蔵王町議会会議録

令和４年蔵王町議会定例会３月会議

令和４年３月２日（水曜日）

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　１番　　松　﨑　良　一　　君　　　　　　　２番　　加　川　　　敦　　君

　　　　　３番　　大　沼　昌　昭　　君　　　　　　　５番　　平　間　徹　也　　君

　　　　　６番　　佐　藤　敏　文　　君　　　　　　　７番　　齋　藤　英　之　　君

　　　　　８番　　平　間　武　美　　君　　　　　　　９番　　佐　藤　長　成　　君

　　　　１０番　　三　沢　　　茂　　君　　　　　　１１番　　遠　藤　裕　一　　君

　　　　１２番　　外　門　　　清　　君　　　　　　１３番　　村　上　一　郎　　君

　　　　１４番　　葛　西　　　清　　君　　　　　　１５番　　馬　場　勝　彦　　君

　　　　１６番　　村　山　一　夫　　君

　　　　　欠席議員（なし）

　　　　　説明のため出席した者

町長		村　上　英　人　　君
副町長		平　間　喜久夫　　君
会計管理者会計課長		佐　藤　浩　明　　君
総務課長		宍　戸　光　晴　　君
防災専門監		砂　金　　　毅　　君
まちづくり推進課長		佐　藤　長　也　　君
町民税務課長		大　槻　充　夫　　君
保健福祉課長		鈴　木　智　子　　君
子育て支援課長		佐　藤　敏　彦　　君
環境政策課長		宮　澤　一　弘　　君
農林観光課長		加　藤　勝　彦　　君
建設課長		森　　　良　光　　君
病院事務長		山　家　信　行　　君
上下水道課長		平　間　勝　文　　君
教育長		文　谷　政　義　　君
教育総務課長		福　地　実　幸　　君
生涯学習課長		我　妻　　　敏　　君
スポーツ振興課長		佐　藤　孝　志　　君
農業委員会事務局長		村　上　伸　浩　　君

　　　　　事務局職員出席者　　確認する

事務局長		鈴　木　　　賢　　君
事務局長補佐		相　原　宏　美　　君

　　　　　議事日程　第２号

　　令和４年３月２日（水曜日）　　午前　１０時００分　開議

　　日程第　１　会議録署名議員の指名

　　日程第　２　諸般の報告

　　日程第　３　議案第　７号　令和４年度蔵王町一般会計予算

　　日程第　４　議案第　８号　令和４年度蔵王町国民健康保険特別会計予算

　　日程第　５　議案第　９号　令和４年度蔵王町宮財産区特別会計予算

　　日程第　６　議案第１０号　令和４年度蔵王町介護保険特別会計予算

　　日程第　７　議案第１１号　令和４年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算

　　日程第　８　議案第１２号　令和４年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算

　　日程第　９　議案第１３号　令和４年度蔵王町水道事業会計予算

　　日程第１０　議案第１４号　令和４年度蔵王町下水道事業会計予算

　　　　　本日の会議に付した事件

　　議事日程のとおり

　　　　　午前１０時００分　開議

○議長（村山一夫君）　皆さん、おはようございます。

　　会議再開に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。

　　また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

　　これより本日の会議を開きます。

　　ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

　　本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

　　　　　日程第１　会議録署名議員の指名

○議長（村山一夫君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。

　　本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、10番三沢　茂君、11番遠藤裕一君を指名いたします。

　　　　　日程第２　諸般の報告

○議長（村山一夫君）　日程第２、諸般の報告をいたします。

　　齋藤英之君から仙南地域広域行政事務組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

　　以上で諸般の報告を終わります。

　　　　　日程第３　議案第７号　令和４年度蔵王町一般会計予算

○議長（村山一夫君）　日程第３、議案第７号令和４年度蔵王町一般会計予算を議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　皆さん、おはようございます。

　　それでは、提案理由を説明させていただきます。

　　只今、上程されました議案第７号令和４年度蔵王町一般会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、この後、予算特別委員会に付託され、詳しく審査していただくことになると思いますので、全体の概要について申し上げます。

　　令和４年度一般会計予算は、国の令和３年度補正予算に対応する新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業や、住民税非課税世帯等臨時特別支援事業を、令和４年度においても引き続き実施するために関連費用を計上したほか、蔵王病院の医業収益減少に伴う運営負担金補助の増額や、ふるさと応援寄附金などの増額により前年度より５億３千万円、8.8％増の65億８千万円となりました。

　　それではまず、歳入において、主なものをご説明申し上げます。

　　町税については、町民税や入湯税が減額となるものの、固定資産税の増額により前年度に比べ、0.9％増の17億729万６千円を計上したところであります。

　　地方交付税は、全体で7.7％増の20億９千万円を計上いたしました。普通交付税については、前年度より１億５千万円の増としたところであります。

　　寄附金は、ふるさと応援寄附金について、前年度より１億円増の５億円を計上いたしました。

　　国庫支出金は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や住民税非課税世帯等臨時特別支援事業費補助金などにより、前年度より２億448万７千円増の６億1,905万１千円を計上いたしました。

　　県支出金は、衆議院議員及び宮城県知事選挙の執行に伴う委託金などの減により、前年度より2,656万６千円減の３億1,984万３千円を計上いたしました。

　　繰入金は、財政調整基金繰入金の増により、前年度より１億8,034万４千円増の２億7,069万７千円を計上いたしました。

　　町債は、臨時財政対策債の減により、前年度より１億430万円減の３億4,450万円を計上いたしました。

　　次に、歳出の主なものを申し上げます。

　　まず、議会費は、１億1,578万６千円を計上いたしました。前年度より、596万８千円、5.4％の増となりました。

　　次に、総務費は、12億679万２千円を計上いたしました。ふるさと応援寄附関連費用や議場空調設備改修工事費などの増により、9,974万７千円、9.0％の増となったところであります。

　　次に、民生費は、16億7,630万７千円を計上いたしました。シルバー人材センター運営費補助金、各種障害福祉サービスに伴う扶助費、住民税非課税世帯等臨時特別支援事業費などの増により、１億3,399万２千円、8.7％の増となりました。

　　次に、衛生費は、７億1,288万円を計上いたしました。令和５年度のジオパーク認定申請に向け職員を増員する予算を計上したほか、農林業系廃棄物収集運搬業務委託料、蔵王病院運営費などの増により、9,852万１千円、16.0％の増となったところであります。

　　次に、農林水産業費は、１億9,007万１千円を計上いたしました。特定園芸施設促進事業費補助金、蔵王町土地改良区通常賦課金改定激変緩和対策助成金などの増により、796万４千円、4.4％の増となったところであります。

　　次に、商工費は、２億756万５千円を計上いたしました。地域商業活性化事業補助金などのコロナ対策臨時交付金事業の増により、2,934万５千円、16.5％の増となりました。

　　次に、土木費は、５億5,953万３千円を計上いたしました。除雪車購入費、統合中学校外周道路詳細設計委託料、町営沢内１号住宅改修工事費などの増により、6,539万６千円、13.2％の増となったところであります。

　　次に、消防費は、２億5,013万円を計上いたしました。仙南地域広域行政事務組合消防費負担金、小型消防動力ポンプ積載車購入費などの増により、1,569万５千円、6.7％の増となりました。

　　次に、教育費は、11億2,494万２千円を計上いたしました。指定避難所となる体育施設のトイレ改修工事費、重要文化財「我妻家住宅」保存修理事業補助金などの増により、2,299万５千円、2.1％の増となったところであります。

　　次に、災害復旧費は、役場庁舎の災害復旧工事費のほか、災害発生時の町道や農道・用排水路等の応急修繕に備えるため、1,970万２千円を計上いたしました。

　　次に、公債費は、４億9,565万７千円を計上いたしました。令和元年度の統合中学校用地取得に係る元金の償還開始などにより、4,242万４千円、9.4％の増となったところであります。

　　次に、第２表債務負担行為については、新たに５件の債務負担行為を設定しようとするものであります。

　　次に、第３表地方債については９件で、総額３億4,450万円を計上いたしました。

　　また、予算第４条に定める一時借入金については、大規模災害など、不測の事態に備えるため、最高額を前年度と同額の５億円に定めるものであります。

　　以上、予算の概要をご説明申し上げましたが、詳細につきましては、予算特別委員会で慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案につきましては、予算特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。

　　質疑ありませんか。５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　総括質疑なので、なるべく総括してということで、新型コロナウイルスの感染対応臨時交付金が大体、これで見ると8,000万円、9,000万円、ウイルスのワクチンとか含めてだと１億円ぐらいになるのかなと思って見てきたんですけれども、その使い道がちょっと精査すると、例えば、議場の空調2,000万円とか、児童館の空調926万円とか、体育館の空調2,000万円というふうになっていますけれども、これはどのようなコロナ対策になると思って財源を臨時交付金にして予算を組んだのか、教えていただければと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ただいま平間議員からお話受けた、この辺の交付金等々については、担当課長であるまちづくり推進課長から答弁させたいと思います。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　お答えいたします。

　　今回、コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、当初予算の中で8,300万円予算化しております。その中で、事業としましては、８つの事業に充当をしようとしているものでございます。

　　平間議員さんからお話しありましたように、議場空調設備の改修工事費、それから児童館の空調設備改修工事費、それから観光誘客促進事業費、それから観光施設活性化感染症対策事業費、また地域商業活性化事業費、それから小学校の感染症対策事業費、それから中学校の感染症対策事業費、また最後には指定避難所の感染症対策事業費ということで、８つの事業に充てようとしているものでございます。

　　こちらについては、やはりコロナということで空調の換気のほうが必要であるというようなことで、空調設備の改修であったりとか、例えば小中学校の感染症対策であれば網戸の設置ですとか、それからトイレの改修、それから指定避難所の感染症対策でございますが、こちらについてもトイレの改修であったりということで計画をしているところでございます。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　そうですね、新しくすれば、確かに感染症対策ということなんでしょうけれども、蔵王町は、例えば、空調なんていうのは老朽化によるものだと思うんですね、はっきり言って。コロナ対策と言われても、正直町民からすれば、それは本当にコロナ対策なのかという声があっても仕方ないのかなと思っていますし、蔵王町はトイレとか空調というのは、このコロナ対策費というふうな建前を使わないと直せないぐらいの財源しかない町なんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　これ蔵王町だけじゃないんですけれども、各自治体においても、そういった有効にこのコロナ債を有効に活用させていただいていると。当然、この換気等々というのは、当然この該当になりますので、そういったことで対応させていただいているということであります。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　今年の予算は、今までよりも、より設備投資にかけている印象が強いんですね。今までは、曲がりなりにもコロナ対策費を使って、クーポン券とか飲食券とかやっているにもかかわらず、今回は観光の広告費と、本当のクーポン券だと思うんですけれども、それに出すのが約2,000万円ぐらいかな。あと残りはほとんど設備投資にかけるというコロナ対策が、果たして本当にコロナ対策なのかと。

　　別にコロナ対策じゃなくても町は一般財源で老朽化した施設とかに、トイレは直せると思いますし、この分コロナ対策費として使ってしまうことによって、国がコロナ対策として使ってくださいよと、町民に使ってくださいよと言っているコロナ予算が減ってしまうんじゃないかなと私は思うんですけれども。この分の今現状、事業者の方とか、私やっぱりお話し聞くと苦しいと。飲食店にしか正直なかなか援助がないのもどうなのかと、いろんな事業者等々、町民、苦しんでいる方にもっともっと寄り添った政策が必要じゃないかというふうに、私は町民から声が届けられるんですけれども、その辺、町長はそういう声は届いていないんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　いろんな話等々ございまして、それで商工会からもそういったお話がありましたので。ですから今回、地域商業活性化事業ということで出させていただいておりますが、言ってみれば町内の商業関係の皆様方が、割増券でありますが、割増券を発行しながら頑張っていただきたいということで計上させていただいておりますので、ご理解いただきたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。７番齋藤英之君。

○７番（齋藤英之君）　１点だけお伺いしたいと思います。

　　地方交付税の関係でございます。今回、全体で7.7％増というようなことで計上されておりました。昨年から１億5,000万円ほどの増の見込みで計上されておりますが、昨年１億5,000万円減の予算計上に対しまして、本算定では３億2,000万円ほど増えてございました。

　　いろいろ費用とか、補正関係で上がったというご答弁を前にいただいておりました。

　　今回、普通交付税だけですと８％近くなんですけれども、その増えると見込んだ要因をお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　確かにお話しされるとおり、地方交付税7.7％、約８％近く増えたところであります。

　　この要因に当たっては、担当課長から説明させたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　お答えいたします。

　　今回の地方交付税でございますが、１億5,000万円増ということで見ております。これは令和４年度の地方財政対策のほうを出されておりまして、交付税財源のほうの増額が見込まれるということから、蔵王町の地方交付税のほうも増額ということで見込んだものでございます。

　　また今年度ですね、今年度の交付額についても、昨年度からまた年々交付額が増えているという状況から、そういった推移を見まして１億5,000万円の増ということで見込んだものでございます。

○議長（村山一夫君）　７番齋藤英之君。

○７番（齋藤英之君）　分かりました。

　　令和４年度の地方財政計画では、交付税18兆円ということで、3.5％の伸びだというようなことが挙がっておりました。

　　それに当たっての伸びということなんでしょうけれども、今年度の最終結果が３億2,000万円ほどの上積みっていうな形で大変うれしい結果なんですが、これも一概にはうれしいというふうに言っていいのかどうかということは、財政力が落ちるというふうなことも言えるのではないのかなと思っておりますが。

　　そんな関係で、今後、本算定に当たってはまた何らかの関係で増える見込みが、楽しい見込みがあるのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　お答えいたします。

　　本算定につきましては、例年７月に行われます。７月の本算定に向けて、４月から蔵王町の基礎数値と言われる各種費目の算定の基となる数値を報告してまいります。それによって７月の本算定でどのような動きになるかということでございますので、そこの詳細のほうについては、現時点では押さえておりませんので、ご了解いただければと思います。

○議長（村山一夫君）　７番齋藤英之君。

○７番（齋藤英之君）　本算定で増額になってくればありがたいということで、隠し財源ではないですけれども、そういったことが言えるのかなと思っております。

　　国の財政も火の車のようでして、コロナ対策にもかなり費用かかっておりますし、国の借金もかなりなものでございます。そういった中で、今回3.5％の伸びを国で考えたいということなんですが、今後に当たっては把握している情報で結構なんですけれども、国のほうではどのようにこの交付税のほうを持っていこうとしているのか、お分かりになりましたらご答弁願いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　お答えします。

　　確かに国の財政を見ると我々も今後、地方交付税を含めた国から地方の支援という部分については、かなり不透明なのかなという感じはします。ただし、今現時点でこの交付税制度がどうなるとか、そういったものについてはまだ方向性は示されていないということでございます。当然、以前のように、齋藤議員、職員だった時代、大分締めつけがあって非常に大変な思いをされたということは、我々も記憶に残っております。

　　こういったことにならないように、やっぱり地方６団体で、国にしっかりと要望していきたいということで、現時点で見通しについてはなかなか見えていないというのが実情でございます。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　コロナ被害といいますか、自粛規制あるいはイベント中止、旅行の中止等々で、丸２年、こういう事態に浸っております。さらに収まる気配もなくて、新型コロナウイルス変異株の発生も懸念されるという状況でございます。

　　町内の商工業、特に観光、商店及び町民の皆様が、収入減あるいは生活困窮が進んでいるものと私は思っております。

　　それで、この予算書をざっと見せていただきましたが、来年度４月からの基盤として、基本として、コロナ対策、ウイズコロナ政策、それから経済復興政策が当たり前に出てくるものだと思いましたけれども、先日の施政方針にも一向に見えません。一向にとは失礼ですけれども、大分力強さが見えません。

　　まずお聞きします。今のこの２年間、コロナ被害に浸った町の商工業、町民の皆様の状況、どういうふうに理解し、分析されていますでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　本当に町内の商工業の方々、観光、また農業団体に当たっても、大変厳しいこの２年間だというふうに思っています。

　　そういった中で、できるだけこの補助事業を活用させていただきながらやってきたつもりでありますが、ただ何しろこのコロナの感染対策が、やはり見えない中でしっかりとまず３回目のワクチンをして、そして一番はやはり３回目のワクチンをやって、そしていろんなイベントだとか、行事が元に戻るような環境を整えていくことが一番だろうというふうには思っています。

　　そういった面で、今回、もう一応計上はさせていただいておりますが、その都度、状況変わったら補正予算なんかでも持っていくこともありますが、ここにも今回お話しさせていただいていますが、その状況によっては中止、行事だとかいろんなね。ですから、今の段階で大きく予算を計上していくってことは、なかなか難しさもあったということであります。その辺はあと様子を見ながら、あとまた６月なり９月にお願いする場合あると思いますので、ご理解賜りたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　まだ考えてないっていうことですかね。２年間も浸っているのに、まだ考えついていない。農業と観光の街を謳っている我々としては、とてもとても残念だと思います。

　　それにしてもですね、町長。新しい主要政策事業を私見ているんですけれども、それにしてもこれが経済を復興させる政策だよっていうのが見えないんですよ。二つ三つ、注射先行します云々っていうのはありますけれども、それは後追いであって、我々蔵王町らしい新たな観光、経済復興施策があってもいいはずです。これがそれだよっていうのがあったら、ちょっとお話しください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　本来であれば、この２年前までやってきて、本来の外貨を稼ぐことがいわゆるこの町の税を高めるわけでありますが、それがなかなかインバウンドがやっていけない。あと県外からのお客さんも、なかなか誘致をできないような環境であるわけです。その環境というのは当然、コロナウイルス感染の問題で。

　　ですから、これがある程度落ち着かないと、ですから国のほうも予算を出さない。県も出さない。ですから、そういう町の単独だけで、観光の誘客を含めた予算をつくっていくということは、なかなかしんどいんです。

　　ですから、国だとか県の予算を活用しながらやっていくに当たっては、この当初予算でなかなか難しい。それがあったところであります。

　　今後、このコロナの感染の状況を見極めながら、観光庁なり、あと県の商工観光部はじめ、宮城県観光連盟も含めて、動きが出てくると思いますので、そのときには蔵王町は観光と農業の町でもありますし、しっかりと対応させていただきたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　町長今ちらっとキーワードは出ました、外貨を稼ぐと。あるいはインバウンドという話でしたけれども、人口増なんかも政策も依然としてやっていかなくちゃならないと思うんですよ。

　　ちょっともう一つ懸念するのが、予算増、それから歳出についても、何パーセント増、何パーセント増、何パーセント増が増えています。これですね、ところが中身を見ますと、先ほど質問もありましたように、コロナ対策費だの、補助金だの、それからふるさと納税、たまたま増額していますからいいですけれども、それ頼りじゃないかというような気がするんです。

　　町の実力たる町税、それには商工業の復活等は当然必要です。人口増政策は、まさに必要だと思うんですよ。町単独でやっていくのは難しいとおっしゃいましたが、ほかの政策をストップさせてでも、そっちのほうに注力すべきだと私は思うんですが、それについていかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　なかなか大変な問題でありますが、何を優先してやっていくってことでありますが、ただ町のどこでもそうでありますけれども、やはり国の補助メニューをにらめっこしながら、またあと県と、そういったことを見合せながら、やはり一緒になって対応していくことが一番の私はこの予算、そして、ただ町単独というのはとても大きな額、なかなかそれは難しい問題でもありますし、ただそういったさっき言った誘客等々でありますが、そのほかにもいろいろ収入増に当たっては、一つ一つチェックをしながら対応して、今回来たということもありますし、またあと一つは、ふるさと納税についてもそうでありますが、これもこれまでお話ししたように、蔵王町、宿泊の旅館、ホテル等あるわけですから、そういったところを活用しながら、蔵王で泊まっていただいて、ふるさと納税を納めていただいて、それで宿泊券を渡して、そして多くの方々にこの蔵王町にお越しいただける、そういったことを今回の令和４年度からそういったことを対応していくということでありますので、今回どの程度、どのぐらいの方々がこのふるさと納税で宿泊のほうに来ていただけるか、またそれに当たってアピールもしていきたいというふうに思っていますので、ご理解賜りたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　では、ちょっと少し考え方で総括をさせていただきたいと思います。

　　今年度の当初予算65億8,000万円という、過去にないくらいの当初で、額で上がってきておりました。

　　昨年60億5,000万円。私の記憶では60億円というのは、果たして蔵王町において、健全な行政運営なのかと。その裏づけとしては、コロナ債、コロナに関する国からの臨時交付金を含めて、そういう部分でこの増額になったのかなと思っております。

　　ただ、ここで気になるのは、私長年議員やっていて、今回の歳入に関わる中で、あと後日ですか、来週、上程されると思いますが、町税関係において３月で補正減とかというのはあまり記憶にないんですよね。大体町税というのは、９月ないし12月の補正で最終的にある程度決まると。しかし今回、珍しいなと思ったのは、３月の補正で補正減が起きている。

　　今回見ていまして、町税関係、若干でありますが、増えて予算化しています。しかし、今の社会状況を見た場合、果たしてこれが本当に歳入として見込まれるのかなと思っております。

　　例えば、一例を挙げれば、昨年、農業関係、米価の下落、それから凍霜害において、やっぱり収入が大幅に減っております。観光分野においては、やはり旅館関係、宿泊施設をベースにお客がない。基本的には、やっぱり収入が落ちている。そういう中、全体的に所得が落ちている中で、今回、なぜこの増額の町税を組めたのかというのが、まず歳入関係においては一つの不安材料を持っています。

　　それから、昨年というか、令和２年のときに、財調、年度末、かなり崩さなければならなかったということで、昨年の当初においては、臨時財政交付金を今までにないくらいの形で計上しました。

　　今年度、約２億円の臨時財政対策債をしていますが、後年を考えた場合、蔵王町、一昨日の町長のいろんな説明の中にも、やはり今後、こども園、それから調理場、そしてそのあとには新たな中学校建設という、やはりかなり投資をしなければならない事業が後年度に控えている中で、臨時財政債といっても、ある程度交付税で後年、若干の裏づけはあるといってもやっぱり借金は借金ですから、なぜここでここまでの借金をもう少し減らすことができなかったのかというのが、歳入分においての、まず質問をさせていただきたいと思います。

　　歳出については、同僚議員も触れましたけれども、やはり今回全体的に見まして、継続的事業においては、昨年に比べれば当初で減額事業が多かったなと。

　　あとは、比較的伸びたのは、やはり施設における延命化処置、それから施設改修という、やはりこの部分が今後も増える中で、やはり歳出において、事業を減額だけではなく、その中でやっぱり見直しというものもあってもよかったのかなと思っております。

　　それからもう１点、２年間コロナ禍によって、当初上程された事業が縮小や中止ということがかなりありました。やっぱり今年度は３年目でありますので、そういうのも想定しながら、事業をどう進めていくか。簡単に中止というだけでいいのか、それに代わるような代替的な事業までも検討しながら、考えながら今回の事業に対して予算の計上されたのか。

　　まず、歳入と歳出でその点についてご質問をさせていただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　歳入については、町民税務、まちづくりとお２人からお話しさせていただきたいと思っています。

　　歳出の件でありますけれども、先ほどお話したとおり、ただ今の段階で本当に見えない中、それで国もちょっと補助メニューを抑えている段階なんですね、県もそうでありますが。

　　ですから、それがちょっとある程度、コロナの感染症が収まった頃に、いろんな宿泊だとか、県割り、国割り、そういったものが出てくるものだと思っています。それにあとイベント等々。

　　そのときに町としても、当然この観光客を受け入れる町でありますので、それでそこで少しでも増収を高めていくような施策を取っていきたいと思っております。

　　ただ今の段階で、当初で見えない中で、なかなか難しさがありましたので、そこはご理解いただきたいというふうに思っています。

　　あとは収入の関係、お２人からお話をさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　町民税務課長。

○町民税務課長（大槻充夫君）　それでは、町税関係についてお答えいたします。

　　提案理由説明のとおり、町税と入湯税に関しましては、コロナの関係で減額になるという見込みで、減額で計上してございます。固定資産税が増額になって、全体で伸びていると。固定資産税につきましては、委員会で詳しく説明しますが、町内の企業の設備投資がありまして、償却資産が伸びたというのが要因で、増額になったものでございます。よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　それでは、地方債のほうの臨時財政対策債、その他起債についてお答えさせていただきたいと思います。

　　臨時財政対策債につきましては、昨年度の当初予算から、約１億5,000万円ほど減額というふうになってございます。令和４年度では２億円ということで組んだものでございますが、こちらにつきましても、令和４年度地方財政対策に基づいて減額ということにしたところでございます。

　　臨時財政対策債につきましては、あくまでも地方交付税の普通交付税の先食いと言われるような性格を持っているところでございますが、後年度地方交付税のほうで臨時財政対策債償還費という費目の中で、元利償還金のほうについては、交付税で対応してくるということで、交付対象になってくるということでございます。

　　それで、今回の地方債については総額では３億4,450万円ということで、起債のほうを組んでございます。今回、例えば道路維持費、そういった中でも歳出のほう増えている部分がございますけれども、舗装補修、改修等で増えている部分がございますけれども、そういったものにも、後年度交付税措置がある起債が充当できるということが分かりましたので、そういった部分で起債を有効的に活用して、地方交付税で交付税の措置も受けたいということから、このような地方債の総額になったということでございます。よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　ありがとうございます。

　　詳細は、あと特別委員会の中で再度質問させていただきます。

　　ただ、今の財政担当のまちづくり課長の説明で概要的なものは分かりました。ただ、先ほども質問したとおり、後年度に控えております、蔵王町大きな事業。やはりそれに向かって、財政っていうのは本当に慎重に進めていかなければならないのかなと思っております。

　　もう１点、財調の中で町長は大体財政調整基金５億円以上を目標にしている。今回、昨年ですか、今年９月に決算で明確に出ると思うんですが、一時期１億円までを下回っても、ある程度まで何とかかんとか戻してきた。その中で５億円という額を言いながら、今年度も２億4,000万円ほど、繰入金としてやっております。

　　そうしますと、財政調整基金ってたくさんあればあったほうが、いろんな面においてはいいんですよね。決して５億円というだけじゃなくて、やっぱり10億円、20億円、あればあっただけ将来の財政計画も組めますし、いろいろな投資事業もできる。やはり今回気になったのは、やはり偶然というか、運よくある程度の金額戻ったのに、またこうしてすぐに２億4,900万円ほど取り崩さなければならなかったのかっていうのが、やっぱり心配であります。

　　それはあと、その後やりますけれども、あと町長の先ほどの説明で、私の質問ちょっと伝わらなかった部分っていうのは、やはりコロナの関係どうなるか見えない。結構いろいろ負担金、補助金とか、イベントとか、やっぱりいろんな事業に関わっております。町が直接、担当課が直接やる事業もあれば、外の団体にやっていく。

　　しかし、これがどうなっていくのか。２年間やってきた中で、どうしても中止せざるを得なかったっていう事業も重々分かります。しかし、３年中止になってしまったら、もう本当に一から事業を考えなくちゃいけないようなものっていうのは、かなり多くなると思うんです。

　　だから今回の当初予算で、そういう事業関係に予算をつけたんであれば、本当にそこをどう代替策とかそういうものを含めながら進めていかなければ、やはりそれに関わる人たちにとっては、言葉悪いんですが、いい迷惑な、振り回されてしまうで終わるというような形になってきます。

　　やはりそれはできるだけ避けるべきかなと思っておりましたので、やはり歳出関係において各種事業、投資的な事業も含めて簡単に中止ではなくて、何らかの形を若干変更してでもできるような、やはり行政としての体制づくりっていうのは、もう３年目ですからコロナ。必要なのかなと。やっぱりその辺は、どこまで考慮しながら今回の歳出予算を組んだのか。もう一度、その辺は答弁をいただきたいなと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　一つは、約５億円ぐらい基金なんですが、やはり５億円ぐらいないと、もっともっと増えると、仮に10億円ぐらいに財調を増やしちゃうと、国からの交付金に少し引っかかってくるという。うちはそこまでまだいってないんでね、あれなんですけれども、大分そういう話を聞かされます。

　　そういったことでちょうど、あとは東日本の大震災のときに、最大で約５億円ぐらいがすぐに復活、復活というか、町内の等々、５億円ぐらいないと大変だったという状況もありました。

　　そういった面で、何しろその５億円。それと今の刈田病院の関係だとか含めていった場合には、やはり５億円というのをないと、ちょっといろんな面で厳しいのかなというふうに思っています。

　　それと、ご存じのとおり、ほかの基金が、学校だとかいろんな他基金もありますので、そういった面では全部で20億円弱かね。20億円ぐらい、その基金としてはあるわけでありますが、ただあまりそこを表立てしちゃうと、いろいろとまたあれなんで、財調としてはその辺ぐらいに持っていきたいなと。

　　あと、イベント等々含めた、やはり見直しをしながら、同じことばかりでなくて見直しをしながら、そして宿泊をさせながら活性に持っていかなくちゃいけないだろうということで、一つは日本の蔵王ヒルクライム、これ５月の末でありますが、それとあと雪の壁ウォーク、これも多くの何千人ってお客様来てくださっていますので、これを感染対策しながら、できるだけ対応していきたいと。そして県のほうも、大黒天に駐車場等々に舗装をしていただいたりしながら。

　　ですから、そういうことをいろんな面でバックアップしていただきながら、そして、できるだけ中止、３年も中止すると本当に大変なことになっちゃうんです。内容をまるっきり中止するか、大きな見直しをしないといけない。そういった面で、できるだけこの２つについては、対応していきたいというふうに思っていますし、そして蔵王町の経済の活性にもつなげていきたいというふうに思っていますので。

　　あとゲートボールですね、ゲートボールもやっていきたいと。ですから、その時その時のぎりぎりまでいろんな感染の状況を見ながらでありますが、今のところはそうやって大きなものについては対応していきたいというふうに思っていますので、ご理解いただきたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　議長、教育長にもできますよね、総括、教育関係の分野でできますよね。

　　教育長のほうに、あとは一般会計においては、特別委員会の中でまだやらせていただきます。

　　教育長のほうに、教育分野においての考え方について確認をさせていただきたいなと思っております。

　　と申しますのは、特にコロナウイルス、オミクロン株が発生し、蔵王町だけじゃない宮城県全体として、どうしてもその感染の状況によって学校の休校等が増えてきております。やはり懸念するのは、最低限決められたカリキュラムというものをある程度こなさなくちゃいけない。

　　前に教育長は、小学校の分野であれば、遅れても次の年にですか、学年１つ上がっても前のものも復習しながら、何とかかんとか進めていく。

　　しかしこれ、中学校になると、なかなかそんな時間ないんですよね。やっぱりそういう厳しい環境下の中で、どうしたら授業数を確保させられるかっていうと、どうしても一般教養カリキュラム以外のところに食い込んでしまう。やはりこのコロナに対して、この２年間の中で振り回されました。そして、ここに来て子供たちに感染が増えてきております。

　　こういう中で、学校の授業の進め方を、どういう考えのもとに今度進めていくか。やはり学校って一年一年なんですね、結局。つながっているようにして、その子供たちにとって一年一年で一つの形を形成されます。

　　あと、社会教育分野においてもそうなんですが、今回当初、大分事業が減額されていたなというのを、まず一つ感じました。社会教育事業においてもかなりいろいろな行事、この２年間、中止をされたり、また職員の頑張りで縮小したりしてやってきております。その中でも特にスポーツ振興課の事業は本当に軒並みできなかった。やはりこのままで本当にいいのか。やはりどうやって目的を達成するためにどうしていくかっていう、先ほど町長にも言いましたけれども、もう２年過ぎました。３年目、今までどおりで駄目ですっていうことにはならなくなってきております。やっぱりそれをどう対応して、予算計上した以上、何らかの形でその事業を遂行していくっていうのが、当初予算我々の議決をするかしないかとなってきておりますので、やはり教育分野において、教育長の考えだけは、もう３回目なんで考えだけは伺っておきたいなと思います。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えさせていただきます。

　　まず、学校分野におきましては、学校は教育カリキュラムを実施するときに、予備時数というものをとって、インフルエンザであるとか、そういった災害であるとか、そういったときに臨時休業になった場合の対応としてある程度３日分ぐらい備えているというところがございます。

　　今回、令和３年度につきましては、ほとんど休校とか前半になくて、ここに来てあったんですが、まだその範疇内で収められるところというところで、中学校については、例えば３年生などは、２月の段階でほぼ授業は完了しているというところで、コロナの影響はさほどないかと。ただ、小学校ちょっと連続で３日ぐらいあった学校もありますので、そのところはカリキュラムのほうの進度に取り残しなどがないように、学校が今工夫して進めているところでございます。

　　議員お話があったように、令和４年度につきまして、これにつきましては、私も見通しとして大分収束のほうに向かうのかなというふうに考えておりまして、学校としては、今までの計画どおりでは進めるところですが、ただ、今、入学式であるとか、そういったものについては、少し来賓の方を縮小しながらとか、学校の教育活動に及ぼさない範囲で、とにかくやれるところはやっていくというふうに学校のほうは考えているところでございます。

　　それから、社会教育関係につきましてお話をさせていただきます。

　　生涯学習課のほうで工夫をしまして、今、国のほうもイベントの制限を取り払う方向で考えて進めてございます。それで、いろんな行事関係につきましても、これまでと同様の感染症対策を取りながら、なるべく中止にはしない方向で、学習であるとか、そういったものの生涯学習の範疇は進めてまいりたいと。

　　ただ、大きなイベント等については、まだ収まっていない段階では、いろんなことを考慮していく必要はあるのかというふうには考えております。

　　それから、スポーツ振興関係のイベントでございますが、一応令和４年度につきましても、計画どおりの事業を取らせていただいております。見通しとしては、今のところ、見込みとしては、そのままやれるように会員一同が努力をして、その準備を進めておりますし、その体制を整えて、いろいろと計画を練っているというところでございます。

　　今後、令和４年度についても、そういったものができるだけ実施できる方向で、こちらの教育委員会としても考えてまいりたいと、そのように考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。ほかにございませんね。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、お諮りいたします。

　　本案に対する質疑はこの辺にとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれをもって打ち切りたいと思います。

　　お諮りいたします。本案は慎重な審査を行うため、蔵王町議会委員会条例第５条の規定により、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置し、予算特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置し、議案第７号令和４年度蔵王町一般会計予算については、予算特別委員会に審査を付託することに決しました。

　　10分間休憩いたします。

　　　　　午前１０時５６分　休憩

　　　　　午前１１時０５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　　　　日程第　４　議案第　８号　令和４年度蔵王町国民健康保険特別会計予算

　　　　　日程第　５　議案第　９号　令和４年度蔵王町宮財産区特別会計予算

　　　　　日程第　６　議案第１０号　令和４年度蔵王町介護保険特別会計予算

　　　　　日程第　７　議案第１１号　令和４年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算

　　　　　日程第　８　議案第１２号　令和４年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算

　　　　　日程第　９　議案第１３号　令和４年度蔵王町水道事業会計予算

　　　　　日程第１０　議案第１４号　令和４年度蔵王町下水道事業会計予算

○議長（村山一夫君）　日程第４、議案第８号令和４年度蔵王町国民健康保険特別会計予算、日程第５、議案第９号令和４年度蔵王町宮財産区特別会計予算、日程第６、議案第10号令和４年度蔵王町介護保険特別会計予算、日程第７、議案第11号令和４年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算、日程第８、議案第12号令和４年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算、日程第９、議案第13号令和４年度蔵王町水道事業会計予算、日程第10、議案第14号令和４年度蔵王町下水道事業会計予算、以上７件を一括議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　只今、一括上程されました議案第８号から議案第14号まで、７件の各種特別会計予算について、それぞれ提案の理由をご説明申し上げます。

　　はじめに、議案第８号令和４年度蔵王町国民健康保険特別会計予算については、予算の総額を歳入歳出それぞれ14億500万円とするものであります。前年度より8,500万円、0.4％の増となりました。失礼しました。前年度より8,500万円、6.4％の増となりました。失礼いたしました。

　　次に、議案第９号令和４年度蔵王町宮財産区特別会計予算については、予算の総額を歳入歳出それぞれ249万９千円とするものであります。前年度より36万７千円、12.8％の減となりました。

　　次に、議案第10号令和４年度蔵王町介護保険特別会計予算については、予算の総額を歳入歳出それぞれ13億2,300万円とするものであります。前年度より4,900万円、3.8％の増となったところであります。

　　次に、議案第11号令和４年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算については、予算の総額を歳入歳出それぞれ１億5,300万円とするものであります。前年度より1,580万円、11.5％の増となりました。

　　次に、議案第12号令和４年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算について、ご説明を申し上げます。

　　本案は、予算第３条の収益的収入及び支出において、病院事業収益を４億263万４千円に、病院事業費用を４億3,712万４千円にしようとするものであります。

　　次に、予算第４条に定める資本的収入及び支出については、資本的収入を881万５千円に、資本的支出を1,216万９千円とするものであります。

　　次に、予算第５条の債務負担行為については、新たに４件の債務負担行為を設定しようとするものであります。

　　次に、予算第６条の企業債については、医療施設等設備整備事業の限度額等を定めようとするものであります。

　　次に、議案第13号令和４年度蔵王町水道事業会計予算について、ご説明申し上げます。

　　本案は、予算第３条の収益的収入及び支出において、上水道事業収益を４億6,267万４千円、簡易水道事業収益を304万８千円に、上水道事業費用を４億3,487万４千円、簡易水道事業費用を366万２千円にしようとするものであります。

　　次に、予算第４条に定める資本的収入及び支出については、上水道事業資本的収入を１億1,281万５千円、上水道事業資本的支出を２億6,714万１千円、簡易水道事業資本的支出を１万２千円とするものであります。

　　次に、予算第５条の企業債については、老朽施設更新事業等の限度額等を定めようとするものであります。

　　最後に、議案第14号令和４年度蔵王町下水道事業会計予算について、ご説明申し上げます。

　　本案は、予算第３条の収益的収入及び支出において、下水道事業収益を２億4,920万１千円に、下水道事業費用を２億7,497万６千円にしようとするものであります。

　　次に、予算第４条に定める資本的収入及び支出については、資本的収入を１億3,765万６千円に、資本的支出を２億7,001万４千円とするものであります。

　　次に、予算第５条の債務負担行為については、新たに２件の債務負担行為を設定しようとするものであります。

　　次に、予算第６条の企業債につきましては、公共下水道事業及び流域下水道事業の限度額等を定めようとするものであります。

　　以上、令和４年度各種特別会計予算７件について一括ご説明申し上げましたが、本案につきましても、予算特別委員会において詳細に審査されると思いますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、一括議題としました７件について、一括質疑に入ります。

　　一括議題とした７件につきましては、予算特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされるようお願いいたします。

　　一括議題としました７件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　ただいま上程された一括議案の中で、蔵王病院について若干確認をしておきたいなと思っております。

　　今年度は当初から２億3,500万円余りのお金を繰り入れるということになっております。昨年もそうだったんですが、蔵王病院の３条予算特に見ると、収益と病院費用で収益のほうが昨年度も当初で少なく出ておりました。今年度も少なくなっているということは、単純にここだけ見れば、歳入欠陥を起こしているだろうという予算構成になっているわけであります。

　　やはりここの当初で、今年度かなりの大きな負担をしたと、繰入れをしたということであるんであれば、約3,500万円相当のマイナス分まで、当初から繰り入れて予算組んでもよかったのではないかなという思いを持っておるし、昨年は一昨年からの医師の問題で、なかなか通常な運営できなかったということで、我々もそれを考慮しながら１年間様子を見させていただきましたので、今年度、２年目となります、安定して。何か聞くところによれば、お二人の医師の方が新年度も継続して病院業務をやっていただけるという話も伺っておりますので、これが収益も徐々に回復してくれるかなと期待を持っておりましたので、やはりここで、当初で約、たしか3,500万円弱かな、これくらいをなぜこういう形になってしまったのかなということで、その辺を含めた答弁を、説明をいただきたいなと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　私からは、蔵王病院の状況をお話しさせていただきますが、今、馬場議員が言われるとおりなんです。昨年の４月から２人体制で、そしてあと東北大学等々含めて、皆さんで常勤をしていただきながら、24時間体制で対応している。

　　そのときの入院患者が６人だったんですけれども、６床。今現在、秋ぐらいから、昨年の秋頃から25床で来ておりまして、やっと採算というか、大分収入も。そして、どっちかっていうと女医さんでありますけれども、その女医さんについては、この週末の緩和ケアの担当をしていただいています。そういった面で、いろいろと頑張っていただいていますので、大変助かっているところであります。

　　そういったことで、今年度、令和４年度については、私もこの蔵王病院については、少し安定してくるだろうというふうに思っています。

　　あと、先ほど言ったこの3,000万円の問題については、副町長のほうから答弁させたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　お答えします。

　　確かに３条予算、収益関係、3,500万円弱の赤字という予算でございます。

　　これについては、我々が予算編成段階で考えたのが、実は次、261ページにあるキャッシュフロー、こちらでこれをマイナスにはできない表でございます。一時借入れをしないと、回らないという事態は、やはり１市２町組合の病院のような状況に陥りますので、これは避けたいということでございます。やはり大分収益もよくなってきましたが、現段階では予算編成時点で、なかなか入院収益とか多く見積もるわけにもいかなかったということもありまして、一般会計のほう6,500万円ほど増やしていますけれども、このキャッシュフローが回って期末残高で3,900万円、約4,000万円。これだと年度末を、決算時期をうまく乗り切れるのかなというようなことを配慮して、プラス3,500万円すれば収益がプラスマイナスゼロになりますけれども、この辺も考慮しながら対応しているということで、一般会計も無制限になかなか出せないものですから、このバランスを見てこの繰入れをしたということでご理解いただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。（「なし」の声あり）

　　お諮りいたします。一括議題としました７件に対する質疑はこの辺にとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、一括議題としました７件に対する質疑は、これをもって打ち切りたいと思います。

　　お諮りいたします。一括議題といたしました議案第８号から議案第14号までの７件につきましては、予算特別委員会に審査を付託することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、議案第８号から議案第14号までの７件につきましては、予算特別委員会に審査を付託することに決しました。

　　これをもって、本日の日程は全部終了いたしました。

　　本日はこれをもって散会いたします。

　　大変お疲れさまでした。

　　　　　午前１１時１９分　散会