平成26年蔵王町議会定例会6月会議
平成26年6月11日(水曜日)
出席議員(15名)
1番 佐 藤 敏 文 君 2番 平 間 武 美 君
3番 外 門 清 君 5番 三 沢 茂 君
6番 水 澤 智 孝 君 7番 馬 場 勝 彦 君
8番 高 橋 好 夫 君 9番 村 山 一 夫 君
10番 村 上 一 郎 君 11番 葛 西 清 君
12番 大 沼 昌 昭 君 13番 沢 春 光 君
14番 川 村 仁 君 15番 松 ア 良 一 君
16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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齋 藤 俊 一 君 |
会計管理者 会計課長 |
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小 島 一 利 君 |
総務課長 |
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佐 藤 雄 司 君 |
防災専門監 |
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今 村 敏 男 君 |
まちづくり推進課長 |
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平 間 喜久夫 君 |
町民税務課長 |
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我 妻 清 志 君 |
保健福祉課長 |
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我 妻 敦 君 |
環境政策課長 |
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山 崎 恒 男 君 |
環境保全専門監 |
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岩 渕 明 君 |
農林観光課長 |
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村 上 正 文 君 |
建設課長 |
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高 野 正 人 君 |
上下水道課長 |
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芦 立 敏 彦 君 |
病院事務長 |
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阿 部 宏 君 |
教育長 |
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佐 藤 茂 廣 君 |
教育総務課長 |
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佐 藤 則 之 君 |
生涯学習課長 |
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菅 野 和 茂 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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村 上 惠 造 君 |
書記 |
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佐 藤 桂一郎 君 |
平成26年6月11日(水曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 一般質問
日程第 4 大雪災害調査特別委員会に調査を付託することについて
日程第 5 陳情第8号 東日本大震災で被災し、就学困難な幼児・児童・生徒に対する支援事業に係る意見書の提出を求めることについて
日程第 6 陳情第9号 特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)を廃止することを求める意見書の提出を求めることについて
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開会
○議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。
6月会議、本日で最終日になります。
それでは、これより本日の会議を開きます。
なお、本日も冷房が入りませんので、上着の着用は各自の判断でお願いいたします。
ただいまの出席議員は14名であります。6番水澤智孝君は、おくれるとの届け出があります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、14番川村 仁君、15番松ア良一君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。
本定例会6月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。
次に、お手元に配付の陳情書一覧のとおり、意見書の提出を求める2件の陳情書が提出され、陳情第8号及び陳情第9号として受理し、お手元に配付のとおりであります。
次に、広報広聴常任委員長から連合審査会による所管事務調査の申し出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第3、一般質問を行います。
質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。
質問される議員にあらかじめお知らせいたしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせします。その後は、時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。
なお、町長等に対して論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。
最初に、10番村上一郎君の質問を許します。登壇願います。
○10番(村上一郎君) おはようございます。
それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告書によりまして質問をさせていただきます。
第1点目、人口減少を見据えてのまちづくりについて。
民間の有識者らで組織する「日本創成会議」が先日公表した2040年の人口推計結果では、全国で約半数の896市区町村が、急激な人口減少で自治体機能の存続が難しくなる「消滅可能性都市」に分類されました。
我が宮城県内で消滅可能性都市とされた自治体は23市町村に上り、そのうち12の町村が人口1万人以下の自治体となり、現状のままでは消滅する可能性がかなり高いと分析されました。その消滅する可能性の高い12の自治体には私たちの蔵王町も入っており、大変ショッキングな推計結果であると受けとめております。
今回の発表は、「日本創成会議」の人口減少問題検討分科会が推計したもので、あくまでも地方から大都市圏への人口流出や少子化がとまらず、今後も地域間格差が広がり、人口流出が現在の水準で続くと仮定した場合の試算となっております。
しかし、我が蔵王町の人口は漸減傾向で推移しており、若年層の定住化が進まない現状を見ますと、今回の推計結果は現実的な問題であり、人口減少で町の活力を失えば、税収も上がらず大変憂慮すべき事態であり、何らかの対策を講じていく必要があると思います。
そこで、町長は今回の「日本創成会議」の推計結果をどのように受けとめておられるのか、所見をお聞きいたします。また、今後の対策として、若者の定住策の促進が必要であり、若い世代の働ける職場を確保することや、さらに女性が仕事と子育てを両立できるような魅力あるまちづくりが大事であると考えますが、町長の今後のまちづくりの方針をお伺いいたします。
次に、2点目でございます。蔵王高等学校への側面支援についてでございます。
本年4月9日に、蔵王町にある県立高校の蔵王高等学校の入学式が挙行されました。新入生として、男子44名、女子35名の計79名の生徒が入学されました。
蔵王高校は、平成8年に学年制による全日制課程普通科の高校として、白石女子高校から独立しました。平成11年には、単位制による全日制課程普通科の高校となり、単位制高校としてはことしで16年目を迎えており、普通科ならではの進学・就職のいずれにも対応できる特色ある普通科高校として、その役割に地域の期待も大きいことは周知のとおりであります。
この蔵王高校の入学者数ですが、生徒数が定員に満たない年が続いており、平成25年の入学者数が66名、ことし26年度が79名で、2年連続して定員の3分の2未満の入学者数となっております。
県では、1学年2学級規模(80人)を維持できない学校については、活力ある高校教育の展開や社会資本整備の効率化の観点から、各地区の実態を踏まえながら原則的に統廃合などによる再編整備を進めるとしています。現在の蔵王高校は、本校としての再編基準には該当しておらず、小規模高校には入っておりません。
しかしながら、少子化時代でもあり今後の推移を勘案し、県立高校ではあるにしても、町や教育委員会として蔵王高校が地域に根差した地域に必要不可欠な高校であるとの認識で、入学者数の定員の確保に向け方策を考えていくべきではないでしょうか。宮交バスを海洋センターまで走らせ通学の利便性を図っておりますが、さらなる側面支援が必要と考えますので、見解をお伺いいたします。
よろしくお願いします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
きょう、4人の方々の一般質問のトップバッターでありますが、村上一郎議員の一般質問にお答えをさせていただきます。
初めに、第1点目の「人口減少を見据えてのまちづくりについて」お答えいたします。
まず、1つ目の「「日本創成会議」の推計結果をどのように受けとめておられるのかについて」お答えいたします。
議員ご指摘の消滅可能都市については、増田寛也元総務大臣を座長とする日本創成会議・人口減少問題検討分科会が先月8日に発表した報告書「ストップ少子化・地方元気戦略」で示された推計人口について、新聞各社が翌9日の朝刊で「全国で896自治体が消滅の可能性」と報道したものであります。
しかし、この報告書を読んでみると、現在の合計特殊出生率(平成24年1.41)や地方から都市部への流入(年6万人から8万人)が継続した場合、2040年における20歳から39歳の女性人口が、2010年に比べ半数以下になる自治体の数を896と推計した上、2040年以降もこうした状態が継続すれば、これらの地域は将来的に消滅する恐れが高いと述べるにとどまっており、「自治体消滅」という表現は新聞社の過剰な言い方ではないかと考えているところであります。また、この「自治体消滅」の定義もないわけであります。
なお、この報告書の資料として示されました全国市区町村別推計人口では、本町の20歳から39歳の女性人口は、2010年の1,226人に対し、2040年が604人とされ、この年代の女性の人口減少率が50.7%と半分以下になると推計されることから、このような分類に入ったものであります。
一方、本町の総人口については、2010年の12,882人に対し、2040年の推計人口は8,837人とされ、人口は31.4%減少すると予測されているものの、仮に予測どおりとしても2040年に消滅するというものではないと考えております。
そこで、「この推計結果をどのように受けとめているのか」ということについてであります。今まで申し上げましたとおり、この推計は現状の人口異動の状態がこのまま継続した場合という条件のもと単に統計学的に計算したものであり、国民のライフスタイルの変化や国、地方の施策、経済状況などによって、この数値が変わってくるものだと考えております。
また、人口減少問題は、現在の少子化社会が根本でありますので、国全体で子育てしやすい社会の仕組みづくりや、若年層の意識改革などに取り組んでいく必要があると考えているところであります。
なお、本町の住民基本台帳人口については、議員ご指摘のとおり減少傾向が続いておりますので、私は町長に就任以来、こうした状況を少しでも改善できるよう各種子育て支援施策の充実、発展などに努めてきたものであります。その成果を平成24年の合計特殊出生率で比較すると、国全体が1.41、宮城県が1.30に対しまして、蔵王町は1.61で、全国平均や宮城県平均を上回っている結果になっております。
次に、2つ目の「若い世代が働ける場の確保と女性が仕事と子育てを両立できるようなまちづくりについて」お答えいたします。
まず、企業誘致については、大規模な企業の進出はないものの、平成24年度以降では宮地区の精密機械工場の増築や平沢地区へ食品製造工場、遠刈田地区へ農産物生産企業の進出などがあり、さらに本年5月には建築設備製造企業が矢附に本社を移転するなど、町内での雇用の場も少しずつふえている状況にあります。
また、蔵王・仙台間の高速バス運行や広域的な道路網の整備が進んできたことは、通勤、通学を初め、生活全般の利便向上と雇用機会の増加に役立っているのではないかと考えております。
次に、女性が仕事と子育てを両立できるようなまちづくりに向けてでありますが、このためには保育所や児童館の充実が欠かせないものであります。
本町では、こうした町民のニーズに応えるため、保育所の定数外受け入れや放課後児童クラブの延長預かり、幼稚園の延長保育、さらに保育所や幼稚園保育料を低料金に据え置くなど、以前から子育て世代の支援に取り組んでいるところであります。他市町村におくれをとっているとは思っておりません。
いずれにしましても、人口減少を見据えてというわけではありませんが、私のまちづくりの方針は「第四次蔵王町長期総合計画」に掲げた施策を計画的に実施し、「町民が主役、地域が主体のまちづくり」を実現することであると考えており、このことが定住促進にもつながるものであると認識していることを申し上げまして、答弁とさせていただきます。
次に、第2点目の「蔵王高等学校への側面支援について」お答えいたします。
議員ご指摘のとおり、蔵王高校は、平成10年4月に仙南地方で初の単位制普通高校として、定員が1学年3クラス120名で、全学年9クラス360名でスタートしております。
入学者数の状況は、平成21年までは100人を超えておりましたが、翌22年からは2桁となり、ことしの入学者は79名となっております。町内からの入学者は、50名を超えた年もありましたが、平成23年以降は20名台と減少しております。
ここ数年、児童生徒数の減少傾向が続いており、また、平成22年から学区制が廃止され、仙台圏の高校への入学者が増加したことも要因となっており、仙南地方の高校入試の競争率は低下しております。
このような中において、本町は、蔵王高校経営への支援として、部活や体育活動の際に町総合グラウンドやBG体育館の優先的な貸し出しや、学校行事へのマイクロバスの貸し出しなどに配慮を行っているところであります。また、生徒が通学しやすい環境づくりとして、町が宮城交通株式会社に要請し、定期バスが蔵王高校まで運行するようになりました。さらに、安全対策として、屋根つきのバス停留所を設置し、生徒のバス待合の際への配慮を行っているところでもあります。
蔵王高校は宮城県立の学校でありますので、直接の支援につきましては難しいところでありますが、蔵王町にある高校として、学校から支援の要請があった場合につきましては、できる限り対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 続いて、教育長、答弁願います。
○教育長(佐藤茂廣君) 議員ご指摘のように、蔵王高校は、昭和23年白石女子高等学校定時制課程(昼間)普通科円田分校として創立し、平成29年度には70年を迎え、地域に密着した地域に不可欠な学校として歴史を刻んでまいりました。
現在、1学年当たりの学級編成基準は、3学級120名定員での県の認可となっておりますが、ここ数年は町内外からの入学者数の減少による定員割れの状況が続き、心配なところであります。
蔵王高校では、進学や就職のいずれにも対応できる特色ある普通科高校として、学年制から単位制への高校、きめ細かな少人数での指導体制、介護職員初任者研修修了資格の取得可能、さらには、地域に愛される学校づくりを重点目標の一つとして掲げ、地域に根差した教育、地元の中学校との連携など、特色ある学校づくりに鋭意努めてきているようであります。
教育委員会としましては、町内唯一の県立男女共学高校であります蔵王高校についての学校経営方針や教育活動、生徒の活躍など、蔵王高校の特色やよさについての一層の理解を深めていくことが基本的には大変重要なことであると認識しております。
町内の子供たち、保護者、地域の方々にとって、身近で伝統ある高校、親しみの持てる地元の高校としての認知が一層高まるためへの支援が大切なものと考えております。
そのため、蔵王高校の教育活動におけるB&G施設などの利用支援などとともに、幼稚園や保育所での生徒の実習受け入れ、小学校行事への生徒の参加、中学生との部活の交流、地域スポーツへの生徒の参加など、蔵王高校と連携を図りながら、今後も積極的に支援を進めていきたいものと思っておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) ご答弁ありがとうございました。
まず、第1点目の人口減少の推計結果についての再質問をさせていただきます。
今回の推計結果なんですけれども、町長の答弁の中でも、あくまでも推計結果であって、自治体が消滅するというのは過剰な言い方ではないかというご答弁でありますけれども、そういう認識でいるのは確かに私らも2040年に消滅するようなことはないとは思うのでありますが、消滅するというのはあくまでも人口が1万人以下になりまして、自治体として蔵王町としてなくなるんではないのかというそういう予測の発表でありまして、ですからその辺をどのように受けとめていくかということになるんだと思うんですね。
先月、いつもの恒例のように、議会報告会を開催させていただいたのでありますが、いろいろな各場所で町民の方々もやはり今回5月の推計結果を大変気になさっているようでありまして、果たしてどうなるのかという、本当にこのままで、何とか若者の定住を図っていかないと蔵王町が衰退していくのではないのかという、大変危機感を持ったような言葉が大変各会場で多くありました。
ですから、その辺も大変懸念することだなと思いまして、今回取り上げたわけでございますけれども、この「日本創成会議」が発表したその理由というものも記事にはなっておりまして、今回の全国の自治体名まで挙げて公表する理由ということは、それぞれ国民誰もが人口減少になるという認識はあるんだということで、人口減少の認識はあっても身近なところでの生活の変化には意識が薄く、大きな議論にはなってこなかったと言っているんですね。国民が自分の問題として認識して、その地域の実情に合わせた対策を考えてもらうためにも公表したんだと言っております。ですから、そういうことを踏まえながら、今後のまちづくりもある程度今までのこともありながらも、今後のまちづくりの方針も少し変わった形での対策を講じていかないと、なかなかこの課題の解決に結びつかないのかなと思っているところでございます。
合計特殊出生率の話もありましたけれども、蔵王町は1.6ですか、ですから全国平均よりも高いんだということになっておりますが、当然、人口減少は2.07の出生率でないと人口維持は難しいと言われておりますから、1.6でも人口減少は進むということに想定されるわけであります。この蔵王町のここ3年間の人口の推移を、ちょっと広報ざおうで調べてみました。平成24年3月末が1万3,010人、1万3,000人を超していたんですね。昨年3月末の人口は1万2,948人で、1万3,000人を切りました。ことし3月末は1万2,795人ということで、200人以上はもう減ってきているということで、亡くなる方が広報等を見てもわかりますし、生まれてくる子供さんの数が極端に少ないものですから、こういう傾向もあるんでしょうけれども、それ以上に町外への流出もあるのかなと思っておりました。
この町外流出もあることを踏まえながらの今回の推計結果でありますから、これをある程度楽観的にではなくて、少し危機的な状況とはちょっと過剰になるかもしれませんが、危機的な状況かなという認識のもとでこれからのまちづくりに取りかかっていかないとだめかなと思っております。その辺の認識ですね、ちょっとあくまでもこれは推計結果だという楽観的な答弁のように感じられましたので、その辺をもう一度、町長の認識の歩合といいますか、その辺をお聞きしたいと思います。お願いします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 認識不足だとか、まだまだ云々だということではありますが、全くそういうことはないです。そういったことは10カ年のローリングの中を見ていただいたらわかりますが、いろいろな施策をしながら、私は議員の皆さんの一般質問を真摯に受けとめながら、この少子化対策だとか福祉問題だとか、いろいろなことを全部やってきているわけですね。だからこそ蔵王町は、全国平均の出生率よりも宮城県のものよりも高く、1.6をどうにかやっていると。
今、一郎議員さんが言われるこの蔵王町の自然減少は、これはどこの市町村でも物すごいんですね。蔵王町の広報の一番裏を見てもらえばわかりますが、6月号ではやはり物すごい、結婚が1人で赤ちゃんが2人ぐらいとか、そして亡くなる方が28人と、それが自然減少なんですね。だけれども、社会情勢での増減は、蔵王町はプラスなんですよ。データを調べてもらってからお話をしてもらえれば一番うれしいわけでありますが、そういった面からいった場合に、プラス6なんです、蔵王町は。ですから、自然減ということは、さっき言ったように、確かにどこの市町村だって蔵王町の広報に載っているようなそういう自然減が物すごく多いんですよ。だけれども、社会情勢の中で蔵王町が頑張っているからこそ、プラス6なんですよ、実は。ですから、そういったことを一回お調べの上、いろいろな一般質問に入ってもらえればうれしいなと思っているんですね。
それと、子育ても、蔵王町はよその市町村よりも子育てがしやすい環境だからこそ、逆にほかの市町村からも蔵王町に入ってきている方々が多いんですね。そんなことで、私はこの自治体の消滅というのは、平成の大合併なんかで消滅した1,600の自治体をなくしたんですね、合併を。そのときは、仙北の町村あたりは平均で大体5,000人前後なんですよ。そういったところが、明治の合併以来、そういった昭和の合併をせずに平成の合併をやってきたと。蔵王町の仙南地域については、昭和の合併をして2万人近くから1万5,000人近く、蔵王町は当時1万8,000人ぐらい、それで今5,000人ぐらい減って今の数字であります。そのように蔵王町は昭和の合併で来たわけでありますが、仙南地区は。そのように自治体の消滅というものは平成の合併なんかで1,600の……。
ですから、地域社会学者の首都大学東京の准教授でありますが、こんなことを言っていますね。過疎地域の疲弊が進み、近いうちに財政が消えるという議論、これが2000年代の半ばぐらいにすごく議論されたんですね、限界集落ということで。そういう中で、この地域社会学の山下准教授ですが、「限界集落の真実」という中で、こうした危機感の広がりは、政治、行政的につくられた面が大きかったと言及しているんですね。行財政改革が進む中、緊縮財政を進めようとする勢力、これは国の関係なんですが、ですから緊縮財政を進めようとする勢力に対して、地方への補助金や交付金の利権を持つ勢力、そういったこの報道を巻き込みながら激しい争いを続けたことが密接に関係しているんではないかということを言っているんですね、この山下先生ですが。そんなことで、実際的にはこの限界集落は今も完全に生き残っておりますし、また、地域のつながりが都会よりもやはり地方のほう、限界集落は物すごいきずなで山を守ったり、この日本古来の限界集落を守ってきているということを言っているんですね。
そういったことで、もう一つおもしろいものがあったんですけれども、アメリカの予想だとか言説なんですが、この言説とは、予想、予測で有名な学者なんですけれども、米国の社会学者でマートンという方がいるんですけれども、その方が言っているのは、その言説が現実化してしまうことを自己実現的予言と呼んで、銀行資産が比較的健全な場合であっても、一度支払い不能のうわさが立ち、それを本当だと思って皆さんが信じて、結局銀行から相当数の預貯金を落とすから支払い不能になってしまうと。そういったことが自己実現的予言であると。日本の言葉で言うと、「うそから出たまこと」ということなんですが、そのようなことがあるわけであります。
だから、決して今回の自治体の消滅、そういったことに惑わされないで、それぞれの全国津々浦々の今の自治体がしっかりとやっていかなければいけないし、それとこの少子化対策というものを国も安倍総理もきちんと立ち上げましたが、やっぱり国策だと思いますよ、私は基本的には。幾ら我々が頑張ったとしても、次三男がこの町から出ていったら、私たちがどんどんどんどん税金を費やしながら、まあそれでもいいんです。それが私たちの町だけではなくて、全国津々浦々の自治体が一緒になってやっていく。やっぱりそれには、国策としてきちんとやっていかなければいけないと思うんです。ですから、蔵王町はどのようにやっていくんだ、どのようにするんだということでありますが、蔵王町は蔵王町らしくやっていますし、先ほど言ったこの自然減、言ってみれば高齢化社会になって、そして高齢で自然減で亡くなっている方々は確かに多いです。だけれども、蔵王町として社会情勢の中では蔵王町はプラスになっているということを言いたいですし、あと少子化対策、いろいろな少子化対策の中でよその市町村といろいろなこと、幼稚園の問題、授業料の問題も、幼稚園の授業料はたったの5,000円ですよ。よその市町村なんか、仙台なんかは2万5,000円から3万円ですよ。あと所得に応じてやっているんですよ、よそは。そういったことで、蔵王町はそういったことをずっと維持しながら、この少子化対策に対していろいろな面で、あとおむつ券ものでもそうであります。蔵王町から歴代の町長を含めていろいろなものを発信していっていることもお褒めをいただければと思っているところであります。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) 大変事細かくご答弁をいただきましたけれども、お褒めをいただきたいという催促もありましたから、私は町長の子育て支援、各政策はきちんと評価しておりますし、ほかの隣町とか隣接自治体との取り組みなんかもちょっと見たりするんですが、蔵王町は大変進んでいるし、若い世代のお母さん方からもいろいろ取り組んでいる施策に対しては感謝の言葉が結構あります。ですから、その辺は評価させていただきたいと思っております。
ただ、今回のこの結果を、ですからどのように受けとめるかで、町長は執行者でありますから、ある程度前向きに現在取り組んでいるものをきちんと自分なりに評価しながら、頭の中で整理してお答えいただいているんだと思うんですが、今回の発表を契機にやはりまた新たなステップも踏んでいかなければならないのかなと思って、こう取り上げているところでありまして、町民の方々も今回の発表を懸念されておりますから、その辺をきちんと受けとめていただければなと思って、まず最初に申し上げたところでございます。
なかなかまちづくりといいますと、細分化すればいろいろな施策があるわけでありますけれども、大きく取り上げれば事細かに論じることはなかなか難しくなるわけでありますが、昨年、先輩の馬場議員もまちづくりについて6月会でちょうど1年前でありますけれども取り上げました。私は私なりに、このまちづくりの感覚といいますか、それをちょっと踏まえながら町長にご答弁いただければと思っているんですが、やはり若者の定住を図る、子供が生まれて育ち、そして社会人になった若者がこの蔵王町にとどまるように、若者が地元にとどまるような政策のためには、やはり仕事の職場がないとだめなんですよね。ですから、答弁の中でもありましたとおり、ここ二、三年、いろいろな企業が蔵王町に進出しているということの答弁もありました。昨日も矢附地区に本社移転の大変ホットなニュースもありましたし、大変すばらしいことかなと思っております。これをこれからも継続してある程度の企業誘致を図りながら、若者の就労の場を町外に出ないように町内にとどまりながら仕事ができるそんな職場の確保も大事でありまして、その定住促進策もこれから一生懸命取り組んでいくべき当面の大きな課題かなと思っておりますので、その辺をもう少し踏み込んでご答弁いただければと思いますが、お願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 今お話、先ほどもさせていただいたところでありますが、この企業誘致というのは本当になかなか難しい問題でもあります。これも村井知事を先頭に企業誘致を、今宮城県の中で企業誘致に県と一緒に入っていない……、企業立地セミナーというものがあるんですね。これは県のほうで村井知事を先頭に。それに入っていない市町村が1市3町かな、入っていないんですね。ただ、蔵王町は当然この会に入りながら、そして名古屋と東京、その2カ所で年1回ずつこのセミナーをやって、企業の皆さんが大体600社前後ぐらい集まるんです。そんなことをしながらやってきているわけでありますが、やはりトヨタがあのように大衡に来たことによって、大衡周辺に関連企業がどんどんどんどん来ていることも確かであります。それと、あと震災の関係で云々。そんなことで蔵王町もちょっと地域の色分けをしながら、そして地域の皆さんの理解もいただきながら、その企業誘致の場所の線引きもさせていただきながら、蔵王町としての絵づけもしているところであります。
そんなことをしながらやっていますし、ちょっといろいろなこともやってきています。そんなことで、蔵王ニコンなんかも平成24年に新工場をつくってきたり、また、アステムもきのう落成式でありましたが、本社機能もきちんと移って、あそこも70人の雇用を生んでやっていますから。それと、あとニコンプレシジョンになりますが、これがことし9月に完成予定なんです。そんなことで、蔵王町にある企業の社長さんたちといろいろな話をしながら、まず蔵王町から出ていかないで逆に蔵王町に工場なりをふやしてもらうことをお願いしているんですね。それとあといろいろなお話だとか、今回矢附に来た社長は私も以前からずっと知っている方であったので、いろいろなお話をしながらこの蔵王に来てもらったといういきさつもあります。そんなことをしながらやってきているわけでありますが、今もいろんなことをやっています。ただ、皆さんにお話がまだできない状況でありますので、あとは大きなこの敷地なんかもちょっと今お話があるものもあります。ただ、私は今、この蔵王町の高齢化社会、これは全国津々浦々でありますが、この高齢化の皆さんがお仕事のお手伝いをしながら、お仕事をしながら、収入が上げられるようなそういった企業というのも必要だと思うんですね。そんなことがちょっと今、ある一部上場の企業でありますけれども、そこと今ちょっといろいろな話をしているところであります。
そんなことをやっていますが、毎年毎年一般質問されたり、議会があるごとに一般質問されても、なかなか「はい、すぐにどこどこの会社が参ります」などと、そう簡単なものではないということもご理解いただきながら、そして担当課も含めて一生懸命に今取り組んでやっていると。ただ、今企業の名前はお話しできないところでもあります。そのようにまだ2社ほどちょっと今打ち合わせの段階に入ってきているところもあります。頑張っていますので、ひとつ。まだ名前が出せない状況でもあります。このように持ってくるにもやはり最低3年かかりますから、議員さん。ですから、すぐにぱっと、一般質問があったから、では来年持ってきますというそういうものではないと。やはり最低でも、このアステムにしても5年かかっているんですよ、本社工場を蔵王町まで持ってくるに当たって。そのように、やはり長い年月がかかることもご理解をいただきたいなと思っています。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) 確かに企業誘致はすぐ実現するものではありませんし、きちっと取り組んでおられるようでありますから、その辺は期待していきたいと思っております。当然これで満足ということはありませんから、ずっと継続的にこの誘致に取り組んでいただいて、切れ目のない行動が若者の定住の職場の確保につながるということで、胆に銘じながら取り組んでいただければと思っております。
先ほど町長の答弁にもありましたが、若い女性の子育て支援が結構充実しているのは承知しているところであります。当然、全国的に出生率が低いわけでありますから、これは町長のおっしゃるとおり、私も国レベルできちんと人口減少の対策を講じてもらわないとだめだという強い信念を持っております。この辺は国もきちんと意識しながら取り組もうとしていることでありますけれども、では国に任せっきりでいいのかというわけにもいきませんし、町は町としてとれる対策もしっかりと考えていかなければならないのかなと思っております。なかなか今、医療とか介護も含めて、子育て支援も含めて、社会サービスの若い世代というのは、社会サービスの充実と雇用の両立を望んでいる人が結構多いんですよね。ですから、町単独で解決できない場合は、隣町とか仙南地区と広域連携して、地域全体で医療や福祉などの社会サービスを提供できる行政サービスの展開も考えていくべきかなと思っておりますけれども、その辺の町長の所見をお願いできればと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) そういったことも当然必要だと思っています。ただ、この福祉問題の高齢化社会については、なかなかやはり難しいところがあるんですよ、連携していくといっても。入居する際の金額だとか、それぞれの自治体で払っていくだとか、いろいろな国保の関係だとか、いろいろな問題がありますので。ただ、少子化に当たってのやはり対策、蔵王町の隣町に住んでいるけれども、蔵王町に勤務している方々の子供さんも預けていますよね。蔵王町はそういった面で、よその市町村ではよその子供たちはよそに住所を置いている場合は、その町なり市では受け取らないところが結構多いんです。蔵王町はそういうことではなくて、蔵王町に働いてもらっている方、住所がなくてもそういう人たちの受け入れもしていますし、そういった面でその辺の連携を逆にほかの市町村に私からも今度そういった機会を捉えながらやっていきたいなあと思っています。蔵王町は、そういった面では積極的にいろいろな蔵王町で気持ちよく働いていただけるようなそういった環境づくりをしているところであります。ただ、あと連携という問題では、今後仙南の町村会なり市町、この広域で、やはり検討をしながら私から提言させていただきたいなと思っています。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) その辺はきちっと頭に入れていただいて、ご検討いただければなと思っております。
これまで、定住促進のために町内に企業誘致をして職場を確保すべきということで質問させていただいたんですが、若者の職場の確保はやっぱり町内だけで事足りるわけでありませんので、どうしても隣接する隣町の自治体の会社にも通勤することになるわけでありますけれども、地元から通勤するのに便利であれば、この蔵王町にとどまりながら通勤するんだと思うんです。ということは、通勤の不便さがあると逆に町外に出てしまうのかなというそういう懸念材料もあるわけでありますから、その辺をどのように受けとめながら、今後通勤の利便性を高める方策を考えていくということも必要かなと思っております。白石に通うにしろ、大河原町に通うにしろ、村田町の企業に通うとか、そういう便利さがあれば、地元蔵王町から通っても不自由もないんだというそういうことをきちんと若者の心の中に含んでいただくような通勤の利便性を高める政策、この辺が大事かなと思っておりまして質問するんでありますが、一つの例としまして、今大河原町に通う場合の県道の蔵王大河原線ですね。蔵王町のほうはきちんと整備されているんですが、大河原町に下って新寺から金ヶ瀬への改修工事が今進んでいるんですけれども、これは平成30年の完了予定であります。用地買収から少しずつ工事のほうは進んでいるんですが、あれは今までもずっと私も通ってきたんですが、幅員が狭くてなかなか車の怖さが大変だったんですね。何とかそれを県の改良工事の事業として取り組んでいるんでありますけれども、その辺、大河原町に通う場合の交通の利便性があれば、蔵王町の町民の若者の世代にもいいのかなと思っておりますから、その辺は蔵王町単独ではありませんけれども、大河原町と連携して県のほうに1年でも早く改良工事が完了するように要望していくとか、そういうことも必要かなと思っております。首長さん同士が連携して要望していけばいいのかなと思っております。
また、昨年私も一般質問で取り上げさせてもらったんですが、村田町境の割山の高速道路にかかっている歩道橋のかけかえ工事、これも村田町が当然主体になるんでありますけれども、これも蔵王町がきちんとかけかえをすることによって、隣町に行くのも大変便利よくなるそういうことでお願いしてみた質問でありますけれども、この辺も村田町と連携して国なり、それから事業費が大変大きくなるわけでありますから、国なりの補助事業も含めて探ってみるというそうした連携をしながら、道路の改良工事、通勤の利便性を高めるための方策も必要かなと思っております。その辺、その2つの進捗状況も含めて、町長の答弁をお願いできればと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 隣市町だとか町内に働く方々、学生も含めてでありますが、そういった方々の利便性でありますが、一つは交通網、道路網の整備というものは今言われたとおりだと思っています。それと併せて高速バスもそうなんですね。1日10往復ですよ。10往復走らせて、8便に減らせないんです。6便に減らせないんです。それだけ利用者もいるということなんですね。ですから、高速バスによって蔵王町と仙台の方々の利便性が高まったということなんですね。ですから、その分、仙台にアパート、マンションを買わなくても十二分に、私はいつも言うのでありますが、明るい家庭の中からおじいちゃん、おばあちゃんも含めて、2代、3代にわたって一緒に暮らしながら、仙台に行けるような環境づくりをしてきたと。
あと、今道路の問題がありますが、この道路も実は県道小山田線といったんです。県道小山田線というのは、ゴルフ場にある今でも乗用車が1台通れるかどうか、そういった道路が県道小山田線。それをどこの市町村もそうなんだけれども、西側だとか背中のことになかなか向いてくれないんですよ、正直なところ。そして、私たちは言ってみれば東ですから、どうしてもJRがあったり、中央に行くのに蔵王町の場合はどうしても必要な道なんですね。でも、ある町から見た場合は背中なので、別にお金を出してまで無理してまでということなんですね。ただ、そこは県道なので県でやってもらうように当たっても、力の関係というものが違うんですね。ですから、蔵王町はもう矢附の町境までは県に要請をしながら立派にできてきているんですね。そんなことで、あれをどうにか早目にやらなければならないということで、県に大河原町と一緒に陳情要望しながら、そのことで一つは県道小山田線を新たな道路への変更、一郎議員さんはわからなかったかな、前議会でこの道路の変更を通させてもらったんですけれども、そういったことをしながら、それをまずしながら、そして県道の道路の位置を今の新寺のほうに変えてきたんですね。そんなことで今2カ所ほどちょっとまだ地権者の問題が決まっていないところがあるんですけれども、1年でも早くやってもらうようにやってきています。あくまでも大河原町の部分でありますが、蔵王町も一緒になって大河原町と県に要請しながらやっと形が見えるような状況になってきたということであります。
あともう1カ所の、この辺の一般質問でその問題だったら、うちの担当課長あたりできちんと説明できますが、あくまでもこの詳細は私もあれでありますが、あともう1点の割山の問題です。この割山の問題も、半年ぐらい前の一般質問でお話しされただけですから、いろいろな勉強をさせてもらっています。三沢議員さんの一般質問と合わせて今これをやっていますが、実は隣町が積極的に動いていかないとだめな問題なんですね。ただ、これも背中なんです、他町から見れば。だけれども、私たちから見た場合には、どうしてもやはり利便性を通して必要な道ですし、それと何のために、広域仙南東部広域道路なんですが、それとの最終点とするには蔵王町につないで当然なんですね、高速道途中で。その辺なんかもある隣町にお話を申し上げながら、その辺なんかも県とも話をさせていただいている、まだその辺の段階なんです。ただ、蔵王町が幾ら頑張ってもだめなんですね。その本来やっていかなければならない町が、まず積極的に土俵に乗れるような環境づくりが必要だということでありますので、ご理解をいただきたいと思っています。
それと、あと進捗状況というのは、これはきょうの一般質問ですし、前からこれに当たっての一般質問であれば、私なり勉強しお答えするなり、建設課長がお答えすることができますが、この辺でひとつ。あとは建設課の課長とお話ししていただければ、詳細等がわかるかと思います。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) ありがとうございました。詳しく工事の関係は、あと時間を改めて建設課長にいろいろご質問にお答えいただければと思っておりますけれども。
大分時間もなくなってきたんですが、今回通勤関係を取り上げさせてもらったんですけれども、やはり町が住むのに便利よいということは、あくまでもこれは職場がないとだめなんですよね。はて職場をどこに確保するか、町内にするか、町外にするか、そこで通勤の利便性が高ければその地元にとどまるというそのことで申し上げたのでありますけれども。それから、通学。やっぱり若い世代は子供さんいるわけでありますから、子供さんが小中学校に通うのに、安全で便利で通える、それから高校にも通うのにあまり苦労せずに通える、そういう地域にしていかないとやっぱり町外に流出してしまうのかなと思っております。ですから、通勤、通学、通所、買い物、そういうことの便利さをきちんと確立しないと、なかなか人口減少の歯どめにはつながらないのかなと思っておりますから、その辺をいろいろと取り組んでいただければと思っております。
少子化対策に向けてなんですけれども、一つの提案でありますが、ことしは役場職員として新規で10人の新しい職員が入ったんですね。若手主体による職員の少子化対策プロジェクトチームみたいなものを設置するのはどうかなと思っているんです。いろいろなホームページを新しく開設するのにプロジェクトチームを立ち上げたとか、いろいろ町長もお話ししておりますけれども、そういうものも衣がえしながら少子化対策プロジェクトチーム、これを設置して、少子化と人口流出に歯どめをかけるような若い発想で知恵を絞ってもらうのはいかがなものかなと思っております。やっぱり若い世代の感覚というものは私らの感覚とはまた違うわけでありますから、結婚や育児をしやすい環境づくりに向けて定住の対策を若い視点で検討してもらうのも、今後に生かしていく一つの手かなと思っておりますので、その辺をちょっと提案させてもらいたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 大変いい発案かなと思っています。ただ、入った方々だけではなくて、庁舎内の独身者も入れながらそういった少子化対策へのプロジェクトというものを、やはり婚気を高めることが必要だろうし、この町にいかにとどまって、真剣になって、町職員がみずから蔵王町にとどまって住んで、そして自分たちの社会をつくっていくのには若い視野の点からも。ただ、それで本当に蔵王町もそういった職員だけでいいのかどうかという問題もありますが、まずその辺も考えながら検討したいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) その辺は、あと町長のリーダーシップで取り組んでいただければなと思っております。
大分時間もなくなりましたので、蔵王高校のほうに入りたいと思いますけれども、町長なり教育長からきちっとご答弁をいただいたわけでありますが、今回なぜ取り上げたかといいますと、通告書にも上げたとおり、2年連続定員の3分の2未満になっているんですね。県の再編基準というものがあるんですが、分校ではなくて本校の場合、蔵王高校も本校でありますから本校の場合になるんですが、2年連続して1年から3年までの全学年の生徒数が定員の3分の2未満だということ、かつ160人に満たない場合とあるんですね。ですから、この蔵王高校の場合ですと、120人の定員でありますから、3分の2未満の80人まで届かない。3学年を合計すると、それも360人の3分の2に届かない。それが2年連続続く。そして、かつ160人に満たない場合ということでありますから、蔵王高校の場合は当然今のところは該当しないんですね。ですから、該当しないから安心だということではありませんので、その辺やはり統廃合に向けて県が検討する前に、やっぱり事前にいろいろな広報なり側面から支援していく必要があるのかなと思って、今回取り上げさせてもらったんでありますけれども、その辺改めて町長なり教育長のご答弁をいただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 蔵王高校への側面的なということのその「側面」ということが私も実は意味がわからなかったんですね。今初めて言われて、この通告は蔵王高校の実情をあらわしているわけでありますから、ですからタイトルのこの「蔵王高校への側面的な支援」、今の話だと、なかなか側面といっても、実際的には県立高校として蔵王高校というのは宮城県の教育委員会の中に入っているんですね。ですから、側面ではなくて、こういう蔵王高校が危機を迎える前に何らか町としても検討云々ではないかということであれば、それなりの。
実はそれは私自身もそう考えて、まず一つは、蔵王町の当時のPTAの皆さんだとか、あとはこの学校関係者含めて、そして当時の町長に要望しながら、そして県のほうに言って、独立したいきさつがあるんですね。これが平成8年、平成9年だったかな、独立されたいきさつがあるんですよ。そんなことで、どうしてもやはり蔵王町としてもなくなっては困るんですね。
そんなことで県のほうには、例えば今の学科を3クラスから1クラスぐらいは観光科だとか、あと今いろいろな全国的に問題があるのが、介護士の問題。そうすると、介護学科だとか。ですから、今少子化の中で言った場合に、本当にではこの蔵王高校を一つの宮城県立の介護学校にやって持っていく方法もあるだろうし、ただ、今日本の蔵王として、蔵王からいろいろな観光としてやってきたんですが、ちょうど私がその話を出したときに、もう松島高校を観光科として今協議して、もうテーブルに出しているところだということだったんですね。それがおくれてしまったので、ただ、今松島高校のその状況を見ながら考えていきたいと。定員が随分多かったんです。ことしから松島高校に観光科ができたんですが。そんなことを実は私は私なりにいろいろな話を、そして教育長また佐藤則之教育総務課長も含めて県の教育長へ何度も足を運びながら、そして教育長も蔵王高校のことを切り捨てするようなことはしませんということで、いろいろなことをやってもらっていますので、ですからそれについてはやっています。
そのためにも子供たちが安全、安心で、そして環境づくりには先ほど述べたように、蔵王町の施設だとかいろいろなそういうバス停を設けたり、いろいろなことを側面的な支援、私はそれが側面だったのかなと思ったので、側面。ですから、そういった維持に当たって、蔵王高校を定数減に近づいても維持できるようなことを町として検討しながら、検討というか。ただ、これはPTAからも何の要請もないんです。私一人の思いで今動いているのが現状なんです。そういうことだけお伝えさせていただきます。頑張っています。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) ご答弁いただきましてありがとうございます。
ちょうど蔵王高校のそばに総合グランドとか、B&Gの体育センターがありますし、ちょうど利用するのには距離も近いですし、いい場所に蔵王高校は立地されているのかなと思っております。ただ、答弁でもありましたとおり、優先的に利用してもらうようにしているという答弁もありましたが、何か実情ですとそうでもないようなことも聞きますから、その辺をちょっとお調べいただいて、当然利用に改善できればなと思っておりますので、その辺の実態調査もちょっとしていただければなと思っております。
今、観光科という町長のお話がありましたけれども、これは次に再質問しようかなと思っていたところが先に言われたのでありますが、例えば観光科でもいいですし、あと蔵王町は環境宣言の町でありますから環境科とか、あと町長もおっしゃっていた介護科とか、そういうものの専門的な教科の科を要望していくこともどうかなと思っております。やはり普通科だけの体制の3学級だけではなかなか募集を図るのは難しいかと思うんですね。ですから、専門的なものの科も入れ設置できるような形で、これは教育委員会と連携しながら県にも要望を出していくべきかなと思っております。
蔵王高校の小松校長先生ともちょっといろいろお話をさせていただいたんですが、やはり一番の定員に満たない原因といいますと、どうしても通学の利便性がちょっと低いということなんですね。やはり通学の利便性を高めないと、なかなか定員を満たすような入学者数の確保はなかなか難しいのかなということで、再三校長先生はおっしゃっていました。ですから、村田からの宮交バスを蔵王高校の近くまで乗り入れするようにしたりとかという、当然前から承知しているんでありますけれども、白石から通う生徒のことも含めて、あと大河原から蔵王高校に通う生徒のことも考慮しながら、その通学の利便性も確保していかないと、なかなか入学生徒の確保に結びつかないのかなと思っておりますので、その辺のお取り組みをちょっとご答弁いただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 実は、大河原町からこの遠刈田まで蔵王町へのバスの便が朝夕ありますが、あとは白石から蔵王町への。そういったものは赤字なんですよ。赤字のものを町が負担してまでそれを維持して走らせているんですね。ですから、あとは私立の高校のように、例えば高校がみずからやっていくだとか、県にもはっきり言っています。町でやれることは一生懸命やっていると、赤字負担まで。村田だって同じですよ。村田だって、蔵王町の町営バスみたいなものですから、今。そして、高校まで足を伸ばしているわけですから。そんなことをしながら、ですから不便だということはないと思うんですね。
ですから、校長にも言ったことがあるんです。今の小松校長ではなくて、以前の校長に。村田高校のほうがなぜ伸びているかわかりますかと。それは、やはりバイクを許しているからなんですよ、2年生から。ですから、柴田農林高校だってそうなんです。ですから、子供たちは部活が終わったらすぐに来られるような。ですから、何らかやはりそこも学校は安全、安心なことを考えているけれども、学校のことを、やはり子供たちの定員だとかいろいろなことをやるに当たって、やはりそういったことも考えていく必要もあると思うんですね。ですから、校長に言われたままそのままではなくて、やはり私はいつも常に言うんです。校長から言われたら逆に反発していたんですけれども、私ね。ですから、校長先生方はせいぜい2年ですから。短い人で1年。無難で帰っていくんですよ。だから、私たちの話は、教頭ぐらいに任せてしまうんですね、わかりましたと言って。ですから、全然真剣さがないんですよ。そして、校長がみずから宮交に行って要望したことがありますか。それをぜひひとつお願いします。それを全部やっているのは我々ですよ。だけれども、朝夕の通学の時間帯しかできないんですよ、我々は。そして、もう国も補助事業をどんどんどんどんカットしてきているんですから。そして、大河原だって負担したくないと言っているんですから、もう。それをお願いしながらどうにかやってきているという現状、そしてやはり利便性を。高校生は皆さんバイクを許してほしいと言っているんですね。ただ、それはいろいろなそれぞれの校長の判断でありますから、同じ県立高校であっても。ですから、その辺は、一つはバイクの通学を高めるとまた変わってくるのかなと、クエスチョンでありますがそんなことを思っております。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君。
○10番(村上一郎君) わかりました。町長の口調も大変強くなったようでありますけれども……(「いや、努力しているということで」の声あり)はい、それは理解するんですが、機会があればまた校長先生に、バイク通学のことも含めて今後の方向性みたいなものも検討してお話ししてみたいなと思っております。
せっかくできた蔵王高校でありますから、この蔵王町に県立高校があるのとないのでは対外的にもイメージが違うわけでありますから、その辺はしかと心得て取り組んでいくべき課題かなと思っておりますので、今回取り上げさせてもらいました。しっかりとよろしくお願いしたいと思います。
以上で、きょうの一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(佐藤長成君) 村上一郎君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。
午前11時14分 休憩
午前11時24分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
次に、12番大沼昌昭君の質問を許します。登壇願います。
○12番(大沼昌昭君) それでは、議長のお許しを得ましたので、住民の「定住化」の取り組みについてという質問の再質問をしたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
それでは、最初に、村上議員と重複する部分も多々あるかと思いますが、前回の一般質問の中で、12月号のいわゆる広報ざおうの中で人口が1万2,893人、今回の6月号を見ると1万2,771人ということで52人ほど減少しているということで、先ほどの質問にもあったとおり、自然減少ということでそのようなことも仕方がないのかなということなんですが、町長はいわゆるその自然減少も辞さないと仕方がないのではないかという話だったんですが、いわゆる我が町の人口はどのくらいだったら妥当なのかなと、いわゆる町の面積、学校、文化施設とか、なかなか答えが難しいと思うんですが、まず減少を仕方がないと思うのか、それともとどめたいと思っているのであればどの程度でとどめたいのか、それからふやしたいのか、その辺のところを答弁願います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 先ほども申し上げましたように、蔵王町は昭和の合併のときは約2万人弱だったんですね。ですから、それを維持していくことが一番好ましいと思っています。ただ、述べましたように、この自然減というものはどうしようもないんですね。今、日本の女性の最高齢者というのは116歳で、あときのう、おとといかな、男性が誕生しましたよね、111歳で。ですから、世界で最高齢者というのは日本が男女とも1位になったんですね。そんなことで、この高齢者をとめるということもなかなか難しいわけでありますが、これは自然に任せるしかないんですね。そんなことで三沢議員さんがよくその道、ではなくてあれでありますが、そんなことで一つなかなか難しい問題があります。
ただ、やはり七ヶ宿町のように約1,600人の人口でも町として自治体として維持しているところもありますし、あと今も5,000人前後でしっかりと。ですから、それぞれの町の地域性によって違うと思うんですね。ですから、さっき言ったように、この山間部を囲いながらやはり山間を守っていく町村もありますでしょうし、ですから一概に幾らが正しいのかということは。ですから、国あたりはただお金が心配だから道州制に持っていきましょうというのが国の考えでありますでしょうし、そういった面ではまず1万人を切らないように、そして先ほど言いましたように、社会情勢の中でプラス6人でありますけれども。そして、この2市7町の中で蔵王町は3位なんですよ。大河原町が1位なんです、この人口減少の中でいって。そして、若干マイナスになっているのが柴田町。その次が蔵王町なんですね。
ですから、蔵王町は議員さんたちの一般質問なんかでも一生懸命お話をいただきながら、そして行政もそういった少子化対策だとか高齢化社会だとかいろいろなことに、いろいろなまちづくりに力を入れて、私はどうにかこの仙南の中でも維持しているのかなと思っているところであります。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) なぜそのような質問を冒頭にしたかということですが、自然減少はしようがないとは言いますが、やはりその人口の減少をある程度防止しなければいけないと。でなければ、減少を鈍化させるということであれば、当然のことながら私は今回の質問のいわゆるお題目に上げました定住化ということが必要になってくるんじゃないかなと思うんですね。
その中で、前回の質問の中でも私は、第四次長期総合計画の後期分のほうからいろいろな形で質問させていただきました。そんな中で、蔵王町のいわゆるその3.27%という比率なんですが、これは私のちょっとした計算によると、大体年間に100人程度の減少になるんじゃないかなと思うんですね。これが普通の指数であれば指数で、まあそれはそれで、その辺のところをどのような考えで食いとめていくのかということになると思うんですが、確かに努力していることは見られるので、多分この数値になっているんじゃないかなと思うんですけれども。
そこで、実はきのう町のホームページをちょっと見てみました。「町長の部屋」というホームページがありました。その中で、人が集まってくる豊かな町をつくり上げたいと町長はコメントしています。そんな中で、その「人が集まってくる豊かな町」というのはどういう町なんだろうということになってくると、やはり長期計画のことを具体的にどのように推進していくかによって、多分定住化の問題はある程度は解決していくんじゃないかなと私は思うんですね。
その中で、宮城県の「住みやすさ街力ランキング」というものがありまして、これは何と36市町村のうち蔵王町は31位です。これは下から5番目ですね。2市7町の中で仙南で一番上位に食い込んでいるのが、大河原町です。これは10位です。さっきも0.87ということで、数値が高いということなんですが。31位は、くしくも川崎町と蔵王町が同列なんです。それで、1位が富谷町、2位が仙台市、3位が利府町ということになっています。これはいろいろなニュース等々で皆さんはご存じだから多分わかると思うんですが。一番不名誉な36位はどこかというと、七ヶ宿町なんですね、これ。ですから、この辺のところを町長はご存じでしたか、住みやすいランキングが31位ということを。では、どのようにしたらこの辺のところを解決していくのかということが、第四次長期総合計画の実施だと思うんですね。
そこで、前回、やはり共働きの家庭が多いということなので、共働きのいわゆる支援という形で、いろいろな形で町長は支援していますよということだったんですが、その中で1つだけお聞きしたいことは、幼保一貫保育のいわゆる進捗状況はこれからどうするんですかということですよね。これは、いわゆるこの計画書の資料を見ても、まだまだ整っていないという部類に入ってきますので、その辺のところをどうお考えかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 幼保一元化の問題も、幼稚園だとか保育所、これは縦割りの問題があるんですね、文科省と厚労省の問題。ただ、その壁をなくしてできたのが、こども園なんですね。川崎町なんかは、こども園でやってきたわけでありますが。ただ、そういった面で蔵王町の場合、地域に根差した小学校単位に幼稚園が全部あったわけであります、以前。今、幼稚園が3カ所でありますが。それと、あと保育所も今2カ所にあると。蔵王町の場合はそういった施設があるので、その辺の活用を今していると。ただ、やはりこの人口減少、少子化にもうなってきていますから、その辺をやはり厚労省と文科省の壁を除いたこども園的な形で考えていくことも今しているところでもあります。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 結局、やります、やりますということでこの長期計画の中では進んでいきたいということなんですが、やはり具体的ないわゆるタイムスケジュール等々を組みながらどのようにやっていきたいのかというところがあまり見えてこないので、やはり先ほど村上一郎議員のことにもありましたが、やはり我が町に住んで我が町の中で住民税を払っていただきながら、ほかの地域にもやっぱり働きに出ていきたいという環境を整えることも定住化の一つではないかなと思うので、その辺のところをもう少し詳しく、具体的な推進をやっているのであれば、その考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 町立の幼稚園だとか町立の保育所だとか、そういったものがなければ、やはりこども園みたいにして。あと、今の現状がそれぞれの町によって違うと思うんですね。今現在、幼稚園に不便さを感じているだとか、保育所にも大きな不便さがあるのであれば、やはりすぐに何らかの手段をとらなければいけないんですが、それも財政とのにらめっこもありますし、あとは保護者とのいろいろな、そしてそういったことを考えながら持っていかなければならないんですが、そんなに今すぐここ1年の中でこども園をやるべきだとか、私はそういうところまではまだ行っていないと。ですから、この5カ年の中で10カ年のローリング、残りの4年の中で一つの方向性を決めていけばいいんだろうということでの課題の中ではそんなことを考えているところであります。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 私が一番危惧していることは、定住化においてこれから子育て世代にどんどん我が町に住んでいただきたいなということのためには、そういうところも前もって考えておかないと。来たから、ではやりますかということにならないと思うんですね。結局、幼稚園もキャパシティーがあるわけですよ、やはり。そうすると、どうしてもその辺のところで、では前もってこういう政策をとっていかないとだめだということを考えておかないと、定住化のいわゆる、この間年齢比率と言いましたけれども、子育て世代を我が町に移住させたいのであればどの程度の子供がふえるのとかということも、やっぱりある程度の試算というか考えを持っておかないといけないと思うんですね。そのような状況の中で今私は質問をしたわけなんですが。ですから、なるたけ早目にこの辺のところはいわゆる重点施策として取り上げていっていただきたいなと私は思うんですね。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 幼稚園で統合したのは、ご存じのとおり、平沢と円田、そして永野幼稚園に統合したわけでありますが、それもどうしても少子化の中で1桁台になってくる。そういった面で子供たちの将来、切磋琢磨、やはりにぎやかに元気に、そして多くの男女の子供たちと学べるようなそういう環境づくりということでご理解をいただきながらやってきたんですね。ですから、遠刈田幼稚園なんかでも定数が全部減なんですよ、永野以外は。そういった面でこの幼稚園に当たっては、私はですから今幼稚園でどういった問題があるのか逆に教えていただきたいなと。
ただ、保育所との統合した一元化を狙いなさいという、こども園をやりなさいということなのか、その辺は逆に大沼議員の意図が見えないところがあるわけでありますが、今幼稚園として、私は先生方の配置も含めてきちんと、そして保護者の皆さんの要望も踏まえながら、6時までも預かっていますし、そして場合によっては6時半までも預かっていますし、そういったきちんとした対応していますので、どういった問題があるのか逆にお聞きしたいなと。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 一元化で一番のメリットというのは、いわゆる幼稚園を退所なされればそこで終わりなんですよ。ところが、幼稚園を退所した後に保育になると、延長保育という形で働く人が楽になるんですね。ですから、そういう面でどうお考えですかという意図なんですね。
今のところは、うちの町も時間延長して保育してもらえていますから、それはいいんですけれども、それは保育所に行った人たちができるのであって、幼稚園に通っている人はできないんですよ。ですから、その辺のところを私は必要なんじゃないですかということなんですが、どうぞ。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) もう少しもうちょっと勉強してもらうと大沼議員もいいと思うんだけれども、実は今、これは蔵王町のものも見てもらっていますか。一つは、この法律が変わってきたんです。「子ども・子育て支援法」というものができたんですね。ですから、幼稚園と保育所を合体すればいいというものではないんです。ですから、そういったことを今蔵王町もこの法律に沿って検討しているんですね。ですから、それに合ったこども園を考えていこうということで、今実は考えているんです。ですから、やはり国の法律が変わってきているわけですから、それに合ったようなものをやっていく。ですから、がちんこをすればいいというものではないわけでありますから。ただ、今保育所については確かにちょっと定員がオーバーするような預かりをしておりますが、そういったことでそういったことも検討し始めたというか、この法律に合った形でこども園を考えていこうということで今内部ではやっているということであります。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 結局は、共働き世帯が通勤して便利になるのには、やっぱり子供をきちんとした形で保育できなければいけないなという視点から私は申し上げたので、そのようなことを十分に考えながらこの計画を進めていっていただきたいなと思いますので。
次に、ここばかりをちょっとやっているわけにもいかないので、この間、質問の中でクラインガルテンの話をたしかしたと思うんですが、そんな中で一つの例として挙げたわけですけれども、これはいわゆる農地つきの住宅として丸森では提供しているんですが、定住はしておりません。ですから、なるたけ我が町で定住化させる方策を、この辺のところを参考にしながらとってはどうかなということで例を申し上げました。この辺に関しては、これからのまちづくりのほうからも多分いろいろお話があると思うんですが、今空き家をたしか調査していまして、その空き家をこれからどうしようかということで考えているようでございます。そんな中で、空き家に関しては、農地付きの空き家もあるだろうし、そうでない空き家も多分あると思うんですが、その辺の考えはどのような形で課のほうで進めているのかお伺いします。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) クラインガルテンというものを丸森で進めていますが、丸森町は一つの農業の町でありますから、そういった面で私はああいったものも一つの町の狙いとしてはいいと思うんですね。ただ、一つ、この定住関係で、ではそれをつくればいいのかではなくて、今実は民間でやってきた例えば松ヶ丘があるんですね。松ヶ丘は190の区画があるんです。そのうちの販売した区画は、まだ90しかないんですね、今家が建っているのは。そんなことで、100区画がまだ余っているんです。ですから、そういったところを促進していくように町もバックアップしていくということが必要だと思うんですね。
ですから、物さえつくればいい、これさえつくればいいということではなくて、それとあと分譲地もそうなんです。ですから、分譲の協議会でもまちづくりに窓口をさせながら協議会を立ち上げた、これを立ち上げたのは震災前の10月なんですね。ですから、そういうことも立ち上げたというのは、なぜならこの宮城蔵王の別荘協議会の中に別荘の販売区画数が全部で3,504あるんです。書いてください。そして、販売数が3,394あるんです。そして、建物が建っているのが、1,865なんです。そうすると、これから建築できる区画数が1,529区画あるんですよ。ですから、そういったところを活用して、町がすぐに造成しなくてもやはりこういったところがあるんだということで、そういったところを活用してもらうことが大事じゃないかなと思うんですよ。
ですから、大沼議員さんにも、やはりこの辺の区画だとか宮の現状だとか、蔵王町の現状というものを知ってもらって、逆にこういった区画数があったり、あと松ヶ丘ではこのぐらいの100の区画が余っているから、行政としてもやはり何らかの支援をすべきではないかとか、そういうほうに持っていくべきではないかと思っています。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) それでは、いよいよ核心に触れてきたので、その辺のところを質問したいと思います。
やはり今、住宅事情がいわゆる松ヶ丘でも相当数余っているということで、ではそういうところに定住してもらうためには、どのような方法で定住してもらうようないわゆるPRをするかということになってくると思うんですね。私はいろいろな施策がやっぱりあると思う。定住化というのは、ただ単に住宅をつくって、さあ入ってくださいというものではない。定住化には全然つながりませんから。そうではなくて、やはり定住化というのはいろいろな要素が絡んでくるんですね。例えば住宅においては、どれだけのいわゆる子育て世代だったら、子育て世代は普通は3万円なんだけれども1万円にしますよとか、それからもう少しきちんとした形の収入がある人だったら3万円を払ってくださいねとか、いろいろなそういう方法があると思うんですね。ですから、私らが考えているのは確かに上がっている部分はやっぱりそれはあると思いますよ。町営住宅をつくれと言っているわけではありません。どうしてもちゃんとした住めるような住宅があるのであれば、その住めるような住宅をどのようして、では一般の来てもらえる人にアピールできるのかということが大変重要ではないかなと思うんですね。
そんな中で、いわゆる長期総合計画の中でも、若者のUターン、Jターン、それからIターンというところでこう載っていますけれども、これに関しては自己評価した結果、Cということで全く手つかずだということになっているんですね。これに関しての施策というものは、今言ったように、住宅状況も含めながらやはり何らかの方法をとっていかないと、この辺のいわゆる定住に関しての手法をどのように考えているのかということをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) この仙南の中でも2市7町がありますけれども、2市7町の中でも住宅を建てた場合に2%の補助をしていくという市もありますでしょうし、いろいろなその市町村によって違うと思うんですね。あと、市が分譲して、その分譲に入ったところを、例えば20万円だとか50万円の補助をしていくだとかそういったことを、蔵王町は1世帯に対して500万円の補助をすれば、皆さんは来ると思いますよ。ただ、それで本当にいいのかということもあると思うんですね。だけれども、それだけのことで本当にいいのかどうかということも含めて、ただ、今現在限られたお金の中でどういったところにやっていくかという中で、仙南の中でも子育てしやすい環境だとかそちらのほうに、老後だとか含めて、あと蔵王町もやはり今ここに住んでもらっている方々の生活環境を含めた、今現状やっとそういったことを、あと財政の厳しかったものを財政を立て直しながらやってきたわけでありますから、やはりただ私は優先的に……、全国の中でも確かにありますよ、100万円ぐらいやったり、あと一戸建ての家を町に移住してきた方々に丸々差し上げるというか、そして20年で返済をしてもらうだとか、ですから長期にわたって返済してもらうとか、そういったいろいろなそれぞれ全国の町村の政策というものが確かにあります。ただ、うちとしては、この住宅を設けたときにそういったことを今のところは考えていないですが、ただ、先ほど言うように、今いろいろなその辺を、宮の松ヶ丘の住宅、あそこの100区画にどのような形で住んでもらうか、あとはこの分譲地も。分譲地から住宅にしている方々も多いんですね。特に、こけし橋を渡って左に行った……(「蔵王苑」の声あり)蔵王苑に当たっては、全くの生活分譲地であるけれども、生活者なんですね。ですから、そういったところをやはり活用しながら、そういったところをやっていきたいなと思っています。ただ、そういった要素もそういったこともするからやっているので、蔵王町も考えなさいということだと思いますが、蔵王町はそういったことでやっていますが、500万円でもやればがっと押し寄せてくるのかなと思いますが、その辺も一つの今後……、ただどこで打ち切るかですよね。おもしろいと思いますよ、宝くじにでも当たったような形で。だけれども、本当にそれが、ある程度蔵王町に住んでくれる100戸だったら100戸の方々に100万円をやったとしてもすごい金になるわけですから、それを議員の皆さんがご理解いただけるかどうかということも含めていろいろなことを考えていきたいなと思っています。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 限られた予算の中でということでやっていますから、それは重々私もわかっているつもりです。そんな中で、いわゆる限られた予算の中ですから、どこに重点的な部分を置いて、だからどこにそのお金を使うかということだと思うんですね。ですから、今言われたように、例えば500万円をあげればいいんじゃないかということになるかもしれない、それはそれでいい。ですが、やはり前にも言ったとおり、年齢の比率いわゆる我が町の人口比率を見ると、今67歳前後が1,000人前後でおりまして、そこから先細りのずっと人口形態のグラフになっているかと思います。
であれば、やはり定住化を進めるのであれば、下の層、いわゆる独身者もそうですけれども、子育て世代がきちんと働いてくれて社会を支えてくれる世代ということになるわけですね。となれば、自然減少ですから、年寄りの人はどうでもいいとは言いませんが、年寄りの人は住んでいるからいいんですけれども、これから来てもらえるような人をどうやってするかということは町の魅力をつくることだと思うんですね、私のいわゆる考えは。では、町の魅力とは何だということになってくると、いろいろな面で、例えば教育を充実させるとか、この間条例を基本計画ということで出しましたが、環境を整備するとか、それから病院を整備するとか、いろいろな部分があると思うんですね。でも、できることからやらないと、お金がかかることばかりでは、限られた予算ですから、これはできないと思うんですね。ですから、できることからやっぱりやらなければいけないと思う。
このUターンの中でいわゆる効率的なことをやっているのは、大分県の豊後高田という市が今2万3,000人ですか、ということがあるんですけれども、町のホームページを見ますと、いわゆる暮らしのガイドというカテゴリーで生活環境、健康、教育、文化、公共施設、産業といろいろな形の中のカテゴリーがあります。カテゴリーを非常にいいものばかりやっています。先ほど村上議員も言ったとおり、子育てとかいろいろな支援に対しては、本当にほかの町とは遜色がないような施策をうちの町でやっていると思います。であれば、それをどうやって定住化する人に知らせるかということなんですよ。ということは、町に対して魅力がどのようにあるかということを示さなければいけないわけですね。ということは、いわゆるうちのホームページを見ますと、非常によくはできてはいるんですが、各カテゴリーの中だけの説明だけなんですね。豊後高田市のものは、実はこういうふうに定住ガイドブックというものを出しているんですね。これに関しては、いわゆる定住住まいに関しては、このような方法をとりますよとか、子育てに対してはこういう支援がありますよとか、それから保健に関してはこんなことをやりますよとか、一冊の冊子になっているんですね。この項目を見ることによって、定住する人がこんなことをやっているんだと。であれば、すぐに一目でわかるんですね。例えば「子育て世代いらっしゃい引越し応援事業」、これなんかは、ほかからこっちに引っ越しするときは10万円まで補助しますよと、ではぜひ来てくださいというようなものですね。それから、例えば「新婚さん応援事業」、これはおもしろい名前なんですが、これは1組が結婚したら10万円をあげるとか、そういういわゆるいろいろな施策を盛り込んで、それで各課ばらばらにやっているのではなくて、こういう部分で定住化をうちのほうでやりますからということをやっぱり知らせないと、先ほども言ったように、住みたい町31位という名誉か不名誉かわからないんですけれども、そのような順位になると思うんですね。ですから、このようないわゆるどのようにして定住化を推進するかということをPRして知らせるかということをちょっとお知らせください。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 全国の中でもいいところの事例を見ながら、蔵王町もそういったことをホームページの中で入っていけるような形をとっていきたいなと思っています。また、それには議会の議員の皆さんのご理解も必要でありますし。ただ、それと先ほど言った一番住みやすい町が富谷ということになったわけですが、仙台、あとは働き場、そういう状況の中にあるというだけであって、だけれども蔵王、それぞれの町によって違うんですね。四季を楽しむのに一番楽しいというのは、そっちから行ってみてください。あとは全国から仙台への転勤族から見た場合は、蔵王はトップにあったりするんですね。ある雑誌を見てもらうと、多分見ていないと思いますが、ある雑誌に載っていますが。それに、「りらく」にも載ったこともありますけれども、以前のですよ、最近ではなくて。そうやって転勤族から見て一番行ってみたい、そして楽しい、そして森林浴も含めながら、1日ゆっくり行けるそのコースの中に蔵王が入っているんですね。そのようにその捉え方なんですね。それとアンケートの捉え方。一概にこの蔵王。ですから、蔵王は下のほうに入っていますが、それは山間部の問題で、そして何をあれなのか多々あるんです。ただ、さっき言われたことは、ホームページの中にもまず今の現状のものを網羅しながら、定住化のホームページをつくっていきたいと思いますし、またさらなるこの少子化対策、いわゆる定住化するためによそと同じ10万円とか20万円でやってもおもしろくないので、その辺議会の皆さんもご理解いただければ、そういう環境をぜひひとつつくっていただけるように、大沼議員さん、仲間にもぜひひとつよろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 確かに蔵王町は転勤の人から見れば、多分トップの人気の町だと思います。ですが、それに関しては、では何で転職してもらえないの、そんなに人気があるんだったらと。その定住化するためにはどうするのというところをやっぱり考えなければいけないと思うんですね。だから、前回私が、平沢地区にお住まいになるようにするにはどうしたらいいんですか、あそこの町は仙台に対して通勤にも便利でしょと、そういうことを立地条件の話をしましたよね。ですから、そういうような部分をもう少し売って、それでやっぱり来てもらうということをある程度の段階できちんとつくらなければいけないんじゃないかなと私は思うんですね。
そんな中で、ここの一つの中で特筆すべきことは、例えば不妊治療に対して助成するとか、これは国の施策の中のいわゆるやっていけなければならない事業なんですが、ここはここの市独断でやっています。それから、あと例えばお子さんをたくさん産む人のために、治療機関のために助成で出すとかというような、やっぱり子供を産みたい、育てたい、教育させたい、ここは教育のいわゆるまちづくりということでも知られているんですね。ですから、そういうもろもろのことも含めてやはり先進地じゃないかなと私は思うんですが、ぜひこういうガイドブックというものを定住化に向けて、これから各課とも連携しながらつくっていただきたいなと思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 先ほども申し上げましたように、前向きにやっていきますということを言っておりましたので。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) もう1点なんですけれども、長期計画の中で若者の定住化を図るために、宮地区の国道4号線西側並びにというところで載っております。これに関しても、ローリングした際のいわゆる地区評価では、ほとんど手がつかっていないという状況で載っております。この辺のことは、どのようなことでこれから進めていくのか、もう一度お聞かせ願いたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 10カ年のローリングが100%できれば、すばらしいまちづくりになるんですね。それにはやはり100億円だとか投資しなければいけない場合もありますでしょうし。ただ、まず12月に一般質問があって、そして平成26年度の当初予算にすぐに上げられるなんてことは全く、議員さんはわかっていると思いますけれども、議員なら。やっぱりそういった一つは、それと10カ年にも上げていくことも確かです。それと、あそこに町の住宅というか県営と町営のアパートがありますよね、井戸井住宅は県と町のものがあるんですね。あそこからやはり真っすぐに田んぼのほうに来て、そしてその西側の今の松ヶ丘の信号から真っすぐ、それが私は必要だと思っているんです。だからといって、そこに住宅をつくるという約束はしていないんですよ、私。まず道路は必要だということは言っています。ただ、先ほどから言うように、定住化の中でその西側に住宅という話もあったわけですが、あの辺は白石市とあわせて工業団地ということも考えられる場所でもありますし、大泉記念病院の裏でありますが、そのための道路というのは必要だということは確かです。ただ、くどいようでありますが、まず松ヶ丘が100区画もまだ余っているんですね。それを有効活用、町も何らかの形で広報だとかいろいろなことを、定住化と結びつけながらやっていくことも私は必要だと思っています。ですから、10カ年のローリングにも上がっているからどうなっているんだ、今回の平成26年度の予算に上がっていないけれどもどうなんだと、それはなかなかそうはいかないわけですが、その順位づけもあるわけですから、ひとつそれもご理解をいただきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 確かに、半年前に言ったからどうのこうのという話では多分ないと思います。それは当然のことだから、私も議員だからわかっているだろうと言われると、それは当然わかっています。だけれども、やはりここにこういうふうにいわゆるローリングで書いたわけでしょう。であれば、今後どういうふうにしていきたいかということぐらいは、これは平成25年に出したんでしょ、であればもう平成26年度ですから、やっぱりある程度のその考え方というものがないと、またローリングが必要になってくるんじゃないかという気はするんですね。ですから、必ずしも予算をつけて何かしろ、今すぐに、というわけではないんですよ。どのような計画性を持ってこれからやっていくのということを聞いているわけですから。だから、その松ヶ丘の部分は東側でここは西側ですから、この辺のところで住宅だってすぐつくれといってもこれは無理な話なんだし。ですから、その辺のところのいわゆる優先順位と言ったらいいか、その進める部分に関してはどのような形で進めていきたいんですかということをお伺いしたんです。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 町道は大体55%、おわかりのとおり、国から55%、残りの45%が一財なんですね、町の一財。ですから、それで100%この町道をつくる場合は。それと、認定があるんですね。その55%をもらうためには、それなりの目的、そして国からも理解が得られるような。ですから、西側に道路をつくれ、つくれといっても、道路をつくるにはそれなりの目的がなければいけないです。ただ、今の井戸井からその信号に田んぼを真っすぐ持ってきて、そしてあるお店屋さんとの間に持ってくるといっても、認められないんですよ、それだけでは。ですから、今の西側の水田関係を町として今こういった計画を持っているだとか、そういった総合的な判断でないと新たな町道をつくるということはお認めできないんですね。ですから、その辺までやはり考えながら我々はやっているわけですから、ただつくれ、つくれといっても、計画にのせろといっても、やはりそういった総合的な判断をしていかなければいけないということなんです。ですから、定住の関係の住宅をやれといっても、今東の今現在の、くどいようでありますけれども、100区画が余っているわけだから、まずそちらのほうに合わせながらやはりそれを支援していくことが私はまず第一だということなんですね。
では、2段目として、その道路は必要なんだけれども、その認可をもらうためにはどういう住宅として認可をもらっていくのがいいのか、だけれども今余っているのに住宅というのもあるだろうし、では本当に工業団地を、だから白石市との工業団地の構想というものも大泉記念病医院の裏あたりの、そういったことも含めながらなので、ですからそこには一応のせてはいます。のせているけれども、きちんとした方向性がない中で町道というものが認めてもらえないということを、まずその辺も技術的なこと、国の認可関係、議員さんの場合そこまでの詳細を知る必要はないんですが、そういったことがあるのでそう簡単にはいかないよということをお話し申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 大体わかりましたが、結局ここの計画としてのせるためには、やはりあの地区のいわゆる町長が今言った総合的な開発のいわゆる基盤がなければいけないということでしょ。では、その基盤をどういう形でここの中で捉えながらこの計画書をつくったのかということなんですね。わかりますよ、言っていることは。ですが、やはりあの辺の地区をこういうふうにしたいんだという総合的な、いわゆるこれからこういうふうにしたいんだとやっぱり夢を持たせるようなものがないと、この計画は絵に描いた餅になってしまう。長期計画はいいものですから、これをきちんと進めていってもらえれば定住化につながるなということで私は質問しているのであって、何の目標も何の計画もないのにここにのっけたということは、これはおかしいよ。だって、さっき総合的ないわゆる開発の計画がなければ、つくらなければと言っていたでしょ。だから、その辺のところをきちんと考えながらこれを推進していってもらわないと、いつまでたってもこれはできないということになるんですね。ですから、その辺のところをきちんと考えながら、これを推進してもらいたいなと思います。その辺のところをもう一度答弁願います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) あそこを一回歩いてみてください、市町境なんですね、ちょうど。ですから、市町境というものは大変難しいところであるんですよ。ですから、その辺をどのような形での計画であれば……。ですから、蔵王町だけが夢を持たせなさい、では本当に商工業の団地をつくりますだけではいけないということなんです。ですから、市町境なので、そこはやはり先方にも理解をもらわなければいけないと。その上でやはり計画の中に入れていかなければいけない。ただ、そういうふうにそこに道路は必要だよということはまずのせて、ただそれをまだどういう形にいけるか、それと行政間同士の打ち合わせもまだしていない中であると。ということは、先方もやっと今回の震災で団地が販売できたといういきさつもありますので、そのようにやはりちょっと行政同士のあれも進めていけない問題もあるわけですから、その辺ひとつ。ちょっといろいろなことがあるんです。ぜひひとつご理解というか、その辺もあるのでひとつ、しっかり考えていますので。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) しっかり考えているということなので、ぜひこれをきちんとした形で実現していっていただきたいなと思います。
それから、前回の質問の中で、私は発想の転換というか視点を変えて、いわゆるここに住んでもらってほかに職場を求めるということで、ここにばかり企業誘致といっても多分難しいという話で、努力はしていますということで徐々に企業はふえていますよね。そんな中で、確かにその企業誘致も定住化の必要な要因なんですが、そのほかにやはりここに定住化しながら、いわゆるいろいろな市町村に働きにいってもらいたいという方法も必要なわけですね。それはさっき村上議員も言っていましたよね。
そんな中で、この間の質問の中で私はいわゆる意図があったわけではないんですが、我が町に職場がありながら、いわゆる引っ越ししていってほかの市町村に住んでしまうということを申し上げました。町長からはうちの職員のことを言っているのかということをちょっとちらっと言われたんですが、そんな中で例えばさっき言った若い人たちがここに住むためには、どのような支援があったらいいかとか、どのようなことがあったらいいかということを、やっぱり若い人たちに考えさせるべきだと私は思うんですね。ですから、そういう部分も含めて何か委員会とかワーキンググループとかつくって、その辺のところをもんでもらったらなと一つは考えるんですね。
もう一つは、いわゆる一つのデータのあり方として、いわゆる町からほかに引っ越していった職員に関して無記名でアンケートを実施して、定住化の参考になるようなデータサンプルをとる必要があるんじゃないかと思うんですね。ですから、何で出ていったの、何でわざわざあっちから時間をかけてこっちまで帰ってこなければいけないのという、いわゆる不便な部分も帳消しにして他町に行きたいという部分があるわけですから、確かに答弁のとおり結婚した、家を建てたというやっぱり家庭的な事由、それはしようがないと思います、それはどうしても。ですから、やはりそんな形でアンケートをぜひ無記名で実施したりして、それでここの定住化につながるようないわゆるサンプルのデータというものをとっていただきながら、それを考えていただければなと思うんですが、いかがですか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 先ほど村上一郎議員さんからもいいアイデアというかお話をいただきましたので、私はそこまでちょっと頭がなかったので、ですから若い人たちの、先ほど役場職員の入った人ということではなくて、やっぱり何年間のそういった人たちも町の職員も必要だろうし、あと蔵王町に青年団の活発な方々もいますから、そういった方々も入れながらそういう場を、まちづくりが窓口なのか、生涯学習ですね。青年団の窓口は生涯学習なので。その辺はいずれにしましても、そういったことを平成26年度の中で皆さんにお願いをしながら、まずそういった組織をつくってここ1年ぐらいでできれば、この結果を見出させればと思っています。各担当の皆さんひとつ、頭の中に入れながら課長との中でお話をさせていただきます。今度の課長との中でこの話をして、前向きにいろいろな場を設けながらさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) つまり若い人たちが、いわゆる我々孫を育てる世代ではなくて、これからいわゆる結婚して子育てをしていきたいという中で、若い世代に町からどのような支援が必要なのかということをやっぱりある程度知らないと、町のいわゆる定住化、子育ての重点施策にはならないと思うんですね。ですから、そういう部分でそういうことに取り組みながら、やっぱり限りある財政ですから、やっぱり優先順位とか重点施策とかということで持っていかなければいけないと思うんですね。ですから、この辺のところはやはりきちんとした形で実施していただきたいなと思います。
時間がもう余りないので、最後に。これからいわゆる確実に町の人口は減っていきます、自然減も含めまして。そんな中で、どの年代をどれだけここに定住化させて、いわゆる逆三角形の人口形態から少しでも是正できるようにするのかということが、うちの町の存続にかかわる部分の根幹だと私は思いますね。ですから、そのためには、さっき言った仲間たちの声を聞くとかということも必要だと思います。
それで、何をその重点目標としていけなければならないのかをきちんとした形で考えながら、具体的ないわゆる実施する施策を考えていってほしいなと思います。あくまでも町の長期計画に関しては、いわゆるお題目だけで、餅で終わらないようにぜひしていっていただきたいなと思います。そんな中で、最後に町の指導者としての町長の考えをお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 10カ年のローリングの関係が話になったのであれですが、その中でこの5年間の中の自己評価でありますが、議員さんたちにも見てもらったように、81%なんですね。ですから、夢物語ではないんですね。この5年間の中で81%を自己評価して、実行してきているということでもあるんです。それをあと4年の中でできるだけ高いパーセントに持っていきたいと思っていますし、それとあと今いろいろなご意見をいただいたわけですから、そういったところを真摯に受けとめながら、そしてやはりこれからこの町を守っていくのは若者なんですよね。だから、その若者の人たちが、当然そのとおりなんです。住んでもらうそういった環境、そのためにはやはり若い人たちの声を聞けるような環境、これをちょっと一年の中に一つにまとめてどういった声があるのかと、一郎議員さんが言われた話とちょっといろいろなプラスをしながらまとめていきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君の質問が終わりましたので、ここで昼食のため休憩いたします。午後1時15分から再開いたします。
午後0時18分 休憩
午後1時15分 再開
○議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
2番平間武美君の質問を許します。登壇願います。
○2番(平間武美君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書に従って一般質問をさせていただきます。
1つ、医療・介護総合法案について。
去る4月10日定例会において、陳情第3号「介護保険法見直しに関する意見書の提出を求めることについて」が議題に付され、5月8日に教育民生常任委員会において意見書審査を行った。陳情の趣旨は、「要支援1・2」と認定された要支援者への訪問介護サービスと通所介護サービスについて、全国一律の介護保険制度における保険給付として継続することを求める意見書である。審査の結果、不採択になった。そして、5月14日の衆議院厚生労働委員会で、医療・介護総合法案が、全野党の反対する中、与党だけの賛成で強行採決された。翌15日衆議院本会議で、自民・公明両党の賛成多数で可決された。
今回の介護保険制度の見直しは、当初創設の「介護の社会化」の理念を完全に放棄し、憲法25条(生存権)を否定するものである。具体的には、さらなる給付削減、負担増の4つの切り捨てがある。
@予防給付の見直し、イコール市町村への丸投げによる要支援者の訪問介護、通所介護(デイサービス)の削減、打ち切り。
A特別養護老人ホームの機能の重点化、イコール入所対象を原則要介護3以上に限定、要介護1・2を事実上排除。
B一定以上の所得者の利用者負担の見直し、イコール所得の線引きによる1割負担(9割給付)の切り崩し。
C補足給付の見直し、イコール資産要件などの追加による施設からの低所得者の締め出し。
これらの見直しは、来年4月からの本町住民にとって大変な影響を与えることになる。高齢化率が30%を超えようとしている本町において、町長はこの法案可決をどう思い、今後どのような対策を講じていこうとしているのか、見解を伺います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 平間武美議員の一般質問にお答えさせていただきます。
「医療・介護総合法案について」お答えいたします。
ご質問の「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案」、いわゆる医療・介護総合法案でありますが、今の国会で5月15日衆議院本会議で可決となり、現在参議院で審議が行われているところであります。
法律案での介護保険法関連として、議員が言われる内容であることは、私も承知しているところであります。
そこで、この法案可決をどう思い、今後どのような対策を講じていくかとのご質問でありますが、まだ審議中であることから、国から詳細は届いていないところでありますので、ご理解願いたいと思っております。
その上で答弁いたしますが、法律案の背景には、2025年には団塊の世代が75歳以上となり、3人に1人が65歳以上となります。今後高齢化が進んでいくと、医療や介護を必要とする方々がますます増加し、現在の医療・介護サービスの供給体制では十分対応できないようであります。
これは、将来、介護度が重くなったり、ひとり暮らしや老夫婦だけになっても、安心して暮らすことができるのか、在宅で暮らすことができなくなったときに施設が十分にあるのか、認知症になっても地域で生活を続けられるのかなどの不安があります。そして同時に、生活支援や介護予防等を充実させ、住み慣れた地域で安心して暮らすことができる仕組みをつくっていくことが必要であります。
そのような観点から、2025年を見据え、医療や介護などのサービスを一体的に提供する「地域包括ケア」を確立していくための改革が行われると理解しております。法案が可決し施行されれば、私は町政の執行者として、住民の福祉と安心な暮らしのために、本町にふさわしい事業を確立していかなければならないと思っているところであります。
その中で、今後どのように対策していくかでありますが、例えば、訪問介護や通所介護が全国一律から町の地域支援事業に移行されるわけですから、介護保険制度の中で本町にふさわしい事業計画をつくり上げることが必要であります。
今年度は、平成27年度から見直しされる「蔵王町高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画」をつくり上げるために、町の実態をよく把握し状況に合わせて、介護事業所やボランティアなど多様な主体により取り組みながら、多様なサービスが受けられるよう関係機関と連携を図り、その対策を考えてまいりますので、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) まず、なぜ私がこの一般質問を取り上げようとしたか、先ほどの通告書の要旨でも述べましたが、いわゆるこの介護保険制度の見直しというのは、我々は改悪と言っているんですけれども、国の負担を少なくして地方の事業に任せるというこういうことなんです。こういうことを教育民生常任委員の方、ほかの方はわからなかった。非常に残念だった。町民我々が、負担が大変になるんだと。だから、通所介護、訪問介護、それをやめる、要支援1・2を外すという国の制度を、外さないようにという陳情書であったわけです。だけれども、基本的に、この間も反対討論でも述べましたが、国からおりてきたことが全部正しいと思っている。これは大間違いだ。この地方分権の時代にあって。私はそのことを訴えたいために、きょうこの一般質問で取り上げたわけであります。
そして、確かに今現在、参議院で審議が行われております。正式にはまだ決まっておりませんが、衆議院は通りました。町長もご存じかと思うんですが。私は連日の新聞切り抜きを全部切ってきました。そして、新聞を持ち込みできないので、裏に紙を張って。いいですか、これは5月15日ですよ。自公は強行採決と。私は強行採決というものに対して、非常に怒りを覚えるんですね。話し合い、議論の場で議決すべきなのに、横暴に強行採決をしてしまったと。これが非常に腹が立ってしようがないです。
そして、まずこれから皆さんにお教えしましょう。これは、参議院の厚生労働委員会で副委員長の小池 晃さんが、この保険料の2割負担はでたらめだということを暴いたんですよ。だから、審議が今ストップしているんですよ、参議院で。こういうことというのは、皆さん、普通の新聞には書いていないですよね。河北新報だけではわからないです。真実を知らせるのが、赤旗なんですよ。これをちょっと最初から話すと皆さんは難しいと思うので、まず一つ一つやっていきましょう。これは最後にやります。
まず、私が質問したのは、この我が町にとって@、これから行きます。予防給付の見直し、いわゆる訪問介護とか今やっている通所介護、デイサービスですね。これを市町村事業として町に丸投げすると言っているんですよ、衆議院で通った法案は。これに対して町長はどう思いますか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 参議院を通過して、まだ私たちのほうに正直なところきちんとした……(「参議院はまだ通過していない」の声あり)いや、だから参議院を通過していないので、私たちの各市町村にはまだ流れてきていないのが現状です。ただ、いろいろなちょっと資料等々の段階だけでありますので、予防給付の関係のこの丸投げということでありますが、先ほど話したように、この要支援の1と2でこの訪問介護は蔵王町で14人いるんですよ。通所介護は69人いるわけであります。また、あとこの町の事業に移行された場合の訪問介護でありますが、既存の訪問介護事業による訪問介護と、あとはNPO、民間事業等の方々によって、やはり掃除だとか洗濯などの生活支援のサービスだとか、そういったことであります。あともう一つは、住民ボランティアによるごみ出しなどの生活支援サービス。
このように、一つは、町の事業に移行される場合の訪問介護の問題、あと通所介護でありますが、機能訓練等の通所介護もありますし、NPOだとかミニデイサービス等々等々、こういったものが法律の中で最終的には平成29年4月1日から全国の市町村に移行されるんですね、遅くても。ですから、早いところですと平成27年、平成28年には、平成27年からやっていくということはなかなか難しいわけでありますが、ちょうど先ほど申し上げましたように、蔵王町も一つの見直しの時期がありましたので、この介護保険等々の中で見直しをしながら、こういった国の参議院の法案が通ったら合わせて蔵王町らしさ、それぞれの事業に市町村に合ったような形で対応していかなければいけないのかなと思っているところであります。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 今、町長は平成27年という言い方をされました。(「早いところは平成27年」の声あり)この@に関してはいわゆる来年4月から、それからAの特養に関しても4月から、それからBに関しては来年の8月から、Cに関してはこれも8月からと、こういう一応実施予定にはなっているんですね。
私が町長の意見を聞きたかったのは、決まったらこうするんだということではなくて、こういうやり方に関してどう思いますかというまず町長の気持ちを聞きたかったんです。こんなことはいけないんじゃないかと、地方自治体任せにしてはいけないんじゃないかという答弁が欲しかったんですけれども。まず、ではもう1回、Aに関してはどう思いますか、特別養護老人ホーム。要介護3以上に限定して、今現在の要介護1と2を排除してしまうんですよ。これはどう思いますか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) そのとおりなんですね。今度は3以上の方しか、この法律が決まれば。ただ、どうしても家庭で見られなかったり、あとはどうしようも、これから老老世帯だとか、あとはひとり暮らしの方が出てくるわけですから、ですからどうしても2の方でも特養に入らざるを得ないときは、やっぱり町の判断で入所させるしかないだろうと思っております。
それと、この法案をどう思っているかといっても、結局衆議院と参議院で法案が通過すれば、全国津々浦々がやはり国の法律に従ってやっていくしかないと思うんですね。それは反対することもできないでしょうし、そういった国の法案が通れば、こういった法案に従っていくしかないだろうと思っています。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 今、先ほど町長は、国が外していく要介護1・2を何とかして町で対応せざるを得ないだろうと。大変すばらしいと思います。私はそういう答弁を待っていたんです。国がやってきたから、いたし方ないんだというのでは誰でもやれるんですよね、首長は。そうではなくて、ようはこう外された人たちをどのように対応していくかと。
例えば、具体的にここに資料が1枚あるんですが、要介護1の人というのが現在蔵王町に62人いるんですよ。それから、要介護2というのは130人いるんです。合計で192人ですね。先ほどの要支援1は何人いるかといいますと、これは平成26年4月の状況なんですけれども、要支援1の人というのが46人いるんです、蔵王町に。それから、要支援2という人は116人いるんですね。合計で162人。さっきの要介護1と2を合わせますと、192プラス162ですから354名。354名の人が、この法律がもし通れば、完璧に介護事業から外されてしまうんですね。恐ろしいことですよ。国がこういうことをやっていくんですね。町民とか地方のことを考えているのかというのは、私の意見なんですけれども。
そうしますと、Bについてもこの1割負担、いわゆる9割を今給付しているんですが、これを2割に持っていこうとしているんですよ、法案が通れば。これに対して町はどのように対応していこうとしていますでしょうか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 町としてどのように対応ということはまだ。これから先ほど言いました介護制度とにらめっこしながら、蔵王町らしさに合わせて考えていかなければいけないと思っています。
ただ、実際的に国の試算で影響を受けられる方々でありますが、在宅のサービス業者が約15%なんですね。あと、特養では約5%、老健では12%と推定されているんです。そういったことを本町に絡み合わせた場合でありますが、本町で計算した場合は、在宅サービスの利用者の393人、さっきお話しされた393人のうち、58人が該当するのかなと、今の現段階では。あと、特別養護老人ホームの利用者の54名のうちの2人、老健利用に当たっては、35人のうち7人が該当すると。合わせて67人と推計しているところであります。
そんなことで、国の考え方でありますが、所得の高い方々からいただくという考えでありますので、国の基準に従わざるを得ないだろうと思っております。また反対に、所得の低い方々の負担割合は変わらないという今の衆議院を通過した段階でのあれでは、そのように低所得者には今の維持で行くという話を聞いているところであります。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 今のこの流れから、では先ほど今なぜ参議院で小池 晃副委員長が言ったことがでたらめだと、厚労省が言ってきたことはでたらめだということをちょっと皆さんにレクチャーしたいと思います。
赤旗の日曜版をとっている方なら先週号で見ているはずなんですが、読んでいればですよ。ここにも書いています、「介護保険料の2倍化、根拠でたらめ」。どういうことかといいますと、厚労省は、いわゆる夫の年金が280万円だとします。妻の年金が79万円だとします。合計で359万円の所得をとっている年金世代がいるとします。そうすると、この方々のいわゆる可処分所得、可処分所得は皆さんはわかると思うんですけれども、収入から税と医療介護保険料を差し引いた額なんですね。この可処分所得が、先ほどのこの359万円の世帯というのは、307万円になるんです。逆に、収入が256万円から349万円の世帯がいるとします。この方々のいわゆる可処分所得というのは、197万円なんですね。ということは、先ほどの359万円の世帯というのは、可処分所得が307万円世帯というのは60万円が余るんだと厚労省は言っているんですよ。ところが、現実には保険料……、だから2割負担できるんだと田村厚生労働大臣は述べているんですね。ところが、この小池さんの発言によって、いわゆる250万から349万円の世帯というのは可処分所得が197万円だから、さっきとの開きが大体110万円なんですよ。ということは、年収の少ない人は60万円なんか余らないということなんですよ。厚労省はでたらめを言っていたというんですよ。これで審議が振り出しに戻ったんですよ。最初から、こういうでたらめのものをつくってきた厚労省に非があるわけですよ。国民をだまそうとしているんですよ。ここが大事な問題なんです。ですから、今は審議がストップしていますよ。こういうでたらめ法案は衆議院の振り出しに戻せと、我が党の小池 晃さんは述べているんですね。だから、私はこういうことで大変な怒りを覚えるのに、なぜ皆さんはこういうことに素直に従ってしまうのかと、この辺の考え方だと思うんです。
それで、Cに移りますけれども、補足給付の見直しというものもあります。つまり、資産要件などの追加によって施設から低所得者を締め出そうとしているんですよ。もともと介護保険というものは、2000年にできましたときに、社会保障、社会保険の社会化と、介護保険は社会化を目指すんだと、こういうことで決まった法案なんですよ。だから、全国一律にしましょうと。だが、そこに差別を持ってきているんですね、今度。この考えに対して町長はどう考えますか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 国のこのCの補足給付の見直しでありますが、資産要件などの追加による施設からの低所得者の締め出しということですが、現在、預貯金にかかわらず非課税世帯であれば、補足給付を行っているわけでありますが、今度の国の考えであります。
単身で1,000万円以上、あとは夫婦で2,000万円以上の預貯金がある人の場合、非課税世帯であることを理由に補足給付を受けられるのは不公平と考えているということです。そんなことで、まずはお金のある人たちは貯金から切り崩して使っていただきながら、その後に初めてこの補足給付を国がしていくという考え方であります。
また逆に、低所得者のことを考えれば不公平感がなくなりながら、平等意識が出てくるんではないかなと思うところでもあります。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。(「いいですか」の声あり)どうぞ。
○2番(平間武美君) いわゆるこの4番なんですが、これは非常に不平等を持ち込んでいるんですよ。いわゆる低所得者を締め出してしまうんですね、介護保険制度から。そうなんです。補足給付の対象者を減らしたいんです、国は。でも、我々、町としてはそんなことをやってはいけませんよと言いたいのは、私の気持ちなんですが。だから、この辺でできるだけ町としてこういう給付削減をやった場合には、何とか町として助けてあげられないのかなというのが最後の私の考えなんですが、常にこういうふうに国はやってきますので、ただ単に陳情書を不採択なんてことはやめていただきたいね、私は全議員に言いたい。そうです。ですから、ここにいらっしゃる課長さん方もそういうことをよく理解していただいて、多数決で決まったからそれがいいんだということは大間違いだということを私は訴えたいんです。こういう形でまだまだあるんですが、ちょっとどうも……。
では、今度この@からCのことからはちょっと外れまして、関連はもちろんするんですけれども、今蔵王町で介護職で働いている方がたくさんおります。それを今度、国はボランティアとかでやろうとしている。民間事業に任せようとしている。専門家を外そうとしている。大変な激務な介護職なんですけれども、この辺のボランティアに任すということに対して、町長はどう考えていますか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 簡単に言うとあれですよね、先ほど平間議員が言ったように、要支援1・2の方々が利用できなくなってしまうと。それを今度、その地域で面倒を見ていかなければいけないということでありますが、そういったことを町もどのような形を……。ただ、今蔵王町にもいろいろな施設がありますので、例えば施設だと特養もあれば、この地域の密着型サービスだとグループホームもありますし、デイサービスでありますが、このデイサービスなりショートステイ、訪問介護、あとはこの訪問の入浴だとか訪問介護、いろいろなそういった施設を有効活用しながら、あとは地域の方々にも見ていただけるようなそういった形をとっていかなければいけないのかなと思っていますし、また私もまだこの件についてはちょっと勉強不足なんです、正直なところ。ただ、そういったところを今度担当課と一緒になって、どういう形が一番ふさわしいのかと。ただ、今国で締め出してきているのは、できるだけNPOとか民間等によるミニデイサービスだとか、住民主体のこの運動だとか、そういった公助の場を持ちながら、簡単に言うと、軽度の方々をそういう形で見てほしいということであります。
そんなことで、これからリハビリだとか栄養だとか口腔ケアなどの教室なんかも関係機関なんかと、医師会とも、蔵王町の場合は白石医師会でありますが、あとは蔵王町医談会なんかと連携しながら、いろいろなそういう提供をしながら、できるだけこの施設に頼らないで家庭で元気にいられるそういった環境づくりをまだまだこれからもつくっていかなければいけないのかなと思っているところであります。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 要支援1・2を外すということは、予防介護の意味からいっても真逆を行っているんですね。逆行方向なんですよ。要支援1・2というのは一番軽い人なんですけれども、そういう人を外してしまったら余計に要介護に進みやすいんですよ。予防しないことになりますから。だから、まさに逆行なんですよ。この辺のことを。
それと、では具体的に、先ほども資料でちょっと言いましたけれども、今4月現在で要支援1・2の人が162人いるんですけれども、我が町のかかっている予算というか財政ですね、どの程度これがかかっていて、これが外されたら町の負担になるのかということがわかりますか、今。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) まだその辺まで担当課でも試算していないと思いますので。(「コピーあげたのに」の声あり)試算したのか。している。ちょっと私は聞いていなかったので、担当課長から説明させます。
○議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(我妻 敦君) お答えいたします。
通所介護いわゆるデイサービス事業でございますが、こちらは平成25年度分のデータでございますが、要支援の1と2がそのデイサービスを利用するときの年間の利用数は、823人でございました。そして、この要支援1・2の方がデイサービスを利用する年間費用額につきましては、月平均にしますと273万円ほどでございました。そういった実数となっているところでございます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 要支援1・2だけでデイサービスが273万円、これは町の負担ですか。(「はい」の声あり)町の負担。それで、国がこれを外した場合に、町には今度どのぐらいかかってきますか。
○議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(我妻 敦君) 私もちょっと具体的にはまだ計算しておりませんでしたが、今ある保険制度の財源内訳については、これは今の制度と新しい制度になっても変わらないというところでございますので、その中でいろいろと運用されていくと捉えているところでございます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) いやいや、国は要支援1・2をなくすと言っているんですから。ということは、国からの財源が来なくなるということと違うんですか。まるっきり全部が来るんですか。違うはずでしょ。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) この前、ちょっと厚労省の老健局の局長のほうからの勉強会というか、あったんですね。そして、そのときの話だと、自治体は平成27年度からやっていただきたいと、あと平成28年度。遅くても平成28年度の3月31日までには切りかえて、そして平成29年度の4月1日から法律的になるわけですが。ですから、お金については今までと何ら変わりはないと。そして、そのまま地方自治体がそのお金をおろすということでありますので、金額的な問題はないと私はそのようにお話を聞いておるところであります。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) いや、国は減らしたいから、要支援1・2を地方でやってくれと言っているんですよ。それをボランティアとかでやってくれと。これは私はそういうふうに理解していましたけれども。だから、町としてこの要支援1・2とか要介護3……、いずれにしても町の負担になってくることは確かなんですよ、これ。(「違う」の声あり)いやいや、そうなんですよ。要支援1・2を外して、地方でやっていただきたいということでしょ。(「だから、地域支援事業に名称が変わるんです、介護保険は」の声あり)いや、だから、ちょっといいですか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 今現在、介護保険事業というものがあるでしょ。今回の法改正の中で、その介護保険事業が平成29年4月1日からは地域支援事業に今度移行するんです。だから、名称が変わるだけなんですね。ですから、お金はそのまま町におりてくるということでありますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 財源内訳は、確かにこの間教育民生常任委員会でもらった資料を見ると、そういうことになっています。だけれども、結局市町村に移管するということは、サービスが縮小されるということなんですよ。つまり、ボランティアにやらせたり、専門家がいなくなる。
そして、関連してこれを言いたかったんですけれども、「どうなる介護職」ということで介護についている方の激務がすごいんですね。それで、やめていく人が多いと。これはきのうの新聞ですけれども、何でやめていくかというと、「賃金が安い」がトップなんですよ。金が安い。その次、「仕事が忙し過ぎる」。離職率が17%。このようなことに町はなっていくのではないのかなという心配をしているんです。町に移管するということは、専門職ではなくてボランティアとかに任せてしまう。給料の少ない人を雇いたい。アルバイト的にやらせたい。こうなってくると、サービスの低下につながるのではないのかなと私は考えるんですが、どうでしょうか。
○議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(我妻 敦君) ただいま、議員もお持ちの資料の新しい地域支援事業の全体像というものをごらんいただいての質問かと思いますが、こちらの左側がやはり現行でございまして、そしてその要支援の1と2の方が、見直し後では新しい介護予防、日常生活支援総合事業ということで移行するわけでございまして、それが町の事業で地域支援事業ということで取り組みされるように法律が成立後は変わると捉えているところでございます。それで、この中での財源構成としましては、現行も見直し後も、市町村の負担は12.5%という財源構成になっているところでございます。
それから、現在の通所介護については、デイサービスでございますが、国の一定の決められた基準の中で自己負担を支出したり、町の部分を支出したりということになっておりますが、それが町の支援事業になりますと、その一律であった部分が町の裁量で、ときには全体のメニューの中から特定のメニューだけを捉えてすることも可能になってまいります。そうした場合については、現在国で一律として定めている部分の単価そのものではなく、進め方によってはもっと安い料金でそれを委託したり、取り組んだりすることが可能でございます。そのときにも最終的には、12.5の町負担のパーセントは変わらないところでございますが、その分は今度全体量が少なくなってくるということでございまして、最終的には介護に係る事業費が抑えられるという形になろうかと捉えているところでございます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) まさにそれは執行部側の見方ですね。(「違うよ」の声あり)いや、これからどんどん介護する人がふえてくるんですよ。お年寄りがふえてくるんですよ。2025年には、いわゆる2025年問題といって、団塊の世代が75歳を迎えるんですね。どんどんどんどんふえて、介護にかかる人もふえていく。それなのに、地方に任せてしまう。ということは、介護保険料が上がりこそすれ、下がるはずはないんですよ。
先ほどのこれが平成24年3月、蔵王町の高齢者福祉計画第5期介護保険事業計画とこういうものがあります。これは来年また変わります、3年ごとの見直しですから。それで、私が憂えているのは、必ず町の財政規模によってサービスが変わってくるんですよ。今まで一律だったんですよ、国としてやってきて。そういうことを狙っているんだということを理解していただきたいと思うんです。町の負担も、介護職につく人の給料が少なくなるんだということなんですよ、同じ財源だったら。介護を受ける人はふえるんですよ。ということは、もっともっと忙しくなりますよね、今介護する人が同じだとすれば。激務になってくるということなんですよ。例えば、蔵王町とほかの町を比較していただいて、その財源の大きさによってサービスの質が変わってくると、変わっても構わないんですよと言っているのが国なんですね。これが非常に大事で、ことしの12月ごろですか、介護保険のことが出てくると思うんですが。こうなってくるとますます、消費税は上がる、介護保険がまた上がる、町民の暮らしは大変になってきますよ。私はここを言いたいんです。今までと変わらない。変わらないんだったら、いじる必要はないじゃないですか。でしょ。国は何でこういうふうに変えたいのか、市町村に預けたいのかということは、市町村任せに責任逃れをしたいんですよ。そういうことではないですか。どうですか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) やっぱりこのいろいろな地域包括ケアのシステムがあるわけでありますが、そういった面では蔵王町は、言ってみれば3以上の人たちは今までのような状況でありますが、この要支援1・2の方々をいかに温かくこの町の中で。だけれども、そういった面ではさっき言ったように、蔵王町は意外とこの施設がたくさんあるんですね。だから、そういった面では現在でもいろいろな形の施設があるので、そういった施設なんかともお話をしながら、またあと一番はお年寄りの方々がいつまでも元気なように、例えば老人クラブだとか、自治会だとか、ボランティアだとか、NPOの皆さんたちに助けをしてもらいながら、少しでも3以上の形に行かないような環境をつくっていきましょうと。ただ、そのためにも、この地域の包括支援センターなり、ケアマネジャーだとか、そういった方々にいろいろな判断をしてもらいながら。ですから、そういったことを蔵王町に合ったようなものをつくりながら、そしてちょうど見直しの時期だったので、この中で変えていきたいなと思っていますので、ご理解いただきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) 町としては、この介護予防に関してお年寄りのためにいろいろな施設がある、また、そういった生涯学習といいますか健康問題とかにもいろいろ熱心にやっている、それは私もこれを熟読しましてよくわかりました。わかったんですが、国はこういうことをやってくるんだから、それに備えて町はどのようにしていけばいいかということなんですね。今までと同じであって、財源が変わらないから構わないんだみたいなこの考えは、私は捨てていただきたいと思います。つまり、国は地方に任せたい、それは国の責任を逃れたいんですよ。それが一番大事なんです。地方としては、その要支援1・2になれない人もふえてくるということなんですよ。いわゆる水際作戦というんですけれども、要支援1・2で認められていた人をはねのけてしまうんですよ。そういうことをやりなさいよと言ってきているんですね。これが大問題になってくると私は思うんです。
最後になりますけれども、皆さんにもお教えしたいんですが、これは皆さんにぜひ読んでいただきたい1冊の本を紹介します。「日本経済の真相」というんですが、これは元財務官僚の高橋洋一さんという方が書いた、コンビニで1,000円で2年ほど前に買った本なんですが、真実の97%は隠されているというんですよ。恐ろしいことがいっぱい書いてあります。人間の脳みそは小鳥の脳だと書いているんですよ。誰が言っているか、官僚なんです。霞ヶ関の官僚。我々国民は小鳥の脳だと。自分たちは人間だと。それを厚生官僚なり財務官僚が言っているんですよ。だから、国民はこの程度のことを教えておけばいいというので、2,000ページの予算書のたった3%、それしかマスコミに教えていないというんですよ。そのマスコミのことさえ、我々は知らないですよ。だから、いかに官僚というものは国民をだましているかということなんですね。我々はそれを追及していかなければいけない。非常にひどいんですよ。だから、この介護保険の問題もそうなんです。いかにして国民をだまして、国の責任から逃れようかということなんですよ。財源を地方に回そうかと考えているんですよ。この本はぜひ皆さん、これは中経出版というところから出ていますけれども、これはおもしろいんです。非常におもしろい。これを読むと、裏の裏がわかります。ぜひ我々蔵王町が、やっぱり住んでいる町民が要介護から外されることのないように、国はそういうふうにしたいんだけれども、町としてそういう方も救ってあげましょうと、水際で追い返すようなことはしないようにしましょうと、私は提言したいと思います。町長、どうでしょうか。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) まず法案が当然通ると思いますが、参議院に行っていますから。そんなことで町に合ったこの支援をしていきたいと思っていますし、平間議員がわかるとおり、予防介護だとかこの中に1・2の方もいるんですけれども、温泉デイサービスというものは、これは蔵王町らしさなんですね。全国を見ても本当に数少ないんです。この温泉デイサービスの中にも各地区の老人クラブなりの皆さん、あとは区の高齢者の皆さんがつくっているクラブだとかそういった中でやっていますが、これにも要支援だとか、1・2の方々もいるんですね。そういった温泉に入りながらいろいろな勉強をしたり、そして皆さんでわいわいしながら、そういった蔵王町らしさで蔵王町の事業としてやっているわけですが、そういったことも蔵王町にふさわしいような形、ただし今までの負担がさらにかかるのかということではないんですが、今の現段階では国からお金もおりてくるということでありますので、この辺はちょっと私もこの1年ぐらいでまとめなければいけないと思っていますので、やっていきたいと思っています。
また、この法案の先取りをしながらやっているというのは、埼玉県の和光市が今全国の先進地としてすばらしいやり方でやっているというので、ちょっとその辺も勉強させてもらって、私もちょっとのぞいてこようかなということで、私から町村会に声をかけているところでもあります。埼玉県の和光市が全国の先進地で、今これをやっているらしいです。
そんなことでしっかり頑張って、これを皆さんに、迷わないような、そして蔵王町らしさで頑張っていきたいと思っています。よろしくご助言をいただきたいと思っています。お願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君。
○2番(平間武美君) やっぱりこの蔵王町に合った介護制度といいますか、お年寄りがどんどんふえていく、30%以上の高齢化率にはもうなると思います。差し迫って、来年からこの介護保険料の第6期計画が始まります。だから、それまでにやっぱり、先ほど町長が言いましたように、早目早目にこの計画に対して持っていかないと、もう国の言いなりでばんとやってしまう可能性があるんですよ。我が町として、独自にそれをこういう締め出される人がなくなるようなそういう施策を早目早目にやっていただきたいなとこのように私は考えます。
先ほどから少子高齢化ということで定住問題も出ていますけれども、やはりお年寄りがふえていくんだから、お年寄りに優しくていかなければだめだと、これが私の持論なんですね。もちろん子供もいっぱいふえればいいんですけれども、なかなか難しい。これは難しい。やっぱり、今生きている方々が長生きできてすばらしい蔵王町だったなと言われるように、こういった介護問題も皆さん真剣にほかの議員の方にも考えていただきたいなとこのように思いまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 平間武美君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。
午後2時10分 休憩
午後2時20分 再開
○議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
次に、15番松ア良一君の質問を許します。登壇願います。
○15番(松ア良一君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。
1、「域学連携」地域づくり活動の推進について。
当町及び隣接市町村は、子供を産み育てる環境には恵まれているのですが、残念ながら、高校卒業後には進学や就職で若者が都会へと流出してしまって、なかなか戻らないという厳しい現状がございます。
最近、地域活性化の切り札として期待されているのが、「域学連携」です。大学生と教員が、地域の住民やNPO等とともに、地域の課題解決または地域づくりに継続的に取り組み、地域の活性化及び地域の人材育成に資する活動です。連携する大学としても、自然豊かな地域で実践的な課題に挑戦することで、創造的な人材育成につながるメリットは大きいと考えられています。
そこで、急速に人口減少化社会が到来する中、活力あるまちづくりを推進していく手法として検討してはどうか、町長の見解を伺います。
2、メンタルヘルスについて。
今、社会を取り巻く環境は、地域や家庭の人間的なつながりの薄れから孤立死がふえ、いじめや虐待、凶悪な犯罪が頻発し、ひきこもりや不登校、鬱病、自殺などが増加、大きな社会問題となっています。ここ数年は若干減少してきたとはいえ、年間3万人とも言われる自殺する方がおられます。中でも、鬱病と自殺は関連性が強く、鬱病対策は自殺対策にもつながることから、早期発見、早期治療が大切であると言われています。
最近、全国の自治体では、鬱病は本人がなかなか気づきにくいため、パソコンなどからアクセスし心の健康状態がわかる@「こころの体温計」と、A認知行動療法による誤った認識、思考パターンの癖を客観的でよりよい方向へと修正し、悲しみを外に出すことで気持ちの安定を得る治療法が取り入れられております。
そこで、鬱病対策として2つの事例を検討すべきと考えます。さらに、B自殺・鬱病予防対策として、現在どのような取り組みを行っているのか、町長に伺います。
以上、2件でございます。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えをさせていただきます。
初めに、第1点目の「「域学連携」地域づくり活動の推進について」お答えいたします。
まず、人口問題については、今後も少子高齢化が進むと予測され、都市部も含めた日本全体が人口減少社会に向かっている状況であります。
特に地方においては、議員ご指摘のとおり、高校卒業後の進学や就職で若者が地方から都会に流出し、そのまま郷里に戻ってこないため、今後急速に高齢化、人口減少が進むと予測されており、このことは本町を含めた全国の小規模自治体共通の課題であると認識しております。
これまでの地域の課題解決や地域づくり等は、「地域のことは地域で」の精神のもと、地域住民による地域づくりが一般的でありましたが、過疎化や高齢化に加え、住民ニーズの多様化により、地域の課題も多岐にわたる社会情勢となり、地域活力の創出や課題解決に向け、さらなる人材の育成が求められる時代へと変革しつつあります。
このようなさまざまな課題を抱えている地域に、大学生と大学教員が現場に入り、地域の住民やNPO等とともに、問題解決や地域づくりに継続的に取り組み、地域の活性化及び地域の人材育成に資する地域づくり活動が、「域学連携」であります。
こうした取り組みは、都会の若者たちに地域への理解を促し、地域で活躍する人材として育成することにつながるとともに、地域には「気づき」を促し、大学生、教員だけでなく地域住民の人材育成に資することから、地域、大学双方にメリットがあると言われ、総務省においても地域づくり施策の実証研究事業として事業採択されているところであります。
全国の「域学連携」の活動事例としては、地域資源発掘、地域ブランドづくり、地域商品開発、映像によるプロモーション、環境保全活動、高齢者健康教室運営など、さまざまな分野で多方面にわたって、「域学連携」による地域活動が展開されているようであります。
こうしたことから、本町においても、宮城大学と兵庫県立大学との3者で、「大学間連携共同教育推進事業の共同実施に関する協定書」を平成25年1月に締結したところであります。
この協定は、2つの大学相互の強みを活かし、地域社会が抱えるさまざまな課題の解決を担う実践的人材育成を行うとともに、地域再生サイクルの原動力となることを目的としており、今後、蔵王町らしい、農業と観光産業が融合した地域づくりの支援や地域資源を生かした観光ネットワークづくりなどへの両大学の参画に期待を寄せているところであります。
さて、地域の活性化には、「よそ者」「若者」「ばか者」の3つの「者」が必要であると言われて久しくなりますが、大学生が地域に入ってくることにより、地域づくりに「よそ者」「若者」の視点が加えられ、新たなアイデアや新規事業の展開が生まれると期待されるものであります。
こうしたことから、今後、この協定を充実発展させ、地域と大学が連携した地域づくりを推進するため、事例の収集、整理、そのノウハウの確立、継続的に実施できる仕組みづくり、協働プロジェクトなどの創出について、さらなる調査検討を加えていきたいと考えていることを申し上げまして、答弁とさせていただきます。
次に、第2点目の「メンタルヘルスについて」お答えいたします。
鬱病対策として、2つの事例の導入を検討すべきであるとの質問でありますので、私も調べてみましたが、まず「こころの体温計」は、本人や家族などの健康状態、ストレス状況をチェックするために、パソコンや携帯電話を利用して簡単な質問に答えるだけで、ストレス度や落ち込み度がわかるもので、企業が開発したシステムのようであります。
また、「認知行動療法」は、何か困ったことにぶつかったときに、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで、困難を乗り越えていけるような心の力を育てる精神療法で、高度な専門的指導が必要なこともあり、自治体ではまだ十分に普及していないようであります。
いずれにしましても、それぞれの事例の取り組み方法や効果点などを十分検証し見きわめながら、活用することが効果的であれば考えていく必要があるかと思っているところであります。
次に、「自殺・鬱病予防対策の取り組み」でありますが、本町が行う精神保健福祉事業に関しまして、精神科医師や住民代表等の意見を聴き、施策に反映させるため、蔵王町精神保健福祉施策推進協議会を設置しているところであります。この会では、事業に関する協議を行いながら、予防対策などの事業に取り組んでいるところであります。
具体的な取り組みとしては、町民への啓発活動として「こころの健康づくり講演会」開催のほか、「ゲートキーパー養成講座」を開催して、悩んでいる人に気づき、声をかけ、必要な支援につなげられるよう養成などを図っているところでもあります。
また、心に悩みのある方などが相談できるように、精神科医師による「こころの相談」の開設、家庭訪問による相談、パンフレット配布や広報掲載など各種の事業を行っております。
さらに、精神の病気は誰でもかかる可能性があり、生活上でさまざまな困難を抱えることがあることから、同じ境遇を経験した家族が集まり、安心して気持ちを語り支え合う会「蔵王家族会」を設立し、勉強会や研修会などを開催しておるところであります。
在宅障害者の社会参加の促進を図るために、作業や体験を支援する「蔵王町障害者小規模作業所(こまくさ作業所)」を開設し、その運営を町が支援しているところでもあります。
心の病は、健康や経済、家族の問題など複合的な要因からくるものが多く、難しい問題であります。相談者の気持ちを聞きながら、一人一人の抱える問題に対して、家族、地域、関係機関と連携を図りながら、問題解決の糸口となるよう、予防対策をさらに充実させて取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ただいま町長から大変丁寧な内容の答弁をいただきまして、今後質問する内容も余りないような感じもする答弁でございましたけれども、少し再質問させていただきたいなと思います。
先ほど町長から答弁がございましたように、宮城大学、兵庫県立大学、そちらと平成25年から連携を組んでいますと、こういうご答弁をいただきました。この「域学連携」についても、全国で総務省が進めている中で、ここ二、三年あたりから始まっているところが多くて、まだ手探りの状態なのかなと思っております。いろいろな視線も浴びておりますので、早目に。町長、この2つの大学と提携を結んだいきさつなり、そうしたことについてまずお伺いしたいなと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) いきさつでありますが、一つは、宮城大学とは蔵王町はいろいろな面で、保健福祉課だとか生涯学習を含めて、あと農林観光も、いろいろな分野で宮城大とおつき合いをさせてきていただいたところであります。特に、西垣学長という今現在の学長でありますが、西垣学長もとても山が好きで、蔵王町に住みながら宮城大に通いたいぐらいのそういった蔵王の大ファンの学長であります。そういった西垣学長からも声をかけられながら、一緒にいろいろと蔵王町のことを一杯一献しながらいろいろと話をして、そしてこういった話もあってぜひひとつ蔵王町で受け入れてほしいということで、宮城県で何カ所かのうちの一つにこの蔵王町も選んでもらったということであります。
それも蔵王町の場合は、いつも言うようでありますが、1,730メーターの標高差がある全国でも数少ない標高差のある町、その中に農業と観光の分野、しかも外に温泉があったり、こけしを中心に伝統もあると、いろいろなそういった産業も農業の分野は県内一の12品目のいろいろな産物が採れると。そういった面では、学生たちを広い分野で勉強させることができるということで、学長もこの蔵王町を選んでくれたというそういういきさつであります。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 学長との親交も深いということで、そうしたところに至ったという町長の答弁でございますけれども、この兵庫県立大学は、宮城大学の学長さんからの紹介とかそういうことなんですか。(「はい」の声あり)わかりました。
平成25年1月に締結したということでございますけれども、締結した限りはその内容について、こういった項目について一緒にやっていきましょうという内容も多分そこにはあったのかなと思うんですけれども、その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) これは、一つは10年間なんですね。大学側の学長たちの考え方も、あと教授、副学長も、一つは3回生とか4回生だとどうしてもやはりこの云々ではなくて、やはり新たな新入学生から取り組んでもらうのがいいだろうということなんですね。そんなわけで、実は宮城大として新入学生が650人ぐらいいるんですね、全部の学部で、1学年で。そんなことで、去年から蔵王町に1泊2日でオリエンテーション、宮城大学に入学された650人、教授たち先生方を入れると700人を超してしまうんですけれども、そういったオリエンテーションで遠刈田温泉に宿泊していただきながら、4月に入学して1カ月もしないで連休中に遠刈田に宿泊して、この蔵王町全体を見てもらいながら、えぼしスキー場も含めてこのオリエンテーションをやってもらっています。そんなことで去年とことし2回、ですからこの蔵王町をまず全部の学部の入学生にまず知ってもらいましょうと、そしてその中で子供たち等を含めてこの蔵王町からどういったあれだと。ただ、私どもでお願いしていることは、農業と観光の町なので、できればそういった農業と観光ということで話をさせていただいています。ただ、今実際的には、その中で蔵王町と2つの大学との連携、そして西垣学長から兵庫大も入れてやりましょうということだったので。
それと、実は宮城大とえぼしスキー場宮城蔵王観光も同時に同日に協定をやってもらっているんですね。この通年観光の中の夏の関係。去年とことしと連休に来ているコミュニティープランナー事業ということで、今入学生たち650人全員に来てもらっていると。そこで私は、去年もことしも挨拶させていただいているわけですが、そんなことでそれで町全体を見てもらうと。宮城大、兵庫大と蔵王町、その子供たちにまず蔵王町を知ってもらいましょうということで、今言ったプランナー事業となっていると。それと併せて、去年の1月に協定を結んだのが、宮城大学とえぼしスキー場宮城蔵王観光なんです。それで、このえぼしスキー場を夏場にやはり通年観光としていくために夏の対策、ですからすいせん祭りが終わってから、やはり秋口までお花畑としてどういう活用をしていったらいいのかということで、これはもう始まって今やっていただきながら、石子ゲレンデも含めたそういったところにスキー場側も予算化しながら今入っているところであります。ただ、蔵王町においては、まず1回生、2回生の人たちにその辺を見てもらいながら、あと教授のほうでそういった授業の中で蔵王町とどういったことをやっていったらいいと子供たちの意見を聞きながら、それに合わせて蔵王町の諸問題を出しながら対応していくということであります。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ありがとうございます。そうした600人からの子供さんというか大学生が来られていることは、非常に町にとっても交流人口にもなりますし、活性化にもつながるということで、非常にいい取り組みだなと。ございんホールにもたしかバスで来られたりしておられるので、好ましいことだなとは思っておりました。
ちょっと前に戻りますけれども、先ほどこうした交流については締結ということで、ちょっとこだわりますけれども、中身については今後こういう方向とかというそういう取り決めはまだなさっていないんですか。ああ、そうですか。まずは、なれ親しんでいこうということが第一前提だということなんですね。私がこう答弁してもおかしいんですが。
この「域学連携」の効果といいますか、そうした分については、先ほど町長から答弁をいただいたように、やっぱり地域のコミュニケーションなり、あるいは産業振興のほうに少しそうした部分で専門的な知識、ノウハウをやっぱり持ってきていただいて、交流していただいて、活性化につなげていくということも一つの流れなのかなと思っておりますけれども、この宮城大学と兵庫県立大学の一番特徴とする大学で取り組んでいる、あるいは学部なりで、こういったところが非常に魅力的で、我が町にとってもこれが非常に有効なんだということがもしありましたら、ちょっとご答弁いただければと。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) そしてこの協定ですが、さっき言ったように、この協定を結んだのが平成25年1月24日ですので、1年ちょっと過ぎたところなんですね。ですから、一つは、子供たちにそうやって見てもらう。そしてその中で、特に宮城大学に事業構想学部というところがあるんですね。そして、その事業構想学部というのは結構幅が広くて、観光の分野も、食の関係も含めて。ですから、蔵王町に一番ふさわしいのはこの事業構想学部なんです。副学長も事業構想学部の教授も兼ねてやっていますし、そんなことで事業構想学部が一番いいということで、学長ともそんな話をしながら。
ただ、さっきから言うように、蔵王町の全体的なことをまず知ってもらわないといけないので、そんなことを知ってもらいながら、10カ年の協定ですから、うちとしてはそんなに10カ年もかけたくないんですけれども、まず子供たちが大学に入ったばかりで右も左もわからない子供たちですから、そうやって入学から来てもらいながら、そしてまず1年間学校に親しみながら、そして事業構想学部に入った方々にそういった蔵王町について教授がお話をしながら、あとは私たちのほうでどういったものがいいんだろうと並行してやっぱりやっていかなければいけないだろうということで思っています。
この辺に当たっては、私のほうは農林観光課を窓口としながらやっております。それに、あとまちづくりにも入りながら、あと福祉のほうも絡んでやっておりますから、いろいろな面でこの宮城大の幅広い学部と連携を組んでいるところであります。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ありがとうございます。それぞれの大学の特徴もあって、それを生かした形での町との連携、こういったことも大いに期待できるのかなと思っておりますので、いろいろなほかのこれまでの取り組み等の事例なんかを見ますと、やっぱりゼミを開いたり、あるいは学長なり教授からいろいろ提案をいただいたりしながら進めているというのが実態のようでございますので、せっかく協定なりを結んでいただいたわけですので、その辺をやっぱり今後の方向性もきちっとする意味合いからも、やっぱりある程度その辺は協定の決め方もしておく必要があるのかなと思っておりますので、この辺は今後ぜひご検討いただければと思います。
あわせて、今の大学間の連携あるいは交流なんかも少なくなってきているという話もございまして、町長、災害応援協定を葛飾区と結んでおられますけれども、このごろいろいろな交流も少し始まったとも聞いておりますので、葛飾区にある大学もたしか2つあるようなんですね。その中でも、たしか聖栄大学、こちらが食品関係の専門の大学のようで、こうした部分というのは我が町にとってもかなり有効と言ったら怒られますけれども、交流を深めていくのには非常に我が町の産業にもいいのかなとこんな思いもしております。あともう1つは、東京理科大学のキャンパスなんかもあるようでございますので、この辺はどうかわかりませんけれども、ぜひそうした災害応援協定のみならず、幅広く、やっぱり常日ごろ交流を深めていくということも一つ大事なことではないかなと思いますので。
あわせて、今回の域学連携の大学の総務省が推し進めている部分というのは、ご存じのように、県外との連携なんですね。そうしたところに支援しますよということになっていることはご存じだと思いますので、その辺もあわせてぜひこの辺は、せっかく結んでいただいた協定の中ではこうしたところを有効に活用していただくということも非常に今後の方向性としていいのではないかなとちょっとひらめきで思いましたので、その辺についてご答弁いただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 思ったんですけれども、さっきの兵庫大でありますが、兵庫県立大学は阪神・淡路の震災がありましたでしょ。そんなことで、西垣学長から宮城の支援をしていきたいということで、この学長同士の話し合いで、うちは蔵王をやるから一緒にどうだということになったいきさつがあります、兵庫大は。それとあと、松ア議員がご存じのとおり、この事業というのは総務省から大学が交付金をいただきながら、いろいろな子供たちの交通費だとかいろいろな……(「費用に」の声あり)ええ、なっているんですね。ですから、それぞれの大学がいろいろやっているので、この今言われた2つの大学、東京理科大学も含めて、その辺が協定を結んでいるかどうかその辺もちょっと調べながら、担当部局もまだ1年に1回は行ったり、あとは交流で、年に二、三回ぐらいは交流がありますので、それに合わせてちょっと調べてみたいなと思っています。できれば多くの関係がありますが、それぞれの大学がいろいろなことを決めながら、そしてそれぞれの市町村に入りながらやっていますので、その辺をちょっと勉強させていただきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 今、町長がおっしゃられたように、双方間の負担もそこには発生するわけで、これが非常にお互いにという部分もあったりするようなところもあるようですので、その辺を本当に、やっぱり大学間もそれなりに努力していただく、あるいは自発的ないろいろな行動もそこに伴ってこないと、町だけの対応ということになるとなかなかこの辺もうまくかみ合わないのかなという心配もありますけれども、その辺もぜひ時間をかけながら、いい協定を結んでいただいておりますので、ぜひこの「域学連携」の総務省の関係なんかも進めていただければとこのように思います。
次の2番目のところに入ってまいりたいと思います。
この問題についてはなかなか難しいところもあって、どうしようかなと思いながら提案させていただいたところでございますけれども、同年代あるいは町内に住む方にも、最近やっぱりこうしたことで悩んでおられて、やっぱり相談を受けたりなんかするケースもちょこちょこ出てきております。また、このごろの報道ですと、年間3万人と言われる自殺者も減ってきているよとこうも言いながら、やはり先月5月は過去最高の方が自殺されたとこういうこともありますし、また20歳代の自殺する方もふえてきているんだそうですね。
こうした本当に身近なところの人がこうした問題で悩んでいる、そして仕事を休まざるを得なくなっているというこういう実態が最近見受けられて、また相談も受けたりするわけですけれども、なかなか風邪とかのように鬱病というものは熱やせきが症状として出るわけでもありませんので、なかなか見えない、本人しかわからないようなそういう発見と治療がなかなか難しい病気だとこういう実態がございます。よく話を伺ってみますと、共通点としては、よく眠れない、あるいは疲れやすい、そして仕事の集中力が欠けて行動ができなくなってくる、こういうことが重なってきて休んでしまう、こういったところになっているようでございます。
まず、ちょっと恥ずかしい名前なんですけれども「こころの体温計」ということで、非常に町でも自殺対策なりあるいは鬱病対策ということでいろいろ取り組んでいただいて、診療所関係にもいろいろなポスターも張られておりますし、あるいは町で3月に大きな講演会も開いていただいたり、毎年いろいろな取り組みをされておりますので、この辺については非常にいい取り組みをしていただいております。また、問題が本当になかなか難しいケースの場合は、名取の先生なんかにも直接行っていただいたり、対応もしていただいているようでございますので、その辺までやっていたんですね。その辺も本当に非常にいい対応をされているんですけれども、ただ、そこに行ける人はいいんですけれども、なかなかそこまで行けない人をどう拾っていくかという問題になりますと、やはり先ほどの町長の答弁にありましたように、企業が開発したこういうソフトではありますけれども、簡単にアクセスしてそこから自分の段階の状況を見分けることができるそういうソフトでありますけれども、今全国でかなりの自治体が取り組んでおります。特に先月だったでしょうか、国でもこれに対して補助金をつけておりますし、県の窓口もしっかりこの対応がとれるような形のそうした事業費の割り当てにもなってございますので、ぜひこれについてはやはり取り組んでいくべきではないかなとこのように思いますけれども、再度町長からご答弁いただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) この心の問題というのは、意外と本人というのは隠すような状況があって、人には見せたくない、見られたくない、そして本人は周りから見ると大分ひどいなと思っても、本人はそんなに重くない。この導入ですね、本当にそういったところにみずから行って、受診というか受けてくれるのかどうかということが一番あれだなと思っていますし、また、町外をちょっと調べてみますと、女川町が震災後にこれを取り入れながら、ただ取り入れるだけではなくて、これに当たって今度また人の問題も出てくるんですね、専門医だとか相談員だとか。
「こころの体温計」のことね。ちょっと町でもいろいろと検討してみたんですけれども、本当にそういったもので受診してくれるかどうかそういった。導入するときに10万円ぐらいだったでしょうかね、本当にわずかな金額なので、導入しようと思えばできる金額でありますが、さっき言ったように、意外と隠す傾向が多いので、その辺も含めながら。
ただ、先ほど言いましたように、蔵王町としても投げているということではなくて、年間の中で多くのいろいろな事業をやってきております。先ほどお話があったように、自殺の関係もあるし、心の問題、いろいろなあれを。平成25年度の事業実績でありますが、10月から11月にゲートキーパーの養成講座の開催もさせていただいたところであります。あと「こころの相談」ですけれども、県内で今一番有名な病院でありますが、そこの院長先生みずからが何十年もこの蔵王町に足を運んでいただきながら、そしてそのときにはその家庭まで足を運んでもらって、毎月第3木曜日でありますが、蔵王町に来ていただきながら心の相談をしていただいているところであります。そして、今蔵王町に三、四人ぐらいの方々が、この院長先生の相談に来ているということであります。そんなことで、蔵王町はそういった面でこの心の問題についてはすばらしい先生ともう何十年もめぐり会いながらいただいているところであります。そういったことで、先生には私みずからが感謝を申し上げているところでもあります。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ありがとうございます。町長がおっしゃられるとおり、すばらしい先生で、幅広くいろいろなご指導をなさっているということで、私も存じ上げているところでございます。
この「こころの体温計」の中でチェックして進んでいって、その後には来てくれるかどうかというそういう答弁を今いただいたところなんですけれども、その一覧の中に相談する箇所が全部電話番号から何かいろいろ全部クリックできるようになっているんですね。そして、あとは相談に行くという体制になっておりますので。
県内では加美町が昨年10月からスタートしまして、今までで1万ちょっとぐらいのアクセスがあったそうです。あと、早いところは、石巻市は震災直後からということで、今11万ぐらいのアクセスになっているようでございます。あとそのほかは塩竈市とか、全国でもかなり、このごろは特に、先ほど費用は10万円ぐらいというお話も出ましたけれども、国からもあらかた出ますので、県の自殺対策費のほうから引っ張り出せばその辺はすぐに対応できるのかなと。これは本当にごく一部の部分の人ですけれども、なかなかそこに行けない人を何とか救おうということでこういう取り組みが始まっておりますので、ぜひその辺は再度ご検討いただいて、ぜひ導入のほうに進んでいただければなとこのように思いますけれども、再度ご答弁いただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 先ほども言いましたように、本当にすばらしい先生にもう20年ぐらいにわたって来ていただいているところでもありますし、そのためにもやはり初期が大事だろうと思っています。そういった面でこの初期の検査の段階のこれを、導入費も何か10万円ぐらいで済みそうでありますし、1人でも2人でもこういった、多くの方々にアクセスしていただければうれしいなと思っていますし、前向きに検討ではなくて検討させていただきます。
ただ、これは早いほうがいいかあれですが、9月かそれとも当初なんかでも、やっぱり私も初めて今回これで勉強になったところでもありますし、院長先生にもちょっと相談しながらやっていきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ありがとうございます。本当に町内にあっても年間3人ないし多いときで6人ぐらいの方が、ことしに入っても数人の方がやっぱり自殺で亡くなられている方もいらっしゃいますので、やはりとうとい命がそうした形で亡くなっていくということは非常に残念なことでありますので、先ほど町長がおっしゃられたように、少しでも早期で発見、あるいはそこに手が入れば、あるいは気づけば、もっと違った方向になったのかなと、こういう感じもありますので、今後ともぜひお取り組みをいただければと思います。
2番目の認知行動療法については、まだまだ知られていない治療法でございまして、薬を使わないで、薬を飲んでいるよといっても薬を飲まなかったりするケースも大分あったりして、なかなか治療が進まないという傾向もあるようでございます。これは沖縄国際大学の上田教授という人がスタートさせて、2年ぐらい前に仙台で講義がありまして、そこに行ってきた経緯があります。そのときも、今町長がおっしゃられたように、この地元ではまだまだ認知度が低くて、あるいは診療報酬単価とかいろいろな部分もあって、そこに参入していただける人が非常に少ないという実態があるんですけれども、ただ、この場合3月に町でセミナーをやられました。そして、そこに参加された方が、うちのほうでもちょうど「こころの健康セミナー」ということで3月末にやらせていただいたんですけれども、そうしましたらそこにもまた2人の方が参加されて、そのセミナーの講師をやられた方の相談を受けたいということで待っておられたんですね。そういう実態もありまして、何とか前向きにこれを治していきたい、そういう方がやっぱり非常に見えない部分であるのかなということで、今回取り上げさせていただいたんですけれども、これはなかなか広域的なものとか、県とか、いろいろな部分になるのかなと思いますけれども、町長、この辺については1市2町の組合の中でこうした部分についてお話ができないものかどうか、ちょっと突発的な提案でございますけれども、この辺についてのお考え方をぜひお聞かせいただきたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) そのためには、まず一つは、我々もきょうも、最近ここ二、三日でしょうかね、テレビや新聞なんかの報道を見ても、認知症になって徘徊して行方不明になったりしている人たちが大分、全国で1万人ぐらいいるんですね。そんなことで、やっぱり認知にも当たってもそうなんですが、早くこの認知というものを本人が早く理解して、やっぱり薬でそれを抑えていくということがとても大事だということをちょっとやっておりましたが、まずそのとおりだと思います。
ただ、今のお話を受けた7町なり2市7町みんなでやっていったらどうだということでありますが、その前にこの認知の行動療法を含めた、この認知の今の仙南の状況だとか、2市7町の状況、そういった面で、白石側にあります仙南中央病院の院長先生なんかに、やはり一回私たちが講師を招きながらそういった全体的なお話をいただきながら、その中から今松ア議員がお話しされる認知行動療法、そういったものに入っていくような、そして徘徊すると隣市町まで行きますから、ですからそういったことも必要になるかなと思いますし、そういった面でまずその辺の専門の先生からお話を聞きながら、やはり勉強させてもらって、そしてそれを2市7町なりで取り組めるかということに段階を向けながら進んでいければと思っています。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) では、そのようにぜひ前向きにお話を申し上げていただければと思います。
3番目の対策についてでございますけれども、大変一般町民向けといいますか、住民向けに対しては、先ほどお話も伺いましたように、かなりの対策に取り組んでいただいているところにまずは感謝を申し上げたいなと思っております。
ただ、ゲートキーパー養成とかいろいろなことに取り組んでいただいているところですけれども、やっぱり一番身近にいる人たちがこれを見るとやっぱり気づいていただけるか、そういう地域でのそうした部分のつくりもそこには今後必要になってくるのかなと思っておりますので、ぜひそうした地域ぐるみでそうした対応等についてできないものかどうか、この辺についてもぜひご検討いただければと思います。
ちょっと関連して、もしお話を伺えればと思ってちょっと出してみたいんですけれども、やはりこのメンタルヘルスに対しては、教職員並びに職員、こうした部分のメンタルヘルスの対応等についてはどのような取り組みをされているのか、もしご答弁できれば、ここら辺に関連して、ちょっとジャンプしましたけれども、ご答弁いただければと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) これに当たりましては、佐藤教育長からわかる範囲で、それともまた、佐藤教育総務課長。教育委員会のほうで。教育長がわかる範囲で。
○議長(佐藤長成君) 教育長。
○教育長(佐藤茂廣君) 教職員のメンタルケアというんですか、については、県の福利課というんでしょうか、その辺で中心的に進めておりまして、あとは各学校にそういう関連のものがありましたらということで、チラシとか文書で来ておりまして、それで必要ならば申し込んで診療、治療を受けるという体制に今なっていると思います。教職員関係です。
○議長(佐藤長成君) 職員関係、総務課長。
○総務課長(佐藤雄司君) それでは、役場の職員について申し上げます。
職員につきましては、議員がご存じの院長先生のご指導もあったり、あと年に数回定期的に職員を対象とした講習会を実施しておるところでございます。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 教育長から突然、大変申しわけございませんでしたけれども、大変学校の教職員の方も非常に夜遅くまで勤務なされていたり、いろいろな準備等もあってなのかなと思っておりますけれども、そうした部分については、本当に心の健康もあって子供たちに接することもできるのかなというところを一番ちょっと心配しておりますので、この辺の対応についても、県には先ほど言った心の健康のいわゆるチェックリストのソフトも、県のほうで対応してそこに導入しているようでございますけれども、そうした部分も利用されながら、なおかつやっぱりきめ細かい指導なり何なりしていただくことも必要ではないかなと常日ごろちょっと思っておったものですから、ぜひその辺についてもお取り組みをいただきたいと思います。
職員のほうなんですけれども、いろいろ見ておりますと、4月になれば配置がえだったり、新卒の職員が入ってきたり、あるいは新しい職責とか、いろいろな形で変更になったりするわけですけれども、そうしたことによって、「よって」とは言えませんけれども、特に五月病と言われるようないろいろなことも多く発生している実態もございますので、その辺、職責が変わったり、あるいは配置異動になった場合のサポートですね、その辺についてはどのようなケアなり対応をされているものか、もしご答弁いただければ、お伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 一つは、私も一番心配しているのは五月病なんですね。そんなことで、五月病にかからないように、課長との会議をやったり、あとはこの前の5月の朝会でも私は話をさせてもらったんですが、一人で悩むなと。当然、若い者が何もかもわかるはずないんですよ。だから、同僚に気軽に聞いたり、そしてあと私のところに決裁、今でも本人みずからが決裁を持ってくるようにしているので、その間にいろいろなことをちょっとお話ししながら、そしてあと悩まないで。ただ、同じことを1度はいいけれども、2度までいいと、3度聞かれたら、おまえ少しちょっとあれだぞと、同じことは3度聞かないようにしなさいと。あとはいろいろな皆さんに注意がけをしながら、やっていきなさいと。その点、私自身も声をかけながらさせてもらっているところであります。あと、この課長会との中でも、前総務課長もこんなことを話しておりましたし、今の現総務課長もお答えを……。しなくていい。(「今ので」の声あり)何か今のでオーケーだそうです。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) ちょっと関連して少しいろいろなところに飛び火しましたけれども、厚労省についてもやっぱりメンタルヘルスについては非常に重要だと、社会的な損失も大きいと。1人が休むことによって、周辺にかかるそのいろいろな負担も大きくなってくるわけですので、今厚労省では義務化をさせようということで、審議中ではありますけれども、9項目ぐらいのチェックリストをつくって、管理職なり経営者なりがそれを把握できるようなそういう体制もつくっているようでございますので、まずは職場風土といいますか職場の環境を、持つ風土を改善しながらぜひモチベーションの上がる明るい職場にしていただきますことをご期待申し上げまして、大変簡単ですけれども一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(佐藤長成君) 以上で一般質問を終わります。
休憩なしで進めたいと思います。
日程第4 大雪災害調査特別委員会に調査を付託することについて
○議長(佐藤長成君) 日程第4、大雪災害調査特別委員会に調査を付託することについてを議題といたします。
広報広聴常任委員会所管で議会報告会を実施したところでありますが、広報広聴常任委員長から、住民からの質疑、意見における大雪災害に関する3項目について、大雪災害調査特別委員会に調査を付託したいと申し出がありました。
お諮りいたします。お手元に配付のとおり、大雪災害に関する3項目について、大雪災害調査特別委員会に調査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、大雪災害に関する3項目については、大雪災害調査特別委員会に調査を付託することに決しました。
日程第5 陳情第8号 東日本大震災で被災し、就学困難な幼児・児童・生徒に対する支援事業に係る意見書の提出を求めることについて
○議長(佐藤長成君) 次に、日程第5、陳情第8号東日本大震災で被災し、就学困難な幼児・児童・生徒に対する支援事業に係る意見書の提出を求めることについてを議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております陳情第8号については、所管の教育民生常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、陳情第8号については、所管の教育民生常任委員会に審査を付託することに決しました。
日程第6 陳情第9号 特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)を廃止することを求める意見書の提出を求めることについて
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、陳情第9号特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)を廃止することを求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております陳情第9号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、陳情第9号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
これをもって、本定例会6月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。
よって、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会することに決しました。
それでは、休会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
今6月会議定例会につきましては、6月3日から本日まで11日間の日程で行われました。全ての案件を審議していただきまして、議事を終えることができましたこと、これは議員各位の協力、そして町長を初め、執行部のご協力のたまものと感謝を申し上げるものでございます。
3日に開会して、5日から梅雨入りとなりました。そして、連日このようなうっとうしい気候の中で終わりました。開会してから、議員の皆さんには、5月末に行われました議会報告会の取りまとめやら、大変多忙な日程であったろうかと思います。本当にお疲れさまでございました。
今定例会に提案されました環境基本計画、これについては執行部から今回提案されたものでございました。これは、昨年から引き続いての町での案を練っての今回の提案でございましたし、内容を十分審査していただいたものと思ってございます。執行部におかれましては、この内容については、本当に審議の中でも意見もありましたように、計画倒れにならない、そして絵に描いた餅にならないような、しっかりとしたそういった基本計画を実施計画に移していただくと、そういうことを希望しているものでございます。
また、これから入梅節に入るわけでございますが、こういう時期でございます。議員の皆さんには本当に健康に留意をされまして、今後の議会活動に専念をしていただきたいものと思ってございます。
また、この議場につきましても、議運から報告がありましたように、次の定例会までにこの席の移動、そういうものをする計画でもございますので、議員、そして執行部の皆さんにも協力をお願い申し上げたいと思います。
最後になりましたけれども、休会中、十分健康に留意されまして、今後も議員活動あるいは議会活動に専念していただけますようにお願いを申し上げ、簡単でありますけれども、一言休会に当たっての挨拶にかえさせていただきます。
次に、町長から挨拶があります。
○町長(村上英人君) 閉会に当たりまして、ご挨拶を述べさせていただきます。
今回、今月の3日から始まりまして本日まででありますが、1つは動産の所得、またあと蔵王町の環境基本計画を定めることについての補正予算等、追加議案を含めまして7件の議案でありますが、全議案ともお認めをいただきまして、本当に心から御礼を申し上げる次第であります。
特にまた、4人の一般質問をされました皆さんでありますが、真摯に受けとめながら、もう一度あと今度は課長との会議で話をしながら、やれるものはすぐにやりながら、そしてあと、特に若い人たちの定住の問題でありますが、若い人たちを取り込みながら、町職員だけではなくて、そんなことをしながら、ちょっとここ1年間の中で一つの答えを出していきたいなと思っているところであります。ありがとうございます。
特に今会議でありますが、蔵王町の将来を見据えた中でありますが、特に環境基本計画であります。これをお認めいただきまして、そしてこれを町民の皆様の理解をいただきながら、具体的に町として挙げて対応していきたいなと思っているところであります。
また、ことしは一部の報道では冷夏だと言われますが、蔵王町は農業の町でもありますし、農作物の生育が心配されますが、少しでも晴れていただきながら、そして一つの夏を迎えられればなと思っているところであります。
なお、あすでありますが、6.12で遠刈田小学校において防災訓練をやってまいります。遠刈田の議員の皆様方には大変ご足労をかけますが、ひとつ足を運んでいただければと思っているところであります。
そしてまた、きょうは暦では入梅に入ったところでありますが、皆さん、体をご自愛いただければと思っています。
そしてまた、7月でありますが、7月23日であります。ございんホールの10周年を迎えますので、ぜひひとつ皆様方にもご案内をさせていただきますし、ぜひひとつ時間をとっていただきますことをお願い申し上げながら、御礼とさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(佐藤長成君) 本日はこれをもって散会いたします。
大変お疲れさまでございました。ご苦労さまでございます。
午後3時24分 散会