(村上英人君) 定例会3月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  先月の28日の開会から本日まででありますが、1つは人事案件、全会計の令和4年度の当初予算、条例の制定及び一部改正、また令和3年度各種会計補正予算、さらに追加議案5件を含めた25件の提案に対しまして、慎重ご審議を賜り、全議案ともご同意並びに可決決定くださいまして、ありがとうございました。

  特に今議会でありますが、当初予算を審議する会議ということもありまして、予算審査特別委員会で長時間にわたり慎重にご審議を賜りましたこと、衷心より深く感謝を申し上げます。

  また本日でありますが、4名の議員から一般質問をいただきまして、そして多岐に及ぶご質問、ご提言に対しまして、先ほど議論をさせていただいたとおりであります。内容を十分に精査させていただきながら、今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えております。

  さて、春の風物詩とも言える蔵王エコーラインの除雪作業が、降雪量が多かったこともありまして、例年より1週間ほど早く先週の8日から開始されたところであります。最大の積雪の高さでありますが、標高約1,500メートルの縞の沢付近で例年より2メートル高い約11メートルとのことであります。宮城県側8.6キロの区間を1日300メートルから500メートルのペースで作業を進めております。来月の22日、午前11時の全線開通を目指しております。エコーラインです、これは。20日。

  しかしながら、長引くコロナ禍による社会経済活動の回復の兆しは、いまだに先を見通せない状況が続いていますが、回数を重ねるごとに高評価が高まっていた雪の壁ウォークでありますが、感染防止対策を徹底した上で、4月7日から10日までの4日間の日程で開催できるよう準備を進めております。

  また、5月20日開催予定の日本の蔵王ヒルクライム・エコ2022のエントリー、受付を今月の1日から開始したところであり、これらのイベントの実施が地域経済を潤す好循環を生む好機になってほしいと考えているところであります。

  さらに、農業分野においても、農作物の生育にとって良好な天候が続いてくることを願ってやみません。

  一方でありますが、本町はじめ関係自治体の強い要望によって国の直轄事業で進められてきた蔵王山の火山監視カメラ整備については、厳冬期の暴風雪に耐えられるよう工夫を施した上で設置がなされ、昨年の11月から試験運用が行われていたところであります。先週の8日でありますが、東北地方整備局、宮城県及び私と町関係者職員の総勢15名が雪上車で現地の状況を確認してきましたが、凍結防止対策など、さらなる改良点が見つかるなど、今年5月からの本格運用に向けて有意義な視察となったところであります。年間を通じて、火山活動の動向が監視できることになりますので、火山防災における町民の皆様の安全・安心の確保につながるものと確信するものであります。

  今会議初日挨拶で申し上げましたとおり、令和4年度は、第五次蔵王町長期総合計画前期計画の最終年度でもあり、評価と検証を踏まえて後期計画を策定する節目の年でもあります。町政のかじ取り役として第2期蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略との整合性を図りながら、重点戦略をはじめ各種施策を積極的かつ経済的にしっかりと取り組んでまいります。

  結びに、新年度におきましても、議員各位のさらなるご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、三寒四温の時期でもありますので、体調を崩されませんようご自愛をいただき、ますますのご活躍をご祈念申し上げるものであります。

  そして、民間人までもが犠牲となっている、先ほど議決されたウクライナに対するロシア政府の蛮行が一日も早く終結に向かうことを念願いたしまして、閉会のご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

議長(村山一夫君) 本日はこれをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでした。

     午後3時59分 散会