平成2蔵王町議会第2回定例会

                                           

平成28年3月28日(月曜日)

                                           出席議員(15名)

     1番  齋 藤 英 之  君       2番  村 上 一 郎  君

     3番  佐 藤 敏 文  君       5番  松 ア 良 一  君

     6番  外 門   清  君       7番  大 沼 昌 昭  君

     8番  齋 藤 喜 蔵  君       9番  三 沢   茂  君

    10番  村 山 一 夫  君      11番  葛 西   清  君

    12番  加 川   敦  君      13番  伊 藤   東  君

    14番  平 間 武 美  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

  同席を求めた者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

北 沢 廣 男  君

総務課長

 

佐 藤 雄 司  君

防災専門監

 

今 村 敏 男  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

我 妻 清 志  君

保健福祉課長

 

我 妻   敦  君

環境政策課長

 

山 崎 恒 男  君

環境保全専門監

 

岩 渕   明  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

上下水道課長

 

芦 立 敏 彦  君

病院事務長

 

阿 部   宏  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

菅 野 和 茂  君

生涯学習課長

 

近 江 忠 彦  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 桂一郎  君

                                                                                      

     議事日程 第5号

 

  平成228日(月曜日)   午前10時00分 開

 

  日程第1 会議録署名議員の指名

 

  日程第2 諸般の報告

 

  日程第3 一般質問

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり

 

 

 

 

 


     午前00分  開

議長(佐藤長成君) 皆様おはようございます。

  今議会も早いものであと2日となりました。この2日間、一般質問7名の方が登壇される予定であります。そして本日は、通告書のとおり5名の方の一般質問でございます。どうぞよろしく2日間、きょう1日お願い申し上げたいと思います。

  それでは、これから本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。

  定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。

  日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、10村山一夫君11葛西 清君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本第2回定例会に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で、諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第3 一般質問

議長(佐藤長成君) 日程第3、一般質問を行います。

  本日は、5名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。なお、町長並びに各行政委員会の長に対して論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対する質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  最初に6番外門 清君の質問を許します。外門 清君、登壇願います。

     〔6番 外門 清君 登壇〕

6番(外門 清君) 皆さんおはようございます。

  議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。

  件名、松川橋修復工事早期実現を。

  いつ見ても感心できない永野の松川橋。舗装のでこぼこ、橋の欄干の色はほとんど剝げ、さびだらけ。これが蔵王町の中心かと自分自身を疑うときがあります。

  もちろん、町民の方々も私と同じ考えを持っていると思います。

  私は、千葉県館山市出身です。

  館山の日東交通株式会社が宮城を元気にしようと平成2411月から平成25年4月まで震災復興支援旅行を実施してくれました。日東交通株式会社に確認したところ、2,332名の方が遠刈田温泉さんさ亭に宿泊いたしました。私も毎回さんさ亭に行き、お礼の挨拶をいたしました。

  昔の友人と白石に買い物に行ったとき、「何だ、この汚い橋は」と指摘され、がっかりいたしました。県外の方も松川橋の汚さに目を向けたようです。

  そこで、平成2612月会議にて一般質問をしたときの町長の答弁は、平成27年度から平成28年度に修復工事の予定とのことでしたが、いまだ工事はされていません。

  早期実現はできないのか、町長にお伺いをいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 皆さんおはようございます。     

  きょうから7名の皆さんの一般質問になります。

  最初に、6番外門議員の一般質問にお答えいたします。

  松川橋修復工事早期実現についてお答えいたします。

  外門議員におかれましては、千葉県から遠刈田温泉への2,300人を超える震災復興支援旅行の促進に多大なご尽力を賜りましたことに対しまして、厚く御礼を申し上げます。

  議員ご承知のように、県道白石上山線の松川橋は、一級河川松川にかかる長さ178メートルの県が管理する橋で、昭和37年の完成から既に50年以上が経過しております。

  このため、老朽化が進行し橋の欄干等にさびや損傷等が目立ってきていたことから、県は平成26年度に橋を補修して長寿命化を図るための調査設計を行ったところであります。

  永野松川橋早期修復については、平成2612月にも一般質問いただいたところでありますが、そのとき県に確認したところでは、平成27年度及び28年度の2カ年で補修工事を行う予定であるとの回答をいただいたところであります。

  しかしながら、実際は平成27年度の国の予算枠が厳しく、継続事業箇所だけに予算措置がなされ、新規事業箇所には措置されなかったことから、今年度は補修工事に着手することができなくなったものであります。

  このため、県では引き続き平成28年度も新規採択を受けられるよう国に要望しておりますが、予算が措置されなかった場合には、県に対しさらに強く要望してまいりたいと考えているところでございます。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 外門 清君。

6番(外門 清君) どこの市町村でも同じですかね。

  生まれ育った町のよさ、悪さというのは意外とわからないのが現状であります。

  町外から来た人は、すぐにこれはきれいに、ここが汚い、すぐに目につくわけですよね。もちろん蔵王町の方々が旅行に行ったときも同じだと思いますが、この松川橋については、県外の方から指摘があったためで、私は平成2612月会議でも一般質問をいたしました。当時、町長の答弁は松川橋は1級河川で長さが178メートルあると、そして1番大切なのが、通勤通学、観光と町にとって重要な橋であります。本当に私もそのとおりだと思っております。しかし、既に50年以上が経過しており、またさびなどがあり、景観上、余り感心できないとのことでした。

  町長は当時、大河原土木事務所また県の道路課にお願いした結果、平成27年から28年にかけて工事を進めていくとの答弁でしたが、私がつい最近建設課に問いただしたところ、まだ予算がとれていないとの答弁でしたが、予算がとれなかった工事の最大の理由は何だったのかお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 県事業でありますので、町事業であれば詳しくお答えすることできるんですが、先ほど申し上げましたように、県としては、継続事業を国の予算の枠の中で、継続事業に対してはできたけれども、新規事業にはなかなか認められなかったということであります。ですから、私たちは、実は蔵王山の火山砂防事業の一環でこけし橋なんかも約2年間で工事がやっと終わったわけですが、あのように約2年ぐらいかかるんですね。冬の関係だとか、一部通行どめにしながらやっていくので、あのように全く同じ形を松川橋もこけし橋と同じ形をやっていくんでありますが、実は今回も強く要望しているんです。それは、どういった要望しているかというと、蔵王山の火山の災害時の避難経路になっているんですね。この県道上山線が。先ほど言うように、昭和37年、50年以上も経過していると、しかも火山の避難経路になっているので、指定したわけです。去年、避難経路に指定しているので、避難経路に指定したのであればぜひひとつ平成28年度の予算で。そんなことで県と国のほうに強く要望していきたいと思っています。

  ですから、なぜできなかったんだと言われても、ちょっと県が国のほうにどういう話し合いの仕方をしたのか。ただ、私のほうは政治的な判断で動いていきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 外門 清君。

6番(外門 清君) 継続事業が優先されたということですけれども、ここ三、四年、各地で地震あるいは大雨や大雪と大変な被害が出ておるわけで、そちらのほうの復興も予算が大変なものだと私は思っております。その中でも、震災復興は一番大きいと思っているんですよ。ですが、国からの予算がとれない。平成2612月議会での質問は、震災後の質問でありました。今回の町長の答弁では、当面は継続作業が優先されると、この継続作業は幾らかかって何年かかるというのは、とっくに計画ができていてやっているものだと思うんです。ですから、ここに来て継続作業が優先されるというのは、町民も納得いかないんじゃないかと私は思うんですよね。私の一般質問が震災が起きる前だったらいいですけれども、震災が起きてから私の一般質問だったわけですから、町長が予算がとれなかったといったらそれだけの理由で細かいことは言われても困るというんですが、それでは町民が納得いかないと思いますので、もう一度具体的にわかりやすい要望の内容を知らせていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 一つは誤解してもらっては困ると思うんですが、一つは国が平成27年度の国の予算枠、大きい枠なんですよ。先ほど外門議員が言われたように、毎年自然災害がどんどん起きてきているわけです。大きくなってきているんです。ですから、災害の起きたところを優先でやっているということなんですよ。あとは、継続、2年前、3年前の災害、それを国が継続事業でやってきていると。だから、今現在が急を要さない場所については、なかなか新年度予算をとっていただくことが難しいと。だけども、県としては国に要望しているということなんです。要望していて平成27年度、28年度でこの事業をやっていくということだったんだけれども、平成27年度の枠の中に新規として認めていただくことができなかったということなんですよ。私の言っていることは、そういうことなんですよ。ですから、平成28年度の中に入るかもわからないということなんです。だけれども、大きい枠でしか認められていない。

  例えば一つわかりやすく言うと、私たち蔵王町に関するものだと、国道4号線の4車線化はこれは大体目安ついているんです。4月17日に一部開通になるんですね。新幹線のガード下のあたりまで。あと、平成30年にコカ・コーラまで4車線化が開通するということで、東北整備局と県とも一緒になって話は詰めてやっているんです。ですから、そういう継続事業については、もう見えるんですね。

  ただ、この工事については、県道白石上山線なんです。ですから、蔵王町が一銭も金を出すんでないんですよ。事業主体は県なんです。そして、国から55%という補助を受けながら県が事業をやっていくわけですね。ですから、そういうことをお話ししているわけでありますから、蔵王町が県とお話をしながら、あとは政治的な判断をしながら、いろいろと衆・参の先生方も含めてそういったお願いをしてきているんだけれども、なかなか認められなかったと。その裏には先ほど外門議員が言われる全国的に毎年毎年大きな自然災害、そして、宮城県の中でも北部のほうで去年、目の前で自然災害が起きたところがあるわけですよ。そういったところに集中しなければいけないということもありますので、確かに見ばえも悪い。確かに私も歩道を歩きながら見てきていますし、また、このように測量設計ができて県のほうに計上しているということでありますが、また強く要望してまいりますので、ひとつご理解賜りたいと思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 外門 清君。

6番(外門 清君) 大変町民の方には失礼なんですけれども、国と県と町、その他もろもろの区別がつかないので、蔵王にあるものは全部町が直すものだと思っているんですよね。ですから、松川橋も同じですけれども、町長が一般質問の中で平成27年から28年にかけて完成するという答弁を信じていたようですね。しかしながら、まだ修復できなかった不満が私のところにもそれなりに来ているわけなんですよ。

  それはそれとしまして、その後、町として大河原土木事務所、県の道路課にお話はしていると思うんですけれども、ただ話し合いを進めているだけじゃなくて、その内容的なものでどこまで攻め切って質問しているのか、あるいは町としてはこの重要性をどのような訴えをしているのかをお聞かせいただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 一つは窓口は、私たちの窓口でありますが、仙南の土木事務所があるんですね。大河原の合庁にありますが、そこの大河原の出先の土木事務所、これは2市7町の管轄なんです。私の場合はそこの所長とお話をしながら、その所長の部屋に各担当、係長だとか、補佐連中を呼びながら実務者を呼んでいろいろ話をするわけでありますが、特に先ほど言いましたように、昨年の蔵王山の火山の関係等含めながら、私たちとしては災害時避難経路の県道であると、それに認定を受けているわけだからやはり早く、そして、仮に何かが泥流があった場合にあの橋脚が対応できるようにしてもらいたいし、そういった願いを去年もお願いをしたところであります。それとあわせて、蔵王山の火山の泥流砂防事業の関連としても要望させてもらっていると。両方の面から話をさせてもらっているということでありますので。そして、窓口は大河原土木事務所2市7町の窓口で、予算をとったり、私たちの窓口であります。また、そのほかにも私たちは県の土木部長にも直接話をさせてもらっていますし、それと今回の火山の関係で、総務だとか商工労働部など火山と関連する部局にもお願いをしているということであります。

議長(佐藤長成君) 外門 清君。

6番(外門 清君) 火山活動の影響で観光客が当然激減しております。今後蔵王町も蔵王山、あるいは遠刈田温泉を目玉に農業と観光とともに発展していこうとしているわけですけれども、例えば人間は心臓がとまれば死を迎えるのと同じですけれども、蔵王町の心臓は私は永野の松川橋といっても過言ではないと思うんですよ。そのぐらい重要な橋だと思っております。これは遠刈田温泉の旅館みやげ店の大きな発展につながる大問題でありますので、どうしても私は橋をつくらなければ、壊れないうちはいいけど、急激にどんと壊れるときもありますからね、橋は。そういうことも恐れているんですけれども、また、既に商店街はシャッターが閉まっているような状態が続いていますし、旅館もここ数年間で5軒も姿を消しておるわけですね。

  最後に、町長に質問ですが、この計画は県と土木といろいろ話し合いは進行しているようですけれども、実際この計画は必ず実行できるのか、できるとしたら最低限度このぐらいまでにはしたいとか、町民にわかりやすいように説明してほしいんですけれども、また、長期間かかるようだったら、それはそれで仕方ないと思いますけれども、その進め方によっては短縮する方法もあると思うんですけれども、その辺を深刻に考えていただいて最後の答弁としてお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 事業主体が蔵王町でないので、ですから私の英断でこのようにやりましたとか、相手があることでありますので、ただ、私としてはやはりくどいようでありますが、県が災害の経路にしているわけですね。それと泥流がこの周辺、私たちの松川周辺、その下の周辺も氾濫するところになっているんですね。ですから、そういう橋が老朽化ではいけないということを強く言ってきているんです。ですから、それには脚を新たにしっかりしたもの、50年たっている、その面から今早急にすべきないかということでやっていますし、あと、国交省のほうにも直接いろんな場を持ちながら。ただ、ではいつの予算で町長は考えていると言っても、これだけはちょっとね。きょうの一般質問が、また後であのときはこう言われたと言われてもまずいので、ですから、積極的に県、東北整備局、国のほうにしっかり言ってまいります。できるだけ希望以上に早く着工できるようにやってまいりたいと思っています。できれば平成28年度あたりで。もうこれ設計できているんですから。あとは予算だけですから。国が予算だけつければできることであります。しっかり頑張ってまいります。

議長(佐藤長成君) 外門 清君。

6番(外門 清君) 最初のうち、何だかやるんだかやらないんだか、遠のくような答弁でしたけれども、最後に設計ができている、あとは国からのをいただくだけだということで、一応安心はしましたので、この辺で私の質問を終わります。以上です。(拍手)

議長(佐藤長成君) それでは引き続いて、8番齋藤喜蔵君の質問を許します。齋藤喜蔵君、登壇願います。

     〔8番 齋藤喜蔵君 登壇〕

8番(齋藤喜蔵君) 齋藤喜蔵でございます。よろしくお願いいたします。

  小学校の英語教育について、町長と教育長にお尋ねをいたします。

  昨年、一昨年、私は韓国、中国、台湾に行ってまいりました。

  そこで一番驚かされたのは、小学校の英語教育の高さです。特にヒアリングとスピーチです。朝散歩している最中、子供たちに簡単な英語で話しかけるとほとんどの子供たちが楽しそうに応えてくれます。日本はというと、外国人が来ると隠れてしまう。こんな状況です。

  今日、日本においては、インバウンド訪日外国人が昨年2,000万人を超え、年を重ねるたびに多くなってきております。

  私たちを取り巻く環境もグローバル化が進み、ますます英語教育が必須課題となってまいります。

  さて、そんな中で蔵王町における国際語である小学校の英語教育は、ALT(アシスタントランゲージティーチャー)、外国語指導教諭という意味なんですけれども、による英語教育。小学1・2年生は年6回の45分授業、3・4年生は年8回の45分授業、5・6年生は年35回の45分授業、これでは全く少ないと思います。平沢小学校においては、オーストラリアのニコラスさんが毎週1回授業に来て、子供たちから評判がいいと聞いております。

  日本で活躍する隣国のミュージシャン、プロゴルファー、英語力レベルの高さには感心します。日本の隣国での英語教育はかなり進んでおり、今の蔵王の子供たちが社会で活躍するとき、小学校低学年における英語教育は必要と思われます。

  そこで質問いたします。小学校低学年に対する英語教育の取り組み、考え方をお聞かせください。

  次に、2番目です。蔵王高校に国際観光科の新設について。

  現在、蔵王高校では定員割れが続き、存続も危ぶまれております。そんな中、昨年11月の読売新聞に、長野県白馬村白馬高校の掲載がありました。生徒数の減少で存続が危ぶまれていた白馬高校に、来年度スキーリゾート地の特色を生かした国際観光科を新設するという内容です。蔵王町も農業と観光の町をキャッチフレーズにPRしているわけです。今後インバウンド外国観光客も有名観光地から地方へと国の方針にもあるようでございます。

  こうしたことも見据えた上で、国際コース、観光コースなどを県教育委員会に働きかけ、県内外から生徒を募集してはいかがでしょうか。温泉とスキーリゾート、オールシーズンを通して魅力あふれる蔵王町をアナウンスしていく。こうしたことが町の活性化、国際化にもつながると考えます。

  この件についての考え方をお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 8番齋藤喜蔵議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  初めに、第1点目の小学校の英語教育についてお答えいたします。

  議員ご質問のとおり、経済社会のさまざまな面でグローバル化が急速に進展している今日、国際的な相互依存関係が深まっていることは事実であります。将来このような国際社会に対応するためにも、小学校低学年から英語力を身につけていく必要性は認識しているところであります。

  現在、町内の各小学校では、1年生から4年生においては、英語になれ親しむことを目標に、また、5・6年生においては外国語活動として年間35時間を担任がALTと一緒に英語授業を行っているところであります。

  私といたしましても、町の将来を担う子供たちが、きちんとした日本語を学びながら英語力を養ってもらうことを期待しているところでもありますが、県教育委員会と連携を図りながら進めていく必要があるものと考えているところであります。

  以上で答弁とさせていただきます。

  あとは、教育長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 現在、小学校の英語教育については、「外国語の音声や基本的な表現になれ親しませながらコミュニケーション能力の素地を養う」との目標のもと、平成20年度より5年生と6年生に外国語活動として年間35時間位置づけられております。

  また、ことし改定予定の学習指導要領によると、小学校の英語教育は、開始時期の現行の5年生から3年生に引き下げ、5・6年生は正式な教科となり、また平成32年度からは、3・4年生で週一、二時間、5・6年生で週3時間となる予定であります。

  町内の小学校低学年の英語教育については、各学校年間10時間前後を英語活動に充て、担任とALTによる授業を進めており、英語による歌やゲームの活動を通して地域の文化や伝統に親しんだり、外国の生活や文化に関心を持ったり、外国語になれ親しんだりすることを狙いに活動しているところであります。

  さらには、学び支援事業を活用し、夏季休業期間中に小学生を対象とした英語学習サマースクールを開催し3年が経過、ALTを活用した事業で英語に対する子供たちの興味関心を一層高めたり、英語を話す楽しさを実感させる上で効果を上げております。

  今後、担任やALTのさらなる指導力向上や、学び支援事業の内容の工夫を図りながら、低学年の子供たちが楽しく英語活動に参加できるよう、努めてまいりたいと考えているところであります。

議長(佐藤長成君) 続いて、2点目について町長より答弁願います。

町長(村上英人君) 次に、第2点目の蔵王高校に国際観光科の新設についてお答えいたします。

  蔵王高校は、平成28年度に全日制課程の高校として独立し、本年で20年目を迎えたところであります。

  仙南地区では、進学、就職のいずれにも対応できる。そして、介護職員初任者研修終了資格の取得可能な特色ある普通科高校として地域からその役割に大きな期待を寄せられてきたところでありますが、平成22年度から学区制が廃止されたこともあり、ここ数年、生徒数の減少傾向が続いているところであります。

  私は、これまで蔵王高校の存続を含め、当町の基幹産業でもある観光面の充実発展に関連した新科設置について、幾度となく県教育委員会へ足を運び要望してきたところでありますが、実現できず現在に至っているところであります。

  現在、県内の県立高校に既に観光科が設置されておりますので、現段階では新たな設置は見込めない状況にあると考えているところであります。

  あとは、教育長のほうから答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 蔵王高校は農業と観光の町である蔵王町の唯一の高校として、また、地域に密着した地域に不可欠な男女共学高校として歴史と伝統を刻んでまいりました。

  平成17年度は全校生徒340名の在籍でしたが、その後、町内外からの入学者数の減少よる定員割れの状況が続き、今年度は194名となり、新県立高校将来構想第2次実施計画により、次年度からは1学年2学級編制となるところであります。

  蔵王高校では、現在、単位制の導入や介護職員初任者研修修了資格の取得など、地域に根差した学校づくりに重点を置き鋭意努めているところであり、県教育委員会においては、地域の特色を生かした観光科の新設について、検討されてきたようでありますが、実現できていないのが実情であります。

  町教育委員会といたしましても、町当局等と連携を図りながら今後も継続して取り組んでまいりたいと考えているところであります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 齋藤喜蔵君。

8番(齋藤喜蔵君) 小学校の英語教育について、町長に再質問させていただきます。

  町長は、ことし1月16日から20日までパラオに行ってこられました。蔵王町のトップセールスマンとしてみずから北原尾の方々と行かれたのは、私たち町民にとっても大変誇り高いことであります。

  それから、2020年東京オリンピックのホストタウンとして我が町が受け入れる。大変すばらしいことだと思っております。

  現在パラオでは、パラオ英語、一部日本語を使っております。使用されている通貨はアメリカのUSドルでございます。観光におきましても、日本から5時間ぐらいで近いためにますますリゾート化が進むと思われます。そこで、パラオの子供たちが一部日本語も使うということで、蔵王の子供たちとパラオの子供たち、インターネットによる英会話などをされてはいかがでしょうか。やはり英会話というのは、気持ちのキャッチボール、どんどんヒアリング、スピーキングによって親しむものだと思います。上からのトップダウンで文法とか教えますと、なかなか楽しくありません。私たちの時代は文法、受験勉強のための英語教育でしたから、なかなか話せないのが実情です。ぜひインターネットの活用、ヒアリング活動をお願いしたいのですけれども、いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 授業の中にそういうインターネットだとか云々というのは、私学ではそういったことあるかと思います。例えば関連する高校、大学だとか、私大のそういったところのインターネットを活用しながら、それと、今子供たちが授業が終わってからいろんなところに行って、通称塾でありますが、塾に行って勉強する。その塾ではインターネットで本部とやりとりしたり、そういう有名な塾の先生の教科をネットで聞いているという、それは私もマスコミを通じながら知っていますし、またあるところで見たこともありますが、ただ、一つは基本的にこの蔵王町が勝手に教科を決めてするということはないんです。私たちは。教育長のほうがもっと詳しいわけでありますが、一つは文科省ということですね。文科省の中で中等教育だとか、初等教育、この義務教育という中で最適のことを全部決められているわけですよ。その中で初めて都道府県の教育委員会のほうに流れてくるわけですね。その中に中教審があったりね。そういったところでもみ合って、いろいろもんで来るんです。ですから、齋藤議員が言われることもよくわかるんです。ですが、一つの国の流れがあって、それで県の指導があって、初めて蔵王町の教育委員会があるんですね。ですから、そういう一つの一連の流れがありながら、そして、国からは最低でもこういう教科を何時間やらなければいけないということはできているんですね。その中に最近出てきたのは、道徳の乱れが最近多くなっているということで、道徳というのが今度入ってくるんですよ。教科が。ですから、あとは先ほど話したように2020年まで、今まで5・6年生が英語を小学校で学んできた子供たちが今度3・4年生で外国語活動ということで必修化になるんですね。5・6年の必修化が今度は3・4年生になるんです。そして、5・6年生は教科に入るんです。それは2020年までにこれは直していかなければならないんです。随時。ですから、国としてもそういう一つの考え方を持って、東京オリンピックまではしっかりと必修化と、教科に分けながら小学校の低学年から英語にもっと親しんでもらいましょうと、義務教育の中でこのようになってくるんです。それは齋藤議員が言われるように、幼稚園でも英語を教えている幼稚園もあるんですよ。私立には。たくさんあります。仙台にもあります。ただ、それはなかなか義務教育と私立の違いもありますし、ですから、その辺を一つ理解をしていただきたいと思いますし、ですから、自分の思いが蔵王町にぶつけてもなかなか難しいと思うんです。ですから、こういうことはあるけれども、でも、例えば特区というのがあるんじゃないかと、町長、特区というものを使いながら、そして、蔵王町が英語というものを特区を利用しながらやっていくべきだという、ではこの特区というのを1年かけて勉強しながら蔵王町のどこにどのようにその特区を利用してやっていったらいいか。例えばですよ。今、宮城県の中でやっているのは、角田市なんですよ。特区を利用して。だからといって、低学年の子供たちがでは語学にうんと強くなるかというと、そうでもなかなかないと私なりに見ております。ただ、そういう一つの特区を使いながらやっていく方法もある。

  でも、私はこれは震災前からずっとやっているんですけれども、寺子屋というのがあるんです。寺子屋で夏休みだとかそういう英語教室を寺子屋でやって、去年の夏休みなんかでも50人ほど、サマースクールの中に英語を子供たちが学びたいと言って、そして集まってくる。そうでなくても50人以上だけれど、今50人どうにか受け付けて、やっているというのが現状です。ですから、齋藤議員が言われるように、やはり英語を学んでいきたいという子供たちがたくさんいることは確かであります。だけれども、ある程度私たちは義務教育、そして国・県・町があるので、そして、最低限の教科がどのように時間というのが決められているんですよ。ただ、その辺は教育長のほうが詳しいかと思いますが、私からはそういうことでありますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 齋藤喜蔵君。

8番(齋藤喜蔵君) 今の町長の話を聞いて、大変子供たちの英会話に対して前向きな意見大変ありがとうございました。

  確かに文科省のもとでの義務教育ですから、難しいこともたくさんあります。ただ、やっぱり町長がそういった前向きな考えを持っているということは、町民も子供たちも大変プラスになると思います。よろしくお願いします。

  それから、国際観光科の新設について、再度質問いたします。

  町長は、全国町村会の副会長、それから全国砂防協会の副会長、宮城県町村会の会長、など要職をされております。ですから、宮城県はもとより中央の政界とも太いパイプを持っているものと思われます。

  今、IS(イスラミックステート)によるテロ、昨年11月にはパリで、それから2月20日にはベルギーでテロがされました。でも、日本はそういうことがないためにインバウンドの訪日外国人はますますふえるものと思っております。

  中国の春節、旧正月が2月7日から14日まで国民の大移動がなされました。当町の蔵王町においても、えぼしスキーリゾートに中国の観光客、スキー客が2倍にふえたと聞いております。ことし6月に予定されている仙台国際空港の民営化に伴いまして、蔵王町も国際化の波におくれないように再度蔵王高校に国際観光科の誘致、大変難しいと思いますけれども、誘致をお願いしたいと思います。町長の考えをお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどもお話をさせていただいたわけでありますが、独立してちょうど20年目なんですよ。蔵王高校が、ことしで20年目に入りますね。そういう20年目に入って最大が先ほど申し上げましたように、平成17年、そのときは340名だったんです。そのように平成17年あたりが一つのピークなのかなと思っているんですが、それを境に一つは県下1つになったんですね、学区問題。学区の問題が1つになったことがありますし、この少子化の時代があるということであります。そんなこともありまして、この蔵王高校がそのころから大分定員割れが続いてきているんです。そして2次募集など含めてどうにかあるわけでありますが、先ほどお話し申し上げましたように、私の場合は震災前からずっとこの話をしてきているんです。実は。ということは、データというのは必ず出てくるんですよ。子供たちの出生率というのは全部わかりますよね。幼稚園をどのようにしていかなければならない。保育所をどのようにしていかなければならない。小学校はどのようにしなければならないというのは、町内の場合は出生率がありますから、その出生率で5年先、10年先というのは全部わかるんですよ。そういう一つのあれで、蔵王高校なんかもデータ的なものもあるし、だけれども、町内からどのぐらいの人が入学するかというと、本当に20人前後ぐらいなんですよ。本当に大分少なくなってきているんですが、そこは県立高校ですから、町内だけでなくて隣市町から多くの方々が入ってもらえばいいんでしょうけれども、そんなことで、蔵王町にふさわしい、また、県としてこれから新しい課を設置していくのに、ぜひお願いしたいということで、実は震災前からずうっとこれやってきているんですよ。ですから、この前も県の橋教育長でありますが、私たちの蔵王町にも足を運んでいただいたり、次長も来ていただいたりいろんなことをしているんです。そうやって私たちもしっかりやってきているし、県の部長たちと話し合う機会があるんですが、実は知事、部長たちと話した中でこういう話があったんです。看護学科というのがあるんですね、宮城県の中で県立高校で白石高校しかないんです。看護学科。その看護学科が、卒業後刈田綜合病院だとか、中核だとか、大泉もあるんですが、そういったところで実習してあげるんですね。だけれども、その卒業した子供たちが県内に残るのはほんのわずかですよ。全部東京です。それはおかしいんじゃないかということで、そういう知事が入った部局の中でお話させてもらったんですが、どうしても看護が今医師不足、介護士不足の中でもう少し看護学科というものを宮城県の県立の中でやっている限りは就職するのも県内を重要視していくべきではないかと、それにはいろんな弊害があると思うんです。その辺はここで言うのはおかしいのでやめますが、そういう話をしたんです。それであれば、やはり看護学科だとかこの蔵王高校に看護学科をつくっていく必要もあるんではないかと、そうして私たちのところは刈田病院も中核も近いわけでありますし、あとはこの寮があればいいわけでしょうし、でも高速バスも走っていますからある程度私は対応できるのではないかと思っておりますが、そんな大河原の駅まで15分もあれば行くわけでありますから、そういったアクセスのことは後回しにしましても、やはりそういったことを県がもう少し考えていくべきではないかということをお話をさせていただいたということであります。それに、全体的な県が社会情勢が何かという中から学科も考えていく必要があるのではないかと。

  実はこの観光科、私、7年前からずうっとやって松島に持っていかれたんです。蔵王よりも松島のほうが生徒も大分低くなっていると、県からも大分言われてね。そして、私はずうっとやっているんです。観光科については。だけど、やはりいろんな仙台圏だとか、いろんなアクセス問題、一番は。東北本線、仙石線なども含めたアクセスの関係からいって、観光の事業者、そこはなぜかというと、実習しなければならないんですね。そういったところで松島もそういう実習の場所もあるということもありまして、しようがないですね。県が大きな判断をしたのにだめだと言えないので。そういういきさつもあります。そのように、私はぼおっとしていることはありませんが、ただ、おっしゃることは重々わかりますし、これからもいろんな蔵王高校に当たっては対応していきたいと思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 齋藤喜蔵君。

8番(齋藤喜蔵君) よくわかりました。

  ぜひ蔵王高校がなくなるということがないように、継続していろんな科の新設も県のほうにプッシュしてください。終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) それでは、ここで10分間休憩いたします。

     午前10時52分 休憩

                                           

     午前11時02分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、14平間武美君の質問を許します。平間武美君、登壇願います。

     〔14番 平間武美君 登壇〕

14番(平間武美君) 議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとり一般質問をさせていただきます。

  1、学校給食費無料化と地産地消について。

  昨年、平成27年4月1日から子ども・子育て支援制度がスタートしました。

  私は、昨年の3月議会におきまして、一般質問の中で「学校給食費の無料化」と「高校3年生までの医療費の無料化」を提言しました。今年度の予算書を見ますと、子ども医療費助成制度は、現在の15歳から高校卒業する年代の18歳まで引き上げ、制度の充実を図るとなっています。大変結構なことだと思います。

  一方、学校給食費の無料化は実現されませんでした。

  今、子育て世代の子供6人中1人が貧困という数字が出ています。今年度の一般会計予算の雑入の学校給食費納入金は小学校児童で年間2,7264,600円、中学校生徒で1,7794,000円となっており、合計で4,5058,600円です。そのうち町は一般財源から3193,000円しか補助しておりません。補助率はわずか7%にしか過ぎません。子育て支援というのであれば、子育て世代の経済的支援をする意味におきましても、補助率を上げるか無料化をすべきではないでしょうか。

  また、地産地消という観点から、我が町の食材をどのように活用し、今後どのように推進していく考えなのかをお伺いします。

  次に、2番目、蔵王山噴火時泥流対策について。

  宮城県は蔵王山の噴火時に松川沿いに発生が予想される火山泥流被害を軽減する対策(護岸改修費等)として、2016年度予算に前年度の4倍程度の4億円を増額することを決めました。我が町にはどの程度の予算がつくのでしょうか。

  また、住民の皆さんから緊急課題として要望が出ている土砂撤去や立木伐採はいつの時期に、また、どこの場所を実施するのでしょうか。お伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 14平間武美議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  初めに、第1点目の学校給食費無料化と地産地消についてお答えいたします。

  まず、第1番目の子育て支援における学校の給食無料化についてお答えいたします。

  議員ご承知のとおり、子ども・子育て支援については、町はこれまで学校給食費への一部助成も含め、子供の医療費への助成など、子育てしやすい環境づくりに取り組んでまいったところであります。

  学校給食費無料化についてでありますが、今年度1食当たり給食費は小学生が290円、中学生が330円となっており、このうち町が子育て支援の一環として、総額320万円の助成をしているところであります。

  また、経済的支援が必要な児童・生徒に対しても、国の補助を受けながら保護者の財政負担軽減を図ってきているところでもあります。

  議員が提案されている補助率を上げることや無料化の意義については、子育て支援策の充実を図る上で理解できるところでありますが、大きな財政負担が伴うこととなるため、今後、検討を重ねてまいりたいと考えているところであります。

  あとは、教育長から答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 学校給食については、平成20年に学校給食法が改正され「望ましい食習慣の形成」、「生産、流通及び消費についての理解」、「伝統的な食文化」など、7つの目標が掲げられましたが、学校給食の果たす役割の重要性を改めて認識するところであります。

  さて、給食費の無料化につきましては、平成27年3月会議一般質問での答弁のとおり、学校給食法施行令により、学校給食の運営に要する経費について、設置者負担経費は給与、その他の人件費、実施に必要な施設及び設備の修繕費となっています。

  当町の学校給食は、週5日、年間180回、小学生で年額48,600円として実施しており、また、平成21年度からは、1食当たり20円の支援を継続してきているところでありますので、給食費につきましては引き続き保護者のご理解とご協力をお願い申し上げたいと考えているところであります。

議長(佐藤長成君) 続いて、町長。

町長(村上英人君) 次に、第2番目の学校給食における地産地消の活用と推進についてお答えいたします。

  現在、学校給食共同調理場で使用する地元産米や日本梨などについては、JAみやぎ仙南などを通じ、全量提供いただいているところであります。

  また、野菜などの食材については、町農林観光課を通じて町生活研究グループ連絡協議会から提供を受けておりますが、安定供給の面で課題があるのが現状であります。

  現在、町といたしましても、地産地消について積極的に推進しているところでありますが、地元産食材が学校給食用として安定供給が図られるよう、今後、供給組織の再編や、受注・集荷・配送体制の構築を進めてまいりたいと考えているところであります。

  続いて、教育長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 地場産品の活用状況については、平成2211月から蔵王町産ひとめぼれ1等米を、平成2412月からは蔵王町産環境保全米を、また、果物や野菜等も学校給食食材として使用してきておりますが、今後も関係機関等と連携を図りながら積極的に活用する方針であります。

  また、学校給食の目標であります望ましい食習慣の形成はもちろん、食料の生産、流通及び消費についての正しい理解を図る上からも、地場産品の食材についての活用状況等について、児童・生徒や保護者へ今後も継続的に周知啓発を行ってまいりたいと考えているところであります。

議長(佐藤長成君) 続いて、2点目について町長より答弁願います。

町長(村上英人君) 次に、第2点目の蔵王山噴火時泥流対策についてお答えいたします。

  平成27年5月に策定された蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画は、いつどこで起こるか予想が難しい火山噴火に伴い発生する土砂災害に対して、ハードとソフトの両面からなる緊急対策を迅速かつ効果的に実施し、被害をできる限り軽減することを目的としております。

  宮城県では、この計画に基づき県が実施する具体的な噴火対応の対策について、蔵王山噴火対策砂防計画検討会を立ち上げ、検討しているところであります。

  その対策の一つである融雪型火山泥流に対する松川流路工については、完成後の氾濫防止効果を検証した結果、泥流氾濫範囲の一部解消が期待できることがわかり、現在、弁天橋から下八山橋の区間が未施工でありますが、この区間の早期完成のため事業費の増額を図ろうとしているところでございます。

  なお、計画区間に筆界未定地があり、その解消に相当の時間が必要と思われますので、町も全面的に協力してまいりたいと考えているところであります。

  また、遠刈田温泉の上流に位置する清水原橋については、橋梁のクリアランス(余裕高)が小さく、融雪型火山泥流に伴う流木が流下してくると閉塞する可能性があり、被害が大きくなるおそれがあるため、平成28年から周辺河道の掘削、除石、樹木の除去を行うための予算が確保され、実施されることを確認しております。

  松川氾濫対策、松川・濁川上流における流木対策、道路降灰対策及び監視機器の設置など、今後蔵王山噴火対策として各種の対策を施し、万全を期してまいりたいと考えているところであります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 教育民生に関すること、総務経済と両方なので頭がこんがらがってしまうと困りますので、まず一つ一つ質問させていただきます。

  まず、学校給食費の無料化なんですけれども、まず、町長、学校給食というのは、いつからどこで始まったかご存じでしょうか。そこからお聞きしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 済みません。勉強しておりませんでした。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私ちょっと資料を手に入れましたので、新聞の切り抜きなんですけれども、山形県の鶴岡なんですね。いつからかといいますと、鶴岡市の忠愛小学校というところで1889年、約120年前のことなんです。どこで始まったかというと、お寺なんですよ。鶴岡市の庄内藩主酒井家の菩提寺である大督寺の境内、お坊さんがやってくれたんですね。貧しかったと、貧しい人を救いたいということで学校給食を始めた。献立は何かといいますと、大きな丸いおにぎりと野菜の煮浸し、塩引きと漬物ということで、本当に今の小学生が楽しそうに食べています。

  私はやはり原点はここだと思うんですよ。給食というのは、やはり貧しい子供を救うためのことから始まったと。先ほども質問書に書きましたけれども、今現在、貧困家庭がものすごくふえているんです。6人に1人。私は今回の選挙に当たりまして、宮の松ヶ丘団地というところを随分歩きました。それから宮小学校の裏の新興住宅街、そこの中で若いお父さん、お母さん方、子育て世代のお母さん方は給食費の無料化はぜひ実現してほしいと。私の公約、一軒一軒配りましたのでね。ぜひやってほしいという要望がたくさん出ました。それで相当票が入ると思ったんですけれども、そこまでは行かなかったですね。残念ながら。いずれにしましても、子供さんを育てているお父さん、お母さん、私も2人大学まで育てましたけれども、やはり大変ですよ。幼稚園から大学まで教育費をかけるというのは、そういう意味におきまして、私は給食費の無料化はぜひ実現してほしいと思うんです。

  それで、町は子ども・子育て支援事業計画というのを去年つくりました。私、これを全部読んでみました。ここの中で給食のこと書いてあるかと思ったら、1行しか書いていないんですよ。それは食育だけなんですね。「地元の食材を使った食文化を学び、伝える」これしか書いていないんです。これは後からの地産地消のときにやりますけれども、いずれにしましても経済的に1食20円しか町が負担しないというのは、どう見ても少ないのではないかと。先ほども言いましたけれども、7%ですよ。せめて半分、50%ぐらい。290円がかかるのであれば300円としても1食150円を町が出してもいいんじゃないかと。全額でどれぐらい予算つけているかというと、3193,000円ですよね。保護者の方が払っているのは4,5058,600円ですから、1割にも満たないんですよ。私は、こういう経済的支援はやっていくべきだと思います。といいますのは、学校給食費の無料化の具体化ということで、結局は少子化対策の一環でもあるわけですよね、我が町がやってきた子育てのあれは。医療費の無料化は随分と焦点を当ててやってきました。

  ですけれども、ここに1つの論文があるんですけれども、医療費の無料化と学校給食は並行してやるべきだという論文を書いている。これは教育行財政研究所の埼玉県本部中村文夫さんという方なんですけれども、すばらしい論文を書いています。これは自治研究論文部門奨励賞をもらっているんですね。

  その点で医療費といわゆる給食費、この辺の絡みで、町長、もう一度給食費というのはどのように捉えていますか。お答え願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 医療費の無料は今年度、平成28年度で高校3年生までの3年間の医療費を無料にすることにしております。そんなことで、まず今回は今現在中学3年生までそういった取り組みしてきたのも蔵王町早くから取り組んできたところですよ。ご存じのとおり。それと、たったの7%であると、パーセントで言うとそのとおりでありますが、それと一つは、私は必ず何もかも無料にすべきだとは思わないんですね。やはり私たちの時代は本当に苦しい中で生活してきたでしょう。お父さんもお母さんも農作業しながら、そして、学校の授業料払いながら給食費も弁当をつくって送り届けてくれたりと。ある程度私はここで先ほども話していますが、国は経済的に恵まれていない、経済的な支援が必要な家庭、あと児童・生徒の特別支援が必要なところには国からの財政をいただきながらやっているんですよ。ただ、これはあと何百万以上の人たちというのがパーセントあるんですけれども、1つないのもありますが、そういう方々は必ず。だから、私は無償にして、県内で現在無償にしているところはないんです。4月1日から無償にしているところが1町か2町ぐらい、そんな感じです。それに県内では今現段階3月でまだやっていないという状況です。トータル的にいろんなことを見た場合には、補助の金額で一律で考えるということはいろいろと考えていくことも必要なのかなと思っておりますが、無料化ということは私としては今の段階で考えておりません。やはり、蔵王町にふさわしいものを提供はさせてもらっています。例えば蔵王牛だとか、爽清牛を食べてもらう。あとは、先ほど教育長からもお話ししていますが、地産地消の中で地元の米を食べてもらったり、いろんな努力はたくさんしてきております。そういう環境をつくっていきますが、必ず、平間議員さんは何でもそう。全部無料にすればいい。子育て、全員子育て無料にしたらどうなりますでしょう。町の財政ということもやはり考えながら私は運営していかなければいけないわけですから、ですからその辺のいろんなことも含めてトータル的にいろいろとご支援いただきたいと思ってございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 何でもかんでも無料と言っているわけではないんですよ。要は子ども・子育て支援をしていくのであれば、我が町として独自の施策を、政策的に経済的支援をすべきでないのかなというのが私の考えなんです。何もかも無料にしたらそれは大変予算がかかるのはわかっていますけれども、子どもたちの成長、食育ということを考えるときにやはりそういった経済的支援も必要じゃないのかなと、医療費だけではなくて、成長のほうも大切じゃないのかなというのが私の考えなんですね。県内ではないとおっしゃっていましたけれども、私の知っている限りでは隣の七ヶ宿はやっているんですよ。あと、日本全国ではいろいろありますけどね、例えば群馬県の南牧村とか、首町共産党です。それから上野村、長野県の王滝村、沖縄県の嘉手納町、埼玉県の滑川町と、あと、有名になった兵庫県の相生市、2011年に幼稚園から中学校までの学校給食を無料にしたんですよ。全国的に注目されました。それでどうなったかといいますと、12年間で1割の人口減があり、定住促進事業を通して子育て支援の充実と人口流出を防ぎ、転入者をふやすのが狙いとされていると、都市部における少子化対策事例として、全国から視察団が訪れていると、こういうふうになっています。ですから、蔵王町が学校給食無料にしたら全国から視察団訪れますよ。交流人口もふえます。私はそういうのも考えています。あと、2012年には秋田県の八郎潟町とか栃木県の大田原市とか、こういうどんどん世の中の流れが私たちは昔貧しかったから今の子どもも貧しくていいんだという考えはないんじゃないかと思うんですよ。やっぱり食育、先ほど教育長も言いました食育ということを考えたときに、やっぱり毎日食べる給食というのは子供は楽しみなんですよ。私たち予算特別委員会で朝から晩まで会議していると弁当食べるのだけが楽しみなんですよ。本当ですよ、これ。このかたい椅子に座って、かたい予算の勉強ばっかりしていると、やはりそういう気持ちなんです。子供たちが一生懸命勉強するにはやっぱりおいしい給食を町として提供してあげる。これは一つの政策としては私はすばらしいと思うんですけれども、これは今すぐにやれといっても難しいでしょうから、徐々に無料にはしなくてもいいから、パーセントを上げる。補助率を上げる。蔵王町の医療費だって小学生まで無料を中学生まで引き延ばし、そして、また高校と、こういう段階を踏んでいるわけですよ。

  あと、もう一つ考えあるんですよ。給食費、医療費と同じように第2子とか第3子に対しては無料とか、いろんなアイデアはあると思うんです。その辺よく検討していただいて何とか無料化の方向でやっていただきたいと思いますけれども、この件に関して町長の最後の答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間議員がおっしゃられたとおりでありますが、その答えのとおりであると思います。やはり一つは、この高校までの医療費なんかでも段階できていますよね。ご存じのとおり。そして、平間議員からも高校生までやってくれと、やっと終わったと思ったら今度は給食費無料、それも7%をふやすことを研究してみたいなと思います。それと、全国的に確かにいろんなことあります。だけれども、それが子育てまたは子供たちが自分の村、町から子どもがいなくなったら大変だということで、どこに焦点を当てて、若いお父さん、お母さんたちの話を聞いたり、また、町としてどういう政策をしたら子供たちが明るく元気に村、町で頑張ってくれるのかなと、そういう環境をつくっていくことも確かだと思います。ですから、一概に実施町村の名前を挙げたから、だから蔵王も無料にすべきでないかということではないと思うんですね。蔵王町は第3子は50万円出していますでしょう。この50万円だって大きいんですよ。しかも私も公約の中でずっとこれやってきたんです。本当は100万円やる予定だったんですけれども、議会の皆さんにお認めいただけなくて半分の50万円になったといういきさつあるんです。ですから、100万円が50万円になったいきさつもありますので、やはりいろんなこと考えておりますが、今平間議員さんお答えしたように段階を踏みながら検討していきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 段階を踏んで、ぜひとも蔵王町の子供がふえていくといいますか、食育を通して健やかに成長するように願いたいと思います。

  それでは、先ほどの地産地消の問題について伺います。

  これ学校給食に関連するんですけれども、今現在、蔵王町というのはたくさんの野菜、宮城県内で1位ということをこの前の予算特別委員会でも課長から答弁ありました。いろんな梨とか、ブルーベリーとか、里芋とか、とにかく蔵王町というのは生産量ですばらしいんだという課長のお話でした。その中において、蔵王町でとれた野菜、果物、米も含めまして、どの程度学校給食に何%ぐらい地産地消として使っているものなのか、その辺をお答え願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 学校給食は、教育委員会の教育総務課管轄の中の学校給食センターというのがあるんですね。そこが窓口になっていますので、教育長なのか教育総務課長なのか。教育長からお答えさせます。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) お答えします。

  今年度ですけれども、生活研究グループというところから8品目、例えばジャガイモ、タマネギ、ニンジン、白菜、大根、キャベツ、ネギ、里芋とか全部で2700キログラムあたりです。全体の約18%ぐらいを使わせてもらっているという状況であります。

  あと、みやぎ仙南農協のほうからは米とか、梨とか、イチゴ、その辺は100%地元のものを使っているという状況です。以上です。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 今、教育長のほうから8品目、18%という答弁をいただきました。この18%というのは果たして農業と観光の農業を一つの柱とする町として多いか少ないか。教育長はどのように考えますか。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) この地場産品の活用状況については、県からもデータが来ておりまして、例えば蔵王町の場合は2市7町で見た場合、活用品目とかを多く使っているほうに入っております。パーセントは、ちょっとあれなんですけれども、そこまではちょっとデータが。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) やはり農業を主力産業としているわけですから、私は地元の蔵王町の子供たちに地元の野菜、果物、もっとふやしてもいいんじゃないのかなという考えを持っています。先ほどの答弁を見ますと、「町生活研究グループ連絡協議会から提供を受けておりますが、安定供給の面で課題があるのが現状である」と、この安定供給の面で課題があるというのは具体的にどういうことを指すのでしょうか。お答えください。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 安定供給というのは、例えばこちらのほうでこういうものをお願いしますといったときに、全部そのとおりならないときもあるとか、季節によって予定はしていたんだけれども、ちょっと少なくなってしまったとか、簡単に言えばそういうことですね。そういうことで安定供給に課題という意味です。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっと教育長の言葉に話を補足させていただきます。

  一つは簡単に言えば、おばちゃん、おばちゃん漬けだとかいろいろあるので、決して悪い言葉ではないと思うんです。結局そのおばちゃんたちが家庭農園をそれぞれやっている皆さんたちで給食センターに出してもらっているのが現状なんですね。ところが、1つの例を言うと、ネギ。ネギであれば、曲がりネギをつくっている方が多いんですね。そして、するっとしたネギ、そのネギが結局給食センターのほうからお願いしているんですけれども、結局全部ウェーブのかかった曲がりネギを皆さんつくる。そっちのほうが甘みがあっておいしいのかどうかわかりませんが、結局そうすると刻む、今包丁で刻むんじゃないんですね。機械なんです。機械の中に入るんですよ。そしてそこでガアッと刻むんです。機械が。だから、学校給食法という法律があるんですね。そうすると、そこで全部八百屋さんから求めるところは全部このネギなんですよ。機械もそれに合った。例えば一つ、そういったものを今度はやはり安定供給が図られるようにもう一回見直していきましょうというのがそこなんですね。それと、「少しばっかりなのにわざわざ給食センターまで持っていくのやだ、私」という方もいるんですよ。だからそこの中でいっているのは、供給の組織の見直し、再編、受注、集荷、そして給食だけでなくて蔵王町のホテル、旅館を含めた、そういったところもやはりこの集荷をしながらお届けするような、そこまでつくれば私たちの蔵王町の県内で1位の産物が12品目あるんですね。そういったものをやはり蔵王町でもっともっと使ってもらいましょうという考え方なんですよ。ですから、その辺も担当課長から今回も説明あったと思いますけれども、予算の関係で詳しく聞いたと思いますが、そういったことがありますので、ぜひひとつご理解いただきながら、そんなことを本当にできたら私はすばらしいことだと思いますよ。ですから、議員さんもし集荷していただけるんだったら議員さんたちが集荷していく、NPOをつくりながら俺集荷してやるわという、ぜひ齋藤議員さんなんかにもひとつ議員生活だけでなくて、ぜひそういう集荷もしていただきながら、ぜひやっていただければうれしいなと思います。

  それに、やはり蔵王町でつくったものを多くの方々に地産地消していくような環境をつくっていきたいということであります。ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) わかったような、わからないような。何か抽象的な感じ。

  私もそういうのをやっていくために、町の農産物を使うために、いわゆる安定供給を図るために受注・集配・配送体制の構築を進めてまいりたいと。具体性に欠けるんですよ。今の答弁では。ここなんですよね。いわゆる地産地消を図っていくんだと、農業を活性化するんだという考えがあれば、もっと具体的な答弁があってもいいと思うんですよ。例えば先ほど教育長が言いましたように、こういう野菜が欲しいんだけれども足りないからできないとか今おっしゃいましたけれども、いつの時期とれるのか決まっているわけですよね。ビニールハウスは別にして。旬のものを子供たちに食べさせるために、ここでつくって、誰がつくって、そういう農家体制というか、その機関をいつする、そして学校給食センターに供給する、こういうのをもうちょっと具体的に答弁していただきたいと思うんですが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それに当たって予算のほうも私どものほうでつけて、農林観光課が窓口になりながらいろいろとやっていきますので、今すぐここで答えろといったってこれは難しいんですよ。この環境をつくるための予算をまず平成28年度させてもらったわけですから、いろんな関係者の皆さんと話し合いをしていかなければいけないということなんです。やっと予算を認めてもらったので。ですから、今この場で担当課長から聞いたけれども云々だと、だけども、私は新しい葉物でなくともやはり葉物がたくさん蔵王町にあるわけですよ。ハウスを使いながら。そういったものが簡単に流通、供給できるような体制づくりだと思うんです。私は一番。新しい野菜つくれということはなくてもいいと思うんです。いろんな方々がたくさんつくっています。それが供給しやすい環境さえ整えば私はいいと思うんです。

  あとは、県から派遣されている栄養士ですよ。栄養士さんと話し合いをしながら、蔵王町としての地産地消をもっと量を活用してもらいたいということで、肉を使うんだったら蔵王町でも養豚場ありますから、養豚場から安く仕入れてきたり、学校教育のため、教職のためであれば我々だってオーナーの方にお願いをしていく。そして、安く提供してもらう。そういった話をやっていくことはできると思います。ですから、ぜひひとつ、これから始めるので、半年かかるかもわかりませんが、その辺はひとつ今すぐ答えるといったって、いろんな団体の皆さんと話し合いをしながら詰めていきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) ぜひとも関係団体と話し合いを持っていただいて、地産地消というこれはもう何十年も前から言われていることですから、二、三十年前から。蔵王町の地産地消ということは。そこを子供たちの食育に大いに活用していただきたいと考えます。これからでしょうけれども、いずれにしましても、遅いかなという気もしないでもないです。

  あと、私はどうしても先ほどもう一回戻りますけれども、給食費の無料化、これは訴えていきます。昨年の3月議会でも言いましたので、議員であと4年間頑張らせていただきたいと思いますので、任期まだ4年ありますから、これはやっぱり頑張っていきたいと思います。

  次に、2点目の蔵王山噴火の泥流対策へ移りたいと思います。

  これは、ことしの2月4日、河北新報に載った件なんです。あと、議会報告会なんかでもこの松川周辺、遠刈田温泉とか、小妻坂地区の方々の議会報告会において、昨年うんと騒がれました蔵王山の噴火、泥流が松川を流れてきたときに中州にある立木とか土砂、こういうのを撤去しなければ、あふれるんじゃないのかとそういった心配から走った件なんです。それで、2016年2月4日の河北新報1面です。宮城県で護岸などの改修費について触れたもので、堆積した土砂の撤去や支障木のなどは維持管理事業に相当するということで、改修費は1億円なんだが、いわゆる今年度ですね、4倍の4億円に大幅増額する方針をとったと、県のほうで。町のほうにはこれに対して予算的にはどのぐらいくるのかという質問来たんですが、答えがないのでどうなんでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど外門議員さんの一般質問でもお答えしたように、やはり平間議員も自分で一般質問するときによく勉強されたほうがいいと思うんですよ。ただ云々でなくて、ですから町の予算が見えないということではなくて、これは1級河川でも直轄の1級河川というのがあるんですね。例えば私たちの仙南広域の範囲でいくと、阿武隈川というのがある。阿武隈川は1級河川の直轄なんです。直轄というのは国土交通省の直轄事業ということになるということなんです。そして、そこから白石川という川があって、阿武隈川から枝があって、白石川から枝があると、1級河川、同じ1級河川なんです。高木川も1級河川ですから、藪川も1級河川ですから、それぞれの1級河川があるんだけれども、ここは蔵王山の火山砂防事業ということで、10年ぐらい前からずうっと継続できているんですよ。実は。そして、今やっとここまで来て、予算の関係は県が管理になっているんです。国だけれども県が管理して、だから、さっきの国道と同じです。国道は70%が国が出して、30%が県なんですね。松川の改修は3分の2が国、そしてあと3分の1が県なんです。ですから町は予算はないということなんですね。ただ、蔵王町がいろんな氾濫したりなんかするとあれなので、余りにも樹木が中州にたくさんあったり、そういうことを一般質問でもいただいてきながらずうっと整理してきたことはご存じだと思うんですね。そういう県に直接いろんな自分の町を住民を守ることはたくさんやってきている。だから、今回のこれは国が動いたんです。国が動いたから県は予算を負うしかなかったんですよ。簡単に言うと。それで、弁天橋から疣岩の前後、そこまでが砂防として残っているんです。だから、そこを少しでも早く集中的に予算を国は。国交省の中の砂防部というところなんですね。砂防部で予算をつけた。それに対して県が上乗せをせざるを得なかったということなんです。ですから、それが一番の問題は予算はつけたけれども、平成28年度、29年度で直るかというと、一番問題なのは先ほど話していますが、筆界未定地なんです。昔は川幅小さかったし、川も自然の流れだったので、それが暴れ川になっちゃってどんどんどんどん川幅が広くなったんですね。ですから昔の人たちの土地がたくさんあるんですよ。河川の中に。それが見えないんです。それを筆界未定地といっているんだけれども、筆界未定地を、そこは俺のものだということで話し合いをしなければいけない。そこが大変な作業なんです。大きな事業で行くと円田森林組合あたりは団体ですから、ある程度はご理解できるかなと思っているんですが、個々の問題、そして代がどんどん変わっていると大変な問題が生じているということなんです。それをクリアしながらやっていかなければならないと。それに当たって今、町のほうも現在応援しているのが現状なんです。筆界未定地においては。予算は出しているのではないということをお話しさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 町が予算を出すなんて私一言も言っていませんよ。これは町にどのぐらい予算が来るのかということを聞いたんです。この質問の趣旨は。これを読んでもらったらわかるんですよ。「4倍程度の4億円を増額することを決めた」と、だから町に対してはどのぐらいの予算がつくのでしょうかと言っているんです。町の予算を使ってこれをやるというのは、私はそういうふうに言っていませんよ。この質問文読んでくださいよ。どの程度の予算がつくのでしょうかと。だから、河北新報によると3,000万円とか書いていますよ。その辺、町長も理解しているのかと思って質問したんですよ。そこから始まったんです。だから、段階を踏んでやるのはもちろんだと思います。だけど、住民が気にしているんだから、そして、予算がついたんだから町には3,000万円来るんだということであれば、いつからどういう感じでやっていくのか、県にどのように要望していくのかなと、こういうことを私は聞いているんですよ。ちゃんと私の質問に答弁してください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ある程度資料はありますが、また誤解を言われるの嫌なので、私も。担当課長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(高野正人君) 松川流路工につきましては、1億円が4億円になるということで、平成28年度事業でそのように予算化されるということでございます。この事業費については、全体で20億円ほどかかる予定ですので、今ですと20年かかるものが5年で済むという計画を見直ししているという状況でございます。あと、3,000万円の件につきましては、補正予算で措置されまして、平成28年に実施すると、これにつきましても3カ年計画でやるという話を聞いているところでございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 課長の答弁でよくわかりました。

  それで、その3,000万円で平成28年から3年かけてやるというんですが、具体的にどこをやるのか。私の調べたところによりますと、清水原橋付近、それから小妻坂別荘地付近と、こうなっています。あと、遠刈田橋上下流、こうなんですけれども、ここを一遍にやっていくのか、それとも3年かけてどこから始めるのか、この辺のことをお答えください。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(高野正人君) 今、議員さんがおっしゃったとおりで、清水原橋、あと、過去にやっておりました松川火山の流路工、遠刈田から小妻坂までですね。その区間。あと、現在施工中といいますか、完成している流路工の区間、この中にあります樹木については、相当の年月を要しますけれども、徐々に整備といいますか、樹木の撤去、除石をしていくということで計画をつくっているということでございます。今この計画は作成中でございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 具体的にまだ決まっていないということで、これから作成していくんだということで、せっかくこの国・県を通して我が町に予算が来るわけですから、そこはしっかりとやっていただきたいなと思います。(「予算は来ないっていうこと」の声あり)「維持管理のほうは昨年のことについては約3,000万円を毎年確保しながら、土砂や支障木の撤去費に充てたいとのことである」と書いていますよ。河北新報は。町には全然来ないんですか。(「県の事業だから」の声あり)県がするから、だから町としてはどの程度把握しているのかということを知りたいわけです。(「把握って、予算の関係」の声あり)予算、予算と、事業そのものをどの程度把握しているのかということをさっきから聞いているんですよ。だから、計画的にやっていくという課長の答弁でわかりましたよ。予算はどのぐらいつくかとか。それは、県がやるから知らないでは済まないでしょう。我が町の川ですから。川の脇に住んでいる住民がいるわけですから。だから、こういう大事な話なので、町としてはどの程度把握しているのかということを聞いている。(「把握でしょう。さっき予算がどの程度と」の声あり)だから、予算は3,000万円ほどつけたいと言っているんですよ。県のほうでは。町としてはその辺をどの程度把握しているんですかという質問なんです。ちょっと課長お願いします。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(高野正人君) 事業実施は宮城県大河原土木事務所が実施します。町に予算的なものは来ません。あと、先ほど私、計画と言いましたけれども、今現在蔵王山噴火対策砂防計画という策定部会をつくっておりまして、これにつきましては、宮城県の土木部の次長が座長となりまして県の関係各課、国の森林管理局、仙台河川国道事務所、1市3町の自治体が集まって砂防計画をつくりまして、これからどのようにこの松川の整備に対策をしていくかという現在計画を作成中でございます。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 関連して言うんですが、実は完成年度だとか、そういったあれもありまして、それとあわせて未公表というのがあるんですね。この未公表の部分を私たちの事業だったらある程度お話できるんですが、国・県の事業の中で未公表の部分まで詳細に私たちは言えない部分があるんですよ。だけれども、今課長が言ったさっきの松川火山砂防の関係だとか、掘削、樹木、清水原橋、小妻坂だとか、いろんな事業がたくさん中に入っています。ただ、これを未公表で我々このように計画をやっていく。そして平成28年、29年、30年ぐらいまでの県とのあれが我々にはお話をいただいているということなんです。ただ、これは未公表だから公の場ではお話することはできないので、ひとつその辺はご理解いただきたいと思います。平間議員は全部お話を聞きたいと思っているんだろうけれども、そうはなかなかいかないんです。我々。ですから、そこはやはり先ほどから言うように、外門議員の一般質問にかかわってくるんですね。それが必ずそのように順調に来ない場合もありますでしょうし、一つは相手先の問題もありますでしょうし、ですから、その辺の特に先ほどから私が言うように筆界未定地の場所なので、特にここは難しい場所でありますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私としましては、住民の不安を取り除いていただきたいと、こういうことなんです。だから、その3,000万円来る来ないという、3,000万円が使われるということですから、実質的には来るということだと思いますよ。金が来るんじゃなくても、使われるわけですから、我が町の護岸工事、噴火泥流対策に対して。やっぱりその住民が不安だからこそこういう一般質問するんであって、住民の不安を取り除くのは行政の仕事だと思うんです。しゃべることできないからしゃべられないと言われたら質問のしようがないですよ。実際。だから、私は教えるわけにいかないと言われると何も質問できなくなるんですけれども、やはり住民が不安になっているんだから住民の不安を払拭するような答弁をお願いしたいと、こういうことであります。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 誤解しないでください。大分私たちはお話ししました。ただ、余りにも詳細的なところまでは公表するなと言われているわけですから、ですから、いろんな行政同士の話し合いというのもありますので、その辺はひとつご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) なかなかしゃべれないこともたくさんあるでしょうが、やっぱりこういった新聞記事もありますし、住民が不安に思っていますので、できるだけ詳細にとは言いませんが、そういう感じで公表していくといいますか、そういうふうにやっていただきたいと思います。いずれにしましても一般質問というのは、一般的な質問とか、大きな質問とかいろいろありますけれども、町民側からの声があるからこそ私は町民代表として議員になっていますので、ここで質問しておりますので、今後とも町民のために頑張っていきたいと思います。質問終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) ここで、昼食のため休憩いたします。午後1時15分から再開いたします。

     午前12時00分 休憩

                                           

     午後1時15分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、5番松ア良一君の質問を許します。松ア良一君、登壇願います。

     〔5番 松ア良一君 登壇〕

5番(松ア良一君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

  1件目、太陽光発電向け町有財産の貸し出し事業について。

  全国の自治体は、固定価格買い取り制度の実施に伴い、太陽光発電事業を行う事業者に「太陽光発電屋根貸し事業」や未利用地の有効活用と地域経済を活性化することを目的に「太陽光発電の所有地貸し出し事業」等が行われている。この事業は、環境負荷の少ない再生可能エネルギーのさらなる普及促進を図るとともに、新たな自主財源の確保を目的として実施されていますが、町長の見解を伺います。

  2件目、子育て応援アプリの推進について。

  昨今、子育て家庭の家族形態や就労形態が多様化する中、保育だけでなく、さまざまな形の子育て支援が求められており、自治体における支援事業も利用者のニーズに幅広く対応する必要性が増してきている。

  そこで、子育て世代の多くが利用しているスマートフォンで時間や場所に捉われず、気軽に子育て支援に関する情報を取得できるアプリが有効であると導入している自治体がふえつつありますが、町長の見解を伺います。

  3件目、公共施設等の障害者・高齢者へのバリアフリーについて。

  今、本格的な少子・高齢化の時代を迎えて、あらゆる人が自立した個人として参画できる社会を実現することが希求されている。

  平成18年度以降に建築された公共施設は基本的にバリアフリー対応となっていますが、建築年度の古い建物は十分な対応をとれていないのが現状です。全ての公共施設において、手すり、スロープ、車椅子用トイレ、エレベーター等の設置・整備は利用者の視点に立ったバリアフリーを再検討する必要性があると考えますが、町長の見解を伺います。

  以上、3件でございます。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  初めに、第1点目の太陽光発電向け町有財産の貸し出し事業についてお答えいたします。

  太陽光発電事業を行う事業者に対する自治体が所有する施設の「屋根貸し事業」や「土地貸し出し事業」について、県内での事例としては、県立古川黎明高校、東北歴史博物館での屋根貸し事業や、名取市下増田の津波で被災した県立農業高等学校跡地での民間活力による面積30.3ヘクタールによる出力20メガワットのソーラー発電事業などがあります。

  これらの事業は、いずれの施設も大規模な面積での太陽光発電によるため、貸す側の県と借りる側の事業者の双方に十分な採算が見込まれることから実施できた事業であります。

  発電事業者によれば、太陽光発電事業者が営利を目的に事業を行うためには、最低でも1メガソーラー以上、土地面積は1.5ヘクタール以上が必要であるとのことであります。

  現在、町が所有する土地は、太陽光発電用地としては面積的に十分ではないため、売電を目的とした事業者への土地貸し出しの可能性はないものと考えているところであります。

  同じく、公共施設の屋根貸しについては、一部の施設において太陽光発電システムによる当該施設への電力利用は行われているものの、事業用として採算が合うほどの面積を十分に確保することができないため、土地貸し出し事業同様に売電を目的とした事業者への屋根貸しの可能性はないものと考えているところであります。

  次に、第2点目の子育て応援アプリの推進についてお答えいたします。

  平成27年度からの子ども・子育て支援新制度スタートに伴い、子供や保護者の身近な場所で、保育施設や子育て支援事業などの情報提供や相談などを行う利用者支援事業の実施が自治体に求められているところであります。この事業を展開していく中で、利用者への情報提供のツールの一つとしてスマートフォン用のアプリを活用している自治体がふえつつあるのは承知しておりますが、取り組んでいる自治体は人口規模が大きな自治体が多いようであります。

  現在、本町における利用者支援事業については、町の広報紙やホームページなどで子育てに関する情報を提供する傍ら、保健福祉課が窓口となり、子育て支援に関する相談や助言などを行っているところであります。

  保健師など担当職員による「顔の見える支援」ができるように、さらには継続した支援が行えるように努めているところでありますので、本町においての子育て応援アプリの導入については、現在は考えていないところであります。

  なお、平成28年度から子育て支援課を設置することとしておりますので、子育て世代への支援体制をより一層充実させて取り組んでまいりたいと考えているところであります。

  次に、第3点目の公共施設等の障害者、高齢者へのバリアフリーについてお答えいたします。

  高齢化社会の対応や障害者の自立を考えたとき、公共施設においては利用者の視点に立ったバリアフリー化が大変重要な事柄とされていることは確かであります。

  議員ご質問のとおり、近年建築された公共施設は基本的にはバリアフリーに対応したものとなっておりますが、建築年度の古い建物は、十分な対応となっていないのが現状であります。

  町の施設では、役場本庁舎とふるさと文化会館については、スロープや多目的トイレの設置、段差の解消など完全でないものの、バリアフリーに対応した施設となっておりますが、各地区公民館など建築年度の古い施設については、一部施設でスロープや洋式トイレは設置されているものの、多くの施設においてはまだバリアフリー化されていないのが実情であります。

  町では、未整備の公共施設については手すりやスロープなど、容易に設置可能なものについては随時整備する予定としておりますが、エレベーターや車椅子用トイレなどについては、平成28年度に策定予定の公共施設管理計画、そして、長期財政計画を合わせて勘案しながら順次可能なものから対応を検討してまいりたいと考えているところであります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ただいまの詳細な答弁いただきまして、ありがとうございます。

  大変簡潔な答弁いただいておりますので、これからの展開は余りないのかなと思いますけれども、何点か確認をさせていただきたいと思います。

  今回のいわゆる太陽光発電の屋根貸し並びに公有地等の貸し出し事業でございますけれども、非常に内容的には自主財源確保に向けた取り組みということで提案させていただいたところでありますけれども、内容が余り絞り過ぎて塞がれてしまったなという感じもいたしますけれども、確かにこの答弁にもございますように、県で進めている分については災害公営住宅等を含めた形での大規模なそうしたところについて、沿岸部を中心にやられているのかなと思っておりますし、これから対応については、確かに売電の制度が始まってから全国の自治体の中でも約200から300件ほど、そうした貸し出し事業について考えているという統計も出ているようでございますので、そうした中で今回そうした自主財源確保に向けた取り組みとしていいのではないかと思いましたけれども、調査を進めていく中でだんだん厳しい状況なんだということを自覚しながら立っているところでありますけれども、いわゆる土地については規模的に小さいと、こういう答弁がありましたけれども、全国の展開している自治体の中ではいわゆるここまでの規模がなくても例えば400平米以上の土地に対しても貸し出し事業をやっている事例もあるようでございますので、今後の公有財産、いわゆる普通財産が今後使う道が立っているのであればそうした目的の中では、それは断念せざるを得ないかと思うんですけれども、今後の方向性が決まっていないような財産については、そうしたことも検討、あるいは模索していくべきではないかなと考えるところでございますけれども、そうした土地に対する今後のいわゆる自主財源の使い道については、そうした方向性も探っていくべきではないかと思いますけれども、その辺について町長のお考えを伺いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども述べましたように、全くそのとおりなんですね。おっしゃること当然であります。自主財源を見出さなければならないと、だけども一つは採算をとるためには、1メガソーラーの最小限度が必要であると、あと、1.5ヘクタール。1.5ヘクタールということは、1丁5反歩、ご存じのとおり。1丁5反のそういう土地が山だとか、そういう町としての遊休地がないということなんですね。あればすぐに考えていきたいと思っています。だけれども、ないんですよ。正直なところ。全部調べさせました。ですから、向山のコカ・コーラの向かいなんかも全部調べさせたんですけれども、全くないんですね。あるんだったらもっと早く検討したと思っています。そうでもなくても今役場の2階だとかいろんなところにやらせてもらったり、あとは、円田中学校と永野小学校と宮中学校も全くある財団の金を活用しながら、町でゼロ円でやってきたわけですから、そういったことをもっと早く遊休地があれば考えてきたなと思っております。そういうことでひとつこれは円田森林組合あたりでやってもらって、あとは、蔵王町で大きな農家の方が例えば田畑を使わなくなってしまったところをこういった売電方式でやっていくということは考えられるのかなと思いますが、今の段階ではひとつ、いい案だったんですが、該当がないのでお許しいただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 今、コカ・コーラの反対側ですけれども、そうした土地について長年にわたってそのままになっていると、大変もったいないなと、こうしたところについて今後使用する予定がなければどうなのかなと。公有財産の貸し付けとして向いているのではないかなと、そういったことから発端でさせていただきましたけれども、そうした公有財産、いわゆる土地についても今後しっかり検討してこれを使っていく形の方策なりなんなりを考えなければ資産価値はどんどん下がっていきますし、そうした中でただ持っているだけになってしまいますので、そうした分についても自主財源確保の上からしっかり検討していくべきだろうと思います。

  屋根については確かに大規模な形で取りつけるところはないんですけれども、ただ先ほどもお話ししましたように、全国の自治体の中では面積的に小さくても、例えば400平米ぐらいの面積の屋根であっても貸しているところもありますので、蔵王町でやっても、そうした広い屋根といったらいいか、面積に相当するぐらいのところの屋根はあるのではないかなと、そういう利用の仕方ができるのではないかな。このように思いますけれども、その辺は検討されたのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどコカ・コーラの話も、実は、これは基金の関係なんですね。土地開発基金。こういう土地開発基金に対する土地のあれは、3カ所あるんです。一つは、松ヶ丘の土地区画整理と、あと、臼久保にある町営住宅建設用地、もう一つは、向山都市公園整備用地、これは一つの目的として土地を購入しているわけでありますから、ですからメガソーラーを建てましょうということは不可能だそうです。そういう一つの、なかなか場所がないなと思っています。あとは、遠刈田の苗畑の跡地あるんですが、幼稚園の手前、それも広さはあるんですけれども、今幼稚園の子供たちのお母さんたちの送り迎えの駐車場にしたり、そんなことで階段の取りつけも議会からお認めいただきながらやってきているんですね。なかなかそこも難しい場所であります。

  あとは、屋根についても全部調べさせていただきました。全く該当するところはございません。蔵王町。それだけあれだなと思いますが、ひとつ何かいい案があったら。それでなくても20年後にやっと530万円ぐらいの利益が上がる。これは計算方法あるんですけれども、そのように決して余りいいものではないなと。ただの山に雑木林にしておくよりもいいのかなとは思いますが、それも20年のスパンで考えていかなければいけないということであります。

  この辺にしておいてください。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 質問を封じられたようでございますけれども、目的外使用とかになってくれば条例改正等も含めた形の検討も必要になってくるのかなと思います。ただ、今後のことを考えますと、逼迫してくる自主財源、こうした部分に対応していくためにはいろんな形の試みといいますか、チャレンジといいますか、そうしたことは引き続き検討していく余地はあるのではないかなと考えておりますので、ぜひとも今後そうした中でやれるところから検討していただければと思います。

  2番目のほうに移ってまいりたいと思います。

  内容的には先ほど大規模な都市でやっていると、これも子育て支援、そうした事業展開の中でニーズ調査が行われて、そうした中から生まれたもののようでございますけれども、先ほどの答弁では、顔が見える形で対応をしていきたいと、子育て支援課もことし4月1日から運用になってまいりますので、そうしたところはわかるのでありますけれども、時代の流れといいますか、そうした中でなかなか、そうしたところに赴いて直接いろんなことが相談できればこれにこしたことないわけでありますけれども、そうしたなかなかできない部分にソフト面からの対応も必要ではないかなと思いまして、提案させていただいたところでございます。

  そして、関連いたしまして、子育ての応援アプリと合わせてホームページの中にも子育て支援PRのコーナーを設けて町で取り組んでいる内容については発信しているところでございますけれども、子育て支援課のスタートとともに全面的な取り組みの内容、こういったところからここまでサポートしていますよという見える形での応援アプリ並びにホームページ等も今後整備を進めていく必要があるのではないかと、この辺については地方創生の総合戦略の中でも、いろんな資料の中でもそうした意見も出ていたようでありますので、合わせて今後の時代の流れを考えると両方とも必要になってくるのではないかと思いますけれども、この辺について改めて町長から答弁をいただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) この応援アプリでありますが、私も松ア議員さんがいろんな提案されるのであれだと思ったんですが、この応援アプリも私は東京の例えば23区だとか大きな都市、例えば仙台市でも区があるけれども、大きなところだったらあってもいいと思う。応援アプリ。だけれども本当に蔵王町に必要なのかということなんです。ですから、私は必要でないと思います。全く必要ない。なぜなら、役場から15分もあれば四方に住んでいる人たちのところに皆さんが足運ぶことできるんです。遠くたって北原尾です。一番遠いのは。役場から20分ちょっとぐらいかかりますでしょうか。そういうところで、そして、ここに役場の前を通る、そのときに役場に寄ってもらえばいいわけですから。役場というか子育て支援課に。そういうことによって、それが顔の見える行政なんですよ。ですから、決して私、遠いんだったらまた別ですよ。そして、子供さんたちが歩けないような状況のお母さんたちが、そういう交通網が、今車社会ですから若いお父さん、お母さんたちは、ですから、そういう中で役場のほうに来てもらって直接話してもらったほうがよっぽどいいと思うんです。ですから、そうした面で私は顔の見える支援体制をしていきたい。特に今回は子育て支援課を立ち上げるわけですから、その子育て支援課の中でいろんな話をしてもらえばいいんですよ。ただ、スマートフォンの時代ですありますから、やはりスマートフォンで子育て支援課から若いお母さんたちに何か提供を流してあげるということは必要だと思います。蔵王町でこういうことを行いますだとか、こういうことを立ち上げますとか、こういうことを子育て支援の一環の中で情報をスマホを通じて発信することは必要だと思っています。だけれども、応援アプリの導入は私は全くいらないと思っております。また、内部で検討した結果、必要でないということになりましたので、ひとつご理解いただきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) とてもすばらしい簡潔な答弁いただきまして、ただ、時代でございますので、全く今後そうした部分が今後いらないのかというと、そう断言はできないのではないかと、時代の中でそれらをうまく活用しながら子育て支援をやっていただく。こういう考え方で何も柔軟でよろしいんじゃないかなと思います。ぜひ、ホームページ等も今後の内容の中で子育て支援課もスタートするわけでございますので、そうした一括した形の発信の仕方、そうした部分もぜひ考えていただければと。今こういう質問をさせていただいたところなんですけれども、方向が別なところに行って今、がつんとなりましたので、これは今後の方向性の中ではぜひ検討していただきたいなと思います。(「はい」の声あり)返事していただきましたので、次に移ってまいりたいと思います。

  バリアフリー化については、先ほど答弁いただいたところでございますけれども、これも簡潔に申し上げますと、今回の選挙の中で各行政区の公民館を利用されてた方が、いわゆる高齢者の方が入っていくのに靴が脱げなくて手すりもなかったと、こういう状況の中で靴を投げながら上がっていったと、こういうこともございまして、やはりかなり今年度の予算の中にもバリアフリーのいろんな形での取り組みはされているところでございますけれども、利用頻度も含めた形で、それがやっぱり今後の社会のどんな人でも参加していただくという考え方、あるいは敬老会とか、いろんなことがこれから地区の行政区での会合がございますので、そうしたときの対応にも随時そうした部分については施設の整備、バリアフリー化をやっていく必要があるのではないかということで、そういう問題提起をいただきましたので今回質問させていただいたところでございます。これについては、先ほどありましたように今後計画の中でという話がございますけれども、できるだけ地域の行政区からの要望があればそうした対応に努めていただければなとこのように考えますが、町長の考えを伺っておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア議員と同調させていただきます。この部分は。

  バリアフリーの中でも特にスロープの関係だとか、洋式トイレ、それと手すり、この3点は私はすぐにでも必要だと思っているんですね。

  実は、蔵王病院の全部、玄関口で靴を脱いでスリッパ式だったんですね、2年前まで。ところが、すんなり田舎のおばちゃんたちはなかなかそれができなかったんだけれども、今はだいたい9割方が皆さんそれなりにそのまま中に入るようになったんですね。物すごく便利です。おっしゃるとおりなんです。靴を中腰になったまま片足上げるなんてことは絶対できないんですね。それと、つえを持ったまま片足を上げるなんてこともとても難しいんですね。そうした面では蔵王病院を土足でそのまま上げれる方式をとったことは喜ばれています。

  そういった面でまるっきり同じだと思うのは、最近公民館なんかでも机、ロング机で椅子式なんですね。ですから、畳だとかそういうところだったらいけないと思いますけれども、それでなければ蔵王病院の方式に地区の、これから春と秋ありますけれども、敬老会、そのまま上げてもいいと思うんですよ。何も1回足拭き場があって、そしてそのまま上がっていけば。そんな化粧してくるんですから、皆さんおばあさんたちも。そしていい服着てくれば靴もいい靴履いてくるんですよ。そのまま上げさせてあげればいいと思うんです。それをこれから今度保健福祉課のほうにも話をしながら、そういう地区公民館の皆さん、行政区と話し合いをしながらお年寄りに優しい対応をしていくべきだろうと思うんですね。そういった環境のとれていないところはしようがないと思いますが、できるだけそういう環境を。そして、椅子も座りながら下足を脱ぐというのは、そういう環境になされていないのが今の公民館なんですね。地区公民館でしょう、それぞれの。そういったことが今回の蔵王病院のテストをしながらやってきたら大変喜ばれたので、そういったことは必要だろうと思っています。

  あと、今一般の家庭ですら洋式ですから、洋式トイレ。そして、筋肉が弱ってくるわけですから、足腰が。やはり足腰が弱ってきた方に和式のトイレというのはあり得ないと思っているんです。ですから今町の施設から大分交換してきていますし、地区公民館の中では行政区長さんなり、地区公民館の館長さんからそういったことを町に優先的に上げてくれるように、私のほうから今度の課長等の会議の中で話をしていきたいと思っています。ぜひ6月あたりで補正を上げさせていただきたいと思っておりますので、お認めいただければと思います。

  あとは、手すりもどうしても必要なところはやはり地域に根差した、そして地域で大変な場所を見出していくのが必要だろうと思っておりますので、そんなにかからないですから。お手洗いにしたって。せいぜい1カ所50万円もあれば手すりと両方直ると思います。

  あと、ハード面のエレベーターとかそういったところは長期的なスパンで考えていきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 全会一致でございます。

  今町長から言われた蔵王病院は非常に便利になりまして、喜ばれていると思います。同じように選挙とか参議院とかなんかもいろいろありますけれども、本当にそのまま上がっていけるような、そういう対応がとれれば本当にうれしいなという同じような考えを持っておりました。ぜひその辺は今後時間をかけて検討いただければと思います。

  先ほど、これから質問しようかなと思ったエレベーター等についてですけれども、これについては平成26年の12月に高橋議員さんが質問しているところでございますけれども、これと同様に例えば宮地区の公民館ですと、2階が会場になっておりまして、階段を含めて上がっていくわけなんですけれども、いわゆる2階以上になってくると高齢者にとっては上がり方が大変なのかなあと考えますと、そこはエレベーターかというと、エレベーターまではちょっと設備としてどうなのかなと考えますと、そうした部分については、いろんな柴田町とかの公民館も見たりしているんですけれども、昇降式で上がっていく取り組みもありますので、庁舎がそうした構造に向いているかどうかというと難しい面もあるのかなと思いますけれども、そうしたいわゆる2階以上の部分の階を上っていくに当たって高齢者等の配慮も含めた形での今後の施設整備のあり方についてお伺いしておきたいと思いますので、よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今の蔵王町の場合だと、前にも一般質問でお話しさせていただいておりますが、ないよりあったほうがいいと思いますよ。ただ、それが今のどこに。そして、予算の関係だとか等々。ですから、それとお年寄りの会議というのはできるだけ1階でございんホールも含めた、そういった場所を考えております。ですから、この役場で2階のほうに用事があるお年寄りの場合は、1階のフロアで話を聞くことにしております。ですから、3階に当たっての議会の関係だけかなと思います。傍聴に来られた方々。ですから、そこの中での云々ということだと、一つは昇降機。昇降機も取りつけしているところ見たことありますけれども、その辺はもうちょっと検討させていただきたいと思います。ただエレベーターだと大々的な問題が発生すると思っておりますが、その辺は勉強させていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。

  確かにおっしゃるとおり、庁舎にエレベーターというふうになってくると施設の整備基準ですか、そうしたものをクリアしないといけないという大きなハードルもありますし、構造的な部分もありますし、この辺が非常にネックになっているのかなと思いますけれども、ただ、今後のこういった社会のあり方の中で、今月4月1日から障害者の差別解消法という部分もスタートいたしますので、そうした中で合理的な配慮をしなければならないというくだりもございます。そうした部分を考えると、先ほどの長期的な展望に立った形で計画をもって今後やっていくという答弁いただいたところでありますけれども、これは確かに周りの市町村を見ますと、いわゆる古い庁舎のところがどうしても構造的に難しいという部分があってエレベーターがついていないところがあって、最近のところはエレベーターはついてございます。この辺についてはどう対処できるものなのか。本当に設置できないものかどうか。さらに、高橋議員さんの質問にもあったように、再度検討を加えながら実施していくような、あるいは整備していくような形の検討をすべきではないかと、このように考えますけれども、もう一度この辺についてご答弁いただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 1年半か2年前だと思ったんですが、私の記憶でありますが、実は内部で検討させたんですよ。予算の関係だとか、つけるならどこだということだったんですが、今の構造的に見て今の室内の中からのエレベーターの昇降は難しいと。あくまでも外に別棟でつくってそこから開けて3階に入ると。それは東西なんとかありますが、そういう方式でなければ今の3階、2階に出入りを。ですから、外にまるっきり独立してつくる方法しかないということでありました。それが約2年ぐらい前の結果であります。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。

  ぜひこの件に関しては、財政的な面もありますし、構造的ないろんな部分も今後検討しながらぜひ前向きにご検討いただければと思います。終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) それでは、ここで10分間休憩いたします。

     午後1時54分 休憩

                                           

     午後2時04分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、13番伊藤 東君の質問を許します。伊藤 東君、登壇願います。

13番 伊藤 東君 登壇〕

13番(伊藤 東君) よろしくお願いします。

  1、通学費補助金の拡充について。

  家から学校までの距離を通学路という。

  通学路が小学校は片道4キロメートル以上、中学生は片道6キロメートル以上の子供には町として通学費補助金を支給している。平成28年度予算書では、小学生39名(6.9%)、中学生3名(0.92%)が対象者である。補助金は計33万円である。

  例えば、子供たちは通学路を通り通学する。

  その現状はどうか。

  例えば、小学生の場合、学校が終わると近くの児童館で過ごし、時間になると帰宅する。でも、それは時間になると児童館に親の車が着き、子供を乗せて帰宅する。

  平成28年度は、通学路片道が2キロメートル以上の小学生、通学路片道4キロメートル以上の中学生の子供に通学費補助金を支給したい。

  私は、選挙運動の5日間、蔵王町の隅々を特に回ったが、子供の姿は見ない。上りの急なところや寒さの厳しいところあり、子供の負担はもとより親の経済的負担の多さを感じた。親は平日毎日子供の送り迎えをしている。その現実の中、子供を大切にする蔵王町の施策を感じ、親の経済的負担の軽減からも、ぜひ小学生片道2キロメートル、中学生片道4キロメートルから通学費補助金の支給をお願いしたい。お考えをお聞きしたい。

  2、地産地消の視点から町の活性へ。

  町長の施政方針を見ると、「町の特産品のPRに努めたい(ふるさとの納税7ページ)」、また「食育や運動を通して(健やかなまちづくり19ページ)」、「地産地消・6次産業化を推進することとし……」ちょっと省いて、「地場産品を調達しやすい集荷・配送の仕組みづくりなどに取り組んでいきたい(活気あるまちづくり29ページ)」とある。

  このことから、町長は地場産品を地産地消に持っていき、それを蔵王の特産品として全国へと広げ、売りたいと私なりに理解した。ですが、具体的に何をされたいのか見えてきません。具体化されたこのことは、今後の蔵王町の農業(米・野菜づくり、果樹園)にとって新しい一歩になると思うのです。町長のお考えを聞きたい。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 13番伊藤 東議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の通学費補助金の拡充についてお答えいたします。

  義務教育においては、町内のどこに居住していても安心して通学ができる環境を整えることが行政の大きな役割であると考えております。

  議員ご承知のとおり、町が交付する通学費補助金は遠距離通学の児童・生徒について、家庭の経済的な負担の軽減を図り、義務教育の円滑な実施に資することを目的としているものであります。

  町では現在、子育て家庭の経済的負担を考慮し、各種の子育て支援策を実施しているところでありますが、この通学費補助金についても町の財政的負担を考慮しながら可能な範囲で前向きに検討してまいりたいと考えているところであります。

  あとは、教育長のほうから答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 蔵王町の小・中学校には今年度930名の児童・生徒が在籍しております。

  通学区域(学区)については、蔵王町の通学区域に関する規則により定められており、保護者は学区に所在するそれぞれの学校に通学させるものとされております。

  また、通学費の補助については、国のへき地児童生徒援助費等補助金交付要綱で義務教育の円滑な実施に資することを目的に、遠距離通学費について、国がその一部を補助することと明記されているところであります。

  町では、児童生徒通学費補助金交付規則による交付基準に基づき、保護者からの申請のもと補助を実施してまいったところであります。

  交付基準の見直しによる家庭の経済的負担の軽減については、町の財政的負担を伴うことから、町当局とともに検討を進めてまいりたいと考えているところであります。

議長(佐藤長成君) 次に、2点目について町長から答弁願います。

町長(村上英人君) 第2点目の地産地消の視点から町の活性についてお答えいたします。

  まず、地産地消の推進の現状についてでありますが、町が現在かかわっているものとして、学校給食における地場産品の供給があります。町生活研究グループ連絡協議会内の有志で組織する供給部においては、毎月学校給食共同調理場からの発注を受け、野菜等の供給を行っているほか、宮城県学校給食会、JAみやぎ仙南と協議を重ね、平成2211月から蔵王町産ひとめぼれ1等米を、平成2412月からは蔵王町産環境保全米に切りかえて一般米との差額負担もしているところであります。

  議員ご指摘のとおり、いかに地場産の農畜産物の地産地消を拡大させていくか、6次産業化を支援していくかが地域活性化に大きな役割を果たすものと考えており、平成26年度から今年度にかけて農政審議会及び観光審議会に「6次産業化の推進方策について」を諮問したところでもあります。

  そのような中、まずは地産地消の拡大から積極的な取り組みを進めるべきとの考えから、平成28年度当初予算に関係予算を計上したところであります。

  具体的には地産地消・6次産業化推進協議会を設立し、農畜産物の消費拡大、農畜産物の付加価値向上及び6次産業化、農畜産物の販売・流通体制、農畜産物の情報提供及び発信の具体策について検討を始めることとしており、また、全体構想の策定に向けた地産地消コーディネーターの委嘱、ホテルシェフや野菜ソムリエ等の協力によるメニュー開発、町内外の事業者を対象とした地場産品の商談会や、仙台圏の消費者へ蔵王の新鮮な野菜をPRする1週間程度のフェア等の開催を計画しているところであります。

  さらには、学校給食への利用食材の拡大を図るため、品質の均一化や年間を通じた安定供給の条件を満たせるよう、供給組織の再編や、受注・集荷・配送体制の構築を進めることとしており、いずれは遠刈田温泉のホテル、旅館等にもこの体制が利用拡大できるものと考えているところであります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私、遠刈田小学校に行って通学路についていろいろと調べてきました。

  ちょっと聞いてください。

  遠刈田小学校の坂を下りて右に曲がります。神の湯方面です。最初の信号があって、その信号を左に曲がります。こけし橋があって、こけし村の小さな道があります。そこまでで1キロメートル。そして、ぐうっと坂を上ってえぼしスキー場が右側の道にあります。ちょっと行くとログハウスのレストランがあります。そこまでで2キロメートル。その道を真っすぐ下っていきます。そうすると、右側に地球やというラーメン、コーヒーを出してくれるお店があります。そのお店をちょっと過ぎると3キロメートル。ずんずんその道を行くと左側にコイの養殖ですか、養殖場があります。(「ニジマス」の声あり)ニジマスですか。よくわからなかったんですけれども、その養殖場の橋がありますね。橋を渡ったところで4キロメートルなんです。そのうちまたずんずん行きますと、白石市の蔵王町の境目があります。そこまで5.5キロメートル。というと中学生はこの地域に来ても補助金は出ないなと思いました。

  また、学校に帰って今度は役場方面に行ってみましょう。

  ぐうっと下りで、ファミリーマート、山ぼうしがあります。そのあたりで4キロメートルになるかな、ならないかな。パストリーというお店があります。そこまでで4キロメートル。それをずうっと下ってくるともう4キロメートル過ぎていますから、小学生は補助金をもらっている。中学生はもらえないんですよ。その地図を見ながらその遠刈田小学校、岡先生初め職員の皆さん、あの地図は火山活動が起きたときの子供たちの保護のために、また、熊が出たらすぐに職員が行けるように、また火事があったらどこだ火事はというような学区というか、子供の名前が書いてあった地図なんです。この取り組みはすばらしいですね。私本当にびっくりしました。

  その中で、教務主任の先生と事務の方が私にお相手してくれました。「ペンション村どうやって来ているんですか」「毎日送り迎えです」「乗り合いタクシーもありますけれども、毎日送り迎えするほうが多いですね」それで、だんだん距離を短くするとやはり3キロメートル離れたところでも「送り迎え、送り迎え、送り迎え」という答えしか返ってこないんですよ。確かに遠刈田小学校中心に子供たちの散らばりぐあいを見ますと、半分近くは学校の1キロから1.5キロメートル、2キロメートルいかないところに半数ぐらいの子供が住んでいるんですよ。あと半数はみんな離れているんですよ。その子供たちはどうやって学校に通学しているんですかというと、教務主任と事務の方よく知っていました。「毎日送り迎えです。毎日送り迎えです。毎日送り迎えです」と。もう調査はそれで終わりだったんですよ。そういう実態を聞いて教育長。お話を聞かせてください。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 伊藤議員さん、いろいろと遠刈田小学校の子供たちの登下校の実態をお話しいただきまして、ありがとうございました。

  今、お話聞きますと、結構親の送迎が多いということだと思います。私も現場にいたころよく子供たちの体力をつけるためとかいろんな面で、できるだけ歩いてもらいたいということで、保護者の皆様にお話しした覚えはあります。伊藤議員さんも同じかもしれません。その後、不審者とかいろいろなことがありまして、学校としてもできることならば子供たちに歩かせたいという気持ちがあるんですけれども、なかなか正面切って言いにくい面もありましたし、また見ていますと、親の方たちの仕事が多様化していますね。そうすると子供たちの触れ合いの一環ということで、例えばお疲れのところなんだけれども、朝帰ってきて、そしてせめて子供を学校まで送ってあげましょうと、そして子供とのコミュニケーションでしょうか、そういうのをとっているというのも私が現場にいたころありました。

  そういうわけで、伊藤議員さんにはいろんな細かい実態、どうもありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 蔵王町では授業のある日、子供が通学する日は例えば小学校では何日あるのかな。中学校何日あるのかなと教えてください。教育総務課長さん。

議長(佐藤長成君) 教育総務課長。

教育総務課長(菅野和茂君) 小・中学校とも年間約230日ほどございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 230日毎日送り迎えしている。これはすごいことですよ。すごい労力ですよ。と私は思うんですよ。それで、小学生は4,800円ですか。4,800円というと、乗用車満タンに入れられるかな、今安くなったから入れられるかな。ちょっとぎりぎりぐらいかな。でも、それが230日の送り迎えのお金になるんですよね。親御さんにとってみれば。ぜひお金の面も含めて検討してほしいと思うんです。町長、いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどの答弁で前向き検討するというお話をさせていただいておりますので。実は今回、私もこの制度があるというのはわかっていたんですけれども、私たちの隣接市町なんかも調査させてもらったんです。昭和46年に蔵王町の場合、条例をつくって、そしてそれが4,800円なんですね。ですから、蔵王町は一番低いんですよ。実は。ですから、よそは、直しているところもあるんです。どっちにしたって皆さんおわかりだからあれでしょうけれども、角田が平成23年で5,000円にしている。丸森が平成24年で1万円。特に丸森の場合は、あそこは距離が遠いところがあるんですよ。ただし、全国の中で4キロメートルと6キロメートルということで距離を短くしているところはないんです。統一してやはり国の方針の中で、4キロメートル、6キロメートル。ですから、この4キロメートルと6キロメートルを短縮しているところはないんですね。ないんだけれども、途中で蔵王町ぐらいですね、昭和46年につくったまま。教育委員会のほう、勉強していなかったんでしょうけれども。今回そういったいろんなお話が、いいところに一般質問されたなと私思ったんです。実は。ですから、前向きに検討したいというのはそこであります。

  もう1回あれば、何か。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 2番の問題に移りたいと思います。がっかりしないでください。

  2番の問題、学校給食の地産地消のことについて。

  先ほど8品の品物で18%ということを聞きました。18%、8品目、何かななんて思いながら聞いていましたけれども、私だったらジャガイモ、ニンジン、ゴボウ、この3つだったら年間を通じてお友達いますから、「給食で使うから売ってちょうだい、売ってちょうだい、売ってちょうだい」と提供できます。100%提供できます。なぜそんなに不本意に18%というのだろうと私疑問に思いました。1つ考えられることは、給食センターに地元の野菜を提供している生活研究グループ、そのグループの野菜提供の能力はいかがなものかなと思ったんですね。そこの担当のところは、農林観光課長。ちょっとお話、生活研究グループについて、教えてください。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  生活研究グループ連絡協議会という組織がございます。

  現在、会員数は34名でございます。そのうち供給部ということで学校給食のほうに野菜等の食材を提供している部会員は13名でございます。

  年間、27年度の実績で申し上げますと、先ほど教育長から話がありましたように、8品目でございます。18%というのは、学校給食で使う食材の8品目の年間の使用量に対して供給部が提供している割合が18%というふうにご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 今言われたことよくわからなかったんですけれども、18%とはどういうことですか。もう一度言ってください。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) それでは、実際に供給している8品目について、まずお知らせいたします。大根、ジャガイモ、タマネギ、キャベツ、ネギ、白菜、里芋、ニンジンでございます。

  それで、学校給食ではこの8品目以外にもいろんな野菜を使用しております。ですから、その18%というのは、この8品目に特定して学校給食で1年間に使う8品目の総量に対して生活研究グループの供給部が供給した割合が18%ということでございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) つまり大根は何%ぐらいですか。使われているかというのは出ていますか。いかがでしょう。

議長(佐藤長成君) 教育総務課長。

教育総務課長(菅野和茂君) お答えいたします。

  生活研究グループから8品目のうちの大根については給食センターのほうでは204キログラムでございます。(「トータルのパーセント」の声あり)トータルで大根については204キログラムでございます。(「全体量で何割になるの」の声あり)ダブりますけれども、先ほどの農林観光課長からの説明のとおり、8品目の全体の給食センターで使う数量が1万5,326キログラムでございます。そのうち8品目として生活研究グループから提供を受けている数量が2,759キログラムで、給食センターで使う8品目全体の18%が生活研究グループのほうで提供いただいているというところです。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 大根を年間100キログラム使ううち、100キログラム全部蔵王産だよというならよくわかるんですよ。そういう言い方されると、ジャガイモが給食で使うのがまた100トンだよ。そのうちの95%は蔵王産だよと言われればわかるんですよ。トータルで何パーセントなんて言われると、私の頭じゃついていけないので、その辺の具体的な数字を教えてほしいなと今思いました。いかがですか。

議長(佐藤長成君) 暫時休憩します。

     午後2時34分 休憩

                                           

     午後2時35分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。教育総務課長。

教育総務課長(菅野和茂君) 給食センターで全体で使ったキロ数、大根でございますけれども、928キログラム、これは平成27年度でございます。928キログラムで、そのうち生活研究グループで204キログラム、全体の使用量の22%でございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 給食で大根が出てくるというと、夏場もあれば、春もあれば、冬もあればと思うんですけれども、蔵王町で大根をつくっている方というと、春大根から夏大根から秋大根から、結構つくっていますよね。どうしてそんな22%なんていう数字になるのだろうかと疑問が浮かんでくるんですよ。ジャガイモも先ほど言いましたが、ジャガイモ、ニンジン、ゴボウなんていうのは、私の知り合いに言えば「いつでもあるよ、あるよ」と言われます。だから生活研究グループの野菜供給能力というのが、給食の食材に関しては余り発揮していないように思うんですけれども、農林観光課長、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) おっしゃるとおりだと思います。

  学校給食の場合、栄養士さんのほうから今後予定されている献立に応じて使用する野菜の注文書というか、そういったものが事前に来るわけですね。そういう注文に対してどの程度提供可能かというのを毎月その供給部で会議を開いて、そして決めているんです。ですから、自分のところで作付して出荷、提供できる数量をトータルして供給できる範囲で供給しているということで、それに不足する分は一般の青果店から調理場では購入しているという状況でございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 生活研究グループの中にコーディネーターというのかな。「それでは、このメンバーでは集められないね。野菜はね。こういう野菜は、大根は集められないね。じゃ外にいる人にちょっと給食で使うから分けて」と言える、そういう人がいたらもっとパーセンテージは上がると思うんですけれども、これは誰に聞いたらいいのかな。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) まず、伊藤 東議員、一つは基本的なところ勉強していただければ理解できるのかなと思いますが、まず一つは、学校給食法という法律があるんです。ですから、そこがまず一つ、地産地消の中で私たちは蔵王町の学校給食に地場産品を取り入れてもらうようにしたんですよ。頭下げてお願いしてきたんです。今までは。ですから、全国組織の中で学校給食法という法律があって、全国組織されているんです。そうしてその中に下部の中に宮城県だとか、都道府県が全部入っているんですね。ですから、そこで全部一律してお米なんかも買うんですよ。名取にあるんだけれども。それで、そこから蔵王町の小・中学校の給食センターにお米なんかも配送されたものなんです。実は。ところが、それでは面白くないと、私はね。そんなことで震災前にいろいろと農政審議会だとか、観光審議会だとか、学校給食法をいかにくぐり抜けて、くぐり抜けるというか、それを。そして、それをどうやって地元のおいしい米、そして、父ちゃん、母ちゃん、じいちゃん、ばあちゃんがつくった米を、安全・安心の米を子供さんたち、孫さんたちが食べられるような環境をつくろうということで、さっきお話ししたお米なんかもそうやって学校給食法から除外をさせてもらいながら、仕入れ方法を。ですから、野菜も全部そうなんです。そういう規格というのが決まっているんですよ。ですから、それはおかしいんじゃないと東議員さんが言われるのも、私たちに今いろんなこと一つ一つ、大根だったらみんなつくっているんじゃないかと、みんなから何でとらないのあなたと、こう言いたいんでしょうけれども、やはりその中でもなかなか難しさがあって、規格というのが全部あるんです。大根、どのぐらいの大きさで、どのぐらいのあれ、曲がりものはだめだとか、さっき平間議員さんの一般質問でも話したように、いろんな面倒くさい法律があるんですよ。それをどうにか蔵王町ならではで了解をしてもらいながら、ですから、その中でも17%、約20%近く扱ってもらっているというのは立派なものなんです。ですから、それも何でそれしか扱わないと、こうなっちゃうと年間ですから、使っているのは。学校給食は。ですから寒いとき、野菜つくられないでしょう。ですから、蔵王町の野菜というのは限定されているんですよ。何月に1回。2回も3回も種をまいてネギをつくられないですから。1回しかつくっていないと。ですから、そこで保存して確保できるんだったらいいんだけれども、そういうことまでも雪室もないわけだし、雪室つくってやるところもありますが、そのようにひとつまずそこの学校給食法という法律があるということをまず知っていただきたいと。それをクリアしながら蔵王町は蔵王町らしい取り組みをしながら、ご理解をいただきながらやってきているということをまず頭の中に入れていただければと思っています。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私の妻は横浜市で校長しているんです。給食というのは、独自メニューというのがあるんですよ。独自につくれるんですよ。それで「蔵王産の里芋や大根を使って料理してみたいね」という、それで「いいよ。幾らでも用意してやるよ」と言いました。私は。送料を考えるとちょっと高くつくんですよね。それでやめちゃったんです。独自メニューというのはあるんですよ。だから、生活研究グループもう少しメンバーをふやして、そうすることによって蔵王産の野菜が使われるパーセンテージはもっと上がるんじゃないかと私は思います。

  次の問題に移しますが、横浜で教員をやっていたときに4人の調理人と1人の栄養士、5人で子供の数720名、教職員入れたら800名近くの給食を毎日つくっていました。そこに働くおばちゃんなんて言っていたんですけれども、調理人に「大変なことない」「ううん、ないない。包丁一本よ。包丁切れなかったらだめよ」と言うんですよ。私、どういうわけか給食のおばちゃんに人気があって、いつも私のクラスは超大盛でいっぱい食べていました。それで、その「きょうは栄養士さん、どうするの」「きょうは作業が多いから私も手伝うんだ」と言って5人体制つくるんですよ。それで、蔵王町の調理員さんはまだ会ったことないので何とも言えないんですけれども、10人体制でおよそ1,000名ぐらいですか。1,000名ぐらいの給食をつくっている。もう配送の時間を入れたりするから早めに仕上げなければいけないということはもちろんありますよ。でも、どう考えても人数が1,000名で10人というと、1人100人ぐらいを。そうすると、横浜のおばちゃんのほうはよく働いているなと思って、単純には比べられませんけれどもね。そんなことを考えていました。

  それで、機械に合った野菜じゃないからだめだ。規格があるんだという話なんですけれども、横浜では使っていないんですよね。そのおばちゃんたち、包丁1本が命だと、これが切れなくなったら終わりだと。それが機械に合わないからこの野菜はだめだなんて言わない。そういうキュウリをばあっとみじん切りにしてお酢かなんかで食べる料理ありますけれども、そういうのは給食にはない。これくらいの大きさにぼんぼんぼんと切って塩漬けにする。そんなメニューばかりですよね。ネギのみじん切り、ばあっとそれを200本も300本もやる。そんなメニューありません。何かね、機械が邪魔しているんじゃないかなと思うんですよ。その機械に合わないからこの野菜はだめだ。そんなふうに考えがいっていないかなというふうに私は思うんですね。その栄養面を見てみると、やっぱり安全・安心なのは当たり前なんですよ。それはおいしいかなんですよ。蔵王の野菜、とてもおいしい。本当においしいです。

  ぜひ生活研究グループの問題、もっとふやしてくださいよ。そして、供給所をふやしましょうよと思うのです。

  こんな声聞いてもいてもしようがないので、次の問題に移らせてもらいます。

  町長は地産地消・6次産業化推進協議会を設立してという話で、以下、農畜産物の消費拡大云々云々とありますけれども、私は一番そこでやってほしいなと思うのが、先日消防署の向こう側のところで梨畑が切られました。切っているところへ私行って「どうしたの」と聞いたら一言。「いや、跡取りがいないから切っているんだよ」と言うんですよ。それで私の顔見てわかったのかどうか「あんた、やるか」と言われて、「私右手使えないからやれないんですよ」と、そう言ってしまった自分をとても後悔しています。そういう農家から梨畑を借りる。永野の梨畑で8列の梨畑を借りている人が、借りている人はどうするのと聞いたら、1列は土地の持ち主にあげて、あとは7列の実ったものは全部自分のものだというんですよ。えっ、私やってもいいと思いましたよ。つまり、そういうにっちもさっちもいかなくなった、だから切っちゃう、きのうなんか根っこも抜いていました。そういう梨畑の持ち主に対して、この地産地消・6次産業化推進協議会の仕事として、考えられているのか。お伺いしたいなと思いまして、町長。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 地産地消と6次産業化推進協議会というのは、今おっしゃることとはまた別だと思うんですね。今、おっしゃるのは、農家をやっておったんだけれども、子供さんがサラリーマンになってしまったと、そして、サラリーマンになってどこのうちかわかりませんが、一緒に住んでいるのか、それとも仙台だとか東京のほうに県外に出ていらっしゃるのかわかりませんが、そういう後継者不足によってもう自分の体も限界だということで、思い切ってそういう伐採に踏み切ったのかなと思いますが、その問題と地産地消と6次産業化のこれからの云々というのはまた別問題でないかなと思っております。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私ね、これから10年、20年、景色が変わるような気がするんですよ。

  まだ5分あるよ。

  そういう切ってしまうところまで追い詰められた主人ね、どこにも相談しないで切っちゃうんですよ。だから、そういう人のために何か私たちができることはないかということを少し考えてみたいなと思うんですよ。

  どこがやるかわかりません。でも、町としてそこを経営するわけにいかない。では、経営する人を探さなきゃいけない。経営する人。私が思うに蔵王に1つあると思うんですよ。町長、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今急に思い出せませんが、伊藤議員が今問いを、その問いがちょっと理解できなかったところであります。もう一度教えてください。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 首がちょん切られる梨畑を救えるところが蔵王町で1カ所あると思うんですよ。そんなの無理だと言うかもしれませんが、皆さん聞いていてください。あと4分しかありません。ホテルなんです。ホテル、旅館が借りるんですよ。梨畑を。そして1列は持ち主にやる、あと余ったのはみんなホテル、旅館の収入になります。それは売ってもいいし、梨狩りでお客さんも呼べるし、「帰るんでしたら、帰りに梨狩りしてみませんか」と勧める。ホテルが農家の手助けをする。いいじゃないですか。何々旅館の梨畑だよと、何々ホテルの梨畑だよと。そういうのがあっていいじゃないですか。と思うんです。それが、町長の答弁にあったように、遠刈田温泉のホテル、旅館等もこの体制というのは野菜ですけれども、そこに果物も入れて町がもっと活性するんじゃないかと私は考えるんです。

  梨作業というと草刈り、消毒、摘果、一番大事な剪定、一番大事な剪定なんかも教える人いっぱいいますよ。私も教わりましたよ。でも1回聞いただけではわからない。そういう農家とホテルとの結びつきをつくってやってもいいんじゃないかなと思っているんです。町長いかがですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) とてもいいアイデアだと思っていますし、それとやはりお互いが、双方が生きて初めて成り立つわけであります。そういった面では、それが本当にホテルさんと農家さんが後継者不足の中で伐採するよりも、そういう方法があればとても私はいいなと思います。そういったことが本当にされていくのであれば、また大変結構だと思います。ただ、蔵王町として、シェフだとかオーナーの皆さんにはおもてなし、秋の実りの季節にはぜひひとつ梨でこのお客様をお迎えしてほしいということで、おもてなしということで、梨を強制的にも言えないですから、町でも負担できませんですから、ですからそういうおもてなしでお迎えしてほしいということでお話をしているところでもあります。

  それと、あと今農家の遊休地問題からいった場合には、今仙台方面の飲食店の関係の皆さんもやはり蔵王の遊休地を活用しながら米づくりをやらせてほしいだとか、野菜づくりもさせてほしいと、いろんな話が来ておりまして、そういったいろんなここの場所にはこういったものがありますとか、そういったお話はさせていただいているところでもありますし、実際に私もご案内をさせていただいたところでもあります。そのように、そういったお話があったときには対応させていただきたいと思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) もう終わりにします。

  ありがとうございました。(拍手)

議長(佐藤長成君) 以上で本日予定の一般質問を終わります。

                                           

議長(佐藤長成君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  あす29日は、2名の一般質問を行います。

  本日は、これをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでございました。

     午後2時59分 散会