令和４年蔵王町議会定例会３月会議

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

令和４年２月２８日（月曜日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　１番　　松　�ｱ　良　一　　君　　　　　　　２番　　加　川　　　敦　　君

　　　　　３番　　大　沼　昌　昭　　君　　　　　　　５番　　平　間　徹　也　　君

　　　　　６番　　佐　藤　敏　文　　君　　　　　　　７番　　齋　藤　英　之　　君

　　　　　８番　　平　間　武　美　　君　　　　　　　９番　　佐　藤　長　成　　君

　　　　１０番　　三　沢　　　茂　　君　　　　　　１１番　　遠　藤　裕　一　　君

　　　　１２番　　外　門　　　清　　君　　　　　　１３番　　村　上　一　郎　　君

　　　　１４番　　葛　西　　　清　　君　　　　　　１５番　　馬　場　勝　彦　　君

　　　　１６番　　村　山　一　夫　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　欠席議員（なし）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　説明のため出席した者

町長		村　上　英　人　　君
副町長		平　間　喜久夫　　君
会計管理者 会計課長		佐　藤　浩　明　　君
総務課長		宍　戸　光　晴　　君
まちづくり推進課長		佐　藤　長　也　　君
町民税務課長		大　槻　充　夫　　君
保健福祉課長		鈴　木　智　子　　君
子育て支援課長		佐　藤　敏　彦　　君
環境政策課長		宮　澤　一　弘　　君
農林観光課長		加　藤　勝　彦　　君
建設課長		森　　　良　光　　君
病院事務長		山　家　信　行　　君
上下水道課長		平　間　勝　文　　君
教育長		文　谷　政　義　　君
教育総務課長		福　地　実　幸　　君
生涯学習課長		我　妻　　　敏　　君
スポーツ振興課長		佐　藤　孝　志　　君
代表監査委員		佐　藤　雄　司　　君
農業委員会長		武　田　明　夫　　君
農業委員会事務局長		村　上　伸　浩　　君
選管委員長		大　沼　芳　国　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　事務局職員出席者

事務局長		鈴　木　　　賢　　君
事務局長補佐		相　原　宏　美　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　 議事日程　第１号

 

　　令和４年２月28日（月曜日）　　午前１０時００分　開議

 

　　日程第　１　会議録署名議員の指名

 

　　日程第　２　会議日程の決定

 

　　日程第　３　諸般の報告

 

　　日程第　４　行政報告

 

　　日程第　５　常任委員の選任

 

　　日程第　６　議会運営委員の選任

 

　　日程第　７　議会広報編集特別委員の選任

 

　　日程第　８　町長の施政方針表明

 

　　日程第　９　代表質問

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　本日の会議に付した事件

　　議事日程のとおり

　　　　　午前１０時００分　　開会

○議長（村山一夫君）　皆さんおはようございます。

　　定例会３月会議に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。本日３月定例会が招集されたところ、全員にもって審議されることに対して、本当にうれしく思うものであります。また、新型コロナウイルスの感染症拡大の中、それぞれの立場で努力を重ねてこられました町民の皆様、また事態への対応に尽力されている医療従事者をはじめとする関係機関の方々に改めて感謝を申し上げるところでございます。

　　また、議会に関する町民アンケート調査を行っているところでありますが、住民に最も身近な市町村議会は、民主主義を実現する上で必要であり不可欠であり、市町村が自己決定し、自己責任で運営されるという原則の分権時代において、議会は従来の脇役から主役になったと言われているが、主役としての議会運営をするためにはどうするかと皆様方よくお考えの上、議会を審議をしていただきたいものだなと思うものであります。

　　今議会にも７号から26号までの20件が提案されておりますので、審議のほうも検討され、よろしくお願いいたします。

　　議会再開に先立ち、本日は、新型コロナウイルスのウイルス感染症予防のため、議場内でのマスクの着用を認めます。また本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため、制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

　　本日28日は、休会の日ですが、議事の都合により、特に令和４年蔵王町議会定例会３月会議を再開いたします。

　　これより本日の会議を開きます。ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

　　本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第１　会議録署名議員の指名

○議長（村山一夫君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。

　　本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、８番平間武美君、９番佐藤長成君を指名いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第２　会議日程の決定

○議長（村山一夫君）　日程第２、会議日程の決定を議題といたします。

　　お諮りいたします。本定例会３月会議の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から３月17日までの18日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議ありませんので、本定例会３月会議は、本日から３月17日までの18日間とすることに決しました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第３　諸般の報告

○議長（村山一夫君）　日程第３、諸般の報告をいたします。

　　本定例会３月会議に町長から議案第７号から議案第26号までの20件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。

　　次に、教育委員会教育長から令和３年度蔵王町教育の基本方針に関する教育委員会点検・評価報告書の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　次に、本定例会３月会議に通告のありました代表質問については、代表質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、代表監査委員から令和４年１月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　次に、村上一郎君から宮城県後期高齢者医療広域連合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　次に、町長から議案第13号の令和４年度蔵王町水道事業会計予算の訂正の申出があり、これを許可しましたので、正誤表としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、本定例会３月会議に説明委員として出席を求めた者の職氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、町長から挨拶の申出がありましたので、これを許します。町長。

○町長（村上英人君）　皆様、おはようございます。

　　議会定例会３月会議の開会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。まず初めに、先週金曜日に招集させていただきました議員全員協議会では、２つの案件について詳細にわたり協議を賜りましたこと、厚くご礼申し上げます。

　　さて、変異を繰り返しながら私たちの生活を脅かし、社会経済活動にも大きな影響を与えている新型コロナウイルス感染症は、いまだに沈静化の兆しが見えない状況であります。全国で蔓延防止等重点措置が適用されている都道府県が34から31に減ってはきたものの、宮城県においては１日の感染者数の高止まりが続いており、一桁で推移してきた本町でも、２月の16日に、これまでを大きく上回る過去最多の感染発表がありました。町感染症対策本部長として、町民の皆様に感染予防対策のなお一層の徹底と、誹謗中傷の防止を呼びかけるべく、緊急チラシを全戸配布させていただいたところであります。

　　また、町施設における感染者の発表に伴う措置につきましては、後ほど行政報告の中で詳しく申し上げることにしておりましたが、先週金曜日の夕方、宮小学校の児童１名の感染が判明したことから、本日、学級閉鎖の措置を取っておりますので、ここでご報告をさせていただきます。

　　一方、感染予防効果の高い３回目のワクチン接種を前回同様、ございんホールを会場に、２月の15日から集団接種として、２回目の接種が早かった高齢者の方から順次開始させていただいております。ワクチン接種の実施体制等につきましては、後ほど行政報告で詳しく申し上げさせていただきますが、いずれにいたしましても１日も早くコロナ禍が収まり、地域経済が回復基調に転じることを心から願うものであります。

　　このような中でありますが、東日本大震災から早いもので間もなく11年を迎えようとしております。犠牲になられた多くの方々の追悼の意と震災の記憶を後世に語り継ぐ追悼式が、各地で行われてきたところでありますが、新型コロナウイルス感染防止対策のため、今年も式の規模縮小や献花のみでの実施になるようであります。

　　宮城県では、３月11日を宮城鎮魂の日として定めておりますので、本町でも同日の午後２時46分に町内一斉にサイレンを鳴らし、町民の皆様とともに黙祷をささげることにしております。

　　さて国においては、過去２番目の早さで令和４年度当初予算が衆議院を通過いたしました。町政における今後の展望につきましては、後ほど施政方針表明の中で詳しく述べたいと存じますが、来年度は第五次蔵王町長期総合計画前期計画の最終の年でもあり、評価と検証を踏まえて、後期計画を策定する節目の年でもあります。第二期蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略との整合性を図りつつ、重点戦略をはじめ、各種施策を積極的かつ継続的に取り組んでまいりたいと意を新たにしております。また、施政方針に対し代表質問が行われることになりますが、その中で新年度に向けた私の考えを丁寧にご説明させていただくとともに、その議論を今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えているところであります。今議会では歳入歳出それぞれ65億8,000万円とする令和４年度一般会計当初予算、条例の制定及び一部改正、補正予算など議案第７号から第26号までの全20議案を提出させていただきました。

　　つきましては、全議案とも慎重に審議の上、可決決定くださいますようお願いを申し上げますとともに、議員の皆様におかれましては、健康に留意をされ町政発展のために、なお一層ご活躍くださいますようご祈念申し上げまして、私からの挨拶といたします。

○議長（村山一夫君）　以上で、諸般の報告を終わります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第４　行政報告

○議長（村山一夫君）　日程第４、行政報告を行います。

　　町長から行政報告の申出がありましたので、これを許します。町長。

○町長（村上英人君）　それでは、行政報告をさせていただきます。

　　初めに、総務経済部門の行政について、ご報告申し上げます。

　　まず、「今期における冬の観光客の状況について」、ご報告を申し上げます。

　　町内の２か所のスキー場では、昨シーズンに続いて12月から降雪に恵まれ、多くの方々にご来場いただいているところであります。屋内外において、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら営業し、積雪を待ち望んでいた多くのスキーヤーを迎えております。

　　今月５日には、みやぎ蔵王えぼしリゾートにおいて、冬の風物詩である「えぼし雪上花火大会」が開催され、約1,000発の花火が冬の夜空にとどろき、スキーヤーのほか、多くの観客に楽しんでいただいたところであります。また、マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわにおいて鑑賞できる「樹氷」はまさにスノーモンスターの名にふさわしく、例年にない大きさに成長しております。雄大で幻想的な絶景は、多くの観光客を魅了しているところであります。

　　本町では、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用しながら、「飲食店応援食事券」や「小売店等生活応援クーポン券」、「宿泊割クーポン事業」、さらには宿泊施設とスキー場をつなぐ「スキー場１日リフト券パック」や「樹氷ツアー券」などの事業を実施してきたところであり、11月頃から落ち込んだ地域経済の回復を感じていたところであります。

　　しかしながら、１月中旬から感染力の強いオミクロン株の影響により、再び多数の感染者が連日公表される状況となっております。本町では、今後も飲食店や宿泊施設等の関係施設において、感染予防対策の徹底にご協力をいただきながら、状況を見極め、地域経済の活性化に向けた事業を推進してまいります。

　　次に、「町道湯口道路改良事業について」、ご報告を申し上げます。

　　昨年度、今年度への予算の繰越しをお認めいただきました用地の取得等につきましては、地権者との契約を締結し、さらに、令和３年度予算分の用地取得についても順調に進めてきたところであります。

　　しかしながら、相続登記未了の土地があることから、所有権移転に不測の時間を要し、精算事務に支障を来している現状であります。

　　また、昨年12月に発注した道路改良工事については、降雪や低温により、現場管理に影響を受け、施工に遅延が生じていることから、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

　　次に、「町道下別当１号線道路改良事業について」、ご報告を申し上げます。事業最終年度となる本事業については、昨年８月に発注した道路改良工事を順調に施工中でありましたが、水道管布設に係る受注生産の資材の納品が大幅に遅れており、布設後に予定している舗装工や区画線工に影響を及ぼしている状況であります。このため、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

　　次に、教育民生部門の行政について、ご報告申し上げます。

　　まず、「農林業系廃棄物の焼却処理について」、ご報告申し上げます。平成23年３月の東日本大震災によって発生した農林業系廃棄物の焼却処理につきましては、令和元年度に開始する計画となっておりましたが、令和元年台風19号により、その災害で生じた廃棄物を優先的に処理することになったことから、中断していたところであります。

　　その後、仙南地域広域行政事務組合では、令和２年度末で災害廃棄物の処理を完了させ、昨年５月に、農林業系廃棄物の焼却を再開したところであります。

　　本町においては、仙南地域広域行政事務組合から示された処理計画に基づき、昨年７月に搬出作業を開始し、堆肥27トン及びほだ木29トンの焼却処理を昨年中に完了を済ませております。

　　また、来年度においては、稲わら32トン及び牧草680トンの焼却処理を予定しており、町内で保管している農林業系廃棄物の処理を全て完了させる計画であります。

　　東日本大震災発生から既に10年以上が経過していることから、仙南地域広域行政事務組合から示された処理計画に基づき、確実に処理を行ってまいります。

　　次に、「新型コロナウイルスワクチンの接種について」、ご報告申し上げます。３回目の接種につきましては、医療従事者や高齢者施設入所者等には、12月下旬から１月にかけて、各施設内での接種を実施いたしました。

　　また、町内の保育所、幼稚園等の職員についても、各施設の業務を継続することができるよう接種を行い、今月22日に完了したところであります。

　　18歳以上の町民については、２回目の接種日が早い方から順に接種券を郵送しており、今月15日より前回同様、蔵王町医談会の先生方のご協力をいただき、ふるさと文化会館を会場とした集団接種を開始しております。

　　加えて、５歳から11歳までの接種についても、白石市医師会のご協力のもと、白石市内３か所の小児科において、個別接種を行えるよう、体制を整えてきたところであります。

　　一方で、今までワクチン接種を１回も受けたことのない方のために、白石市の医療機関で個別接種を受けことができる体制も継続してまいりました。この個別接種につきましては、新たに医療機関を増やし、明日３月１日からは、蔵王病院と内方医院でも接種を受けることができるようになります。

　　本町では、今後も安全で円滑にワクチン接種を受けることができる体制を整えることにより、感染拡大を防ぎ、町民が安心して日常生活を送れるように取り組んでまいります。

　　次に、２月の25日時点における「町施設における感染者の発表に伴う措置について」、ご報告を申し上げます。

　　まず、町内小・中学校の児童生徒と教職員に、今月５日から８日にかけて、新型コロナウイルス感染者が確認されたことから、平沢小学校については、８日と９日の２日間、宮小学校については、８日から10日までの３日間を臨時休業としたところであります。この時点で、平沢小学校では児童と教職員に１名ずつ、宮小学校では児童７名の感染が判明したことに伴う措置であります。

　　そのほかの学校についても感染者が確認されておりますが、調査の結果、いずれも症状が現れる前から学校に登校していないなど、校内で濃厚接触者に該当する者がいなかったため、臨時休業の措置はしておりません。

　　また、今月10日・14日には町立保育所において、この時点で職員と入所児それぞれ１名の感染が判明したことから、12日から17日までを休所としたところであります。

　　今回の感染者の発生を受け、学校現場、保育現場におきましては、換気や手洗い、マスク着用等の感染予防対策を今後も継続・徹底してまいります。

　　また新たに感染者が確認された場合には、感染が広がらないよう、今後も学級閉鎖や休校等の措置をとらざるを得ないこともありますので、ご理解をお願い申し上げます。

　　次に、「蔵王町立中学校統合準備委員会」について、ご報告を申し上げます。

　　この委員会は統合中学校への円滑な移行を推進するため、保育所から中学校までの保護者代表や行政区長、小・中学校の校長など、計32名の委員を委嘱し、昨年10月に設置したものであります。

　　12月17日には第２回となる委員会を開催し、最初に校舎等建築設計事業者の選定経緯を説明した後、技術提案の内容については、直接、受託業者から説明していただきました。

　　出席した委員からは、設計に当たっての考え方や校舎の使用方法等について、多くの建設的なご意見や、詳細に及ぶ質疑応答があったと報告を受けております。

　　今後は、校舎建築等のハード事業とともに、統合後の学校名や校歌の制定、制服の選考など、委員の皆様から多岐にわたる意見をいただきながら、令和９年度開校に向け、着実に進めていきたいと考えているところであります。

　　以上を申し上げまして、行政報告とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　以上で、行政報告を終わります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第５　常任委員の選任

○議長（村山一夫君）　日程第５、常任委員の選任を行います。

　　常任委員の選任については、委員会条例第７条第４項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１０時２４分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１０時２６分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を開きます。

　　ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

　　総務経済常任委員には、松�ｱ良一君、平間徹也君、三沢　茂君、村上一郎君、加川　敦君、佐藤敏文君、外門　清君、村山一夫の以上８名。

　　教育民生常任委員には、大沼昌昭君、平間武美君、遠藤裕一君、馬場勝彦君、齋藤英之君、佐藤長成君、葛西　清君の以上７名を指名いたします。

　　広報広聴常任委員には、議長を除く議員全員の14名で、お手元に配付のとおりであります。

　　ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、それぞれの常任委員に選任することに決定いたします。

　　お諮りいたします。議会運営（先例）基準第104項の規定により、議長の私は常任委員を辞任したいと思います。

　　この際、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第１とし、日程の順序を変更し直ちに議題とすることにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第１として、日程の順序を変更し直ちに議題とすることに決しました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　追加日程第１　議長の常任委員辞任の件

○議長（村山一夫君）　追加日程第１、議長の常任委員辞任の件を議題といたします。

　　一身上に関する事件であり、地方自治法第117条の規定により、除斥に該当しますので、副議長と交代いたします。

　　副議長は議長席にお願いいたします。

　　　　　〔議長除斥〕〔副議長議長席に着席〕

○副議長（馬場勝彦君）　議長を交代いたします。

　　引き続き議事を進めます。

　　お諮りいたします。

　　議長の総務経済常任委員辞任を許可することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長（馬場勝彦君）　ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件は、許可することに決しました。

　　議長と交代いたします。

　　　　　〔議長入場・議長席に着席〕

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１０時２９分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１０時２９分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　議長を交代いたします。

　　引き続き議事を進めます。

　　この際、各常任委員の選任に伴いまして、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第９条第１項の規定により、直ちに各常任委員会を招集いたします。

　　最初に、本会議場で広報広聴常任委員会の委員長及び副委員長の互選を行います。常任委員会は、年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。それが終わりましたら、総務経済、教育民生の各常任委員会を招集いたします。

　　会議の場所は、総務経済常任委員会が議会応接室、教育民生常任委員会が第４委員会室といたします。各常任委員会とも年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。なお、委員長及び副委員長の互選と併せまして、議会運営委員会の委員３名と、議会広報編集特別委員会の委員３名の推薦についてもご協議の上、合わせてご報告くださるようお願いいたします。

　　これからは、議会に関する議事でありますので、説明員の方々は退席いたします。日程第８、町長の施政方針から再度会議に入っていただきます。再開５分前に予鈴により招集いたしますので、それまで暫時休憩いたします。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１０時３２分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１１時３４分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を開きます。

　　ただいま各常任委員会において、委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

　　総務経済常任委員長に村上一郎君、副委員長に加川　敦君、教育民生常任委員長に齋藤英之君、副委員長に平間武美君、広報公聴常任委員長に三沢　茂君、副委員長に葛西　清君。

　　以上のとおり互選されましたので、ご報告いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第６　議会運営委員の選任

○議長（村山一夫君）　日程第６、議会運営委員の選任を行います。

　　議会運営委員会の選任については、委員会条例第７条第４項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営（先例）基準第144条の規定により、常任委員会から推薦されました者並びに副議長となっておりますので、各常任委員会から推薦された方々と副議長を指名したいと思います。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１１時３６分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１１時３７分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　ただいまから申し上げるとおり、選任したいと思います。

　　総務経済常任委員会から村上一郎君、三沢　茂君、松�ｱ良一君、教育民生常任委員会から齋藤英之君、大沼昌昭君、馬場勝彦君。

　　ただいま申し上げたとおり指名することにご異議ありませんか。

　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、議会運営委員に選任することに決定しました。

　　この際、議会運営委員の選任に伴いまして、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第９条第１項の規定により、直ちに議会運営委員会を招集したいと思います。会議の場所は、議会応接室といたします。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１１時３８分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１１時５０分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を開きます。

　　ただいま議会運営委員会において、委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

　　委員長に馬場勝彦君、副委員長に松�ｱ良一君、以上のとおり互選されましたのでご報告いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第７　議会広報編集特別委員会の選任

○議長（村山一夫君）　日程第７、議会広報編集特別委員会の選任を行います。

　　議会広報編集特別委員会の選任については、委員会条例第７条第４項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営（先例）基準第145項の規定により、常任委員会から推薦された者となっておりますので、各常任委員会から推薦されました方々を指名したいと思います。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１１時５１分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１１時５１分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を開きます。

　　ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

　　総務経済常任委員会から松�ｱ良一君、加川　敦君、平間徹也君、教育民生常任委員会から佐藤長成君、遠藤裕一君、葛西　清君。

　　ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり議会広報編集特別委員に選任することに決しました。

　　この際、議会広報編集特別委員の選任に伴い、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第９条第１項の規定により直ちに議会広報編集特別委員会を招集いたします。会議の場所は、第４委員会室といたします。

　　暫時休憩いたします。

　　　　　午前１１時５３分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後　０時０１分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を開きます。

　　ただいま議会広報編集特別委員会において、委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

　　委員長に加川　敦君、副委員長に葛西　清君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

　　ここで、昼食のため休憩いたします。

　　午後１時15分から再開いたします。

　　　　　午後　０時０２分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後　１時１５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　先ほど委員会委員の改選が行われ、議会の各委員会構成の改選結果については、お手元に配付のとおりであります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第８　町長の施政方針表明

○議長（村山一夫君）　日程第８、町長の施政方針表明を行います。町長、登壇願います。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　それでは午前中に引き続きまして、私の施政方針であります。所信表明は４年に１度、最初のあれであります。

　　本日、ここに令和４年度蔵王町議会定例会３月会議が開催され、令和４年度一般会計予算をはじめとする関係諸議案をご審議いただくに当たり、私の町政運営に対する基本方針と概要を申し述べ、町民の皆様並びに議員の皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

　　私は、蔵王町長として５期目の２年目に入り、今般の令和４年度当初予算を編成し、定例会３月会議を迎えております。

　　町政をあずかる立場として、町民の皆様の負託に応え、いま一度初心に返り、町の発展、町民福祉の向上に向けて、なお一層の努力をしていきたいと決意を新たにしているところであります。

　　令和２年１月に、日本国内で初めて感染が確認された新型コロナウイルスは、今もなお収束の見通しが立たず、丸２年が経過いたしました。新型コロナウイルスは、人から人に感染するたびに、その感染力を強め、全世界が医療・検査体制の逼迫や経済を低迷させてまいりました。

　　現在、本町においては、当初予定したワクチン接種の開始時期を前倒し、２月の15日から３回目の集団接種を開始して、町民のコロナウイルス感染症予防に鋭意努めているところであります。

　　さて、内閣府が１月の18日に発表した月例経済報告によれば、「景気は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、このところ持ち直しの動きが見られる。」と判断されております。

　　しかしながら、昨年暮れから今年１月初めにかけて、全国の感染者数は500人前後でありましたが、１月中旬には２万人を突破し、２月に入ってからは10万人を超えているという、これまでにない驚異的なスピードでオミクロン株による第６波は、日本国内で猛威を振るっております。

　　国政では、昨年10月４日、第100代目となる内閣総理大臣に岸田文雄氏が指名され、第１次岸田内閣が発足をいたしました。衆議院選挙の結果を受けた第206回特別国会において、11月には第２次岸田内閣が発足し、１月17日に召集された第208回通常国会での岸田首相の施政方針演説では、「新型コロナに打ち克つことに全身全霊で取り組む」ことを第一に述べられました。

　　感染者の低年齢化と感染拡大による学校等の休業や、企業の事業継続の体制の機動的な見直しなどに奔走している中、新型コロナウイルスの収束は全国民が一番に願うところであります。

　　この後、新年度における私の町政運営に対する基本方針と概要を申し上げますが、新型コロナウイルス感染の状況次第では、開催を予定しているイベント等の延期・中止や、施策の変更が余儀なくされる可能性があることをあらかじめご理解賜りたいと思っております。

　　本町のまちづくりの指針である第五次長期総合計画は、前期基本計画の５年間のうち、４年間が経過しようとしております。いよいよ令和４年度が最終年度を迎えることとなりますので、併せて後期基本計画の策定に取り組んでまいります。本計画の推進に当たっては、「町民が主役・地域が主体のまちづくり」を進めるとともに、社会情勢や将来の目指すべき本町の姿を踏まえながら、町民と行政が一体となって、よりよいまちづくりのために取り組んでいかなければなりません。

　　このため、庁内各部署の取組実績を１年ごとに企画審議会に報告し、外部評価やご意見をいただきながら、各種施策の推進や数値目標の達成に向けて取り組んでまいります。

　　本町のまちづくりでは、長期総合計画に３つの重点戦略を掲げておりますので、新年度はそれぞれの戦略項目ごとに、次のような事業を進めてまいります。

　　重点戦略の１つ目、「ずっと住み続けたい快適な環境づくり」では、教育環境の充実と国際化に対応した「人」づくりや、快適なまちづくりを目指してまいります。

　　まず、教育環境の充実でありますが、令和９年４月開校を目指す統合中学校の建設事業については、設計プロポーザル審査を経て、新築設計業務の委託業者が決定し、昨年11月に業務委託契約の締結を行ったところであります。本町の一大プロジェクトが本格化してまいりますので、行政区長やＰＴＡ関係者等で組織する「蔵王町立中学校統合準備委員会」で、十分なご検討をいただき、中学生が夢と希望を膨らませ、蔵王町に愛着と誇りを持てるような中学校の建設を進めてまいりたいと思っております。

　　本町の学校教育の重点施策として、「ざおうグローカル５」を掲げ、英語教育、ＩＣＴ（情報通信技術）教育、学力向上、人間関係づくり、安全安心の５つを柱に展開して、国際的な視野（グローバル）と地域を大切にする心（ローカル）が身につくよう、引き続き子供たちの育成に努めてまいります。

　　特に英語教育とＩＣＴ（情報通信技術）教育を中心に進め、英語教育では国際化に対応した「人」づくりについて、本町は、平成29年12月に文部科学省から「英語教育特区」の指定を受け、先行して小学校全学年での英語教育を推進するとともに、保育所や幼稚園においても、英語に親しみ、積極的に英語を話すことができるような環境づくりを進めてまいりました。令和４年度においても、これまでの成果を活かして、コロナ禍においても実施できるオンラインでの交流を海外の小学生と行い、時代に即した学力の向上に努めます。

　　ＩＣＴ（情報通信技術）教育では、小中学校全８校の児童生徒と教職員へのタブレットの配備が完了したことから、ＩＣＴ機器を活用した効果的な授業の実践等に取り組んでまいります。

　　国際交流の推進では、パラオ共和国と本町の「子ども国際交流事業」において、平成31年1月にパラオ共和国からの生徒を本町に受入れ、同年８月には本町から中学生を派遣したところであります。令和２年度と３年度の交流事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により、実施を見送りましたが、引き続き相互交流を進めることについて、パラオ共和国教育省と確認し合ったところでもあります。今後の実施に向け、状況を見極めながら進めてまいります。

　　移住定住の促進では、平成30年７月に創設した「定住促進事業補助金」制度の活用が、この４年間で117件に上り、うち町外からの移住が48件という実績であります。今後も別荘協議会との連携を図り、町外転出の抑止と人口増加策の一つとして、オンライン相談の実施や、「移住定住ガイドブック」による本町の役立つ各種情報を町ホームページで発信するほか、東京都有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」等との連携を強化し、対策を推進してまいります。

　　空き家対策では、蔵王町空家等対策計画に基づき、空家等対策協議会で協議を重ね、保安上危険となる恐れのある空き家等の対策や、所有者の意向に基づく空き家の有効活用などを進めてまいります。

　　安全で快適な道路整備の推進では、町道湯口線の道路改良事業や、統合中学校外周道路の詳細設計、その他町道等の舗装補修などを行い、利便性と安全性の向上に努めてまいります。

　　次に、重点戦略の２つ目、「愛にあふれるふるさとづくり」では、町民が愛情あふれる笑顔に満ちた家庭を築くことや、町に誇りと愛着を持てる「ふるさとづくり」を目指してまいります。

　　まず、子育てしやすい環境整備については、現在、保育所は、０歳児から２歳児までの保育に特化し、幼稚園は３歳児から５歳児までを受け入れる３年保育体制とし、４月時点で待機児童ゼロを実現しております。しかしながら一方では、幼稚園と保育所の２か所に子供を預けなければならないご家庭もあることから、０歳から５歳まで全ての乳幼児を１か所で預かることができる「認定こども園」の設置について、町内保育所や幼稚園、小中学校の保護者等で組織する「認定こども園設置検討委員会」のご意見等を伺いながら、できるだけ早期の開設に向けて、道筋をつけてまいります。

　　次に、子育て家庭の支援では、子供医療費助成やインフルエンザ予防接種、あったか支援金やすこやか養育助成など、町独自の施策を継続し、子育て家庭を経済的に支援しながら、子供たちの健やかな成長を促してまいります。

　　個性ある地域づくり、そして、ふるさとに誇りと愛着を持つための支援策として、令和２年度に創設した「まちづくり交付金事業」により、地域のコミュニティづくりや活性化、地域の課題解決策のために、地域住民が主体的に取り組む活動を支援してまいります。また、「蔵王ジオパーク構想」については、令和４年度中に基本構想を策定するなど、令和５年度中の日本ジオパーク委員会による蔵王ジオパーク認定に向け、着実に準備を進めてまいります。

　　次に、重点戦略の３つ目、「オンリーワンな魅力づくり」では、蔵王の雄大な自然や多種多様な産業を誇りとし、町独自の魅力を磨き上げ、オンリーワンな魅力あるまちを目指してまいります。

　　まず、多面的な農業の振興では、町特産品の蔵王ブランド化を進めるとともに、農業と観光のさらなる連携強化を図り、「地産地消・６次産業化推進協議会」での検討等を踏まえながら、農産物の地域内消費拡大と収入の確保対策に取り組んでまいります。

　　農業後継者不足の課題に対しては、国の補助制度に加え、平成29年度から始めた町独自の補助制度を継続しながら、新規就農者の確保に努め、新たな担い手として育成することで、本町の農業振興を図ってまいります。

　　また、本町に対するふるさと応援寄附金が６億円を超える状況となっているため、その返礼品としている町内生産物に加え、本町ならではの旅館宿泊券や体験型の返礼品を追加することにより、町特産品のＰＲと、地場産業の活性化、そして地域内経済の循環につなげてまいります。

　　次に、観光分野では観光まちづくりの強化のために、国内観光客及びインバウンドの誘致を推進してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きく、感染拡大の波により、国内外の誘客は非常に難しい状況であります。

　　このような中でありますが、「蔵王エコーライン雪の壁ウォーク」は、年々認知度もアップしてきていることから、ぜひ新年度では、感染症対策を十分に行った上で実施したいと考えております。

　　コロナ禍ではありますが、観光地である「宮城県蔵王町」の認知度を高め、状況を見極めながらマイクロツーリズムの推進に努め、蔵王観光の一層の振興を図り、県内、東北、全国、海外へと徐々に誘客範囲を拡大し、地域のにぎわいを早く取り戻したいと考えております。

　　以上申し上げました３つの重点戦略は、町の未来像の実現に向けて、他の事業を牽引する先導的な施策として重点的に進めてまいります。

　　次に、防災・減災対策について申し上げます。

　　昨年は７月１日から３日にかけて静岡県や神奈川県を中心に大雨が降り、熱海市では土石流が発生し甚大な被害となりました。この集中豪雨では「大雨特別警報」は発表されなくとも、大きな災害につながる可能性があることを知らされた災害でもありました。

　　また、２月の福島県沖地震、３月と５月の宮城県沖地震など、各地で強い地震が発生するなど、自然災害の多い１年でありました。私は、町民の安全・安心を確保し、生命と財産を守ることが自治体の最も重要な責務であると日々考えているところであります。

　　災害発生時においては、町民はもちろん、外国人も含めた観光客や登山客の安全対策、避難対策の充実が求められていることから、有事の際にはエリアメール・緊急速報メール等により、さらには、町内８か所に整備した防災サイレン・スピーカーを役場庁舎からの遠隔操作で、警報や避難情報を地域住民にいち早くお知らせするとともに、避難計画に基づく具体的な行動計画の確立と避難訓練の充実強化に取り組んでまいります。

　　蔵王山の火山防災対策では、国や県に働きかけたことにより、蔵王山頂までの恒久電源確保を目的とした電源ケーブル及び通信ケーブルなどの情報通信網の整備が国直轄で実施されております。本年５月の完成見込みであり、これにより山頂付近の24時間監視体制が行われることから、火山の防災体制が飛躍的に向上するものと大きな期待を寄せられております。さらに、県が整備を進めている松川流路工整備事業については、「蔵王山噴火対策砂防計画」により令和６年度の完了を目指して順調に進められており、事業効果として、融雪型火山泥流による松川の氾濫範囲の解消が期待されるところであります。

　　このほか、本年10月には、延期していた「全国火山砂防フォーラム」を本町で開催いたします。このフォーラムを通して、地域防災力の向上や、住民の防災意識の高揚を図るとともに、本町の防災・減災への取組や、農畜産物・観光情報などを全国に発信してまいります。

　　次に、令和４年度以降の本町の財政運営について申し上げます。

　　昨年の議会９月会議における令和２年度決算審査でも申し上げましたとおり、本町の財政状況は財政健全化法に定める「実質公債費比率、将来負担比率」などの指標や地方債現在高の状況などをみますと、おおむね健全財政を維持できていると実感しております。

　　基金でありますが、特に財政調整基金は令和２年度末で約５億1,000万円の残高となったところであります。私としては、財政調整基金は大規模災害時の際の速やかな復旧予算の財源として活用できる重要な基金であることから、本町では、最低でも５億円は必要であると考えております。この残高水準を維持できるよう、行財政改革にも取り組んで財政運営を進めてまいります。

　　令和４年度当初予算でありますが、歳入における町税、地方交付税とともに増額を見込んだところでありますが、今後、少子高齢化や人口減少に伴う生産年齢人口の減少等が進めば、町税や地方交付税などが減少していくと見込まれております。

　　また、歳出では、高齢化等に伴う社会保障関係経費の増加や、国保蔵王病院への繰出金の増加、そして統合中学校建設が控えております。また、この先には、認定こども園設置事業や老朽化した公共施設・インフラの修繕や、学校給食共同調理場の建て替えなど、更新需要の増大も見込まれるところであります。

　　加えて、白石市外二町組合の刈田綜合病院については、昨年10月11日に開催された正副管理者会議において、「組合を解散し、白石市の病院として、公設民営を進めたい」という山田白石市長の強い意向を確認した上で、「令和４年度末までに解散する」ことに合意したところであります。今後、解散に向けた覚書の締結を令和３年度内に行う意向で一市二町が一致しているものの、病院の負担の負担割合などにおいて、協議が難航している状況であります。

　　本町では、組合規約に定める負担割合を強く主張してまいりますが、いずれ組合の解散となった場合における清算では、多額の支出も想定されます。

　　これらのことを考え合わせると、本町の財政構造の硬直化が進んでいくのではないかと危惧をしております。

　　財政健全化に向けては、今後とも町が自立して行政サービスを維持していけるよう、しっかりと行財政改革に取り組んでいかなければなりません。歳入では町税、補助金、交付金、寄附金などの財源をできるだけ確保するとともに、歳出では執行する事業の取捨選択を厳しく行いながら、必要最小限の費用で最大の効果を上げられるよう努力してまいります。

　　次に、新年度における主な事業のうち、重点戦略に掲げた以外の事業について、第五次長期総合計画に掲げる「まちづくりの基本方針」ごとにご説明をいたします。

　　まず、「健やかなまちづくり」であります。全ての町民が健康的で生きがいのある生活を送れるよう、保健・医療・福祉の充実を図ってまいります。

　　最初に、新型コロナウイルスワクチンの３回目の接種であります。町民向けのお知らせを２月上旬に配布させていただきましたが、蔵王病院を中心として、蔵王町医談会の先生方からも全面的に協力をいただき、２回目のワクチン接種から約７か月が経過する18歳以上の方も対象に、今月15日から集団接種を実施しているところであります。町民の感染拡大防止のためしっかり対処し、接種率の向上に努めてまいります。

　　地域医療の充実に向けては、医師会、歯科医師会などの協力を得ながら、休日・夜間でも安心して診療や救急診療が受けられる体制を維持してまいります。

　　国民健康保険特別会計においては、ここ数年、被保険者１人当たりの医療費が低い水準で推移しており、財政基盤が安定してきていることから、国民健康保険税の税率を新年度から改定し、令和３年度予算ベースで13.65％の減額を行い、加入者の負担軽減を図ってまいります。

　　町民の健康づくりと疾病の早期発見のため、各種健康診査やがん検診等を継続するとともに、受診等の結果に対する生活習慣病予防などの事後指導を充実強化し、自ら健康管理を行おうとする町民の意識定着を目指してまいります。

　　妊婦と胎児の健やかな成長・出産の支援では、妊婦の健康診査14回分（多胎妊娠者は６回分の追加）の費用助成や、妊婦歯科健診費用の助成、出産後に支援が必要な状況になった母子が産後ケア事業を利用した場合の費用の一部助成や、産婦健康審査を実施するなど、よりきめ細やかな支援を行ってまいります。

　　子育て支援では、「第２期子ども・子育て支援事業計画」に基づき、各種施策を推進してまいります。子育て支援センターを拠点として、在宅の未就学児を持つ保護者を中心に育児相談・指導などの支援を行うとともに、放課後児童クラブの充実を図り、放課後児童の居場所づくりと、保護者が安心して働ける環境の整備に努めてまいります。

　　高齢者の福祉施策については、配食サービス事業、介護用品給付事業、介護予防活動などを継続するほか、介護保険特別会計に対して事務費や介護保険給付費等の繰り出しを行い、各種サービスの提供に努めてまいります。

　　また、昨年10月に開設したシルバー人材センターについては、高齢者の生きがいづくりと社会参加を促し、将来的な広域連携によるシルバー人材センター設立に向け、運営費の一部を補助してまいります。

　　障がい者の福祉施策については、身体・知的・精神障がいのある方が、各種障害福祉サービスや、訓練等を行った場合の給付や、自立支援医療費の給付、補装具の購入・修理に対する給付などのほか、精神障がい者の社会復帰を促す「ゆったりサロン」事業や、人工透析患者の通院交通費助成などを継続してまいります。

　　次に、「学び楽しむまちづくり」であります。

　　子供たちが地域に愛着と誇りを持ち続け、時代の変化に対応できる「生きる力」を育てる教育の充実を図るため、家庭・地域・学校が連携して進めてまいります。

　　本町では、令和元年度から取り組んでいる「子どもの心のケアハウス支援事業」を継続し、不登校の児童・生徒及びその保護者に対する専門スタッフの教育相談や生活・学習指導を行い、心の問題の改善と自立を図ってまいります。

　　学力向上のための取組では、学び支援コーディネーターによる学習支援、学校図書支援員による学校図書室機能の充実など継続するほか、国のＧＩＧＡスクール構想に基づき、小・中学校に整備したタブレットを活用し、教職員の授業力を高め、ＩＣＴ教育を推進し、新時代に求められる学力向上を図ってまいります。

　　また、普通学級に在籍する個別支援が必要な児童・生徒については、特別支援教育支援員の配置の継続により、一人一人のニーズを把握した適切な指導と支援に努めてまいります。

　　学校施設整備では、学校の長寿命化を図るため、「蔵王町学校施設長寿命化計画」に基づき、遠刈田小学校の特別教室棟屋上防水改修工事を行う計画であります。

　　生涯学習分野では、学校・家庭・地域が協働して子供たちを育てる「地域学校協働活動推進事業」（ざおうっ子応援団による活動支援）を継続してまいります。

　　文化会館自主公演事業では、各小学校を訪問する音楽アウトリーチ事業、仙台フィルハーモニー管弦楽団によるコンサート、また、本町在住のシンガーングライターのコンサートなどを計画しております。

　　文化財保護分野では、国指定重要文化財「我妻家住宅」の保存修理事業や、県指定文化財「刈田嶺神社本殿」等の防災設備設置事業に取り組みます。

　　社会体育分野では、町民の各種スポーツ活動や大会の開催を支援するほか、三遊亭円楽杯ゲートボール交流大会や日本の蔵王ヒルクライム大会などを継続開催し、スポーツと観光の連携強化に努めて、交流人口・関係人口の増加を図ってまいります。

　　地域間交流については、福島県新地町との学校間交流や、茨城県常陸大宮市との友好都市協定、また今後予定しております東松島市との友好都市協定など他地域との交流を促進し、資源や文化財の相互理解を深めるとともに、地域の活性化に努めてまいります。

　　次に、「美しい快適なまちづくり」であります。

　　定住環境の充実を図るとともに、景観に配慮した美しい快適なまちづくりを目指してまいります。

　　地球環境にも配慮した循環型地域社会の形成を目指し、住宅用太陽光発電システム設置に対する補助や、合併処理浄化槽設置に対する補助を継続してまいります。

　　また平成26年度に策定した「蔵王町環境基本計画」が、令和４年度で終了することから、「第二次蔵王町環境基本計画」の策定に取り組みます。現在、町民アンケート等を集約しているところでありますが、新たな時代の環境のまちづくりの指針として、今後示してまいります。

　　道路等の整備では、猿鼻線や木戸砂押線の舗装補修工事、その他町道等の局部維持補修を行うとともに、国庫補助金を活用して耐用年数を経過した除雪ダンプの更新を行ってまいります。また県が施工する下八山橋架け替え事業の費用負担を行って拡幅改良するほか、町内の道路橋105か所の点検を行うなど、安全・安心な道路や橋梁の確保に努めてまいります。

　　次に、公営企業になりますが、上下水道事業としては、新たに経営審議会を設置し、健全な経営管理を行ってまいります。水道事業においては、令和元年度に策定した水道事業施設更新計画により、県道岩沼蔵王線の水道管布設工事を進めてまいります。

　　また、下水道事業では、マンホールポンプ場の補修工事等を行い、快適な生活環境の維持に努めるととともに、計画的かつ効率的に下水道施設の点検・調査及び修繕等を実施するため、「ストックマネジメント計画」を策定してまいります。

　　家庭ごみやし尿等の処理、斎苑の利用については、仙南地域広域行政事務組合に負担金を支出し、共同処理を行ってまいります。

　　東日本大震災を起因とする農林業系廃棄物については、本年度、堆肥とほだ木の処理が終了したところであります。令和４年度では、稲わらと牧草の処理を行い、これにより一切の廃棄物の処理を完了させ、長きにわたり保管されていた方々の負担や不安の解消につなげてまいります。

　　次に、「活気あるまちづくり」であります。

　　農業と観光は、本町の基幹産業であります。豊かな自然や文化・風土を創造できる「蔵王ブランド」の推進に向け、「蔵王ブランド推進協議会」において見直しを行い、来月には明確な選定基準、認定された生産物の魅力やイメージアップ及び経済活動の推進を構築した「蔵王ブランド制度」を確立し、新年度から具体的なブランドの認定と運営に取り組み、「買いたい」「訪れたい」「住みたい」と思われるような、蔵王ブランドの推進を図ってまいります。

　　令和２年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、特に町内では観光業をはじめとする飲食業等に経済的打撃を受け、町では「国の新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金」を活用しながら、経済支援を行ってきたところであります。

　　特にコロナ感染者数が全国的にも減少してきた昨年10月には、遠刈田温泉プレミアム宿泊クーポ券を発行し、11月には全世帯に飲食店応援食事券と生活応援クーポン券を配布するなど、旅館等や飲食・小売店舗の経営維持と地域振興を図ってまいりました。

　　収束の見えない中、観光地を有する本町にとっては、感染拡大の影響は非常に大きいものであります。今後も、国や県の動向を見据えながら、社会的活動が停滞することのないよう新型コロナウイルス対策に取り組んでまいります。

　　次に、有害鳥獣対策についてでありますが、農作物有害鳥獣駆除対策事業への助成を継続して通年対策を実施するほか、非農家も含めて電気柵等設置に対する助成を行い、引き続き町民の自衛対策を支援してまいります。

　　また、農作物有害鳥獣捕獲実施隊員の高齢化が進んでいることから、狩猟免許取得、特に第１種銃猟免許取得に係る助成措置の周知を図り、引き続き新規隊員の確保に努めてまいります。

　　観光面では「蔵王」の知名度を十分に生かしながら、町観光物産協会や町商工会などの関係機関と連携し、観光需要の回復に取り組み、観光客入込数・宿泊客数の増加に向けて各種施策を展開し、地域経済の活性化を図ってまいります。

　　また、新たに「蔵王町観光大使」として、蔵王町に関係する著名な方々への委嘱を行い、本町の文化、歴史、豊かな自然環境、特性を生かした地域ブランド及び観光情報を広く紹介し、観光振興とイメージアップを図ってまいります。

　　「地域おこし協力隊」については、農業と観光を主とした役割に重点をおき、新年度にしっかりとした隊員の受入れに係る制度設計を行い、地域おこし協力隊の活動が地域に根づき、町の活性化と移住定住の促進につながるよう、優れた人材が本町に応募してこられるよう努めてまいります。

　　次に、「共に創るまちづくり」であります。

　　町民や自治組織、企業などと行政の協働によるまちづくりを発展させてまいります。

　　自主防災組織については、現在20行政区で組織され、災害時には自主的に避難所を開設するなど、防災に対する町民意識の向上を感じているところであります。今後も防災訓練の実施や資材の整備などの支援を行いながら、町内全域での組織化を進めてまいります。

　　また地域の防災力確保の要である消防団の機動力強化のため、新年度は第６分団七日原班の小型動力消防ポンプ付積載車を更新いたします。さらに新年度では、本町が宮城県消防操法大会の「ポンプ車操法」において出場が決定していることから、団員の迅速・確実・規律良い行動力を高め、安全な消火活動が行えるよう関係団体とともに取り組んでまいります。

　　交通事故や犯罪のない安全・安心なまちづくりでは、交通指導隊や防犯実働隊、並びに各地区交通安全協会、防犯協会と連携を図りながら、交通安全、防犯活動等に取り組んでまいります。また、高齢者の自主的な免許返納に対し、タクシー券を交付し、移動費用の一部を支援してまいります。

　　積極的な行政情報の公開では、スマートフォンやウェブアクセシビリティーに対応した町ホームページを十分に活用し、きめ細やかに各種行政情報を提供してまいります。

　　自主財源の確保については、庁内で組織する「町税等滞納整理強化推進連絡協議会」による情報連携強化を図り、町税等の適正かつ公平な徴収に努め、組織力を生かして、徴収率の向上に努めてまいります。

　　最後に、行財政の健全化でありますが、今般の社会情勢を総合的に勘案しますと、当面厳しい財政運営が続くものと考えられます。

　　昨年11月に、「蔵王町行財政改革推進本部会議」を開催し、行財政改革の具体的取組について、事前に全職員から意見提案を募り、その結果を全課長と協議しながら、行財政改革に臨む意識の共有を図ったところであります。今後、行財政改革推進委員会を開催して、行政サービスの向上と、本町財政の安定した運営を目指し、全庁的な行財政改革の取組に発展させてまいります。

　　以上、令和４年度を迎えるに当たり、私の町政運営に関する基本的な考え方などを述べさせていただきました。町民の皆様並びに議員の皆様の一層のご理解・ご協力、そしてご支援を心からお願い申し上げまして、私の施政方針といたします。

○議長（村山一夫君）　以上で、町長の施政方針表明を終わります。

　　ここで10分間休憩します。

　　　　　午後　２時００分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後　２時０９分　再開

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第９　代表質問

○議長（村山一夫君）　日程第９、代表質問を行います。

　　質問者並びに質問の件名については、代表質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

　　質問される議員にあらかじめお知らせいたします。質問時間は20分以内ですので、５分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後、時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

　　なお、町長に対しては論点を明らかにするため、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

　　教育民生常任委員会を代表して、13番村上一郎君の質問を許します。村上一郎君。

　　　　　〔教育民生常任副委員長　村上一郎君　登壇〕

○13番（村上一郎君）　議長のお許しをいただきましたので代表質問をさせていただきます。

　　最初に議長にお願いといいますか申し上げますが、教育民生常任委員会では３件ほどの質問項目をまとめましたけれども、１件ごとに質問、答弁をいただいて、その１件ごとに進めていきたいと思いますが、それにお許しをいただければと思います。

○議長（村山一夫君）　一問一答ということですから、そのとおりにしてください。

○13番（村上一郎君）　はい、ありがとうございます。それでは始めさせていただきます。

　　このたび、町長から令和４年度に向けての町政運営に対しての施政方針表明を受けましたので、教育民生常任委員会を代表いたしまして、代表質問をさせていただきます。

　　教育民生常任会を開催しまして、その所管の中から以下の３件について質問いたしますので、町長のご答弁をお願いいたします。

　　１件目でございます。新型コロナウイルス感染防止対策についてでございます。

　　新型コロナウイルス感染症は、令和２年１月に日本国内で初めて感染者が確認されてから３年目に入りましたが、依然として収束することなく感染拡大の一途をたどっています。コロナ禍２年目の昨年は、基本的感染防止対策と並行してコロナウイルスワクチンの集団接種を進めてきた結果、秋から年末にかけて収束を思わせる感染者の減少を見ました。

　　しかし、これまでも次々と変異し感染力を強めてきたコロナウイルスであり、今年に入り、また変異したオミクロン株による感染拡大は、これまで例のない感染者数に達し、全国的に猛威を振るっている状況です。

　　本町にとりましても、コロナ感染の収束に向けたコロナ感染防止対策は喫緊の重要な課題であると考えており、町民が安心して日々の生活が送れるよう対策を講じていく必要があることから、以下の項目について伺います。

　　�@昨年２回目のワクチン接種から約７か月を経過した18歳以上の町民を対象に、今年２月15日から３回目の集団接種を開始しましたが、昨年２回目までのワクチン接種者数は何人になるのか。今後の集団接種のスケジュールについて伺います。

　　�A今回の変異オミクロン株では、若い世代への感染拡大が確認されていますが、本町の17歳以下の低年齢層へのワクチン接種の進め方について伺います。

　　�B感染者が確認された世帯で、濃厚接触者となった家族も行動制限された場合に食料品等の日常的な生活に支障を来す世帯への支援策について伺います。

　　�C変異を繰り返す予測不能な新型コロナウイルスに対し、引き続き感染防止対策を徹底し、対策を講じていく必要があり、今後の本町の感染防止策について伺います。

　　以上、よろしくお願いいたします。

　　第１件目でございます。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　それでは、村上一郎議員の代表質問にお答えさせていただきます。

　　第１点目、新型コロナウイルス感染防止対策についてであります。まず、第１番目の３回目の追加接種についてお答えをいたします。初めに、昨年２回までのワクチン接種者数は何人になるのかについてであります。昨年中に２回接種を終えた18歳以上の町民は8,990名であります。２回目接種終了の早い方から順次接種券を郵送し、接種券が届いた方から３回目の予約を開始しております。現在は、昨年７月末までに２回目接種終了した方、約4,000人に接種券を郵送しております。

　　次に、今後の集団接種のスケジュールについてですが、初回接種と同じくふるさと文化会館において、蔵王町医談会の先生方のご協力をいただきながら、５月27日まで35日間の接種を予定しております。

　　次に、第２番目の本町の17歳以下の低年齢層へのワクチン接種の進め方についてお答えいたします。５歳から11歳の町民に対するワクチン接種については、白石市医師会との連携のもと、白石市内３か所の小児科において、個別接種を３月より開始予定としております。対象者577名には、小児用ワクチンの供給状況を見極めながら、順次接種券を郵送することとしております。

　　なお、既に２回目接種を終了している12歳から17歳までの追加接種については、国の動向を注視し、接種が開始された場合には、速やかに接種できる体制を整備してまいります。

　　次に、３番目の濃厚接触者への食料等の生活必需品の支援策についてお答えいたします。

　　宮城県では、新型コロナウイルス感染者で自宅において療養される方への支援として、ご飯や缶詰、飲料、トイレットペーパー等の生活支援を届けております。ＰＣＲ検査の結果、陰性となり濃厚接触者となった方には保健所から毎日体調等の確認が行われ、不要不急の外出を控えるようお願いをしているところであり、生活必需品の買物についても、保健所が個別に相談を受け、その世帯に当たった対応策について指導をしております。新型コロナウイルス感染症については、誰もがいつ感染するか、いつ濃厚接触者となるか分からない状況にあります。突然の感染に備えて、食料品や生活必需品等の備蓄を改めて町民に周知していく必要があると考えております。

　　しかしながら、濃厚接触者となり生活必需品等の買物について、困惑している世帯がある場合には支援策を検討してまいります。

　　次に、第４番目の今後の本町の感染防止対策についてお答えいたします。本町の感染対策については、今までに16回発行しているチラシにおいて、３密や特にリスクの高い５つの場面の回避、適切なマスクの着用、手洗いの徹底など、自らの基本的な感染予防対策を町民に周知しているほか、学校等においては、朝の検温、手洗いうがいの励行、換気、黙食の徹底などの感染対策を継続して行っております。一般的にウイルスは増殖、流行を繰り返した中で、少しずつ変異していくものであるとされておりますが、感染症予防の基本対策は一貫しておりますので、引き続き基本的な感染予防対策の徹底を町民に呼びかけてまいります。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ご丁寧にありがとうございました。それでは、少し確認をさせていただきたいと思います。

　　第１回目の３回目のワクチン接種、２月の15日から始まっておりますけれども、昨年２回目までの18歳以上で8,990人という接種、２回目を終えられたということのようでございます。７月までの２回目の方4,000人には券を発送して予約を受け、接種が進んでいるということでありますけれども、全体のそういうスケジュールとして、大体完了の予定としてはいつ頃になるのか。

　　先般、新聞等で報道されました案件で、昨年の第１回目第２回目のワクチン接種は、結構蔵王町は早いねっていう、隣接市町から言われたんですが、今回、この前の新聞報道のパーセントを見ますと、そうでもないんだなっていう気もいたしましたけれども、その辺の完了予定と、これから早期接種に向けてのスケジュール等で少しエンジンを吹かしてスピードを上げて進んでいくのも必要かなと思いますけれども、その辺の町長の方針について再度お伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどちょっと申し上げたと思うんですが、お手元見ていただければ分かりますが、５月27日までの35日間を接種の予定としておりますということをお話ししたとこであります。それと、国はころころころころ変わってくるわけでありますが、最初は８か月って言われたんです。ですから蔵王町は、医談会の先生方と役場のほうに来てもらって、11月10日に第３回目の接種の打合せをさせてもらったんです。そして、その後に今度12月に、医師の先生方のスケジュールも全部含めて全部網羅したんです。それが今言った５月の27日までやっていく。ところが、そういうスケジュールをやって県のほうに報告をしてやっている。その中で今度、６か月繰り上げて、６か月ぐらいにしなさいと言われたので、今、７か月ぐらいかな、今の７月の、うちの場合は年配云々じゃなくて、５月の末から受けた方、６月の上旬中旬下旬、そうやって終わった方から郵送して、７月の下旬までの方が、もう２月中に発送を終えているところであります。ただ、このございんホールも有効に活用してもらおうということもいろんなことを考えながら、１週間置きでスケジュールを組んだんです。そして、できるだけこの５月の予定に、ところがやはり今６か月、もう６か月で終えるようにということを、今、通達も入りましたので、３月の末ぐらいから、あと４月に５月の分を前倒ししてやっていけないかということで、先週の金曜日、内部で打合せさせて、担当課、副町長、担当課等々のほうに指示をして、今そのスケジュールの調整に今入ったところであります。

　　そういったことで、できるだけ４月いっぱいで終わるような、環境を整えていきたいということです。

　　もう１点は、９月10月に、個別に受けている方があるんです。これについてはまだ個別でね。ということは、半年になってない方もいますから、それについては、個別でやった方についてはまた、例えば蔵王病院なり、あと、町内の医院で受けられる、そういった打合せをさせていただければというふう思っているとこであります。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございます。なるべくスピード感を持って４月末辺りを目標にしたいっていうのが町長のご答弁でございました。なかなか、今回は去年の場合ですと、必ず２回っていうこの接種義務が、義務といいますか２回接種の必要があったんですが、今回は３回目で１回だけで済むということで、その辺は、去年の経験を踏まえてある程度は早めに進められるのかなと思っております。

　　なお、今はファイザー製を接種しているということは聞いているんですが、モデルナ製にどんどん切り替わったりもする時期があるのかなと思いますけれども、その辺の時期としてはいつ頃になるのか、それちょっと確認したいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　正確的には担当課長からやらせますが、今私のほうと打合せをさせていただいたときには、２月いっぱいはファイザーで、３月はモデルナでと。４月についてはまだ、今後、県を通じて状況がまだはっきりしないということもあります。まず３月いっぱいはモデルナという、担当課長から、多分そうだと思いますが、一言お話しさせます。

○議長（村山一夫君）　保健福祉課長。

○保健福祉課長（鈴木智子君）　お答えいたします。今、町長が回答したとおりになるんですけれども、一応県のほうから、配給いただいたワクチンによるんですけれども、どうやら宮城県のほうに入ってくるのが６割がモデルナ、４割がファイザーということで、各市町村においても６割はモデルナでやってほしいということで、現在決まっているのが２月中はファイザーで、３月はモデルナ製ということで、ちょっとどのくらいのスケジュールで県のほうから来るかによって４月のほうはちょっと未定とさせていただいております。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。順次進めていただければと思います。２番目の低年齢層へのワクチンの接種ですけれども、12歳から17歳は今、速やかに接種進めたいということですが、今般の記事なんかを読んでみますと白石刈田、白石、蔵王、七ヶ宿は連携して医師会で当然取り組んでいくということで、３つの医療機関、小児科の医療機関になっているようでありますけれども、対象人数が先ほど町長から577人という蔵王町の対象児童いただきました。接種するために当然予約することになるんですが、白石の医療機関、３医療機関になっているようですけれども、町内の例えば小児科ですと内方医院さんを小児科たしかあったなとは記憶していたんですが、その辺の調整は取られたんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　詳細等については担当課長からお話しさせますが、一応町内の中には１医院さんが小児を扱っていると。そこでちょっと打合せをさせていただきました。ただ、その中でも小児科として専門でやっている白石の医師会の中には、白石の市内に３か所あるんですね。そこも担当課長と、あと副町長、医師会のほうに足を運ばせながら、そして蔵王町の子供たち、先ほど10歳と言われましたが、５歳から11歳まで、この577人の子供たちを、ただこれ強制ではありませんので、あくまでも子供さん本人と、あと親の判断で受入れていただく環境を整えたところであります。

　　なお、保健福祉課長から補足があればお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　保健福祉課長。

○保健福祉課長（鈴木智子君）　お答えいたします。一応小児用、同じファイザー製なんですけれども、大人用のとはまた違うワクチンだということで、町内の医療機関、もちろん白石市のほうで白石の医療機関全てアンケート調査をいたしまして、先生のほうで接種していただけるかどうかというアンケートを取りました。そのところ、やはり小児用で５歳という子供さんもいらっしゃるということで、町内の先生方はやはり専門である小児科のほうにお願いしてほしいということで、今回、白石地区というか白刈地区でこのような一貫して、一市二町で白石の医療機関にお願いするという形をとりました。

　　接種券のほうなんですけれども、やはり白石市の子供さんは1,540名おります。蔵王町は577ですけれども。その辺の人数を見ながら、順次、医療機関のほうも通常の診察を行いながらですので、パンクしてしまうと大変だということで、順次ここまで出していきましょうということで、小まめにというか、一応、大きいほうから11歳のほうから接種券を出していくということで予定しております。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。11歳から順次進めていくという予定でいろいろ調整は取られたようでありますけれども、うまく進んでいただければと思いますが、どうしても児童、低年齢でありますので親御さんのいろんな不安なんかも心配もあるのかなと思っておりますので、その辺は保護者の不安解消のために、安全性とか、それから有効性なり、それから副反応出る場合も当然想定されますので、その辺も丁寧に説明していく必要があるのかなと思っております。それによって理解度が深まれば、ワクチン接種は必ず効果のあるものということで、大体は国民、認識しておるわけですから、その辺の不安解消の理解度を深める丁寧な説明、これからも順次進めていただきたいと思っておりますが、その辺についての町長のコメントをお願いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ただいまのお話も受けまして、しっかりと対応してまいります。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　それでは�Bの感染者の濃厚接触者が出た場合、世帯への支援策なんですが、今回ご案内のとおりで蔵王町も毎日のように感染者が出ていまして、身近なところでも出ている状況でございます。ある方からこの状況、いろいろ人ごとではありませんので、いろんな相談も受けたりはしたんですが、実際、感染者が出て濃厚接触者になった場合、感染しなくとも外出禁止という行動制限がされまして、１週間、各自宅待機になった場合、外出もできないということなんですね。感染者が当然入院なりホテル療養になった場合、自分が食料の買い出しもしないと駄目なんですが、そろそろ冷蔵庫の食料も空っぽになってきましてねという、そんな相談で、やはり今、世間でいろいろ問題になっている自宅待機濃厚接触者になった場合、あとは感染者がいなくて濃厚接触者だけの世帯、この辺も含めて何かかにかの行政の支援策が必要ですねなんていうお話もいただきました。

　　塩釜市あたりでは、濃厚接触者に対しても生活物資の配布なんていうことで取り組んでおられるようでありまして、塩釜市さん、それから、涌谷町さんでは、社協が食の自立支援の、食料の配達と同時に、一緒にそういう形で要請があればそれらも含めて対応していくっていう、そんなことも載っていたようでありますので、その辺も含めて今後どういう形になるか、収まっていけばよろしいんでしょうけれども、第７波も心配するという専門家のお話もありますから、その辺についての対策もある程度想定しながら考えていくべき、これからの課題かなと思っておりました。それについて、改めて町長の答弁をお願いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　一郎議員が代表質問で行っているわけでありますが、ちょっと大変難しいところもあるんです、この件は。ご存じかと思いますが、まず一つは何かというと、この濃厚接触、その家庭の状況、そして濃厚接触で、やはり施設に入って、施設というとホテルだとか、そういった病院とか含めて、そして、家で待機の方々、陰性であっても待機せざるを得ない、そういった方については、県が待機する方については県から行くんですね、まず一つは蔵王町だったら蔵王町に、どこどこの誰ってことは名前も一切分からないんです。入ってこないんです。

　　ただ県が分かっていますから、県のほうは、そういった自宅で待機している方々には、セットでやっています、感染者に。ただあと、今言われたこの塩釜だとか、そういったところは、そういうかかった方から、行政側に電話をしてくださいと、くださいと。そしたら、その行政がセットで準備して持ってまいりますということが、県内の中で数市町村あることは確かです。じゃあこれ実績どうなのっていうと、実績あるないにかかわらず、いいんですけども、蔵王町はそこまでしてないと。なぜなら、一つは都会と地域の違い、意外と友達だとか親戚、家族がたくさん近くにいるということもあるし、そういったことで、まず一つは個人情報の問題で入らない。そして私たちの町は、そういった方々が多いということもあります。

　　ただし今回、町が準備したものがあるんです、実は。これは、まだ中学生以下の家庭、４人家族だったんですね。４人家族で陽性反応が出て、ご両親とその子供さんが施設に入っちゃったんです、施設って言い方したらおかしいかもね。病院なり、あとホテルに入ったんですね。１人だけが陰性だったんです。家族の中でその方が中学生だったんです。そういったことで、教育長なり教育総務課長から電話が私のとこに入りまして、直接。そして、どうしたらいいでしょうということなので、すぐに、やはりこの３日分ぐらいはセブンイレブンで準備して、5,000円分ぐらいは購入して届けてくださいと。どうしましょうって言うから、それをやりましょうと。そして、セブンイレブンで調達をしながら、総務課長がそのうちを訪ねてやってきたっていう事は１件だけありました。そんなことで今回の補正予算かな、当初予算なくて追加議案、追加議案の中にも若干予算化をさせていただきましたので、ご理解いただきたいというふうに思っています。今の段階では今、１件だけであると。しかも、子供を中学生の子を１人だけ置いておくということもいかないんで、そして、そこの家庭との、見えるので。それとおばあちゃんが、実は一緒に面倒見てくれたという話もありましたが、ただ町として、やはりその子供１人大変だということもありますし、そのことで調達をしてやったといういきさつがあります。追加お話をすると、中学生以下、小学生も幼稚園だとか保育所、そこで感染した場合には、すぐに学校内なり幼稚園なり保育所に電話することになっているんですね。それでどこの誰かってことが分かったということであります。あとは、さっき言われた件については、なかなか情報が入ってこないと。以上であります。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　確かに、今町長がいろいろ答弁の中でおっしゃったような、中学生を１人だけになってしまった。やっぱりそれにはきちんとした対応は、教育委員会として対応して、行政側として対応するべきなのかなと思っていまして。今のは確かに、いい英断だったなと思いますけれども、これから当然、誰でもかかるリスクのある今のオミクロン株でありますので、こういうこともこれからは想定していかないと駄目なのかなと思いますので、その辺は逐次、気にかけながら行政サービスのほうに進めていただければと思います。

　　それから、�C番目のこれからの変異を繰り返すオミクロン株でありますけれども、まだ新たな変異になっているＢＡ.２ですか。ステルスオミクロンと言っていまして、ステルスというのは隠れて進んでいくっていうステルスなんですよね、いろんなことに引っかからないという。ですから、そういう隠れた形でのオミクロン株で感染拡大が懸念されると第７波ではないかという専門家もありますから、今年もまた、ワクチン接種と同様にこのコロナ対策も進めていかなければならないかなと思っています。先ほどご答弁いただきましたけれども、引き続き注意をしながら進めていただくわけですが、今般、保育所のほうの児童なんかもかかっていまして、一時休業に、保育所の休業が出たようでありますけれども、国あたりでは、この代替保育っていいますか、保育所が休園になった場合にどうしても、親御さんが子供を預かっていただきたいという要望が強い家庭には、公民館などで預かる代替保育を促進しているんだっていう国の施策もあるんですね。ですから、蔵王町に限った場合、公民館ってどこなのか、町の公民館か各地域の公民館かも含めて、そういうのも厚労省あたりは促進して、これからの対策進めているんだというお話もありました。ですから、この辺も含めてちょっと考えていくものも１つのこれからの方針なのかなと思いますけれども、その辺について何か情報とかはいただいているんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　まず１つは先ほど申し上げましたように、保育士さんだとかそこで勤務している資格のない方も含めて、全部接種を終わっているってことがまず１つです。それと、保育士の免許を持っている方は、指導を受けることができる、受けるってこの子供たちを受け入れ場所はどっかにしてね、ただ問題は人数がなかなか今、募集してもなかなか集まってこないということが１つなんですね。

　　あともう１つは、資格の持っていない方がお預かりするってことは難しいんです。ですから大体蔵王町の場合は、今、人数の数でいっても、半分が資格を持っていらっしゃる、あとの半分は、助勤というか支援員さんのような形で対応してもらっているというのが現状であります。何か担当課長で、補足することある。担当課長からお話しさせます。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（佐藤敏彦君）　ただいま町長回答したとおりなんですけれども、代替施設、そちらにつきましては、そもそも保育施設用の建物でもないということもありますので、基本的には認可外保育とかそういうところでも一時預かりとかを行うことは出来ますけれども、町こういう施設で、その代替施設というのはなかなか難しいものと考えております。以上です。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　先ほど再質問の中でも申し上げましたが、代わりに公民館でというのも確かにこれ難しいなという気がいたしますけれども、かなり感染者が増えている全国の自治体ではそういうのを踏まえて、結構利用している自治体もあるみたいなので、やはりこういう、いろんな策も講じているんだなっていう、そんなことを思ったものですから、今、質問をさせていただきました。時間もありますので２件目のほうに移りたいと思います。

　　２件目、地域医療体制の構築についてでございます。超高齢社会に入っている現在、宮城県内でも、高齢化率が高い蔵王町にとっては安心して診療を受けられるための地域医療の充実は特に大事なことであります。町長は、休日、夜間でも安心して診療や救急診療が受けられる体制を維持していくと述べていますが、町内の医療機関や、仙南地域の核となる病院での医療体制の構築は大変重要なことでありますので、次の３点について伺います。

　　�@昨年４月から医師２名体制で診療を実施している蔵王病院については、運営上の改善が見られるものの、一般会計からの繰出金の増加が見込まれます。経営状況の改善に向けた今後の病院事業の方針を伺います。

　　�A本町の地域医療を担う蔵王病院を主として、仙南地域全体で必要なときに安心して確実に受けられる医療機関の存在が、今後のまちづくりの必須条件であると考えます。必要不可欠な地域医療体制の構築について、町長の見解を求めます。伺います。

　　�B公立刈田綜合病院については、令和５年３月末で、３月末で組合を解散することで一市二町は合意していますが、令和４年度中に当議会に対して承認を求められる案件が出されるものと承知しています。今後１年間の組合解散までのタイムスケジュールについて伺います。

　　以上よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　次に、第２点目の地域医療体制の構築についてであります。まず第１番目の経営状況の改善に向けた今後の病院事業の方針についてお答えをいたします。蔵王病院は、令和３年度から新体制でスタートし、新規入院患者の受入れや積極的に取り組んだ結果、令和４年１月の末時点で、入院患者は25人まで増え、病床稼働率が69.44％まで回復している状況であります。これは、緩和ケアの専門的な知識を持つ医師が勤務していることで、終末期の入院患者を受入れできたことも、回復の要因となっております。また、残念ながら、病院でお亡くなりになる患者もいますが、治療が終わり、医師の判断により施設に入所される患者さんや、自宅に戻られる患者さんもおり、本来の病院としての役割を果たすことによって、経営状況の改善につながっているものと考えております。

　　今後も、各医療機関と緊密に連携をとり合いながら、積極的に入院患者を受入れ、経営状況の改善に努めてまいります。蔵王病院の開設当初の目的でありますが、民間の医療機関が存在しない地域における医療の提供であり、今後も町民の健康を守ってまいります。また、引き続き訪問診療を行い、在宅で安心して生活できる環境を提供していきたいと考えております。

　　次に、第２番目の必要不可欠な地域医療体制の構築についてお答えいたします。入院の必要がなく、外来で対応できる帰宅可能な患者さん等への初期救急医療体制は、市町村の責務とされており、白石市医師会、仙南歯科医師会に休日当番院制事業を委託し、平日夜間診療については、仙南夜間初期急患センターに担っていただいております。二次救急医療はみやぎ県南中核病院と、公立刈田綜合病院による病院群輪番制、皆さん回って歩くんですが、その対応のほかに、蔵王病院などの救急告示医療機関で対応しております。三次救急医療は、救命救急センターを設置しているみやぎ県南中核病院が対応しているところであります。議員ご指摘のとおり、地域医療体制の構築は、非常に重要であると私も考えておりますので、今後も県や医師会等との連携を深め、町民への医療の確保を継続して行ってまいります。

　　次に、第３番目の公立刈田綜合病院における今後１年間の組合解散までのタイムスケジュールについてお答えいたします。今月でありますが、先週の25日に議員の皆様に公立刈田綜合病院にかかる経過をご説明させていただきました。その際にも申し上げましたとおり、白石市外二町組合の解散に向けての協議でありますが、昨年11月の30日に開催されたところであります。しかしながら、財産処分についての話合いは、双方の主張が食い違い、平行線をたどっているところであります。また、解散後に病院経営を引き継ぐ白石市の主導で、６者協議を継続開催するなど、早急に解散協議をまとめてほしいと話したところでもありますが、これ以降解散についての協議は１回も開かれておりません。

　　このことから、今後は、七ヶ宿町の小関町長とも連携し、解散協議を加速させるよう働きかけていきたいと考えております。ご質問のタイムスケジュールでありますが、このような状況下から、現時点でお示しすることは大変難しいところでありますが、今後、覚書の締結を行い、一市二町の各議会に解散、財産処分に係る議案を提示をさせていただき、令和５年３月末には、組合解散という流れになるものと考えているところであります。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございました。医療、地域医療体制の構築、やはり農業と観光の町で観光客を受け入れる町長の大きな政策の１つである観光客の誘致でありますけれども、それらも含めて、やっぱり医療体制がきちんと整っていることによって、安心して観光客を迎え入れることも可能なわけでありますから、蔵王病院は当然必要ですし、あと何かのときはすぐ地域の仙南地域の医療体制に、通院できるというそんな体制の身近なところの安心安全の医療体制も必要だなということで今回、まとめて答弁をお願いしたわけでありますけれども、蔵王病院、今の町長のおっしゃったように、随分と25人ということで改善されてきているようでありますから、引き続き、以前のような蔵王病院の運営方法になっていければという期待もするところでございます。ただ、施設そのものが大変経過年数もたっているようでありますので、施設のいろいろ修繕の計画性も含めて、きちんと立てながら、患者を迎え入れる病院の施設ということで、その辺の環境整備も必要かなと思いますので、その修繕計画、修繕の計画性なんかも含めて、もう少し、ご答弁をいただければと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　建って四十五、六年ぐらい、近くかかりますが、その中でやはり今現在、玄関前等の雨漏り、そして実は、病棟にも雨漏りがあったので、ただ、去年１年間は、コロナ関係で外部の人を入れることが出来なかったんですね。ちょっと落ち着いたときに、その病棟の雨漏りのところ見てみたら、本来の雨漏りでなくて、その上を配管が通っているんです。その配管のつなぎ目から漏れていたという結果が分かったんです。そういったことで、配管も、ですから、建て替えというのはちょっといろんな総合的な、いろんなことを考えなければいけないでしょうし、今の私の考え方としては、新しく建て替えるってことは全く考えておりません。修繕をしながら、そして対応できる、そしてやはり、さっきもお話し申し上げていますが、三次医療だとか二次医療、そして、蔵王病院は一次医療というか、救急車も運ぶことも出来ますし、そういったことを、ですから、しっかりとその辺を今現在、玄関入ったホール等に雨漏りがしますが、そこは予算化を令和４年でさせていただきながら、やはり一つ一つその辺をしながら、改修しながら対応していきたいというふうに考えております。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。確か昨年、蔵王病院の体制についての説明あったときに、病棟が２棟、２つ使えないっていうお話がありましたけれども、それが配管の故障だったっていうことですね、それも使えるのであれば、かなり有効に活用出来ますし、当然、建て替えになりますとかなりの資金が必要でありますから、修繕で対応できるんであればそれを計画性を持って進めていきまして、救急医療病院として告示されている病院でありますから、内科医２人の先生っていうことで受入れも元の外科よりも、内科医の場合ですと受入れがかなり幅が広くなるのかなと思いますので、その辺は進めていただきたいと思います。

　　20分の時間になりますので、３点目に移りたいと思います。

　　次３件目でございます。シルバー人材センターの運営についてでございます。以前から、設立に向け準備を進めてきた蔵王町シルバー人材センターについては、組織体制が整い、一般社団法人として昨年の10月に開設されました。高齢者人口が増加傾向にある本町にとりまして、健康で働くことに意欲のある高齢者の方への就業機会を提供できる団体として、シルバー人材センターの設置に大いに期待するところであります。まだ１年目であり、今後のセンター運営に課題は多々あるかと思いますが、現在の会員の登録状況、仕事の依頼状況、また、令和４年度以降のセンター運営の基本的な方針について伺います。

　　また、シルバー人材センター運営費の一部を補助していくとしていますが、効率的なセンター運営に向けた今後の見通し、隣接のシルバー人材センターとの広域連携によるセンター設置の可能性はあるのかどうか、町長の考えをお聞きします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　次に、第３点目のシルバー人材センターの運営についてお答えをいたします。初めに、現在の会員の登録状況と仕事の依頼状況についてですが、令和４年１月末時点での会員数は53人で、平均年齢は70.5歳となっております。会員拡大が喫緊の課題と考え、２月中旬に再度会員募集等のチラシを全戸配布しております。仕事の依頼状況についても、同じく１月末時点での状況となりますが、20件の依頼に対し、実28人、延べ136人の会員が従事したとの報告を受けております。依頼内容でありますが、庭木の剪定が５件と多く、草刈り、落ち葉運搬等々、続いております。まだまだセンターが開設したことを知らない方々もいると思われますので、町民や町内の事業所等にアピールしてまいります。

　　次に、令和４年度以降のセンター運営の基本的な方針についてでありますが、シルバー人材センターは、地域で働く意欲のある高齢者が、これまでの豊富な経験や能力を生かし、就業を通して、地域社会に貢献するための基盤づくりをする重要な役割を担っております。この目的を達成すべく、センターが継続運営できるように支援をしてまいります。

　　次に、効率的なセンター運営に向けた今後の見通しについてでありますが、国の補助基準であります会員100人以上、年間就業延べ5,000人以上を早期にクリアできるよう、会員拡大、利用促進等について、町としても支援してまいります。

　　次に、隣接のシルバー人材センターとの広域連携によるセンター設置の可能性についてでありますが、本町のセンターの実績を重ね、早期に近隣のセンターとの広域連携が実現できるよう進めてまいります。以上申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　13番村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。ありがとうございます。シルバー人材センター、当然昨年の10月からあるものですから、会員登録と仕事状況はこれから、令和４年度に向けて期待できるのかなと思っています。なお、会員募集は隣接のシルバー人材センターでも、毎月第３水曜日、毎月やっているようなものですから、それも含めて会員拡大に努力していただければと思います。お答え願います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　シルバー人材センターのほうの役員でもあります、理事でもある平間副町長に答弁させたいと思います。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　具体的な会員募集というお話でしたので、私のほうから答弁させていただきます。実は先日ですね、今月、先週、シルバー人材センターの理事会が開催されました。１回目の理事会でございます。この中で、いろいろこの会員募集だったり、事務の改正だったり、いろんなお話をさせていただきました。協議したところでございます。村上議員おっしゃるように、毎月第３水曜日と言わず、今現在はシルバー人材センター、随時、会員の受付を行っているということにはなっております。ただいろんな理事間の討議の中で、例えば、もう少し職員が出向いていって、例えば老人クラブだったりいろんな例えば、ゲートボールやっているところの大会に行ったり、そうやって会員募集図ったらいいんじゃないかというお話がございました。私も同意見なんですが、ただ、いかんせん始まったばかりで、このシルバー人材センター用の会計も含めたシステムがあるんだそうですが、非常に操作に今手間取っておると。経理も含めて、民間事業所で十分に経験を積んできた職員というか、２名を事務長以外に採用しておりますが、それに慣れるのにちょっと手間取っているんだというご意見をいただきました。そうしたことも含めて事務の執行体制、やっぱり役所とまた違うので、その辺を簡素化できるところはできるだけ簡素化して、その上でそういった時間を取れるような、そういったものの体制を含めて理事長、副理事長、さらには事務局長といったところでいろいろ詰めていって、しっかりと会員募集、あるいは仕事の依頼の募集、こういったものをとっていきたいということで、その場では具体的にどうという話じゃなくて、そういった大まかな方向性は出たところでございます。

　　町としても、こういう立ち上がって間もない組織でございますので、支えられる部分は支えながら、早期に補助基準を満たすような組織に育つことを応援していきたいというふうに思っております。以上でございます。

○議長（村山一夫君）　教育民生常任委員会を代表しての村上一郎君の質問が終わりましたので、10分間休憩いたします。

　　　　　午後　３時０４分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後　３時１４分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き代表質問を行います。

　　次に、総務経済常任委員会を代表して、３番大沼昌昭君の質問を許します。大沼昌昭君登壇願います。

　　　　　〔総務経済常任委員長　大沼昌昭君　登壇〕

○３番（大沼昌昭君）　それでは私、総務経済常任委員会を代表しまして、質問をしたいと思います。先ほどと同じように、１件ずつ質問したいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

　　１番目、移住定住について。定住促進事業補助金の活用が４年間で117件、そのうち町外からの利用が48件の実績であるけれども、その内容の分析をしっかりと行い、意向に沿った施策を考えて行うべきと思われる。また、移住定住施策の短、中、長期的な人口減少対策を町有地の有効活用や、各年代の職員の提案等により施策を促進すべきと思われるが、考えを伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　引き続き、総務経済常任委員会の大沼昌昭議員の代表質問にお答えをさせていただきます。第１点目でありますが、移住定住についてであります。定住促進事業補助金は、町外からの移住と町民の定住を促進することを目的に、平成30年７月１日施行でスタートしたところであります。この間、補助金の申請は117件に上り、そのうち約４割である48件は、他市町村からの移住による申請者であったことは、私としては大きな成果であったものと認識をしているところであります。この補助金交付に当たっては、令和元年12月から申請者の方へ住宅取得に係るアンケートを依頼し、回答いただくようにいたしました。蔵王町の住宅を取得し、居住することとした理由の第１位は、自然環境がよいでありました。続いて第２位、子育て環境がよい。第３位は、定住促進事業補助金があるからと続いたところであります。移住に関する情報発信の際、例えば移住フェアや町のホームページ、移住相談のときには、これまでの自然環境のよさや子育て支援の充実さは町のセールスポイントでありましたが、より強くアピールしてまいります。

　　次に、人口減少対策を町有地の有効活用や、各年代の職員提案等により施策を推進すべきについてお答えいたします。町有地の有効活用につきましては、令和２年10月の27日の総務経済常任委員会の所管事務調査におきまして、意見をいただいておりますので、遊休土地の有効活用について、行政改革推進の中で全職員の共通の課題として認識し、売却等の活用に向けた取組を強化してまいります。以上であります。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　ありがとうございます。なぜこの48件の実態聞いたかという話になってくるんですけども、これは今町長が答弁のとおり自然がよかったということと子育てがいいと。それから補助金があったというこの３点だということなんですが、この移住についてはですね、やはりどんな世帯とかどんな人をここに移住させたいのかというふうな目的が非常に曖昧であると。それをはっきりしないと、やはりどのような対策を、この移住対策に取っていったらいいのかということがぼやけてきます。ですから、ここに聞いたのは、自然環境がいいというのは当然のことだと思います。子育てで来たいっていう方たちは、子育てをやはりメインに来ているわけですから、それに関して子育てガイドブックとか、それから教育に対しての問題とかいろいろあるわけですね。であれば、そのような人たちに対しての目標を掲げながらそのような世帯を取り込むような形の中でいくべきでないかなと。そのような目的がなければ、一般のほかの市町村どのようにしているか分かりませんが、同じような募集の仕方では来ないと思いますよ。ですから、先ほど施政方針にも書いてあるとおり、蔵王ブランドをもって移住させたいっていうこと言っておりますので、蔵王ブランドはなんだと。であれば、きちんとした目的を示すのが蔵王ブランドじゃないのかと、私は思うんですけれども、その辺の中で、今後そのような目的意識を持って、移住対策を進めていかれるのかお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今回、代表質問で大沼議員が言われていますが、大沼議員には一般質問でも、ずっとこれずっと追っ掛けではないんだけれどもお話をされています。なぜ今大きな声を出すのかなと思って驚いているんですが、ずっといろんな提案、ご助言をいただいていますので、それを生かしながら、そして町の担当課の課長たちも含めて全課で、そして蔵王町が今１番この定住の中で、子育てなんですよ、しやすいのは。ですから子育てがしやすいから、子育て支援のブックを作成したりして。ですから、ここに上げてないけれども、子育てしやすいということは、アンケートの中にはなかったけれども、そういったいろんな反響はたくさんありますし、あとご指摘をいただいたところも、その辺もいろいろとさせていただいています。そういった面で、この子育ての関係でありますが担当課の課長、佐藤子育て支援課長から、お話をさせたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（佐藤敏彦君）　ただいま町長からお話ありましたけれども、たまたま私のほうも先月の蔵王町議会だより、そちらのほうを見ておりまして、ちょうどあの裏の面に、あなたの声私の提言というような形で、ちょうどその中に子供たちの未来ということで、お話が上がってありました。そこの中でも、蔵王町は他市町村と比べて、赤ちゃんから高校生までの子育て支援が充実しているというお話もいただいております。また移住定住のセミナー関係でも、こちらのほうの子育てガイドブック、そちらのほうを配布して、ＰＲをまちづくりのほうでしていただいているというような形で、今取り組んでおりますので、よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　すみませんね、声が大きくて。地声ですのですみません。それで、今町長が言ったとおり子育てとか、それを前面に押し出して移住を推進したいんだというんであれば、その辺に目標を絞って、そういうふうな施策をやりながら募集すべきではないかなと私は思うんですね。それで、今回、教育に関しても出てきましたけれど、やはりその子育て環境がいいというのは当然ガイドブックにも示してはあるんですけれども、教育に関してもここで子育てするためには、やっぱり教育も必要なんだと。そういうふうな、やっぱり関連してくるわけですから、その辺を踏まえながらぜひ、目的を持ってそのような募集をしてほしいなというふうに、どこに力を入れるかというのは必然的に分かってくるんですね、そうなってくると。それで今度は、募集する目的というのは大体分かってきたので、今度何が必要かというふうになってくるんですね。今度この後に出てくる協力隊の話にも関連はしてくるんですけども、今回のもう一つの質問で、町の職員にも各年代の人材がいっぱいいるわけですよ。その人材をその町から通勤して、ここに通ってきている職員いるわけですよね。なぜその町のほうから、ここ蔵王町に通って仕事しに来ているのか、そういう人たちから、どんな町だったら移住したいのかと。またそれには何が必要なのか。そういう提案を聞いて施策に反映することは考えておりますか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ですから先ほどお話申し上げましたように、いろんな、このアンケートをとって、そしてアンケートの、それを、担当課だけではなくて、全課でそれをどのような形でやっていくか、それとまたまちづくりとの財政を持っているまちづくり、我々の町長部局も含めて、みんなで考えていっているところであります。

　　だけども今、何にじゃあ今力入れてやっていくんだと、こう言われても、まず、子育てがもっともっとしやすい環境。そのために今月の先週25日でありますが、全協を開かせていただいて、そしてこども園のお話もさせていただいたところであります。そういったことで、宮地区には、来年の４月１日、認定こども園を幼稚園と保育所が一つにしたそういった、なお、さらに、あと、いろんな設備の関係、駐車場の問題も含めて、その辺を段階的にクリアしていこうと思っています。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　こども園も当然必要なことの最重要な目標の一つだと思います。ですから子育て世代を呼んで、結局そのうちらのほうに移住してほしいというんであれば、そういうのも当然進んでいっていかなければならない事業だと思います。だから、私が今言ったのは、やっぱりいろんな世代の職員からもいろんな形の中で提案を聞いてみて、子育てしたい人、それから、教育に関心のある人、そういう人たちが来てもらえるような何か案はないですかということを聞いてみたらどうですかっていうことを提案しているんですけれど。その辺のところもう一度ご答弁お願いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　当然、お話いただいた件に当たっても、全職員をしながら、そしてその年代によってみんな変わりますから、その辺をやっていきたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　今町長がおっしゃったように、各年代でいろんな考えもあるだろうし、それからその個人的ないろんな事情もあるだろうし、その辺のところもぜひ考慮しながら、この辺のやっぱりその提案を、ある程度聞きながら、目標に向かって推進していきたいなというふうに思います。それから、定住に最も必要なことは、先ほど委員会のほうから意見書というものを出しました町有地の件なんですが、やはり住むところがないとどうしても移住するって言っても、じゃあどうするのって話になるわけですよ。ですから松ヶ丘団地も、それから古くなりますけれども、蔵王町の遠刈田温泉の北山も土地がちゃんと整備してあれば、将来的にあのように人が住むわけですから、ですからそのような施策も必要でないかなと。

　　ですから私はここの質問の中に町有地の有効活用というのを出したわけですよ。ですから、この有効活用するためにも、どこどこの地区は、通学に便利だから子育ての人住んでねとか、ここの地区はこれこれこうだから、ほかの通勤の人たちが住んでくださいねとか、この土地はこうだから３世帯の人住んでくださいねとか、いろんな活用方法があると思うんですよ。ですからそのような、やっぱり分析をしながら、有効に活用していかないと、やはり定住していただきたいと言っても、やはり来る人が、いや、どこ、じゃあ住むところどうするのと言ったときに、ないんですよ。ですからその辺のとこもよく考えていただきながら、この有効活用をしていきたい、いっていきたいなと思うんですけど、その辺のところをお伺いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　おっしゃられるとおりであります。蔵王町の場合、この町有地でありますが、町有地の有効活用できるのが今４件、４つの区画ぐらいなんですね。今、町有地全体的に16あるんです。16のうちの４か所です。普通財産として。それはなぜかというと、今日区長会の皆さんもいるので、何で16もあるのにたったの４つしか売却考えられないんだということでありますが、議員が分かるとおり派出所ありますよね。派出所の上物は交番の上物は県で造るんです。ただし、土地は町のものなんです。だからそのように１つの例をたどれば、派出所、ああいうところなんか全部蔵王町の町有地であるということなんですね。そういったことがずっとやっていくと、16あるんです。ただその中で、売却できるのが４つありますので、それは令和４年度に売却に向けて、検討していこうと。じゃあ、そこがどのぐらいの広さだから、じゃあそこに下水道まで入れるかどうかということ含めた、その辺まで検討しながら、まず令和４年度は検討、そして５年度に向けて売却、そしてそれが１区画がいいか２区画がいいか。３つぐらいに分けて分譲しようかと、その辺も考えての対応をさせていただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　町長、ぜひ目的を持って、やはりどんな政策が必要なのかというふうなことを一つ一つ、その重要案件に分けながら、この移住対策には取り組んでいっていただきたいなというふうに思います。

　　次の２点目、お願いしたいと思います。

　　２点目財政計画について。行財政改革により、財源をしっかり確保することは当然だが、歳出において執行する事業の取捨選択を厳しくするとあるが、今般のコロナ禍で中止した事業や補助金、助成金等が本当に必要だったのか見直しの考えはあるのか。また、老朽化している各種公共施設の維持管理についても、中長期的な財政計画をもとに進めてく必要があると思われるが、考えを伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　次に、第２点目の財政計画であります。初めに、コロナ禍で中止をした事業や補助金、助成金等が本当に必要だったのかを、見直しの考えはあるのかについてお答えをいたします。令和２年１月に、国内で初めて感染が確認された新型コロナウイルス感染症は、自治体の行政活動にも大きな影響を与え、３密の回避や、身体的距離の確保などの徹底により、各種イベントなどの中止、延期が余儀なくされたところであります。中止、延期となった事業予算は、やむなく減額補正をさせていただいたところでありますが、このような事業をはじめ、各種事業の取捨選択については、例えば、補助金交付要綱においては、必ず終期を設置し、補助事業の見直しを図っております。また、私が令和３年10月8日付けで、全課長等に通知した令和４年度予算編成方針の中では、全ての事務事業において、コロナ禍を前提とした、新しい日常に対応する形に事業を再構築して要求することとし、特に、令和２年度及び令和３年度に中止または規模縮小した事業については、事業実施の是非、実施方法の見直しを必ず行うことと指示をしているところであり、これによりまして、各課等の事業は見直しが図られているものであります。

　　次に、老朽化している各種公共施設の維持管理についても、中長期的な財政計画をもとに進めていく必要があると思われるについてお答えいたします。本町の主な公共施設等は、昭和40年代から50年代にかけて集中的に整備されていることから、施設の老朽化に伴う維持管理は、年々費用がかさんできております。そのため、平成22年９月には、行政財産として管理する建物の修繕、そのほかの維持補修に充てるため、蔵王町公共施設等維持補修基金条例を制定し、積立てと活用を図ってきたところであります。本町では、公共施設等総合管理計画や、学校施設長寿命化計画を策定してまいりましたが、令和９年４月開校予定である統合中学校の建設に伴う多額の財政需要は、老朽化した公共施設等の維持補修費の増大と併せ、今後の財政運営に大きく影響することが見込まれることから、引き続き、庁舎内各課等の連携を深め、特に公共施設マネジメントに重きを置いて、安定した財政運営を目指し、計画的に取り組んでまいりたいと考えているところであります。以上で。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　ありがとうございます。今、当然費用が補修のためにかさんでくるってことは当然これから考えられるというふうなことなのですね。当然見直しを行って基金を積立てながらやっていくというような答弁でした。当然それをやっていかなきゃいけないのかなというふうに私は思いますけれど、町のほうでも評価すべき点は、行財政改革を推進するのに３つの取組を職員に科しましたよね。ですからそのようなとこも含めて、やっぱりしっかり職員のほうでやっているっていうことを認めながら私は質問するんですけれども、実は先ほど町長の答弁に、施政方針にもあったとおり、５億1,000万円の基金残があって各比率とかそれから施政に関してはおおむね健全でいっていると、今のところはそうです。しかし、これからどうなるのというようなことなんですね。

　　今、中学校のことにも触れましたけれど、まず、私が質問した中でやってほしいのは、当然のことながら、もう少し本当に必要な事業であったのかと。コロナ禍で実施しなかったけど、本当にそれが大丈夫だったのか。あとはもっと縮小してやってやればいいんじゃないかとかあるんです、その見直しの仕方というのは。その辺のところは今回の予算書を見るとそんなに変わってないのかなというふうに私は思うんですけれど、ですからその辺の是非、コロナ禍においての、中止になった事業等々に関しては、補助金ももちろんそうですが、ぜひもう少し、見直しをきちんと図りながら、その事業の推進を図っていっていただきたいなというふうに思います。私が心配しているのは、今回そのコロナとか関連とか、それからウクライナ問題も当然あるんですけれど、いろんなものが上がってきております。その値上がりの中で、特に新中学校の建設、それからこれから計画しているその給食センターなんかも含めて、多分、予算化しているよりも、オーバーするんじゃないかなというような気はしているんです。ですから、その辺のところも視野に入れなくては駄目なのかなというふうに思うんですね。ですから、それをしっかりしながらこの取捨選択をやりながら、こういうところにお金をきちっと回せるような、１番のメインの事業が中学校の建設なんでしょう、町長。今のところは。ですからその辺のところをきちんとした形で、やっぱりやっていかなきゃいけないのかなと私は思うんですね。その辺のところをお答え願えればと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　それが財政のほうのまちづくりで今やっていますが、１つは10か年のローリングっていうのはあるわけですから、それにあと、それを３年ごとの見直ししながら、それとあと、第五次長期総合計画と照らし合わせながらやっていますし、ただ、今後予定される大型の事業というのがたくさん今からあります。１つは統合中学校建設、そしてそれに合わせた中学校の周辺道路、町道の整備、それとあと役場庁舎の屋上の改修、雨漏りの対策、まだこれ後でいいんでないのということで私ちょっと内部で話したら、いや、もう、大分厳しいんですということなので、それとあと地域公共交通の整備、これが中学校の令和９年４月の開校に向けて、やはり、町内の公共交通、今これ立ち上げて、今月、議員の皆様にもお話しできるかと思いますが、そういった公共交通の見直しも今やっていますんで、それの関係、あと認定こども園、金曜日の日、先週金曜日お話をさせていただきました。宮の幼稚園と、保育所を一つにして認定こども園、そして、永野の保育所と幼稚園を一つとして、そして認定こども園、ただし、遠刈田については、今のままの幼稚園の姿でさせていただきたいというお話をさせていただいたところであります。それとあと学校給食の共同調理場の新設の更新。更新というか施設の中学校のところに持っていく必要があるんじゃないかと。そのときのいろんな補助メニューがつくかどうかってことを今、担当課のほうで調査、調べをさせてもらっているところであります。ということは今の調理場が、もう、しょっちゅう、毎年毎年、何百万円の単位で、修理をしているというのが今の現状であります。それと学校施設の統合、施設更新後の跡地の整理事業、どのような、そのまま中学校そのままで、どっかの企業が来ればいいんですが、それを更地に戻したほうがいいのか、そのままで企業誘致等の、これも並行して検討していかなくていけないんでありますが、そういったこれからやはり大きな、今言ったことだけでも、財政を大きく負担かける問題、今度じゃあ掲げてないのでは、やはりこの蔵王病院をどのような方向で維持、今現在維持していますから、維持の仕方、それと、１番は刈田病院であります。刈田病院の仮に解散していく場合は、何億、10億まではいかないでしょうけれども、お支払いが出てくると。

　　それと、あと年々年々今上がってきているのは、仙南広域行政でやっている消防の問題。葬祭場含めたごみ処理等々含めた、これの二市七町での負担割合が年々上がってきているということであります。

　　それとあと先ほど代表質問で議員からあったように、もう１つは、今、一般住宅の材料費が大分上がってきてですね、あとは手に入らない、これ自動車メーカーもみんなそうなんですが、今、大きな、それが問題になっている。ですからその辺がちょっと見えないところもありますが、そういったことで小麦粉の問題で全食品メーカーが全部、今、１割から10％から15％ぐらい上がっているというような状況であります。そういったことをいろんなことを考えながら、今財政との、そして、担当課長等含めて、これからのいろんな物を英断して、そしてそれに対応していくためには、緊密な財政も考慮しながら、そしてやはり、できるだけ少額で大きな効果ができることを考えていかなければいけないというふうに思っているところであります。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　町長がやっぱりおっしゃるとおり、今いろんなところにお金をかかるわけですよ。要するに仙南広域にしても、それからここにあるこの下八山の架け替えにしても、これからこども園の用地買収にしても。ですから今後取捨選択という、ここに述べているとおりは、やはりそのある程度のやっぱり、きちんとやっていくっていうよう施政が述べてあるわけですから、その辺のところをきちんとした形でやはり選択してほしいわけですよ、こっちは。施政方針の14ページにもあるとおり、要するにその橋なんかも105か所ある中で、結局、これをどのようにして補修したりして維持管理をしていくのかというふうな部分も気になるんですね。それを計画的にやっていかないと、やはり支出ばかり多くなるのでは、どうしても基金なんか取崩さなきゃいけないし、収入と言っても、結局、交付税で来る分に関しては、ある程度ひもつきで来るのがいっぱいあるわけですよ、自由に使えないお金が。ですから、そういうことを考えたら、やっぱり町の事業をある程度見直していくのが必要なんじゃないかなというふうに私思ったからこの質問をしたんです。それに、もう１回お答え願えればと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全くおっしゃるとおりです。ですから、今回の令和４年度の当初予算組むに当たっても各課からは、やはり、これもしたい、これもやらなければいけないとたくさんあって、それを財政課で各課とのヒアリングしながら、今回のこの予算になったわけでありますが、やはり各課のほうも本当に、例えば１つの例を言えば農林観光、観光の問題。これインバウンド。インバウンドを国が方針出してからでは遅過ぎるんですね、本来は。だけれど、そこは少し我慢をしていただきながら、民間の関係の皆さんと対応していくぐらいの、本当に僅かな額面ぐらいで、少しちょっと抑えてもらった、町独自ではあれなんですが、そういうたくさん、それとあと町の一財ではなくて、できるだけ国の補助金に合体するものを優先的に考えて、そして、今回の令和４年のほうに出すようにと、いうことでそういうことを私、あと副町長、財政のほうで、あとは担当課とヒアリングしながらやって今回の数字になったわけでありますが、基本的なところをお話をしていかないと、それぞれの課のお話を聞いたら五、六億円ぐらい上乗せだったかな、それを大分抑えて今回の予算になったところであります。ですから、そういった面では、大沼議員からいろんな今、指摘受けていますが、これはもう毎年のことでありますので、毎年毎年、やはり財政課長はしたくないというぐらいの、そういう各課との喧々諤々しながら、それで取捨選択をさせていただきながら、毎年、当初予算に数字が出てくるというのは、今の各課の現状でありますので、一生懸命に対応しているということをご理解いただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　ぜひ、私のここで代表質問している部分を考慮していただきながら、財政改革、行財政改革について推進をしていっていただきたいなというふうに思います。時間も時間なので、３番目に行きたいと思います。

　　３番目、地域おこし協力隊について質問したいと思います。農業と観光を主とした役割に重点をおき、受入制度を設計し、公募するとしているが、具体的な取組と内容を伺いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　次に、第３点目の地域おこし協力隊についてであります。本町における地域おこし協力隊の導入に向けての取組は初めてであることから、昨年、宮城県が実施する地域おこし協力隊アドバイザー派遣事業を活用し、アドバイザーとの相談事業を行ったところであります。今後の具体的な取組と内容でありますが、令和４年度中に隊員の募集と選考を行い、令和５年度からの活動を予定しております。詳細な隊員受入れの制度設計は、これらの業務になりますが、主に農業と観光に携わる２名の隊員を採用したいと考えております。現時点では、大まかでありますが、農業部門では６次産業化を主軸として、６次化の浸透を図り、町内の農業の魅力を掘り起こし、販路拡大につなげていきたいと考えております。観光部門では、食育や体験型イベントの企画運営を主軸として、体験交流メニューの開発や、特産品の生産地見学ツアーの実施などにより、町の魅力の発掘につなげていきたいと考えております。いずれにしても、人や企業の協力なしではなし得ないものであります。人と人、人と企業、企業と企業をつなげる人材コーディネーターのような業務にも携わってほしいと考えているところであります。このようなことから、本町の魅力を十二分に発信し、地域おこし協力隊の導入によって、活力あふれるまちづくりを目指してまいりたいと思っております。以上申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　これに関しては私も一般質問しておりますし、それから町長の前の答弁ですと前の経済常任委員会の答弁ですと、平成４年から受入れていく予定であるというふうな答弁をしております。そんな中で、ようやくこのような事業が実現していくのかなというふうに実は期待をしておりました。それで、これに関しては平成５年から要するに受入体制と、これから今、２名を受け入れる体制の予定だということで、これからいろんなことを決めていくというふうなことなんですけれども、そこまで考えていたのかなと思って私は質問を予定はしておりました。その中で、地域おこし協力隊を実は利用しているっていう自治体を、ある程度ちょっと近隣のところ行ってみますと、最終的にはこの方たちがその地域に根づいてほしいということなんですね、１番は。そのための地域おこし協力隊なんですよ。当然、町のいろんなところに関連しながら、町との交流を人との交流を図りながら、そこでそこの要するに、自治体のほうに住んでもらうというふうなことが本来の目的だと私は思っております。そんな中で、いいですか、まず１番最初に必要なのは、住むところなんですね。申し訳ないんですが町営住宅にはほとんど住みません。きちんとした形でやはり住むところを準備してあげないと、これはちょっと難しいと思います。

　　それと仕事の内容、今ざらっと聞いたんですけど、６次産業化についてと、それからいろんなイベント等々に関して１つとしても、コーディネーターということで観光分野に対してはやりたいと。であれば、事務所はどのようにするのかとか、それから身分はどのようなことで雇うのかとか、そういう部分がまだはっきりしてないんですが、その辺のところ、これからだっていうのはこれからのことで構わないんですが答弁願いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほども申し上げたとおり、４月になってから新たな人事異動だとか含めて、いろんなことを新たな姿になって、各課でやっていきますが、まずできるだけ早く今お話しされたことをまとめて、そして募集できる環境を整えていきたいと。令和５年度からそれを採用していける環境を整えていきたいということでありますので、私たちのほうも今ネット社会でありますんで、いろんな全国を全部見させてもらっています。ただそれが、本当にまちづくりとして、そこに残ってくれる方が100％みんなそうかと言ったらなかなか難しいというのは、１割残ったらいいほうですよ、本当の話。ですから、ただそれを、やはりきちんとやってくれる方々が、楽しく、そして対応できる環境を整えてあげるほうが、私は、そしてその中で協力隊の人が、この蔵王町いいねと。実は、あんまり言っちゃうとあれなんだけれども。やめます。渡り歩く人もいるんですよ、実は。やはり、年間年間の報酬をいただきながら、それで３年間でありますので、そんなことで、やはり根づいてくれる方をぜひひとつ募集をしていきたいと思っておりますので、ぜひひとつ面接員になっていただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　今町長おっしゃったように失敗する例とかというのはそこにあるんですね。実は今、渡り歩くって言ったけれど、結局は補助金頼みで、補助金生活したいというような部分がありまして、その辺もちょっと私把握しておりました。ですから、さっき、今私が言ったのは、だからここに根づいてほしい人をどういうふうな形の中でそれを目的とするんでしょうというようなことでお伺いしたわけですよね。ですから、やはり失敗している例はもちろんいっぱいあるんですよ。しかしながら成功している例もあるんですよね。１割しか残らないと言っていますけど、その１割にかけるというふうな意気込みがなければ、この事業は起こす必要がありません。ですから、やはり地元にある程度残っていただくような支援を町はしっかりとやりながら、こういう人たちの募集をかけないと、多分失敗に終わるというふうに思います。ですから、いいですか。その辺のところをよく加味しながらやっていただきたいというのが、まだ今の答弁を聞いていると、まだよく決まっていないみたいなことだったので、私の質問用意していても、全然あれですけれど。いずれにしても、今度の観光に関しても、いろんな形の中でその交流人口を増やしながら、いろんな人、蔵王に来てもらって、蔵王の魅力を知ってもらいながら、そういうふうなことを踏まえながら今度は定住移住につなげていくというようなリンクも考えられるんですね。それから農業に関しては新規就農制度ってありますよね。その制度の活用とかリンク、これからこの地域おこし協力隊農業に６次産業化という形の中でやっていきたいというだけど、６次産業化といって簡単じゃないからね、これ。言って悪いけど。だから、やはりきちんとした形で、その農業に携わっていけるような人も、果たして募集するのかなっていうところが私聞きたかったところだったんですよ。協力隊の部分が終わった時点で、新規就農制度、国から補助金ありますので、その辺のところも、その次はこれを利用して農業のほうに移住してみませんかっていう形の中で、リンクしていければいいのかなと私勝手に思ったんですけど。その辺のところをどのようにお考えですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全く同じです、考え方。全くこういった方々が、あくまでも定住につながることが１番の魅力です。そして、いつまでもこの蔵王町の農業と観光のよさをまず知ってもらって、そして、いろんな農産、県内で12品目あるんですから、県内の有数の産物が、そういったものを蔵王町からいろいろと発信、そしてまた６次産業化として生み出す、そういったことをそうしたら、やはり、地域おこし協力隊で来た方も、蔵王町は温泉もあるし、観光もある、じゃあ私住んでみようかなと、そういった出会いの場にもなっていただければうれしいなというふうに思っています。

　　それとさっき言われた、このまだ中身考えてないのかということですが、担当課では考えているんですよ、いろんなこと。ただ、私、副町長が入っての、方向性がまだやはり詳細の部分、それがまだ決まってないということでありますので、当然ここに議題として出す限りは、しかりと対応していることだけは間違いないんでありますので、ご理解いただければと思っています。

　　ただ私たちが入って、いろんなことになっちゃうと、予算との今度、兼ね合いも全部出てまいりますので、そういったことで令和４年度は、いろいろと検討しながら、そして、募集要項に募っていきたいというふうに思っています。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　時間がありませんので、素早く行きたいと思います。町長、この定住にしても、それから協力隊にしても、やはり今、町長はネットが発達しているからネットで見られるんだって話はあったんだけれど、実際に成功したところの視察に行くのが非常に大切だと私は思っています。ですから、コロナ禍でこの視察に関しても、なかなか受入体制が取れないとか、行きたいと言っても行けないとか、そういうふうな部分が今、発生しているんで私の一般質問の、しつこいような追跡質問もなかなか出来ないでいたんですよ、実は。ですから、やはりしっかりしたこういういろんな事例がある自治体がいっぱいありますので、その辺をぜひ視察に行っていただいて、やはり自分たちの町にあった事業という施策をやっぱり考えていただきたいなと思うんですね。特に私が行ってきた豊後高田市なんていうのは、非常に住宅の供給に関しても非常によくやっている自治体でありますので、ぜひ行って見て来てほしいなというふうに思います。

　　それから協力隊にしても、川崎町とかそれから、七ヶ宿町とかいろんなそういう丸森町とかある。私のちょっと感じた面では、非常によくやっているなというふうな部分がありますので、その辺のところも考慮しながら、推進していっていただきたいなというふうに思います。以上で私の代表質問を終わりたいと思います。

○議長（村山一夫君）　以上で代表質問を終わります。

　　以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

　　本日はこれをもって散会いたします。

　　大変お疲れさまでした。

　　　　　午後４時００分　散会