平成2蔵王町議会定例会

                                           

平成28年1月4日(月曜日)

                                           

     出席議員(14名)

     1番  佐 藤 敏 文  君       2番  平 間 武 美  君

     3番  外 門   清  君       5番  三 沢   茂  君

     6番  水 澤 智 孝  君       7番  馬 場 勝 彦  君

     8番  高 橋 好 夫  君       9番  村 山 一 夫  君

    10番  村 上 一 郎  君      11番  葛 西   清  君

    12番  大 沼 昌 昭  君      13番   沢 春 光  君

    14番  川 村   仁  君      16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(1名)

    15番  松 ア 良 一  君

                                           

  同席を求めた者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

北 沢 廣 男  君

総務課長

 

佐 藤 雄 司  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

我 妻 清 志  君

保健福祉課長

 

我 妻   敦  君

環境政策課長

 

山 崎 恒 男  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

上下水道課長

 

芦 立 敏 彦  君

病院事務長

 

阿 部   宏  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

菅 野 和 茂  君

生涯学習課長

 

近 江 忠 彦  君

代表監査委員

 

伊 藤 悦 雄  君

農業委員会長

 

平 間   博  君

選管委員長

 

佐 藤   照  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 桂一郎  君

                                           

     議事日程 第1号

 

  平成2日(月曜日)    午後1000分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 会期の決定

 

  日程第 3 会議日程の決定

 

  日程第 4 諸般の報告

 

  日程第 5 委員会調査報告

 

  日程第 6 陳情第 6号 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を

求めることについて

 

  日程第 7 議発案第1号 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案の提出

について

 

  日程第 8 陳情第 7号 東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用

者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政

措置を求める意見書の提出を求めることについて

 

  日程第 9 議発案第2号 東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用

者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政

措置を求める意見書案の提出について

 

  日程第10 議案第 1号 平成27年度蔵王町一般会計補正予算(第6号)

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     午後1000分 開議

議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。そして、新年でありますから明けましておめでとうございます。

  議員の皆様には、健康で希望に満ちた新年を迎えられましたこと、お喜びを申し上げたいと思います。そして、昨年中は議会運営にご理解、ご協力を賜りまして、心から厚く御礼を申し上げ、本年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。

  本日ここに平成28年の議会定例会を開催し、議員各位には公私ともに多忙の中ではありますけれども、出席のもとに本日開会できますことを厚くお礼を申し上げます。

  さて、今日国の内外ともに大きな変革の時期に来ておりますが、地方行政におきましても、地方分権型社会を受けて、自己決定、自己責任、それによる自治体運営が求められるなど、新たな環境に日々直面し、まさに行政の真価が問われる時代になっております。そして社会情勢や経済、自然環境など、変化は常に起きています。変化に敏感であることも、我々議員としても求められることと思っております。

  地方議会もまたこうした状況を踏まえつつ活発な議会とすべく、議会の権限強化に基づきさらなる活性化を図り、地方自治の確立に全力で取り組む必要があると思っております。

  そうした中でありますけれども、本町においては農業と観光が主幹産業であります。

  農業面においては、昨年の10月、TPP大筋合意により国内の農林水産物の生産額が2,100億円減少すると政府において試算をされております。本町においても、少なからず減少が見込まれるということでございます。そういった対策を今後どう打ち出していくのか、どういう政策をとっていくのか。あるいはまた観光面においては、蔵王山の火口周辺警報で落ち込んだ観光客の回復策に今後どう取り組むのか、本年の課題としてこういったことが取り上げられるのではないかと思っております。我々議会としても、しっかりとこの件については取り組んでいかなければならないなと思っております。

  また、昨年定例会9月会議において、議会の基本条例制定から5年が経過し、これまで取り組んだ内容の検証と今後の議会活性化に向け、蔵王町議会評価実施要綱を議決をしたところでもあります。その要綱に基づいて議会運営委員長に評価をしていただいたところでもあります。これは要綱に基づいて議会運営委員長に評価をしていただいたものでありますけれども、そしてその結果を議会運営委員会において決定をしていただいたところであり、皆様に配付のとおりでございます。

  そして最後になりますけれども、議会に課せられている意思決定及び執行機関の監視の使命を全うするため、我々議会としてもなお一層の研さんに努め、本年も町民の代表として地域の声に耳を傾けて、町民の信頼と期待に応えられる議会活動に取り組んでまいりますので、引き続き皆様にはご理解とご協力をお願い申し上げるものでございます。

  本日の議事でありますけれども、日程第1から日程第10までとなっております。どうぞ慎重審議をお願いし、開会に当たっての挨拶にかえさせていただきます。

議長(佐藤長成君) これから平成28年蔵王町議会定例会を開会いたします。

  これから本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は14名であります。15番松ア良一君は欠席の届け出があります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、8番高橋好夫君、9番村山一夫君を指名いたします。

                                           

     日程第2 会期の決定

議長(佐藤長成君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。

  お諮りいたします。平成28年蔵王町議会定例会の会期は、通年議会実施要綱第2条第2項の規定により、本日1月4日月曜日から3月5日土曜日までの62日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、平成28年蔵王町議会定例会の会期は、本日1月4日月曜から3月5日土曜までの62日間と決定しました。

                                                                                      

     日程第3 会議日程の決定

議長(佐藤長成君) 日程第3、会議日程の決定を議題といたします。

  本定例会の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、本日1日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、本定例会は本日1日間とすることに決しました。

                                           

     日程第4 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第4、諸般の報告をいたします。

  本定例会に町長から議案第1号の1件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。

  次に、議会運営委員長から議会改革評価の実施結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、広報広聴常任委員会所管での連合審査会による委員会調査を行いましたので、その調査結果報告については、お手元に配付のとおり委員長から報告があります。

  次に、平成27年議会定例会12月会議で所管委員会に審査が付託され、平成28年議会定例会休会中の継続審査となっていた陳情第6号及び陳情第7号の審査結果については、お手元に配付のとおり所管委員長から報告があります。

  次に、町長から新地方公会計制度による平成26年度決算に基づく財務書類についての報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、代表監査委員から平成2711月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、馬場勝彦君から仙南地域広域行政事務組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、議会推薦農業委員の佐藤ゆり君から第10回から第12回農業委員会総会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、町長から挨拶の申し出がありますので、これを許します。町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 皆さん、明けましておめでとうございます。

  議員の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、1月会議の開会に当たり、一言ご挨拶をさせていただきます。

  顧みますと、一昨年の12月でありますが、衆議院議員解散、総選挙に審判が下りまして、改めて安倍政権にこの国の行方を託され、早いもので1年が経過したところであります。特にこの間でありますが、矢継ぎ早に経済成長戦略に力を注ぐ一方で、安保関連法案の成立やTPPの大筋合意、来年からの消費増税と軽減税率の導入など、私たち国民の暮らしに直結する重要な課題が明らかになりましたので、この辺りをしっかり見きわめていかなければと思っているところであります。

  また、宮城県においても、昨年1120日で就任から丸10年を迎え3期目を折り返した村井県政につきましても見極め、お互いいい方向に一歩でも前進できるようしっかりとつないでまいりたいと考えております。

  あわせて、間もなく5年目を迎えようとしております3・11東日本大震災からの復興も、あらゆる面で少しでももとの生活に近づけるよう、さらなる加速化を心から願うものであります。

  顧みますと、昨年は4月13日の蔵王山火口周辺警報発表に始まり、さらに数十年に一度といわれる大雨特別警報が気象庁から発令された9月の関東・東北豪雨など、一昨年2月の記録的豪雪に引き続き、自然の猛威をまざまざと見せつけられた年でもありました。特に、蔵王山火口周辺警報発表に伴う避難計画を策定し、住民説明会や避難誘導訓練等を実施いたしました。このほか関連施設整備、備蓄品の確保、各種風評被害対策等につきましても、関係機関と一体となって進めてまいりましたが、本年もより継続的に進めてまいりたいと決意を新たにしております。

  また、昨年は町制施行60年という節目の年であり、住民の皆様と未来に向けた新たな誓いを交わしたほか、天皇皇后両陛下をお迎えするなど記念すべきことが重なり、生涯忘れることができない年となったところであります。

  本年の干支はひのえさるであり、60年ぶりに迎えたところであります。その意味をたどれば、ひのえは形が明らかになっていくころ、さるはうめくの意味で、果実が徐々に成熟していき固まっていく状態とも言われております。言いかえれば、これまでの頑張りが形になる年ではないかと、私は皆様とともに信じているところであります。

  本年におきましても、また議員各位におかれましても、町民の皆様におかれましても、これまでのご苦労や頑張りが形にあらわれ、より平和で安泰な1年になりますよう心からご祈念申し上げますとともに、皆様方のますますのご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

  なお、本会議で一般会計補正予算 1件を上程させていただきましたので、原案どおり可決、決定くださいますようよろしくお願いを申し上げます。

議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 委員会調査報告

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第5、委員会調査報告を議題といたします。

  広報広聴常任委員会所管での連合審査会による委員会調査を行ったので、その調査結果については委員長から報告願います。14番川村 仁君、登壇願います。

     〔14番 川村 仁君 登壇〕

14番(川村 仁君)                      平成27年12月28日

  蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

広報広聴常任委員長 川 村  仁

連合審査会結果報告

   平成27年議会の休会中の調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。

  1.調査事件  「議会報告会に伴う所管事務調査」(詳細は別紙のとおり)

  2.調査期日  平成27年12月24日(木)

  3.出席者   委員長  川 村   仁    副委員長  三 沢   茂

           委  員  佐 藤 敏 文    委  員  平 間 武 美

           委  員  外 門   清    委  員  水 澤 智 孝

           委  員  馬 場 勝 彦    委  員  高 橋 好 夫

           委  員  村 山 一 夫    委  員  村 上 一 郎

           委  員  葛 西   清    委  員  大 沼 昌 昭

           委  員   沢 春 光    委  員  松 ア 良 一

       委員外 議  長  佐 藤 長 成

  4.職務のために出席した者

           事務局長  村 上 惠 造    書  記  佐 藤 桂一郎

  5.説明のために出席した者

           総務課 課  長 佐藤 雄司、防災専門監 今村 敏男

                   課長補佐 鈴木  賢

           建設課 課  長 高野 正人、参事兼技術補佐 佐藤 耕造

           教育総務課 課  長 菅野 和茂、課長補佐 佐藤 浩明

           農林観光課 課  長 村上 正文、課長補佐 宍戸 光晴

           環境政策課 課  長 山崎 恒男、環境保全専門監 岩渕  明

           町民税務課 課  長 我妻 清志

           保健福祉課 課  長 我妻  敦

           上下水道課 課  長 芦立 敏彦、参事兼課長補佐 伊藤 雅浩

 6.調査結果

   各所管課より課長等の出席を求め、「議会報告会に伴う所管事務調査」を行った結果、その内容は別紙のとおりである。

 7.委員会の意見

  (1)環境政策課所管

    @ 廃棄物不法投棄監視員は、現在12名を委嘱しているが、蔵王町全域を監視するには人数不足と思われる。また、監視員によって活動内容に違いがあることから、監視業務の充実を図るため定数及び業務内容を検討すべきである。

  (2)環境政策課・農林観光課所管

    @ 放射能汚染ほだ木については、平成25年5月30日の総務経済常任委員会による所管事務調査で、汚染ほだ木の処分等しいたけ農家の生産再開を支援するよう指摘したほか、本年6月29日の連合審査会でも、早急な処分について鋭意検討するよう指摘しているが全く進展していない状況である。震災から4年9カ月が経過した現在もこのような状況であることは、誠に遺憾である。

      腐朽したほだ木を放置することは、土壌汚染や水質汚染の原因にもなることから、早急に対策を講じるべきである。

  (3)町民税務課・保健福祉課所管

    @ 介護保険料の賦課誤りについては、本年9月会議の行政報告で町長から戸別訪問を実施していると報告があった。1210日までに訪問を完了したとのことであるが、いまだに訪問を受けていない対象者もいるようである。

      そもそも、10月から納付書による納入が必要になる対象者には、納入期限前までに訪問のうえ十分な説明が必要であるにもかかわらず、対象件数に対する訪問体制が不十分であり、説明の遅れによる滞納額の増加も懸念される。

      今後は、対象者の納付状況を確認し、未納となっている方へは丁寧な説明を行なうとともに、通常業務外の経費総額の検証を行い、このような事案が発生しないよう確認体制を強化すべきである。

  (4)総務課所管

    @ 防災サイレン・スピーカーの設置において、地元区長をはじめ関係者に説明もなく、さらに操作性が危惧されるものが設置された。今後無線化を検討するとのことだが、無線化されるまでの運用については万全を期すとともに、今後は関係者と十分協議のうえ、設置場所の選定等を行うべきである。

  以上、報告といたします。

                                           

     日程第6 陳情第6号 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出

を求めることについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、陳情第6号最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。

  本件については、去る1211日の12月会議において総務経済常任委員会に審査を付託したものですので、その審査結果について委員長より報告願います。6番水澤智孝君、登壇願います。

     〔6番 水澤智孝君 登壇〕

6番(水澤智孝君) 陳情書審査報告をいたします。

平成28年1月4日

 蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

総務経済常任委員会

委員長 水 澤 智 孝  

陳情書審査報告書

本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告します。

1.審査の経過

  陳情書審査のための委員会は、平成271221日(月)に開催し、陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

 

2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件    名

審査結果

措  置

陳情

 第6号

 

平成27年

11月10日

最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を求めることについて

 

採択すべきもの

 

◆採択の理由

  現在の地域別最低賃金では、地域間格差も大きく、フルタイムで働いても生活を安定的に維持するには厳しい額であり、最低賃金引き上げにより影響を受ける中小企業への支援を拡充しながら最低賃金を引き上げる必要があることから、採択すべきものとした。

  以上、報告といたします。

議長(佐藤長成君) それでは、これより委員長報告に対する質疑を許します。

  なお、質疑は蔵王町議会運営(先例)基準第89項の規定により、教育民生常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。

  それでは、質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて討論に入ります。委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することについて、反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)

  それでは、ほかに賛成の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)それでは、ほかに討論がありませんので、これをもって討論を終結いたします。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。

  最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立14名〕

  起立全員であります。よって、最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を求める陳情書は採択されました。

                                           

     日程第7 議発案第1号 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案の

提出について

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、議発案第1号最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。1番佐藤敏文君、登壇願います。

     〔1番 佐藤敏文君 登壇〕

1番(佐藤敏文君) それでは、議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

  議発案第1号

最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案を別紙のとおり提出します。

  平成28年1月4日 提出

  提出者 蔵王町議会議員 佐 藤 敏 文

  賛成者 蔵王町議会議員 外 門   清

  賛成者 蔵王町議会議員 高 橋 好 夫

最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書

  今や雇用労働者の3人に1人は非正規雇用、年収200万円以下の「ワーキング・プア」の状態である。

  今の地域別最低賃金は、東京では907円だが、宮城は726円、最も低い地方では693円にすぎない。この額でフルタイムで働いても、140万円から160万円程度であり、生活を安定的に維持するには厳しい額と言わざるを得ない。地域間格差も大きく、宮城と東京では時間額で181円も格差があるため、将来を担う若者の県外流出の一因になっていると思われる。

  最低賃金の引き上げについては、2010年に「できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、2020年までに全国平均1000円を目指す」とした政労使の「雇用戦略対話合意」が成立している。最低賃金1000円は、中小企業には支払いが困難との意見もあるが、政府は、中小企業への支援策を拡充しながら、最低賃金を引き上げる必要があり、生活を安定的に維持できる水準の最低賃金の確立のため、下記の事項について強く要望する。

 1.ワーキング・プアをなくすため、生活を安定的に維持できる賃金にするため、最低賃金の大幅引上げを行なうこと。

 2.全国一律最低賃金制度の確立等、地域間格差を縮小させるための施策を進めること。

 3.最低賃金の引き上げにより影響を受ける中小企業への支援を拡充すること。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成28年1月4日

宮城県刈田郡蔵王町議会

  提出先

  衆議院議長 大 島 理 森 殿

  参議院議長 山 崎 正 昭 殿

  内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿

  厚生労働大臣 塩 崎 恭 久 殿

  経済産業大臣 林   幹 雄 殿

  以上、説明とさせていただきます。

  先輩・同僚議員の賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。終わります。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。討論はありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  議発案第1号最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立14名〕

議長(佐藤長成君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  本意見書は、関係執行機関に送付することにいたします。

                                           

     日程第8 陳情第7号 東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利

用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための

財政措置を求める意見書の提出を求めることについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第8、陳情第7号東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。

  本件については、去る1211日の12月会議において、教育民生常任委員会に審査を付託したものですので、その審査結果について委員長より報告願います。12番大沼昌昭君、登壇願います。

     〔12番 大沼昌昭君 登壇〕

12番(大沼昌昭君) 教育民生常任委員会、陳情審査報告書。

平成28年1月4日

蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

教育民生常任委員会

委員長 大 沼 昌 昭  

陳情書審査報告書

  本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告いたします。

1.審査の経過

  陳情書審査のための委員会は、平成271218日(金)に開催し、陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件    名

審査結果

措  置

陳情

 第7号

 

平成27年

11月18日

東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書の提出を求めることについて

 

採択すべきもの

 

 

◆採択の理由

  東日本大震災被災者の医療費窓口負担一部免除等は、十分な財政支援がない中で実施されているが、生活環境の変化による体調悪化等により、被災者への継続支援が必要なことから、採択すべきものとした。

  以上、報告といたします。

議長(佐藤長成君) これより、委員長報告に対する質疑を許します。

  なお、質疑は蔵王町議会運営(先例)基準第89項の規定により、総務経済常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。

  それでは質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することに反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論がありませんので、これをもって討論を終結いたします。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。

  東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立14名〕

議長(佐藤長成君) 起立全員であります。よって、東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書の提出を求める陳情書は採択されました。

                                           

     日程第9 議発案第2号 東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険

利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するた

めの財政措置を求める意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第9、議発案第2号東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。10番村上一郎君、登壇願います。

     〔10番 村上一郎君 登壇〕

10番(村上一郎君) それでは、議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

  議発案第2号

東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護

保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継

続するための財政措置を求める意見書の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書案を別紙のとおり提出します。

  平成28年1月4日 提出

  提出者 蔵王町議会議員 村 上 一 郎

  賛成者 蔵王町議会議員 平 間 武 美

  賛成者 蔵王町議会議員 三 沢   茂

東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護

保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継

続するための財政措置を求める意見書

  東日本大震災から5年がたとうとしている。未だ被災地においては雇用確保、生活再建が進まない中で、体調不良や持病悪化などが慢性化している。

  宮城県が平成27年4月に発表した、平成26年度の応急仮設住宅入居者健康調査の結果でも示されているとおり、70歳以上の高齢者で「病気がある人」の割合は85%を超え、「体調があまり良くない」と「とても悪い」は約30%に達し、「睡眠障害のある方」は80代で約20%、病気のある方の2.6%が治療を中断している。被災者の不自由な仮設住宅での生活、将来不安などによりいっそうの健康悪化が心配される。

  こうした状況を踏まえ、被災者の生活再建や健康維持のため継続支援が必要であり、国・県においては、生活再建に至らない東日本大震災被災者に対する医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免措置に対する財政支援を強く要望する。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成28年1月4日

宮城県刈田郡蔵王町議会

  提出先

  衆議院議長 大 島 理 森 殿

  参議院議長 山 崎 正 昭 殿

  内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿

  財務大臣 麻 生 太 郎 殿

  厚生労働大臣 塩 崎 恭 久 殿

  宮城県知事 村 井 嘉 浩 殿

  以上、説明とさせていただきます。

  先輩・同僚議員の賛同を賜りますようお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。討論はありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  議発案第2号東日本大震災被災者の医療費一部負担金免除及び介護保険利用者負担の減免を被災市町村の負担によらず継続するための財政措置を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立14名〕

議長(佐藤長成君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  本意見書は、関係執行機関に送付することにいたします。

                                           

     日程第10 議案第1号 平成27年度蔵王町一般会計補正予算(第6号)

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第10、議案第1号平成27年度蔵王町一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今上程されました、議案第1号平成27年度蔵王町一般会計補正予算(第6号)について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、既定の予算の総額に歳入歳出それぞれ600万円を追加し、予算の総額を596,7737,000円にしようとするものであります。

  その内容は、歳入において諸収入600万円を追加しようとするものであります。

  歳出においては、総務費208,000円、商工費600万円を追加し、予備費208,000円を減額しようとするものであります。

  今回の補正予算では、地区集会施設修繕費補助金の追加及び蔵王町中小企業振興資金の貸し付けにおいて、蔵王山の火口周辺警報発令等に伴う風評被害等により、事業者の資金需要が増加し、町内金融機関に預託している原資に不足が生じたため、預託金を追加するものであります。

  次に、第2表債務負担行為補正については、1件の債務負担行為を変更しようとするものであります。

  以上、提案の理由をご説明申し上げましたが、詳細につきましては、ご質疑によりまして主管課長に答弁させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑はありませんか。(「なし」の声あり)それでは、ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  これをもって、本会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

  よって、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

  それでは、休会に当たりまして簡単にご挨拶申し上げます。

  本日1月4日、本年度の通年議会のスタートの日となりました。会期日程については62日間という短い期間ではありますけれども、この残された期間、そして我々、4年任期の最後の期間でもございます。この期間、我々議会としてもしっかりと取り組んでいきたいと思っておりますので、皆さんもどうぞよろしくお願いを申し上げたいと思っております。

  また、私ごとではありますけれども、4年前に議長に就任をさせていただきまして、皆さんからご支援、ご協力をいただきまして、何とかここまで務めることができました。これもひとえに皆様そして執行部のご協力のたまものと思っております。中には当初は失敗したこともありました。それも一つの教訓として今まで取り組んだところでもございます。

  3月以降、新しい議会構成になりますけれども、ぜひ皆さんまたこの議場に来ていただいて、この蔵王町を大いに議論していただくことを願って閉会のご挨拶にさせていただきたいと思います。本日は大変ご苦労さまでございます。

  本日はこれをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでございました。

     午前10時44分 散会