平成28蔵王町議会第2回定例会12月会議

                                           

 平成28年12月14日(水曜日)

                                           

     出席議員(14名)

     1番  齋 藤 英 之  君       2番  村 上 一 郎  君

     3番  佐 藤 敏 文  君       6番  外 門   清  君

     7番  大 沼 昌 昭  君       8番  齋 藤 喜 蔵  君

     9番  三 沢   茂  君      10番  村 山 一 夫  君

    11番  葛 西   清  君      12番  加 川   敦  君

    13番  伊 藤   東  君      14番  平 間 武 美  君

    15番  馬 場 勝 彦  君      16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(1名)

     5番  松 ア 良 一  君

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

山 崎 恒 男  君

総務課長

 

平 間 喜久夫  君

防災専門監

 

今 村 敏 男  君

まちづくり推進課長

 

我 妻   敦  君

町民税務課長

 

近 江 忠 彦  君

保健福祉課長

 

宍 戸 光 晴  君

子育て支援課長

 

芦 立 信 介  君

環境政策課長

 

芦 立 敏 彦  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

上下水道課長

 

伊 藤 雅 浩  君

病院事務長

 

阿 部   宏  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

菅 野 和 茂  君

生涯学習課長

 

我 妻 清 志  君

スポーツ振興課長

 

森   良 光  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 桂一郎  君

                                           

     議事日程 第4号

 

  平成21214日(水曜日)    午前1000分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 諸般の報告

 

  日程第 3 行政報告

 

  日程第 4 一般質問

 

  日程第 5 議案第86号 蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部

               を改正することについて

 

  日程第 6 議案第87号 蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正す

               ることについて

 

  日程第 7 議案第88号 蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

 

  日程第 8 議案第89号 蔵王町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改

               正することについて

 

  日程第 9 議案第90号 平成28年度蔵王町一般会計補正予算(第7号)

 

  日程第10 議案第91号 平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計補正予算(第3

               号)

 

  日程第11 議案第92号 平成28年度蔵王町介護保険特別会計補正予算(第4号)

 

  日程第12 議案第93号 平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算

               (第3号)

 

  日程第13 議案第94号 平成28年度蔵王町水道事業会計補正予算(第3号)

 

  日程第14 委員会の休会中の継続審査の件

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     午前10時0分  開議

議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。

  12月会議も本日をもって最終日ということになりました。

  きょうも一般質問、そして追加議案もございます。どうぞ、慎重に審議をされますことを願っております。

  それでは、これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は14名であります。5番松ア良一君は欠席の届け出があります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、14平間武美君、15馬場勝彦君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本第2回定例会12月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書として昨日13日に配付のとおりであります。

  次に、本第2回定例会12月会議に町長から追加議案として議案第86号から議案第94号の9件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。

  次に、お手元に配付の継続審査申出書のとおり、総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から休会中の継続審査の申し出があり、議案としてお手元に配付のとおりです。

  次に、広報広聴常任委員長から連合審査会による所管事務調査の申し出がありますので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第3 行政報告

議長(佐藤長成君) 日程第3、行政報告を行います。

  町長から特に行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  総務経済部門の行政についてご報告申し上げます。

  「蔵王町家畜伝染病警戒本部の設置」についてご報告申し上げます。

  先月下旬から、国内各地で野鳥の死骸から高病原性鳥インフルエンザの感染事例が報告されており、さらに新潟県・青森県では、採卵鶏など家畜への感染が確認され、61万羽余りが殺処分される事態となっております。

  県内でも、登米市、栗原市でマガンから鳥インフルエンザウイルス感染が確認され、宮城県では先月29日に「高病原性及び低病原性鳥インフルエンザ対策本部」を設置し、さらに今月5日には、対応レベルを「1」から「2」に引き上げたところであります。

  本町内では、今のところ「鳥インフルエンザ」の発生等は確認されておりませんが、こうした事態を受け、今月9日午後3時に、私を本部長とする「蔵王町家畜伝染病警戒本部」を設置し、本部会議において、今後の防疫対策や、万が一の事態が発生した場合の対応などを協議したところであります。

  町内で採卵鶏、ブロイラー等を飼育する12経営体では、家畜保健衛生所の指導の下、既に畜舎周辺の消毒などの自己防衛対策を実施しているところではありますが、今後、消毒用の消石灰を町で購入し各経営体を支援するなど、さらに防疫体制を強化したいと考えており、本12月会議の追加議案で、関連する補正予算を計上しておりますのでよろしくお願い申し上げます。

  警戒本部では今後も情報収集等に努め、必要に応じて随時本部会議を開催するほか、県や経営体と密接に連携しながら、家畜への感染防止に万全を期したいと考えているところであります。

  以上、申し上げまして、行政報告とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で行政報告を終わります。

                                           

     日程第 一般質問

議長(佐藤長成君) 日程第4、一般質問を行います。

  本日は、2名の一般質問を行います。

  質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書として昨日13日にお手元に印刷配付のとおりであります。

  なお、町長等に対して論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  それでは最初に、13番伊藤 東君の質問を許します。伊藤 東君、登壇願います。

     〔13番 伊藤 東君 登壇〕

13番(伊藤 東君) ただいま議長の承認が得られましたので、一般質問を始めます。

  観光施策の充実の具体策について。

  町長の所信表明を聞くと、17ページに広域エリアでの観光施策を充実させ、国内外から観光客の誘客と観光経済の活性化を図ってまいりますとある。そこで、観光経済の活性化のため何を具体的にするのか、町長の考え、思いを伺う。

  私は、夏の遠刈田の仮装盆踊りを見た。何と十数年ぶりの訪問であった。写真を撮るに、うまく撮れない現状でした。照明の光源が少ないことに気づいた。あでやかなドレス、奇抜な衣装、光源不足のためはっきり見えない。以前来たときは、仮装の姿ははっきり見えたのに。仮装盆踊りの反省会に行き暗さの問題を話したら、昔は提灯が道の両脇にあったと。そこで、なぜ提灯をつけないのかと聞いた。答えは簡単でした。新しく電気を引き、提灯をつけるという工事のお金がないとのことだった。詳しく聞くと、寄附金の減少と蔵王町の補助金だけでは提灯の設置ができないとわかった。遠刈田の夏の仮装盆踊りは100年以上続くイベントであり、近隣では見れない遠刈田のオリジナルイベントである。ハロウィンの仮装を知る外国人の客を呼ぶインバウンドに大いに役立つと思う。だから、町として照明の電気工事費を増額した補助金を願う。こうした小さな取り組みから観光経済の活性化を見たいと思う。町長の考えを伺う。

  自転車道路の建設について。

  町長の所信表明13ページに町道・農道の拡張、改良を推進し、このことが農業や観光などの経済発展につながるように努めてまいりますとある。そこで、町長は「町道・農道の拡張、改良を推進し」がどのような農業や観光などの経済発展につながると考えているのか、町長に伺う。

  私は主に町道・農道を利用したサイクリングコースをつくりたいと思う。現在蔵王町では自転車道路がある。しかし、その道は距離が短く、切断されている現状である。俳優の火野正平さんが蔵王町を訪れ自転車で走った。その事実はNHKで放送され、多くの自転車愛好者の気持ちを高揚させたと思う。また、ヒルクライムとともに蔵王町の自然の美しさを伝えていた。

  そこで、次のようなサイクリングコースを考えてみた。例えば、ございん駐車場を起点として、「梨の花を見ようコース丸丸キロメートル」。2番「美しい七日原高原プラス心臓破りの坂コース丸丸キロメートル」。3番「蔵王町絶景場所真田公園コース丸丸キロメートル」。「蔵王一周健脚コース丸丸キロメートル」等。このようなサイクリングコースの設置は長い時間がかかると思う。せめて4年をめどに設置したいと願う。サイクリング道路といっても、60センチ幅の白線2本でよい。サイクリング道路の案内図を、道路に案内標示の設置、また県道では黄色の線、農道との交差点でも黄色の線で表示等整備しませんか。サイクリング人口はとてもふえていることから、町を訪れる観光客が増すと思う。また、各コースにベンチと休憩所をつくれば、町民との交流が生まれよう。このような施策をも含め、町長の考えを伺う。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 13番、伊藤 東議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の観光施策の充実の具体策についてお答えいたします。

  まず、前段の「観光経済の活性化のため何を具体的するのか」についてお答えいたします。

  私の所信表明では、地域経済の活性化を図ると申し上げているもので、観光経済という表現は使っておりませんので、あくまで地域経済の活性化という観点で質問に答えさせていただきます。

  議員ご承知のように、全国的に人口減少が進展しており、地域の経済規模がどんどん縮小しております。観光庁によると、定住人口が1人減ると年間消費額が約124万円減ると試算されており、観光を中心とした交流人口の増加を図ることによって、縮小する地域経済を補っていくことが重要であると考えております。

  観光は、宿泊業、飲食業、運輸業、小売業、製造業などに幅広い経済波及効果をもたらす産業であり、定住人口が1人減る分の経済的影響をカバーするには、訪日外国人旅行者(インバウンド)で10人、国内旅行者(宿泊)で26人、日帰りでは83人の消費額が匹敵すると試算されております。

  これは全国平均値であるため、都市部と地方農村部では格差があるものと考えられますが、いずれにしてもインバウンド誘致や宿泊観光客の増加を図ることが地域経済に大きな波及効果をもたらすものと認識をしているものであります。

  このため、環蔵王の各市町村や県内4市8町と連携した広域観光周遊ルートの設定や共同プロモーションの実施、ホームページなどの多言語による情報発信整備、町内の受け入れ環境整備等を進めながら、台湾やタイなどからのインバウンド誘致を積極的に進めてまいりたいと考えているところであります。

  また、このような広域観光周遊ルートの整備等は、国内旅行者にとっても魅力度が高まり、地域への滞在時間を増大させる効果があると考えておりますので、首都圏を中心とした誘客活動に力を入れるとともに、町特産の各種農畜産物を国内外の旅行者に提供していく地産地消対策を推進していくことによって、地域経済の一層の活性化を図ってまいりたいと考えているところでもあります。

  次に、後段の「遠刈田温泉仮装盆踊り大会の補助金増額を願う」についてお答えいたします。

  遠刈田温泉仮装盆踊り大会は100年以上の歴史を持つ特色あるイベントで、お盆期間中の遠刈田温泉街の活性化に大きく寄与しております。

  平成17年度の共同浴場「神の湯」建設によって、以前のように櫓を立てる十分なスペースが確保できなくなったことから、蔵王通りを交通規制し、商店街の延長約100メートルの区間を山車と仮装した踊り手が移動するやり方で運営されているところであります。

  議員ご指摘の照明の光源不足の件でありますが、主催者の実行委員会では、大型の4灯式投光器2台とバルーン型投光器3台をレンタルし、盆踊り区間の要所に配置して光源を確保しております。

  区間全域が明るいという状況ではございませんが、踊り手は移動しながら、区域内を巡回しており、投光器の近くに来れば仮装の様子もはっきりと見えますし、写真もきれいに撮影できる状況であります。

  むしろ、夏の夜のイベントであり、薄明りの中からところどころで浮かび上がる仮装者の踊りの様子こそ、情緒があるのではないかという見方もできるのではないでしょうか。

  この仮装盆踊りの開催に際しましては、平成27年度、28年度ともに60万円の補助金を予算化し、実績を確認しながら交付額を確定しております。

  今後、さらなる光源の増強が必要だとしても、提灯設置にこだわらなければ、投光器の増加は協賛金の増収努力や支出内容のやりくりによって十分対応可能と認識しておりますので、補助金の増額については、現時点では考えていないところであります。

  次に、第2点目の「自転車道路の建設について」お答えいたします。

  現在、町のサイクリングロードは、遠刈田温泉地内の松川右岸左岸に、砂防公園の一部として整備され、延長にして2,755メートルで、議員ご指摘のとおり距離は長いとは言えず、周回できるコースとはなっていないのが現状であります。

  確かに、サイクリングコースの整備は観光客の増加に有効的な手段の一つと考えますし、伊藤議員が具体的に示されました各サイクリングコースは、自転車愛好者が走破したくなるような魅力的なコース選定であることは確かであります。

  しかしながら、自転車専用道路の整備には財政的にも莫大な費用を必要としますし、区画線の設置については、道路法や道路交通法、道路構造令等、さまざまな法的制約を受けることから、現実的に整備が困難であると考えているところであります。

  まずは、四季折々の蔵王の魅力と大自然、そして、ヒルクライムで培った自転車という地域資源を、既存のサイクリングコースを有効に活用した施策資源として現在実施しているスポーツ、観光、健康づくり事業に取り入れるなど、今後のまちづくりに生かしてまいりたいと考えているところであります。

  以上、申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) ちょっと話が飛んでしまうかもしれませんけれども、つながりますので。

  まず最初に、町長に。村井知事が台湾に東北の知事たちと行きました。そして、村井知事は民間企業を訪れたんです。そこの会長の劉さんという方にあった。それで、なぜ知事が台湾まで行って民間企業に訪問して、会長にジャケットシャツをプレゼントしたりしている。その様子がNHKのニュースになったんです。町長ならなぜ行ったのかご存じだと思い、ぜひここでお話し願いたいと思うんです。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) なぜ行ったかというのは、それは村井知事から直接聞かれれば本当は一番いいわけでありますが、私も新聞を見たとか報道で見た限りでありますが、いずれにしても、ことしの7月に仙台空港が民営化になったわけであります。この民営化になるに至っては、村井知事が日本で初めての民営の仙台空港の空港化をしたわけでありますが、それに当たって、それぞれの海外からもいろいろと飛行機を離着陸してもらうためにも……その中で、台湾でありますけれども、台湾の場合は民間航空会社が3社今乗り入れをしているわけです。そういったことと、あとやはり、台湾というのは一番の親日国なんです。それと、台湾から日本への観光客が5本の指に入っているわけです。そういったことで、台湾が一番の相手国だと知事は判断して台湾に直接訪問されたと。そして企業回りもされたということであると思います。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 残念でした。違います。劉会長の会社というのは、ジャイアントという高級自転車をつくる会社なんです。そのシェアが世界2位。そして劉会長というのはものすごく年配の人なんですけれども、カリスマ性があって、彼が日本に来てツールド東北を走るなんて言うと、台湾からいっぱい人が集まるんです。だから、ジャケットを上げたんです。ツールド東北のジャケットを。ぜひことし来てくださいと。その劉会長は、ことしは無理だから来年以降考えさせてくださいと言ったんです。

  ケネディ大使が行きましたね、ツールド東北に。私はそのときのジャケットを見て、あ、劉さんにあげたジャケットと同じだと思って、そのつながりがあると思ったんです。それはつまり、インバウンドのための訪問だったんです。村井知事はそういうふうに考えて誘客をした。仙台空港もそうですけれども、どこを押さえればいいか、どこに何を話せば宮城県に人が来るかということを考えてやったことだと理解しました。

  いつも思うんですけれども、村上町長はインバウンドのために何をしてくれるんですか。何をしようと思っているんですか。そこを聞きたいんです。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 所信表明でも述べたとおり、ちゃんと目的を持ってやっているわけです。今議員がお話しされたことは、とっくに我々もそれは承知しております。台湾が世界で一番のサイクリングの企業なんです。しかも、私たちのこの自転車も含めてでありますが。ですから、私たち蔵王町としても台湾に焦点を当てているんですよ。ですから、今回だって10月、11月、12月、そういった訪問の仕方もしているわけです。あと、環蔵王としても12月にやっているわけです。ですから、東議員、あなた、私とお互いに議論したりいろんなお話をすればわかるわけ。ただ表面だけで一つの判断をしていただきたくないと思っております。ですからそれは、そういう気持ちがあるんだったら、観光課に行って観光課の係長なり補佐と話をしてみてください。ちゃんとそれは、我々の焦点はちゃんとつくって、そしてそういう台湾への10月からのイベントを含めて、そういった焦点を狙っているということをやっているわけです。ただ、会長とお会いできるのは、それは村井知事だからお会いできるのであって、私たちはその企業をやりながら、そしてサイクリングの蔵王町含めて、沿岸部も今マラソンだとかサイクリングロードも含めて、そういった広い意味で私たちは台湾のほうにやっているわけでありますから。ですから、何を云々というのは当然私たちも行政マンとして、そしてまちづくりをやるに当たって、きちんと目標を持ってやっていることは、どこの市町村長だって当たり前であります。担当課の課長以下、皆さんでそれぞれ政策を持ちながらやっているわけです。

  以上。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) きのうの答弁の中で、インバウンドは30年前からやっているんだよと町長は言っていました。30年というと私が蔵王に初めてきた年。それで、弟と妹は旅行会社に勤めているんです。それで、外国から宮城県の使節来る話というのは聞いたことがあるかと聞きました。え、と。今、秋田や山形や岩手のほうにそういうコースができて、もうインバウンドになっていると。宮城県は余り聞かないよという答えなんです。うちの蔵王町は人を台湾に派遣していろいろ動いているよと。そうしたら、何をしているのと聞かれまして。その報告等、私の耳には入っていないんですけれども、ぜひ聞かせてもらえますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課に行って報告を聞いてください。私たちは、議員の皆さんに、例えば一つのまとめを終わった段階でいろんなお話をということはありますが、現時点の中でお聞きするのであれば、担当課でお話をできると思っております。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私はいろんな友達がいて、役場の人が台湾に行ったんだって。行ったよと答えたんですけれども、何やってきたんだろうねなんて聞くのに、さあ、わからない。人から聞いたんだけれども、ただ金がかかっただけだよなんて町の人が言うんです。え、じゃあ何してきたのとまた聞かれて、私は答えられなかったんです。ごめんなさいと言って謝るしかなかった。そういう噂だか何だか知らないけれども、流れている現状なんです。だから聞きたかったんです。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) もう少し、東議員、人のうわさを聞いて一般質問するということ自体が間違っているわけでありますから、もう少し一般質問するに当たって、自分なりでも担当課に行って様子をうかがう。話を聞いて。そうしてやはり、一つの方向性がおかしいんじゃないかと思ったときは、やはりこういった一般質問で堂々と町の金使って無駄があるんじゃないかとか、一つの目標が全く見えない中で何をするんだとか、なぜ台湾に焦点をやっているんだと。やっぱり、人のうわさで町民のうわさで私は一般質問すべきではないと思う。もう少し自分なりに町の議員ですから、町から報酬もいただいているわけですから、そして一番詳しいのは担当課が一番詳しいわけですから、やはりそういった目的をきちんと聞いて、そしてその中でなかなか理解できないときは、やはり公の場で質問するということでいかがでしょうか。私は間違っていますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 間違っている、間違っていないという問題じゃなくて、そういう声も出ているよというのは、ひっくり返せば町の人たちもとても関心があるんです。関心があるからそういう話が出てくる。そういうものにきちんと答えなきゃいけないと思うんです。観光課の村上課長、教えてくれますか。台湾でどんなことをしてきたか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課長から答弁をさせます。

  その前に、ちょっと私から伊藤議員に。先ほど、身内の方、妹さんなり、旅行会社と言っていましたが、どこの旅行会社の方かちょっと教えてください。

議長(佐藤長成君) 最初、農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  蔵王町におけるインバウンドの対応についてでございますが、まず、最近の事例では、11月2日の11月会議の際に、台湾を初めインバウンドの誘客のための委託費用を蔵王町観光物産協会に委託するということで120万円の補正予算を計上させていただき、お認めいただいております。その際にも質疑にお答えしておりますが、インバウンドは既に東アジアでは函館から青森を経由して、平泉、松島に行くルートが既にでき上がっていると。そういう中で、蔵王町の遠刈田温泉に1泊するコースをやるためには、ある程度旅行会社に対してサポート費用も援助しながら、蔵王に来ていただく機会をつくっていくんだというお話もさせていただきながら、お認めいただいたところでございます。

  それから、町長も話しましたように、ことし10月、11月、12月と3回にわたりまして、台湾のプロモーションを実施しております。まず、10月の台湾プロモーションにおきましては、観光物産協会の事務局長を初め、現地の旅行会社三十数社を訪問して、蔵王町に来ていただくための商談会をやっております。

  それから、11月のプロモーションにおきましては、近畿日本ツーリストの復興庁主催の事業とタイアップをして、その中でやはり、現地の旅行会社との商談会もやってきております。

  さらに12月の商談会につきましては、台中と台北の旅行会社を訪問して商談会をやったほかに、後半の3日間は東北6県の観光事業者が一体になって東北観光のPRをした。特に今回におきましては、東北観光復興対策交付金を使いまして、山形市、上山市、白石市、蔵王町の環蔵王の4市町が独自のブースを設置して蔵王を集中的にPRした。その中で、空気を入れて膨らませる樹氷のモニュメントですとか、ざおうさまも空気を入れて膨らませるものをプロモーション用に新たに制作して、また蔵王チーズのスタッフも現地に行っていただいて、そういう試食を勧めたりしながらやってきたと。昨年は同じイベントで6万人の入り込みがございましたが、今回は115,000人の入り込みということで、連日多くの台湾の方々が東北地方の旅行に興味を持っていらしたという状況でございます。

議長(佐藤長成君) 町長に申し上げます。きょうは一般質問でございますので、議員が町長に対していろんな考え方、施策等に質問しているわけですから、町長から議員に対して質問するということは反問権に当たりますので、私の許可を得てからそういった発言をお願いいたします。

  伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) どうもありがとうございます。

  町長は行政施策の会議の冊子がありますね。行政報告。そういう中に今みたいなお話がきちんと書いてあるとすごくうれしいんですけれども。どうですか、町長。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) かれこれ1年近くになるわけでありますが、行政報告というのは、議会が例えば12月議会、今度3月議会が開催されますよね。その間でいろんな、行政として各課でこれは議員に報告しなければならないというものを報告していくわけですから、今の段階は、まだ実際的にやっている段階でありますから、行政の中でのまとまった段階で、3月あたりに報告できるだろうと思っております。今やっている最中、実は帰ってきたばかりなんです。3日前に台湾から帰ってきたばかりですから、まだ報告はまとまっていないということであります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) ちょっと話題を変えまして、先ほど話した劉会長というのはすごい人で、ファンがすごくいっぱいいて、ちょっとお年を召しているんですが、ぜひ遠刈田温泉に来てくださいというアプローチを。村井知事は知っていると思うから、村上町長にもそういうふうにアプローチをぜひお願いしたいと思うんですけれども。そして、遠刈田温泉に泊まってもらう。夏だったら盆踊りがある。暗いねって言われるよ。それでもいい。200メートルの長さで光を出すのは一番初めと一番後ろ。小さいのは3つ。4分の1。200メートルの4分の1は50メートル。50メートルに1個の投光器です。暗い。皆さん見に行きましたか。ことしの仮装盆踊りを見に行きましたか。見に行った人は手を挙げてください。私は残念ながら1日目だけいたんですけれども、そういう現状なんです。

  山水苑で自分が家から盆踊り大会を見に行くんだといって事務室の人に聞いたら、議員、椅子を用意してありますから花火大会に来てください、町長も行きますからと。町長が来るなら私はいらないですよと。私は盆踊り大会に行くよと。町長は点火式に参加したようですけれども。知りませんけれども。私は盆踊り大会を見ていた。

  2つのことを言いました。ぜひ劉会長を遠刈田温泉に泊まってもらいましょう。そして、夏の仮装盆踊りを見てもらいましょう。おもしろいねという声が返ってきたら花丸です。でも、暗いねと言われると思います。町長、本当に明るいと思いますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどの台湾の関係ですが、実はうちで「日本の蔵王ヒルクライム」をやっているでしょう。それに当たって来年度は、あるエージェントと話をしながら、そして今海外選手を初めて台湾で募集をかけるように計画というか、もう今募集をし始める。エージェントと話をしながら。台湾にその話を持っていく予定でもあります。そんなことでありますが、その劉会長に来てもらうこともとても大事なことだと思っております。そういった面では、そういう機会をつくって村井知事から話を聞いてみたいと思っています。そして、できるだけ台湾の方々に足を運んでもらうような形。劉会長に来てもらえば一番うれしいわけでございますが、そんなことを話しさせてもらいたいと思っております。

  それと、今言われた光の関係でありますが、それは私も毎年行って、盆踊りもご挨拶もさせていただいておりますが、ずっと1周しながら見ていますが、今回初めて伊藤議員から言われて、初めて私はそうなのかと思っているだけで、決して私は暗さだとかは感じてはいないところであります。逆に明るすぎてしまって、なんであの投光器がこうこうと明るいんだろうと。私だけではなくて、議員の方もそのように感じている方がおると思いますが、その意味で、日中の明るさが盆踊りではないと思うんです。やはり、先ほどもお話しさせていただきましたが、薄暗さの中で浴衣が浮き上がったり、そしてそこで舞う姿が……私は盆踊りとはそういったものだろうと思いますし。ですから、それぞれ人の主観であれかなと思いますが。決して私は暗く感じてはおりません。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 夏だからちょっと仮装の怖さなり薄暗いほうがいいという感じはわかります。でも、着ている服が何色なのか、どうなっているのか、それさえわからなかったらやっぱり出ますよ。それで、盆踊り実行委員会の反省会に行って反省をまとめた冊子をもらいました。そこにも会場が暗いと書いてあります。私は独断でそういうことを言っているんではないんです。実行委員会のメンバーも暗いと考えている。ぜひこの問題を前向きに検討していただきたいと思います。

  続きまして、2番目の自転車ロードについてお話ししたいと思います。

  議長、資料を配りたいんですけれども、よろしいでしょうか。

議長(佐藤長成君) それは、これからの一般質問に関連することですか。

13番(伊藤 東君) はい。

議長(佐藤長成君) それでは、資料配付を許します。

13番(伊藤 東君) よろしくお願いします。

     資料配付

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 皆さんにお配りしたのは、蔵王町の地図です。ちょっと蔵王町から出たところは欠けてしまいましたが、私は、一般質問通告文で桃の花の季節、梨の花の季節とか、そういう季節ごとにコースを最初に考えてみました。でも、そういう愛好家というのは蔵王町にはたくさんいます。議員の中にも愛好家はいます。サイクリング愛好家。社会福祉協議会職員もいますし、農協にもいます。そういう人にいろいろ聞いてみたら、10キロメートルや20キロメートルじゃあだめだよと。最低四、五十キロキロメートルほしいよと言われたんです。どうしてと聞くと、そのコースを走るのを楽しむんですよ。10キロメートルや20キロメートルだとすぐだから終わっちゃうよというんです。ここに書いてあるのが、紫色のBGを通っている線がぐっと上にいって、水と書いてある水色のコースは40キロメートルぐらいあるんです。四十何キロメートルになると思うんです。こういうコースを、先ほど町長からヒルクライムの話が出てきましたが、競争でないサイクリングを楽しむイベントをやりたいなと思う。それで、緑のところを見てください。上の水色からこう行って蔵王町から出てすずらん峠を上って、土浮山から公民館、緑に帰っていく。このコースを先ほどの紫のコースと合わせると、80キロメートルぐらいになる。結構上りも多くきついコースです。蔵王といい感じです。こういうコースで競争しないサイクリングのお祭り「ツールドざおうさま」とかそういうことをやってはいかがかなという提案なんです。

  丸森では毎年やっています。おもしろいのが、ことし40キロメートルコースで170名、78キロメートルコースで330名を募集しました。何と朝6時開始の募集をしました。何分でいっぱいになったでしょうか。もうこの人数に達したでしょうか。この数字に驚いた。23分でもう集まったそうです。参加費4,000円。6時から始めて6時23分にもう満員になっちゃったんですよ。その後に申し込んだ人はみんなだめ。そんなの昼ぐらいに申し込めばいいだろうと思っていた人はもうだめ。それほどファンが多いんです。4,000円掛ける400名のお金が町に落ちる。それだけじゃない。お土産や何だかんだ。俺は泊まるよという人がいれば宿泊費。お金がいっぱいおりる。こういう経済のためにもいいんじゃないかなと思っているんですけれども、町長いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 丸森のことは存じていますし、丸森も蔵王町に視察に来ながらまちおこしの中でやり始めたばかりでありますが、そのことで、私どもは7,000円でやっているんです、実は。知っていますか。蔵王町の「日本の蔵王ヒルクライム」は7,000円なんです、お一人。7,000円で1,000人以上の方がお集まりになっているんです。そういうことであります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) あのね、ヒルクライム、いいんですよ。7,000円でやって。でも、町民が参加できないんです、多くの町民が。上のほうから出て上ってタイムを競う。それはそれでいいです。でも、蔵王町の町民も楽しめるように考えたらどうだろうか。例えば、地図で示した紫と緑のコース、お金をもらっているんだからところどころに休憩所を設けるわけです。これはことしやりました「たっぷり蔵王キャンペーン」。こういうものを地元の    休憩所。梨の皮をむいたものとか。そういう蔵王町の町民の皆さんも参加できるイベントをやってほしいと思うんです。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 全く伊藤 東議員と同じ考え方の趣旨で、実は町の活性化のために「日本の蔵王ヒルクライム」をやってきたんです。今は町民向けで考えたらどうだということであるますが、たくさんコースなんていうのは幾らでもつくれるんです。蔵王町は魅力がたくさんあるんです。それが平たんもあれば上りもあれば。それだけ標高差1,730メートルもある蔵王町でありますから。ですから、いかようにでもつくれるんです。ただ問題は、誰が主催になって誰がやっていくかです。この「日本の蔵王ヒルクライム」も、皆さん受け付けを前日にやっていたんです。ことしから実は事前に受け付けをしてお金を納めてもらうようにしたんです。去年までは、前日に受け付けをしてお金も納めてもらうということで、遠刈田温泉、蔵王町でなくてもいいわけですが、何しろ地元に消費してもらうことをやってきたんです。ところがやはり、皆さんの協力心がなければだめなんです、これは。何をやるにしても。一番はそこなんです。ですから、あれやれこれやれ、たくさん何でもやりたいんです。ただ、行政には限度があるんです。行政マンには。じゃあ誰が先導になって誰がやっていくかということなんです。ぜひ、東議員、そういう実行委員長になっていただきながら、新たなこういったものをやってくださるのならばまたやりますけれども。ですから、ただ我々には限界があるので。それと一番は観光、宿泊業の皆さんが一番手を貸していただかなければならないんです。協力いただかないと。我々行政マンだけでは、見てもらうとわかりますが、大体私たち行政マンが主体になってやってきているんです。いろんなことをやってきているんですが。ですから、ぜひひとつ議員の皆さんにもお手伝いいただきながら、ぜひこのようなすばらしい提案をやっていきたいと思いますので、ぜひひとつご協力いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) きのうの民・官・何とか金の連携という言葉があったんですけれども、うろ覚えじゃなかったかな。学だ。産学官の連携が大事だと言った町長から今のような話を聞くとは思いませんでした。それを主導するのが町役場の仕事かなと思うわけ。町役場で全部やってなんて言っていません。主導する。そういうふうになったら、会長をやって。いいですよと答えますよ。私はそのぐらいの覚悟はあります。

  それで、なぜ私が町民の皆さんとこういうことをやれるのを言うのかといいますと、きのうも話題にありました議会報告会の人数。4人の議員が行きます。平成2010月、参加者トータル244名。平成2611111名。半分です。この間ずっと町長の任期ですよね。平成20年の町長はこの町長だもの。何で半分になったんだろう。懇談会を開いて課長級を連れていってみんなの人数よりも町民の数が少なくなった。だからやめたんだということを言っていました。なぜ少なくなったのかということを分析して次の手を打たなければ、ますます減るばかりですよ。私は予言します。喫茶店とか地域の話し合いをすると言っていました。まちづくり町民会議、ワールドカフェ、地区懇談会、各年代の意見を聞き、計画策定に反映させてまいります。私は予言します。今のままでは集まりません。カフェ、おいしいケーキがある、おいしいコーヒーがある。少しは行くでしょう。でも行かないですよ。残るのは取り巻きだけになってしまう。そういうふうに予言します。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東議員、伊藤 東議員、発言中申しわけないんですが、先ほど発言していたのは議会報告会での人数の集計ですね。今申し上げているのは通告にもないんですけれども、町でのやろうとしている……それを結びつけるものでもないんですので、趣旨に沿った質疑の内容にしていただきます。

13番(伊藤 東君) すぐ戻りません。それで、何をやったら住民の声が聞けるようになるかといったら、これなんです。住民がいっぱい参加して一つの行事をやる。そういう中で、町民の声が聞けるんです。まちづくり町民会議とかワールドカフェとかいうものは人が集まらない。そんなふうにしちゃったのは私たちが。町民参加の「ツールドざおうさま」の中で町民とのふれあいが進み、それから3年、4年続けられれば、もっと議会報告会や行政の報告会、そういうものをやっても意見を拾えるんです。私はそう思う。幾ら旗を振ったって集まりません。こういうことをやって1年、2年、何度も言いますけれども、町民と触れ合う。一緒に同じところでやっているんだという意識が育つと。そういうことを私は願うんです。町長いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) いろんな目的というものがありますから、その目的に沿っていろんな趣旨をそれに対応してやっていくわけですから。なかなか言わんとすることはよくわかりますが、やはりスポーツの中で集まってきた、そこでやはり云々というのは、まだちょっと趣旨が違うんじゃないかなと思っておりますし、東議員が言われるのは、ちょっと私たちも一つのまちづくりの中でのそういったことをしながら聞き取るというのは難しいかなと思っております。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) もう終わりにします。どうもありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午前11時04分 休憩

                                           

     午前11時14分 再開

議長(佐藤長成君) それでは再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、14平間武美君の質問を許します。平間武美君、登壇願います。

     〔14番 平間武美君 登壇〕

14番(平間武美君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとりまして一般質問をさせていただきます。

  その前に、町長、大変お疲れのことと思います。私も疲れております。ことし最後の一般質問でありますから、どうぞおつき合い願いたいと思います。

  それでは、1番、放射能汚染廃棄物の全県一斉焼却方針について。

  去る11月3日木曜日に開催された市町村長会議で村井知事は保管されているキログラム当たり8,000ベクレル以下の放射性汚染廃棄物に一般廃棄物を10倍前後混ぜて全県で焼却し、焼却灰を既存の管理型処分場に処分する方針を打ち出した。奥山仙台市長は村井知事に全面協力することを表明した。これは、民主主義に反し、重要事項を検討せずに持ち出された方針である。また、わが町議会においても1130日水曜日に全員協議会で話し合いが持たれた。このことに対し、撤回、再検討を求める。

  その第1の理由は、焼却炉のバグフィルター等で放射性セシウムを99.9%除去できるという根拠が不十分な環境省の言い分を大前提にしており、一斉焼却が県民に放射線被曝を強要することになる可能性には一言も触れていない。ICRP(国際放射線防護委員会)は当事者にメリットのない放射線被曝は正当化できないという原則を定めている。

  第2の理由は、廃棄ガス中に放散される放射性セシウムを確実に検出できる測定系を用意していないのに、混焼による焼却を「安全に迅速かつ大量に処理を進められる方法」と正当化していることである。焼却場周辺については、廃ガスの放射性セシウム濃度の測定は月1回だけ、空間放射線量の測定は週1回だけに限るという方針で、連続測定は予定されていない。

  第3の理由は、住民に対する説明会が予定されておらず、意見も聞かないままに12月下旬の次回市町村長会議で方針を一方的に決定するという民主主義に反するプロセスが進められていることである。

  一般廃棄物については、市町村の「自区内処理」が原則であり、他市町村からの持ち込みについては、住民合意が大切である。福島第一原発事故を招いた国、東京電力の責任で問題の解決が図られるようにすることが当然である。市町村の要望を尊重して国に働きかけることに精励することを村井知事と奥山仙台市長に求めていくことが、現県町村会会長の村上町長に課せられた重大な責務と考えるが、町長の見解を伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間武美議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  「放射能汚染廃棄物の全県一斉焼却方針について」お答えいたします。

  宮城県では、8,000ベクレル以下の放射能汚染廃棄物の処理を進めるために、さまざまな処理方法を検討した上で、去る11月3日木曜日に開催された市町村長会議で、村井知事から全県一斉焼却の方針が示されたところであります。

  奥山仙台市長は、試験焼却をする場合には、事前に仙台市民や仙台市が富谷市に所有する最終処分場の周辺住民を対象に説明会を開く考えを表明しており、平間議員ご指摘の民主主義に反する手法とは全く思っておりません。

  本町においては、1130日水曜日に議員全員協議会を開かせていただき、測定結果や県の処理方針(案)について説明させてただいたところであり、また質疑の中で私の考えを述べさせていただいたところでもあります。

  まず、焼却炉のバグフィルターについてでありますが、環境省の放射性物質濃度実測データからも、放射線セシウム除去率が概ね99.9%以上であることが確認されておりますし、実際に汚染廃棄物を焼却した各施設においても、周辺環境への影響がないことが確認されております。

  次に、空間放射線量の測定についてでありますが、廃ガスの放射線セシウムの濃度や周辺の空間放射線量等の測定を定期的に継続するなど、モニタリングの強化が行われることを議員全員協議会において説明させていただいたところであります。

  次に、住民説明会についてでありますが、新聞、テレビ等で連日報道されているように、焼却炉や最終処分場等の施設のある市町においては、周辺住民を対象とした説明会を開催し、安全性を説明することで理解を得、12月下旬に予定されている市町村長会議に臨むことにしているところであります。

  福島第一原発事故を招いた国や東京電力の責任は重大であると思いますが、放射能汚染廃棄物を保管している農家の苦労を一日も早く解決したいという村井知事や奥山仙台市長、それに各市町村長の思いは一つであります。

  国でも技術的、財政的な支援をしっかり続けると述べており、試験焼却により安全性がしっかり担保された上で、放射能汚染廃棄物の処理を一歩前に進めることができればと強く願っているところであります。

  以上、申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 今、町長の答弁を聞きましたけれども、はっきりと賛成、反対と述べてはおりませんが、賛成のようなニュアンスに捉えることができました。ただ私は、この間の全員協議会、1130日にあったんですが、そのときにも指摘したんですけれども、これは全員協議会で渡されたときの資料です。この4ページに放射性セシウム濃度の自然減衰というグラフが載っています。もともと放射性セシウムというのは、30年たたないと半減しないんです。2分の1にならない。60年で4分の1、90年で8分の1、120年で16分の1ということですから、放射性セシウムというのは100年ぐらいたたないとなくならないんです。これが、それなのに、県のほうで出した書類だと思うんですけれども、20年までしか……これはぶつっと切っていますよね。ということは、私の知識では30年で半減ですから、まだまだずっと100年たたないとなくならないという数値なんです。にもかかわらず、村井知事は今回一斉焼却をするんだと11月3日の市町村長会議で述べたとなっていますが、これは今大変な問題になっていますが、けさの河北新報、皆さん見ましたでしょうか。私は1024日に出た1面トップの記事、宮城県一斉焼却処理下へと。これでも驚いたんですけれども、きょうはそれから大分たちましたけれども、何と、これは県議会の常任委員会の話なんですが、強制か否か議論になっているんです、大変な。つまり、村井知事のやり方というのは、一つでも協力しない市町村があれば進まないとの発言は押しつけに等しいと反発している県会議員もいらっしゃる。それから、栗原市長は市民の理解は難しいんだ、焼却には消極姿勢だと。それからもう一つ、登米市議会では焼却に反対だという決議を出しているんです。こういう非常に危険なセシウム、放射能の過剰がんが発生するという危険なものに対して、簡単に混焼、つまり一般廃棄物と混ぜ合わせて燃やすと。町長、これはどう考えますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 県議会の内容というのは、ちょっと私はまだ把握していないのであれですが、ただ、前から言われていたのは、栗原はひとつのバイオという言葉の使い方がいいのか、ずっといろんなデータをテストしているので、そのバイオの関係で我が市はやっていきたいということを言っておりましたし、加美に当たっては、我が町として独自にすき込みという方法も含めてやっていきたいというお話もしておりました。ただ、それ以外については、焼却炉で活用しながらやっていきたいという方向は見えるのかなと思いますが、ただ、いずれにしても、先ほど言いましたように、平間議員が言われるように、この放射性セシウムが表に出てきたりするのも嫌がるわけですから、それにはバグフィルターですが、バグフィルターで国の環境省でありますが、国の基準では十二分に外に出すことを抑えることができるという言い方をしているわけでありますから。

  それと一番は、今の野積み、農家の負担を考えた場合に、本当にそれでいいのかということなんです。ですから、それを軽減していく、そしてやはり農家から。そのために、今回の混焼でテストをしながら、そしてやはりできるだけ低い、ある意味もっていきながら対応しましょうということでありますし、最終的に私たちのところですと、(仮称)仙南としてはまたそれを再利用していきたいという考え方もありますから、混焼した後に。ですからそういったいろんなことをテストをしながらやっていくわけでありますし、一番はセシウムは確かにそうであります。ただ、セシウムの関係もそうやって抑えることができるといフィルターがありますから。

  それと一つは、農家のことを考えた場合に、いつまでも今のままではいけない。だからそういった混焼をやっていく。ただしそれに当たっては、その地域の方々の、言ってみれば私たちの地域だと(仮称)仙南クリーンセンターの周辺の方々のご理解と最終処分場の周辺の方々のご理解が必要だということでありますので、それがそれぞれの市町村で説明をしていただくということになっております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 今、町長は環境省を大分信用していますね。99.9%、確かに数値は高いです。ですが、ここが問題なんです。私はいろいろ調べました。環境省第3回災害廃棄物安全評価検討会というのが平成23年6月19日、5年前、実験データがほとんどないんです。実験データが乏しいにもかかわらず、いわゆる事務次官が主導して強引にバグフィルター等で放射性セシウムを除去できると結論づけたんです。事務次官が勝手にこういうことをやっているんです。そして、除去できるという仮説を補強するために、後から国立環境研究所が実験データを追加したと、こういう事実があるんです。

  こういうこともありまして、それで、これは町長は知っておりますか。皆さんも知っているかどうかわからないですけれども、神経内科医院で岩見億丈さんというお医者さんがいるんですけれども、億丈というのはおもしろい名前で何億の「億」に「丈」と書くんです。これは、岩手県の保険毎日新聞に大事なことが書いてあったんです。どういうことかといいますと、もうこの放射性セシウムはバグフィルターで捕獲しても99.9%確実に捕獲できるというのはうそだと書いてあるんです。例えば、岩手県の宮古市で実験したんですね。放射能汚染廃棄物を一般廃棄物と混焼しましたが、焼却場の風下で空間放射線量率に影響があらわれ、放射性セシウムの約2割、20%が排気ガスとともに放散されたと。こういう実験データがあるんです。それから、廃棄物資源循環学会2014年の総会で、遠野市の混焼を評価した研究なんですけれども、バグフィルターで除去された放射性セシウムは64.6%に過ぎなかったと。これはことしの8月の廃棄物資源循環学会誌に報告されたんです。だから、99.9%なんてどこから出てきたのやという話なんです。明らかにこれは国が早く燃やしたい。確かに町長がおっしゃったように、農家の方がいつまでも牧草なんかを置いておく。我々も総務経済で見学に行って予算もつけましたけれども、確かにそれはわかるんです。だけれども、これだけ危険なんだよと。99.9%なんてうそなんだよと、ちゃんとした医者がこういう実験をしているんです。有名な方です、この分野に関しては。だから私は、このバグフィルターを信用するということ自体からして、村井知事からして間違っているんじゃないのかなと思うんですが、この辺に関して町長はどのように考えますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ご存じのとおり、仙台市はもう混焼しているんです。仙台市が8月12日から14日にかけて試験をやっているわけですから。これは、3つの工場があるんですが、今泉工場、あとは葛岡工場、あと松森工場と。いずれも始まる前と始まった後、両方とも不検出で出ているんです、セシウムが。ですから、こうやってきちんとデータも出ておりますので、そういったものを信用せざるを得ないんですね。それと、国の基準、国の結果も含めて。そうでなければ誰を信用したらいいかわからなくなっちゃうんです。ですから、やはり国を信用したり、仙台市はこのようにきちんとしたデータをつくりながらやってきているわけですから、そういったところをやはり信用していくしかないだろうと思います。ただ、その炉によって若干あるのかなと。これは私の個人的な。多分私たちの地域では一番新しい炉なんです。しかもバグフィルターも一番新しいバグフィルターを使っているという話を聞いておりますから、そういった面では最新鋭の機種、最新鋭のフィルターかなと思っておりますので、ご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) これはなぜこんなに急いでやろうとしているのかと。大本を考えてみますと、国政に行きつくんですよ、やっぱり。つまり、今の安倍政権が成長戦略として原発の輸出を図ろうとしているんです。それから、原発再稼働と表裏一体の特措法なんです。つまり、東電と国の責任を各地方の市町村にもうやっちゃえと。責任逃れなんです。地方の市町村は大迷惑です、私から言わせてもらうと。こういうことが裏にあって、いわゆる国と東電が責任を逃れたい。いわゆる免責です。こういうことをやりたいがためにこういうことをやってきている。

  そして、私は驚いたんですけれども、指定された県がありましたね。宮城県のほかに例えば千葉県、栃木県、群馬県、茨城の各県は、宮城のてんまつを注目していますと。県の職員が述べているんです。この県の職員は、他県では大きな動きはない、おせっかいは宮城県だけだとあざ笑っているというんです。だから何でこんなに慌てて宮城県の各市町村がこういった責任を取らされなければいけないのかと。大事な問題だと思うんです。これは国政と絡んできますけれども、県政と。それに対してどのように考えますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども述べたとおり、やはりセシウム、平間議員がおっしゃられるとおりだと思うんです。県のデータでは、そこから長い年月でがっと伸びていくのは確かです。だけれども、いずれにしても、だからそれを混焼しながら薄めてやっていく、その実証実験をするわけでありますから。そして、500まで落とすだとか。うちの場合だと仙南クリーンセンターの場合はスラグといって、燃えた後のそれをスラグ化してそれをまたリサイクルしていきたいという考えがあるわけです。ですからそのためにも100以下ぐらいまで落とすのに、どのようにしたらいいだろうという実証をしなくてはいけないということなんです。ですから、そういったことで、それぞれの若干のベクレルの違いもありますが、私たちのところが一番スラグを再利用していくという意味では一番厳しいあれになるのかなと思っています。ですから、そういった面で混焼をして、そして今農家の皆さん、先ほどからくどいようでありますが、それを何年かかるか含めて、トン数がありますから、あとは年月が出てくるわけですから、そういったことをまずテストをやっていかないと、どのぐらいで焼却できるか、その辺のあれもあれなので。ただ、実際的には私たちのところは4月からしかこの実験ができないということになります。ですから、ぜひひとつご理解いただきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 最終判断といいますか、1226日でしたか、恐らく知事のところの話し合いが。27日ですか。いずれにしても、ことし最終、12月末ですね。そのときに、私は町長の立場もあるんでしょうが、やっぱりこの間新聞報道にもありましたけれども、風評被害が怖いというような、河北新報に載っていましたよね。その風評被害を考えたり、あるいは町民の健康、県民の健康を考えたときに、簡単に賛成していいものかどうかと。このことを逆に知事に言わなきゃいけないんじゃないのかと私は考えます。といいますのは、皆さんの考えはわかりませんけれども、宮城県知事と各市町村の町長は知事のほうが偉いと思っている方がいると思うんですが、違いますからね。地方自治法では対等ですから。宮城県知事と我が村上町長は対等ですから。各市町村35市町村。その方々が反対をすればできないわけです。私はあくまでも反対という立場からこういう意見を言うんですけれども。やっぱりこういうことを知事に言っていかないと、物事を上から押さえつけられて、はいやります。これでは民主主義じゃないというのが私の考えなんです。だから民主主義じゃないと言っているんですけれども。その辺なんですよね。やっぱりこういうことを知事に求めたらどうでしょうかね、さっきから言っていますけれども。

  そしてこういうこともあるんです。一般廃棄物を混ぜて焼却、それが10倍なら減容化の効果はなくなるという学者もいるんです。いろんな学者がいます。今回の99.9%というのは、いわゆる我々が言う御用学者なんです。国の言うことを何でも賛成しちゃう。国民のことは考えていない。御用学者が言ってきたから福島第一原発がああいう状況になったわけです。原発は絶対安全だ。原発神話と言われましたけれども。現実にあのようになっていまだに8万人以上の方が避難している。子供がいじめにあっている。私はそういうことを考えますと、これは簡単には知事にオーケーは出さないほうがいいんじゃないかと思うんですが。もう一度答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 知事もみずから……私が心配したのはやはり前にも、その会議が終わった後にも風評被害が心配だと。だから、そこについては、国も県も担当部長も、場合によっては知事もみずから説明に時間がとれれば行くと言っているわけですから、やはり一番は、混焼していくそこの自治体の方々に説明をしてご理解をいただくということが必要だろうと思います。そういった意味で、白石の場合は、最終処分場がありますから、12月2日に環境省と県と仙南広域の方々も来て、そこで説明をしているところであります。あと、角田については、今月の19日に仙南クリーンセンターの会議室を借りながらやっていくみたいでありますが、それに当たっては西根の11区の皆さんと住民の方々、区長たちを呼んで説明をするというお話を聞いております。あと、大河原町については今月18日にやられますが、上谷地区というところがありますが、その上谷地区の方々を上谷地区の集会所に集まって、やはり環境省と宮城県と仙南広域であります。また、午後からは町民の皆さんにも声をかけるけれども、町民の皆さんがどの程度集まるかわからないということでありますが、午前と午後に分かれて説明するというお話を聞いているところであります。

  それに、やはり一番心配されるとことについては、そのようにしてもらっていると。それとあと、一番心配していたのは常磐自動車道なんかが走っても、やはり原発の近くにいくとモニタリングがあるんです、今何デシベルになっていると。そういったことをやはり住民の方が心配するから、そこに設置すべきではないかということで、知事のほうにも話をさせていただきました。あるところの会合のときなんですが。そして、知事はそうだと、わかったと。そうやって住民の心配事を取り除いていくことをたくさんしていきたいということで。ですから逆に、平間議員の方々もぜひこういったことをして、町民の皆さんがやはり確認したり安心できるようなことをしていくべきではないかと。だから、あくまでも頭から反対ではなくて、やはりいつまでも何十年も、先ほど言うように、50年も100年も置いておくことはいけないわけですから、いずれは何らかの形でやらなくてはいけないわけですから、まずひとつこの混焼で薄めて、何年かかってもやはり少しずつ農家の負担が軽減していく。それであり、その町が安全・安心に、それぞれの市町村が安全・安心につながっていくような環境をつくるべきであろうと思っていますので、ぜひひとつお力添えをいただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 安全・安心のためにやらないほうがいいんです。安全・安心のために、いわゆる混ぜて燃やさないほうがいいということなんです。それで、反対だから反対じゃないんです。じゃあどうすればいいのかと。この間の全員協議会の話でもありましたが、私に反問権で聞いてきましたけれども。じゃあどうすれば平間議員、いいんですかという話がありましたけれども。ちゃんと、燃やすよりもいい方法が、予算も安くてできるんです。例えば、保管強化遮蔽の徹底の例という資料があるんです。私は、これ、参考資料。この間11月3日に行ったときも恐らく町長と課長はもらっているはずなんです。私はこれを県のほうから仕入れました。参考資料1から5までとあって、全部いろいろ読んでみたんです。そうしましたら、参考資料の3にボックスカルバートの設置という建物の中に入れるとか、コンクリートボックスへの入れかえをする。それから、鋼製コンテナへの収納。この前私が言ったJRのコンテナみたいな。それから、コンクリート構造の堅固な既存の施設への移送。こういったいろんなやり方があって、例えばコンテナ一つとっても300万円ぐらいで済むんです。そこに随分汚染牧草とかを入れられるんです。こういう方法が、安全な方法が、燃やすよりもより安全な方法があるにもかかわらず、なぜ焼こうとするのかと。これが大問題になっているんです。燃やしたらバグフィルターを抜けて20%ないし30%が住民におちていくんですよ、セシウムが。住民の健康よりも、見た目だけのいつまでも置いておくわけにいかないというだけで判断していいんでしょうか。私が首長であれば村井知事にこういうことを言いたいと思うんです。

  例えば、私は向山に住んでいますけれども、ちょっと金ケ瀬まで行きますと、もう(仮称)仙南クリーンセンターが見えます。風向きによっては金ケ瀬から向山にも飛んできます。宮までも飛びます。大河原はもっと飛ぶと思うんです。私はだから、ここの99.9%遮蔽できるという保証がどこにもないにもかかわらず、こういうことを率先してやろうとする村井知事の気持ちがわかりません。町民のことを考えているのか、それとも自民党のことだけ考えているのか。この辺の、私は政治姿勢にかかわってくると思うんですが、これはまたどこまで行っても平行線になるんでしょうけれども、もう一回、町長、これを知事に言っていただきたいんです。こういうことはどうなんでしょうかと。こういう漏れている例もあるのに、そこはどう考えますでしょうかと村井知事に言ったほうがいいんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それは、いろいろ見解の違いもありますでしょうし、それと莫大な量なんですよ、まず一つは。ですから、その貨物の貨車の中に収めて済む量ではないということなんです。県下の全部。そうすると、ある町での問題みたいなことがたくさん多くなってくるわけです。ですから、じゃあどこに、その置き場の問題もまた浮上してくるだろうし、その周辺の方々の問題も出てきますでしょうし。それと、くどいようでありますが、仙台市のあれなんかでも、データ的には不検出なんです。ですから、ぜひひとつご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 今、仙台市の例がありました。私も全部資料を取り寄せました。1114日付で仙台市の回答なんですけれども、これは不検出になるような実験をしているからなんです。読めばわかるんです。簡単な話なんです。だから私は、幾らでもこういうものは不検出にしようとする動きがあるんだなと考えています。

  一番は、全部国のほうで持つみたいなことをこの間の全員協議会でありましたね、財源は。町は持ち出さないみたいな。だけれども、私は本当なのかなと調べた。100年以上隔離保管後の後始末という資料があるんですけれども、これもちょっと仕入れたんですけれども、これによりますと、廃炉ロードアップの集計ということで、例えば40年後にプロジェクトを終了するとしますと、現場労働者の被曝総量は3,604人。シーベルトですから、1ミリシーベルト当たりにしますと360万人が死亡すると。それから、そのプロジェクトの費用総計で40年後どのぐらい金がかかるんだといいますと30.6兆円かかるんです。ところが、100年間隔離しますと、おもしろいですよ、これ。100年間隔離保管のケースの集計ですと、正確に言うと115年後ですけれども、現場労働者被曝総量954人シーベルト。つまり1ミリシーベルト当たり95万人が亡くなる。亡くなるというか被曝する。金は幾らかかるのか。プロジェクト費用総計は15.4兆円なんです。いいですか、先ほど40年後で30兆円かかるんです。40年でもう廃炉にしちゃうと。それを100年間保管してやれば15.4兆円、半分で済むんです。こういう統計もあるんです。こういうことをぜひ村井知事に言っていただきたいんです。金がかからないからいいと言っていますけれども、私は最終的には市町村の持ち出しを考えているんだと思いますよ。8,000ベクレル以下と区切っていますけれども、蔵王町は8,000ベクレル以上はないですけれども、8,000ベクレル以上まで将来的にはやれよという前触れじゃないのかなと、私はここまで考えるんですが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどちょっと私、間違ってあれだったんですが、先ほど平間議員がお話しされたコンクリートだとかボックスだとかボックスカルバートだとか鉄製のコンテナ等含めて、これは8,000ベクレル以上のあれなんです。ですから、指定廃棄物なんです、8,000ベクレル以上は。私たちは、今県で混焼しましょうと言っているのは8,000ベクレル以下ですから、そのうちの大半がこの前全協で説明させていただいていますが、大体数値が半分以下のものが7割、8割近いか、そのぐらいの数値なんです。ですから、さらにそこから混焼しながら薄めて500ベクレル以下。ただ、私たちのところですと、仙南だと100ベクレル以下にもっていきましょうというのが私たちの2市7町の炉なんです。(仮称)仙南クリーンセンターでありますが。そういったことで、ぜひひとつご理解というか、先ほど言われたあれとはまた違うということをお話しさせていただきましたし、また数値もそのような数値であるということでありますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) この放射性セシウムというのは非常に大事な問題でして、8,000ベクレルという基準は何でつけたのかという問題もあるんです。本当なんです。今、年間1ミリシーベルトと言い方をしていますけれども、単位はものすごく小さいからうんと小さいと思っている人もいるかと思うんですが、これも河北新報、昨年1217日に意見を書いているんです、この方。さっき言った岩見億丈さんという方。例えば、これはちょっと数字が難しいかもしれませんけれども、例えば、レントゲンのときの画像、造影があります。あれも放射能ですけれども、ああいうふうにメリットがあるというのはICRPでは認めているんです。被曝してもいいみたいな。だけれども、それでも、大体レントゲンをやって、100万人に1人か2人はがんになるんです。ああいう簡単なレントゲンの薄いものでも。例えば、健康な大人が週40時間18歳から67歳まで毎年3.2ミリシーベルトを被曝すると、100人に1人過剰がんで死んでしまう。18歳から27歳までを毎年1ミリシーベルト、国は1ミリシーベルトは大丈夫だと言っていますよね。ところが18歳から27歳までだと1ミリシーベルトを受けると1,000に1人過剰がんになるんです。こういう統計があるんです。そして、逆に子供、10歳未満の子供だと、成人の値の二、三倍かかっちゃう子供のほうが被害を受けてしまうという統計があるんです。だから、1ミリシーベルトという基準もそもそもおかしいという学会の通説もあるんです。だから、公衆被曝の限定というのは、0.003ミリシーベルト、毎年です。うんと小さいと思うでしょう。これは違うんですね。1ミリも小さいと思ってしまうんですけれども、人間の感覚として。だけれども、本来ならば0.003ミリシーベルト未満の被曝にとどめなければならないという学者もいるんです。この人は岩見億丈さん。新聞にも載っています。だから、そういうことを考えると、8,000ベクレルという基準は何なのやと。燃やせば必ず漏れるんだよ。それが各住民に降りかかってくるんだよ。この辺のことは私は今度の12月下旬の会議で、ぜひとも村井知事に言っていただきたい。

  そしてもう一つです。我が町にとって一番大きいのは風評被害です。この風評被害というは県のほうではどうすると。もし出た場合にどういうふうにすると言っているんでしょうか。そこもお聞きしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 出た場合のことはまだ聞いていませんが、だから出ないようにしていくということで今取り組んでいるわけでありますから、ご理解してもらうしかないわけですが、また私たちもしっかりとその辺はチェックしていくべきだと思います。だから、県が言ったから云々ではなくて、やはり、いざ実証に入ったときには、私たちも2市7町の炉であれば、そこをしっかりと見させていただきながら、そしてしっかりとそのようにやっているかどうかというその辺のチェック体制はしっかりやっていきたいと思っていますので、一緒にチェックしましょう、その辺は。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) どうしても平行線と言いますか、そういうふうになってくるとは思っていたんですが、私は一つの町でも一つの市でも反対すればこれはやらないと言っているわけでしょう、村井さんは。全員が足並みそろわなければやらないと言っていて、現実にきょうの新聞でもう既に、栗原市長は焼却に消極姿勢と出ているんです。これは宮城版です。私は毎日河北新報でいの一番に読むのはこの宮城版なんです。蔵王町のことが書いていないかなとか、必ず読むんですけれども。登米の市議会なんか焼却に反対しているんですよ、議会が。こうなると、最終的にはどうなるのかなと。これは、最終判断は村井知事になるんでしょうが、やはり私は県民、町民不在ではいけないと考えるんです。町民、県民があっての国民、行政、政治ですから。だから、チェックすればいいという話ではちょっとまた違うんじゃないのかなと。そして一番私が懸念するのは、そうやって少しずつ薄いものからやっていくと。薄くして少しずつ1トンずつやっていくとなっていますけれども。これは何でしょう、なぜでしょうね。怖いんじゃないですか。実験結果が何かあった場合に。そう思っているからこそ実験をやっていって最終的にはいっぱい燃やそうという考えでしょう。安全であれば、バグフィルターがそんなに安全であれば、何もいっぱい燃やしたっていいんじゃないですか。私はそこまで考えます。だから、そういうことを、やはり私がきょう言ったようなことをぜひ村井知事に言っていただきたいんです。我が町の考えはこうですよ。こういう人もいますよみたいに言ってもらってもいいんです。

  私はなぜ今回この問題を取り上げたかといいますと、仙南2市7町に我が日本共産党議員というのは今15名おります。蔵王町は私1人。名取は3人います。角田も2人います。1121日に仙南地区議員団会議というものがありまして、今回12月議会で一斉にこれを取り上げようという方針になりまして、県議会議員も来て説明を受けたという次第なんです。ですから、仙南各地方、丸森は今議員はいません。だから、全員が一斉にこれをやっていますので、今度会ったときに首長同士で何とか私は食いとめると言ったらおかしいですけれども、意見を言っていただきたいと思うんです。村井知事がこう言っているから仕方ないんだという考えだけは捨てていただきたい。こういう危険があるんですよということをやっぱり首長として対等の県知事に言うべきではないのかなと。またしつこいですけれども、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私は逆に、村井知事がよく英断してくれたなと思ったんですよ。ですから、やはりそれをみんなでそういう方向に向いて。それでなければ何年たってもずっとこの問題が解決されなくなってしまうんです。それと、さっき1メートル四方の問題をやはり検出、出るのか出ないのか実証していくのにあたって、やはり少なくやっていく。そして徐々にやっていく。そして、どのぐらいにいけば出るんだろうということで一般のごみと混焼しながらやっていくわけですから、ある程度、私たちの蔵王町は平均で千ちょっとぐらい。そのように、そうすると、蔵王町のあれが出てきたときにはどうなんだろうとか、その地域によって確かに違うと思います。ですから、運ばれたところによって混焼の仕方も違ってきますから、ある程度その辺のバランスを見ながら、量の割合を見ながらやっていくわけですから、やはりごまかすためということではなくて。ですから、それと、しっかり私たちが実証の中を確認しながらやっていくわけですから、ぜひひとつ共産党議員団の皆さんもぜひひとつ現場を始終見ながら、そうして、どういうやり方で、本当に出ないんだなとか云々だとか。やはりそれを一緒になって見ながら、一つの結果を見守っていきたいと思いますし、ぜひひとつ一緒になって見守ってまいりたいと思います。ぜひひとつ平間議員から逆に仲間にも言っていただければと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 最後になりますけれども、我が党は脱原発ですから。原発再稼働大反対の党ですから、こういう放射能をまき散らすような混焼のやり方というのは絶対反対であると。断固反対であるということはもう貫いていきたいと、こういうことなんです。ですから、最終的には私はいつも言うんですけれども、行政とか政治というのは国政が絡んでくるとどうしようもないのかなと、地方議会は。ここが私は非常に残念です。それにはやっぱり町民、住民みずからがやはり国政とかに関心を持っていかないと、我々のこの町も変な方向に走っていくんじゃないのかなと、そんなふうにつくづく思います。これ以上時間もないですので、最後に町長、何かもう一度ありましたらお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) さっきの私の数字が間違いまして、蔵王町の平均が大体556ベクレルぐらいだそうです。

  しっかり対応といいますか、見守りながら、そして推移を見守っていきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) これで質問を終わらせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で一般質問が終わります。ここで昼食のため休憩いたします。

  午後1時15分から再開いたします。

     午後0時06分 休憩

                                           

     午後1時15分 再開

議長(佐藤長成君) それでは再開いたします。

                                           

     日程第5 議案第86号 蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第5、議案第86号蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今上程されました議案第86号蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、本年8月の人事院勧告に沿った国家公務員特別職の期末手当の改定に準じて、議会議員の期末手当の支給率を、前年度及び前々年度の積み残し分を含めて改定するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

  その概要は、期末手当の支給率を0.3月分引き上げ、年3.25月分にしようとするものであります。

  今年度については、12月の支給率を0.3月分引き上げ、来年度以降については、6月及び12月の支給率を、現行の支給率からそれぞれ0.15月分引き上げようとするものであります。

  これらについては、特別職報酬等審議会の答申を得て改正するものであります。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、ご審議のうえ、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いをいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第6 議案第87号 蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、議案第87号蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今上程されました議案第87号蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、議案第86号と同じく、町長、副町長及び教育長の期末手当の支給率について、国家公務員特別職と同様の年3.25月分に改定するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

  その概要は、期末手当の支給率を0.1月分引き上げようとするものであります。

  今年度については、12月の支給率を0.1月分引き上げ、来年度以降については、6月及び12月の支給率を、現行の支給率からそれぞれ0.05月分引き上げようとするものであります。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、ご審議の上、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いをいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第7 議案第88号 蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

     日程第8 議案第89号 蔵王町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正することについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、議案第88号蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについて、日程第8、議案第89号蔵王町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正することについて、以上2件を一括議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今、一括上程されました議案第88号及び議案第89号について、提案の理由をご説明申し上げます。

  はじめに、議案第88号蔵王町職員の給与に関する条例の一部を改正することについては、本年8月の人事院勧告に基づき、一般職の職員の給与を改定するため、条例の一部を改正しようとするものであります。

  その主な内容は、給料月額について、若年層に重点を置き、本年4月1日に遡って、平均0.2%引き上げる改定をしようとするものです。

  また、期末・勤勉手当について、支給率を現行の年4.2月分から0.1月分引き上げ、年4.3月分に改定しようとするものであります。

  次に、議案第89号蔵王町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正することについては、議案第88号と同じく改正しようとするものであります。

  なお、詳細につきましては、主管課長に答弁させますので、慎重ご審議のうえ、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いをいたします。

議長(佐藤長成君) 続いて、主管課長より詳細説明を求めます。総務課長。

総務課長(平間喜久夫君) それでは、議案第88号、議案第89号につきまして、詳細説明をさせていただきます。

  まず、給与改定の内容でございますが、ただいま町長が提案理由の中で申し上げたとおりでございますが、給料月額時につきましては、若年層で約1,500円程度、それから、それ以外の職員については400円の引き上げという内容でございます。平均改定率は0.2%というプラス改定でございます。平成28年4月1日にさかのぼりまして適用となります。

  期末・勤勉手当については、年間支給率4.2月分から4.3月分に改定ということになります。平成28年度については、勤勉手当12月支給分を0.1月分引き上げると。平成29年度については6月、12月にそれぞれ現行の支給率に0.05月分を加算するという改定になります。

  それからもう一つ、扶養手当の改定もございます。これについては、平成29年から適用になりますが、現行扶養手当、配偶者につきましては現行1万3,000円、子につきましては6,500円ということになっております。これを、配偶者を6,500円、子については1人当たり1万円という改定を行うものでございます。ただし、経過措置がございまして、平成29年、激変緩和のために配偶者については1万円、子については1人8,000円という改定になってございます。

  それでは、新旧対照表を使って簡単に説明させていただきます。4ページをお開きいただきたいと思います。

  1条関係ということで、平成28年分の改定が第1条関係でございます。4ページには勤勉手当の額の改定が記載してございます。その後、給与改定ということで、6ページから20ページまで給料表の改定が新旧で載せてございます。

  それで、21ページ、第2条関係、平成29年度からの改定でございます。人事院勧告にはないんですが、初任給調整手当というものを新設したいと考えております。条文を読んでもらうとおわかりかと思いますが、医師等が退職した場合に補充が大変困難な専門職の職員について、初任給の水準を調整することで円滑に欠員を埋めたいという制度の趣旨になってございます。医師、その他の職員ということでございますが、今のところ医師以外は必要に応じて対応させていただくということで考えてございます。

  第10条が扶養手当の関係でございます。金額が変わることには、ここを見てもらうと、23ページなんですが、3項1万3,000円が6,500円になるという配偶者の分でございます。それから子については1万円となります。それで、議案書では附則で平成29年度の特例措置が規定してございます。28ページに第4項ということで、後でご確認いただければと思っております。これが一般職の分でございます。

  それで、企業職職員については、一般職と同じような改定になってございます。全て同じでございます。ただし、27ページ、16条については、雇用保険法の一部改正に伴います用語の改正ということで、それぞれ用語を改正してございます。

  以上、詳細説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、一括議題といたしました2件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論、採決に入るわけですが、討論、採決につきましては議案ごとに行いますので、よろしくお願いいたします。

  最初に議案第88号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  次に議案第89号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第9 議案第90号 平成28年度蔵王町一般会計補正予算(第7号)

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第9、議案第90号蔵王町一般会計補正予算(第7号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今上程されました議案第90号蔵王町一般会計補正予算(第7号)について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、歳出予算の補正であり、議会議員の期末手当、町長等の期末手当等及び職員の給料、期末・勤勉手当等について追加し、育児休業等に伴う減額をしようとするほか、鳥インフルエンザ対策として、養鶏農家等に消石灰を配付するための費用を追加いたしました。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により主管課長に答弁させますので、ご審議のうえ、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いをいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。3番佐藤敏文君

3番(佐藤敏文君) それでは、議案書45ページなんですが、今回鳥インフルエンザの対策用の石灰購入費が上がっております。それで、全国的に今回この鳥インフルエンザが猛威を振るっているわけでありますが、うわさに聞きますと、石灰の手当て、石灰が非常に品薄になっているという話を聞いておるんですけれども、その辺、手当ては十分できるものなのかどうか、まずはお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっといろいろと全部調べまして、手配の関係もとれそうなので、担当課長から詳細等について答弁させます。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  今回計上させていただきました金額は、12月から来年の3月まで通しで使おうとするものを一括購入したいということで、今取り扱いをしている業者に問い合わせをしているところですが、大体数日あれば調達は可能ということを確認しているところでございます。

議長(佐藤長成君)佐藤敏文君

3番(佐藤敏文君) 調達可能であればいいんですけれども、話を聞くと非常に品薄になっておりまして、十分に散布できないというところもあるやに聞いております。

  それで、当町は養鶏農家がかなりあるんですけれども、大体この金額でどのぐらいの数量が必要なのか。それと、どの程度の散布状況になるものなのか、その辺もお伺いします。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  まず、購入しようとする消石灰の数でございますが、3,000袋を購入しようとするものでございます。それから、今現在経営体は12ございます。それで、使用規模によって当然使う消石灰の数は変わってくるわけでございますけれども、これは今現在、自衛手段ということで、それぞれの養鶏事業所において1回に配付する数量を全て確認して、それを1週間に1回ずつ配付するという場合に必要となる数量ということで計上させていただいております。

議長(佐藤長成君)佐藤敏文君

3番(佐藤敏文君) ありがとうございます。

  それから、今回直接は補正予算に関係ないんですけれども、鳥インフルエンザが仮に当町で発生した場合、恐らく1つの農場を全羽淘汰して埋却処分を行うということになると思うんですけれども、そういった場合の当町の事前の体制というか、埋却場所であったり、消毒のやり方であったり、そういった対策を少し教えていただければと思います。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  まず、今現在は、本日午前の行政報告でも町長が申し上げましたように、発生の恐れがあるということで、先週の金曜日に警戒本部を立ち上げたわけでございますが、これが発生したとなった場合には、まず町の体制として対策本部を設置するという形になります。発生した農場の鶏の殺処分、それから殺処分した鶏の穴を掘ったところへの埋却処理、そういったところにつきましては、県がメーンになって行っていくようになるわけでございます。ただし、時間的に発生が確認されたときから殺処分につきましては24時間以内。それから、穴を掘っての埋却処理については72時間、つまり3日以内に処理を終えなければならないという時間との勝負になってまいります。それで、いざという場合の埋却場所の確保については、毎年使用している農家に対して県の家畜保健衛生所で使用場所の調査がありまして、その場合に、そういう鳥インフルエンザ等が発生した場合の埋却予定地ということで毎年調査をしております。それで、ほとんどの経営体は、自分のところでいざというときにはこの土地に埋却するという申告が上がっているわけでございますが、何軒かの経営体については、ちょっと土地の手当てができないというところもございますので、基本的には各経営体で準備した土地に対して埋却を行うという方針でございますが、予備的な土地として町のへい獣処理場を考えているところでございます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) 関連することですけれども、今の鳥インフルエンザ関係なんですが、ここに町長の先ほどの報告がありましたとおり、家畜保健衛生所の指導のもといろいろ対策を講じたということでありますが、一つ大きなものは、石灰もそうなんですけれども、やはり有害獣というか、いわゆるネズミとかそういったものが鶏舎内に侵入するということも大変大きな心配というか、発生の原因になるということを聞いておりますけれども、その辺の指導についてはきちんともうやられていると思うんですけれども、確認をさせてください。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  懸念されるのが、今三沢議員がおっしゃったように、鶏舎の破れているところからネズミが侵入したり、あるいは野鳥が侵入したりということが一番危惧されるわけでございます。そういった対策については、町からもそうでございますけれども、県の家畜保健衛生所がそれぞれの経営体に対して対応するようにということで通知なり指導をしているところでございます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。15馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 鳥インフルエンザ関係なんですが、今の説明で大体わかりました。ただ、もう一点だけ確認させていただきたいのは、今全国でこれが発生している中で、やっぱり渡り鳥ですね、ハクチョウとかカモとかの死骸からそういうものが検出されたということで、報道等で確認しているわけでありますが、実際に検査機関に出せば、やはり1週間、10日はかかるんだということも言われております。日本にも高病原性の関係の検査ができる機関というのは数少ないと。やはり、発生したときにどう発見するかという部分が気になったんです。というのは、ここ1週間、10日、東白石駅のところに大分渡り鳥も集まってきているような姿が実は見受けておりました。そうしますと、今日本全国でやはり渡り鳥がインフルエンザを運んでいると言われておる中で、かかった渡り鳥をいかに早く発見できるかによって、対応、対策というものが速やかにできるか、おくれてしまうかというのも一つの懸念材料なのかなと思っておりましたので、そういう部分に対して、監視体制等については検討されているのか、その辺を確認させていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  それぞれの経営体については、通常以上に巡回の回数を多くするなり、監視体制につては強化をしているところでございますが、経営体以外においても、例えば野鳥が死んでいるとかそういった情報をいち早く町とか県にお知らせくださいということで、12月の広報ざおうと一緒に、それぞれ町内の各世帯にも周知用の回覧文書を発出する。あるいは今度の発行される広報ざおうにも、そういった内容を一致対応して一般の方々からの情報もいただけるような形にしているということでございます。

  それから、白石川のハクチョウ飛来地には、コハクチョウ、オオハクチョウ、オナガガモ、そういった野鳥の飛来が見られるわけでございます。実は、ハクチョウ愛護会という組織があったわけですが、ことしの3月に一旦解散しております。それは、会長なり事務局長を務めた方々が相次いで亡くなられたことによって活動が継続していけないということで、3月時点では一旦解散したわけでございますが、今月に入って、もっと若手の方々を中心にして11名で再度愛護会が発足したところでございます。愛護会の皆さんはハクチョウ飛来地に石灰を散布していただいたり、あるいは鳥のふんを踏んだ場合とかに靴を消毒する消毒液を設置していただくという活動もしていただいておりまして、今度の新組織につきましても、そういった作業協力をいただけるということになっておりますので、そういった方々の協力も得ながら、監視体制をしっかりと強化していきたいと考えております。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) ありがとうございます。ぜひ全町民上げて監視体制が必要かなと思っておりました。というのは、もう一つは、1週間くらい前だったと思うんですが、このインフルエンザ関係で、動物園の鳥、たしかシロフクロウにもインフルエンザの疑いがあるということが出ておりましたので、だとしますと、養鶏関係だけじゃなくて、個々我々一般の町民の中にも鳥類をペットとしてお飼いになっている方々もおられると思っております。そういうものにも結局うつらないということは絶対言えないのかなと思っておりましたので、やはり、家庭で飼っている鳥関係、どの種類までインフルエンザが伝染するかわちょっと私もわからないんですが、そういう部分も怖さがあるのかなと思っておりましたので、やはりそういうところも、鳥が亡くなったりした場合なんかは速やかに行政に連絡をいただくような啓蒙も必要なのかなと思っておりましたので、再度そういう部分もちょっと懸念される部分でありますので、お答えいただければと思います。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) 今馬場委員がおっしゃるような内容を考慮しまして、町民への周知活動に努めていきたいと思います。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。1番齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 先ほどのインフルエンザ関係なんですけれども、この対策事業費は当然特殊財政事業というか、特交の対象になり得る事業だと思っております。そんなことで、漏れなく申請をしていただいて、県のパイの中ですからどのぐらい申請して特交が来るかというのはちょっとわかりかねるんですけれども、その辺の財政の考え方をちょっとお伺いいたします。

議長(佐藤長成君) まちづくり推進課長。

まちづくり推進課長(我妻 敦君) お答えいたします。

  この鳥インフルエンザ対策に要する経費については、特別交付税で2分の1がその対象として見込まれるところでございます。そのほか、農家の支援のほかに広報の啓発などの経費も見込まれるということでございます。それで、今回歳入のほうではまだ見ておらなかったんでございますが、これは特別交付税、今年度で1億4,000万円を計上しておりまして、さらにこれまでも追加してきましたが、12月に毎年交付されている部分を見ますと、前年対比で1,400万円ほど減額で交付されているようなところもありますものですから、そういった情報もありましたので、最終的には3月での交付の額を見ながら計上を考えていきたいと思っているところでございます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第10 議案第91号 平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)

     日程第11 議案第92号 平成28年度蔵王町介護保険特別会計補正予算(第4号)

     日程第12 議案第93号 平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第3号)

     日程第13 議案第94号 平成28年度蔵王町水道事業会計補正予算(第3号)

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第10、議案第91号平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)、日程第11、議案第92号平成28年度蔵王町介護保険特別会計補正予算(第4号)、日程第12、議案第93号平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第3号)日程第13、議案第94号平成28年度蔵王町水道事業会計補正予算(第3号)、以上4件を一括議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今、一括上程されました議案第91号平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第92号平成28年度蔵王町介護保険特別会計補正予算(第4号)、議案第93号平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第3号)議案第94号平成28年度蔵王町水道事業会計補正予算(第3号)について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、いずれも歳出予算及び収益的支出の補正であり、給与改定等により職員の給料及び期末・勤勉手当等について追加しようとするものであります。

  このほか、蔵王病院事業会計においては、経費に東北医科薬科大学教育研究協力金を追加いたしました。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、ご審議のうえ、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いをいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、一括議題といたしました4件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。1番齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 4件のですね。蔵王病院事業会計なんですけれども、この中で、東北医科薬科大学の教育研究協力金と10万円ほど計上になっているんですが、これの経緯についてお伺いいたしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 1127日日曜日でありますが、東北医科薬科大学の医学部の開設記念式典というのが仙台国際センターでありまして、それに私もお呼ばれされたわけでありますが、そのときに、東北医科薬科大学の募金の趣意書というものをいただいたところであります。それが今お願いをしたこの研究協力金ということでありますが、法人の場合は一口10万円でありますが、一口10万円を蔵王病院として、この医師不足の中で、これから6年後に医師として誕生する方々も含めて、ぜひひとつ蔵王町としても支援をしていきたいと思いますし、またお世話になる立場でもありますから、そういったことで、この趣意書に沿って一口の10万円をさせていただいたところであります。ご理解賜りますようお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論、採決に入るわけですが、討論、採決につきましては議案ごとに行いますので、よろしくお願いいたします。

  最初に議案第91号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  次に、議案第92号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  次に、議案第93号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  次に、議案第94号について討論を行います。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第14 委員会の休会中の継続審査の件

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第14、委員会の休会中の継続審査の件を議題といたします。

  お諮りいたします。総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から申し出のとおり、陳情第4号、陳情第5号及び陳情第6号は、審査終了まで休会中の継続審査としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、陳情第4号、陳情第5号及び陳情第6号は、審査終了まで継続審査とすることに決しました。

  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  これをもって、本第2回定例会12月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。よって、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

  ここで、退任する副町長から挨拶の申し出がありましたので、これを許します。副町長。

副町長(齋藤俊一君) 一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  本日は、このような貴重な時間を設けていただきまして、大変ありがとうございます。

  振り返れば4年前の1218日でございました。議員の皆様に承認をいただき、このような職につかせていただきました。当時、一番右側のマイクで誠心誠意村上町政を補佐していくというご挨拶をした覚えがありますけれども、果たしてこの4年間、達成できたかどうかを考えますと、私も心苦しいところがあるかなと思っております。この4年間は短いようで長い、長いようで短かったと思っております。特に在任中は蔵王山の噴火警報の発令、それから平成26年2月でしたが、大雪で大量のビニールハウス、鶏舎等がつぶれまして、そのとき県の補助もつくかというところで、国の補助はつくんですけれども緊急にやらなくてはいけないということで、今どれだけお金があるんだと、5億円ありますと、じゃあ全部使って早急にやったらどうですかということでやらせてもらったのが記憶に新しいことかなと思っているところでございます。

  それから、今、議員の皆様とは議会では本音をなかなか答弁できないんですけれども、議場以外ではいろいろと交流を設けてもらいまして、腹を割った話もできたかなと思っております。ここには3月に改選された議員の方々もおりますが、本当に9カ月ほどの短い時間でしたが、いろいろと新しい議員ともお話ができて、本当によかったかなと思っているところです。

  その中で、いっぱいあるんですけれども、町長にも考えがありますけれども、職が人を育てると今回も答弁されておりますけれども、皆さんにはそういった意味で育ててもらったという思いがあります。いっぱいあるんですけれども、一つ思い出を挙げれば、ここにもおります村山元議長から電話が来まして「おい、お前暇だろう。あいつどうなっているんだ」と名前も名乗らないでよく叱咤激励、喝を入れられた思いが本当に残っております。そういう意味でも、私は元議長に育てられたのかなと今でも思っております。これからそういう電話がなくなると本当に寂しい思いもするのではないかと思っております。

  最後になりますけれども、先ほどの職が人を育てる。私のそばにおります総務課長も来年1月からそういう立場になると思いますが、村山元議長、同じように叱咤激励をよろしくお願いします。引き継ぎ書にもそういうふうに書いていきますので、よろしくお願いします。

  本当に、長い間皆さん大変お世話になりました。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) それでは、休会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げたいと思っております。

  今定例会12月会議は、12月9日開催以来、本日まで6日間、大変短い期間ではありましたけれども、その提案された人事案件、そして条例制定や改正あるいは各会計の補正予算、そして本日追加議案もございました。全ての議事、議案を審議し、議事を終えることができました。特に今回は副町長の重要な人事案件も提案されまして、皆さんには慎重なる審議をしていただきました。

  そして、本日でありますけれども、今、養鶏農家あるいはブロイラーの農家が大変心配されている鳥インフルエンザのことが心配されております。そういった補正予算も本日上程され、皆さんに慎重に審議をしていただきました。この鳥インフルエンザは、本当に蔵王町でいつ発生するかわからないような状況下にあるわけでありますから、ぜひ関係機関挙げてしっかりと取り組んでいただきたい、そんな思いもございます。そういった内容も議員各位と執行部の各位に今後お願い申し上げたいと思っていることでございます。

  また、今回、定例会で新たに副町長が選任されました。今の総務課長であります。齋藤副町長におかれましては1231日をもって勇退であります。今まで副町長として1期4年間、村上町長の補佐役として常に町民の福祉向上のためにご尽力をいただきましたこと、議会を代表して感謝申し上げたいと思います。それと同時に、今後は健康に留意していただきまして、一町民として蔵王町を見守っていただきたいものだなと思っております。

  議員改選後の新たな議会構成となって、ことしの議会、通年議会制として町長召集の3月7日開催し、その定例議会は3月会議から始まりまして、今議会まで6回の議会が開催されました。この1年間、我々は町民の代表として議会が取り組んできた活動がどのような形で町民の負託に応えることができたのだろうかとこの1年間の議会を通してしっかりと検証して来年につなげていかなければならないと思っているものであります。

  本日まで2日間にわたって行われた一般質問には6名の議員が登壇をされました。そしてこの1年間延べ3月から本日まで26人の議員が50件の項目で一般質問をしました。これらの内容につきましては、今後の町政運営、議員の皆さんには将来の町のためにと思い、そんな思いで一般質問をされたと思います。ぜひ、今後の町政運営に生かしていただくように強く望んでいるものであります。

  本日をもって、定例会12月会議には休会となりますけれども、1228日の御用納めの日をもって、ことしの議会は閉会となります。議員各位におかれましては、これから寒さも大分厳しくなりますので、健康には十分注意していただき、議会活動あるいは議員活動をされますことをお願いし、簡単でありますけれども一言休会に当たってのご挨拶とさせていただきます。

  次に、町長から挨拶があります。

町長(村上英人君) 12月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を述べさせていただきます。

  今月9日から開会されました本日までの人事案件、条例の制定、一部改正、補正予算など24議案でありますが、慎重にご審議を賜りまして、全議案とも可決決定いただきましたこと、衷心より御礼を申し上げる次第であります。本当にありがとうございます。

  また、昨日から本日まででありますが、6名の議員の方々から一般質問をいただいたところであります。それらの内容を今後精査させていただきながら、前向きに検討していきたいと思っております。

  ことしを顧みますと、1月にはパラオ出身者を含む10人の町民の皆さまの訪問団を結成させていただきながら、パラオ共和国を訪問したほか、その直後に東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに登録されるなど、同国との交流が深まった年でもあります。さらに、パラオ共和国との歴史的なつながりが縁となりまして、同国のオリンピック選手の事前合宿を受け入れるなどのホストタウン事業を茨城県の常陸大宮市と連携して推進することになったところであります。

  また4月には、熊本の地震、10月には鳥取県の中部地震が発生いたしましたが、東日本大震災での経験を生かしながら、それぞれの被災地を支援するために罹災調査業務応援の職員を派遣したところでもあります。

  さらに8月下旬から9月初めにかけまして、台風が毎週のように本町付近を通過したところであります。遠刈田地区を中心に、町道、農道の公共施設のほか、大根畑が流出するなどの被害が出たところであります。本町では土砂災害の可能性が高まった地域に避難所を開設の上、避難準備情報、避難勧告を発令し、人的被害の未然防止をさせていただくなど、近年、日本各地で地震、火山、大雨、大雪などの自然災害が頻繁に発生している状況でもあり、なお一層、防災、減災に努めていかなければならないと意をしているところであります。

  一般質問でもお答えしましたが、平成30年度からの10カ年計画でありますが、第五次蔵王町長期総合計画の策定に当たり、第四次計画の後期基本計画を検証したところ、計画に掲げた105項目のうちの計画どおり、または早期に実施できた、ほぼ計画どおりに実施できたとするものが88項目のうちの83.8%になり、おおむね順調に各種事業を進めることができたと考えております。

  あわせて子供医療費助成の拡充や矢附の真田の郷歴史公園の整備のほか、先ほど可決いただきました鳥インフルエンザ対応の補正予算など、各課に及ぶ住民サービスの向上に努めながら、常にスピード感をもって住民の尊い財産と生命を守り、住みよい地域づくりに邁進することができたと思っております。これもひとえに佐藤長成議員を初め、議員お一人お一人のご指導、ご支援のおかげであると衷心より感謝を申し上げる次第であります。

  また、年末に退任する齋藤副町長には、4年間職員の先頭に立って私を助けていただきましたこと、本当にありがとうございました。この場をお借りしまして、心から感謝と御礼を申し上げる次第であります。

  あと、来年1月4日でありますが、最初の議会を招集させていただくことにしておりますが、これから寒さが厳しくなると思いますが、議員各位の皆様にはどうぞご自愛をいただきながら、ご家族おそろいで穏やかな年末年始を過ごされますことをご祈念申し上げながら、ことし1年間の御礼のご挨拶にかえさせていただきます。

  ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) ここで、念のため申し上げておきます。

  あす1215日から28日までは休会となっておりますので、28日に閉会宣言をしなくとも、28日を過ぎれば議会は自然閉会となりますので、ご承知おき願います。

 本日は、これをもって散会いたします。

  大変長時間にわたってお疲れさまでございました。

     午後2時08分 散会