令和３年蔵王町議会定例会９月会議
令和３年９月１７日（金曜日）
出席議員（１５名）
１番 松 﨑 良 一 君 ２番 加 川 敦 君
３番 大 沼 昌 昭 君 ５番 平 間 徹 也 君
６番 佐 藤 敏 文 君 ７番 齋 藤 英 之 君
８番 平 間 武 美 君 ９番 佐 藤 長 成 君
１０番 三 沢 茂 君 １１番 遠 藤 裕 一 君
１２番 外 門 清 君 １３番 村 上 一 郎 君
１４番 葛 西 清 君 １５番 馬 場 勝 彦 君
１６番 村 山 一 夫 君
欠席議員（なし）
説明のため出席した者
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町長 |
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村 上 英 人 君 |
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副町長 |
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平 間 喜久夫 君 |
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会計管理者 会計課長 |
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佐 藤 浩 明 君 |
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総務課長 |
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宍 戸 光 晴 君 |
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防災専門監 |
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砂 金 毅 君 |
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まちづくり推進課長 |
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佐 藤 長 也 君 |
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町民税務課長 |
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大 槻 充 夫 君 |
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保健福祉課長 |
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鈴 木 智 子 君 |
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子育て支援課長 |
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佐 藤 敏 彦 君 |
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環境政策課長 |
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宮 澤 一 弘 君 |
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農林観光課長 |
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加 藤 勝 彦 君 |
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建設課長 |
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森 良 光 君 |
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病院事務長 |
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山 家 信 行 君 |
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上下水道課長 |
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平 間 勝 文 君 |
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教育長 |
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文 谷 政 義 君 |
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教育総務課長 |
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福 地 実 幸 君 |
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生涯学習課長 |
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我 妻 敏 君 |
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スポーツ振興課長 |
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佐 藤 孝 志 君 |
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農業委員会事務局長 |
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村 上 伸 浩 君 |
事務局職員出席者
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事務局長 |
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鈴 木 賢 君 |
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書記 |
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相 原 宏 美 君 |
令和３年９月１７日（金曜日） 午前１０時００分 開議
日程第 １ 会議録署名議員の指名
日程第 ２ 諸般の報告
日程第 ３ 一般質問
日程第 ４ 陳情第 ２号 辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転
について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解
決することを求める意見書の提出を求めることについて
日程第 ５ 陳情第 ３号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求
める意見書の提出を求めることについて
日程第 ６ 議発案第４号 辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転
について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解
決することを求める意見書案の提出について
日程第 ７ 議発案第５号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求
める意見書案の提出について
日程第 ８ 議案第７０号 令和３年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前１０時００分 開議
○議長（村山一夫君） 皆さん、おはようございます。
今日は一般質問が午前中２名、あと午後から補正予算ということでございますので、今日の審議もよろしくお願いいたします。そしてまた、闊達な質問の攻め合いになればなと思っておりますので、本日１日、よろしくお願いいたします。
会議開会に先立ち、本日は、新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。
また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきましたので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
なお、クールビズ実施中ですので、上着の着用は各自の判断でお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、８番平間武美君、９番佐藤長成君を指名いたします。
○議長（村山一夫君） 日程第２、諸般の報告をいたします。
本定例会９月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会９月会議に町長から追加議案として議案第70号の１件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。
次に、去る９月１日に総務経済常任委員会に付託された陳情第２号並びに陳情第３号の審査結果報告については、お手元に配付のとおり、総務経済常任委員長から報告があります。
次に、本定例会９月会議に、齋藤英之君から議発案第４号、佐藤敏文君から議発案第５号の２件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりであります。
次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
以上で諸般の報告を終わります。
○議長（村山一夫君） 日程第３、一般質問を行います。
本日は、２名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名については、一般質問通告書として、昨日16日にお手元に印刷配付のとおりであります。
質問される議員にあらかじめお知らせしますが、質問時間は30分以内ですので、５分前になりましたら、ベルによりお知らせいたします。その後、時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。
なお、町長等に対して、論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。
最初に、１番松﨑良一君の質問を許します。登壇願います。
○１番（松﨑良一君） 皆さん、おはようございます。
それでは、お許しをいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。
１．人材育成の実効性について。
近年、少子高齢化社会の急速な進行とともに、生産年齢人口の減少は、これまで築き上げてきた良質な社会構造が揺れ始めている。この変化は、自治体にも表れ、現在のような体制で運営を継続するのは困難になると予測されている。
一方、コロナ禍における生活スタイルの変化により、テレワークやリモートサービスの活用の定着が進み、多様な働き方やデジタル化社会へと急展開し始めたことで、民間の人材獲得競争が一層激化している。そうした中、職員採用をプロモーション化して人材獲得へ積極的に取り組む自治体が増えている。本町の町政ニーズも複雑多様化する傾向から、人材育成の重要性が高まっていると考える。
そこで、下記の項目について、町長の見解を伺う。
１）職員採用の現状と課題について。
２）採用見直しについて（情報発信、年齢、社会経験、ＵＩターン枠）。
３）人材育成の見える化について（基本方針の改定、人事評価の活用、職場機運の醸成）。
以上でございます。
○議長（村山一夫君） 町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長（村上英人君） 皆さん、おはようございます。
今日、一般質問２人でございますので、真摯にお答えしていきたいと思っております。
松﨑良一議員の一般質問、「人材育成の実効性について」お答えいたします。
まず、第１番目の「職員採用の現状と課題について」お答えいたします。
松﨑議員ご指摘のとおり、「人材獲得競争の激化」の影響は、最近の本町での職員採用においても、少なからず感じておるところであります。
コロナ禍前までの近年の公務員の給料については、民間企業の業績回復を背景とし、初任給水準やボーナス支給率引上げの人事院勧告がなされてきたところでもあります。
しかしながら、給与面での待遇改善の一方で、本町の職員採用試験の応募者数については、初級・一般行政の場合、平成24年度以降毎年30人を超えていたものが、平成29年からは減少し始め、現在では20人程度となっております。
また、専門的な資格を必要とする職や障害者の採用に当たっては、応募者、合格者とも極めて少なく、募集しても応募がないことも多いのが実態であります。
さらには、職種にかかわらず、採用内定者が採用を辞退するケースが見られるようになり、昨年度実施した採用試験においては、辞退者が４人に上ったところであります。
総務省内に設置された「地方公共団体における今後の人材育成の方策に関する研究会」では、価値観の変化・多様化が一層進み、若者や働く世代が柔軟な働き方やライフスタイルを選択できる社会を求めていると分析をしております。
この分析から、本町での受験者数の減少や採用辞退者の増加は、いわゆる「売り手市場」の傾向の中、新卒者などがより働きやすい職場に流れていることによるものと考えております。
次に、第２番目の「採用見直し」についてお答えいたします。
現在、実施している本町の職員採用試験につきましては、試験における公平性・客観性を確保するため、１次試験を「統一試験」として宮城県町村会に委託をしております。
緊急で職員を募集する際などの例外を除き、県内全ての町村が同様に委託しておりますが、年齢等の受験資格については、各団体ごとにそれぞれ定めるものであります。
まず、本町における「年齢」の要件につきましては、受験できる年齢の上限を引き上げ、より多くの方が応募できるよう、見直しに取り組んできたところであります。
初級・一般行政で申しますと、平成25年度以降、新卒者・社会人経験者を問わず30歳以下の方が受験できるように年齢要件の上限を引き上げて実施してきたところであります。昨年度及び今年度は、高校や大学卒業の時期が就職氷河期に該当する年齢層（今年度末の年齢が37歳から45歳まで）を対象とした採用試験を別枠で実施しているところであります。
また、専門的な資格を必要とする職や障害者の採用試験については、応募できる年齢上限を初級・一般行政の試験よりもさらに引き上げて実施することで、間口の拡大に努めてきたところであります。
次に、「情報発信」につきましては、採用試験の情報を広報ざおうに掲載することに加え、緊急で職員を採用する必要が生じた場合においては、全戸配布のチラシにより周知を図ってまいりました。さらに、広く町外の方にも受験していただけるよう、全ての試験の実施について、町ホームページに掲載をしております。
また、土木技術や保健師など資格要件のある職種の採用試験については、関係課の課長が大学内のキャリアセンターなどを訪問し、ＰＲを行ってきたところでもあります。
本町では、必要な職員を確保するため、少しずつ改善を重ねながら採用試験を実施してまいりましたが、一方で、コロナ禍が社会全体の変容を加速化させており、従来のやり方と同一線上の取組では、ますます人材獲得が難しくなるものと考えております。
全国では、職員採用試験のイメージポスターやプロモーション動画を作成するなどして応募者増につなげようとしている自治体もあります。
今後、本町が必要とする人材に採用試験を受験してもらえるよう、他団体の成功事例を参考に、本町に合った試験の実施方法や職場のＰＲを検討してまいります。
次に、第３番目の「人材の育成方針の見える化」についてお答えいたします。
本町職員の人材育成につきましては、「蔵王町人材育成基本方針」にのっとり取り組んできたところであります。
この基本方針は、人材育成を組織の重要課題として捉え直し、部下の育成や自己啓発に全庁的に取り組むことや目指すべき職員像を明確化したものであり、平成12年３月に策定をしたところであります。
全国の市区町村のうち、半数以上が当初策定時から一度も改定していない状況であり、本町の基本方針についても、策定後20年以上が経過しております。改めて読み返しますと、社会の変化に伴い、人材育成の方策など見直しを検討すべき項目が散見されるところであります。
コロナ禍により社会全体で働き方改革や価値観の変化が進む中、本町の職員に求められる人材像を明らかにし、職員間で共有することや職員募集の際に発信することは、これからの人材確保や人材育成に不可欠であります。
今後、本町においても、複雑化・多様化する行政課題に対応できる組織の実現を目指し、組織としての一体感を醸成し、職員の意欲や組織力の向上を図るため、さきに申し上げました研究会の報告書を踏まえた人材育成基本方針の改定に向け、検討を進めていきたいと考えております。
以上を申し上げまして答弁とさせていただきます。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） 大変丁寧な答弁いただきましてありがとうございます。
何点か少し再質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
１点目の職員採用の現状と課題については、非常に人口減少化社会に伴って、なかなか他産業との競争もあって、ますます厳しさを増してきていると、このようなことでご報告ございました。平成24年度以降から比べますと、30人を超えていたものが現在は20人程度になっているということで、その厳しさが一層増してきているのかなと、このようにも感じました。
本町でのこうした職員採用に当たっての人材像といいますか、こういった人材像を描いて、こうしたことを思い描きながら、そういったところを重点的に捉まえて採用に当たっているかと思うんですけれども、その辺の人材像について、どのようなお考えで採用に当たられているのか。また、どうした人材を求められているのか、その辺についてちょっとお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） あくまでも、先ほど言いましたように１次試験でありますが、これ宮城県の町村会のほうにお願いをしているところでありますので、そこで最低限のラインがありまして、そのラインを超してきた方を今度２次試験として私たちが面接をしていくところであります。そういった中で、職員に求められた能力だとか、私の考え方でありますが、職員というか、個性だとか、得意なもの、不得意なもの、職種によっても求められる能力は違うかと思いますが、１つは、時代が変わっても、どんな職種であっても、必要とされる能力ある、現行の基本方針である、違うんだね、新規採用の人の能力ですね。今頑張っている人じゃなくて。ええ、そうですね。
実は、１人の採用時間というのがなかなか、20分、30分ぐらいかければいいと思うんですが、私と副町長、総務課長、この３人で面接をやっていくわけでありますが、その中で、３人で大体20分ぐらい、本当は30分ぐらいかけたいんですが、やはり合格してきた方々、あまり１日過ぎてもまずいので、大体30分ぐらい、長くても30分ぐらいでありますが、そういった時間制限をしながらやっていくんですが、ただその中で、なかなかこの20分から30分の中で、その人が見えない。ただ、履歴書の中に、大学でいろんなこと、サークルやってきただとか、どっちかというと、私の場合は、部活をやってきたり、あとはいろんな社会で言ってみれば何というんでしょうね、その人が大学生活の４年間だとか、そのほかに大学に学びながら、そして社会とのいろんな経験をやってきたこととか、そういったことを、それと町外の方も結構多いんで、なぜこの蔵王町に受験しようとしたのか、その動機を含めて、いろんなそういったところを重要視しながら、ただいろんなことをお聞きするわけでありますが、先ほど言ったように、その人の性格だとか云々というのは、なかなか奥まではつかめない。ですから、そういった書類等々を見ながら、特に部活をやっていると精神的にも体力的にも、そしてなかなか強さがあるのかなというふうに思っております。そういったいろんな履歴書、そしてあと高校、大学のいろんな、あと社会貢献に当たってどういったことをやってきたのか、そういったところを重要視しながら面接をさせてもらっているところであります。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） １次試験通って面接というふうになった場合に、そうした中での１対１の中で見えてくるものといいますか、今後、職員として活躍していただくためにはやっぱりそれなりの話術であったり、現場対応能力等、そこに備えているのか、そうした部分も非常に採用の中では大事になってくる部分ではないかなというふうに思いますけれども、ただ今時代が時代でございますので、なかなかその辺の見極めも難しくなってきているとは思いますけれども、そうした観点について、非常にご苦労なされて、そして採用の通知を出して、その後、この報告にもございますけれども、採用になったとしても途中から辞められるというケースも増えてきているというか、そういう傾向にあるということも答弁書にいただきました。そういった途中で採用がやめられる、あるいは辞退されるというケースについては、いろんな諸般の事情があるんでしょうけれども、そうした部分についての対応について、どのように今後持っていかれるのか、その辺の考え方についてお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 本当にいい人を採用したなと思って、一番の最近の今年の事例だと、土木のほうに、建設課に民間から社会人枠で採用させていただいて、蔵王町に３年間いて、そしてこの蔵王町からまた別、移ったわけでありますが、なかなか社会経験して、建設会社に勤務して社会経験をして蔵王町に来て大変発揮してくれたんです。そういった面では社会人枠というのはとてもよかったし、それとあとそういう経験が、民間の場合の、そして職員の人たちも随分いろいろと割拠してくれたりして、そういったあれでよかったんですが、やっぱりそういう雰囲気だとか、町だとかじゃなくて、ある意味その人の個人の、言ってみれば町内の方が、採用が、試験に、採用して来ない。来ても１次試験で通んなかった。そうすると、どうしても町外、仙台周辺から蔵王町に通う方も多いところであります。そうすると、どうしてもやはりその辺の問題もあるのか。ただ、町としては、１つの例を申し上げたんですが、そういった方々は大変社会人経験枠の中で、課の中では活性化されながら大変よかったわけでありますが、ただその人の将来のことを考えると、どうしても、やはり大分私もお話しさせていただいたんですが、どうしようもないということであります。それに、いろんなことを我々のほうも反省ではないんだけれども、いろんなことを検討しながら、総務課長なり、あと担当課、あとは副町長とも、４人でいろんなお話もさせてもらっているんですが、やはりその人の個人の将来のことを考えちゃうと、どうしてもやはり抑えられないという問題もあります。そういったことで、町との人間関係で辞めていくという状況でなくて、その人の将来のことで、またあとさっき言った町内であればあれなんでしょうけれども、近くでなくて遠くだとどうしてもやはりそういった問題も出てくるのかなというふうには思っております。採用の段階でいろんなお話させてもらっているんですけれども、町内に住んで、ぜひひとつなじんでいただきたいだとか、ただやはり土木の分野というのはなかなか受験者がいないというのが大きな、今一番頭悩めているのは、土木採用が今一番頭の痛いところであります。そういったことで、努力させてもらっていますが、そういった結果もあるということであります。
あと、先ほどの問題ですが、どういったところを重要視しているかというと、１次試験の中で適性検査あるんです。その適性検査の中にいろんな性格判断だとか、いろんなもの等々あります。そういった適性検査も重要視させてもらっているし、それとあとさっき言うの忘れたんですが、我々の面接の前に約１時間ぐらいで１つの作文、原稿用紙２枚ですから800字で書いてもらうんです。そうすると、その人の性格も表れるし、ある程度町のほうでテーマは出すんですが、それにやはり素直に書いてくる方もいるし、あとは今の社会情勢を含めてきれいにまとめてくる。ただ、中には原稿１枚で終わっちゃう人もいる。１枚もいかない人もいるんですよ、正直なところ。いや、それではやはり採用するに当たってどうかということで、クエスチョンをしてしまうところもあるんです。やはりこの800字をいかに、原稿用紙２枚を少なくても８割、９割方書いて、それで１つのテーマを、あてがったものに対して、やはりその人の気持ちをやはり見るわけでありますから、そういったところも作文で重要視させていただいているところでもあります。
○議長（村山一夫君） 松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
なかなか限られた時間の中で、その人の性格とかいろんな部分については、なかなかはかり難いところもあろうかと思います。そうした中で、先ほど町長から申し上げられたように、社会人枠で採った方が勤められて３年ぐらいで退職されていく、辞退されていくと、こういったお話もございました。やはり採用されてすぐという方も何かいらっしゃるということもいろんなことで聞いておりますので、その辺のサポート体制といいますか、どうやっぱり採用まで、あるいは採用になってから働くまでのその期間のサポートであったり、また働いてから、入っていただいてからのサポート体制ということについても、やっぱり何らかの手を打っていくことも一つの考え方の在り方ではないかと。そのような対応なさっているということも、少し、薄々庁舎内でやっていらっしゃるということも伺っておりますので、その辺をさらに全庁的な形で、入ってこられた方に対する、職員に対するサポート体制、支えていく、こういったものが必要ではないかなと、このように感じましたので、質疑をさせていただきました。
１番目の問題につきましては、職員採用の現状ということでございましたけれども、今全庁的な職員の年齢階層の人員の構成比とかって、そういった部分について、もし今お分かりでしたら、その辺の分析もちょっとお伺いしておきたいと思います。
またあと、後段になってちょっとお話、質問したい部分で、女性職員の全体の職員の比率、割合がどのようになっているものなのか、その辺についても、もし今手元に資料あってご承知であればお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 今国の女性活躍の問題もありますし、またあと蔵王町も女性の方々、大分一生懸命頑張って、そして課長を補佐していく、そういった面で、補佐を大分、今課長職はこの議場にもいますが、今課長職は１人でありますが、本当に近い将来、課長になる方々、たくさん出てくるだろうというふうに思っていますし、ご存じのとおり、補佐で今女性の方々が大分活躍しておりますし、逆に男性の人たちに刺激が与えられているんではないかなというふうに思っているところでもあります。
そういったことで、この件については、総務課長、あと先ほどの研修等々を含めてたくさんやっております。これに当たって、担当課が、やはり１年かかりますから、仕事に慣れたり、あといろんな覚えていくこと、あとは慣れていく、あと人間関係の問題も含めて、これは担当課の課長をしながら、そしてやはり町民の皆さんたちになじんでいただける、そういった面で、一つはオアシス運動、私いつも言うようでありますが、「おはようございます、ありがとうございます、失礼しました、すみません」と、このオアシス運動、それとあとほうれんそう運動。「報告、連絡、相談」。やはり少なくとも、職員が各課で、朝８時20分から10分間ぐらい各課で朝の朝礼をしていますが、そういったことをしながら、それとオアシス運動とほうれんそう運動をして、そしてあと今日のいろんな各課のテーマでやっていただいていますが、そういった面で、あと宮城県だとか東北６県で研修所を設けておりますし、そういったところに初任者の研修というのもありますし、そういったあれも、３泊４日ぐらい、それも私は感想文だとか報告、全部直接私、一人一人、その人のお話を聞いて、大体20分ぐらいかけながら、その人に研修でいろんなお話を、また私のお話もさせていただいたりしているところであります。その辺ちょっと、この件について、簡単に副町長からもお話しさせていただきます。
まず総務課長からお話しさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 総務課長。
○総務課長（宍戸光晴君） 先ほど年齢構成のお話、ご質問でございました。その点についてまずご説明申し上げます。
令和２年４月１日現在のちょっとデータしか持ち合わせていなかったんでございますが、年齢層的には30代の職員が非常に少ない状況でございます。したがいまして、係長級の職員が今少ない状況でございまして、この前総務の決算審査のときも課長補佐に２つずつ係長が兼務でついたお話をさせていただきましたけれども、そのような状況でございます。
さらに、男女の比率でございますが、あいにくちょっと資料持ち合わせていないので、イメージで申し上げさせていただきますけれども、役場庁舎内等であれば、大体男性６、女性４の割合なのかなというイメージを持ってございます。ただ、町には幼稚園、保育所、児童館、病院もございますし、そういった全体を含めますと、ほぼ５対５くらいになるのではないかなということで、大変資料がなくて申し訳ございませんが、説明とさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 副町長。
○副町長（平間喜久夫君） 特に新人職員の研修、非常に松﨑議員おっしゃるとおりだと思います。うちとしては、これは毎年４月１日に辞令交付して、職員のということで、その後課長等会議もやっております。毎回言っているのは、やっぱり新人を育成するためには、担当の指導員、指導する職員を必ず各課でつけてほしいと。やはり誰に相談したらいいか分からないんですよね、最初に来た右も左も分からない状態ですから。この人があなたを指導する担当ですという形で、分からないことはその人にまずは聞いてというような形をやっぱり取っていって、しっかりとフォローしていると。採用前には総務課のほうでも事前に研修等もやって、町長からのお話等も含めて、いろいろ町の状況とか、公務員としての心構えとか、そういったものも、これも１日だけなんですけれども、何日もというわけにはいかないんで、そういうことはやらせてもらっております。実は職員、半年間は見習という位置づけになりますので、その辺もしっかり見ながら、この職員、今後町の職員として一生懸命やっていけるかどうか、それも見ながら指導してもらっているということでございます。
あと、新人研修については、先ほど町長が言ったように、必ず、例えば幼稚園、保育所の保育士、幼稚園教諭であっても、一般の方と一緒に、一般の行政と同じような新人研修を受けて、地方公共団体とはこういうもんだよ、地方公務員とはこういうもんだよというようなことも、基礎的な部分、しっかりと研修、３泊４日で受けてもらっているという状況でございます。友達できますからね、そこで。それも非常に後でいいのかなと思っております。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
総務課長のほうから答弁いただいたとおり、190ないし200いる職員の中での年代構成というのは、30代が少ないというふうに捉まえてもいいのかなというふうに思いますけれども、こうした今の職員構成の年代構成によって、ある時期が来ればそうしたいろんな危機的な部分も変わってくるわけでございますので、そうした形について、やはり何らかの形で、非常に厳しくなってくる中で、どうやっぱり人材育成をしながら住民の奉仕、あるいはそうした地域のいろんな道路であったりそうした部分を維持管理していくのか、非常に難しくなってくるのかなと、このような考えからちょっと質問させていただきました。
１番目ちょっと長くなりましたので、次に移ってまいりたいと思います。
先ほど、情報発信ということで、町のほうはホームページを使いながらそうした職員採用の周知に、あるいは募集に分かるような形でやっていると、このようなご答弁いただきました。ホームページでご覧になって、どういう内容で、あるいはそうしたアクセス数も含めて、その反響とかそうした部分、もし掌握なさっているんでしたら、ちょっとお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 先ほどお話ししたように、大半、面接のときに私がよく聞くんですが、この蔵王町の募集だとか、大変皆さん、採用に当たっては、若い方々ですから、まずホームページを見て、そしてまたよくこの蔵王町の福祉の問題だとか、そして町がどういったところに力を入れてきているのか、農業の、観光から、いろんなそういった総合的なことを皆さん頭に熟知しながら面接に向かってきているということあります。そういった面で、ずっと見ていると、やはりホームページが一番多いというふうに思っておりますし、またあと県外にいる大学生なんかで、県外にいる方々については、お母さんだとか、家族から、広報を見て「蔵王町採用しているからあなた受けてみたらどうなの」ということで、大学生が受けてきたと。ただそれも、実は今個人情報の問題があって、その方が埼玉のアパート、例えばね、関東圏だとか愛知県だとか、例えばそういったところからなぜ蔵王町に、受ける。ただ、それが現住所が分かんないわけですから、あとは分かんないわけです、この蔵王町との関わりというのは。いろんなお話をすると、やはりそういったことで、学びの関係で今そっちへ行っているということで、大半の方々が大体９割以上、もうホームページを見て、そしてあと受験の心得も全部ホームページから勉強していると。それと、さっき言ったように、あとは「蔵王町のほうで採用試験をやっているからぜひ受けてみたら」ということでの家族から言われて受けに来ているということが私の面接の中では、今までの中で、そういう比率であるということであります。
何か総務課長のほうから。
○議長（村山一夫君） 総務課長。
○総務課長（宍戸光晴君） お答えいたします。
大変申し訳ございません。アクセス数につきましては、ちょっと確認はしてきておりませんでした。ただ、今年の行政の初級職の試験については、実はあさって１次試験の予定で、県の町村会に委託しておりますけれども、蔵王町からも職員１名行きまして試験の対応をすることになっております。試験の申込みの方々を見てみますと、県内、他町村はもとより、今回県外の方からも申込みをいただいている状況でございますので、やはりホームページでの募集というのも効果があるものと考えておるところでございます。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
やはりいかに就活生の増加を図っていくのか。あと、見える形でやっぱりそうした発信をしていくことが大事なのかなということで質問させていただきましたけれども、いろんなところを見ますと、山形市あたりですと、市長さんが自らやっているところもありましたし、あといわゆる動画発信については、結構費用が、立派なものを作ろうと思うと50万円程度ぐらいかかるということで、費用対効果からいくとどうなのかなと。あと、鎌倉市さんのほうへもちょっと尋ねてみたんですけれども、これによる効果というのはなかなか分からなくて、アンケート調査でその実態が分かったというようなことでもございますので、やっぱり広くこうした発信をするということが大事なのかなと。
あと、ホームページ等の発信もございますけれども、今ホームページからツイッターに切り替えているところもあるようでございます。いわゆるホームページとかあとほかのいろんなところもちょっと下降ぎみなんですね、いろんなアクセスが。だから、そうしたところに切り替えているところもあるようでございますので、引き続きこうした情報発信に努めていただいて、やはりこうしたなかなか採用に応募してきてくれない、そうした就活生に対する取組としては非常に大事なのかなと、このように考えましたので、質疑させていただきました。
あと、次の年齢制限については、先ほど町長から答弁もありましたように、大幅に見直ししているということでございますけれども、37歳から45歳までということで、いわゆる氷河期に対する採用試験については、別にこれ該当外していますよね。（「氷河期は37歳から45歳までやっています」の声あり）これホームページ見ますと何かバッテンになっていたので、外していたのかななんてちょっと思いましたので、この辺も該当を含めながら今後やっていくことになろうかと思いますので、うん、何かホームページのあれを見ましたらペケになっていましたので、ちょっと違うのかなと思いました。そんな採用枠については、やはりこれまでとは違った年齢層も幅広くやっぱり受け入れていくということで、必要になってくるそうした採用の在り方については、変更していくということもそうしたことにつながっていくのではないかなと、このように感じましたので、させていただきました。
答弁いただいた最後の中にでも、専門的な、障害者の採用試験についてはというようなことで載ってございます。これは、なかなか応募に来られないというのが実態だということは前々からいろいろ伺っておりましたので、引き続きこうした観点についても、やっぱり取り組んでいく必要があるんではないかなと、このように感じておりますので、併せて今後ともお取組をいただきたいと思います。
あとは、そうですね、ずっと後ろに行きまして３番目の人材育成方針の見える化について、ちょっと飛んだかな。失礼しました。情報発信、年齢、社会経験ということでは、先ほど町長のほうから答弁いただきましたので、これは割愛いたしたいと思います。
Ｕ、そしてＩターン枠についての考え方について、改めて、こうした採用枠を設けて取り組んでいるところもいらっしゃいます。先ほど総務課長のほうからもお話ございましたけれども、県外からもそうしたものがあるということで、由利本荘市さんのところに電話しましたら、そうした取組によって令和２年度で４名枠、いわゆる秋田県外からの採用でそうしたことに至りましたというようなお話もちょっと伺っておりますので、そうした県外枠についての、移住・定住に対する枠として、そんな考え方もどうなのかなということで、質疑させていただきましたので、その辺について町長から答弁いただきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 当然、そういった必要だというふうに思っていますし、当然氷河期の募集、去年、今年させてもらっていますし、それと同じくやはり一度蔵王町で高校、大学と、そして今度社会人になって県外に行った方々、やはりふるさとに戻りたいという方に当たって、今言われたＩターンだとかＵターンを活用していきたいというふうに思っております。
その辺、今社会人というか社会人枠だとか、氷河期でやっていて、どのぐらいのあれかということを見てやっておりましたので、来年に当たってその辺の活用を検討というかやっていきたいというふうに思っております。
○議長（村山一夫君） 松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
移住・定住については、まちづくり推進課のほうでも一生懸命取り組んでいる内容でございますので、併せてやっぱりお互いに情報を取りながら連携していくことが大事なのかなということも感じましたので、質問をさせていただきました。
その次のところに移ってまいりたいと思います。
人材育成方針の見える化、基本方針の改定についてということで、今後、見直すべき検討項目が散見するところでありますと、このような前向きな答弁をいただいたところでございますけれども、確かに20年前とは言いながら、基本方針頂きまして少し見させていただきましたけれども、内容的にも非常に現代にも通ずるところ、たくさんありますので、こうしたところについて、やはり今に通ずる部分、あるいは時代が変わってきてちょっと捉まえ方が変わってきているという部分については、やっぱり今後見直ししていく必要があるのかなというふうに思っておりましたので、非常に、内容的には20年前とは言いながら、内容はすばらしい内容のものでございました。これを参考にといいますか、基本な形で人材育成の方策についてとございますけれども、これは特にお話伺ってもなかなかそこまではまだ検討されていないかもしれませんけれども、これと併せて人材育成というふうになってくると、人事評価、ここにはちょっと書いてございませんでしたけれども、これと連携しながらつくり、前段で、基本方針でつくって、そしてこちらに連動していく。これが人材育成のつながりというか、そうした連関が出てくるということでございますので、人事評価については、評価制度のやつももらいましたけれども、非常に内容的にはなかなか難しい面もあるなと、こういうふうな感想を持っております。ただ、この人事評価に対する23項の２項、総論の中では、これをやっぱりやんなさいよというふうに規定されてございますので、これらをやっぱりやっていく必要があると思うんです。期首と期末と、こうした面談の内容が記述されておりますけれども、我が町のあれには、こうしたところでのいわゆる本人からのそうした目標であったり、あるいは結果に対する評価とか、そうした面談については、どこまでやっていらっしゃるのかな、できているのかなと、こういう、そこが人材育成につながっていくものですから、なかなかコミュニケーション取れるそういう機会というのはないと思いますので、ただ総務課自身の中でそれらを全部というのも大変厳しい話ではないかなというふうに思いますけれども、せっかくつくった人事評価制度でございますので、併せてやっぱりその辺のやっていく必要があるんではないかなと、このように感じましたので、記述にはちょっとございませんでしたけれども、その辺についてお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） まず人事評価に当たっては、職員に当たっては、各課の課長を中心にしながら、総務課長、そして副町長と、その中での人事評価ということであります。あと、課長等の管理職に当たっては、総務課長、そして副町長、それと私のあれと。またあと出先の病院関係でありますが、例えば病院であれば院長の評価もさせていただいているし、師長だとか、看護師長、あと幼稚園の園長だとか、所長たち、そういったあれで、あとは総務課長、そして副町長と、そういう形をさせていただいております。
あと、今言われた件については、副町長のほうから答弁をさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 副町長。
○副町長（平間喜久夫君） 確かにこの人事評価のポイント、まずもって人事評価というのはやっぱり人が人を評価するというわけですから、非常に難しい。客観的な目でと、そういうふうなことでいろいろ各評価者にはお願いをしておるということでございます。やっぱり大切なのは、その後の面談、人事評価の中で一番最初にやるのが自己評価ということで、自分としてどのくらいこういったものにこのくらい取り組んでいるよという自己評価、これを評価者が評価していたものと見比べながら、やはりお互いにあなたのこういったところ、すごく頑張ってもらっていると、ただこういうところはもう少しやっていけばもう少し仕事の幅も広がるんじゃないのというようなお話を、これは実は面談については、各所属の長、いわゆる課長等がそれぞれの課の職員に評価書を渡しながらやるという仕組みになってございます。これについては、人事評価をする際に必ず事前に集まって打合せ会というか、人事評価をやります。この最後に必ず、ただ本人に渡して終わりじゃなくて、一人ずつ呼んで必ず面談をして、今言ったような話をしてほしいということを各課長にお願いしながらやらせてもらっております。ただ、各課長呼んでどんな話したんだということまでは聞いていませんが、我々のほうとしてはそういうことをお願いしながらやらせてもらっているということでございますので、今松﨑議員がおっしゃるように、しっかりとフォローをしながら、組織として人材が育成できるような取組をしていきたいと思っております。
○議長（村山一夫君） 松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
大事なそうした人事評価制度によって、人材もどう育成、あるいはどういった姿を求めているのか、また成長していただけるのか、そうしたところでの様々な接触によって、後々いろんな形に変わっていくということもございますし、本人が目標とするところについても、やはり聞き取りをしながら、ぜひそうした人材育成に結びつけていただきたいなということでございます。
さきに述べましたいわゆる人材育成の基本方針の項目と人事評価の項目が連動しているように、そうした改定を行っていただいて、やはりこれも一つのそうした人材育成のきっかけとしてつくり上げていただきたいなというのが思いで質疑させていただきましたので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
あとは、最後の職場機運の醸成ということでございます。
なかなかこうした忙しい職場もありますし、そうしたいろんなコミュニケーションが取れるようなそういう職場の雰囲気であったりとか、いろんなことあろうかと思います、それぞれの課によっては。ただ、先ほど副町長がおっしゃられたように、一人一人をどうやっぱり育成していくかというふうにかかってくると、その職場でのチーム力、どう持っていくのか、その辺の醸成の在り方というのは、こういう人が少なくなってくると、そうした中で、一人一人が人材ですから、それらの人を磨いていくということが非常に今後大事になってくるのかなと、そんな視点からちょっとさせていただきました。
そうした人と人との関わりの中で人が育っていくわけでございますので、いわゆるほかに行って研修を受けてくるというのも一つかもしれませんけれども、研修の中で生まれることと、実際の中でそれらを工夫して自分を磨いていくというのは、またちょっと違うのかなというふうに思いますし、また職場でのいろんな関わり方といいますか、そうしたものが非常に大事になってくるのかなというふうに思っておりますので、その辺についてはどのような関わり方を、年間を通して職場として、人を育てていくのに職場としての機運、あるいはつくり方、あるいは考え方を持っていくのか、その辺について何かございましたらちょっとお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 総務課長。
○総務課長（宍戸光晴君） お答えいたします。
研修ということで、富谷のほうにあります自治総合センターですか、研修所ございまして、それぞれ職階ごとの研修が組まれております。当然、その職階、係長級、補佐級、それから管理監督者ということで、階層別の研修がございまして、当然その職責に合った部下の育成なりということで、研修を受けてきております。当然刺激を受けて帰ってくるわけでございますので、その研修の成果、当然町長まで、復命もさせていただいて町長もチェックしていただいているところでございますけれども、そういった部門の研修を生かしていただくなり、そういったことで職場内での、当然そこにはハラスメントに関することとかいろんなことも含まれてくると思います。そういったものを各課で、研修受けてきた職員が中心になって職場内をまとめていっていただいているものかなと思います。
特に、今回コロナ禍もございましたけれども、昨年からコロナウイルスワクチンの対策室を設置した際にも、もう各課から兼務の形なり併任の形で、応援した形で設置もいたしました。さらに、今回のワクチン接種におきましても、担当課のみならず、毎週接種の日には各課からの二、三名の応援が必ず１つの課から、１日２つの課くらいが割り当たりましたので、四、五人くらいが必ず応援に入っているというようなことで、やっぱり町として取り組むべきことにつきましては、課のみならず、庁舎全体で取り組んでいるところでございますので、そういった部分でも、今後庁内の職員の意識を高めていければいいのかなというふうに考えておるところでございます。
○議長（村山一夫君） 松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
現場の私も見えないところありますので、言葉足りなかったかもしれません。希望するところはやっぱり職場の学習的風土づくり、こうしたところにぜひ今後力を入れていただいて、一人一人を大切に育て上げていく、そんな気風、あるいはそうしたものをつくり上げていただきたいなというのが思いでございます。こうした中には、個人的なあれですけれども、最高責任者がそこの課に入っていって家庭的ないろんな風土の中でいろいろ忌憚のない話の場をつくっていくというのも考え方ではないかなと思うんですけれども、この辺について町長の考え方をお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） たまにそういったことをしておりますが、本当は定期的にそういったことを、最初の頃はやはりオアシス運動、ほうれんそう運動、高める意味合いもあって、各課のほうをずっと回って歩いたんです、朝８時半になると。ただ、皆さんしっかりと朝礼もやるようになったことですし、以前は、最初の頃は、もう８時半から始業、８時半にぎりぎりに駆け足で職員の人たちが来ている状態があれだったんですが、もう今17年目にしてはもうそういったことなくて、10分前に各課がそれぞれ朝礼をやって、そして８時半からのお客様をお待ちになっていると、そういった状況になったので、あまりよほどでない限り、私、一々、課長とあと補佐たちとはいろんなお話はしょっちゅうさせていただいているところでありますが、あまり職員までは、たまに、ただ私いつも言っているように、よその首長さんたちと違うのは、それぞれの書類の起案者、自ら私のところに持ってくるようにしているんです。ですから、以前は副町長が印鑑を全部ついたら秘書に渡して、秘書からただ私の机の上に置いてある。何が何か分かんなくて、このめくら判というのは、今もそうやっているところも……、これ全国ネットですから、あるんですが、私は起案者、職員のそれぞれ起案者自ら私に直接持ってきて、その人とお話をしながら、そしてその書類に印鑑をついているというのが現状です。だけれども、あまり時間かけられないので、要点のみ説明、そうすると職員の皆さんも、コミュニケーションも取れる。それで、その方も、自分の書類を簡単明瞭にお話しすることができる。ただ、そういうことで、この方がこういう仕事をやっているんだなということが私も分かるし、そういったことをずっと今も続けてさせていただいている。ただ今コロナ禍のこの約１年半については、コロナの関係もあるので、全部各課のものは課長が全部持って私のところに来て、そして直接印鑑をついているという状態であります。ですから、常にコミュニケーションは取らせていただいているということであります。
○議長（村山一夫君） 松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
そうしたコミュニケーションづくり、そうしたものが長自らということで、失礼ですけれども一番大切な部分ではないかなと、このように感じていましたので、質疑をさせていただきました。今後とも引き続きよろしくお願い申し上げたいなということでございます。
１問目で質問させていただいた男女の比率の問題でございますけれども、職場的にもやはりどうしても男性社会、男性中心の社会になってございますので、そうした中で、働きやすい環境づくりのためにはやっぱり女性職員の経験に基づく育児だったり、介護であったり、キャリア形成のためにもそういった女性がやっぱり話し合ったり、形成していく、そんな雰囲気づくりといいますか、そうした場も必要なんではないかなというふうに考えますけれども、その辺についてお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 副町長。
○副町長（平間喜久夫君） もちろん今男女共同参画の時代でございます。採用試験については、男女別、かかわらず、性別で採用するということはしておりません。そういった意味で、女性の比率は先ほど総務課長が申し上げたとおり、大分増えておるという状況でございます。言われるまでもなく、やはりいろんな、女性も男性も働きやすい職場というのは基本中の基本だと思っております。引き続き、例えばいろんな相談事もできやすい、そういった部分も含めてしっかりと職場環境を整えていきたいというふうに思っておりますし、今現に、例えばいろんな個性が皆さんありますので、職員といえども、例えば何気ない一言でも、ある人はすごく傷つくとかそういうこともあります。そういった場合も、特に人事担当の総務課のほうにいろいろ個別の相談あって、物によっては私なり町長のほうにも相談がありまして、いろいろ対応していると。やはり小さいうちに芽を摘んでおかないと、そういうのというのは後々大ごとになったりする場合もありますので、しっかりとそういった意味も含めて人材育成、組織のこういう健全化というものに取り組んでいきたいというふうに思っております。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。
ちょっと長くなりましたけれども、本当に今こうした人口減少化の中であって、一人一人が果たす役割というのは非常に重くなっておりますし、重要でございますので、今後とも引き続き人材育成に取り組んでいただいて、町の持続的な発展、可能な社会づくりにぜひご寄与いただければというふうに思います。
以上をもちまして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長（村山一夫君） ここで10分間休憩いたします。
午前１１時０８分 休憩
午前１１時１７分 再開
○議長（村山一夫君） 再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
次に、10番三沢 茂君の質問を許します。三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） ただいま議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
今回は１件であります。通告書を朗読させていただきます。
件名は、農業経営収入保険加入推進対策の拡充についてであります。
本町を代表するブランド農産物である日本梨の収穫盛期を今迎えておりますけれども、今般の凍霜害による減収は想定を超える深刻な園地が少なくなく、被災農業者は大きな打撃に直面しております。被災農業者を支援する補正予算、今般議会に提出いただきまして感謝をいたします。ありがとうございました。
さて、大雪によるハウスの損壊、そして梨黒星病大発生、さらに降ひょう被害など記憶に新しいものがあるのでありますが、このように農業経営は自然災害のリスクと隣り合わせであるということを常に覚悟しなければならない厳しい一面があります。
近年は、気候変動によって異常気象が異常ではなくなり、その危険性は増大傾向にあります。このような有事の際に頼りになるのは農業保険でありますけれども、国では従来の農業共済制度に加え、自然災害や病害虫等による収量の減少ばかりでなく、価格下落などあらゆる原因による農業収入の減少を補塡する農業経営収入保険制度、以下収入保険と申し上げますが、を創設いたしました。
しかし、保険料、積立金、事務費付加保険料と、加入初年度の負担が大きく、また青色申告への移行も必要なため、本町内の加入者は20経営体にとどまっております。
５月26日に行われました総務経済常任委員会の調査結果報告、指摘意見のとおり、収入保険加入を一層推進し、本町農業経営の安定化を図られたいと希望するものであります。
全国的に見ますと、新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金を財源にするなど、一定期間保険料の一部助成を行う収入保険加入推進事業を実施している自治体は少なくありません。県内においても、現在、１市で実施され、１市１町で予算化されております。
昨年の農林業センサスでは、本町の農業経営体は548経営体にまで減少し、将来が不安な状況にあります。新規就農者の着実な育成とともに、基幹産業である農業の経営安定を図ることは極めて重要であり、本町でも保険料一部助成を行うことにより、収入保険加入推進対策をさらに拡充すべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長（村山一夫君） 町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長（村上英人君） 三沢 茂議員の一般質問、「農業経営収入保険加入推進対策の拡充について」お答えいたします。
農業経営者が加入する収入保険制度は、従来の農業災害補償制度が自然災害による収量減少を対象とし品目が限定的であったことから、品目の枠にとらわれずに、農業経営者ごとの収入全体を見て総合的に対応し得る保険制度として平成31年１月に国が創設したものであります。
農業経営者にとって、「気候変動に伴う自然災害」、「病害虫や鳥獣被害などによる収量の減少」、「市場価格の大幅な下落」、「災害による作付不能」、「けがや病気で収穫などの作業ができない」などが原因で収入額が減少した場合に減少額を補塡するものであり、全ての農産物を対象に様々なリスクから農業経営を守るための保険制度となっております。
この保険の掛金でありますが、掛け捨ての「保険方式」と掛け捨てではない「積立方式」を組み合わせたもので、国から「保険料」に50％、「積立金」に75％、「付加保険料」に50％が補助されております。
もしもの場合の補償になる収入補塡につきましては、過去５年間の平均収入を基準収入として、その９割を下回った場合に、下回った額の最大９割が補塡されるものであります。
水害、日照り、今年の凍霜害など、毎年のように各地で災害や天候不順が生じ、安定した収穫が難しい現在において、農業者が自ら万が一の事態に備え、農業を継続していく上で、大変有効な保険制度になります。
既に加入し、この保険の収入補塡を受けた農業者からは、「大変助かった」、「効果が大きい」など賛同の声が聞かれているところであります。
加入に当たっては、農業共済組合が窓口となって町や農協と連携を図りながら説明会や農業者への啓発などを行い、積極的に加入促進を図っております。
しかしながら、制度が発足して間もないこともあり、加入件数は全国的に低迷しており、仙南地域においても例外ではなく、本町での現在の加入者は20件にとどまっております。
特に加入しない原因として多く聞かれますのが、「青色申告」が保険加入の要件となっていることであります。宮城県やＪＡみやぎ仙南の各生産部会、商工会及び農業共済組合などが研修会を行っておりますが、白色申告から青色申告への切替えが進まない現状であります。
本町としましても、この保険制度の有効性・有益性から、加入を推進したい考えであります。
加入推進に当たっては、農業共済組合やＪＡみやぎ仙南などの関係機関とさらに連携を強化しながら、収入保険制度の説明、青色申告の研修などを実施することで、農業者の加入意識を高めるとともに、保険料の一部助成などの支援策を前向きに検討してまいります。
以上申し上げまして答弁とさせていただきます。
○議長（村山一夫君） 10番三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） 詳細なご答弁、ありがとうございました。
一番最後にありますとおり、ほぼ満額回答の答弁でしたので、再質問は必要ないかなとは思いましたけれども、せっかく準備しましたので、少し再質問をさせていただきます。
今回、この財政厳しい状況、十分理解しておりますので、新規事業のご提案を申し上げるということは最後までちょっとちゅうちょしたのでありますけれども、本町農業の将来を憂えるという一心で今回提案させていただきました。
以前にも発言しておりますけれども、私、この我が町の産業の一翼である農業の衰退、これを大変心配しているものであります。その原因はやっぱり後継者なんです。今回、昨年行われた農林業センサスで見ましても、もうほぼ、ほとんどの指数が５年前と比べると30％もマイナスになっております。農業経営体数、先ほど申し上げましたとおり、５年前は753あったものが548に減っております。それから、販売農家数、これは734戸から70％の523、そして一番心配なのが基幹的農業従事者数で、65歳未満の方々、これが５年前は347人いらっしゃったんですが、昨年の数字ですと205人ということで、大変心細い数字になっているのが実態であります。こういった中、これはあと、町長もコロナ以前は農協の各部会の総会に恐らく招待されて、膝を交えていろいろと意見交換などもされてきたと思うんですけれども、こちらのほうにつきましても、10年前、５年前と確認しますと、部会数も４つぐらい減っているし、あとそれから構成員もやはり大幅に減っているというのが実態でした。
その中で、農林課からいただきましたこの担い手農家数、これだけはちょっと明かりが見えるというか、そういう経営体につきましては、現在130体、平成25年から少しずつ増えてきておりまして、その130経営体のうち、19経営体が新規農業者ということで、これがこれまで町長が進めてきた担い手対策の効果が出てきたんだなというふうに評価しております。
こういった状況の中で、やはり新規就農者にこれから期待するところが大きいわけでありますけれども、その際にはやっぱり新規農業者に早く経営を軌道に乗せていただいて、そして万が一このような状況になった場合は収入を補塡するというふうな道筋をつけてやらなければ、蔵王町の農業の将来はなくなるなというふうな思いから今回一般質問をさせていただきました。
この点についてあまり踏み込むと、ちょっと争点がぼやけますので、いずれ改めて将来の蔵王町の農業について質問させていただきますけれども、今回、このように前向きな答弁をいただきましたけれども、やはり今申し上げましたとおり、担い手、新規就農者、これらについては、とにかく保険の加入を全員やっていただくようなことで推進していただきたいと思いますが、町長、その辺についてまずお伺いしたいと思います。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 全くそうであります。蔵王町でありますが、まずもって農業と観光の町でありまして、特にこの農業でありますが、県内の中でも県内一の農産物、またあと県内有数の農産物が約15品目あるわけでありますから、そういった蔵王町であります。そういったので、認定農業者が111経営体、そして今お話あった新規就農者が19経営体ありますから、そういった若くして、それと意欲を持って農業を担っていく方々に、やはり自然災害、ここ10年以内だけでも、ご存じのとおり、１つは２週間にわたって大雪が30センチ以上積もったことがありました。あとは、強風によってハウスがやられたり、あと養鶏の建物が潰されたり、いろんなたくさん作物がなくなっている。あと今回の凍霜被害もありますし、そのように毎年のように自然災害、台風も含めてでありますが、そういった面では私は収入保険というのはとても重要でありますし、またあと今高齢者の方の経営というのが多いわけでありますから、そういった面で、一生懸命頑張っている方が途中で病気になっても、この収入保険に該当されるということがとても大きな保険制度でありますし、町としても、コロナ対策を使わずにちゃんときちんと対応していきたいというふうに前向きに今検討しているところであります。
○議長（村山一夫君） 三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） ありがとうございました。
別にコロナ対策を使っても構わないと思うんですけれども。それで、今回の凍霜害の被害、３億5,000万円とされております。それに追い打ちをかけるように、ついこの間、米の値段が大幅に下落しました。ひとめぼれ１等米で3,100円の下落であります。これセンサスの数値から計算していきますと、約１億6,000万円を超すような減収ですよね。この収入保険の有効性、町長答弁にいろいろ書かれておりますけれども、これ、この被害が当然経営主体の農家の被害ではあるんですが、町として、これだけのお金が入ってこなくなるということに私は考えるんであります。これは収入保険に入っていたとすれば、先ほど答弁されたとおり、９割の減収分についてほぼ９割が補塡されるということを考えます。そして、あと、この収入保険のすばらしいところは、被害が発生した段階というか確定した段階で、つなぎ融資ということで、例えば800万円の保険がもらえるということになれば、そのたしか８割ぐらいですか、その内数でつなぎ融資を受ける、無利子で受けることができる。そうしますと、大変財源の話、さっきしましたけれども、これまでのように利子補給とか、あとそれから今回1,800万円の支援補正予算を組みましたけれども、そういったものがかなり縮小されるんではないかと。ということから、やはり積極的に導入すべきじゃないかというふうに考えたわけですけれども、町長も恐らくそういう考えだと思いますが、この辺、１点、お伺いいたします。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 三沢議員と全く、私の考えもそうでありますし、そういった面で、蔵王町、農業の町としていろんな作物あるわけですから、そういったものに該当できる。ただ、あくまでもこの20件の方が入っているので、その方も対応していかなければいけないというふうに思っておりますし、そういったことも含めてどういう形がいいのか、あと金額、今県内で１市１町でありますので、コロナ債を活用しているところが１件ありますが、そういった、じゃあコロナのあれが、支援がなくなれば、やめちゃうのかということもあるわけですから、その辺をやはり町独自として考えていかなければいけないというふうに思っていますので、その辺の補償されない１割をどのような形で対応したらいいかということを検討していきたいというふうに思っております。
○議長（村山一夫君） 三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） ありがとうございました。
今町長から20経営体が加入しているということでお話がございましたけれども、このセンサスの数値で申し上げますと、540経営体中、白色申告が448、青色が100、そのうち正規、あるいは簡易の簿記をやっているという方が93というふうになっております。ですから、この青色申告の方はもちろんですけれども、白の申告の方からやはり青色申告のほうに移行できるように、こういった指導はこれまで以上にやっていかなければならないというふうに思うんでありますけれども、その辺の指導体制、今後どうされるのか、これ以上に充実させていくとは思いますけれども、その辺についてお伺いいたします。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） そこについては、国の支援があるわけですから、その辺、町のほうにも話が来ているわけでありますので、担当課長のほうから説明をさせたいと思います。
○議長（村山一夫君） 農林観光課長。
○農林観光課長（加藤勝彦君） お答えいたします。
先ほどの答弁にもございましたけれども、農済のほうが窓口になって取り組んでいますし、今まで青色申告が最初の入り口なんですということは、農家の方には大分伝えてきています。ですけれども、やっぱりなかなか慣れていない、経理に慣れていない、事務に慣れていないということで、そこで精神的に取り組みたくない。じゃあ、保険のほうは、今のところは果樹共済とかほかの保険制度もありますから、取りあえず収入保険は置いておいて、ほかの保険でいいやというふうになっている方もたくさんいます。ですけれども、先ほども申し上げたように、もう世の中的にそういうわけにもいかない。備えあれば憂いなしという言葉も言われますけれども、もう収入を一定程度しっかり確保できる保険に入っていかないと駄目だということで、国のほうも、前にも答弁で私言いましたけれども、今回梨の凍霜害で農政局に行ったときに局長から一番最初言われたのが、「そのために収入保険制度を国がつくったんですよ」と言われてしまいましたので、もう返す言葉がないという。そのぐらい国は思っていますので、ですからしっかりと青色申告に取り組んでいただくということが大事ですし、研修会等の体制も、農協とか農済組合さんとか、あと商工会さんの力も借りて研修会等開いていきたいとは思っています。あと、やっぱりこういった金銭的な支援というか、町からの支援も、それを後ろから押すように推進するということがあれば取り組む意欲も上がるんだろうというふうに考えていますので、よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） ありがとうございました。
せんだって、この一般質問を通告してから、新規就農者の一人でありますけれども、畑でトウモロコシ収穫していた人に声をかけまして聞きました。そうしましたら、収入保険のすばらしいところは分かるんですけれども、その方は青色申告をやっているということで、経理もきちっとやっているんですが、やはり内容がいま一つ理解できない点があったので、タイミングを逃してまだ加入はしておりませんというようなことでしたので、やはりもう少し今農済は当然ですけれども、農協あたりと指導体制を強化していただければと思います。
先般、14日でしたか、地元の横山県議が一般質問された際に、再質問で、この収入保険関係を発言していただきました。当然通告外でございましたので、その際、農政部長からは、「大変いい制度なので、県としてもできる限り支援するようこれから検討する」というようなお答えもいただいておりますので、県のほうも交えて指導体制をしっかりとやっていただきたいと思います。
それで、これからなんですけれども、先ほど言った米の下落の翌日ですか、村井知事が水田農業について、やはり主食用米からの転換を早期に進めなければならないと。以前町長にも、これ水田農業確立ということでお話しした記憶があるんですが、そうした際にやはり国の補助事業を活用しなければならないと思うんですよね。例えば野菜に転換していくとか、そういうふうな構造的な問題もありますし、その際、ちょっと資料見ましたら、採択の要件として、農業収入保険に入っているかどうか、もう入らなければならないというようなものがあるようですけれども、この辺について現在どのようになっているか、課長だと思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 農林観光課長。
○農林観光課長（加藤勝彦君） お答えいたします。
水田農業確立の際の補助事業というお話ですが、これまで、この前も台風被害のわらの片づけの費用で、１立米5,000円の補助金を受けたりとかいろいろ、あと高度経営の補助金とか、そういった各種水田農業に対する施策を回覧やチラシ等でお知らせもしているところですけれども、なかなか申請までは現実として上がってきていないというのがあります。その背景に、収入保険だけが原因かというと、実はそれだけではないんですけれども、ただ今言われるとおり、やっぱり最初の最初、収入保険、自分の身を自分で守れるような確立をしているということから始まって、そういったところにも自ら進んで、当然町としては応援もしますし、お手伝いもします。ですけれども、農家さん自身が自ら取り組むという強い意思を持っていただかないと、なかなか町が押しつけてやる事業ではないですので、その辺は、ただ認定農業者の方と、全員とは言いませんけれども、時折よく窓口に来ていただいて雑談といいますかいろんな話もしますし、認定農業者の会長さんなり、副会長さんとは、よく連絡というか情報交換もしていますので、そういったところで、いろんなことをこちらからもお伝えして、あと相談にも乗りながら、そういうものを使っていけるようにしたいと思います。
○議長（村山一夫君） 三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） そういうわけで、この収入保険に加入していることが大変重要なポイントになってくるということを強調しておきたいと思います。
それから、先ほど町長から、もう既に入っている人というふうなこととの絡みをいただきましたけれども、この収入保険、例えば今青色申告している人が、未加入の人が入るとすれば、12月までに申込みをすると、来年に向けて加入はできますけれども、白色申告の人は、仮に今年税務署に、今年の所得について青色にしますというのが来年の３月なんですよね。そうすると、そこから認められて次の年ということで、令和６年になってしまうということで、これ私提案している途中で気がついたんですが、来年からすぐ新規加入者に該当させるというのはちょっと無理な話なんですね。ですから、全国の様子を見ますと、補助率いろいろありますけれども、やっぱり数年間の補助事業の事業期間ということで、そのうち該当する１年目とか２年目とかというふうな形で、先行して入った人との均衡を欠かないようなシステムになっているようです。そういったことを検討していただければと思いますけれども、いかがでございましょうか。
○議長（村山一夫君） 町長。
○町長（村上英人君） 三沢議員が言うとおりであります。まず１つは、もう国がこれだけの収入保険に当たって、大きな補助を支援していくことになっているんです。ですから、先ほど課長からお話あったように、東北農政局の局長が頭からぼんと言われたわけですよ。だから、収入保険に入っていればあれだと。だから国が推進しているんだと。ですから、そういう、一つの、国は一生懸命にこの推進をしている。だからこれに入んないと、なかなかこれから国は、被害遭ったから補助金を出してくれ出してくれと言っても、なかなか出してくれない環境になってしまうのかなというふうに今物すごく危惧しているんです、私も。ですから、県とＪＡと共済と町がやはり一緒になって農家の皆さんに、この収入保険の制度、そして予算をお話をしていかないと、だから今度何か災害があったときには、せいぜい町と県ぐらいですよ。国は補助してくれない。そういった環境づくりがもうこの収入保険であるということを、そういった面で、この収入保険というのはとても重要でありますし、今三沢議員が言うように、やはり少なくても３年はやっていかないと、今まで入っていた方々の均衡を取るためにも、最低３年は必要だろうというふうに思っております。
○議長（村山一夫君） 三沢 茂君。
○10番（三沢 茂君） ありがとうございました。よろしくお願いします。
先ほど申し上げましたとおり、この補助金、何か財政を圧迫するというふうな面で見られるかもしれませんけれども、ただいま申し上げましたとおり、万が一のときのことを考えると、決してそうではないと。そして、これからの町の農業を発展させていくためにも、その補助事業の採択要件になっていくということでもありますので、ぜひとも実現させていただきたいと思いまして、お願いしまして、お昼前でありますので、この辺で終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長（村山一夫君） 以上で、一般質問を終わります。
ここで昼食のため１時15分まで休憩いたします。
午前１１時４９分 休憩
午後 １時１５分 再開
○議長（村山一夫君） 再開いたします。
休憩前に引き続き審議を進めたいと思います。
日程第４ 陳情第２号 辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求めることについて
日程第５ 陳情第３号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出を求めることについて
○議長（村山一夫君） 日程第４、陳情第２号辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求めることについて、日程第５、陳情第３号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出を求めることについて、以上２件については、去る９月１日に総務経済常任委員会に審査を付託したものでありますので、一括議題といたします。
一括議題とした陳情第２号及び陳情第３号の審査結果について、委員長より報告願います。３番大沼昌昭君、登壇願います。
〔３番 大沼昌昭君 登壇〕
○３番（大沼昌昭君） それでは、総務経済常任委員会に付託されました陳情の報告をいたしたいと思います。
令和３年９月３日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
総務経済常任委員会
委員長 大 沼 昌 昭
陳情書審査報告書
本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第９５条の規定により報告します。
記
１．審査の経過
陳情書審査のための委員会は、令和３年９月２日（木）に開催し、各陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。
２．審査の結果
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受理番号 |
受理年月日 |
件 名 |
審査結果 |
措 置 |
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陳情 第２号
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令和３年 ６月２１日 |
辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求めることについて |
採択すべきもの |
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陳情 第３号
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令和３年 ８月 ２日 |
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出を求めることについて |
採択すべきもの |
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◆採択の理由
〔受理番号 陳情第２号〕
沖縄県は、これまで歴史的・構造的に過剰な負担を強いられてきた経緯がある。県民投票の結果を無視し新基地建設を強行することは民主主義の理念に反することであり、沖縄県民の民意に沿った公正かつ民主的な解決を行う必要があることから採択すべきものとした。
◆採択の理由
〔受理番号 陳情第３号〕
新型コロナウイルス感染拡大による経済的・社会的影響により、地方税・地方交付税の大幅な減少が予想され、今後、地域の実情に応じた行政サービスを安定的かつ持続的に提供していくためには、地方税・地方交付税等の一般財源総額の確保・充実を図ることが必要であり喫緊の課題であることから採択すべきものとした。
以上、報告といたします。
○議長（村山一夫君） これより委員長報告に対する質疑に入るわけですが、質疑、討論、採決につきましては、議案ごとに行いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、陳情第２号について、委員長報告に対する質疑を許します。
なお、質疑は蔵王町議会運営先例基準第89項の規定により、教育民生常任委員会に所属する議員のみが行うことになっております。質疑ありませんか。２番加川 敦君。
○２番（加川 敦君） お尋ねします。これは、令和元年にほとんど同じような陳情を受けた折に、我々令和元年５月８日付の報告書の中に不採択とすべきものとしております。その理由としまして、国防及び外交に関係するものであり、地方議会が意見を提出することは好ましくないという理由でございます。その背景としまして、私もこのときにそれ勉強したんですけれども、自治法の第１条２で、国がやるべき事項と地方自治体が行うことを区別しているんだと。外交、国際外交ですね、防衛などの国の専権事項に関することは地方議会の管理外とされている。当然のことながら、地方議会は国会議員とは違って発言には責任を伴うのでと。軽々に判断してはならないという理由だったと思いますけれども、この点につきまして議論はありましたでしょうか。
○議長（村山一夫君） 委員長。
〔３番 大沼昌昭君 登壇〕
○３番（大沼昌昭君） これに関しては、審査の経過にもあるとおり、各地に内容確認、その後質疑を行い、討論を経て採決したというふうなことで、理由に関しては、受理番号陳情第２の採択の理由で書いてあります。そのほかに採択すべきじゃない反対の方の意見としては、これは国の側、政治レベルと。それから、国防、安全保障の関連から不採択ですというふうな意見はあったことは事実でございます。以上です。
○議長（村山一夫君） ２番加川 敦君。
○２番（加川 敦君） そういう意見もあったと、議論はされたということですね。分かりました。ただ、この採択の理由のところに、沖縄県民の民意に沿った云々とあります。我々、最初に受けました陳情、これ琉球新聞に私たまたま見つけたんですけれども、これによりますと、令和元年の陳情は1,788地方議会に提出されたんだそうですね、この団体は。だから、全地方市町村議会に提出したと。そのうちに採択したのは30団体と。沖縄県内の13市町村のうちでも、賛成、採択したのは４市町村。ですから採択したほうが少ないんですよ。これ県民の民意に従ってと言っていますけれども、我々はその不採択にした沖縄県市町村の言い分が分からないんです。まして我々先ほど言いました国防に関することは、国防に関することでも蔵王町に何か弊害があるとか問題があるんだったらこれは我々はたくさん議論して反対することはあるとしても、こういう内容もちょっとまだ調査不足の段階で、議会として採択するには私問題があると思いますけれども、委員長、どう思いますでしょうか。
○議長（村山一夫君） 委員長。
〔３番 大沼昌昭君 登壇〕
○３番（大沼昌昭君） 議会として採択するのは後で出てきますので、これに関しては、この辺の今加川議員が言ったとおり、1,788中の30団体というふうなことに関して、これは採択すべきとした議員の方がどのような判断をしたかは、私は分かりません。その辺のところを加味しながら多分採択にしたとは思うんですけれども、お互いに議論をして、全員から聞き取りをしまして、採決をした結果、４対２で採択となったものでございます。以上です。よろしいですか。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
続いて、討論に入ります。委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することに反対の方の発言を許します。村上一郎君。
○13番（村上一郎君） それでは、私は、ただいま陳情第２号についてでございますけれども、採択に反対の立場で討論をいたします。
先ほど総務経済常任委員長から陳情第２号の辺野古新基地の建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求めることについての委員会での審査結果の報告を受けました。
審査結果は採択すべきものとのことでありますが、私は採択することに反対であることを表明いたします。
今回の意見書の提出を求める陳情書は、我が国が進めている外交、防衛、安全保障といった国家の基本政策に関わることであり、国策である以上、一地方議会が賛成とか反対とかの意見書を国に対して提出することはそぐわないことであると考えております。地方自治法の条文からも読み取れるわけでございます。
地方議会に与えられている意見書の提出権については、ご案内のとおり、議会から普通地方公共団体の公益に関することについて、国会、関係行政庁に対して意見書を提出することができることとなっています。
地方自治法第99条には、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」と定められております。すなわち、地方議会が意見書を提出できるものは、普通地方公共団体の公益に関することについてであります。
当該普通地方公共団体の公益に関することでありますから、国の外交問題や防衛、安全保障である国策については、幾ら町村議会に対しての強い要請であっても慎重に取り扱わなければなりません。したがいまして、今回の陳情書を採択し、国に対して意見書を提出することは、一地方議会である蔵王町議会として控えるべき案件であると考えております。
なお、先ほども質疑ありましたけれども、２年前に今回と同様の陳情書の要請があり、令和元年定例会６月会議において審議いたしました。議決結果は不採択であります。その前段で、総務経済常任委員会で審査した結果、不採択と報告になりました。
不採択の理由としては、普天間基地の移転及び辺野古新基地建設は、国防及び外交に関係するものであり、地方議会が意見書を提出することは好ましくないことから不採択とすべきものとしたと報告し、不採択の判断をしております。
今般、２年前と同様の陳情内容であることから、繰り返しになりますけれども、今回の陳情第２号は、外交、防衛、安全保障といった案件についてであり、蔵王町議会が採択とすることは適切な判断ではないと言えます。
以上のようなことから、当陳情は採択すべきではないと考えておりますので、先輩・同僚議員のご賛同を賜りますようお願い申し上げまして反対討論といたします。よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 次に、陳情書を採択することに賛成の方の討論を許します。平間武美君。
○８番（平間武美君） 今般、我が総務経済常任委員会に対しまして、沖縄県の新しい提案実行委員会、責任者安里長従さん、沖縄県民の方が陳情書を提出いたしました。
戦後76年、我が日本は、大東亜戦争、そして太平洋戦争と突き進み、最後の激戦地沖縄でもって民間人を含め20万人以上が犠牲となった。こんな大戦争を引き起こしたアメリカ、日本。しかし、アメリカが全てを戦争に導いた。このような歴史的、日本史を勉強すれば分かります。世界史も勉強すれば分かります。我が日本は、そして、広島原爆、長崎、たくさんの国民が犠牲になった。その中で、最後の激戦地沖縄、我が日本国を守ろうとして必死になって戦った。たくさんの方が亡くなった、先ほども言ったように。そして、今現在、大変な問題になっている辺野古基地建設問題、普天間基地の騒音、幾らかでも解消しようという県民の願い。県民投票によって７割の方が辺野古の埋立建設は中止をしたほうがいいと、県民投票です。県民の皆さんは、７割以上が反対なんです、建設することに。そしてまた、その土地に戦没者が亡くなった土、その土地を埋め立てようとしている。こんな言語道断な、人間の骨が埋まった土を辺野古基地に埋めようとしている。それも沖縄県民の命だ。こういうことをなくしてほしい、そういう県民の願いが陳情書として各地方自治体に渡された。我々総務経済常任委員会として当たり前のことだと。そんな土地を、そんな基地を造ってはいけない。確かに日米安保条約、そして日米地位協定がありますが、主人公は誰なんですか。国民じゃありませんか。我々一人一人の国民が主人公なんです。一地方自治体だから、国がやっていることだから、関わらないほうがいい。そんな理屈は通りません。沖縄県民をナシ殺していいんですか。私は、日本国民として、また歴史上の出来事として、今後の日米安保、日米地位協定を考えていく上でも、ぜひともこの辺野古基地問題は国民全体の議論にのせなきゃいけない。議論にのせていただきたい。民主主義的にのっとってと、そのようにこの方々たちは訴えているわけです。海の外の遠い県だから我々北に住んでいる地方自治体は関係ないと、あるいは国防だから関係ないと、そういう理由では、この方々の陳情を酌み取ることはできない。私は、今後の日本を考え、子々孫々、絶対戦争反対であり、憲法第９条を守っていく上でも、この辺野古基地問題は国民的議論にすべきだと。その意味で、この陳情書に賛成をいたしたいと思います。
先輩・同僚議員の賛同を求めます。
○議長（村山一夫君） ほかに討論ありませんか。採択反対の方の。９番佐藤長成君。
○９番（佐藤長成君） ただいま上程されております陳情第２号辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求めることについて、反対の立場で討論いたします。
国民的議論を行うことは私も理解するところでありますが、辺野古新基地建設の中止と普天間基地の沖縄県外移転については反対の立場であります。
沖縄県宜野湾市に所在する普天間基地でありますが、これは平成７年の沖縄アメリカ兵の少女暴行事件を契機に、沖縄県は政府に対して普天間基地返還、基地の縮小、あるいは日本とアメリカの地位協定の見直しなどを政府に要請し、それを受け政府は平成８年４月に当時の橋本総理とモンデールアメリカ駐日大使が会談し、普天間基地の全面返還で、日米で合意をしております。
だが、その返還には条件がつけられておりました。その移転先は沖縄県内に建設するという条件でありました。平成８年当時は、こういった合意を受け、５～７年以内の返還を目標とし、代替施設協議会において様々な移設候補地を検討された結果、名護市キャンプ・シュワブのある辺野古沖を中心とした地域に埋立方式で計画することが決定しております。
この決定を受け、当時の名護市岸本市長が条件つきで普天間基地の代替施設受入れを表明しております。また、沖縄県の北部振興策を、普天間移設がセットになっている北部振興資金を当時の沖縄県の稲嶺知事が受入れを表明し、基地移転先を名護市辺野古沿岸域と発表いたしております。
その後、政権交代を果たした鳩山由紀夫総理は、移転先を最低でも県外と唱え、しかしながら、県外候補地が見つからず、結局は、移転先は名護市辺野古沿岸域と元に戻した移転先となっております。
今まで説明したとおり、普天間基地移転辺野古基地建設については、日本とアメリカの日米安保条約に基づいて米軍への基地提供の国策で進められていること、さらには日本周辺の中国では今皆様もご存じのとおり海洋進出を図っており、また北朝鮮では頻繁にミサイル等を発射しており、これらに対して、この建設につきましては、抑止力につながるものであり、国防に関わる重要なことであります。
今まで反対討論でもありましたように、蔵王町の地方議会が日米安保条約、あるいは国防に関わることについて、関わることはいかがなものかと私も思っております。
沖縄県を差別するわけではありませんが、世界で一番危険度の高いと言われている普天間基地を名護市周辺辺野古域に移転することによって、宜野湾市の安全性が今後確保できるものと私は思います。
よって、今回提出された意見書の提出を求めることについては、反対するものであります。
先輩・同僚議員の賛同を賜りますようお願いを申し上げ、反対討論といたします。
○議長（村山一夫君） ほかに討論ありませんか。齋藤英之君。
○７番（齋藤英之君） 賛成の立場から討論させていただきます。
先輩方々からいろいろ今討論ございました。私も前回は確かに不採択のほうに賛成いたしました。しかしながら、ここ数年の動きを見てみますと、一時政権代わったんですけれども、そのときも期待したんですが、全く期待外れでございました。また政権が代わりまして、強硬的に今埋立てしようというふうな状況でございます。
私一番懸念しているのは、やはり日米地位協定の問題だというふうに思っております。敗戦国イタリアもドイツも、かなり不平等な地位協定をされておりました。しかし、自分たちの政府が国民とともにそれを改善しました。しかしながら、我が日本はどうでしょう。沖縄しかり、管制の問題、横田の問題もしかり。羽田から飛ぶ場合、こんな国はないんですよ。日本だけです。それ誰が解決するんだと。本来は今の政権がそれを解決しにいかなくちゃ駄目だということなんですけれども、それすらも解決できないと。日米安保、確かに私も必要だと思っております。自衛隊も容認しております。しかしながら、それとやっぱり全体的なことは、国民の議論でもって変えていくべきだというふうに私は思っておるんです。今の段階、全然、国の、国会の中でもそういう話は一部ありました。しかし、国民的議論の中でそういう話をしたということは、ないんです。全然国でもそういう話は盛り上がっていません。沖縄だけに負担を強いております。やっぱりここ変えていかなくちゃないから、今まで反対でしたけれども、やはり地方から声を上げていかないと国は変わらないと、そういう立場で私は今回採択としたところでございます。
先輩・同僚議員の賛同をよろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） 反対の方の討論ありませんか。（「なし」の声あり）ほかに討論はありませんので、これをもって討論を終結いたします。
これより直ちに採決いたします。
採決は起立により行います。
本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。
辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長（村山一夫君） 起立少数であります。よって、辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出を求める陳情書は不採択となりました。
次に、陳情第３号について、委員長報告に対する質疑を許します。
なお、質疑は陳情第２号と同様、教育民生常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。質疑ありませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
続いて討論に入ります。
委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することに反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。
これより直ちに採決いたします。
採決は起立により行います。
本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長（村山一夫君） 起立全員であります。よって、コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書の提出を求める陳情書は採択されました
日程第６ 議発案第４号 辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書案の提出について
○議長（村山一夫君） 日程第６、議発案第４号辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書案の提出についてを議題といたします。（「議長、動議」「賛成」の声あり）
齋藤英之君から動議が提出されましたが、動議……、動議の処理を、賛成か反対かしてもらわないと分がんねな。（「暫時休憩してください」の声あり）
暫時休憩します。
午後１時５０分 休憩
午後１時５２分 再開
○議長（村山一夫君） 再開いたします。（「議長、動議」「賛成」の声あり）
齋藤英之君。
暫時休憩します。
午後１時５３分 休憩
午後１時５４分 再開
○議長（村山一夫君） 再開いたします
日程第６、議発案第４号辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書案の提出についてを議題といたします。
提出者から趣旨説明を求めます。齋藤英之君。
○７番（齋藤英之君） 議長、動議。（「賛成」の声あり）
○議長（村山一夫君） 今齋藤英之君から動議が提出されていますが、賛成者がおりますので、動議は成立いたしました。齋藤英之君。
○７番（齋藤英之君） 動議のお許しをいただきました。
先ほどの普天間の採決に至りまして、不採択という形に不本意ながらなったところでございます。私は、これ賛成いただけるものとしてこの案を提案したところでございますが、不採択でございますので、本議発案第４号につきましては、取下げをしたいと思います。よろしくお取り計らい願いたいと思います。
○議長（村山一夫君） ただいま議発案第４号の取下げの申出がありました。これに対して皆さん方、ご意見のほどがありましたら。（「なし」の声あり）
では、採決いたします。
今取下げということに対して、取下げに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長（村山一夫君） 賛成多数であります。では、議発案第４号は、提出をしないことにいたします。
日程第７ 議発案第５号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書案の提出について
○議長（村山一夫君） 日程第７、議発案第５号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書案の提出についてを議題といたします。
提出者から趣旨説明を求めます。６番佐藤敏文君、登壇願います。
〔６番 佐藤敏文君 登壇〕
○６番（佐藤敏文君） それでは、議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。
議発案第５号
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源
の充実を求める意見書案の提出について
蔵王町議会会議規則第13条の規定により、コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書案を別紙のとおり提出いたします。
令和３年９月１７日 提出
提出者 蔵王町議会議員 佐 藤 敏 文
賛成者 蔵王町議会議員 佐 藤 長 成
賛成者 蔵王町議会議員 外 門 清
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書
新型コロナウイルスの感染拡大は、変異株の猛威も加わり、我が国の各方面に甚大な経済的・社会的影響を及ぼしており、国民生活への不安が続いている。
コロナ禍で、地方財政は来年度においても巨額の財源不足が避けられない厳しい状況に直面している。
地方自治体においては、新型コロナウイルス感染症対策はもとより、地方創生、雇用対策、防災・減災対策、デジタル化や脱炭素社会の実現とともに、財政需要の増嵩が見込まれる社会保障等への対応に迫られており、このためには地方税財源の充実が不可欠である。
よって、国においては、令和４年度地方財政対策及び地方税制改正に向け、下記事項を確実に実現されるよう強く要望する。
記
１ 令和４年度以降、３年間の地方一般財源総額については、経済財政運営と改革の基本方針２０２１において、令和３年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされているが、急速な高齢化に伴い、社会保障関係経費が増大している現状を踏まえ、他の地方歳出に不合理なしわ寄せがなされないよう十分な総額を確保すること。
２ 固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹を揺るがす見直しは断じて行わないこと。また、生産性革命の実現や新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じられた固定資産税等に係る特例措置は、本来国庫補助金等により対応すべきものであり、今回限りの措置として期限の到来をもって確実に終了すること。
３ 令和３年度税制改正により講じられた土地に係る固定資産税の課税標準額を令和２年度と同額とする負担調整措置については、令和３年度限りとすること。
４ 令和３年度税制改正により講じられた自動車税、軽自動車税の環境性能割の臨時的軽減の延長について、さらなる延長は断じて行わないこと。
５ 炭素に係る税を創設または拡充する場合には、その一部を地方税または地方譲与税として地方に税源配分すること。
以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
令和３年９月１７日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫
提出先
衆議院議長 大 島 理 森 殿
参議院議長 山 東 昭 子 殿
内閣総理大臣 菅 義 偉 殿
財務大臣 麻 生 太 郎 殿
総務大臣 武 田 良 太 殿
経済産業大臣 梶 山 弘 志 殿
内閣官房長官 加 藤 勝 信 殿
経済再生担当大臣 西 村 康 稔 殿
以上、説明とさせていただきます。
先輩・同僚議員の賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。終わります。
○議長（村山一夫君） 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。
これより直ちに採決いたします。
採決は起立によって行います。
議発案第５号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長（村山一夫君） 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
本意見書は、関係執行機関に送付することにいたします。
日程第８ 議案第７０号 令和３年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）
○議長（村山一夫君） 日程第８、議案第70号令和３年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長（村上英人君） ただいま上程されました議案第70号令和３年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、既定の予算の総額に、歳入歳出それぞれ２億2,322万円を追加し、予算の総額を68億6,954万3,000円にしようとするものであります。
その主な内容は、歳入において県支出金を追加し、歳出においては商工費を追加しようとするものであります。
今回の補正予算においては、まん延防止等重点措置及び緊急事態措置に伴い、飲食店等への休業や営業時間短縮等の要請を９月30日まで継続するに当たり、事業規模等に応じて新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金を支給するために必要な予算を計上いたしました。
次に、第２表地方債補正については、緊急防災・減災事業の限度額を変更しようとするものであります。
以上、提案の理由をご説明申し上げましたが、詳細等につきましてはご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長（村山一夫君） 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。３番大沼昌昭君。
○３番（大沼昌昭） ６ページのジオパーク推進費についてお伺いをしたいと思います。
これ、節のほうで、工事請負費のほうから委託費に変わっているというふうなことなので、なぜこのような内容になったのかということと、300万円という金額ですので、何か所、どこに設置するのかというのをお伺いしたいと思います。
○議長（村山一夫君） 環境政策課長。
○環境政策課長（宮澤一弘君） お答えいたします。
今回の案内板、ジオサイト解説看板設置工事につきましては、当初予算によりまして工事請負費で計上しておりましたが、業者を選定する際、建設工事で指名登録している業者がございませんでした。そのため別の資格登録になります物品調達等入札参加資格登録業者のほうを確認しましたところ、今回発注しようとする案内板、解説看板の制作・設置ができる業者の登録がありましたので、この資格登録種別で執行可能な委託業務に切り替えさせていただくため、工事請負費から委託料に予算の組替えをお願いするものでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それから、設置数につきましては、案内板１か所、それからジオサイト解説板が９か所、合計で10か所となります。
それから、場所につきましては、案内板が役場駐車場内のバス停付近に１基を予定をしております。それから、解説板につきましては、まず刈田山頂、御釜展望台地内、それから刈田嶺神社付近、境内付近ですね、それから大黒天登山道入り口付近、それから遠刈田の刈田嶺神社里宮、それから澄川・濁川合流点、松川河岸段丘、円田盆地、青麻山登山道入り口、北原尾開拓地、それぞれ１基ずつ、合計９基の案内板１基の合計10基の設置を予定しているところであります。
○議長（村山一夫君） ３番大沼昌昭君。
○３番（大沼昌昭） 工事請負から委託料に変わった経緯については了解をいたしました。
我が町で、このジオサイトの候補としてはたしか５か所あったはずです。これに関しては、蔵王火山ジオサイトを含めながら、遠刈田、青麻山、それから円田盆地、松川ということで、５か所あります。それで、これに関して先ほど９か所のジオサイトの解説板というんですが、こういう広範囲にわたって設置するようですけれども、主に蔵王山のジオサイトのほうに主眼を置いているのかなというふうに思って今説明を聞いていました。それで、ジオサイトというか、火山関連の中で、案内板の内容を多分周知をするとは思うんですけれども、これ設置するに当たっては、ただ設置するだけでなくて、その理由をどういうふうにするかということも含めて設置しないと駄目だと思うんです。ですから、ただ単に立ててそれで終わりだというんじゃなくて、それをどのように利用していただくのかというふうなことも含めて、300万円も使うわけですから、この辺のところをやっぱりきちんと考えていかなければなというふうに思うんですけれども、この案内板の内容と、例えば多国語で設置の表示をするのか、日本語だけなのか、それからどのような案内板の内容なのか、その辺のところをご説明を願えればというふうに思います。
○議長（村山一夫君） 環境政策課長。
○環境政策課長（宮澤一弘君） お答えします。
解説板、こちらについては、日本語だけではなく多国語で設置を予定しております。それから、利用方法につきましては、まず出前講座等において学びを補助するツールとするということ、それからジオツアーにおいて案内人による説明の補助の役割というようなもの、それからもちろん来訪客に個別に見学してもらう、それから霧などの悪天候時にもそういったものを来訪客に見ていただいて魅力を発信していただくというようなことと、それからあとジオパーク構想のホームページ、そういったものの関連するサイト、ＱＲコード、それからＵＲＬから新たな詳しいところに飛ばして、そういったもので蔵王の魅力をＰＲするというような利用方法で考えているところでございます。
○議長（村山一夫君） ３番大沼昌昭君。
○３番（大沼昌昭） 大体分かりました。
それで、ただ看板を立てて、その出前講座も含めて、ジオツアーですね。ジオツアーに関しては、やはり案内してあげるためのいわゆる説明にこの看板を使うというふうな多分説明だったと思うんですけれども、その結局設置をして見る場所です。その辺の要するに維持管理をきちんとしておかないと、行ってもこんなもんかとかというふうなことになってしまうので、その辺の看板を立てた周辺のどこを見せて、どこをどういうふうな形の中でやっていくのかというふうな整備もやっぱり含めていかないと、せっかく立てても全然利用されないということですので、周辺の整備も、どうやったらこのジオサイトの看板の有効な利用で、その辺見られるのとか、こういうふうに感じるのとかというふうな部分が出てくると思うんです。ですから、ただ単に立てるんじゃなくて、その辺の環境整備というふうな部分も含めながら、この利活用をぜひしていただきたいなというふうに思うんです。決してこの300万円というものは少額ではありませんので、あとはこれを立てるだけじゃなくて、維持管理も含めてこれから大変になってくるので、その辺も含めてこの事業を推進していただきたいなというふうに思います。
○議長（村山一夫君） 環境政策課長。
○環境政策課長（宮澤一弘君） お答えします。
議員言うとおり、今後立てるだけで終わりではもちろんございません。有効にジオツアー、体験ツアーなどももちろん利活用していきますし、維持管理等にも立てた後が大変になってきますし、いずれ汚れたり壊れたりするということも出てきますけれども、そういった方面も含めまして、いろいろ今後しっかり取り組んでいきますといいますか、しっかりやっていきたいなというふうに考えております。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。６番佐藤敏文君。
○６番（佐藤敏文君） それでは、７ページの新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金、今回追加で来ています。それで、その詳細な資料があるんですが、ちょっと分かりづらいので、具体的にどのような、例えば対象している施設がどのような金額になるだとか、その辺を少し詳しく教えていただければと思います。
○議長（村山一夫君） 農林観光課長。
○農林観光課長（加藤勝彦君） お答えいたします。
まずお手元に資料をお配りしておりますけれども、この中で、まず項目の欄、まん延防止期間の第３期、そして緊急事態が第４期、またまん延防止に戻って第５期ということで、これが今現在の状況の事業になりますけれども、実はこれに先立って春に緊急事態ということで、既に交付している事業終わって、あれが１期で、そしてその後の追加措置で取り組んだ分、それが２期になります。それに引き続いての３、４、５という事業になるんですけれども、それで対象施設は、ここにありますけれども、食品衛生法上の営業許可をしている全ての飲食店ということになります。
それで、まん延防止と緊急事態の大きな違いというのは、まん延防止のほうは時間短縮、酒類の提供を７時でやめて８時には店を閉める。時間短縮というのがメインということで取り組みました。そして、それでなかなか収まらない状況だったことから、今度緊急事態ということで対応が厳しくなりました。ということで、さらにそこから今度日中だけでやっていた飲食店、酒類とかを提供していた、例えばお昼と夕方で店を閉めていたところ、例えば11時ぐらいから夕方６時、７時でやめていたお店があったとすれば、そこはまん延防止では対象にならなかったんですけれども、緊急事態では対象になります。そして、酒類を提供していたのを酒をストップすれば営業はやってもらって構いませんということだったんですよね。ただ、その営業自体を完全にストップした場合は、この協力金の交付対象になりますということになったのが、この真ん中の緊急事態の枠組みの中でなっています。ということで、対象施設がこの飲食店には旅館とかペンションとかそういう宿泊施設も該当しています。そういった事業所で、春にやっている事業で、その継続ということで111施設を予算しているんですけれども、そこからさらに真ん中の20プラスしているのは、新たに日中のやっているところで、休むであろうと思われる事業所、それを加えての対象の数で押さえている状態でございます。そして、まん延防止に戻った、これは最初のときと同じということで、111施設ということで、計算をしているところでございます。ということで、対象の施設は町のほうで捉えているものでございますので、よろしくお願いします。
○議長（村山一夫君） ６番佐藤敏文君。
○６番（佐藤敏文君） ありがとうございます。
対象となる施設は大体大まかには分かったんですが、そうしたらば、先ほど言いましたように、協力金の支給額の中で、今回売上高と売上高減少額方式と両方、２本立てになっているんですが、その辺、もう少し詳しく教えていただければと思います。
○議長（村山一夫君） 農林観光課長。
○農林観光課長（加藤勝彦君） お答えいたします。
それでは、確かにこの資料、ちょっと簡単に書いている関係でこんなふうに書いていますけれども、もう少し申し上げます。
例えば、この第３期のまん延防止の対応について、もう少し申し上げますと、これは仙台市なんかがずっと今までやっているのと同じなんですけれども、１日当たりの売上げが８万3,333円以下であれば、１日当たりの協力金は２万5,000円になります。そして、８万3,334円から25万円までの間の１日当たりの売上げであれば、その１日当たりの売上高の３割が対象になります。そして、さらに１日の売上げが25万１円以上であれば、１日７万5,000円を対象としますということで、その売上げに応じて３段階で交付する。これ仙台市がずっとやってきているんです。春にやった事業とかは定額で１日４万円とか１日幾らということでやってきましたけれども、今回はその仙台市でやったのと同じような対応で、こんなふうな段階を組んでいるんですけれども、まん延防止でいうとこういった段階ごとの売上げに応じての金額になりますということで、この説明資料はこういうふうに書いていますけれども、対象者に送る資料は県のほうのしっかりした資料をまた送りますので、その対応になるんですけれども。そして、さらに大企業に関しては、前年度または前々年度、コロナの前とコロナの後ということになりますけれども、その１日当たりの売上げの減少額に対しての４割ということで、もしくは１日20万円、そのどちらか少ないほうを交付しますということで、中小企業と大企業でちょっと取扱いが変わってきます。ですけれども、町内の飲食店を営むこの対象の中で大企業というのは１か所だけになりますけれども、該当は、ということで、今回積算をしての予算ですけれども、さらに申し上げますと、この３段階の売上げで計算するんですけれども、９割以上が一番低いほうの金額、売上げが８万3,333円以下ということで、試算しておるところでございます。よろしくお願いします。
○議長（村山一夫君） ６番佐藤敏文君。
○６番（佐藤敏文君） 分かりました。それで、実は、これを今回対象施設も酒類を提供されているお店といったことに限定されていると思うんですけれども、実は今回その措置に対して非常に被害被っているところが酒類を今度卸しているお店です。そういったところが非常に厳しくなってきているといったものもありますので、そういったものも対象になるような事業があるのであれば、ぜひ取り入れていただければなと思いますが、その辺はどうなんでしょうか。
○議長（村山一夫君） 農林観光課長。
○農林観光課長（加藤勝彦君） お答えいたします。
それに関しましては、ちょっとすみません、いつの新聞だったかちょっとあれですけれども、河北でしたか、すみません、新聞のほうに、県のほうでそういう酒の小売というか卸をしているところを対象に支援するというのはたしか先日載っていたと思うんですけれども、ただ町のほうでは、確かにそういった店が大打撃を受けているのは分かりますけれども、今のところはこういった事業のほうはまだ組んでおりません。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。１番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） それでは、７ページの幼稚園管理費のほうの遠刈田幼稚園屋根改修工事、追加というふうになってございますので、この辺について少しお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） 教育総務課長。
○教育総務課長（福地実幸君） ７ページの幼稚園費についてですが、これにつきましては、当初予算で1,038万円で工事を発注しようということで事業を進めてまいりましたが、実は７月に入札を行って一度不調になるという経過がありまして、その理由ですが、昨年積算しましたが、今年度コロナの影響等もあり、実勢価格が上昇しているということで、入札が不調になった経過がありました。屋根と壁を塗り替える、ふき替えるという内容でございましたので、その壁の部分を落として再入札をかけておったんですが、担当者及び業者からのアドバイスもあり、壁もやはり今塗り替えていたほうが施設の維持管理上は長もちするよというアドバイスもあり、さらに今足場をかけていますので、それぞれ別工事にしますと足場だけで約50万円上乗せになりますので、この際、足場がかかっている時期のうちに一緒に壁も塗りたいということがありまして、今回補正予算をお願いした経過でございます。
○議長（村山一夫君） １番松﨑良一君。
○１番（松﨑良一君） ありがとうございます。やっている中で、こういった老朽化していると申しますか、そうした公共施設等については、やる段階の中でだんだん増えていくのかななんてそんなふうに思ったものですから、質疑させていただきました。
この中で、地方債230万円ということで、前ページのほうに緊急防災・減災事業債ということで組んでございますけれども、これ、後でこうした対応で交付税措置、あるいはそうしたところに該当するということで、このような組替えといいますか、そうしたところをやられたのか、その辺についてお伺いしておきたいと思います。
○議長（村山一夫君） まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長（佐藤長也君） お答えいたします。
ただいまの遠刈田幼稚園屋根等改修工事費に係る特定財源、地方債230万円でございます。こちらにつきましては、後年度、この緊急防災・減災事業ということで、充当率は100％、交付税措置につきましては、元利償還金の70％が交付税措置されるということで、今回のこの工事費に充当する地方債として財源とさせていただいたところでございます。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。齋藤英之君。
○７番（齋藤英之君） 今の件でなんですけれども、この充当率100％というのは工事費からすると20％ぐらいしかならないんですけれども、どういった意味合いで充当率100％なのか、その点について伺います。
○議長（村山一夫君） まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長（佐藤長也君） お答えいたします。
この工事費でございますが、当初予算では1,038万円、今回補正額が225万円、合わせますと1,263万円というふうになります。地方債については、10万円単位で起債ということでございますので、100％充当となりますと1,260万円というふうになります。４ページをご覧いただきますと、補正前の限度額が1,030万円、補正後が1,260万円ということでございますので、充当率100％というような意味合いでございます。よろしくお願いいたします。
○議長（村山一夫君） ほかにございませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
続いて討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。
これより、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
○議長（村山一夫君） 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
これをもって本定例会９月会議に付議されました案件の審議は全部終了いたしました。
よって、本日をもって休会といたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（村山一夫君） ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。
17日間の長い議会を無事終了することになりましたが、皆様のご協力の下になったわけでもございますが、最終日の中で、皆様に大変迷惑をかけたことに対しておわびを申し上げるところでございます。一般会計予算では50号から57号まで、そして人事案件２件、そして条例改正が２件、そして補正予算が９件、陳情が２件、意見書が２件ということでございました。これも全部スムーズに終了したところでございます。
やはり台風も幾らかはこの宮城県自体にもいろんな被害が出るのかなと、何も出なければいいことではございますが、これは天候の次第でどうなるか分かりません。そういうこともありまして大変危惧するところでございます。
そして、米は下がったと。そのほかに米が今年はもうもみすりなんかやった人から言わせてもらうと、米が小さいと、細いということでもございます。それからいけば、これはどうなるのかなというようなことでございます。そしてまた、米価が24％から30.6％まで下がった。種類によってはそういう幅があるんだということでもございます。やはり農業というのは天候にも左右されるし、コロナによっても、主食としている米の消費が少ない。そのために米の値段が下がったんだということでございます。来年になれば本当にコロナがなくなれば上がるんだか何だか分かりませんが、コロナだというような話によって値段を下げるいい口実になってやっているのかなと、そういうことも考えられるのではないかなと思うものであります。
やはり議会の皆様方、議会改革ということでやっておりますが、近隣市町村ではもう、いやタブレットで本会議もやろうということで、国のほうに意見書として提出をしたというところでもございますが、私たちのほうの町長は考えないうちは買わないと言っておるような格好でございます。やはり他町村ではもうタブレットで本会議もやるんだと。そういう考えもやって、国のほうに法令を改正させるというようなことも提案しているようです。やはり我が町でも何か国に対して議会改革の中の一部を提案したらどうなのかなと思っているところでございます。意見書として国に、ただですから、幾らでも上げてやってもいいんです。皆さんで意見を出し合っていろんなふうにしていけば、よりよい議会の活動だとみなされるんではないかと思います。今後とも、議会をいろんなふうに皆様とともに進めていきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げながら閉会の挨拶にいたします。
次に、町長から挨拶があります。町長。
○町長（村上英人君） 定例会の９月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
９月１日の開会から本日まででありますが、令和２年度の一般会計、４特別会計、３企業会計の決算認定をはじめ、教育長及び教育委員会委員の任命に関し議会の同意を求めることについて、条例の一部改正、全ての会計の補正予算、さらに追加議案を含めた全21議案に対しまして、慎重にご審議を賜りまして全議案とも同意並びに可決をいただきましたこと、厚く御礼を申し上げます。
特に今会議でありますが、決算議会ということもありまして、決算審査特別委員会で長時間にわたりまして慎重にご審議を賜りました。衷心より深く感謝を申し上げる次第であります。決算審査特別委員会審査結果報告書で附帯意見のありました事項につきましては、真摯に受け止めまして、改善に努めてまいりたいというふうに思っております。
また、今会議で６名の議員の方から一般質問をいただきました。それらの内容や今後の展望につきまして、２日間にわたり議論させていただいたところでありますが、内容を十分に精査をしながら今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えております。
さて、宮城県において新型コロナウイルス緊急事態宣言、今月の12日をもって解除されましたが、13日から今月の末までの18日間を適用期間とするまん延防止等重点措置に移行したところであります。このことに伴いまして、本町など仙台市以外の市町村では県独自の認証店以外への時短営業の要請のほか、一定の条件の下で酒類提供が認められる緩和措置が取られたところであります。ワクチン接種が進んでいることもありまして、県内の陽性者数も減少傾向にあるようですが、感染の終息を目指し、これを最後にするという高い意識を持って一人一人が気を緩めずに感染対策を徹底しながら行動してほしいと切望しているところであります。
実は口頭でお話しさせていただいておりましたんですが、個別接種であります。この個別接種が９月１日から受け付けて、それで今日17日、今日蔵王病院で個別接種を開始をさせていただきました。それとあと大泉記念病院、佐藤医院、内方医院については、21日から個別接種で100人以上、また内方医院、大泉医院については500人、また内方については250人ぐらいの予約があるという状況であります。佐藤医院でも150人ぐらい、そのように、ただ今白石の市民の方も蔵王町で接種をするようにしておりますので、その辺町民と市民の重複しているところがありますけれども、ご理解いただきたいと思います。
そういったことでありますが、さらに秀峰蔵王の秋の行楽シーズンを迎える時期でもあります。村井知事が記者会見で「重点措置により感染を抑え、秋には通常モードの生活に戻し、経済対策をどんどん打っていきたい」と強調されているところであります。
そんな中でありますが、今日皆様のほうにも配らせていただきました。蔵王町として、みやぎ蔵王遠刈田温泉のプレミアム宿泊クーポン券、10月20日から旅館組合に加盟している人の場合はお一人様3,000円の割引、あとは組合に加盟していないところは2,000円の割引ということで、裏表でカラーでさせていただいています。どうかご家族で、またご親戚の方々にもぜひ声をかけていただければというふうに思っているところであります。
また、コロナ禍、多方面に大きな影響を与えておりますが、米の需要が、先ほど議長からもお話しありましたが、外食向けで大きく減少していること、全国的に豊作が見込まれていることなどから、９月10日でありますが、ＪＡ全農みやぎ各地の農協が実際の農家に支払う概算米の基準額を決定いたしましたが、主要な銘柄が大幅に下落するなど、７年ぶりに１万円以下になったところであります。本町における水稲作付の主力品種であるひとめぼれは、ＪＡみやぎ仙南で60キログラム当たり9,000円と、昨年比で3,100円、約25％の減額となったところであります。秋の収穫間近の発表であり、栽培農家の落胆も大きいものと感じているところであります。一日も早くコロナ禍の鎮静化に伴う行動制限の緩和により、米の需要回復の好循環が生まれ、米価が上昇していくことを願うとともに、地域経済の回復と安心した暮らしができることを期待するものであります。
このような情勢の中でありますが、国政に目を向けますと、「自助・共助・公助、そして絆」のキャッチフレーズを掲げて昨年９月16日に就任した菅総理でありますが、今月末の自由民主党総裁の任期満了をもって退任する意向を示されました。今月の下旬から来月上旬にかけて新たな総裁、それで第100代目となる内閣総理大臣が誕生することになりますが、衆議院議員の任期満了日が近づいていることもありまして、11月中には初めて任期満了となる総選挙の投開票が執行される見込みとなっております。
また、宮城県知事についても、11月30日に任期満了となることから、前回に続いて同日選挙となる可能性も出てきたところであります。国政や県政の行方も大変気になるところではありますが、国民・県民の暮らしと安全を第一に据えた政策、ぶれることなくしっかりと実行してほしいと期待するものであります。
結びになりますが、これから台風の発生が続く時期となりますが、消防署、消防団と、さらに連携を図りながら、いま一度災害発生時の行動と備えの確認を行いまして、今後も引き続き最新の気象情報に注意しながら、住民の貴い生命と財産を守る住みよいまちづくりに邁進していきたいと考えております。
議員の皆様方におかれましても、ご自愛いただきまして、蔵王町の円滑な町政運営のためにさらなるご理解とご支援を賜りますよう改めてお願い申し上げまして、御礼のご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。
○議長（村山一夫君） 本日はこれをもって散会いたします。
大変お疲れさまでした。
午後２時４２分 散会