令和3年蔵王町議会定例会6月会議
令和3年6月8日(火曜日)
出席議員(15名)
1番 松 ア 良 一 君 2番 加 川 敦 君
3番 大 沼 昌 昭 君 5番 平 間 徹 也 君
6番 佐 藤 敏 文 君 7番 齋 藤 英 之 君
8番 平 間 武 美 君 9番 佐 藤 長 成 君
10番 三 沢 茂 君 11番 遠 藤 裕 一 君
12番 外 門 清 君 13番 村 上 一 郎 君
14番 葛 西 清 君 15番 馬 場 勝 彦 君
16番 村 山 一 夫 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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平 間 喜久夫 君 |
会計管理者 会計課長 |
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佐 藤 浩 明 君 |
総務課長 |
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宍 戸 光 晴 君 |
防災専門監 |
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砂 金 毅 君 |
まちづくり推進課長 |
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佐 藤 長 也 君 |
町民税務課長 |
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大 槻 充 夫 君 |
保健福祉課長 |
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鈴 木 智 子 君 |
子育て支援課長 |
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佐 藤 敏 彦 君 |
環境政策課長 |
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宮 澤 一 弘 君 |
農林観光課長 |
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加 藤 勝 彦 君 |
建設課長 |
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森 良 光 君 |
上下水道課長 |
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佐 藤 宗 市 君 |
病院事務長 |
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平 間 勝 文 君 |
建設課参事 |
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高 橋 英 敏 君 |
教育長 |
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文 谷 政 義 君 |
教育総務課長 |
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福 地 実 幸 君 |
生涯学習課長 |
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我 妻 敏 君 |
スポーツ振興課長 |
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佐 藤 孝 志 君 |
農業委員会事務局長 |
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村 上 伸 浩 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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鈴 木 賢 君 |
事務局長補佐 |
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相 原 宏 美 君 |
令和3年6月8日(火曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会議日程の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 行政報告
日程第 5 報告第4号 令和2年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について
日程第 6 報告第5号 令和2年度蔵王町一般会計事故繰越繰越計算書の報告について
日程第 7 報告第6号 令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算繰越計算書
の報告について
日程第 8 報告第7号 令和2年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告について
日程第 9 常任委員会調査報告
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開議
○議長(村山一夫君) 皆さん、おはようございます。
6月議会開催に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
我が町というか部落でしばらくぶりに火災を発生させたということに対して、大変これは申し訳ないということかなと思うところでございます。皆様方に大変心配していただいた。そしてまた、この独り暮らしというのは宮城県そしてまた蔵王町も同じですがだんだん増えていくということでございます。そういうものからいけば、やはりこういうことがまだまだ起こり得るのだろうなと思うところでございます。そして、皆様方と共にそういうものに対してもやはり見ていってやらなければならないのかなと思っているところでございます。
そしてまた4月の凍霜害に対しても、蔵王町議会としての調査をやったということではございますが、やはり約2か月過ぎているということでございます。そういうものに対しても、やはり凍霜害に対して調査などは早めにやる、そういうものが当たり前なのかなと思っているところでございます。町のほうはどうあれ、やはり議会は議会としてどうするのだということをしていかなければならないと、それが議会なのかなと私は思うものであります。
そしてまた、我が町での新型コロナウイルスワクチンが先月始まりましたが、他地域ではいろいろな問題があって、報道によりますと原液そのままで注射をしたというところもあれば、イオン水ですか、そういうものを今度注射して、効かないのではないかというようなところもあります。
そしてまた、そのワクチンをそのままにして、解凍してから2時間以内に使わなければならないというような話ではございますが、何しろそのまま捨てたと、1人当たりだいたい2,000円ぐらいだろうと、そういうものからいっても約7,000、8,000人分捨てているというような報道もあります。そういうものからいけば、金がさにすればどのぐらいになるのかと。そして、ワクチンがなくてできない地域もあると。他国ではそういうこともあるのだと。そういうとき本当にこの無駄なワクチンのような扱いをしていいものかというようなこともあるようでございます。そういうものからしても、やはり考えなくてはならない、危機管理がどうだったというようなことになってくるのかなと思うものであります。そしてまた、1日当たり2回も接種したという人もございます。そういうものに対しての管理の仕方、やはり管理というのは大変簡単なようで難しい。私もよく言いますが、当たり前の議会を当たり前にするということも確かに難しいのだと。そういうことをやはりやってのけるところがすばらしい議会になるのだろうなと思っておるところでございます。
そして、この東京オリンピックも必ずやりたいというようなこともあれば、やはり国民の皆様方がもうやらないほうがいいのではないかと、そういうようないろいろな意見があります。そういうものもどういうことにしていけばいいのかということは、やはり全国の人たちの声を上げないとそのままになってしまうのだろうなと思っておるところでございます。
そして、宮城県自体も、仙台市では聖火をやらなくて競技場でやるのだというような話にもなっております。そして、埼玉県などはそういうオリンピックを本当にしてもいいのかも考えるべきではないのかというような格好もあるようでございます。皆様方の考えはどうあれ、やはりいろいろなふうに考え方、そういうものをしていかなければならないのかなと思っておるところでございます。
そして、6月議会には議発案として2件が出ております。そして、町長のほうから36号から46号までの11件を受理しておりますので、皆様方と共に審議のほうもよろしくお願いを申し上げながら挨拶に代えさせていただきます。本日は大変ご苦労さまでございます。
会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
本日6月8日は休会の日ですが、議事の都合により、特に令和3年度蔵王町議会定例会6月会議を再開いたします。
なお、クールビズ実施中ですので上着の着用は各自の判断でお願いいたします。
これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。
日程に従い議事を進めます。
○議長(村山一夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、6番佐藤敏文君、7番齋藤英之君を指名いたします。
○議長(村山一夫君) 日程第2、会議日程の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会6月会議の会議日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から10日までの3日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村山一夫君) ご異議ありませんので、本定例会6月会議は、本日から10日までの3日間とすることに決しました。
○議長(村山一夫君) 日程第3、諸般の報告をいたします。
本定例会6月会議に馬場勝彦君から議発案第2号、大沼昌昭君から議発案第3号の意見が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会6月会議に町長から議案第36号から議案第46号までの11件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。
次に、町長から令和2年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書、令和2年度蔵王町一般会計事故繰越繰越計算書、令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算繰越計算書及び令和2年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告があり、これを受理しておりますので、報告第4号から報告第7号として報告があります。
次に、総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行いましたので、その調査結果報告についてはお手元に配付のとおり委員長から報告があります。
次に、両監査委員から工事に関する随時監査結果並びに代表監査委員から令和3年4月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会6月会議に説明員として出席を求めた者の職氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から挨拶の申出がありましたので、これを許します。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
議会定例会6月会議の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
初めに、4月に発生いたしました農作物の凍霜害は、果樹を中心に甚大な被害が出ており、被害に遭われました農家の皆様にお見舞いを申し上げる次第であります。後ほど、行政報告の中で詳しく申し上げさせていただきますが、3億円を超える被害額が見込まれているところであります。
次に、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策につきましては、3月18日からの宮城県及び仙台市独自の緊急事態宣言、4月8日からのまん延防止等重点措置、5月12日から5月31日までのリバウンド防止徹底期間を経て、県内ではようやく沈静化の兆しが見えてきたところであります。しかしながら、拡大が確認されているところもあり、東京、大阪など9都道府県では6月20日まで緊急事態宣言が延長されているところであります。本県においても、いまだ予断を許さない状況であることから、6月13日まで県独自の緊急事態宣言、リバウンド防止徹底期間が延長されることになりましたので、改めてチラシの全戸配布を行い、感染予防対策の徹底のお願いと町の各施設等の対応をお知らせしたところであります。
また、新型コロナウイルスワクチン接種については、後ほど行政報告で申し上げますが、本町では5月11日から介護施設で、5月18日から75歳以上の在宅の高齢者の方の集団接種を開始いたしたところであります。5月末現在、75歳以上の方の接種率は81.4%となっており、順調に進んでいるところであります。
次に、例年6月12日の宮城県民防災の日前後に実施してまいりました総合防災訓練につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策中であることなどを考慮し、昨年に引き続き中止を決定したところであります。
豪雨災害が発生するおそれがある場合などに市町村が発令する避難行動を促す避難情報について、5月20日から避難勧告が廃止され避難指示に一本化されるなど、住民が取るべき行動を示す警戒レベルが変更されております。5月中旬に内閣府並びに消防庁が発行したカラー版のチラシを全戸配布することにより、住民の皆様への周知を図ったところであります。梅雨に入るなど不安定な気候が続く時期を迎えることになりますので、防災・気象情報の早期収集を図るとともに、行政区、自主防災組織並びに消防団とも連携しながら住民の安全確保に努めてまいります。
結びになりましたが、令和3年春の褒章におきまして、小妻坂行政区の我妻政美さんが公共の事務に尽力した功績により藍綬褒章を受章されました。我妻様は、統計調査員として昭和40年10月から令和2年10月まで、国勢調査12回、農林業センサス12回、その他の調査18回の調査員を務められております。今般、これら調査への永年にわたる多大な貢献が認められ、受章の栄に浴されたものであり、6月4日に宮城県知事から褒状が伝達されました。心から敬意と感謝を表するとともに、心からお祝いを申し上げる次第であります。
さて、今般の会議でありますが、固定資産評価審査委員会委員の選任に関し議会の同意を求めることについて、動産を取得することについて、条例の一部改正のほか、歳入歳出それぞれ152万9,000円を追加する一般会計補正予算を含めた全11議案を提出させていただきました。
つきましては、慎重にご審議をいただき、原案のとおり可決決定くださるようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(村山一夫君) 以上で諸般の報告を終わります。
○議長(村山一夫君) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申出がありましたので、これを許します。町長。
○町長(村上英人君) 初めに、総務経済部門の行政について、ご報告を申し上げます。
まず、「交通死亡事故ゼロ2年の達成について」、ご報告を申し上げます。
4月30日、本町が交通死亡事故ゼロ2年を達成し、宮城県知事から褒状、宮城県警察本部長からの賛辞の伝達を受けたところであります。
四季を通じて、県内外から多くの観光客が訪れる本町にとりまして、過去、1年間達成の実績は複数回ありましたが、2年間を達成したのは初めてのことであります。
これもひとえに、警察署等関係機関のご指導・ご協力をはじめ、交通指導隊、各地区交通安全協会や交通安全母の会など、本町の交通安全推進団体の常日頃からの地道な活動が実を結ばせたものと、町民並びに関係者の皆様に感謝と御礼を申し上げるものであります。
今後とも、官民一体となった活動を継続し、交通安全意識の機運をさらに高めながら、次の1年を積み上げられるよう努めてまいります。
次に、「日本消防協会定例表彰における優良婦人消防隊の受賞について」、ご報告を申し上げます。
令和3年3月5日付の公益財団法人日本消防協会定例表彰において、蔵王町婦人防火クラブ連合会に対し、優良婦人消防隊として表彰状及び表彰旗が授与されたところであります。皆さん、今総務課長が持っておりますが、これが表彰旗を授与されたところであります。
全国から表彰された14の婦人消防隊の中に選ばれるという栄誉に浴したもので、5月11日に開催された、仙南地区婦人防火クラブ連合会役員会の席上、表彰の伝達と披露がなされたところであります。
本町の婦人防火クラブは、昭和40年12月の向山上婦人防火クラブを皮切りに、次々に地区単位の組織が結成され、昭和57年5月に26単位クラブが参画する連合会が設立されております。
仙南地区の中でも、連合会組織がいち早く組織化されたこと、全戸加入を原則としていること、消防団と連携した防火診断などの防火啓発活動、有事に備える初期消火訓練などの定期的な実施が高く評価されたものであります。
広報ざおうで町民の皆様にお知らせするとともに、連合会総会等で単位クラブ会長の方々に受賞の意義を再確認してもらいながら、なお一層の火災予防に対する意識の高揚を図ってまいります。
次に、「農作物の凍霜害による被害状況について」、ご報告を申し上げます。
4月9日から全国的に低温となる日が続き、本町においては、4月15日までの1週間のうち、氷点下となる最低気温を5日間にわたって記録したことから、農作物の凍霜害が発生をいたしました。
特に今年は、3月の気温が平年より高く推移し、開花が例年より早まっていたことから、県内一の生産量を誇る梨に甚大な被害が発生したほか、4月27日にも低温による凍霜害が発生し、イチジクやりんごなども被害を受けております。
5月に、私が副町長及び関係課長と共に、生産農家の説明を受けながら梨園の現状を確認したところ、例年であれば摘果作業に追われる時期にもかかわらず、果実が皆無に近い園地が広範囲にあることが分かりました。
地形などにより違いはあるものの、果樹の主要品目のうち、梨は畑の7〜8割、桃が5〜6割、りんごが4割、その他果樹においても2〜3割の被害を確認しております。
そのほか、「そらまめ」や「じゃがいも」などの露地野菜についても被害が確認されており、本町での果樹及び野菜における被害総額は、現時点で3億円超に上る見通しであります。
今後の着果率の推移によっては、さらに被害が増えるものと見込まれ、農家の方々の心情を察すると胸が痛む思いであります。
現在、被害を受けた農家への支援について検討しているところであり、本町と同じく梨に大きな被害を受けた角田市長及びみやぎ仙南農業協同組合長と共に、5月31日には大河原地方振興事務所長に対し、6月4日には宮城県知事に対し、今回の深刻な被害の状況を説明し、県の支援を強く要望してまいりました。
今後も、県、みやぎ仙南農協及び宮城県農業共済組合などの関係機関と連携して、早急に被害の全容把握に努めるとともに、被害を受けた生産農家が営農意欲を損なわないよう、来年の栽培に向け支援対策に取り組んでまいります。
次に、「蔵王町新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金交付事業について」、ご報告を申し上げます。
宮城県では、4月5日から5月11日までの期間において、接待を伴う飲食店及び酒類を提供する飲食店を対象として、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく営業時間短縮の協力を要請したところであります。
本町では、旅館やホテル、ペンション等の宿泊施設及び酒類を提供する飲食店など、約100事業所が対象となることから、職員による巡回を4回行うことにより、感染のまん延防止対策の徹底を呼びかけるほか、期間中の時短要請に応じているかどうかの調査も実施をいたしました。
今回の協力金交付事業につきましては、この要請に全面的に協力をいただいた飲食店等に対し、県の全額負担により、1施設当たり協力金136万円を支給するものであり、5月会議で予算を可決いただき、5月17日から交付申請の受付を開始したところであります。
第1回目の協力金の支給は、5月31日に36事業所、5,032万円を完了しており、第2回目は、6月10日に24事業所、4,216万円を支給する予定となっております。
申請の受付を6月30日までとしておりますので、未申請の支給対象者への申請勧奨と適正な早期支給を行うことで、コロナ禍からの経営回復の一助になることを切に願うものであります。
次に、教育民生部門の行政について、ご報告を申し上げます。
「新型コロナウイルスワクチンの接種について」、ご報告を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、町民への迅速かつ適切なワクチン接種を進めるため、本年2月に新型コロナウイルスワクチン接種推進室を立ち上げ、接種体制を整えてまいりました。
本町には5月1日に初めてワクチンが供給され、11日から高齢者施設入所者の接種を開始し、5月末現在で172名に接種を行ったところであります。
また、75歳以上の在宅の高齢者の方につきましては、事前の予約申込みによる集団接種を、ふるさと文化会館を会場として5月18日から開始しております。
集団接種は、蔵王病院の医師・看護師を中心に、蔵王町医談会の先生方や医療従事者のご協力もいただきながら火曜日から土曜日まで行ってきたところであり、5月末現在で、75歳以上のうち1,725名の方々に1回目の接種を終え、本日から2回目を開始してまいります。
また、65歳から74歳までの方々につきましては、接種券を5月27日から順次発送し予約を受け付けており、6月22日から接種を開始する予定であります。
本町では、今後も町民が安心して接種を受けることのできる体制を整えながら、感染症の拡大防止及び重症化の予防に取り組んでまいります。
次に、「シルバー人材センター設置の進捗状況について」、ご報告を申し上げます。
これまで、設立準備委員会を3回開催し、設立趣意書や定款、需要調査の分析等を議題としながら、10月の人材センター設置に向けて、蔵王町らしい人材センターの在り方などについて話合いを行ってきたところであります。
昨年度の住民アンケートでは、回答した60歳から75歳までの町民の約30%の方が「会員登録を検討したい」との意向でありました。
また、今年度に入り、125事業所を対象として実施した需要調査においては、回答のあった47事業所のうち40事業所から「仕事を依頼したい」、「依頼を検討したい」との回答があり、人材センターの利用に向けて意欲的な意見が多いものと感じております。
さらに、人材センターが取り組む業務内容について、役場内各課の需要調査の結果を加え、需要と供給面で比較したところ、登録希望高齢者が希望する業務は除草作業、野外清掃、農作業が一番多く、事業所等が依頼したい業務でも除草や草刈り、剪定作業、農作業が多いなど、希望作業の内容が一致する結果となり、除草や農作業等の備品を整備していく必要性が確認できたところであります。
今後は、職員の募集、住民説明会、設立総会の開催及び一般社団法人設立など、限られた時間の中で行うべきことが山積しておりますが、本町の高齢者の生きがいづくりの一助となるよう、設立に向けて準備を加速させてまいります。
次に、「蔵王ジオパーク構想の推進状況について」、ご報告申し上げます。
蔵王ジオパーク構想の推進につきましては、4月28日に、私を本部長とした第1回目の蔵王町ジオパーク推進本部会議を開催し、副町長、教育長及び全課長において、蔵王ジオパーク認定の必要性を再確認するとともに、今後の推進スケジュール、今年度の事業計画及び予算等について情報共有を図ったところであります。
また、今月2日には、庁内の担当者レベルで組織するプロジェクト会議を開催し、推進に当たっての課題の掘り下げを行ったところであります。
今後は、関係機関の代表等で組織する蔵王ジオパーク推進連絡会、さらに、関連事業の運営主体となる蔵王ジオパーク推進協議会の設立による推進体制を構築していくことにしております。
併せて、各種関連事業につきましては、ジオパーク構想に係る環境の整備や人材育成、普及・啓発に積極的に取り組みながら、令和5年4月の認定申請に向け、着実に歩みを進められるよう計画的に推進してまいります。
次に、「オンラインによる国際交流プログラムについて」、ご報告を申し上げます。
5月14日、平沢小学校で、高速大容量ネットワークを活用したオンラインによる海外の小学校との国際交流を実施いたしました。このネットワークは、昨年度GIGAスクール構想による補助事業で整備したものであります。
体育館で行われたオンライン授業では、オーストラリアの小学校とリアルタイムで結ばれ、5・6年生の児童が、お互いの地域や小学校を英語で紹介した後、クイズやジャンケンなどで交流を図ったものであります。
当日は、町や教育関係者など24名の参観者があり、最初は、ふだんとは違う雰囲気に戸惑いを見せていた子供たちも、画面越しに見る海外の子供たちとすぐに打ち解けていた様子でありました。
同校では、6月と10月にもオーストラリア、アメリカとの国際交流プログラムを計画しており、今回の経験を生かしながら、より充実したプログラム内容になるよう考えております。
今後とも、本町の学校教育の重点施策である英語教育特区とICT教育を結びつけた授業を展開することで、将来、町や広く国際社会で活躍できる社会人の育成を目指してまいります。
次に、「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2021について」、ご報告を申し上げます。
第10回目となる日本の蔵王ヒルクライム・エコ2021につきましては、5月23日の開催を目指し準備を進めてまいりましたが、3月18日に宮城県独自の緊急事態宣言が発令されたことに加え、4月5日に県内全域にまん延防止等重点措置が発令されたこと、また、その後の新型コロナウイルスの感染状況が見通せなかったことから、参加者及び関係者の安全面を最優先し、中止の決定をさせていただいたところであります。
2年連続での中止となりましたが、エントリーされた528名の選手の皆様、ご協賛いただいた関係各社のほか関係機関の方々には、開催準備へのご協力、また、今回の中止決定に対するご理解をいただきましたことに、重ねて感謝を申し上げます。
次年度以降においては、全国のサイクリストから安心して参加してもらえる大会になるよう、感染症対策を徹底し、安全・安心な大会運営に努めてまいります。また、本町の特色を生かし、スポーツと温泉を結びつけた取組を推進し、交流人口拡大を図っていきたいと考えておりますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
次に、「東京オリンピック・パラリンピックホストタウン交流事業について」、ご報告を申し上げます。
この件につきましては、本町では、東京オリンピック・パラリンピック競技大会におけるパラオ共和国選手団の事前キャンプ受入れに向け、茨城県常陸大宮市と共に協議会を設立し準備を進めてまいりました。
しかしながら、日本国内における新型コロナウイルス感染拡大の状況や、国が求める数多くの感染防止対策を全て満たすことが困難であることなどから、今回の事前キャンプ受入れは断念せざるを得ない判断をいたしました。
そして、4月12日、パラオオリンピック委員会会長フランク・キヨタ氏及び事務総長バクライ・テメンギル氏に対し、私と常陸大宮市長との連名で、選手及び関係者の安全面を最優先し、ホストタウンでの事前キャンプを実施せずに、選手村に直接入村することを提案した書簡を送付したところであります。
その後の今月の2日には、平間副町長が、フランク会長、バクライ事務総長とオンラインで会談を行い、パラオ側でもその提案を受け入れたことを確認したところであります。
今回の事前キャンプ受入れの中止は非常に残念でなりませんが、今後、本町と常陸大宮市は、パラオ共和国の選手の応援や、できる限りのサポートを引き続き行っていきたいと考えております。一日も早く感染症の拡大が収束し、子供たちの相互訪問交流事業が再開され、本町とパラオとの絆を深めていけることを願っております。
以上、申し上げまして、行政報告とさせていただきます。
○議長(村山一夫君) 以上で、行政報告を終わります。
日程第5 報告第4号 令和2年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につ
いて
○議長(村山一夫君) 日程第5、報告第4号令和2年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長(佐藤長也君) それでは、報告第4号令和2年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてご説明申し上げます。
本件は、令和3年議会定例会3月会議及び同定例会追加議案において、補正予算の繰越明許費として可決決定いただきました15事業について、歳出予算の経費を繰り越しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により繰越計算書を調製し、議会に報告するものであります。その内容は報告書2ページに明細がございます。
まず、繰り越した経費の総額でありますが、繰越明許費としてお認めいただきました金額と同額の6,877万1,000円であります。
次に、繰越事業に係る財源につきましては、未収入特定財源としまして、国県支出金と地方債を合わせて4,033万6,000円であります。また、一般財源、これは繰越明許費繰越額となるものですが、2,843万5,000円という内容でございます。
以上で報告第4号についての説明とさせていただきます。
○議長(村山一夫君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
日程第6 報告第5号 令和2年度蔵王町一般会計事故繰越繰越計算書の報告につい
て
○議長(村山一夫君) 日程第6、報告第5号令和2年度蔵王町一般会計事故繰越繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長(佐藤長也君) 報告第5号令和2年度蔵王町一般会計事故繰越繰越計算書の報告についてご説明申し上げます。
本件は、会計年度内に支出負担行為をしたものの、やむを得ない事情により年度内に支出が終わらなかった経費について、地方自治法第220条第3項の規定により令和3年度への事故繰越を行ったものであり、その内容は報告書4ページに記載のとおりであります。
事業名は谷地遺跡発掘調査報告書印刷業務で、令和元年度から令和2年度に繰越明許として繰越しを行ったものでありますが、谷地遺跡から大量に出土した縄文土器や石器、土偶を観察した結果、これまで全国的にも報告事例のない状況等が多く判明したことから、遺物の再検討や新たな図や写真の作成が必要となり、報告書へ記載すべき案件が増加し、その作成に不測の日数を要したため年度内完了が困難となり、事故繰越を行ったものであります。
なお、事故繰越事業に係る財源でございますが、一般財源789万1,000円であります。
以上で報告第5号についての説明とさせていただきます。
○議長(村山一夫君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。1番松ア良一君。
○1番(松ア良一君) ちょっと確認になるかもしれませんけれども、質疑をさせていただきます。
間もなく発刊になるのかなと思うとなかなかそうはいかないような状態が発生したということでございますけれども、説明事項の中にもある程度は理解できるところなんですけれども、もう少し具体的に、こういったことがあって新たに記述するところが出てきたとか、これだけ貴重なところの道具が出てきたとか、そういったところがあればちょっと教えていただければというふうに思います。
○議長(村山一夫君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(我妻 敏君) では、ご説明したいと思います。
先ほど、まちづくり課長から土器関係のことで報告していただいたところなんですが、そのほかにも県内最大級の出土例となりました土偶のほう、139点ほどあったわけなんですが、この139点の土偶を観察した結果、土偶の製作技法やそれ等のいろいろな技法等が分かりましたので、これに要する報告関係も新たな題材というふうになりました。
また、今回出たその土器・土偶関係を報告書に反映するために、他の地域の資料といろいろと照合しなければいけないという新たな業務等が出てきましたので、それで不測の日数というふうな形で現在もまだ執筆の最中となっているところでございます。以上でございます。
○議長(村山一夫君) 1番松ア良一君。
○1番(松ア良一君) ありがとうございます。ほかのそうした発掘の事例にないようなことが出てきてこういった形になったものなのか、それとも、以前からそうした記述はしなければならなかったのかどうか。その辺がちょっと、担当している人も違うかもしれないんですけれども、もしその辺までもうちょっと詳細に分かればご報告いただければと思います。
○議長(村山一夫君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(我妻 敏君) まず土偶の関係だったんですが、土偶は、全国的にほとんど報告事例のない土偶の修理の状況等が今回判明することができました。これに伴いまして、土偶をどのようにして修理したかを具体的にいろいろと調査しているのが今の現状で、新たな業務というふうになったところでございます。
また、今回出土した土偶並びに土器関係を、地域関係のほうにいろいろと調べたところ、北海道、北陸、関東地方と大分広い範囲におきまして交流関係があったのではないかということが判明しておりますので、それでまた新たに調査の範囲を広げているところでございます。以上でございます。
○議長(村山一夫君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
日程第7 報告第6号 令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算繰越計
算書の報告について
○議長(村山一夫君) 日程第7、報告第6号令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。蔵王病院事務長。
○病院事務長(平間勝文君) それでは、報告第6号令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算繰越計算書についてご説明申し上げます。
この繰越しは、地方公営企業法の規定によりまして、令和2年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算の繰越ししたものについて、同法第26条の第3号の規定により報告するものでございます。
内容につきましては6ページに記載のとおりでございます。
繰越事業名につきましては、令和2年度昇降式ストレッチャー付浴槽購入事業費及び令和2年度オンライン資格確認システム導入事業費でございます。予算計上額の合計は445万5,000円、翌年度繰越額につきましては442万5,850円となります。
財源内訳としまして、昇降式ストレッチャー付浴槽購入は企業債及び損益勘定留保資金、オンライン資格確認システム導入においては国庫支出金となります。
繰越しの理由としましては、ストレッチャー付浴槽購入事業においては、受注生産の機材であり、このコロナ禍によって受注側の年度内納品が困難になったことが原因となります。また、オンライン資格確認システム導入事業においても、このコロナ禍におきましてシステム改修の遅れや一部カードリーダーメーカーの生産の遅れがあり、年度内完了が困難となり繰越ししたものでございます。
以上ご報告申し上げます。よろしくお願いします。
○議長(村山一夫君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
日程第8 報告第7号 令和2年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告につい
て
○議長(村山一夫君) 日程第8、報告第7号令和2年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。上下水道課長。
○上下水道課長(佐藤宗市君) 報告第7号令和2年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書についてご報告申し上げます。
8ページをお開き下さい。
今回の繰越しについては、地方公営企業法第26条第1項の規定に基づき繰越しを行い、同第3項の規定により議会に報告するものです。
繰越事業は、1款上水道事業資本的支出2項建設改良費で3件の事業が繰越しとなりました。
1件目の事業名は、令和2年度円田入地区水道管布設工事(第4期)、予算計上額3,580万円、支払義務発生額1,595万円、翌年度繰越額1,985万円です。財源については記載のとおりです。繰越し理由は、岩盤を砕きながらの掘削作業に時間を要したため、年度内完成が困難となりました。
2件目の事業名については、令和2年度町道湯口線、下別当線道路改修に伴う移設工事、予算計上額1,200万円、翌年度繰越額1,200万円、財源内訳については記載のとおりです。繰越し理由は、町道の拡幅工事が遅延したことによるものです。
3件目の事業名は令和2年度水道施設監視制御クラウド・システム構築工事、予算計上額6,490万円、翌年度繰越額6,490万円、財源は記載のとおりです。繰越し理由は、2月13日の地震による水道施設工事箇所が被災したため、年度内完成が困難となりました。
以上のとおりご報告申し上げます。
○議長(村山一夫君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
○議長(村山一夫君) 日程第9、常任委員会調査報告を議題といたします。
総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において、所管事務調査を行いましたのでその調査結果について委員長から報告願います。
初めに総務経済常任委員長から報告願います。3番大沼昌昭君、登壇願います。
〔3番 大沼昌昭君 登壇〕
○3番(大沼昌昭君) それでは、委員会調査の結果報告をしたいと思います。これに関しては今日2件ありますのでよろしくお願いします。
令和3年4月30日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
総務経済常任委員会
委員長 大 沼 昌 昭
委員会調査結果報告
令和3年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 観光業におけるコロナ禍の実態と今後の観光振興対策に関する調査
2.調査期日 令和3年4月27日(火)
3.出席者 委員長 大 沼 昌 昭 副委員長 齋 藤 英 之
委 員 佐 藤 敏 文 委 員 平 間 武 美
委 員 佐 藤 長 成 委 員 遠 藤 裕 一
委 員 外 門 清
委員外 議 長 村 山 一 夫
4.職務のため出席した者
事務局長 鈴 木 賢 事務局長補佐 相 原 宏 美
5.説明のため出席した者
農林観光課 課長 加 藤 勝 彦
同 課長補佐 佐 藤 武 憲
6.調査結果
農林観光課長等の出席を求め、コロナ禍における観光業への影響と実態、コロナ関連の各種支援・応援事業の実施状況と効果、蔵王町観光物産協会との連携事業などの調査を行い、今後の観光振興対策などについての詳細説明と、それらに対する委員による質疑により調査を行った。
委員からは、昨年度実施された観光客誘客関連、中小企業振興、地域商業活性化、飲食業・宿泊業応援などの各種施策と蔵王町観光物産協会との連携事業の実施状況とその効果について、活発な意見が出された。
その調査結果及び内容は別紙のとおりであります。
なお、国内観光誘客促進などの事業を委託している蔵王町観光物産協会との意見交換を行い、藤原事務局長から昨年のコロナ禍における誘客事業の実績報告や今後の取り組みについて詳細な説明を受け、国内観光誘客の促進と今後の観光振興対策など、町との連携事業について確認を行なった。
7.委員会の意見
@ コロナ禍における観光業への影響と実態については、各種事業の中止により観光客の入込数が大きく減少となったが、事業者に対する各種の支援・応援事業による対策により一定の効果が見られた。今後も国や県のコロナ関連支援策を効果的に活用しながら観光振興対策に努めるべきである。
A 昨年はコロナの影響により多くの事業やイベント等が中止となったところであるが、校外学習や教育旅行の誘致、仙台市や近隣市町をターゲットにしたマイクロツーリズムなど、実施可能な事業を蔵王町観光物産協会と連携を図りながら取り組むことで観光客誘致のさらなる推進に努めるべきである。
B 地域商業活性化事業や飲食店応援事業、宿泊施設応援事業など、昨年は有効な支援・応援事業を数多く実施したところであり、今後もこれまで同様に、観光振興対策を進めるにあたっては町の役割を明確にし、観光や誘客などについて主導的な立場で活性化に努めていくべきである。
以上、委員会調査結果報告といたします。
次に、2件目です。それでは報告いたします。
令和3年6月4日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
総務経済常任委員会
委員長 大 沼 昌 昭
委員会調査結果報告
下記事件に関する所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 令和3年4月発生の果樹等凍霜害に関する調査
2.調査期日 令和3年5月26日(水)
3.出席者 委員長 大 沼 昌 昭 副委員長 齋 藤 英 之
委 員 佐 藤 敏 文 委 員 平 間 武 美
委 員 佐 藤 長 成 委 員 遠 藤 裕 一
委 員 外 門 清
委員外 議 長 村 山 一 夫
4.職務のため出席した者
事務局長 鈴 木 賢 事務局長補佐 相 原 宏 美
5.説明のため出席した者
農林観光課 課長 加 藤 勝 彦
同 課長補佐 遠 藤 貴 大
同 主事 吉 野 遼
6.調査結果
農林観光課長等の出席を求め、令和3年4月に発生した凍霜による果樹等の被害状況に関する調査を行い、被害調査や被害発生の状況、今後の対応などについての詳細説明と、それらに対する委員による質疑により調査を行った。
委員からは、町の基幹産業である果樹の甚大な被害と、それに伴う町内経済への影響などを懸念し、今後の町の対応などに対し活発な意見が出された。
その調査の結果及び内容は下記のとおりである。
なお、凍霜による被害を受けた町内の果樹園のうち、特に被害の大きかった3園の被害園地調査も実施し、被害果樹農家から直接被害状況の説明を受けるとともに、今後の対応等についての意見交換を実施した。
7.委員会の意見
@ 今般の凍霜害については被害作物が多種にわたっており大変憂慮するところであるが、農政担当課においては、宮城県、JA、農業共済組合などの関係機関と連携を図りながら被害の調査や支援策の検討など、大変迅速に対応しているところであり、今後、有効な経営支援等の対策が実施できるよう十分な検討を進めるべきである。
A 被害農家に対する支援策については、蔵王町農業災害対策資金利子補給金交付要綱による支援や次年の収穫に向けて実施する防除等への一部支援などを農政担当課においては検討中であり、これらの施策は大変有効であると考えるので、個々の農家の被害規模に応じた支援が実施できるよう事務に努めるべきである。
B 自然災害や価格低下等に対する備えと農業の安定経営のため、農政担当課においては、果樹共済や収入保険などへの加入についてこれまで推進してきたところであり、特に果樹は豊凶による価格変動が起きやすい品目であるため、今後も積極的に保険加入の推進に努めるべきである。
以上、委員会調査の結果報告といたします。
○議長(村山一夫君) 次に、教育民生常任委員長から報告願います。10番三沢 茂君、登壇願います。
〔10番 三沢 茂君 登壇〕
○10番(三沢 茂君) それでは報告を申し上げます。
令和3年4月23日
蔵王町議会議長 村 山 一 夫 殿
教育民生常任委員会
委員長 三 沢 茂
委員会調査結果報告
令和3年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 国民健康保険蔵王病院の運営状況と診療体制に関する調査
2.調査期日 令和3年4月20日(火)
3.出席者 委員長 三 沢 茂 副委員長 村 上 一 郎
委 員 松 ア 良 一 委 員 加 川 敦
委 員 平 間 徹 也 委 員 馬 場 勝 彦
委員外 議 長 村 山 一 夫
欠 席 委 員 葛 西 清
4.職務のため出席した者
事務局長 鈴 木 賢 事務局長補佐 相 原 宏 美
5.説明のため出席した者
蔵王病院 事務長 平 間 勝 文
同 事務長補佐 山 家 信 行
6.調査結果
蔵王病院事務長等の出席を求め、経営概況、外来患者の診療体制、入院患者の受入態勢などの調査を行い、経営改善への今後の取組などについての詳細説明と、それらに対する委員による質疑により調査を行った。
委員からは、医師確保の問題、未収金の状況、検査体制の充実、訪問診療の実施状況、施設老朽化への対応、人口減少に伴う患者確保の問題などについて、活発な意見が出された。
その調査の結果及び内容は別紙のとおりである。
なお、建設から40年以上が経過し、雨漏りが発生するなど老朽化が進む施設や設備の現状を確認した。
7.委員会の意見
@ 昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響や医師の確保の問題で、病院利用者の減少が続いている状況であったが、今年度から常勤内科医2人を迎え新たな診療体制となったことから、それぞれの医師の専門診療分野を住民に周知することで病院利用者を確保し、さらには新診療体制に基づく改革プランの見直しを行うことで営業収益の増加に努めるべきである。
A 今年度新たに臨床検査技師と診療放射線技師を新規に採用し業務を行っているところであるが、検査機器を整備し検査体制を充実させることで、病院利用者と診療報酬の増加に努めるべきである。
B 患者送迎バスについて、令和2年度の利用者数は1日平均6.74人となっており大変少ない状況であることから、住民や送迎バス利用者の意見を聞き利便性を高めることで、病院利用者の確保に努めるべきである。
C 施設や設備の修繕について、老朽化による劣化により修繕が必要と思われる箇所が随所に見受けられるが、多額の予算措置も必要になると思われるので、優先的に修繕が必要なものから随時改善することで、快適な診療環境の確保に努めるべきである。
以上、委員会調査の結果報告といたします。
○議長(村山一夫君) 以上で、常任委員会調査報告を終わります。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。大変お疲れ様でした。
午前11時08分 散会