平成28年蔵王町議会第2回定例会
平成28年3月11日(金曜日)
出席議員(15名)
1番 齋 藤 英 之 君 2番 村 上 一 郎 君
3番 佐 藤 敏 文 君 5番 松 ア 良 一 君
6番 外 門 清 君 7番 大 沼 昌 昭 君
8番 齋 藤 喜 蔵 君 9番 三 沢 茂 君
10番 村 山 一 夫 君 11番 葛 西 清 君
12番 加 川 敦 君 13番 伊 藤 東 君
14番 平 間 武 美 君 15番 馬 場 勝 彦 君
16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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齋 藤 俊 一 君 |
会計管理者 会計課長 |
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北 沢 廣 男 君 |
総務課長 |
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佐 藤 雄 司 君 |
防災専門監 |
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今 村 敏 男 君 |
まちづくり推進課長 |
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平 間 喜久夫 君 |
町民税務課長 |
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我 妻 清 志 君 |
保健福祉課長 |
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我 妻 敦 君 |
環境政策課長 |
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山 崎 恒 男 君 |
環境保全専門監 |
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岩 渕 明 君 |
農林観光課長 |
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村 上 正 文 君 |
建設課長 |
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高 野 正 人 君 |
上下水道課長 |
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芦 立 敏 彦 君 |
病院事務長 |
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阿 部 宏 君 |
教育長 |
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佐 藤 茂 廣 君 |
教育総務課長 |
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菅 野 和 茂 君 |
生涯学習課長 |
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近 江 忠 彦 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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村 上 惠 造 君 |
書記 |
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佐 藤 桂一郎 君 |
平成28年3月11日(金曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 議案第2号 平成28年度蔵王町一般会計予算
日程第 4 議案第3号 平成28年度蔵王町国民健康保険特別会計予算
日程第 5 議案第4号 平成28年度蔵王町宮財産区特別会計予算
日程第 6 議案第5号 平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計予算
日程第 7 議案第6号 平成28年度蔵王町介護保険特別会計予算
日程第 8 議案第7号 平成28年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算
日程第 9 議案第8号 平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算
日程第10 議案第9号 平成28年度蔵王町水道事業会計予算
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開会
○議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。
三寒四温という節になりまして、こういう節になりますとこういう言葉が使われるようになります。本当に春が近づいてきているのかなと、そんなふうに思います。
きょうは実質審議に入る本会議であります。先ほども申し上げましたが、きょうは3月11日、あの東日本大震災が発生した日であります。それから5年が経過いたしまして、いまだに行方不明者が宮城県では1,236人ございます。そして、全国で1万5,894人がこの震災で死亡したというような数字、きょうの河北新報でも大きく紹介になっておりました。死亡された方々に対して、我々議会としても哀悼の意を表するものでございます。
また、被災地においてはなかなか復興が進まず、復興半ばの状況でありまして、早い復興を願っているものでもございます。
そういった中でありますけれども、本日から実質審議に入ります。皆さん今まで議案書をいただいてから十分精査をして臨んでいただいたものと思っておりますので、十分なる審議をお願いを申し上げ、一言ご挨拶にかえさせていただきたいと思っております。
それでは、これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、3番佐藤敏文君、5番松ア良一君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。
次に、町長から議案第26号平成27年度蔵王町一般会計補正予算(第7号)について訂正の申し出があり、これを許可しましたので、正誤表としてお手元に配付のとおりであります。
なお、議案の調整につきましては、今後十分な精査を求めます。
次に、外門 清君から白石市外二町組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、議会推薦農業委員の佐藤ゆり君から平成28年第1回及び第2回農業委員会総会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、研修会等に議員を派遣したので、お手元に配付のとおり報告します。
次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 日程第3、議案第2号平成28年度蔵王町一般会計予算を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
ただいま議長からもお話ありましたが、きょうで5年目になります東日本大震災であります。蔵王町といたしましては、国旗と弔旗でありますが、半旗にしながら、そして午後2時46分に1分間のサイレンを全町内、させていただきたいと思います。そして職員以下町民の皆さんも黙禱で一つの弔意をあらわしていきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
それでは、早速でありますが提案のほうに入らせていただきます。
只今上程されました議案第2号「平成28年度蔵王町一般会計予算」について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、この後、予算特別委員会に付託され、詳しく審査して頂くことになると思いますので、全体の概要について申し上げます。
初めに、平成28年度予算編成の基本的な考え方でありますが、限られた財源をより効果的に執行するため、予算の中身と施策の優先順位を洗い直すとともに、施政方針で述べたとおり現在進行中の10カ年計画、第四次蔵王町長期総合計画の9年目の仕上げの時期でありますので、後期基本計画に掲げた各種施策を計画的に実施していくことを基本とし、長期的展望に立って健全財政を維持できるよう配慮を行い、活力あるまちづくり、子育て支援や社会福祉の充実、また災害への備えなどにも配慮いたしました。
さらに、高度経済成長期に集中して整備した公共施設の老朽化が進んでいることから、公共施設総合管理計画を策定し、維持管理・更新費用などの平準化を図ってまいります。
この結果、平成28年度の一般会計予算総額は56億3,000万円となり、前年度当初予算と比較し、1億2,000万円(2.1%)の減となりました。
それでは、まず歳入について主なものをご説明いたします。
町民税については、引き続き雇用情勢が安定していると見込まれることから、個人町民税は990万3,000円(2.5%)の増額、法人町民税についても、1,705万5,000円(19.3%)の増額を見込んでおります。町民税全体で2,704万8,000円(5.5%)の増額と見込んでおります。
固定資産税については、地価下落傾向が続いていること、滞納整理が進んでいることなどを踏まえ、前年度より566万4,000円(0.6%)の減額を見込んでおります。
それらにより、町税全体では前年度に比べ2,417万9,000円(1.4%)増の17億1,621万3,000円としたところであります。
次に、地方消費税交付金は、前年度より2,616万円(12.6%)増額を見込んでおります。
次に、地方交付税は、全体で3,492万4,000円(1.7%)減の19億9,375万8,000円を見込みました。内訳は、普通交付税を国の財政計画などを踏まえ、前年度より1億円(6.1%)増の17億5,000万円とする一方、震災復興特別交付税については、仙南クリーンセンター負担金に係る措置分1億3,492万4,000円を減額し、1億375万8,000円を計上いたしました。
繰入金については、B&G海洋センター増築工事などが完成したことに伴い、公共施設等維持補修基金からの繰り入れをなくしたことなどから、前年度対比19.0%減の2億872万5,000円としたところであります。
また、多様化する行政需要に対処するため、財政調整基金を前年度より2,000万円増額し、1億8,000万円を繰り入れいたしました。
町債については、防災サイレン・スピーカ整備等の財源として、緊急防災・減災事業債を3,910万円と大幅に増額する一方、地方財政計画を踏まえ、臨時財政対策債を減額したことから、町債全体で6,240万円、16.6%減の3億1,360万円を計上いたしました。
次に、歳出の主なものを申し上げます。
まず、議会費ですが、1億1,447万1,000円を計上いたしました。内訳は、議員報酬、職員給与費等で、前年度より853万6,000円(6.9%)の減額であります。
次に、総務費は7億9,463万5,000円で、前年度と比較し4,440万3,000円、5.3%の減額になります。主なものは、役場庁舎の保守管理や減債基金への積み立て、移住・交流推進支援事業委託料、町民バス・町民タクシーの運行委託料、町税の賦課徴収費、参議院議員選挙・蔵王町長選挙など選挙費等であります。
次に、民生費は14億9,915万7,000円で、前年度比2,346万6,000円(1.6%)の増額です。主なものは、国保特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計への繰出金及び負担金、児童手当、老人福祉、障害福祉費に係る扶助費や子育て支援事業費等であります。このほか、昨年に引き続き所得の低い方々への影響を緩和する臨時福祉給付金事業費を計上いたしました。また、子育て支援センター改修工事費と関連する備品購入費、円田・平沢児童館改修等工事費などを計上いたしました。
次に、衛生費は7億180万8,000円で、前年度と比較し1億1,497万2,000円(14.1%)の減額といたしました。その理由は、歳入のところでも説明申し上げましたが、仙南クリーンセンター負担金が前年度比1億2,085万6,000円の減額となったことにより、清掃費は前年度と比較し1億3,708万5,000円(34.4%)減額の2億6,104万円を計上したことによるものであります。そのほか、主な事業の予算額は各種がん検診・健康診査委託料2,650万7,000円、上水道・簡易水道の補助金及び出資金5,134万1,000円、塵芥収集運搬委託料4,691万6,000円、蔵王病院や刈田綜合病院の運営に係る負担金補助や出資金2億3,080万8,000円であります。
次に、農林水産費は1億8,664万円を計上いたしました。前年度に比較し1,465万4,000円(8.5%)増額となりました。主な事業の予算額は、農作物有害鳥獣駆除対策補助金500万3,000円、野生鳥獣被害防止施設設置事業補助金500万円、南奥羽鳥獣被害広域対策協議会負担金429万9,000円、農道や用排水路の維持補修工事費1,775万円、円田2期地区県営ほ場整備事業費負担金1,250万円であります。
次に、商工費は1億7,658万8,000円を計上いたしました。前年度比4,882万3,000円(38.2%)の大幅な増額となります。主な理由は、再開する「日本の蔵王ヒルクライム大会」負担金500万円を計上いたしました。伝統こけし工人後継者育成事業、観光客誘客促進事業、観光振興体制充実強化事業など、地方創生推進事業費2,939万8,000円を新たに計上したことによるものであります。そのほか、主な事業の予算額は町商工会助成金588万6,000円、とおがった大道芸補助金180万円、全国伝統こけしろくろまつり負担金120万円であります。
次に、土木費は5億7,524万円で、前年度と比較し170万2,000円(0.3%)の増額としました。主な事業は、昨年に引き続き城山線、湯口線の改良工事を進めるほか、台町鎌倉線学校前橋の架け替え工事に着手する道路改良工事費に1億1,220万円を計上するほか、下別当1号線などの町道設計等委託料に1,815万円を計上いたしました。また、除雪作業の効率化を図るため、除雪機械購入費3,456万円を計上いたしました。そのほか、主な事業の予算額は町道用地購入費・支障物移転補償費等4,680万円、除融雪作業委託料1,000万円、公共下水道特別会計への繰出金1億7,114万8,000円、公園施設長寿命化計画策定委託料1,000万円などであります。
次に、消防費は2億5,149万5,000円を計上いたしました。前年度比1,916万9,000円(8.3%)の増となります。主な事業の予算額は、仙南広域消防費負担金1億5,815万3,000円、消防団員報酬・出働手当等2,873万5,000円、小型消防動力ポンプ購入費313万2,000円、指定避難所太陽光発電システム設置事業補助金600万円、防災サイレン・スピーカ整備工事費・設計監理委託料2,708万円であります。
次に、教育費は7億6,893万3,000円を計上いたしました。前年度に比較し6,113万3,000円(7.4%)の減額であります。海洋センター増築工事が完了したことに伴う工事費等9,202万円を減としたことが減額となった要因であります。主な事業の予算額は、特別支援教育支援員賃金1,134万円、外国語指導助手業務委託料950万4,000円、宮小学校相撲場屋根修繕工事費や永野小学校エアコン設置工事費1,205万円、円田中学校雨漏り修繕・職員室等エアコン設置工事費507万円、宮幼稚園屋根・床修繕工事に371万円、文化会館太陽光発電システム改修工事費481万9,000円であります。遺跡調査整理作業員賃金と法定福利費に3,488万4,000円、スポーツ団体・各種大会運営助成金265万6,000円、三遊亭円楽杯ゲートボール大会負担金160万円、学校給食賄材料費5,681万円などであります。
次に、災害復旧費は1,941万7,000円を計上し、災害発生時の町道や農道、用排水路等の応急修繕に備えます。
次に、公債費は元金、利子合わせて前年度に比べ374万4,000円(0.7%)減の5億450万5,000円を計上し、町債の定時償還を行っていきます。
次に、第2表債務負担行為については、学校給食調理業務委託契約のほか、税申告システムが更新時期を迎えるなどの理由により、新たに4件の債務負担行為を設定しようとするものであります。
次に、第3表地方債については、湯口線道路改良事業ほか4件で総額3億1,360万円を計上いたしました。
また、予算第4条に定める一時借入金については、大規模災害など不測の事態に備えるため、最高額を前年度と同額の5億円に定めるものであります。
以上、予算の概要をご説明申し上げましたが、基本理念として掲げている「町民が主役、地域が主体のまちづくり」、そして、町民誰もが「住んでよかった」と思えるまちづくりを目指し、町政の責任者として、全職員を督励し、町長に就任して3期12年の仕上げの年度に町民の負託に応えるべく、各種施策を進めていきたいと考えております。
なお、詳細等につきましては、予算特別委員会で慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げまして説明とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本案につきましては、予算特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。
本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。14番平間武美君。
○14番(平間武美君) 先日の町長の施政方針もお聞きしまして、今回は私から見ても大変すばらしい予算の組み方だなというふうな感想を抱きました。と申しますのは、子ども・子育て支援、国の方針もありまして、社会保障が物すごく手厚くなっているなと。具体的に言いますと、国保の保険税の税率引き下げ、それから東日本大震災による介護サービス利用者の一部負担金の免除を継続すること、それからこれは私がずっと叫んでまいりまして、子ども医療費の助成を高校3年生の卒業までと、あるいは18歳の年度末ということ、それから精神障がい者の外出支援事業、タクシー利用料の助成、それと昨年の子ども議会、あるいは私が昨年の予算特別委員会でも指摘しました小学校の低学年へエアコンを設置すると。このように、私が質問したり、ずっと長年質疑してきたことが実行されるということで、大変すばらしい予算であると私は思います。
そこで、先ほどの提案の説明にもありましたが、今回の予算の組み方というのは基本的に何を主眼にして今までと違ったのか。それと、将来にわたりこのような予算を継続していくのか、この辺に関してお答え願いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 税の引き下げでありますが、これは特別会計のことであります。一般会計ではありませんので。
本当にお褒めいただきましてありがとうございます。平間議員も一生懸命頑張っていますので、そういったことも踏まえながら、大分いろんなことを反映させていただいたつもりであります。
どういったところに28年度ということでありますが、今お話しされたとおりだと思っておりますが、その中で一つは地方創生、国のまち・ひと・しごとですね、こういった地方創生事業に取り組んでいきたいと思っています。その中の一つとして地方創生推進事業であります。その詳細等については、前にもいろいろとお話をさせていただいているところでありますので、細かいことは申し上げませんが、地方創生の推進事業の中に移住・交流の推進の支援体制、あとは子育て世代の健康応援というような形で対応していくと。その中で、不妊治療だとかそういった蔵王町独自でやっている継続だとかもしていきながら、また新規の中では地産地消の6次産業化、あと伝統こけしの工人の方、今お二人いますが、後継者がいなくなってくると、そんなことで3人の方を新年度当初の中にも入れさせてもらっています。
それと、観光客誘客の促進事業等々であります。それと観光振興体制の充実等々。それと地方創生の加速化交付金の関係に対応していきたいと。そんなことをしていきながらやっていきたいと。
それと、防災・減災に向けた取り組みをしていきたいと思っています。特に蔵王の火山の関係であります。そんなことで、これに関係した整備と設備を整えていきたいと。
それと、少子高齢化の中での子育て関係の支援の体制を考えております。
あと、先ほども申し上げましたように道路改良の、25年なり30年、長年の関係も県のほうと押し問答しながらやっと解決できた平沢小学校前橋でありますが、そういったところもやっと着手になってくるということであります。そういった、30年前と何ら変わりないんですが、やはり県のほうと対応して、方法は県は絶対だめだだめだとずっと言われてきたんですが、そういったあれで、カルバートでやることになったところであります。カルバート方式であります。そんなことで、教育関係等々、先ほどお話し申し上げたんですが、そのような形で対応していきたいと思っております。そういった主眼を入れながら対応してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○14番(平間武美君) 今町長のほうから具体的にいろいろ話を伺いましたが、私が先ほど質問したのはこういった社会保障の充実というのの継続性をどのように今後していくのかというようなことを先ほど質問したつもりなので、もう一度お答え願います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) やっぱり、いつも私言うようでありますが、特に平間議員は詳しくわかるとおり、一番汚いのは国なんですね。国がいろんな事業をばんばんメニューをつくってくるんです。そのメニューも3年間だけ応援する、支援する、県も同じく国に合わせて。あととんずらしちゃうわけですよ。とんずらっていう言葉はおかしいんですが、3年間子育てだとかそういう福祉の関係にやっていく、けれどもそれを町もなくしたら、せっかくやったものを、結局町の一財で全部やるようになってくるでしょう。ですから、さっきお話し申し上げた中でも継続の事業はたくさんあるんです、実は。町単独の事業もたくさんありますし。ですから、継続はずっと蔵王町はやってきているつもりですよ。ほかの市町村でも、国が切ったから、県が切ったからということで切っているところはたくさんあります。その辺一番詳しくわかっているのは平間議員だと思っておりますが、ですからできるだけその辺の予算が、それもいろんな行政改革をしながら、浮いた金をそういったところに使いながら、そして蔵王町は継続してきているんですね。子育て支援だとか。そして皆さんから一般質問だとかをされたものに、そういったところに予算を計上していくと。ですから、基本的なところはそういったところなんです。あとはいろんな金利の見直しをしてきたり、いろんなことをしながらやってきているということであります。ですから、今後もそういったいいところはずっと継続しながら、ただ国がこれからまたいろんなことをやってきたものをそれぞれの全国の津々浦々の市町村がこういう財政が厳しい中でずっとまた継続していくことができるかどうかということが大変だと思います。うちの場合は見ていただいてわかるとおり財政も今現在は大分安定をしております。これからの少子高齢化がどんどん進む中で、大変な状況になってくるだろうというふうには思っております。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○14番(平間武美君) 国の絡みがあるということで、なかなか継続性というのは難しいかもしれないですが、その中でも蔵王町は子育て支援なんかに随分力を入れているなというふうに考えております。やはり町民、住民目線で、この提案理由にもありますし、所信表明にもありますけれども、町民が主役ということと、地域が主体のまちづくり、この辺に主眼を置いて、継続性を持って、住民が「住んでよかった」と思えるような政策をとっていただきたい。そして継続していただきたいと願いを込めまして、個別的なことは特別委員会に任せたいと思います。これで総括を終わります。
○議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。2番村上一郎君。
○2番(村上一郎君) 村上一郎でございます。
先ほど町長の答弁の中にも地方創生にちょっと触れておられましたけれども、地方創生に絞った形で総括したいと思います。
今回の施政方針の中でもいろいろと述べていただきました。今年度から本格的に地方創生事業に取り組んでいくわけでありますけれども、中身をずっと精査いたしますと、これまでやってきた事業を地方創生に組みかえたという内容も見受けられるんですね。ですから、その辺も含めて果たして本当に地方創生、これは本当に最重要課題だなと思っているんでありますけれども、その辺をきちんと28年度から本格的に取り組んでいくという、その気構えといいますか、本腰を入れて取り組んでいくべきものでありますから、その辺の町長の本気度を問いたいと思いますので、お願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) ありがとうございます。本気度でありますので、28年度の予算のほうにしっかりと計上させていただいているところでもあります。そんなことで、特に移住・交流、蔵王町は今分譲地が大きく分けて8つあるんですね。そういったところの区画が結構余っていると言ったら何ですが、区画が大分あるわけです。前にも雑誌を皆さんに見ていただいたと思いますが、東京に足を運びながら、これから蔵王町に移住してもらう、そして交流をしてもらえるような、そうした推進をしっかりやっていかなければいけないと思っています。その中で、まち・ひと・しごとがやっていけるような。ただ、少子高齢化の中ですから、大変なところもあります。ただ蔵王町は農業と観光ですから、そういった蔵王町の農業と観光に合ったような施策をしていかなければいけないと。
きのう安倍総理がお話ししておりましたが、復興推進会議を開きまして、2016年から5年間の復興基本方針を決定したところであります。その中の一つに、風評被害で訪日客が急増の効果を享受できなかった東北地方、その東北観光復興元年として、2020年度まで、ですからこの5年間を東北地方を訪れる訪日客を現在の3倍、150万人にふやしていくという方針をきのう出したんですね。国もいろんなことをどんどんどんどん出してくるんです。ですから、今村上一郎議員が言われたように地方創生だけでなくて、それぞれ国で総理がお話しされたものに蔵王町にふさわしいことをすぐに捉えながら、それに対処して、そして蔵王町らしさで国のお金をいただきながらやっていくことも必要だろうと思っています。きのうのことですから、当初の予算にも上げていないですし、そういったいろんなことを、地方創生の関係も当然ありますでしょうし、きのう総理が発表したそういったところにも蔵王町としてはしっかり対応していく必要があるだろうと思っています。そのように、国のトップがお話しされた国の方針に場面、場面で対処していく必要があるだろうと思っております。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○2番(村上一郎君) ありがとうございます。
国の方針は、当然地方創生絡みでこれから予算がある程度組み込まれてくるのかなと思っております。国の予算がきちんと各自治体に交付されるわけでありますけれども、町長が心配している3年ぐらいで終わってしまうということもありますから、その辺継続性と、それから長期的展望に立って取り組んでいくべき事業も多々あるかと思いますので、その辺はきちんと精査していただいて、事業を展開していただければと思います。
地方創生に絞った形での総括質疑ということでありましたからもう一度申し上げますが、地方創生はいろんな総合戦略の中で掲げて、蔵王町の地方版をつくったわけでありますけれども、その中に当然若者の移住・定住を図るということになりますと、子育て支援は当然でありますが、やはり雇用の確保、働く職場の確保が最重要課題でないのかなと思っているんです。ですから、その辺の取り組みの方針を、施政方針にもなかったですし、やはり若者の職場の確保、企業誘致もあるでしょうし、それから通勤の利便性の向上もあるでしょうし、その辺の取り組みをきちんとしておかないと、なかなか若者の定住につながらないという懸念があります。そういうことであれば、人口減少の対策になかなか結びつかないということになるわけでありますから、その辺に絞った形での町長の方針、お考えをお聞きしたいと思います。お願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 全くそのとおりだと思います。それは当然やっていかなくてはいけないでしょうし、ある企業も蔵王町のあるところ、私たちも何カ所かご案内も、ここ一、二年の中でも大分してきております。ただ、それが必ずしも、来ていただければ大変うれしいと思うんですが、なかなか今のところ成果が、企業との話し合いはしているんですが、相手があるわけですから、ちょっと名前も言えないですし、なかなかちょっと難しいところもあります。ただ、そのように企業を蔵王町に持ってくることも当然大きなことでありますし、来た限りは蔵王町としてもしっかりと対応しながら、そしてやっていかなければいけないなと思っております。これからも続けて対処していきたいと思っております。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○2番(村上一郎君) これはなかなか、相手があるわけでありますから、難しい課題でありますけれども、この辺をきちんと方向性を持って前に進めていかないと、なかなか地方創生の若者の移住・定住につながらないということでありますから、本腰を入れて取り組んでいくべき課題かなと思っておりますので、その辺はしかと受けとめていただければと思っております。
昨年11月に地方創生の蔵王町の地方総合戦略をつくったわけでありますけれども、これを今後成果が上がるように進めていくには、やはり行政機関である町の職員の総力を結集すべきこともあるでしょうし、また町民の方々の住民参加も大いに機会をつくっていかなければならないのかなと思っております。国の制度、当然多々これからあるわけでありますから、それをきちんとどのように生かしていくのか、その辺もやはり住民参加をもとに行政マンの方々が知恵を絞り合って、一生懸命取り組んでいくと。町全体が総力を結集して取り組んでいくという、その辺のリーダーシップを町長がきちんととっていかなければならないのかなと思っております。その辺も含めて、もう一度最後にお願いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 全くおっしゃられるとおりだと思います。リーダーシップをとってきているからこそ、平成16年からきょうまで実は63億円も借金を減らしてきたんですね。63億円ですよ。そのぐらい減らしてきたんです。きちんと見てもらうとわかると思います。いろんなやりたいこともたくさんあるんですよ、実は。けれども、借金を孫末代まで、皆さんの家庭でも同じだと思うんですが、やっと私建物で今回増築させてもらったのがB&Gだけです。これも日本財団から大きな補助金をいただきながらですね。そのように歴代の町長たちが町民の皆さん、議会の皆さんと一緒になっていろんなことをやってきた、そういったことを継続しながら、そしてすばらしい施設をつくったものを生かして、ずっとこの10年間やってきたんですね。初めてなんです今回、増築させてもらったのが。そのように、財政をしっかりそのように立て直ししながらやってきたわけでありますが、今おっしゃられることもとても重要なことでありますし、そういったことを今後もやっていかなくてはいけないと思います。ただ、今お話しされた国のこれからの地方創生だけでなくて蔵王町も、施政方針の中でもお話ししていますが、第四次長期総合計画がもう9年目に入るんですね、28年度は。ですから、第五期長期総合計画を策定しなければいけない時期に入ってきたんです。新たに10カ年のローリングをつくるようになってくるんです。ですから、それと国の地方創生を合わせながらやっていかなければならないんですね。地方創生は地方創生でいいと思います。けれども、必ずしもそれが認められて、全部がその国の、うまくそれに乗らせていただければいいんですが、ですから蔵王町の新たな10年の姿というのも描きながら、そして町民の皆さんと一緒になって町民会議なんかも開きながら、そういうものをつくっていく必要があると思っています。ですから、とても地方創生も大事でありますが、今のあと2年間の後期第四次総合計画、そして新たにこれから第五期長期総合計画、その辺の整合性も見合わせながら対応しなければいけないと思っております。
○議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、お諮りいたします。本案に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。本案は慎重な審査を行うため、蔵王町議会委員会条例第5条の規定により、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置し、予算特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置し、議案第2号平成28年度蔵王町一般会計予算については、予算特別委員会に審査を付託することに決しました。
日程第 4 議案第3号 平成28年度蔵王町国民健康保険特別会計予算
日程第 5 議案第4号 平成28年度蔵王町宮財産区特別会計予算
日程第 6 議案第5号 平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計予算
日程第 7 議案第6号 平成28年度蔵王町介護保険特別会計予算
日程第 8 議案第7号 平成28年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算
日程第 9 議案第8号 平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算
日程第10 議案第9号 平成28年度蔵王町水道事業会計予算
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第4、議案第3号平成28年度蔵王町国民健康保険特別会計予算、日程第5、議案第4号平成28年度蔵王町宮財産区特別会計予算、日程第6、議案第5号平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計予算、日程第7、議案第6号平成28年度蔵王町介護保険特別会計予算、日程第8、議案第7号平成28年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算、日程第9、議案第8号平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算、日程第10、議案第9号平成28年度蔵王町水道事業会計予算、以上7件を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) 只今一括上程されました議案第3号から議案第9号まで、7件の各種特別会計予算について、それぞれ提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、議案第3号平成28年度蔵王町国民健康保険特別会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、予算の総額を歳入歳出それぞれ17億2,000万円と定めるものであります。
その主な内容は、歳入において「国民健康保険税」2億9,974万円、「国庫支出金」4億4,668万円、「療養給付費等交付金」6,678万4,000円、「前期高齢者交付金」2億6,152万4,000円、「県支出金」1億1,584万7,000円、「共同事業交付金」3億3,646万1,000円、「繰入金」1億9,068万6,000円であります。
新年度からの税率引き下げにより、国民健康保険税は前年度と比較し7,513万円(20%)の減額となりました。この歳入不足を補塡するため、国保財政調整基金から6,000万円を繰り入れしております。
歳出においては、「総務費」1,629万8,000円、「保険給付費」10億1,346万4,000円、「後期高齢者支援金等」2億45万6,000円、「介護納付金」9,441万1,000円、「共同事業拠出金」3億5,301万8,000円、「保健事業費」1,682万3,000円であります。
歳出予算の約3分の2を占める保険給付費については、前年度に比べて2,945万9,000円(3.0%)の増であります。
次に、議案第4号平成28年度蔵王町宮財産区特別会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、予算の総額を歳入歳出それぞれ312万5,000円と定めるものであります。
その主な内容は、歳入において「繰入金」307万2,000円であります。
歳出においては、「財産区管理会費」305万8,000円であります。
次に、議案第5号平成28年度蔵王町公共下水道事業特別会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、予算の総額を歳入歳出それぞれ4億1,500万円と定めるものであります。
その主な内容は、歳入において「使用料及び手数料」1億375万2,000円、「繰入金」1億7,114万8,000円、「町債」1億3,730万円であります。
歳出においては、「下水道事業費」8,219万3,000円、「公債費」3億3,088万円であります。
次に、第2表「債務負担行為」については、新たに2件の債務負担行為を設定しようとするものであります。
また、第3表「地方債」については、2件で総額1億3,730万円であります。
次に、議案第6号平成28年度蔵王町介護保険特別会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ9億8,700万円と定めるものであります。
その主な内容は、歳入において「保険料」1億8,553万4,000円、「国庫支出金」2億3,604万6,000円、「支払基金交付金」2億6,515万5,000円、「県支出金」1億3,929万4,000円、「繰入金」1億5,317万8,000円であります。
歳出においては、「総務費」1,762万3,000円、「保険給付費」9億3,405万5,000円、「地域支援事業費」3,311万7,000円であります。
次に、第2表「債務負担行為」については、新たに1件の債務負担行為を設定しようとするものであります。
次に、議案第7号平成28年度蔵王町後期高齢者医療特別会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億3,600万円と定めるものであります。
その主な内容は、歳入において「後期高齢者医療保険料」9,291万1,000円、「繰入金」4,265万3,000円であります。
歳出においては、「総務費」328万7,000円、「後期高齢者医療広域連合納付金」1億3,227万7,000円であります。
次に、議案第8号平成28年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
本案は、予算第3条の収益的収入において、病院事業収益を3億7,711万7,000円に、病院事業費用を4億3,525万1,000円にしようとするものであります。
収入の主な内容は、入院収益を1億9,052万9,000円に、外来収益を7,559万7,000円にするものであります。
また、一般会計からの補助金は、医業収益の救急医療負担金及び医業外収益の一般会計補助金を合わせ、総額で9,284万6,000円とするものであります。
支出の主な内容は、医業費用の給与費を2億5,160万4,000円に、材料費を4,316万円に、経費を1億2,385万4,000円とするものであります。
次に、予算第4条に定める資本的収入を511万5,000円に、資本的支出を873万3,000円とするものであります。
収入については、一般会計出資金を391万5,000円、企業債を120万円計上するものであります。
支出については、企業債元金償還金を743万4,000円、電動ベッドなど医療機器整備費用を129万9,000円とするものであります。
次に、予算第5条の「企業債」につきましては、医療機器等購入に係る企業債の限度額を120万円に定めるものであります。
最後に、議案第9号平成28年度蔵王町水道事業会計予算について、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、予算第3条の収益的収入は、上水道3億1,282万8,000円、簡易水道1億8,669万3,000円で、その総額を4億9,952万1,000円にしようとするものであります。
その主な内容は、上水道と簡易水道を合わせて給水収益が4億4,632万円、一般会計補助金が1,020万円であります。
収益的支出は、上水道3億8,219万8000円、簡易水道1億2,132万3,000円で、その総額を5億352万1,000円にしようとするものであります。
その内容は、給水件数5,420件、一日平均給水量4,492トンの計画で、事業運営を行う経費として施設の維持管理費、受水費、減価償却費及び企業債利子償還金が主なものであります。
次に、予算第4条の資本的収入は、上水道638万1,000円と簡易水道3,477万円を合わせ、その総額を4,115万1,000円にしようとするものであります。
資本的支出は、上水道1億6,320万4,000円と簡易水道7,557万5,000円を合わせ、その総額を2億3,877万9,000円にしようとするものであります。
その主なものは、昨年に引き続き、向山地区国道4号水道管移設工事と企業債元金償還金の費用であります。
以上、平成28年度各種特別会計予算7件について一括ご説明申し上げましたが、本案につきましても予算特別委員会において詳細に審議されると思いますので、慎重ご審議のうえ、原案どおり可決決定下さいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。
一括議題とした7件につきましても、予算特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑されるようお願いいたします。
一括議題とした7件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。1番齋藤英之君。
○1番(齋藤英之君) 特別会計7件あるんですが、その中で国民健康保険特別会計について質疑をさせていただきます。私も国保税の納税者になったということもありますので、特に関心がありましたので、質疑をさせていただきます。
今回の当初予算におきましては、国保税を減額して、基金を取り崩して予算編成をするというような、今までにないようなびっくりするような内容になっております。このことに関しましては、私を含めて住民にとりましては非常に喜ばしいことではございます。
しかしながら、このままこの減額した内容で後年度も予算編成をしていきますと、私の単純な考えでありますけれども3年後には基金が枯渇するというようなことになりやしないかと思っております。予算を組めないような事態になってくるのではないのでしょうか。
また、数年後に国保会計が広域化されるというようなことも聞いております。そのときにおのおのの自治体で基金ゼロという状態での合併ということは果たして現実的にあるのでしょうか。幾らかの基金、手持ちを持ってそれに参加するというようなことが私の考えとしては普通なのではないかと思っております。また、統合した暁に今の国保税の税率がまた上がって、住民に対して増額になると、重税になるというようなことになりやしないかというふうに懸念をしているところでございます。
昨年の状況のままで継続してずっといけば、国保会計としても持ちこたえるといいますか、そのような状況で推移できるのではないかと思っておるんですけれども、今回の大幅な税率、20%の減額改正を、後ほど条例改正もあるんですけれども、それをやって予算編成を行った決断に対しての考え方と見通しというようなことについてお伺いしたいと思います。本日は町長大変忙しいということも聞いておりますので、答弁は簡潔にひとつお願いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 齋藤議員さんはOBでありますし、議会の局長をされてきたので、よく詳しいわけでありますから、一つは税率の引き下げの理由は何だということであります。一つは被保険者一人一人の医療費の節減が、一生懸命に皆さんがやはり健康維持に努めた結果だと思っています。その結果が、平成25年度の1人当たりの医療費が29万9,000円なんですね。正確に言うと621円と。そんなことで言うと、県内の市町村で下から4番目なんです。そのように、平均32万4,000円なんですが、それよりもずっと低く蔵王町の場合はなっているということが1点であります。
それと、2つ目でありますが、こういった状況が数年間続いてまいりましたので、国保の財政が安定的に推移をしてきたということであります。そして、平成27年度末で財政調整基金の現在高は2億1,500万円あるということであります。そして、24年度末と比較すると1億6,500万円の増加が見込まれるということであります。それが2つ目の理由であります。
あともう一つは、国保被保険者の問題でありますが、医療保険の制度でありますが、年金生活者と失業者、所得の少ない世帯が多く、低所得世帯に適用する保険税の軽減世帯の割合が52.2%、半数を超えているということもあります。ある反面そういった超えているところもありますので、厳しい面もありますが、医療費が毎年3%ずつ上昇すると仮定しても、少なくとも3年間はこの税率を維持していくことができるだろうと思っています。
それと、齋藤議員が言われるように、3年後、平成30年度から県下一つになって、都道府県が国保の運営を担っていくんですね。ですから、今で言うと後期高齢者医療広域連合、平間議員が向こうの議員さんになりますが、それと同じような形になってくるだろうと思っております。今国がその方針を示していますから、3年後からそういう形になっていくということであります。そういった面で、ただ町民からの徴収窓口は蔵王町が担っていくだろうとは思いますが、そういったあれが今国のほうから示されてきているということでありますので、このように税率を引き下げても十二分に3年間は対応できるという計算の形であります。
○議長(佐藤長成君) 齋藤英之君。
○1番(齋藤英之君) 私の懸念しているところの一部は理解できました。一つの懸念が、合併したときに先ほども申し上げましたけれども国保税がふえる事態が起こらないのかというようなことでございます。と申しますのは、それぞれの市町によって国保税はまちまちでございます。これが合併したときに蔵王町の今の減額したそのあれでもってすれば、これは見通しなんでしょうけれども、どういった見通しをされているのかわかりませんけれども、上がることはないというふうな見通しで今回下げたのかどうか、その辺についてもう一回伺いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) この仕組み等々でありますが、私でなくて担当のほうからお話をさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 町民税務課長。
○町民税務課長(我妻清志君) 30年度の保険料については、県のほうから保険料の標準を表示されて、町の中でそれに沿った税率を徴収するというような形の見込みでございます。先ほど町長もお話ししたように、医療費につきましては宮城県では医療費の少ない町となっています。ですから、医療費の少ない町に合った保険料が指示されてくるというところでございます。(「上がるか上がらないか」の声あり)医療費が少ないということは、安くした料金が設定されてくるということで、町の特性に合った保険料が指示されてくるというところで、上がるというところは見込んでおりません。
○議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、お諮りいたします。一括議題とした7件に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、一括議題とした7件に対する質疑はこれをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。一括議題とした議案第3号から議案第9号までの7件につきましては、予算特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議案第3号から議案第9号までの7件につきましては、予算特別委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
大変お疲れさまでございました。
午前11時06分 散会