平成2蔵王町議会第2回定例会

                                           

 平成28年3月7日(月曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  齋 藤 英 之  君       2番  村 上 一 郎  君

     3番  佐 藤 敏 文  君       5番  松 ア 良 一  君

     6番  外 門   清  君       7番  大 沼 昌 昭  君

     8番  齋 藤 喜 蔵  君       9番  三 沢   茂  君

    10番  村 山 一 夫  君      11番  葛 西   清  君

    12番  加 川   敦  君      13番  伊 藤   東  君

    14番  平 間 武 美  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

北 沢 廣 男  君

総務課長

 

佐 藤 雄 司  君

防災専門監

 

今 村 敏 男  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

我 妻 清 志  君

保健福祉課長

 

我 妻   敦  君

保健福祉課参事

 

芦 立 信 介  君

環境政策課長

 

山 崎 恒 男  君

環境保全専門監

 

岩 渕   明  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

建設課参事

 

伊 藤   実  君

建設課参事

 

佐 藤 耕 造  君

上下水道課長

 

芦 立 敏 彦  君

上下水道課参事

 

伊 藤 雅 浩  君

上下水道課参事

 

我 妻   仁  君

病院事務長

 

阿 部   宏  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

菅 野 和 茂  君

生涯学習課長

 

近 江 忠 彦  君

代表監査委員

 

伊 藤 悦 雄  君

農業委員会長

 

平 間   博  君

選管委員長

 

佐 藤   照  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 桂一郎  君

                                           

     議事日程 第1号

 

  平成2日(月曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 仮議席の指定

 

  日程第 2 議長の選挙

 

  日程第 3 副議長の選挙

 

  日程第 4 議席の指定

 

  日程第 5 会議録署名議員の指名

 

  日程第 6 会期の決定

 

  日程第 7 会議日程の決定

 

  日程第 8 常任委員の選任

 

  日程第 9 議会運営委員の選任

 

  日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

 

  日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

 

  日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

 

  日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

 

  日程第14 諸般の報告

 

  日程第15 行政報告

 

 日程第16 町長の施政方針表明

                                           

     本日の会議に付した事件

  平成2日(月曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 仮議席の指定

 

  日程第 2 議長の選挙

 

  日程第 3 副議長の選挙

 

  日程第 4 議席の指定

 

  日程第 5 会議録署名議員の指名

 

  日程第 6 会期の決定

 

  日程第 7 会議日程の決定

 

  日程第 8 常任委員の選任

 

  追加日程第1 議長の常任委員辞任の件

 

  日程第 9 議会運営委員の選任

 

  日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

 

  日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

 

  日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

 

  日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

 

  日程第14 諸般の報告

 

  日程第15 行政報告

 

 日程第16 町長の施政方針表明


     午前10時0分  開会

議会事務局長(村上惠造君) 皆様、おはようございます。

  議会事務局長の村上です。

  本定例会は、一般選挙後初めての議会でありますので、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第107条の規定により、出席議員の中で年長の議員が臨時に議長の職務を行うことになっております。

  本日の出席議員中、村山一夫議員が年長でありますので、ご紹介をいたします。村山一夫議員、登壇願います。

     〔臨時議長 村山一夫君 議長席に着席〕

臨時議長(村山一夫君) 皆さん、おはようございます。

  ただいまご紹介いただきました村山でございます。

  地方自治法第107条の規定により、議長選が終わるまでの間、臨時議長の職務を務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  このたびの選挙において、私どもは町民の負託を受け議席を得たのでありますが、初体面の方もおられますので、ここで議会運営(先例)基準第30項により、住所、氏名、職業程度の簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。

  1番の仮議席にお着きの議員から順次自己紹介をお願いいたします。マイクスイッチは事務局で操作しますので、マイクの位置のみ確認、調整していただきたいと思います。

  順次自己紹介をお願いします。

1番(齋藤英之君) おはようございます。

  1番齋藤英之でございます。大変ご無沙汰をしております。塩沢区の選出で61歳、農業をやっております。お手やわらかによろしくお願い申し上げます。

臨時議長(村山一夫君) 2番村上一郎君。

2番(村上一郎君) おはようございます。

  行政区は小村崎区でございます。2期目の当選を果たさせていただきました村上一郎と申します。農業と観光の町、農業人でありますから、精いっぱいまた務めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 3番佐藤敏文君。

3番(佐藤敏文君) 永野の佐藤敏文でございます。おはようございます。2期目、しっかりと務めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。

臨時議長(村山一夫君) 5番松ア良一君。

5番(松ア良一君) 5番松ア良一でございます。行政区は曲竹南、今回で4期目になります。仕事は農業をしております。これから精いっぱい頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

臨時議長(村山一夫君) 6番外門 清君。

6番(外門 清君) 皆さん、おはようございます。外門 清でございます。行政区は小妻坂でございます。年は67歳です。よろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 7番大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 皆さん、おはようございます。私は今回で3期目となります。行政区は遠刈田でございます。神の湯の脇で理容業を営んでおります。精いっぱいまた皆さんと一緒に議論を戦わせて、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 8番齋藤喜蔵君。

8番(齋藤喜蔵君) 平沢から初当選しました齋藤喜蔵でございます。おはようございます。今まで山崎製パンで37年間サラリーマン生活をしまして、これから議会一本でやっていきます。よろしくお願いします。

臨時議長(村山一夫君) 9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) おはようございます。東根区の三沢 茂です。職業は農業。と言いましても、今農政省から最も嫌われている零細農業であります。しかし、懸命に細々と農業も続けながら、やはり志は執行部の皆様と同じでございます。いかにして総合戦略を実行に移していくか、そのことを主眼にこの4年間頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

臨時議長(村山一夫君) 10番佐藤長成君。

10番(佐藤長成君) おはようございます。行政区は円田地区北境出身でございます。今回4回目の当選をさせていただきました。職業は農業であります。稲作を中心として、しっかり水田農業を守る立場でこれからも頑張っていきたいと思います。議会についても、皆さんと一緒に力を合わせて頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

臨時議長(村山一夫君) 11番葛西 清君。

11番(葛西 清君) おはようございます。遠刈田温泉は七日原、一番火山の河口に近いところの七日原で生まれ育った葛西 清でございます。2期目になります。職業は皆さんにお世話になっているタイル屋をしております。今後ともよろしくお願いします。

臨時議長(村山一夫君) 12番加川 敦君。

12番(加川 敦君) おはようございます。宮地区、私宮上在住でございますが、初当選させていただきました。どうぞよろしくお願いします。私は住民参加のまちづくりなどと訴えまして、当選させていただいたと思っております。地域の皆さんと官民が補完し合いながら、いいまちづくりをしようかなと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 13番伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 姓は伊藤、名は東と言います。伊藤さんと呼ばれても、東さんと呼ばれても、「はい」と返事をします。私は山水苑に住んでいます。50名ほど、もうちょっといるのかな、その中で選挙前の私を知っている人は1人かな、あとの人たちは初対面で、1週間たちました。よろしくお願いします。

臨時議長(村山一夫君) 14番馬場勝彦君。

14番(馬場勝彦君) 皆さん、おはようございます。再度と言いますか、6期目ということで当選をさせていただきました馬場勝彦でございます。遠刈田温泉小妻坂行政区で生まれ育ち、今も住んでおります。職業は種苗業という看板を持っておりまして、一般的には農林業のほうに携わらせていただいております。6期目といいますと、このメンバーの中では上から2番目の回数になります。しかし、どこまでいっても年齢のほうに関してましては下から2番目ということでございますので、まだまだ若いという気持ちの中で今後も議会活動に専念させていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 15番平間武美君。

15番(平間武美君) 皆さん、おはようございます。平間武美、武士の武に美しいと書いて平間武美と言います。よく「たけみ」と間違われますけれども、「たけよし」です。よろしくお願いします。行政区は向山、所属政党は日本共産党であります。私自身は3期目でありますので、常に町民、住民の目線で議会運営といいますか議会活動、議員活動をやっていきたいと、このように考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

臨時議長(村山一夫君) 臨時議長をやらせていただいております村山でございます。行政区は曲竹北でございます。いつの間にか年齢が一番年寄りと。もう引退してもいいんではないかと言われるような年になりました。皆様方とこの4年間、一番年寄りらしく、いろんなことに取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げながら、挨拶にかえさせていただきます。大変ありがとうございます。

  以上で自己紹介を終わります。

  これより本日をもって招集されました平成28年蔵王町議会第2回定例会を開会いたします。

  これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 仮議席の指定

臨時議長(村山一夫君) 日程第1、仮議席の指定を行います。

  仮議席は、議会運営(先例)基準第10項により、会議前にくじで定めたとおり、ただいまご着席の議席を指定いたします。

                                           

     日程第2 議長の選挙

臨時議長(村山一夫君) 日程第2、議長の選挙を行います。

  議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。

  これより届け出のあった2名の議長立候補者の所信表明演説を行います。

  演説順は、議会運営(先例)基準第54項により、あらかじめ抽選により決定しております。

  ここで、私が議長に立候補しておりますので、臨時議長の職を次の年長者であります大沼昌昭君と交代いたします。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

臨時議長(村山一夫君) ご異議ありませんので、臨時議長を交代いたします。

     〔臨時議長 大沼昌昭君 議長席に着席〕

臨時議長(大沼昌昭君) それでは、臨時議長を交代いたします。

  議事を進めたいと思います。

  これより議長選挙立候補者による所信表明演説を行います。

  立候補の届けがありましたのは、仮議席10番佐藤長成君、仮議席16番村山一夫君の2名であります。

  なお、議会運営(先例)基準第54項により、演説はあらかじめ行った抽選による順序により、時間は10分以内とします。9分経過時点でベルによりお知らせをいたします。また、過日の打ち合わせ会において決定したとおり、所信表明演説に対する質疑を1人2回まで認めますので、質疑、答弁は簡潔にお願いいたします。

  最初に、仮議席10番佐藤長成君の所信表明演説を行います。佐藤長成君、登壇願います。

     〔10番 佐藤長成君 登壇〕

10番(佐藤長成君) このたびの議員改選後の議会構成に当たり、議長に立候補いたしました佐藤長成でございます。

  私は、議員として今まで3期務めてまいりました。将来のまちづくりのため、再度議長選に立候補させていただきました。

  議長選に当たりまして、私の所信の一端を述べさせていただきます。

  さて、地方自治を取り巻く社会経済情勢が変貌している中で、昨年10月に大筋合意したTPP協定の実施をめぐる影響などで大きく変化しようとする中で、今各市町村で取り組んでいる地方創生の実現に向けて、それぞれの自治体の自主性が求められております。これに伴って、地方議会の役割と責任も一段と重くなっており、議会活動の活性化と充実が強く求められております。このような状況のもとに、議会といたしましても町民の福祉向上と町民生活の安定、そして住みよい環境づくりに取り組まなければならないと考えております。そこで、私は議長にさせていただいたときには、次の事柄を基本として取り組んでまいりたいと思います。

  まず第1点目は、財政運営と将来のまちづくりであります。

  財政面においては、ここ数年、自主財源が伸びない現状であり、本町は自主財源の厳しい中、少子高齢社会への対応、生活関連社会資本の整備、教育・文化の振興、そして農林業、観光の振興などの諸課題に積極的に取り組んでおりますが、依然として厳しい財政運営と思っております。多様化する町民のニーズに的確に応え、将来のまちづくりを考えれば、自主財源をどのように確保していくのか、議会としての使命でもある批判、監視の目を養い、強化しなければと考えております。

  また、昨年11月、「蔵王町人口ビジョン」「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定されました。今年度より5年間の中でこの事業が実施に移されます。総合戦略の各施策は、第四次長期総合計画の後期基本計画に位置づけ、実現しようとするものであり、総合戦略が人口減少の克服にどう役割を果たすのか、町民にとってどのような効果をもたらすのか、将来のまちづくりにどうつながっていくのか、そういったことをしっかりチェック機能を高め、議会としても推進をしなければと考えております。

  行政の取り組みにおいては、厳しい環境下にある財務の健全化と行政の効率性、公正なサービスの提供のための議論と監視機能の強化が重要であります。そして、議会議員のパワーアップに努めることによって、議会に対する信頼が得られ、蔵王町の進展、そして町民生活の向上に寄与するものと信じております。

  2点目は、議会活性化の推進であります。

  議会の活性化は、今まで取り組んできたもので当然進めるべきと考えております。議会基本条例、通年議会、議会の報告会、会議の公開など、議会活性化に向けて大きな前進でありました。27年9月会議において、議会基本条例を制定し5年を経過したことから、蔵王町議会評価実施要綱を制定し、要綱に基づき議会運営委員長より評価をされており、達成度等はまだ十分でない項目もあり、検討しなければなりません。議会報告会につきましても、新たな議員構成になりましたので、議会の報告会の開催の方法も改善をしなければと考えております。そして、町民の声を聞く機会をつくっていくことであります。町民と行政との橋渡しをし、議員は町民の代表者である、そのことを基本に、町民の中に入っていくことも検討し、自由闊達な討論と合意形成を図ることによって、議会活性化に結びつくものと思っております。また、活性化に向けた取り組みには、各常任委員会において積極的に各種の調査研究、研修事業を推進し、議会の活性化に努める所存であります。今後は、できた骨子をいかに具体的に充実した活動を実現していくのか、そしてそのことが町民の皆さんから信頼していただくことができるのかが極めて重要であると思っております。

  3点目は、農業と観光の振興であります。

  本町の主幹産業は農業と観光であり、この産業が元気でなければ蔵王町の発展はあり得ないと思っております。本町の農業においては、高齢化による担い手の減少、耕作放棄地の増加、輸入農産物の増加など、大変厳しい状況下にあります。加えて、昨年の10月にTPP大筋合意を受け、農家の皆さんの不安は一層高まっております。このような状況のもとでありますが、本町の農産物の農協での販売実績は管内2市7町で2番目の実績を挙げております。まだまだ盛んな本町農業であります。しかしながら、TPP合意により不安は高まっており、実績を維持・発展させるためにも、地産地消の推進や新たな商品開発の推進、販路の拡大など、蔵王町の農業が元気になるよう、農家の皆さんの声をしっかり聞かなければなりません。

  稲作については、近年米価の下落等により小規模農家は担い手農家への委託が急増しております。大規模稲作農家が将来にわたって安定した経営ができるような育成指導が必要と考えております。このような農業の転換に立っているということを、私ども議会としても意識を持ち、農家の皆さんが現場で抱えている諸課題に耳を傾け、町政へ反映させる、本町農業の振興が図られるよう努力してまいる所存であります。

  観光においても、蔵王山を中心として県内でも多くの観光客が訪れる観光地であります。昨年4月13日、蔵王山の河口周辺警報が発令され、エコーラインの開通も延期となり、観光関連の方々に大きな風評被害となり、本町への観光客が激減し、その後、町や県の対策もあり、回復はしているものの、まだまだ以前ほどは戻っていないとの関係者のお話であります。今後も安全な観光地であることをさらに発信し、もう一度行きたくなる満足度の高い観光地を目指し、観光と農業が連携したまちづくりにつながるよう努力する所存であります。

  4点目は、災害に対する対応であります。

  東日本大震災の発生から間もなく5年を迎えます。沿岸部の被災地では、まだまだ復興半ばであり、一日も早い復興を願っております。

  近年、異常気象での自然災害が多く発生しております。本町においても、蔵王山における河口周辺警報が発令され、災害に対する脅威が高まっておりますし、東日本大震災、そして26年2月に発生した大雪被害を教訓に、本町議会において昨年の9月会議で「蔵王町議会災害対応指針」、そして「蔵王町議会災害対策会議設置要綱」を制定してまいりました。災害時に議会が果たすべき役割は、災害が発生すると行政側は分担している事務で対応を一生懸命行います。そこで見落とされているところがないか、全体を見回すことが我々議会の役割です。議会として、議員がどのように行動すべきかを定めて、役割分担をすることは大変重要であると思います。あわせて、減災・防災対策にも力を入れなければなりません。

  以上、議長選に当たり、私の所信の一端を述べさせていただきました。私はこのことを念頭に置き、二元代表制の議会として機能発揮の先頭に立って働きたい、その一心で議長に立候補いたしました。

  最後になりますが、町民の皆様が幾多の試練を経て今日の蔵王町を築かれた先人の偉業に思いをはせ、将来のまちづくりへ決意を新たにする一人であります。どうか議員各位のご賛同を賜りますよう切にお願いを申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

臨時議長(大沼昌昭君) これより佐藤長成君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。1番齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 1番齋藤英之です。

  ただいまの中で、2点ほど質問させていただきます。

  まず1点は、今述べられている中で、議員のパワーアップが必要だとおっしゃっております。この方法をどのような形で進めていこうとしておりますのか、その1点。

  あともう1点は、これまでの議会報告会、非常に有意義なものであったと私も思っております。最近報告会においでいただく方も少なくなっておりますし、伸び悩んでいるといいますか、いろいろ低迷期にあると思います。そういったのをどのような方向で住民参加の報告会なり住民自治に持っていくための方法を考えていらっしゃるのか。

  その2点をお伺いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) 佐藤長成君。

10番(佐藤長成君) まず最初に、パワーアップという表現をさせていただいて、所信表明の中に入れさせていただきました。私たち議会は、本会議の中で執行部から提案される議案についていろんな形で審議を進めてまいります。やはりその審議の仕方で、審議力を高めていくということが非常に大事なのかなと思っております。それには、我々議会が常に研さんを積み、物事に対して十分理解しながらそういうものに臨んでいかなければならないと思っておりますし、そういうことが議員自身のパワーアップにつながるものと思っております。

  もう一つは、議会報告会であります。議会報告会、昨年11月まで15回開催されました。今齋藤議員が言われたとおり、年々参加者が減って、最近横ばいの状態であります。しかし、昨年は延べ数でありますけれども230名以上ぐらいの方に出席をいただきました。そして、いろんな意見、要望等、重複するところはあると思いますけれども、三百四、五十件、昨年度はそういう件数になりました。いろいろ町民の皆さんから話を聞くと、「こういう予算、決算の数字的なことは私たちはよくわかっています。しかし、その中でこのことについて議員の皆さんがどういう質疑をし、どういう結果を出したのか、そういうことを聞きたいんです」というような話も会場で伺っております。やはりそういう方向を持って、今度の報告会には臨まなければならないのかなと思っております。

  以上でございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。12番加川 敦君。

12番(加川 敦君) 佐藤候補者にお尋ねします。私、今のお話と選挙公報の中から質問を考えてまいりましたので、よろしくお願いします。

  佐藤長成議員が「私の努力目標」として挙げられております5つの項目がございますが、これは全部知りたいことは知りたいんですけれども、ちょっとその中から1つ、私が非常に興味のある「次世代を見据えた福祉環境づくり」というのがございました。これをもう少しかみ砕いた具体的な内容を教えていただけませんか。4年間でどうする、ことしどうするというのはなかなか言えないことかとは思いますけれども、そういう具体的な話があれば、なお理解しやすいので、お願いします。

臨時議長(大沼昌昭君) 加川議員に申し上げます。議長の所信表明の件についての質疑をお願いしたいと思います。

12番(加川 敦君) 所信表明でも同じ内容が出たかと思うんです。住民参加という。

臨時議長(大沼昌昭君) 発言は挙手をしてからお願いしたいと思います。加川議員。

12番(加川 敦君) お話の中にもその内容がありましたので、キーワードはちょっと違っていますけれども、中身は同じだったかなと思うんです。もし長成議員お答えいただけるんだったら、よろしくお願いします。

臨時議長(大沼昌昭君) 佐藤長成君。

10番(佐藤長成君) 次世代を見据えた福祉、そういったものについては、ご存じのように今蔵王町の高齢化率、32%近くなっております。そして、この前人口ビジョンでいろいろ示されると、数年後には40%ぐらいになると、そんなふうに予想されております。これからはやはり高齢世帯の皆さんが元気に活躍できる場、そういったものが必要ではないのかなと思っております。例えば、私今まで4年間議長の座につかせていただいて、ゲートボール大会とかそういった高齢の皆さんの催しに多く案内をいただいて、挨拶をしてまいりました。その中で、参加している方は本当に元気な姿なんですね。ですから、そういう元気な高齢化社会をつくっていく、そういう政策づくりがこれからは必要ではないのかなと思っております。そんなことを考えながら、一つ入れさせていただいたものでございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかにありませんか。12番加川 敦君。

12番(加川 敦君) こういう質問は許されますでしょうか。私も初めて当選させていただきまして、やりたいことがございます。それについて、議長に立候補されている佐藤議員はどうお考えかなという質問は許されますか。

臨時議長(大沼昌昭君) 所信表明についての質疑をお願いしたいと思います。

12番(加川 敦君) そうしたら、今のお答えに含まれておりますので、結構です。ありがとうございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。13番伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 所信表明のことなんですけれども、この1週間、大変な時間を過ごしたんですよ。議長選があるというので、お二方からいろんな取り組みがありました。私の友人を通して会いたいとか、私の友達の家でちょっとご飯を食べようよと、必ず議長選に関しての話になったんですよ。この1週間本当に落ちついて眠れませんでした。きのうは家を出ました、夜。それで友達の家に11時までいました。そういう議長選、ちょっとやり過ぎと私は思います。個人の生活までおかしくするような選挙というのは、ないと思うんですよ。もうちょっと真摯な態度でやってほしいと思います。

臨時議長(大沼昌昭君) 伊藤議員に申し上げます。今回の質疑は所信表明に対しての質疑ですので。

13番(伊藤 東君) その一言を言いたかったんです。

臨時議長(大沼昌昭君) お考えは後日、何らかの形でいただきたいと思います。

13番(伊藤 東君) はい。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかにありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結いたします。

  佐藤議員、お戻りください。

  次に、仮議席16番村山一夫君の所信表明演説を行います。村山一夫君、登壇願います。

     〔16番 村山一夫君 登壇〕

16番(村山一夫君) このたびの改選に当たり、議長選に立候補した村山でございます。

  私は、議会改革というものに対して本当に皆様方とともにやろうとしてまいりましたが、この4年間、議会はどうなったのかと本当に検証しなくてはならないのではないかと思っております。この4年間、私からすれば議会は動かなかったのかなと、そういう思いでなりません。そういうものからして、本当に言葉巧みに言えば議会というのは進むのかと、そういうものではない、実践的にどうするのか、皆様方に考えていただきたい、そういうことであります。この議会改革というものは、本当に1日、2日でなるものではございませんが、この議会改革、災害一つとっても皆様方の中で、傍聴の中にいる人がございましょう。調査に行った、その調査の中で農家の人から言われております。あなたたちは本当に調査に来たのかと。巻尺1本、ハウスの長さ一つ、入り口一つはかったことないんじゃないかと、それで本当の調査かというようなことも言われました。執行者が調べたから、議会はそれにのっとってやるんだ、それでは違う、農家の人がだから議会離れするんだと、そんなこともわからないであなたたちは議会人になっているのかと、篤と言われました。やはり議会というものは、自分たちの足で調査をし、執行者は執行者の立場で調査をするんだと思っております。そういうものをしなくて、これは見学だと、農家の人に大分言われました。本当にそれでいいものかと私もつくづく思っているところでございます。

  そして、議長というものは、農業問題、観光問題はわかりますが、そういうものに取り組むということではなくて、議会運営をどうしていくか、それが私は重要でないかと思っております。いろんなものに取り組むのはわかります。それでも、議長席に座ったら何ができますか。皆様方と執行者側の橋渡し、それだけに過ぎないのではないかと思います。ですから私は、議長にさせていただければ、今後議長と議員の話し合う場を設ける、そういうものをやっぱり議会ごとにやっていかなくちゃならないのではないかと私は思っております。議会の中で、議長と皆様方が話す場を設けたことがありますか、今まで。ないでしょう。そういうふうに、議員と議長とは幾らか離れた状態になるんですよ。ですから、そういう立場の中で議長が年4回とか5回集まって、いろんな話し合いを設ける、そのような議会にしていかなければならないのかなと思っております。

  議会改革が目的ではない、それを通じて住民の福祉向上につなげていかなければならないんだというような格好にしていくためには、議会としてはどういう格好にしていけばいいのかというようなことであります。やはり今全国各地でもいろいろ叫ばれております。議会はもう要らないんじゃないかと。ある町村では、住民の人たちが議会なんてもう諦めたと、こんな議会なら要らないんだということで廃止条例を住民が提案しましたが、やっぱり議員の連中はそんなもの賛成するわけがない、それで否決されたと。全国で、もう3カ所ほどそういうものがあります。そういうものからいくと、私たち議会としては何をしなければいけないかというようなことを真剣に考えなくてはならないのではないかと思っております。本当に議会改革に取り組む、その目的は何か。基本条例はつくった、基本条例はそこまで行くときの過程であり、終着目的ではございません。その過程をどうしていくか、そういう過程はどのようにやっていけばいいのかというような格好で、皆様方と考えを新たにしなければならないのかなと。やはり議会基本条例をつくった、議員評価をつくった、わかりますが、議員評価によって、皆さん方中身をわかっておりますか。恐らくわかっていないでしょう。その中身で、倫理面はどうだと、丸がついています。倫理とは何ですか。倫理というのは、条例化するぐらいの大きな問題です。それは丸つけぐらいで済む問題ではありませんと私は思っております。そういうものに対しても、本当にどのぐらい皆様方とこれをやったのかと言われる、そのように言われた段階のとき、私たちが誰がそれをやった、支障がどういうふうなところにあったのか。支障というのは正面に全然出ていませんし、どのように誰がやったと、本当にそういうものに対して一人でやれる問題でもありませんし、そのようなものをやっぱり議員の中に一度は出して、中身を精査して、どのようにすればいいのかというような方向づけをしていかないと、議会は進まないのではないかと思っております。そういう面に対しても、本当にこれからもそういうものの話し合いを持つためにも、年4回以上議員の人たちといろんな意見の交換をする場をつくっていきたいなと思っております。

  議会報告会の中も、やはり議会報告会なんて言うとかた苦しいと住民から言われます。議会報告会は確かに住民の意見を聞くんだと、そういうものの中でも雑談的な広場として住民の前に議会が出ていく、そういうようなこともしなければならないのではないかと思います。やはり住民の代表として出てきていて、住民の前に本当に出ていって話をしたことがあるんでしょうか。自分の支持者としては話をするかもしれないけれども、住民全体の中での話し合いというものは恐らくないと思います。そのような格好で出ていってやれば、いろんなふうに意見が出ると思います。やはり議員と住民個人個人で少数意見でやっていくものでは議会はないと思います。やはり最終的には自分たちが何ができるか、部落、地域として何ができるか、そういうものができなければ、やはり住民の人たちは町に頼るんだろうと思います。最終のところは町執行部に、町長に頼るんだということであります。やはり自分たちは自分たちでやることをきちんと決め、そして地域は地域としてやっていくと、そしてまた最終的には執行部に頼らなければならないのは頼る、そういうふうな地域をつくっていかなければならないのかなと私は思っております。

  議会というものは、全国各地、いろんなやり方があるでしょう。やはり蔵王町は蔵王町のやり方、他町村に負けないようなやり方、そういうものを考えるのも議会。議会の中身を充実させる、ただ言葉だけは簡単です。ですが、実態的にはどうしていくかというようになれば、やはり皆さん方といろんなふうに検討し合い、住民の皆様方と一緒のまちづくりにしていかなければできないのではないかと私はつくづく思っているところでございます。こういう中で、皆様方とともによい議会にしていきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げながら、立候補のご挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) これより村山一夫君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。1番齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 1番齋藤英之です。

  今、候補者の話の中で、議会改革が住民の福祉向上につながっていくんだというようなお話をされました。候補者は住民自治が大事だということを先ほどの中身でわかりましたけれども、どういったことを、まず挙げるとすれば3点ぐらいで挙げていただければ、とりあえずはこれとこれとこれをやりたいんだというようなことがありましたらひとつお願いしたいと思います。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君。

16番(村山一夫君) 今も言いましたが、やはり住民福祉のためには自分だけで考えるんじゃなくて、住民の皆様方のご意見をお伺いしたい、そういうもので住民と議会との広場をつくっていくと。さっきも言いましたが、そういうものを通して住民と本当に膝を突き合わせた、議会と住民の信頼関係をきちんと結びたいと、そういうふうな格好でございます。そしてまた住民福祉、そういうものに対しては、議会の中で住民の利益になるような、今言った広場の中にもありますが、住民とともに歩んでいく議会にしていけば、そういう住民福祉に、その話し合いの中で進ませることができるのではないかと、そういうふうなことからそのような言葉になりました。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) 今回の議長選挙、お二人とも柴田農林高等学校の先輩であり、大変苦渋の選択をしなければならないということでありますが、私も皆様の負託を受けたわけでございますので、どちらかを選ばせていただきます。そこで、質問させていただきます。

  今回の選挙、投票率が下がりました。これはやはりそれぞれ原因があると思いますが、きょう傍聴の方がいっぱいお見えになっていますけれども、議会の姿が見えない、そのようなところに投票行動を阻害するものもあるんじゃないかというふうに思われますが、この辺も私個人としては別に議長だけに責任を押しつけるわけではないんですが、何とか改善していきたいものだと考えていますが、この辺についてまず1点お伺いします。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君。

16番(村山一夫君) ただいまの質問に対しても、同じようにやっぱり住民の前に出ていって、今までのように報告会をやったから住民に近づいたんだということでなくて、やはり住民との広場をつくって、常日ごろからそういうところに出ていく、ある議会では住民にそういういろんな出前をしているんだよというところもあります。やはりそういうふうに住民の前に常日ごろから出ていって、いろんな人たちと、10名でも5名でもいいでしょう、住民の前に出ていけば、議会の中身が見えるようになるのではないかと思っているわけでございます。そういうものからいって、さっきから言うように、住民との広場をつくっていきたい、井戸端会議、そういうものもありましょう、そういうものにしていきたいものだなと。報告会に出席者が少なくなっているということに対しても、さっき言ったように議会独自の調査をしない、そのようだから、そんなところに言ったって、何でも町長に言ったほうが早いんだと、そういう言葉になって返ってくるんではないかなと思います。住民をないがしろにして、選挙のときばかりお願いします、お願いします。選挙が終わった結果、災害が出た、そこに調査が来たって、見学に来たような状態を起こしているというようなことでは、やはり住民が信用するはずがないと思います。そういうものから言っても、やはり皆様方と近づかないと、どういう問題が発生しているんだというようなことに対しても何とも、住民から言わせれば、議会報告会の中で執行部に伝えました、伝えましたでは、私が聞いているのを伝えろと言ったんではない、そんな伝えるんだったら何も直接行って聞いたほうが早いと、だったら議会報告会になんか行っても同じでないかというような格好のものも結構言われております。そういうものからいけば、やはり住民と常に接する場、個人的な接する場でなくて、議会として接触する場を設けるというようなことにしていきたいものだなと私は思っておるところでございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) もう1点お伺いします。

  昨今、今度の総合戦略もそうなんですが、行政側のほうで既にPDCA、計画、実行、確認、チェック、これはもう折り込み済みの政策を蔵王町でももう既に実行されております。その中で、二元代表制という議会の監視機能というようなことだけでは、やはり機能を発揮しているというふうなことはちょっと薄れてきているんじゃないかと思います。村山さんおっしゃるとおり、政策提言、そして監視機能、これらをいわゆる議員個人の一般質問のみじゃなくて、やはり議会としての動きをしっかりと重視させるというふうなお話も先ほどありましたので、この辺について再度端的にお伺いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君。

16番(村山一夫君) ですから、本当であれば今回のまち・ひと・しごとに対しても議会としてはどうするということで、提言を出すぐらいのものがあっても私とすればよかったのではないかなと。やっぱりそういうものに対してもどこの委員会でもやる気がなければ、リーダーとしてやらせる、こういうものに取り組んだらどうだぐらいの話があっても不思議ではないのではないかなと思っております。私が前回の議長のとき、いろんなものに取り組み、こういうものに対して自分はどういう考えであるからこういうものに取り組んでくださいというような格好をしたつもりでございます。ですから、本当にやる気があるんであれば、今までの4年間でそういうものもあったはずでございます。やはりリーダーとして自分として何ができるのかということからいけば、どうやればいいのかというようなことに対して自分がどう考えるか、ただこういうものがあるんだということではなくて、このものに対しては自分がどういう考えのもとにこういうふうにやりたんだと、そういうものであるから、これをやって考えてくださいよと。そういうものが諮問だと思います。勝手に題目だけ出して考えろと、これでは諮問ではないと私は思っております。そういうものをある程度かみ砕いたものを出してもらって、それに対して答えを出してくださいと言うのであればそれは出すでしょう。そういうふうな格好の議会にしていかなければ、私はだめだと思って、やりたいんじゃなくてそれをやるというような格好にしていく、そういうことを思っておるところでございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。12番加川 敦君。

12番(加川 敦君) 今、お二人の議員さんが質問してくれたので、大体わかったんですが、ちょっと確認の意味でもう一度質問させていただきます。

  村山議員が以前より議会改革ということをおっしゃって、例えば通年議会なんかも導入に尽力されたということは聞いておりました、周りの人から。ただ、議会改革というのは我々にはなかなか言葉が難しくて、理解できなかった。ついこの間まで私傍聴席に座らせていただいたときも、なかなか理解できないものだなというふうに思っておりました。今お話聞いて、大分これは住民のためのものだなということをお話しいただいたと思うんですけれども、すなわち議会改革の本質というか、目標というものは、住民を巻き込んで考える、あるいは活動していただくところの、まさに住民の皆様が参加しているんだという意識まで持てる、済みません、私の言うところの住民参加のまちづくりということと共通すると理解してよろしいですか。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君。

16番(村山一夫君) だと私も思っております。やはり議会改革の中で最終的には住民の利益がどういうふうになるかと、住民の利益を考えることが最終目的だと、議会改革の最終はそこにたどり着くのかなと。やはり議会改革はそこまで行く過程、そういうもので行っているのかなと私は思っているところでございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結いたします。

  村山議員、どうぞお戻りください。

  以上で所信表明演説を終了いたします。

  続いて、投票を行います。

  議場を閉鎖いたします。

     〔議場閉鎖〕

臨時議長(大沼昌昭君) ただいまの出席議員数は15名であります。

  次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に仮議席1番齋藤英之君、仮議席2番村上一郎君を指名いたします。

  それでは、投票用紙を配付いたします。

     〔投票用紙配付〕

臨時議長(大沼昌昭君) 念のため申し上げます。

  投票は、単記無記名であります。候補者氏名のみを記入してください。

  なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の案分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。

  投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。

  投票箱を点検いたします。

     〔投票箱点検〕

臨時議長(大沼昌昭君) 異状なしと認めます。

  これより投票を行います。職員の点呼に応じて順次投票を願います。点呼を命じます。

     〔点呼、投票〕

臨時議長(大沼昌昭君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  開票を行います。

  仮議席1番齋藤英之君、仮議席2番村上一郎君、開票の立ち会いをお願いいたします。

     〔開 票〕

臨時議長(大沼昌昭君) 選挙の結果を報告いたします。

 投票総数      15票

  うち有効投票      15票

    無効投票       0票

  有効投票中

    佐藤長成君      9票

    村山一夫君      6票

  以上のとおりであります。

  この選挙の法定得票数は3.75票であります。

  よって、佐藤長成君が議長に当選されました。

  議場の閉鎖を解きます。

     〔議場開鎖〕

臨時議長(大沼昌昭君) ただいま議長に当選されました佐藤長成君が議場におられますので、蔵王町議会会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。

  議長に当選されました佐藤長成君をご紹介いたします。登壇願います。

     〔議長 佐藤長成君 登壇〕

議長(佐藤長成君) 議長就任に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。

  このたび、議員改選後の議会の構成に当たりまして、不肖私が議長選挙において皆様からご支持を得て議長席に着かせていただきました。このことは、私自身にとりまして光栄に存じております。それと同時に、その責任の重さをひしひしと感じている次第でございます。

  今、多様化する町民のニーズに応えるよう、執行機関と議会が一体となって本町の発展と町勢の福祉の向上を目指して、議会機能を発揮し、職責を全うする覚悟であります。

  そして、議会運営につきましては、議会運営委員会の意見を尊重しながら、議会が円滑に運営されるよう、誠心誠意頑張る所存であります。今後とも議員各位の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げ、簡単ではありますが一言私の就任に当たってのご挨拶にかえさせていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)

臨時議長(大沼昌昭君) 以上をもちまして、臨時議長の職務は終了いたしました。ご協力まことにありがとうございました。

  ここで、議長を交代いたします。佐藤議長、議長席にお着き願います。

     〔臨時議長退席〕

     〔議長議長席に着席〕

議長(佐藤長成君) 議長を交代いたしました。

  これからの議事は、既に配付してある議事日程に従って進めます。

                                           

     日程第3 副議長の選挙

議長(佐藤長成君) 日程第3、副議長の選挙を行います。

  副議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。

  立候補の届け出がありましたのは、仮議席14番馬場勝彦君の1名であります。

  なお、議会運営(先例)基準第54項により、演説時間は10分以内とします。9分経過時点でベルによりお知らせします。

  また、過日の打ち合わせ会において決定したとおり、所信表明演説に対する質疑を1人2回まで認めますので、質疑、答弁は簡潔にお願いいたします。

  これより届け出のあった副議長立候補者の所信表明演説を行います。馬場勝彦君、登壇願います。

     〔14番 馬場勝彦君 登壇〕

14番(馬場勝彦君) このたびの蔵王町議会議員の改選に当たりまして、副議長に立候補させていただきました馬場勝彦でございます。

  私は、平成8年からこの壇上に上がらせていただき、19年余りの間、蔵王町議会議員としてさまざまな課題や各常任委員会の委員長、議会運営委員会の委員長等の要職をさせていただきました。それもひとえに同僚議員並びに執行者の皆様方、そして住民の方々のご指導のたまものと思っております。

  さて、私たちを取り巻く今の社会情勢というものは、国が示した地方分権推進法の制定により大きく変わってきております。昨今におきましては、地方は地方がみずからの手をもってつくり上げていくということが国が大きく示されたことではないでしょうか。先ほど議長選に立候補されたお二方が述べておりましたが、蔵王町の基幹産業の振興、教育、福祉の向上等というものに関しましては、細部を述べる必要はないと思っております。それは、我々が住民から選ばれ、負託を受けた段階で、そのものは前向きに我々が努力をしていかなければならない責務だと思っております。これは今後の議会活動の中で、同僚議員の皆様方と協議をしながら、最善の策というものを見つけてまいりたいなと思っております。

  やはり今言われるのは、地方ほど住民の参加、住民がどのように自分たちの町を考えているのかということが、地権者である住民を中心に考えなければならないと思っております。地方自治においては、町長を中心とする執行者側、選出された我々議会側、そして住民という三者の形で進めております。しかし、誰が優先してものをやるではない、やはり皆さんが今喫緊にある課題等にどう真摯に取り組んでいくか、そしてまたそれを踏まえながら将来の町をどうつくっていくのか、これは三者とも同じ目的、課題を抱えております。やはり私たちはそれを十分に認識をしながら、議会としての権限を行使しながら、また調査、権利、要求権、請求権というものを行使しながら、よりよいまちづくりに邁進しなければならないと思っております。

  私が今回副議長に手を挙げたもう一つの理由は、長年、19年5期にわたる議員生活の中で、約50名前後の議員とともに議会活動を経験させていただきました。その中で、議員に選出された方々一人一人がみずから課題、目標を持ってこの席に立っております。そして、その生きざまの中でおのおのの得意分野、また知識の薄い分野等々あります。しかし、いかがなものでしょうか。ここにおられる私を含め15人の議員一人一人が自分が持っている知識の深いもの、得意分野等、これをどう生かしていくべきなのか。やはり議会というのは議論の場であります。議員一人一人が議論をし、そこで方向性を出して、初めて執行者であります町長と同じ土俵に上がれるわけであります。そういうことをしっかり踏まえながら、やはり最終的にはこの町をどうしていくかということが我々の課題であります。

  私は、副議長という職務に対して、大変理解しづらい部分もございます。皆様が政令市を見ていただければ、副議長の職責というのは簡単に議長を補佐するという一言だけで終わっております。ということは、逆にいろいろな形の副議長としての行動、活動もできるのではないかと思っております。私は当座目標としているのはここにおられる同僚議員の皆様方一人一人がどう活躍ができるのか、どういう形で議会活動に臨めるのか、僭越ながら5期という間私がさまざまな面で苦労し、また悩み苦しんだものを伝えながら、皆様とともにこの蔵王町議会が住民に本当に近く、住民に信頼される議会を目指してまいりたいと思っております。もちろんリーダーであります議長の考え方を十分に伺いながら、私は私としての意見を述べながら議会運営に携わってまいりたいと思っております。

  もう一つ、私は議会改革というものに携わってまいりました。今言えることは、議会改革を我々は進めながら、それをやらなければ行財政改革というものをこの場で論じることはできないと、私はそのように思っております。どうか同僚議員の皆様とともに、住民に信頼される議会をつくり、将来の蔵王町に力を出せる議会であることを求めたいと思いますので、同僚議員の皆様方のご支持を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、立候補に当たり挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) これより馬場勝彦君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。7番大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 質疑をしたいと思います。

  副議長の役目ということで、議長の補佐と一言しかないというふうな項目になっていると思います。そんな中で、補佐といってもただ補佐するだけじゃなくて、自分の考えというか、その辺の中の提言も当然必要になってくるかなというふうに思います。そのような提言をぜひ議長と一緒に考えながら、議会の活性化を図っていただきたいなというふうに思うんですけれども、その中でどのような形の部分を考えていきたいのか、その辺のところを一言お聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

14番(馬場勝彦君) 私この席に立たせていただきまして、今まで今回の佐藤議長を含めますとまず4人の議長、それから5名の副議長とともに議会活動をやってまいりました。その中で、やはり副議長という職責の中で5名の副議長がやってきたものをひとつ参考にいたしていきたいなと思っております。今大沼議員からの質問のとおり、私は積極的に議長がリーダーであるのであれば、私はサブリーダーという立場をとりたいなと。やはり議長とどうしていくのかという議論を重ねてまいりたい。また、皆様ご存じのように議長という職は大変多忙な職でございますので、なかなか議員各位との意見交換等をする時間というのは制限されてくるのではないかなと思っておりましたので、私がそこの間に入りながら、議員各位が十分なる議員活動並びに議会活動ができるように、私が今まで培った経験を皆様に参考になれば示しながら、議会というものをまとめていく。時にはパイプ役であり、時には議長に対する提言、進言をする役目、時によっては嫌われ役になるかもしれません。その覚悟を持ってやっていきたいなと思っております。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結いたします。

  以上で所信表明演説を終了します。

  馬場議員、お戻りください。

  お諮りいたします。議会運営(先例)基準第53項により、副議長に立候補しようとする者は届け出の上、所信表明演説を行うこととしております。よって、届け出の上、所信表明演説のありました馬場勝彦君を副議長の当選人としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、馬場勝彦君を当選人に決しました。

  ただいま副議長に当選されました馬場勝彦君が議場におられますので、蔵王町議会会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。

  副議長に当選されました馬場勝彦君をご紹介いたします。登壇願います。

     〔副議長 馬場勝彦君 登壇〕

副議長(馬場勝彦君) ただいま皆様方の承認をいただきまして副議長という重責を与えていただきました馬場勝彦であります。改めて今若干寒気が来ているのが事実であります。

  先ほど所信表明の中で述べさせていただきましたが、私の座右の銘の一つに尊敬する元山本壮一郎知事の言葉に「耕せど尽きず」という言葉がございます。やはり我々は常に前を向いて耕していく、そうすれば必ずすばらしい実をなすという座右の銘を持って、今後の4年間、議会副議長として議会活動に邁進していきたいと思いますので、今後とも皆様方、よろしくお願いをいたしたいと思います。きょうはありがとうございました。(拍手)

議長(佐藤長成君) 以上で副議長の選挙を終了いたします。

  ここで10分間休憩いたします。

     午前11時20分 休憩

                                           

     午前11時30分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を行います。

                                           

     日程第4 議席の指定

議長(佐藤長成君) 日程第4、議席の指定を行います。

  議席は、蔵王町議会会議規則第3条第1項の規定により、議長が定めることになっておりますので、ただいま着席のとおり指定いたしますが、議会運営(先例)基準第12項により、議長の議席は16番、副議長の議席は15番とすることになっておりますので、現在16番に着席の方は10番に、15番に着席の方は14番に指定しますので、移動願います。

  暫時休憩いたします。

     午前11時30分 休憩

                                           

     午前11時31分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

                                           

     日程第5 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第5、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番齋藤英之君、2番村上一郎君を指名いたします。

                                           

     日程第6 会期の決定

議長(佐藤長成君) 日程第6、会期の決定を議題といたします。

  お諮りいたします。

  今定例会の会期は、お手元に配付の会期日程案のとおり、通年議会実施要綱第2条第2項の規定により、本日から1228日(水)までの297日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、平成28年蔵王町議会第2回定例会の会期は、本日から1228日(水)までの297日間と決定いたしました。

                                           

     日程第7 会議日程の決定

議長(佐藤長成君) 日程第7、会議日程の決定を議題といたします。

  本第2回定例会の日程につきましては、議案等の審議の関係上、本日から29日までの23日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、本第2回定例会は、本日から29日までの23日間とすることに決定しました。

  なお、会議日程、議事日程内容については、本日本会議散会後に開催される議会運営委員会で決定した後、会議日程表によりお知らせいたします。

                                           

     日程第 常任委員の選任

議長(佐藤長成君) 日程第8、常任委員の選任を行います。

  常任委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。

  暫時休憩いたします。

     午前11時33分 休憩

                                           

     午前11時35分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員には、大沼昌昭君、葛西 清君、齋藤喜蔵君、齋藤英之君、馬場勝彦君、平間武美君、松ア良一君、わたくし佐藤長成の以上8名。

  教育民生常任委員には、伊藤 東君、加川 敦君、佐藤敏文君、外門 清君、三沢 茂君、村上一郎君、村山一夫君の以上7名。

  広報広聴常任委員には、委員会条例第7条第8項の規定により、議長を除く議員全員の14名で、お手元に印刷配付のとおり指名したいと思います。

  ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、それぞれの常任委員に選任することに決定いたしました。

  お諮りいたします。議会運営(先例)基準第104項の規定により、議長の私は常任委員を辞任したいと思います。この際、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1とし、日程の順序を変更し直ちに議題とすることにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1とし、日程の順序を変更し直ちに議題とすることに決しました。

                                           

     追加日程第 議長の常任委員辞任の件

議長(佐藤長成君) 追加日程第1、議長の常任委員辞任の件を議題といたします。

  一身上に関する事件でありますので、地方自治法第117条の規定により、除斥に該当しますので、副議長と交代いたします。

     〔議長除斥〕〔副議長議長席に着席〕

副議長(馬場勝彦君) 議長を交代いたします。

  引き続き議事を進めます。

  お諮りいたします。

  議長の常任委員の辞任を許可することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副議長(馬場勝彦君) ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件は、許可することに決しました。

  議長と交代いたします。

     〔議長入場・議長席に着席〕

議長(佐藤長成君) 議長を交代いたします。

  引き続き議事を進めます。

  この際、常任委員の選任に伴いまして、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに各常任委員会を招集いたします。

  最初に、本会議場で広報広聴常任委員会の委員長、副委員長の互選を行います。常任委員会は、年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。それが終わりましたら、総務経済、教育民生の各常任委員会を招集いたします。

  会議の場所は、総務経済常任委員会が議会応接室、教育民生常任委員会が第4委員会室といたします。各常任委員会とも年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。なお、正副委員長の互選とあわせまして、議会運営委員3名と、後ほど設置を予定しております議会広報編集特別委員会の委員3名の推薦についてもご協議の上、合わせてご報告くださるようお願いいたします。

  これからは、議会に関する議事でありますので、説明員の方々はご退席願います。日程第14、諸般の報告から再度会議に入っていただきます。再開5分前に予鈴により招集しますので、それまで暫時休憩願います。

  暫時休憩いたします。

     午前11時40分 休憩

                                           

     午後 1時15分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を行います。

  ただいま各常任委員会において、委員長、副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  総務経済常任委員長には大沼昌昭君、副委員長に齋藤喜蔵君、教育民生常任委員長には村上一郎君、副委員長には外門 清君、広報広聴常任委員長には三沢 茂君、副委員長に齋藤英之君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第 議会運営委員の選任

議長(佐藤長成君) 日程第9、議会運営委員の選任を行います。

  議会運営委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)第144項により、常任委員会から推薦された者並びに副議長となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方と副議長を指名したいと思います。

  暫時休憩いたします。

     午後1時16分 休憩

                                           

     午後1時17分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員会から松ア良一君、大沼昌昭君、馬場勝彦君、教育民生常任委員会から村上一郎君、三沢 茂君、村山一夫君。ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、議会運営委員に選任することに決定いたしました。

  この際、委員の選任に伴い、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに議会運営委員会を招集いたします。会議の場所は、議会応接室といたします。

  暫時休憩いたします。

     午後1時18分 休憩

                                           

     午後1時25分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいま議会運営委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  委員長に村山一夫君、副委員長に松ア良一君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

議長(佐藤長成君) 日程第10、蔵王町議会広報編集特別委員会の設置を議題といたします。

  お諮りいたします。

  蔵王町議会広報発行に関する規定第7条及び第8条の規定により、議会広報の編集・発行及び調査研究について、委員6名をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまで休会中の継続調査とすることにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、6人の委員をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまでの休会中の継続調査とすることに決定いたしました。

  お諮りいたします。

  ただいま設置されました蔵王町議会広報編集特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)基準第145項により、常任委員会から推薦された者となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方を指名したいと思います。

  暫時休憩いたします。

     午後1時27分 休憩

                                           

     午後1時28分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員会から齋藤英之君、齋藤喜蔵君、葛西 清君、教育民生常任委員会から三沢 茂君、加川 敦君、伊藤 東君。ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり蔵王町議会広報編集特別委員会の委員に選任することに決しました。

  この際、委員の選任に伴い委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により直ちに特別委員会を招集いたします。会議の場所は、第4委員会室といたします。

  暫時休憩いたします。

     午後1時29分 休憩

                                           

     午後1時38分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいま広報編集特別委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  委員長に葛西 清君、副委員長に加川 敦君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

議長(佐藤長成君) 日程第11、仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙を行います。

  お諮りします。

  選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決定しました。

  お諮りします。指名の方法につきましては、議会運営(先例)基準第57項により議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長が指名することに決定しました。

  仙南地域広域行政事務組合議会議員に、松ア良一君を指名いたします。

  お諮りいたします。ただいま議長が指名いたしました松ア良一君を仙南地域広域行政事務組合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました松ア良一君が仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました。

  ただいま仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました松ア良一君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の旨を告知いたします。

  仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました松ア良一君をご紹介いたします。ご挨拶をお願いいたします。松ア良一君。

5番(松ア良一君) ただいまは仙南地域広域行政事務組合議会議員ということでご承認を賜り、大変ありがとうございます。

  ご承知のとおり、ただいま仙南クリーンセンターあるいはこれから斎場の2カ所の建設、いろんな形でこれから人口減少化社会の中にあって、広域行政が連携を深めていくその役割はますます深くなっていくのではないかなと、そうした中で研さんを深めながら、政策の提案もしてまいりたいなと、このような思いで立候補させていただきましたので、今後しっかり頑張ってまいりたいと思いますので、皆様どうぞご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

議長(佐藤長成君) 以上で仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙を終わります。

                                           

     日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

議長(佐藤長成君) 日程第12、白石市外二町組合議会議員の選挙を行います。

  お諮りします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決定しました。

  お諮りします。指名の方法については、議会運営(先例)基準第57項により議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。7番大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 議長の指名ということでなくて、議員からの推選ということで発議したいと思います。

議長(佐藤長成君) それでは、7番大沼昌昭君から動議として議長の指名推選ということでなくて、議員からの推選という申し出がありました。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。

  それでは、議員の方から指名推選をお願いします。7番大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 村上一郎議員を推選したいと思います。よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 暫時休憩します。

     午後1時45分 休憩

                                           

     午後1時46分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  7番大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) ただいま私が提出しました動議に関しては、撤回をいたしたいと思います。

議長(佐藤長成君) ただいま7番大沼昌昭君から動議の提出の撤回の申し出がありました。

  お諮りいたします。大沼昌昭君の撤回を認めてもよろしいでしょうか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) 異議なしということでありますので、大沼昌昭君の動議の撤回が承認されました。

  それでは、もう一度最初からお諮りいたします。

  お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決定しました。

  お諮りいたします。指名の方法につきましては、議会運営(先例)基準第57項により議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長が指名することに決定いたしました。

  白石市外二町組合議会議員に大沼昌昭君を指名いたします。

  お諮りいたします。ただいま議長が指名した大沼昌昭君を白石市外二町組合議会議員の当選人と定めることについてご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名しました大沼昌昭君が白石市外二町組合議会議員に当選されました。

  ただいま白石市外二町組合議会議員に当選されました大沼昌昭君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の旨を告知いたします。

  白石市外二町組合議会議員に当選されました大沼昌昭君をご紹介いたします。大沼昌昭君、ご挨拶をお願いします。

7番(大沼昌昭君) ただいま推選をいただきました大沼でございます。混乱させてしまいまして、大変申しわけございません。

  私、刈田病院の改革プランに2年ほどかかわっておりまして、その前にも委員になっておりましたので、きちんとした形で刈田病院の運営にきちんとした意見を述べていきたいなと思っております。これからも皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

議長(佐藤長成君) 以上で白石市外二町組合議会議員の選挙を終わります。

                                           

     日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

議長(佐藤長成君) 日程第13、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。

  選挙の方法は、議会運営(先例)基準第55項の規定により、投票により行います。

  お諮りします。投票は立候補者による所信表明演説後に行うことにしたいと思いますが、質疑は行わないことにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、投票は立候補者による所信表明演説後に行いますが、質疑は行わないことに決定しました。

  宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙に立候補される方は挙手を願います。

     〔12番 加川 敦君及び14番 平間武美君 挙手〕

議長(佐藤長成君) ただいま12番加川 敦君、14番平間武美君が立候補いたしましたので、挙手順に所信表明演説を5分以内で行いたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、挙手順に所信表明演説を5分以内で行うことに決定しました。

  これより立候補者による所信表明演説を行います。

  なお、演説は5分以内といたします。4分経過時点でベルによりお知らせします。

  それでは、同時に挙手でありましたので、議席順にお願いします。最初に、加川 敦君の所信表明演説を行います。加川 敦君、登壇願います。

     〔12番 加川 敦君 登壇〕

12番(加川 敦君) 加川 敦でございます。

  今回、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に立候補させていただきました。どうぞ皆さんご承認いただきますようお願いいたします。

  私は、コンピューター技術者として勤務してまいりましたが、宮城県に帰県した後、税理士事務所で社会保険、労働保険等の勉強をさせていただきまして、平成22年から当時の社会保険庁、日本年金機構に勤務いたしております。すなわち、社会保障に対する知識と経験を持っていると考えております。

  また、2年前に蔵王町におきましてNPO法人蔵王町協働会を設立いたしまして、既に2年間活動しておりますが、高齢者及び介護施設の支援をいたしております。そこで、現場の問題、ニーズなどを身をもって感じている次第でございます。

  皆様、ここのところ介護保険法の改正に伴いまして、町の改定、町の決め事が宿題がたくさんあるということをご存じでしょうか。簡単に言いますと、介護度の軽い方は施設には入りにくいと。町において運営する介護予防、日常生活支援総合事業と言うそうですけれども、これを立ち上げなさいと宿題があります。それで、昨年この準備委員会が蔵王町でも立ち上がりまして、介護施設とか実際にもう既に活動されている団体、それから民生委員などによりまして、会議を1年間持ちました。そのとき私、蔵王町のほうから委員長を拝命いたしまして、務めているものでございます。そんなことから、私既に平成29年4月、もう1年しかないんですけれども、そのときに日常生活支援総合事業を立ち上げなさいと国の宿題がありますところから、今後とも継続してこの事業を推進したいなと思っております。

  私何回か議会を傍聴させていただいたり、議事録を見せていただきましたが、この議会において余りこの問題は議論されていなかったなということをちょっと不思議に、あるいは残念に思っておりました。私既に活動しておりますところと、あと宮城県の保健福祉部の主催するところの事業に会員になっておりますことなどから、どうぞ今回の宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員にさせていただきますようにお願いいたします。また今までとは違った観点で、町の福祉向上あるいは総合事業を具体的に立ち上げるように推進したいと思っております。

  以上でございます。どうぞよろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 次に、14番平間武美君の所信表明演説を行います。平間武美君、登壇願います。

     〔14番 平間武美君 登壇〕

14番(平間武美君) このたび宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に、蔵王町議会議員代表といたしまして立候補いたしました平間武美でございます。

  後期高齢者医療広域連合議会がどういうものかということは、私2期4年間蔵王町議会議員代表といたしまして仙台のほうで話し合いを持ってまいりました。年2回、全員協議会と議会、予算・決算議会で通算4回があります。その中におきまして、蔵王町の問題となっている後期高齢者問題、あるは介護の問題、これは議会内で話し合うべきであります。議会内で話し合って解決をしていく、それが議員としての役目であります。その上で、後期高齢者医療広域連合議会というのは宮城県の35市町村の代表者が集まってつくられています。そして、今現在4つの会派がつくられております。一つは県北の会、それから県央会、県央会というのは仙台中央、それからグループさくら、これは仙南地方、そしてけやきの会というのがあります。けやきの会というのは、主に日本共産党議員でつくっている会派であります。昨年まで8名でしたが、今現在は6名。この中におきまして、何を話し合ってきたか。町のことではありません。広域連合議会というのは、宮城県全体の後期高齢者のことに関して、あるいは介護のことに関して話し合いを持ってきたわけです。主に3.11の、5年前の東日本大震災、あのときに被害を受けた沿岸部の方々、特に後期高齢者の方の医療費免除、こういうことを要求してまいりました。ところが、会長である奥山恵美子さんはこの3月で国の方針に従ってその被害者援助金を打ち切るというようなことを言いました。これに反対したのは、我々日本共産党がつくっているけやきの会であります。ですから、もう一人の方の立候補者は無所属でありますから、恐らく自民党系に入らされると思います。そうなったときに、その会派の中でその意見が通るかどうか。恐らく通らないでしょう。私は現状をよく知っていますので。ですが、その中において蔵王町の議会の中の介護あるいは後期高齢、これを改善していくというのは大変すばらしいことだと思います。しかし、蔵王町議会を代表して、宮城県の後期高齢者連合というところでの発言となると、これまた全然違うものです。ですから、やはりここは4年間経験をしてきた私平間武美を、後期高齢者医療の蔵王町議会代表議員として選出していただきますよう先輩・同僚議員の賛同を求めまして、私の立候補とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で所信表明演説を終了します。

  続いて、投票を行います。

  議場を閉鎖いたします。

     〔議場閉鎖〕

議長(佐藤長成君) ただいまの出席議員数は15名であります。

  次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に1番齋藤英之君、2番村上一郎君を指名いたします。

  投票用紙を配付いたします。

     〔投票用紙配付〕

議長(佐藤長成君) 念のため申し上げます。

  投票は、単記無記名であります。候補者氏名のみを記入してください。

  なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の案分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票ほか他事記載については無効投票といたします。

  投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。

  投票箱を点検いたします。

     〔投票箱点検〕

議長(佐藤長成君) 異状なしと認めます。

  これより投票を行います。職員の点呼に応じ順次投票を願います。点呼を命じます。

     〔点呼、投票〕

議長(佐藤長成君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  開票を行います。

  1番齋藤英之君、2番村上一郎君、開票の立ち会いをお願いいたします。

     〔開 票〕

議長(佐藤長成君) 選挙の結果を報告いたします。

 投票総数      15票

  うち有効投票      15票

    無効投票       0票

  有効投票中

    平間武美君      8票

    加川 敦君      7票

  以上のとおりであります。

  この選挙の法定得票数は3.75票であります。よって、平間武美君が宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。

  議場の閉鎖を解きます。

     〔議場開鎖〕

議長(佐藤長成君) ただいま宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました平間武美君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。

  宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました平間武美君をご紹介いたします。ご挨拶をお願いいたします。

14番(平間武美君) このたび宮城県後期高齢者医療広域連合議会、蔵王町議会代表議員に選出されまして、まことにありがとうございます。過去4年間の実績というものを買っていただきまして、本当にありがとうございます。今後とも、これから少子高齢化の波の中で、75歳以上の人口がどんどんふえていくと、蔵王町も高齢化率が31%を超えました。そういうことにおきましても、大事な後期高齢者広域連合議会ですから、蔵王町を代表しまして今後とも頑張っていきたいと思います。皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

議長(佐藤長成君) 以上で宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を終わります。

  ここで10分間休憩いたします。

     午後2時10分 休憩

                                           

     午後2時20分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  日程により議事を進めます。

                                           

     日程第14 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第14、諸般の報告をいたします。

  本第2回定例会に町長から議案第2号から議案第33号までの32件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。

  次に、総務経済常任委員会、教育民生常任委員会、広報広聴常任委員会において委員長及び副委員長の互選が行われたほか、議会委員会条例に基づく議会運営委員会の構成及び広報編集特別委員会の設置並びに構成が行われ、さらに法令等に基づき一部事務組合等議員の選挙を行った結果は、休憩中にお手元に印刷配付した議会構成役職一覧表のとおりであります。

  次に、教育委員会教育長から平成27年度蔵王町教育の基本方針に関する教育委員会点検評価報告書の提出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、代表監査委員より平成2712月、平成28年1月分の例月出納検査の結果について報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、外門 清君から白石市外二町組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、馬場勝彦君から仙南地域広域行政事務組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、仙南地方町村議会議長会長より自治功労者としてお手元に配付のとおり表彰されましたので、報告いたします。

  次に、本第2回定例会に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、町長から招集の挨拶があります。町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 3月会議の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  皆様におかれましては、平成28年2月28日執行の蔵王町議会議員一般選挙において、厳しい選挙戦を勝ち抜き、見事当選の栄に浴され、心よりお祝いを申し上げますとともに、町民の代表として住みよい地域づくりに邁進されることを大いに期待するものであります。

  合わせて、先ほど再選されました佐藤長成議長と馬場勝彦新副議長にお祝いを申し上げますとともに、議会活性化に向けてさらなるご活躍をご期待申し上げる次第であります。

  さて、平成23年3月11日に発生いたしました沿岸部を中心に甚大な被害をもたらしました東日本大震災から、早いもので間もなく5年目を迎えようとしております。一昨年、宮城県では3月11日を「みやぎ鎮魂の日」と定め、多くの犠牲者の方々に追悼の意をあらわすとともに、震災の記憶を風化させることなく、後世に語り継ぐため、各地で追悼式などが行われることになっており、本町においても午後2時46分に町内一斉にサイレンを鳴らし、黙禱をささげることにしております。

  連日報道されるとおり、沿岸部を中心にした各地で復興に向けたつち音が日々高まる一方で、歯どめのかからない人口減少や、新たなコミュニティーづくりなど、ハード・ソフト両面でまだまだ山積する課題は多く、被災されたご家族の方々が一刻も早く生活基盤を取り戻し、新たな出発ができることを心から願いながら、継続的な支援を行ってまいりたいと思っております。

  今後の町の展望におきましては、後ほど施政方針表明の中で詳しく述べたいと存じますが、蔵王山の火山活動活発化を初め、さまざまな自然の驚異を真摯に受けとめ、第四次長期総合計画の後期計画と合わせて、地方創生、TPP対策、防災・減災対策など、各種施策を積極的かつ継続的に推進してまいりたいと意を新たにしております。

  改選後初めての会議となる本会議では、歳入歳出それぞれ563,000万円に及ぶ平成28年度一般会計当初予算や条例の制定並びに一部改正、補正予算など、議案第2号から第33号まで32議案を上程させていただきます。つきましては、全議案とも慎重審議の上、可決決定くださいますようお願いを申し上げるとともに、議員の皆様におかれましては健康に留意され、新たな体制のもと、町政発展のためになお一層ご活躍されることを改めてご祈念申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 次に、ここで議会運営(先例)基準第32項により、説明員の自己紹介をしていただきたいと思います。説明員名簿順に、職、氏名程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。議席のマイクを使用して、まず町長からお願いいたします。

町長(村上英人君) 3期目をさせていただいております蔵王町長の村上英人です。特に初めての4人の議員さん、ひとつお手やわらかにどうぞお願い申し上げます。

副町長(齋藤俊一君) 副町長の齋藤俊一です。宮字東又1164歳、4年目となります。よろしくお願い申し上げます。

代表監査委員(伊藤悦雄君) 代表監査委員の伊藤と申します。地区は永野地区でございます。ことしで3年目になりますけれども、議員の皆様のご指導、ご鞭撻をひとつよろしくお願いします。

教育長(佐藤茂廣君) 教育長の佐藤茂廣と申します。これからいろいろ教育関係について皆様にご指導、ご助言をどうぞよろしくお願いしたいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

選挙管理委員長(佐藤 照君) 選挙管理委員長の佐藤 照でございます。出身は東根でございます。今後ともよろしくお願いいたします。

農業委員会長(平間 博君) 農業委員会の会長を務めております平間 博と申します。行政区は永野西区でございます。議員の皆様のさらなるご指導、ご協力を切にお願い申し上げます。

会計管理者兼会計課長(北沢廣男君) 会計管理者の北沢廣男です。出身は円田中です。よろしくお願いします。

総務課長(佐藤雄司君) 総務課長の佐藤雄司でございます。よろしくお願いいたします。出身は向山でございます。

まちづくり推進課長(平間喜久夫君) まちづくり推進課長の平間喜久夫と申します。議会のほうの担当窓口ということでございます。どうぞよろしくお願いします。現在、宮司のほうに住んでおります。

町民税務課長(我妻清志君) 町民税務課長の我妻と申します。課長として2年目でございます。出身は沢内区でございます。よろしくお願いいたします。

保健福祉課長(我妻 敦君) 保健福祉課長の我妻 敦でございます。宮司区に住んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。

環境政策課長(山崎恒男君) 環境政策課長の山崎恒男と申します。行政区は永野でございます。よろしくお願いいたします。

農林観光課長(村上正文君) 農林観光課長の村上正文と申します。円田表区在住でございます。よろしくお願いいたします。

建設課長(高野正人君) 建設課長の高野正人と申します。建設課3年目でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

上下水道課長(芦立敏彦君) 上下水道課長の芦立敏彦です。行政区は宮です。3年目になります。よろしくお願いいたします。

教育総務課長(菅野和茂君) 教育総務課長の菅野和茂でございます。教育総務課1年目でございます。よろしくお願いいたします。出身行政区は新町区でございます。

生涯学習課長(近江忠彦君) 教育委員会生涯学習課長の近江忠彦と申します。住んでいるところは永野区であります。ございんホールのほうで事務をとっております。どうぞよろしくお願いします。

病院事務長(阿部 宏君) 蔵王町国民健康保険蔵王病院、事務長の阿部です。けさから花粉症で鼻水がとまりません。帰ったら早速薬を出してもらおうと思っています。蔵王病院をひとつよろしくお願いします。

環境保全専門監(岩渕 明君) 環境保全専門監の岩渕 明と申します。行政区は小村崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

防災専門監(今村敏男君) 総務課防災専門監の今村敏男と申します。小村崎区在住でございます。よろしくお願い申し上げます。

建設課参事(伊藤 実君) 建設課参事の伊藤 実です。よろしくお願いします。

建設課参事(佐藤耕造君) 建設課参事の佐藤耕造です。地区は円田の表区です。よろしくお願いします。

保健福祉課参事(芦立信介君) 保健福祉課参事の芦立信介と申します。平沢に住まいしております。どうぞよろしくお願いいたします。

上下水道課参事(伊藤雅浩君) 上下水道課参事の伊藤雅浩と申します。出身は、実家は円田入になっております。よろしくお願いします。

上下水道課参事(我妻 仁君) 上下水道課参事、我妻 仁です。行政区は向山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第15 行政報告

議長(佐藤長成君) 日程第15、行政報告を行います。

  町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。

町長(村上英人君) はじめに、総務経済部門の行政についてご報告を申し上げます。

  まず、今後における蔵王町火山防災対策についてご報告を申し上げます。

  蔵王山の火山活動の状況は、昨年8月以降、活動が静穏化しておりましたが、本年1月に火山性微動が3回発生するなど、長期的に見ると火山活動はまだやや高まった状態であるとして、仙台管区気象台では今後の火山活動の推移に注意を呼び掛けているところであります。

  そのような中、2月8日に開催された「第3回蔵王山火山防災協議会」において、危険度を5段階で表す「噴火警戒レベル」の導入が正式に決定されました。今後、気象台のシステム改修や山麓の自治体による住民説明、防災対策の準備作業などに3カ月程度要すると見られ、仙台管区気象台では早ければ5月の上旬に運用開始を見込んでおります。

  また、協議会では昨年6月の火口周辺警報の解除後も、自主規制として馬の背登山道と賽の磧登山道の一部を立ち入り制限しておりますが、火山活動が現状のまま推移すれば、馬の背登山道に避難路を整備し、8月までに立ち入り規制を解除すること、賽の磧登山道については噴火警戒レベルの運用開始後に一部の規制を解除することも了承されました。

  さらに、会議は自衛隊に災害派遣要請する基準など、救助対策を盛り込んだ噴火警戒レベル用に再編した「蔵王山火山防災対策」も決定され、平成28年度においては同協議会で4月に噴火警報の情報伝達訓練を実施し、11月までに「火山防災マップ」を作製することにいたしました。

  今後も火山活動の情報に注意を払うとともに、住民に対する注意喚起や防災情報の提供を充実させ、災害発生時における万全な体制づくりをさらに講じてまいりたいと考えているところであります。

  次に、「パラオ共和国『未来への交流・絆』訪問団派遣事業」についてご報告申し上げます。

  本事業は、町制施行60周年に当たり、本町と歴史的なつながりが深いパラオ共和国と今後の交流を進めていくための環境を整えたいという目的で、1月16日から20日にかけて実施したものであります。

  訪問団は、私を団長に公募による町民10名及び町職員2名の計13名で構成し、パラオ到着初日の1月17日には太平洋戦争で1万1,000人余りの日本兵が玉砕したとされるペリリュー島を訪問し、慰霊を行いました。

  18日はベルズ副大統領、クワルティ国務大臣、ソアラブライ教育大臣及びエルベデエル官房長官など、政府高官を表敬訪問いたしました。

  帰国前日の19日は、シニア・シチズン・センター、ミューンズ小学校を訪問し、地域の人たちと交流を図ったほか、4人の団員の生まれ故郷である日本人開拓地跡などを視察いたしました。

  パラオ滞在中は、シニア・シチズン・センターの高齢者が君が代や童謡など日本の歌を次々と披露し、さらには流暢な日本語で歓迎を受けたほか、いろいろな場面でパラオの人たちがとても親日的であることを感じることができました。

  また、河北新報及び東日本放送の記者、カメラマンが同行取材し、新聞、テレビでこの事業が大きく報道され、本町のイメージアップとPRにつながったものと考えているところであります。

  今後の交流事業については、ベルズ副大統領から、私が提案した2020年東京オリンピックのパラオ選手団の事前合宿受け入れや、子供たちの相互訪問について前向きなお話をいただいたほか、同国北部のガラルド州と友好関係を築いてほしいという提案を受けたところでもあります。

  クワルティ国務大臣からは、選手団の事前合宿にとどまらず、もっと早い時期の強化合宿についても受け入れを打診されたところであります。

  以上のとおり、本事業につきましては訪問前に想定していた以上に大きな成果を得ることができたと考えているところであります。

  今後、駐日パラオ共和国大使館や国・県及び本事業に協力いただいたパラオ在住の日本人ガイド・通訳の方などの協力をいただきながら、交流事業を具体化してまいりたいと考えているところであります。

  次に、ホストタウン1次登録決定についてご報告を申し上げます。

  ホストタウンは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、参加国・地域と人的・経済的・文化的な相互交流を行う自治体を、申請に基づき国が登録を決定するものであります。

  本町では、2年前から歴史的なつながりの深いパラオ共和国に対し、東京オリンピックの事前合宿受け入れなどについて、フランシス・マツタロウ駐日全権大使と話し合いを進めていたほか、平成2612月にはトミー・レメンゲザウ大統領と東京都内で面談し、非公式ではありますが大統領から前向きなお話をいただいていたところであります。

  こうした背景を踏まえ、昨年9月に募集が始まったホストタウンについて、12月8日に宮城県を通じて申請を行った結果、冒頭に申し上げたとおり1月26日付で1次登録が決定されたところであります。

  この結果、パラオ共和国との交流事業やオリンピック・パラリンピックの関連イベント開催費用などについて、国から2分の1の財政支援が受けられるようになり、オリンピック選手の合宿受け入れのほか、子供たちの相互訪問など、パラオ共和国との交流促進について財政面においても環境が整ったところであります。

  なお、パラオ共和国では4年前のロンドンオリンピックには陸上、水泳、重量挙げ、柔道に5人の選手が出場しております。東京オリンピックにおいても、出場選手はロンドンと同程度と考えておりますが、強化合宿や事前合宿の受け入れに当たっては宮城県や近隣の自治体、大学などのご協力をいただき、より良い練習環境を整えられるよう努めることで、クワルティ国務大臣が話されていた「パラオ初のメダル獲得」という悲願達成にも協力できればと考えているところであります。

  次に、地域経済循環創造事業交付金事業の進捗状況についてご報告を申し上げます。

  本事業については、「資源循環型炭化鶏糞供給事業」に対し、平成26年5月に国の交付金が交付決定され、平成26年議会定例会6月会議において補正予算が可決決定されたところでありますが、その後、建設場所の変更等による事業の遅れが生じたことから、27年度へ繰り越したところであります。

  事業内容につきましても、昨年8月の議員全員協議会においてご説明申し上げたとおり、当初の計画を変更し、炭化籾殻(くん炭)を製造し、鶏糞に混ぜることで養鶏場周辺の悪臭軽減と、発酵鶏糞の資源循環を進めることになっております。

  現在、工場の建設工事が進んでおり、3月20日には完成し、事業が開始される予定になっております。

  また、炭化籾殻を使った鶏糞の悪臭軽減については、実証実験の結果、一定の効果が確認されたところであります。

  今後も、資源循環型社会の形成、循環保全及び町の活性化のため、事業が円滑に推進できるよう、事業者を指導してまいりたいと考えているところであります。

  次に、台風18号による農業用施設及び公共土木施設の災害復旧事業進捗状況についてご報告を申し上げます。

  台風18号による災害復旧事業につきましては、被害を受けた83カ所中、国庫補助災害復旧事業対象として農道等の農業用施設4カ所、町道などの公共土木施設5カ所の計9カ所を申請し、査定を受けたことは、昨年の12月会議の行政報告でご報告申し上げたところであります。

  現在、災害決定箇所9カ所を3工区に取りまとめ、工事請負契約を締結し、施工中でありますが、工事の完成は7月末となる予定であることから、今定例会に繰越明許の措置を提案しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

  次に、町道湯口線道路改良事業整備状況についてご報告を申し上げます。

  町道湯口線道路改良事業につきましては、本年1月に一部の用地買収並びに物件移転補償契約を締結し、事業を進めているところであります。現在、所有者による物件の撤去並びに移設を実施していただいておりますが、全ての撤去が完了するのは6月末となる予定であることから、本定例会に繰越明許の措置を提案しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

  次に、大雪災害対策について、ご報告を申し上げます。

  今年1月18日の大雪により、町内ではパイプハウス42棟(30経営体)と農業用倉庫1棟(1経営体)が湿った雪の重みで倒壊する被害が発生したほか、ハウス内で栽培していたホウレンソウやチンゲンサイなどの作物13アール分が被害を受け、被害総額は5,663万円にのぼりました。

  この中には、2年前の2度にわたる豪雪でパイプハウス倒壊の被害を受け、国・県・町の補助金を受けて経営再建したばかりの施設も7棟(6経営体)含まれており、大変危惧しているところであります。

  2年前の豪雪災害の際、被災農業者向け経営体育成支援事業によって、被災施設の再建を行い、営農を継続している経営体は、再建したパイプハウス等の施設を最低限耐用年数期間までは適正に維持管理する責任を負うことになっております。したがいまして、今回再度被災した経営体が施設を再建せずに、倒壊したままの状態や撤去のみを行った場合は、補助金を返還しなければならなくなります。

  町では、再被災者を含めた今回の被災者支援措置として、昨年9月の豪雨災害対策と同様にみやぎ仙南農業協同組合に対し、大雪災害応急資金を創設した上で、借入金の利子を町とJAが2分の1ずつ補給し、実質無利子で利用できるよう要請いたしたところであります。この資金対策を通じて、被災経営体の一日も早い経営再建を後押しして参りたいと考えているところであり、今定例会に関連する補正予算を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

  次に、有害鳥獣対策についてご報告を申し上げます。

  平成27年度の有害鳥獣捕獲状況は、平成28年2月15日現在でイノシシ162頭、クマ17頭、サル3頭、カワウ10羽、カラスなど鳥類193羽であり、また昨年4月から供用開始した蔵王町有害鳥獣解体場の利用状況は、捕獲したクマ、サル、カワウが100%、イノシシが88%となっております。

  イノシシの捕獲頭数は、実施隊員の献身的なご協力により、年々増加しているものの、それを上回る速度でイノシシの個体が増殖し、農作物等の被害も拡大するなど、非常に苦慮しているところでありますが、今後も実施隊長などと対策を検討しながら捕獲活動を強化してまいりたいと考えているところであります。

  また、近年蔵王エコーライン沿線の滝見台付近でサルの出没が確認されていますが、この1年間では宮城蔵王ロイヤルホテル周辺や永野西区、山ノ入区からも目撃情報が寄せられるようになりました。このため、鳥獣被害対策実施隊のご協力を得て、昨年6月から平日に朝夕2回の巡視活動を行い、サルを見つけたらすぐに駆除する体制を整え、3頭を駆除したところであります。

  なお、平成28年度からのサル対策として、宮城・山形・福島3県の12市7町で構成する南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会に対策費用を負担し、同協議会の事業として捕獲活動などを大幅に強化してまいりたいと考えているところであります。

  次に、プレミアム付商品券発行事業についてご報告を申し上げます。

  国が行う地域住民生活等緊急支援のための交付金事業(地域消費喚起・生活支援型)を活用し、蔵王町商工会が事業主体となって発行した「プレミアムざおうさまホット商品券」の平成28年2月15日現在における利用額は4,2443,500円で、利用率は98.9%となっております。

  また、町内のさまざまな店や事業所に経済効果が広く波及するように、一般小売店及び中規模店のどちらでも使える「A券」と、一般小売店のみで使える「B券」を半額ずつセット販売したところ、一般小売店での使用が60.5%、中規模店での使用が39.5%となりました。お中元や年末年始時期における町内の個人消費拡大に大きく寄与したものと考えているところであります。

  次に、教育民生部門の行政についてご報告を申し上げます。

  まず、高齢者地域見守りに関する協力協定についてご報告を申し上げます。

  町は、昨年1217日に、町内に支店を持つ金融機関及び郵便局と、「高齢者地域見守りに関する協力協定」を締結いたしました。この協定は、高齢者が安心して自立した生活を営めるように、それぞれの金融機関や郵便局が行う業務活動を通して、地域の見守り活動を行うものであります。

  具体的には、「新聞や郵便物が何日分も溜まっている」「日中にもかかわらず外灯が点灯したままとなっている」など、通常の生活では見受けられない異変が発生していると感じられた場合には、町への連絡、また緊急時には救急や警察への通報も行っていただくものであります。今回の協定により、町では8事業所との協定締結となったところであります。

  今後においても、官民がそれぞれの役割の中で協力し合い、地域全体を見守りながら、「高齢者が安心して暮らせるまちづくり」に向けて一層取り組んでまいりたいと考えているところであります。

  次に、平成28年蔵王町成人式についてご報告を申し上げます。

  1月10日に、新成人の門出を祝福し、社会人としての自覚を促すために、「平成28年蔵王町成人式」をございんホールを会場に挙行いたしました。

  今年は対象者113名のうち97名が出席したほか、「母国のために役立ちたい」と高い志を持って町内の企業に就業しているインドネシアの新成人3名も出席をいたしました。

  式典の中では、新成人による実行委員会が作成した小中学校時代の思い出のアルバムをまとめた「フォトスライド」が上映され、新成人や保護者の方々に大変好評でありました。

  明日の蔵王町を担っていく新成人に大いなる期待を感じたところでもあります。

  次に、蔵王町B&G海洋センター増築工事についてご報告を申し上げます。

  今年度、公益財団法人B&G財団からの助成金を受け、60席の観覧席を設けるなど、アリーナ及び事務室の増改築工事を行ってまいりましたが、2月25日に竣工となりました。

  4月12日にはリニューアルオープンを記念し、同財団の梶田会長など関係者をお招きし、記念式典を開催することとしているところであります。

  また、こけら落としとして、「地元中学生男子のバレーボール親善試合」と、「仙台ベルフィーユによるバレーボール教室」を予定しているところでもあります。

  今回の増築により、更に身近で使いやすい施設としてご利用いただけるものと考えているところであります。

  次に、志教育実践事例発表会の開催についてご報告を申し上げます。

  本年度、蔵王町教育委員会は、宮城県教育委員会から「志教育支援事業推進地区」に指定されております。この事業の一環として、1月27日水曜日にふるさと文化会館において、町内の小・中・高校生をはじめ、多くの教育関係者などが参加して、「ふるさとに誇りを持ち、夢に向かって自分をいかすざおうっ子」のキャッチフレーズのもと、志教育実践事例発表会を開催したところであります。

  当日は、代表児童・生徒による志教育活動の実践事例発表が行われたほか、講師に長野県上田情報ビジネス専門学校副校長の比田井和孝氏をお招きし、「何のために働くのか」と題した基調講演をいただいたところであります。

  志教育の推進は、蔵王町の良さである学校・家庭・地域の連携をこれまで以上に強いものとし、さらには未来の蔵王町を担う子供たちの健やかな成長に大きな効果があるものと考えているところであります。

  次に、教育総務課のふるさと文化会館への事務室移転についてご報告を申し上げます。

  現在、教育総務課と生涯学習課は別棟に事務室を設け、事務を執行しているところでありますが、今般、町民の利便性向上と教育行政の効率化を図るため、4月1日から教育長室と教育総務課事務室をふるさと文化会館内に移転することとしたところであります。

  教育長室、教育総務課、そして生涯学習課が同じフロアで執務することで、これまで以上に充実した教育行政を期待しているところであります。

  以上申し上げまして、行政報告とさせていただきます。

                                           

     日程第16 町長の施政方針表明

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第16、町長の施政方針表明を行います。町長。

町長(村上英人君) 続きまして、施政方針を述べさせていただきます。

  平成28年蔵王町議会第2回定例会が開催されるに当たり、ご審議いただきます平成28年度一般会計予算をはじめ、各議案の説明に先立ち、町政運営に対する私の基本的な考え方を申し述べ、町民の皆様、議員の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

  はじめに、時の経つのは早いもので、間もなく東日本大震災から5年目の「3月11日」を迎えようとしております。犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、沿岸部市町村の一日も早い復興を心より願うものであります。

  さて、本日ここに出席されております議員の皆様は、先の選挙戦を乗り越えられ、町民の負託に応えていこうという決意を新たにしているのではないかとお察し申し上げるところであります。

  一方、私は町長に就任してから12年目という3期目最後の年を迎えております。この3期目、仕上げの年を迎えるに当たり、二元代表制により運営される地方自治体の代表として、議員の皆様と手を携え、場合によっては大いに議論を交わしながら、皆様と同様に町民の負託に応えていく決意を新たにしているところであります。

  まず、第189回国会における安倍総理の施政方針演説では、2年間の「三本の矢」の経済政策は確実に成果を上げていると述べているとおり、さまざまな経済指標においてわが国の経済情勢は比較的安定しているとされております。

  また、外国人観光客の急増により、経済的に大きな恩恵を受けている地域もあることは、連日マスコミで取り上げているとおりであります。

  しかしながら、本町においては多くの町民の皆様はこうした経済情勢を実感できていないのではないかと感じているところでもあります。

  基幹産業の1つ「農業」においては、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が今後の農産物の市場価格等にどのような影響を及ぼすか計りかねる中、米価の大幅な下落や生産調整における補助金の減額などにより、将来の展望が見通せない状況ではないかと考えております。

  もう1つの基幹産業「観光」においては、東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故の影響などで、国内では東北地方だけが外国人観光客が減少している中、昨年の蔵王山火口周辺警報発表の影響が残っており、厳しい状況が続いているのではないかと考えております。

  こうした現状を踏まえ、新年度においても地方創生事業等も活用しながら、農業、観光をはじめ、各種産業振興施策を実施していきたいと考えております。

  また、農家や個人事業主などが加入する国民健康保険については、新年度から保険税の税率を引き下げ、経済的負担の軽減を図ってまいります。

  東日本大震災で大きな被害を受けた方については、引き続き介護サービスを安心して受けられるよう、新年度も介護サービス利用者の一部負担金免除を継続してまいります。

  次に、防災・減災対策について申し上げます。

  ここ数年を振り返ると、平成23年の東日本大震災をはじめ、25年の春は観測史上に残る強風被害、26年2月には78年ぶりと言われる豪雪被害、昨年4月には蔵王山火口周辺警報発表と、私たちがかつて経験したことのない大きな災害などが立て続けに起きております。

  こうした中、本町では災害からの復旧・復興や防災・減災対策、さらに風評被害対策などについて比較的迅速に対応できたのではないかと考えているところであります。このことは、私が町長に就任当初から進めてきた行財政改革により、ある程度の基金を確保できていたことに加え、通年議会制度により迅速に必要な補正予算などを可決決定いただいたおかげではないかと考えております。議員の皆様方並びに行財政改革にご理解・ご協力いただきました町民の皆様に改めて深く感謝を申し上げる次第であります。

  私は、町民の生命と財産を守り、安心して暮らしていける環境を整えることは、行政にとって最重要課題であると認識しております。新年度においても、こうした考えから防災サイレン・スピーカの整備や、自主防災組織の設立支援などを強化するほか、地域と学校が連携した防災・減災教育などにも取り組んでまいります。

  次に、地方創生事業について申し上げます。

  昨年10月に実施した国勢調査の速報値では、本町の人口は1万2,324人になり、5年前に比べ533人、4.33%減少いたしました。減少の原因を分析すると、平成23年1月から2712月までの5年間で社会増減は83人の減、自然増減は533人の減になっております。

  このように、年々人口減少が進んでいる現状を踏まえ、「まち・ひと・しごと創生法」に基づく「蔵王町人口ビジョン」及び「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を昨年11月に策定し、新年度から地方創生事業に本格的に取り組んでいくことにしております。

  新年度においては、伝統こけし後継者育成事業、農畜産物の地産地消・6次産業化推進事業などを予算化し、地域の伝統産業の継承や、新たな販路開拓、ビジネス開発に官民協働で取り組んでいきたいと考えております。

  移住・定住促進については、みやぎ蔵王別荘協議会やNPO法人などと連携し、お試し移住モデル事業などに取り組んでいきたいと考えております。

  ふるさと納税については、新年度から民間のふるさと納税専用のインターネットサイトでの募集を開始すると共に、返礼品の種類を大幅に増やすなど、寄付金収入を増やしながら、町の特産品のPRに努めていきたいと考えております。

  国の平成27年度補正予算で創設された地方創生加速化交付金事業については、本年夏の仙台空港民営化を見据え、観光振興事業など2事業を申請し、採択されれば新年度に繰越事業として実施することにしております。

  次に、ホストタウンについて申し上げます。

  本町は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、参加国との人的・経済的・文化的な相互交流事業を実施する場合、国から財政支援を受けることができるホストタウンとして、本年1月26日付で1次登録を受けたところであります。

  相手国は、本町と歴史的なつながりがあり、本年1月に「未来への交流・絆訪問団」を派遣したパラオ共和国で、青少年の相互訪問事業やオリンピック選手の合宿受け入れなどの交流事業を実施したいと考えております。

  私は、訪問団の団長としてパラオ共和国を訪問し、本町の子どもたちにオーシャンブルーに囲まれた美しい景色の中で、親日的なパラオの人たちと交流することで、異文化を体験すると共に、日本の良さ、蔵王町の良さを再認識してほしいという思いを強くいたしました。

  また、南国パラオの子どもたちには、冬の蔵王町で雪遊びなどを体験してほしいと感じたところであります。

  パラオ共和国オリンピック選手の合宿受け入れについては、クワルティ国務大臣から直前の事前合宿だけでなく、国民の悲願である「パラオ初のメダル獲得」に向け、強化合宿も受け入れてほしいというお話をいただきました。

  今後の交流事業の進め方について、パラオ共和国関係者とスムーズに交渉できるような体制を早急に整えるとともに、町民の皆様と一緒に心のこもったおもてなしができるよう体制を整備していきたいと考えております。

  次に、平成28年度以降の財政運営の見通しについて申し上げます。

  地方自治体の財政状況は、一般的に各種財政指標及び地方債、基金の現在高などによって判断をいたします。本町の実質公債費比率、将来負担比率などの財政指標は、国が定める財政健全化判断比率を大幅に下回っており、健全であることを示しております。また、年々基金積立額は増加する一方、地方債の現在高は減少しているなど、現在のところ健全財政を維持できていると考えております。

  しかしながら、少子高齢化、人口減少により、長期的には町税収入や地方交付税などの歳入が減少していくと見込まれる中、医療・介護などの社会保障費の自然増に加え、高度経済成長期に集中的に整備した公共施設の老朽化に伴う維持補修費や更新費用の増加は避けることができない状況になっていると考えております。

  児童・生徒数の減少に伴い、学校再編など時代に合った教育環境の整備も急務であると考えております。

  蔵王病院、公立刈田綜合病院については、厳しい経営状況が続き、本町の負担が増えているところでもありますが、町民の生活を守るうえで、地域医療や二次医療・救急医療を維持していくことはとても重要なことだと思っております。

  仙南地域広域行政事務組合では、白石斎苑の建替え計画が進んでおり、平成29年度から建設負担金が増える見込みであります。更に、廃止した衛生施設については近い将来において解体に伴う負担が増えてくるものと考えております。

  以上申し上げたとおり、今後の見通しでは避けることができない歳出が増えてくる状況でありますが、将来にわたり本町が自立していくためには、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に掲げる「移住・定住の流れをつくる魅力ある地域づくり」や「結婚・出産・子育てしやすい環境づくり」などの政策課題にも積極的に取り組んでいく必要があると考えております。

  このように予想される今後の厳しい財政運営に対応するため、町民と行政が力を合わせ、最小の経費で最大の効果が発揮できるような「協働のまちづくり」を進めることが私に課せられた大きな使命であると考えております。3期12年目の最終年度を迎えるに当たり、私はこのような覚悟を持って、全力で町政運営に臨む決意であります。

  施政方針に続き、平成28年度の予算編成の基本的な考え方を申し上げます。

  平成28年度一般会計予算の総額は、前年度に比べて2.1%、1億2,000万円減の563,000万円といたしました。平成29年4月の操業開始を目指し建設を進めている「仙南クリーンセンター」の負担金について、平成27年度限りで措置された震災復興特別交付税の前倒し分がなくなったことに伴い、歳入では地方交付税、歳出では衛生費がそれぞれ減額になったことが、予算総額が減額になった要因であります。

  なお、平成28年度の主要事業・新規事業を一覧表として添付させていただきましたので、ご参考にしていただければ幸いであります。

  はじめに、主な歳入について申し上げます。

  まず、町税では、町民税は雇用情勢及び企業業績が比較的安定していると見込まれることから、前年度対比1.4%の増と見込んでおります。

  固定資産税については、過年度分の滞納整理が進んでいることに伴い、滞納繰越分の収入額も減少すると見込まれることから、前年度対比0.6%の減と見込んでおります。

  軽自動車税については、新年度から原動機付自転車などの税率が引き上げになることから、前年度対比9.5%の増と見込んでおります。

  地方消費税交付金については、最近の消費動向などを踏まえ、前年度対比12.6%の増と見込んでおります。

  地方交付税のうち、普通交付税は国の地方財政計画などを踏まえ、前年度より1億円増額とする一方、震災復興特別交付税については仙南クリーンセンター負担金に係る措置分を減額し、全体では1.7%の減と見込んでおります。

  国庫支出金については、土木費国庫補助金を前年度より減額する一方、地方創生事業に係る総務費国庫補助金、電気自動車充電施設設置に係る衛生費国庫補助金などを増額した結果、前年度対比2.7%増としたところであります。

  県支出金については、緊急雇用対策事業の終了などにより、前年度対比26.2%の減としたところでもあります。

  町債については、防災サイレン・スピーカ整備等の財源として、緊急防災・減災事業債を大幅に増額する一方、地方財政計画を踏まえ、臨時財政対策債を減額したことから、全体で16.6%の減としたところであります。

  最後に、繰入金については、B&G海洋センター増築工事の完成に伴い、公共施設等維持補修基金からの繰入れをなくしたことなどから、前年度対比19.0%減としたところであります。

  なお、年々多様化し、増加する財政需要に対処するため、財政調整基金からの繰入れを前年度より2,000万円増の1億8,000万円としたところであります。

  次に、歳出予算における主な事業について、第四次蔵王町長期総合計画に掲げる「施策の大綱」ごとにご説明申し上げます。

  まず、健やかなまちづくりに向けてであります。

  「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」においては、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」という項目を基本目標の1つに掲げ、具体的な施策とその数値目標を設定したところであります。

  本年4月から、地域福祉センター内に「子育て支援課」を新たに設置し、子育て支援の体制を強化することで、今まで以上にスピード感を持って各種施策を進め、この目標を達成していきたいと考えております。

  また、新年度において、地域福祉センター内に子育て支援センターを設置し、小さなお子さん連れでも気軽に来館し、育児相談や情報交換ができるような環境を整備することにしております。

  子ども医療費助成制度については、本年10月から対象年齢の上限を現在の15歳から高校を卒業する年代の18歳に引き上げ、制度の充実を図るほか、「すこやか養育助成金」「乳幼児紙おむつ券助成」など町独自の施策も継続し、子育て家庭の経済的支援に努めてまいります。

  インフルエンザ予防接種については、受験期を迎える中学3年生の無料化や、ゼロ歳児から中学2年生までの一部助成を継続してまいります。

  「あったか支援金」「母子・父子家庭医療費助成制度」についても、制度を継続し、ひとり親世帯の経済的支援に努めてまいります。

  保育サービスでは、保育室増築工事の完了に伴い、宮保育所の定員を15人増の90人とし、永野保育所と合わせて全体で165人に増員し、保育ニーズの増加に対処してまいります。

  児童館においては、新年度で円田児童館のトイレ改修、平沢児童館の屋根改修を行い、施設の利便性向上に努めてまいります。

  地方創生事業として実施する「子育て世代健康応援事業」については、食育や運動を通じて、子育て家庭の健康的な暮らしをサポートできればと考えております。

  高齢者や障がい者の福祉施策については、新たに精神障がい者の外出支援事業(タクシー利用料助成)を開始するほか、食の自立支援事業(配食サービス)、介護用品給付事業、障害者地域生活支援事業など、各種支援事業を継続し、よりきめ細かな各種サービスの提供に努めることにしております。

  地域医療の充実に向けては、地域の医師会、歯科医師会などと連携しながら、休日診療、救急診療の体制を維持すると共に、蔵王病院の体制強化を図り、必要な時に必要な治療を受けることができる医療体制を維持していきたいと考えております。

  次に、学び楽しむまちづくりに向けてであります。

  スポーツ振興については、新年度からB&G海洋センター内にスポーツ振興課を新たに設置し、スポーツ推進計画の策定に着手するなど、子どもから高齢者の方まで、より多くの人がスポーツに親しみ、健康で明るく暮らしていただけるよう、体制を強化することにしております。

  こうした中、本町は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会におけるホストタウンの1次登録を受けたことにより、国際交流やスポーツイベント開催などを実施しやすい環境が整ってきたところであります。パラオ共和国との交流計画などを早急に策定し、町民の皆様と行政が一体となって、各種事業を進めていきたいと考えております。

  スポーツイベントでは、昨年に続き11月に三遊亭円楽杯ゲートボール交流大会を開催するなど、引き続きスポーツの振興と交流人口の増加を図っていきたいと考えております。

  学校再編については、昨年12月9日付で町長事務部局と教育委員会の職員で構成する「小中学校再編庁内検討委員会」から、中学校の統合について検討結果の報告を受けたところであります。

  この報告では、児童・生徒数の推移や、昨年10月に策定した「蔵王山の噴火活動が活発化した場合の避難計画」などを踏まえ、多面的に検討した結果、3つの中学校のうち遠刈田中学校と円田中学校の統合を優先し、速やかに実施すべきであるとされております。この案をたたき台に、早急に有識者で組織する「小中学校再編実施計画策定委員会」で検討いただいたうえで、新年度のなるべく早い時期に総合教育会議において方針を決定したいと考えております。

  学校教育については、スキー教室や地域の人と合同で実施する防災訓練などを継続し、すべての児童・生徒が蔵王町の自然・文化・歴史に慣れ親しみ、創造性と人間性豊かな子どもに育つような環境整備に努めてまいります。

  さらに、外国語指導助手による英語教育の充実や、学び支援コーディネーター事業による学習支援、学校図書支援員による学校図書室の機能充実など、児童・生徒の学力向上に向けた取り組みを継続することにしております。

  また、特別教育支援員9名を配置し、特別な支援を必要とする児童・生徒一人ひとりのニーズに適切に対応するほか、スクールソーシャルワーカーやいじめ防止専門委員会を設置し、児童・生徒の健全育成に努めてまいります。

  施設の整備では、小学校の教室に計画的にエアコンを設置することにし、新年度においては永野小学校の低学年教室に設置いたします。また、宮小学校相撲場屋根修繕工事、円田中学校雨漏り修繕工事、宮幼稚園屋根・床修繕工事などを実施し、施設の適切な維持管理に取り組んでまいります。

  生涯学習分野では、ふるさと文化会館の太陽光発電システムを改修するほか、多目的ホールの映写機をより鮮明なブルーレイ対応のプロジェクターに更新し、利便向上を図っていくことにしております。

  次に、美しい快適なまちづくりに向けてであります。

  地球温暖化が進むとされる中、環境問題は全世界の人々が共通で取り組むべき大きな課題とされており、昨年フランスで開催された「気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」においては、気候変動に関する2020年以降の新たな国際枠組みであるパリ協定が採択されたところであります。

  本町においては、地球環境にも配慮した循環型地域社会の形成を目指し、平成23年度から住宅用太陽光発電システム設置事業補助金を実施しているほか、小・中学校や幼稚園など公共施設の照明器具LED化など、積極的に進めてきたところであります。

  新年度においては、こうした取り組みを継続するほか、公用車1台を電気自動車に更新すると共に、一般の方も利用できる電気自動車用急速充電器を役場正面の駐車場に設置することにしております。

  また、「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」においては、本町の魅力のひとつである豊富な自然資源、恵まれた環境を守り、情報を発信することで、「蔵王町への新しい人の流れをつくる」という基本目標を掲げております。

  新年度においては、蔵王の自然の生い立ちやその恵みを、子どもや地域の人たちに伝える出前講座、ジオパーク教室などを継続するほか、蔵王山頂レストハウスなどにパネルを展示し、学術的な観点から蔵王の自然環境をPRしていくことにしております。

  道路整備では、引き続き城山線、湯口線の改良工事を進めるほか、新年度から台町鎌倉線学校前橋の架け替え工事に着手することにしております。

  下別当1号線については、改良に向け測量・設計を進めていくほか、総合戦略策定のため実施したアンケート調査で、「地域公共交通の利便性向上」という要望が多かったことを踏まえ、JR東白石駅へ通じる歩道橋の概略設計も実施することにしております。

  また、老朽化した除雪機械1台を更新するほか、町道などの維持補修・改修工事費を増額し、安全で快適な道路の維持・整備に努めてまいります。

  都市公園につきましては、新年度に公園施設長寿命化計画を策定し、施設の計画的な維持管理に努めていきたいと考えております。

  公営企業会計になりますが、上水道については国道4号拡幅工事と合わせて水道管の移設工事を継続するほか、新年度から宮司区の町道田中欠前線水道管布設工事に着手するなど、水道施設の計画的な整備、維持管理を行ってまいります。

  次に、活気あるまちづくりに向けてであります。

  まず、冒頭で申し上げましたとおり、本町の基幹産業である農業と観光は非常に厳しい状況にあるものと認識しております。こうした中、新年度は地方創生推進事業として地産地消・6次産業化を推進することとし、町内の飲食店、観光事業者などが地場産品を調達しやすい集荷・配送の仕組みづくりなどに取り組んでいきたいと考えております。

  有害鳥獣対策については、電気柵設置事業、駆除隊員育成の補助金などを継続するほか、広域的なサルの駆除対策の予算を大幅に増額し、被害の軽減に努めていくことにしております。

  また、水産業においてはカワウによる被害が増えていることから、駆除対策事業を進めていくことにしております。

  円田2期地区ほ場整備事業については、平成27年度に換地が終了しましたが、補完工事等が残っているため、新年度においても事業負担金を予算化し、生産基盤をしっかりと整備していくことにしております。

  商工観光部門では、昨年4月に蔵王山火口周辺警報が発表されましたが、6月の警報解除後は火山活動が平穏化していることから、「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2016」大会を2年ぶりに開催し、蔵王の素晴らしさと安全性を全国に発信していきたいと考えております。

  また、近隣市町に多くの花見客が訪れる時期に合わせ、開通前の蔵王エコーラインを歩く「雪の壁ウォーク」を開催し、仙南地域全体の観光誘客につなげたいと考えております。

  さらに、蔵王山火山活動活発化に伴う風評被害対策として、平成27年度に続き、ツアー商品造成などを町観光物産協会に委託し、地域経済の活性化を図ってまいります。

  蔵王町観光物産協会については、本年4月に任意団体から一般社団法人に移行する予定になっておりますので、観光関係の専門職員を配置するなどの組織体制強化を支援してまいります。

  遠刈田伝統こけし工人については、平成21年度から23年度にかけて国のふるさと雇用再生特別基金事業を活用し、3人の若手工人を育成したところでありますが、依然として後継者不足が続いていることから、新年度から地方創生事業において新たに3人の若手工人を育成することにしております。

  地方創生加速化交付金事業では、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送が始まり、注目が集まっておりますので、白石市、由利本荘市と連携し、「みちのく真田ゆかりの地事業」を申請しているところであります。申請が認められれば、矢附地区にある真田家の墓地周辺の公園整備などを実施し、歴史遺産のPRと交流人口の増加につなげていきたいと考えております。

  また、外国人観光客の誘客を目的に、「世界に向けた蔵王のシンボル『樹氷』プロモーション事業」を申請しており、認められれば観光看板、パンフレットの多言語化や貸し自転車の整備、インバウンドツアーなどを実施し、外国人観光客の増加につなげていきたいと考えております。

  次に、共に創るまちづくりに向けてであります。

  防災・減災対策については、冒頭でも申し上げたとおり風水害や土砂災害、地震、噴火など、いろいろな災害を想定した対応が求められているところであります。

  こうした状況において、町民の安全・安心を守っていくためには、自助・互助・公助の精神に基づき、行政と町民の皆様が役割を分担し、助け合う必要があると考えております。

  この中心的な役割を担う自主防災組織については、設立支援・指定避難所太陽光発電システム設置の補助を継続するほか、行政区との連携を深め、できるだけ早く町内各地で設立を進めていきたいと考えているところであります。

  防災・減災の設備では、新年度は平成27年度に設置した防災サイレン・スピーカの遠隔操作化を進めるほか、防災GIS(地図情報)システムの本格的運用を開始し、災害発生時の避難誘導等に活用することにしております。

  消防・火災予防について申し上げます。

  平成27年中の本町内の火災発生件数は30件で、過去最悪の件数になりました。このうち、発生原因不明のいわゆる不審火は14件と半数近くに達し、町民の皆様は大きな不安を募らせたのではないかと思っております。

  新年度においては、平成27年度に続き消防団員による巡回広報、見回りなどを強化すると共に、消防署や婦人防火クラブなどとも連携し、各家庭における防火意識向上の啓発活動を続けていきたいと考えております。

  施設整備では、根方班、北山班の小型消防ポンプを更新し、万が一の事態に備えてまいります。

  財政健全化に向けては、私が10年前に行財政改革を断行した際、町民の皆様に多大な負担をお掛けしたほか、私自身も相当苦労した経験を踏まえ、次代を担う子どもたちに過大な負担を残すことにならないよう、将来を見据えた財政運営を進めていきたいと考えております。

  新年度においても、将来の町債繰上償還などに備え、減債基金への積み立てを継続するほか、歳入になりますが町債の発行については将来の実質的な財政負担なども考慮しながら、適正水準を維持していくことにしております。

  また、公共施設総合管理計画を策定し、施設の適正な維持補修と管理・更新費用などの平準化を図り、長期的には経費の節減を図ることができればと考えております。

  最後に、町の長期総合計画について申し上げます。

  現在進行中の10カ年計画「第四次蔵王町長期総合計画」は、新年度で9年目に入り、仕上げの時期を迎えようとしております。

  新年度においては、この第四次計画に次ぐ「第五次蔵王町長期総合計画」策定に向けた準備を進めていくことにしております。

  「第五次蔵王町長期総合計画」は、平成30年度からの行政運営の基本計画になりますので、新年度から2カ年かけて町民の皆様の意見を踏まえながら、慎重に策定したいと考えております。

  新年度では、第四次計画の検証、子どもや若者、有識者からのヒアリング調査などを行い、町の現状と課題の整理などを行う予定にしております。

  以上、平成28年度を迎えるに当たり、私の町政運営に関する基本的な考え方と、平成28年度予算編成及び事業方針などを申し上げ、施政方針といたします。

  町民の皆様並びに議員の皆様のより一層のご理解とご協力、そしてご支援を心からお願い申し上げ、施政方針とさせていただきます。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 以上で町長の施政方針表明を終わります。

  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  本日はこれをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでございました。

     午後3時36分 散会