平成2蔵王町議会定例会9月会議

                                           

平成25年9月2日(月曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  佐 藤 敏 文  君       2番  平 間 武 美  君

     3番  外 門   清  君       5番  三 沢   茂  君

     6番  水 澤 智 孝  君       7番  馬 場 勝 彦  君

     8番  高 橋 好 夫  君       9番  村 山 一 夫  君

    10番  村 上 一 郎  君      11番  葛 西   清  君

    12番  大 沼 昌 昭  君      13番   沢 春 光  君

    14番  川 村   仁  君      15番  松 ア 良 一  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

大 沼 芳 国  君

総務課長

 

我 妻   敦  君

防災専門監

 

山 崎 恒 男  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

村 上 重 吉  君

保健福祉課長

 

我 妻   一  君

保健福祉課

参事兼課長補佐

 

佐 藤   博  君

保健福祉課

参事兼児童館長

 

芦 立 信 介  君

環境政策課長

 

小 島 一 利  君

環境保全専門監

 

岩 渕   明  君

農林観光課長

 

佐 藤 雄 司  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

用地専門監

 

村 上 重 夫  君

上下水道課長

 

芦 立 敏 彦  君

病院事務長

 

山 家 義 春  君

教育委員長

 

我 妻 千代子  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

佐 藤 則 之  君

生涯学習課長

 

菅 野 和 茂  君

代表監査委員

 

小 原 研 一  君

農業委員会長

 

平 間   博  君

選管委員長

 

佐 藤   照  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

齋 藤 英 之  君

書記

 

村 上 惠 造  君

                                           

     議事日程 第1号

 

  平成2日(月曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 会議日程の決定

 

  日程第 3 諸般の報告

 

  日程第 4 行政報告

 

  日程第 5 議発案第10号 「森林吸収源対策及び地球温暖化に関する地方の財源確保」

                のための意見書案の提出について

 

  日程第 6 陳情第9号   道州制導入に断固反対する意見書案の提出について

 

  日程第 7 議案第49号  平成24年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求める

                ことについて

 

  日程第 8 議案第50号  平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の

                認定を求めることについて

 

  日程第 9 議案第51号  平成24年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定

                を求めることについて

 

  日程第10 議案第52号  平成24年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会

                の認定を求めることについて

 

  日程第11 議案第53号  平成24年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定

                を求めることについて

 

  日程第12 議案第54号  平成24年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会

                の認定を求めることについて

 

  日程第13 議案第55号  平成24年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議

                会の認定を求めることについて

 

  日程第14 議案第56号  平成24年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求める

                ことについて

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     午前10時0分  開会

議長(佐藤長成君) 皆さん、おはようございます。

  本日、議会定例会9月会議、開催をいたしまして、議員の皆さんには全員出席をいただいて開催できますことを心から感謝を申し上げたいと思っております。

  議員の皆さんにおかれましては、本当に休会中いろいろな行事がございました。研修会あるいは常任委員会等の休会中の調査など、大変暑い中ではありましたけれども、そういった議員活動、本当にお疲れさまでございました。

  特に9月21日開催をされました東日本大震災復興セミナー、これにつきましては多くの議員の皆さんに出席をいただきまして、そしてまた、区長会のほうからは区長さん方10名ほど参加をさせていただきました。

  この震災復興セミナー、昨年度、宮城県の議長会開催でございましたけれども、昨年度に引き続いてことしで2回目ということで、これにつきましては、皆さんご承知のとおり、東日本大震災という未曾有の大震災から2年5カ月余り経過しております。そして、国の復興交付金の創設あるいは被災地の復興に関する諸施策の実施によって、徐々にそういった被災地の復興は進んでおりますけれども、まだまだ復興道半ばということで、我々議会議長会としてもそういった被災地を皆さんと一緒に確認をしながら今後の復興に加速化を進めていこうという、そういう趣旨に基づいて開催されたものでございます。そしてその中で、講師として東松島市長さんであります阿部市長さん、そして仙台大学教授の高成田教授、お二方から震災にかかわるいろんなお話をいただき、今後の復興の一助になったものと思っております。大変有意義な意義のある復興セミナーであったと思っております。本当に皆さんにはお疲れさまでございました。

  そして、蔵王町に帰っていろんな農業面を顧みますと、稲作につきましては、先月の30日、東北農政局から作柄概況が発表されまして、宮城県におきましては平年並み、平均作というようなことで発表されております。そして、県南部については県内でも幾分いいような結果が、やや良というような結果が出ているようでございます。本当に、6月中、日照不足なりあるいは雨続きで作柄も心配されてはいたんですけれども、8月に入りまして大変好天が続きまして持ち直してこういう結果になったのかなと思っております。

  また、蔵王町の特産である蔵王梨、きょうから選果場が稼働するということでございます。昨年、ちょうど今ころですけれども、カメムシの被害あるいは黒星病の被害ということで大変なんですよというふうな、そんな話も伺いました。農家の皆さん、共同防除を徹底したり努力をして、ことしはまずまずのできではないかというような話も伺ってございます。選果場、最盛期になりますと1日3,000ケースぐらい出荷するというようなことでございますので、今後9月になりますと台風シーズンですから、稲作あるいは梨にとってもそういった台風の被害のないことを願いながら、収穫の秋を皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいものだなと、そんなふうに思っております。

  本日、議会、町長から23件の議案が提出されておりますし、どうぞ議員の皆さんには、議案書を数日前に配付されておりますので十分検討されたと思いますので、今後の議会中、十分なご審議をお願いを申し上げまして、一言開会のご挨拶にかえさせていただきたいと思います。

  本日9月2日は休会の日ですが、議事の都合により特に平成25年蔵王町議会定例会9月会議を再開いたします。

  これから本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番佐藤敏文君、2番平間武美君を指名いたします。

                                           

     日程第2 会議日程の決定

議長(佐藤長成君) 日程第2、定例会9月会議の日程を議題といたします。

  お諮りいたします。今定例会9月会議の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から18日までの17日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、今定例会9月会議は本日から18日までの17日間とすることに決しました。

                                           

     日程第3 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第3、諸般の報告をいたします。

  本定例会9月会議に町長から議案第49号から議案第71号までの23件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。

  次に、陳情書の提出がありましたが、陳情第6号、陳情第7号については、お手元に写しの配付のとおり、当議会においては意見書提出になじまないことから、陳情書一覧により配付をもって報告といたします。

  次に、全国森林環境税創設促進議員連盟会長から「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保」のための意見書案の陳情書が提出され、陳情第8号としてこれを受理し、お手元に配付のとおりであります。

  次に、全国町村議長会会長から道州制導入に断固反対する意見書案の陳情書が提出され、陳情第9号としてこれを受理し、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本定例会9月会議に14番川村 仁君から議発案第10号の意見書案が提出され、これを受理し、お手元に配付のとおりでありますので、ご報告いたします。

  次に、町長から健全化判断比率及び資金不足比率について監査委員の意見を付して報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、代表監査委員から7月分の例月出納検査結果の報告並びに両監査委員から定期監査の結果についての報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、8月21日にお手元に配付のとおり議員を派遣したので、ご報告いたします。

  次に、今定例会9月会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、町長から挨拶の申し出がありますので、これを許します。町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  8月9日、そして10日でありますが、太平洋高気圧によりまして、秋田、岩手の内陸部でありますが、特に集中豪雨で大変な被害があったところであります。また、先週でありますが、台風15号を心配したところでありますが、温帯低気圧に変わり、本県への接近がなくなって安心をしたところであります。しかしながら、九州、そしてまた四国などで大雨の被害が続いて大変な被害があったところであります。最近の気象異常でありますが、突然の豪雨により、いつ洪水、氾濫が起きるかわからないような、そういう状況でもあります。

  気象庁でありますが、8月30日であります。今までの注意報、またあと警報の上に新たに新設をされました特別警報でありますが、皆さんもマスコミ等々でご存じだと思いますが、運用を始めたところであります。重大な災害が迫っている非常事態を知らせるものでありまして、特別警報を市町村で受け、そしてまた住民周知を行っていく流れになるところであります。不安定な気候が続いておりまして、町で土砂災害の危険箇所でありますが、県と調査等々の中で4カ所、災害の箇所が認定されているところであります。そういったところを再確認しながら適切に対処してまいりたいというふうに思っております。

  昨日でありますが、災害の日でありまして、関東大震災からちょうど90年目であります。そういった中で川崎町で宮城県の総合防災訓練が実施されまして、本町からは消防団幹部、担当課が参加したところであります。本町の消防演習は来週の9月8日に実施をしてまいりますので、さらに防災意識を高めてまいりたいというふうに思っているところであります。

  9月に入りまして先月からの猛暑続きからやっと解放されながら、やっと涼しさが感じられるこのごろでありますが、特に田んぼの稲穂が垂れ始まったり黄金色に近づいてきているということであります。そういった中でありますが、先ほども議長からお話がありましたように梨の出荷がきょうから始まりまして、いよいよ農作物の実りの秋を迎えたなというふうに思っているところであります。特に蔵王の梨でありますが、大正2年に初出荷をされまして、ことしでちょうど100年を迎えるところであります。梨の栽培面積でありますが、70ヘクタールであります。総出荷量でありますが、1,300トン。県内一の生産量を誇り、梨のデビュー100年祭として、9月7日、8日、そしてまた9月2122日の2回にわたりまして第1回みやぎ蔵王梨まつりを開催してまいり、また、ございん市や47軒の生産農家などで直売を行いながら100周年のイベントを行ってまいりたいというふうに思っているところであります。

  この夏でありますが、町内の夏祭りなどを初め、全国規模のいろんな大会が、イベントが開催されたところであります。8月3日でありますが、蔵王山麓を走る第1回の蔵王トレイルランが開催されまして、全国から105名の選手が参加したところであります。また、8月19日には日本の森・滝・渚全国協議会総会とサミットをございんホールで開催し、305名の参加者があったところであります。また、8月23日から25日には全国の選抜リトルリーグ野球大会でありますが、この全国の選抜リトルでありますが、蔵王町で初めて蔵王球場で開催されたわけであります。こういった誘致をしながら、全国から16チームの出場者があったところであります。その他の大会もあり、大勢の選手や応援、関係者が遠刈田温泉に宿泊をしながら、また町内観光をしていただきにぎわったところでもあります。

  観光面でありますが、蔵王の新たな観光スポットとして、皆様にも見ていただいたと思いますが、エール蔵王の島川記念館であります。ジャパンヘルスサミットの島川社長でありますが、北山地内に美術館をオープンしていただきました。この8月には日本画家の巨匠であります平山郁夫先生の作品展を期間限定で開かさせていただいたところでありますが、本当に県内外から多くの方々に来町していただき大変にぎわったところであります。また、これをこれから蔵王町の観光のコースにも組み入れながら、観光客の増員につなげてまいりたいというふうに思っているところであります。

  交通関係でありますが、8月30日に宮・向山地内の国道4号線で、町外の方でありますが、乗用車とトラックの正面衝突事故がありまして、乗用車の運転手の方1名死亡したところであります。現在、宮城県で8月26日に交通死亡事故多発緊急事態宣言をしている最中でありまして、町内で交通死亡事故が起き、極めて憂慮される事態であります。先週から毎日、交通指導車による広報を行って、さらに強化を高めてまいりたいというふうに思っております。特に白石署管内でありますが、今年度に入って七ヶ宿で3人の死亡者、8月の上旬でありますが白石の越河でお二人が亡くなったと。実は蔵王町で先週の金曜日亡くなったということで、もう6人であります。今年度の目標が実は白石署管内で3名ですが、倍の6名になってしまったということであります。幾ら町外とはいえ、これ以上交通事故死亡者を起こさないためにも、関係機関・団体と一緒になって交通事故防止・抑止に力を入れていきたいというふうに思っているところであります。

  さて、本日でありますが、9月会議、決算会議でありますが、議員の皆様にはご多忙のところご出席を賜りまして心から感謝と御礼を申し上げる次第であります。今議会でありますが、審議をお願いする件でありますが、一般会計と特別会計の決算、人事案件、条例改正、そして補正予算などの計23件であります。

  どうか慎重審議を賜りまして、原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願いを申し上げ、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 行政報告

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第4、行政報告があります。

  町長から報告願います。町長。

町長(村上英人君) それでは、行政報告をさせていただきます。

  はじめに、総務経済部門の行政についてご報告を申し上げます。

  「災害時における応援対策業務に関する協定の締結」について、ご報告を申し上げます。

  大規模な災害は、地すべりによる土砂災害や大雨による河川の増水・氾濫で重要道路の通行止めや民家への土砂の流入などが発生し、町民の生命と財産の保護、生活の確保に著しい影響を及ぼすため、昼夜を問わない防止対策や復旧作業など緊急の対策業務が必要となります。

  このことから、災害時において地元建設業者の皆さまの技術や建設機械、資機材の応援をいただき早期の復旧や対応を行うため、去る7月19日に町内建設業者(13社)の皆様と応援対策業務の協定を締結させていただいたところであります。

  また、災害時には停電による固定電話や携帯電話が使えなくなることが想定されるため、指定避難所の平沢、円田、宮、遠刈田の各地区公民館と地域福祉センター、ふるさと文化会館に停電時でも優先して無料で使用できる「特設公衆電話」の接続端子の設置を行うため、去る6月24日にNTT東日本株式会社宮城支店と設置利用に関する覚書を締結をしたところであります。

  今後も大規模な災害に備え、安心・安全なまちづくりのために、各方面にわたり万全な体制整備を進めてまいります。

  次に、「果樹病害虫防除事業」について、ご報告を申し上げます。

  昨年の「黒星病」と「カメムシ類」の発生は、蔵王町の果樹栽培農家に収穫量・出荷額共に大きな被害を与え、町といたしましても大変憂慮し、本年においては、これまでの経験を踏まえて関係者と協議を重ねてまいりました。

  特に町内での一斉防除が重要との認識から、5月24日に、宮城県農業園芸総合研究所より専門の講師を招へいし、果樹生産農家を対象とした「蔵王町果樹病害虫防除研修会」を開催し、黒星病の防除やカメムシ駆除対策の重要性を学習してもらったところであります。

  併せて、7月3日には、カメムシ被害の防除薬剤「ダントツ水溶剤」を町費で購入し、JAみやぎ仙南蔵王地区なし部会の協力を得て、町内生産農家全89戸に配布をいたしまして、約88ヘクタールに及ぶ果樹園の一斉防除を徹底をしたところであります。

  その結果、現在のところ「黒星病」と「カメムシ類」の発生事例は極端に少なく、安堵しているところであります。

  次に、「蔵王町産日本なしのブランド化」について、ご報告を申し上げます。

  本町農業振興策の一環として進めている「農産物の蔵王ブランド推進計画」に基づき、8月に開催いたしました町ブランド推進協議会において、新たに「蔵王町産日本なし」の認定に係る品質基準を協議決定いたしました。

  その内容は、「JAみやぎ仙南蔵王梨選果場の光センサーによって選果された特秀品のうち、大きさは4L以上、糖度は12度以上のもの」をブランド品として認定するもので、JAみやぎ仙南蔵王地区なし部会等の関係者と協議を重ねてまいりました。

  このことにより、昨年に基準を設けた「直播米」と「環境保全米」に加え、県内一の生産量を誇る「蔵王なし」の名声が更に高まり、町内農産物の蔵王ブランド確立に向け一層の拍車がかかるものと期待をしているところであります。

  次に、「第1回蔵王トレイルラン2013」について、ご報告を申し上げます。

  8月3日に蔵王連峰一帯を舞台とした「第1回蔵王トレイルラン2013」を同実行委員会と共に開催したところ、北は北海道新ひだか町から南は沖縄県石垣市まで、全国各地から総勢589名の参加申し込みをいただきました。

  「トレイルランニング(略してトレイルラン)」でありますが、欧米では盛んに行われている競技で、林道や登山道などを走る山岳マラソンのことを言い、日本国内ではあまり知られておりませんが、近年の健康志向や自然志向の波に乗って競技人口が年々増加しており、各地で大小さまざまなレースが行われております。

  北海道・東北地区で本格的な初レースとなった今大会でありますが、505名の選手が午前7時にえぼしスキー場をスタートし、不忘山から刈田岳、最高標高地点の熊野岳、地蔵岳、そして後烏帽子岳を経由しスタート地点にゴールする全長42.195キロという過酷なコースに挑み、一件の事故も無く無事に終了することができました。

  大会当日は、小雨まじりで蒸し暑い中、宮城県在住の早坂光司さんが男性の部で5時間5分17秒という素晴らしい記録で優勝されたのをはじめ、参加者の約7割にあたる350名の方々が制限時間の午後5時15分までに見事完走をしたところであります。

  今後、今大会の検証をかさね、宮城・山形両県の三市三町にまたがる蔵王連峰を舞台としたスポーツを支援し、環蔵王一帯の交流人口の増加、ひいては地域活性化に結び付けてまいりたいと考えておるところであります。

  次に、「日本の森・滝・渚全国協議会平成25年度総会」及び「全国自然敬愛サミット2013」について、ご報告を申し上げます。

  8月19日に、蔵王町ふるさと文化会館において「日本の森・滝・渚全国協議会平成25年度総会」及び「全国自然敬愛サミット2013」を開催いたしたところであります。

  日本の森・滝・渚全国協議会は、「森林浴の森日本100選」や「日本の滝百選」、「日本の渚・百選」に選定された森や滝、渚を有する自治体が参加して平成19年度に設立したもので、北は北海道利尻富士町から南は沖縄県竹富町まで、86自治体が加盟しております。

  主な活動としては、優れた自然環境の保全や百選地をシンボルとした豊かな地域社会の形成に向けて情報交換を随時行うほか、各地でシンポジウムを開催するなど、様々な取り組みを進めているところであります。

  会長は山口県光市の市川 熙市長で、私は宮崎県日向市の黒木健二市長と共に副会長を仰せつかっており、本町で日本の滝百選のひとつ「三階滝」を有していることから、今般の「総会」及び「全国自然敬愛サミット」を開催することとしたところであります。

  総会には17市町の首長にお集まりをいただき、総会終了後に開催した「全国自然敬愛サミット2013」には、総会出席者をはじめ町内外から305人が集まり、蔵王町出身の声楽家、佐藤千里さん(東京藝術大学在学中)による記念コンサート、そして西垣 克宮城大学長による記念講演、事例発表などを行ったところであります。

  サミットの結びには平沢小学校・みどりの少年団児童による「蔵王宣言」が読み上げられ、豊かな自然を未来へ継承していくことが高らかに宣言され、農業と観光を基幹産業とする環境保全宣言の町として大変有意義な大会となり、今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えております。

  次に、「蔵王ジオパークの認定に向けた活動状況」について、ご報告を申し上げます。

  蔵王ジオパークの認定は、蔵王連峰を中心として、山形・宮城両県の3市3町の自治体が共通理解と連携のもとにジオパーク構想を推進することが重要であると認識をしております。そこで、3市3町が共同で構想推進のスタートを切るための最初の事業として、関係自治体職員向け学習会の第1回目を7月22日に「ございんホール」で、第2回目は8月19日に「山形市霞城公民館」で開催をいたしました。

  第1回では、日本ジオパーク委員会委員と秋田県ゆざわジオパークから、第2回は山形大学教授と福島県磐梯山ジオパークからそれぞれ講師を招いて、「ジオパークとは何か」や「蔵王火山の形成」、そして両ジオパークの「これまでの歩み」について講演を頂き、関係市町職員の共通理解を深めるものとなりました。

  特別な地形や地質だけにとどまらず、教育・人づくり、環境保護、地域づくり、観光業を含む産業振興、防災等、非常に幅広い分野を担う総合的な町づくりのツールであることを再認識したところであり、今後も日本ジオパークの認定を目指して取り組んでまいりたいと思います。

  次に、「繰越明許事業の完了」について、ご報告を申し上げます。

  公共土木施設災害復旧事業で、平成25年度に繰越明許いたしました「平成24年度(24災第1210号)町道堀の内棚村線災害復旧工事外9工区」の凍上災害復旧工事でありますが、8月30日までに全ての工事が完了したところであります。

  農業用施設災害復旧事業の「平成24年度鍛冶沢地区外3地区災害復旧工事」の台風4号災害復旧工事は、6月23日に工事が完了いたしました。

  道路改良事業の「平成24年度請2号町道永野山ノ入平沢線舗装工事」は、7月31日に工事が完了いたしたところであります。

  また、公共土木施設災害復旧事業で、平成25年度に事故繰越いたしました「平成24年度木川災害復旧工事」の台風15号災害復旧工事でありますが、7月26日までに全ての工事が完了したところであります。

  次に、法務省からの委託を受け実施しました「人権啓発活動地方委託事業」について、ご報告を申し上げます。

  東日本大震災以降、人権の大切やさ絆作りが大切だと言われている中、今年度は蔵王町でこの事業委託を受け、人権啓発活動を実施いたしました。

  まず、去る5月16日には、平沢小学校で思いやりの花と心を育てる「人権の花」の植栽活動を実施いたしました。全校児童の皆さんが植栽したマリーゴールドは平沢駐在所や産直みんな野などに贈呈され、人権の大切さを地域にも広げたところであります。

  また、第2弾として、去る8月11日、ございんホールにおいて、親子の絆と親子のコミュニケーションを深めることを目的に、絵本作家「とよたかずひこさん」をお招きいたしまして絵本の読み聞かせ講演会を開催したところであります。

  講演会では、読み聞かせに関心のあるおとうさんやおかあさんなど191名の親子に参加をいただき、とよたさんの読み聞かせにフルーティストの若松久仁光さんも加わり、華麗なアンサンブルが繰り広げられ、絵本の楽しさと親子の絆の大切さを学び、大変好評であったところであります。

  次に、教育民生部門の行政について、ご報告を申し上げます。

  「学校教育環境検討委員会の開催」について、ご報告を申し上げます。

  第四次長期総合計画後期基本計画の中において、蔵王町の児童生徒数の減少が予想されるため、今後の学校のあり方について、検討委員会を立ち上げ、適正配置や統廃合等を含めた課題や方向性を探るとしており、教育委員会においては、今年度検討委員会の立ち上げに向けて委員の人選等準備を進めてまいりました。

  7月議会おいて委員謝礼等の補正予算をお認めいただき、委員会の名称を「蔵王町学校教育環境検討委員会」とし、8月28日に第1回目の委員会を開催し、「蔵王町立幼稚園・小学校・中学校の教育環境」について諮問を行ったところであります。

  今後、約1年をかけて、地域や保護者の方々からの意見も頂いて、教育効果を高めるために統廃合も含めた学校の適正配置について議論を重ねて検討を行う予定にしております。

  次に、「特別展 仙台真田氏の名宝展」について、ご報告を申し上げます。

  4月21日から6月30日までの日程で、「蔵王町は真田幸村公ゆかりの郷」をPRするため、蔵王町ふるさと文化会館展示室において、仙台真田氏に伝わる甲冑や六文銭の旗など貴重な資料を展示した「特別展 仙台真田氏の名宝展」を開催したところであります。これは、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン開催に併せた記念特別展として行ったもので、期間中に約1万人の見学者が訪れたところであります。

  また、併せて6月9日に開催した「ふるさとの歴フェス 仙台真田 2013イン蔵王」には250名の参加があり、近畿、九州などの遠方からの来訪者もおり、仙台真田氏の人気の高さと観光資源としての可能性を測ることができたところであります。

  今後も、文化財展などを計画的に開催し、文化財保護思想の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。

  以上申し上げ、行政報告とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で行政報告を終わります。

                                           

     日程第5 議発案第10号 「森林吸収源対策及び地球温暖化に関する地方の財源確

                  保」のための意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 次に、日程第5、議発案第10号「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保」のための意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。14番川村 仁君、登壇願います。

     〔14番 川村 仁君 登壇〕

14番(川村 仁君) それでは、皆さん、おはようございます。

  議案の朗読をもって提案の理由の説明とさせていただきます。

  議発案第10号

       「森林吸収源対策及び地球温暖化に関する地方の財源確保」

       のための意見書案の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、「森林吸収源対策及び地球温暖化に関する地方の財源確保」のための意見書案を別紙のとおり提出します。

     平成25年9月2日 提出

提出者  蔵王町議会議員 川 村   仁 

賛成者  蔵王町議会議員 村 山 一 夫 

賛成者  蔵王町議会議員 水 澤 智 孝 

賛成者  蔵王町議会議員 大 沼 昌 昭 

「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保」のための意見書

  地球温暖化防止のための温室効果ガスの削減は、我が国のみならず地球規模の重要かつ喫緊の課題となっており、森林のもつ地球温暖化の防止や国土の保全、水資源の涵養、自然環境の保持など「森林の公益的機能」に対する国民の関心と期待は大きくなっている。

  また、わが国は、平成25年度以降においても、京都議定書目標達成計画に掲げられたもの(第1約束期間における温室効果ガス排出削減義務6%のうち、3.8%を森林吸収量で確保)と同等以上の取組みを推進することとしている。

  このような経緯も踏まえ、「地球温暖化対策のための石油石炭税の税率の特例措置」が平成2410月に導入されたが、使途は、CO2排出抑制対策に限定されており、森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保については、「早急に総合的な検討を行う」との方針に止まっている。

  もとより、地球温暖化防止をより確実なものとするためには、森林の整備・保全等の森林吸収源対策や豊富な自然環境が生み出す再生可能エネルギーの活用などの取り組みを、山村地域の市町村が主体的・総合的に実施することが不可欠である。

  しかしながら、これら市町村では、木材価格の暴落・低迷や林業従事者の高齢化、後継者不足など厳しい情勢にあり、その結果、山そのものが荒廃し、自然災害等の脅威に国民の生命財産が脅かされるといった事態が生じている。

  これを再生することと共に、森林吸収源対策などの地球温暖化対策に取組むための恒久的・安定的な財源確保を講ずることが急務である。

  よって、下記事項の実現を強く求めるものである。

  自然災害などの脅威から国民の生命財産を守るための森林・林業・山村対策の抜本的な強化をはかることに加え、二酸化炭素吸収源として最も重要な機能を有する森林の整備・保全等を推進する市町村の役割を踏まえ、「石油石炭税の税率の特例」による税収の一定割合を、森林面積に応じて譲与する仕組みの構築を強く求める。

   以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

   平成25年9月2日

                           宮城県刈田郡蔵王町議会

    提 出 先

      衆議院議長      伊 吹 文 明 殿

      参議院議長      山 崎 正 昭 殿

      内閣総理大臣      安 倍 晋 三 殿

      財務大臣      麻 生 太 郎 殿

      総務大臣      新 藤 義 孝 殿

      農林水産大臣      林   芳 正 殿

      環境大臣      石 原 伸 晃 殿

      経済産業大臣      茂 木 敏 充 殿

  以上、説明とさせていただきます。

  先輩、同僚議員の賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて討論に入ります。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。採決は起立により行います。

  議発案第10号「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保」のための意見書案を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立14名〕

議長(佐藤長成君) 起立全員であります。よって、本意見書案は採択することに決しました。

  本意見書は関係執行機関に送付することにいたします。

                                           

     日程第 陳情第9号 道州制導入に断固反対する意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、陳情第9号道州制導入に断固反対する意見書案の提出についてを議題といたします。

  ただいま議題となっております陳情第9号については、十分な審議を行うため所管の総務経済常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は総務経済常任委員会に審査を付託することに決しました。

                                           

     日程第7 議案第49号 平成24年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求め

                 ることについて

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、議案第49号平成24年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについてを議題といたします。

  最初に、提案理由の説明の前に、平成24年度決算の評価・概要についての報告の申し出があります。町長。

町長(村上英人君) 提案理由の説明に先立ちまして、平成24年度一般会計決算について、今後の展望を含め、その概要を申し上げさせていただきます。

  はじめに、平成24年度一般会計の決算額は、歳入が前年度対比8.0%減の647,5166,000円、歳出が5.6%減の632,9549,000円になりました。

  歳入歳出とも前年度より減額になった大きな要因は、東日本大震災に係る災害復旧費などの歳出が大幅な減額になったことにより、国庫支出金や県支出金、震災復興特別交付税などの歳入も減額になったことによるものであります。

  このことは、震災後、県内各市町村で災害復旧工事等の入札不調が相次ぐなか、本町においては入札不調もなく、県内でもいち早く復旧事業を実施できたことの表れではないかと考えられ、ご協力頂いた関係者の皆様に改めて感謝を申し上げるところであります。

  次に、主な歳入の決算状況を申し上げます。

  町税については、前年度対比1.3%減の172,2517,000円となりました。復興需要等により法人町民税が前年度に続き大幅に増加したものの、固定資産評価替えに伴い、固定資産税が6.6%減の決算となったことが減額となった主な要因であります。

  町税の徴収率は81.3%で、前年度より0.6ポイント上昇しました。更に、地方税法の規定に基づき8,9148,000円の不納欠損を行ったことから、25年度に繰り越した滞納額は3億7451,000円となり、前年度に比べて8,688万円減少したところであります。

  なお、町税の滞納繰越額は、2年連続で縮減することができたとはいえ、依然として3億円を超える滞納額があることから、引き続き滞納額の縮減に鋭意努力しなければならないと考えております。

  地方交付税及び国・県支出金につきましては、冒頭で申し上げたとおり、いずれも前年度より減額となったところであります。

  繰入金については、前年度と比べて大幅に増加し、5億7,3811,000円になりました。

  町債の繰上償還財源として減債基金からの繰入を大幅に増額したことに加え、震災復興、公共施設改修等の財源として各種基金からの繰入を増額したほか、下水道災害復旧事業費の精算に伴い特別会計繰入金を受け入れたことが主な要因であります。

  次に、歳出について、性質別の決算概要を申し上げます。

  まず、義務的経費は、前年度対比15.9%増の289017,000円になりました。ねんりんピック開催等に伴う職員の増員等により人件費が3.6%増になったほか、4億円余りの町債について繰上償還を行ったことから、公債費が前年度対比51.0%増と大幅に増加したことが主な要因であります。

  なお、この繰上償還により、将来負担すべき公債費の利子は約3,000万円軽減されることになります。

  投資的経費は、前年度対比21.0%減の8億3,8129,000円の決算になりました。

  普通建設事業費は、永野山の入平沢線改良事業費の増などにより前年度より13.9%増となったものの、災害復旧事業費が大幅に減少したことによるものであります。

  経常的経費のうち物件費は、前年度対比15.0%減の9億2,1632,000円になりました。2次避難、1.5次避難の受け入れに伴う宿泊施設使用料や災害廃棄物処理委託料など、東日本大震災関連の支出が減額となったことが主な要因であります。

  また、補助費等は、前年度対比9.3%減の7億2,6281,000円になりました。仙南地域広域行政事務組合負担金が、消防費負担金などをはじめ、全体で13.7%減となったことが主な要因であります。

  次に、主な財政分析指標に基づく分析結果の概要を申し上げます。

  まず、実質収支比率については2.8%となり、一般的に適正水準とされている3〜5%を下回る結果になりましたが、これは、災害復旧事業の一部において、工事前払い金に対する国庫負担金等の概算払いが年度内になされなかったことが大きな要因であります。

  次に、財政健全化法に基づく4つの健全化判断比率のうち、実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、実質収支が赤字になった場合のみ適用される比率で、24年度も黒字決算であるため該当いたしません。

  実質公債費比率及び将来負担比率については、年々数値が良くなってきており、早期健全化基準を大幅に下回る状況が続いております。特に将来負担比率については、町債の繰上償還を行ったことなどから大幅に比率が下がる結果になりました。

  しかしながら、これ以外の指標をみた場合、財政力指数は年々低下すると共に、経常収支比率は上昇傾向が続くなど、財政力の低下や財政構造の硬直化が進んでいる状況にあります。

  こうした中、今後の財政運営を考えたとき、平成26年度以降は消費税増税に伴う物件費等の増額を見越した予算編成に臨まなければなりません。更に、平成27年度から(仮称)仙南クリーンセンター建設に伴う負担金も増額になります。

  高齢化等に伴い扶助費などの社会保障費も年々増加しているほか、公共施設や道路、橋梁などの老朽化に伴う維持補修費等の増大など、避けては通れない財政負担の増加要因があり、今後の財政運営は予断を許さない状況にあります。

  以上のことから、本町の財政状況につきましては、平成24年度を分析する限り、健全財政を維持することができたとはいえ、今後の展望については決して気を許すことができない情勢であると考えております。

  なお、特別会計及び公営企業会計についても、一般会計と同様にすべて黒字決算となりました。

  監査委員の方々や議会の皆様のご指導と町民の皆様のご理解をいただきながら取り組んできた結果、平成24年度においてはこのような決算を結ぶことができたと考えているところであります。感謝をしております。

  また、今後の財政運営につきましても、健全財政を維持しながら、第四次蔵王町長期総合計画に掲げた施策を計画的に実施できるよう、職員と共にがんばっていきたいと考えておりますので、より一層のご指導とご協力を賜りますよう、お願いを申し上げるところであります。

  以上、これからの財政運営の展望を含めまして、平成24年度決算の概要(評価)とさせていただきます。

  それでは、只今、上程されました議案第49号平成24年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  平成24年度一般会計の最終予算額は696,0586,000円となり、これに対する決算額は、歳入647,5166,000円で、予算に対する収入割合は93.03%、歳出は632,9549,000円で、予算に対する執行率は90.93%となりました。

  歳入歳出差引額は1億4,5617,000円でありますが、そのうち翌年度に繰り越すべき財源が3,3547,000円、また財政調整基金への繰入額6,000万円を予定しておりますので、翌年度繰越額は5,207万円となります。

  平成24年度の決算概要につきましては、先ほど申し上げましたとおり、平成23年度から継続して東日本大震災の早期復興・復旧事業に鋭意取り組む一方、第四次長期総合計画の五つの基本方針に基づき、「誰もが住んで良かった」と言えるような安全・安心なまち、そして心豊かに暮らせる、健全で活力ある地域社会づくりを目指して、監査委員の方々や議会の皆様のご指導、さらには町民の皆様のご理解をいただきながら諸施策に積極的に取り組んでまいりました。その成果を「平成24年度主要施策成果報告書」として取りまとめております。

  なお、決算の詳細につきましては、のちほど決算審査特別委員会においてご審議を頂くことになると思いますので、決算の概要を申し上げまして提案理由のご説明といたします。

  どうか慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定下さいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。

     〔代表監査委員 小原研一君 登壇〕

代表監査委員(小原研一君) ただいま上程されました平成24年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果についてご報告申しあげます。

  去る平成25年7月22日、町長から審査に付されました平成24年度一般会計歳入歳出決算並びに基金運用状況について、7月23日から8月1日までの間、実質8日間にわたり審査を実施いたしました。

  本決算に当たりましては、1、決算の計数は正確であるか、2、予算の執行が適正に行われたか、3、財政運営が健全であったか、以上の点に主眼を置き、それぞれの関係諸帳簿及び証書類との照合、その他必要と認める審査手続きを慎重に実施いたしました。

  決算審査の詳細につきましては、決算審査意見書をお手元に印刷配付いたしておりますので、その概要についてご報告申しあげます。

  歳入につきましては、収入済額が647,5166,675円で、前年度に対して8.04%の減となりました。

  また、歳出においては、支出済額が632,9549,385円で、前年度より3億7,7561,556円、5.63%の減となりました。

  歳入における前年度対比の減額は、町税で2,218万円、地方交付税で3億9,4063,000円、国庫支出金で4億7241,000円、県支出金で2億7,1544,000円、諸収入5,9766,000円が主なものであります。一方、ゴルフ場利用税交付金、自動車取得税交付金、繰入金、繰越金、町債などは増額となっております。

  また、歳出における前年度対比の減額は、総務費1億9,0622,000円、民生費9,5461,000円、農林水産業費3,0062,000円、消防費3,0736,000円、教育費3,6731,000円、災害復旧費4億1,0817,000円が主なものであります。

  歳入歳出差引残額1億4,5617,290円から翌年度へ繰り越すべき財源3,3547,000円を差し引いた実質収支は1億1,207290円であります。この額から前年度の実質収支額を差し引いた平成24年度の単年度収支は1億5545,474円の赤字決算となりました。

  主に、自主財源である町税、使用料等において総額3億1,2503,516円の収入未済額が生じております。未済額全体の98.4%が町税であり、その他に保育所保育料608,385円、住宅使用料で3428,940円、放課後児童クラブ延長使用料6,000円、幼稚園使用料で363,737円、学校給食費納入金で645,070円が未収額となっております。

  平成24年度における町税の滞納繰越分の徴収率は前年度より1.79ポイント減少し、現年度分と滞納繰越分を合わせた町税全体の調定額に対する徴収率は81.28%で、前年度に比べて0.59ポイント増加しております。依然として多額の滞納繰越額があることは誠に憂慮すべき事態であります。

  ついては、町税等滞納整理強化推進連絡協議会を積極的に開催して徴収体制を強化し、さらに滞納整理強化月間を増設するとともに、滞納者の状況分析を行う等、徴収方法を十分検討して、徴収率向上のため真剣に最大限努力されることを強く望むものであります。

  また、平成24年度は、町税のうち町民税、固定資産税、軽自動車税、合わせて延べ653件、実人数172人で8,9147,607円が不納欠損処分されました。これは、納税義務者の無財産や行方不明などに伴うものでやむを得ない措置でありますが、公平な税負担という観点から、行方不明者などについては滞納者の的確な情報収集と追跡調査を行い、徴収に努力されるよう望むものであります。

  また、平成24年度末の町債残高は514,4767,586円となっております。さらに当町の財政構造を財政分析主要指数で検証した結果、実質公債費比率は前年度より低下しております。後年度の財政負担等の影響を十分考慮し、長期的観点に立って財政の効率化と健全財政を維持されるよう望むものであります。

  総じて平成24年度の財政執行は、歳出において翌年度への明許繰越額4億7,7068,000円を生じましたが、執行部のご努力により各般にわたって議会で議決されました予算が法令等に従って執行され、計数にも誤りが無く、適正かつ効率的に行われたものと認めた次第であります。

  また、各種基金の運用状況を示す書類の計数についても関係諸帳簿及び証拠書類と符合しており、基金設置の目的にそって適正に運用されているものと認めました。

  今後とも健全財政を維持するために、従来にも増して歳入歳出両面にわたって執行に万全を期すよう望むものであります。

  以上、誠に簡単ではございますが、平成24年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果報告といたします。

議長(佐藤長成君) 代表監査委員の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案につきましては決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑されるようお願いいたします。それでは、質疑ありませんか。15番松ア良一君。

15番(松ア良一君) ただいま町長のほうから24年度決算に当たりましての評価並びに概要について大変詳しくご報告いただいたところでございますけれども、これからの財政運営の中で予断を許さない、そのような内容も含まれてございましたので、今後、やはり安定的に、あるいは持続可能な社会づくりに向けた、そうした財政運営に求められる点について、まず自主財源の確保の観点から2つほどご質疑を申し上げたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

  まず、第1点目が雇用創出への企業誘致についてでございます。

  先ほど、24年度、東日本大震災の大きな痛手をこうむって復旧に専念した年であったわけでございますけれども、村上町長を先頭に職員が一丸となって復旧・復興に取り組んだ結果、県内でもいち早く終えた、こういうことに対しまして感謝の念にたえないところでございます。

  また、ご報告いただきましたとおり24年度決算報告につきましては、監査報告書を見ますと、財調並びに減債基金等への積み立ても、例年のごとくと申せばちょっと言葉に語弊ございますけれども、しっかり回ってございますし、また公債比率の改善などもかなり見られますので、本当にこれからしっかり足固めをしながら社会づくりに取り組んでいく、そういう運営であろうなと、このように思うところでございますけれども、ただ、我が町も1万3,000人を切って緩やかな人口減少時代に入ってきておりますので、どう、こうしたところに歯どめをかけていくのか、こうしたところが一番の重要なところなのかなというふうに思いますけれども、まず、やはり20代から30代の若い生産年齢人口の減少をどうとめていくか。そして、若者を定着させることが結婚なりあるいは子供を育てることにつながってまいりますので、そうした雇用の場の創出が一番これから求められていることでもありますし、そうした声も多く聞くところでございますので、また、特に最近の若者の就職前線というのはかなり厳しくて、残業しても残業手当がつかないとか、あるいは経営体がかわって給料も大幅に減ったと。しかし、そこにとどまらざるを得ないと。こういった理由も多く聞かれます。

  仕方なく、職がないので、あるいは働く場がないのでほかのまちに行っている、こういう実態もございますので、そうした形を含めてぜひ、今後の蔵王町を語るに当たってもやはり一にも二にも働く場、あるいはこうした企業誘致等であると思いますけれども、町長、これまでいろんな人口交流あるいは産業振興にも随分取り組んできたところではございますけれども、やはりこうした企業誘致等が一番求められているのではないかなと、このように思いますけれども、この辺についてお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 総括等々でお話を皆さんに、今回もこの決算の評価概要、自分を評価するわけでなくて、皆さんがわかりやすく、そして私たちもまず一つは反省しなければいけないところは反省していく、議会の皆さんにもポイントをお知らせするところもきちんとお知らせしながら、そういったことで冒頭に評価概要というのをさせていただいたところであります。

  そういった中で、今松ア議員さんから総括でお話しいただいたところでありますが、まず1つは人口をふやしたり若者の働く場等々でありますが、1つは、今までやはり財政を立て直していくことがずっと求められていたわけでもあります。そういった財政を、今回の一般会計、またあと特別会計を見ていただきましても、いい決算を迎えさせていただくことができたなというふうに思っているところであります。そういった中でありますが、投資をして工業団地だとか、投資をすれば幾らでも工業団地というのはつくることはできるんですね。ただ、それには大きな投資額が必要になってくるわけです。ですから蔵王町は、以前にも一般質問等々にも掲げているように、蔵王町でこのように企業立地のご案内等々をしながらオーダーメード方式で場所を決めてやっているというのが今の現状であります。そういった中でいろんな努力もさせてきてもらっています。

  そういった中で、来年、空調関係等々ダクトの製造会社でありますが、そこが本社を蔵王町に来ていただきながら、約100人弱の企業でありますが、スカイツリーにも納めた、今勢いのある会社であります。その会社が蔵王町に来年本社も移って、正式に工場も移転して蔵王町に来てもらうようにしております。それが1点であります。

  それともう1点が農産物加工であります。農産物加工で今現在来ていただいていますが、そのほかにも、蔵王の、ZAOの産物を活用しながら、そこに新たな会社をつくっていただきまして、ある工場の跡地を活用しながらやっていくことになったところであります。

  そのように、できるだけ企業を訪問しながら、そして社長さんなり、あと歴史のある会社ですと会長と会いながら、ことしも11月でありますが名古屋のほうに行ってまいりますが、そこも蔵王町に大きな工場として頑張っていただいていますし、そこの会長、社長と実は会ってまいりますが、企業は企業でいろんな考え方もありますが、やっぱり町のバックアップというのがとても企業として必要なんですね。ですから、そういったことを企業さんといろんなお話をしながら、できるだけ企業のあれに沿うようにやっていきたいと。

  ただ、今おっしゃられるように、白石でも工業団地をつくったんですね。だけれども、大震災があってその工業団地が売れたと、売れたというか入るようになったといういきさつがあります。例えばあと亘理にも、震災前、平成22年に大きな工業団地をつくったんですね。外資系の会社が入る予定でつくったんです。ところが、途中で頓挫したんですね。ただ、今、震災である企業がそこの頓挫した団地の中に今入りつつあるんですね、亘理においては。

  ですから、本当に今、投資的なことをしながら工業団地をつくることがいいのか、オーダーメードでお話をしながら、そして、オーダーメードの場合ですとハードの面で整備していくのに1年なり1年半かかるんですね、それが本当にいいのか、実は迷っているんですが、ただ、大きな投資をして工業団地をするというのはどうなのかなというふうに思って、今クエスチョンをしているところであります。それも財政とのにらめっこもありますでしょうし、本当に今、北というか大衡村周辺のようなですね、本当にそれの関連で来ていただくのであればいいと思いますが、そんな状況であります。

  そういうことで、決して……やっているのではなくて、一生懸命頑張っているわけでありますが、そしてまたいろんな企業も今話もさせていただいているところであります。じゃあその企業はどこかということでありますが、そういったことは名前を伏せさせていただきますが、努力していることだけはひとつお認めいただければというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) 大変ありがとうございます。大変、会社、企業誘致といってもグローバル化しておりますし、難しい環境にもあるのかなというふうには思ってございますけれども、もちろん地場産業の振興等も活性化させながら、あるいは地元企業にある方についてもやっぱりここに残っていただく、そんな取り組みも重要なのかなと思っておりますけれども、ただ、町長も大変人脈も広くて、この辺が大いに期待しているところでございますので、ぜひ若者の雇用の場の創出ということで今後ともご尽力を賜りたいなと、このように思います。

  2件目でございますけれども、町税等の徴収率の向上対策についてお伺いしてまいりたいと思います。

  町の財政運営は、大変長引く景気停滞によって税収が大変落ち込んできているのは事実かなというふうに思っております。そうした中にあって、老朽化した社会資本の整備並びに少子化による福祉政策の拡充の必要などから支出は年々ふえる傾向にあって、先ほどの話にございましたように弾力性に欠ける財政運営を今後とも強いられているのかなと、このように推測するところでもございます。その財源の税収は、報告にもありますように、震災対策による法人税の所得などは多少伸びがあるものの、現在のところは、これからの推移を見ますともうほとんど落ちつく傾向になっていくのかなと、このようにも予測するところでございますし、固定資産については、年々、あるいは土地評価が下落傾向にあって、なかなかこれも歯どめがかからない。税収の7割に近い税収源でございますので、非常に財政運営に支障を来さなければいいなと、このように思っているところでもございます。

  徴収率については、先ほど代表監査委員のほうからご報告ございましたけれども、0.56ポイント上ったと、このように報告ありましたけれども、依然として県内の中では低い位置にあるのかなというふうにもちょっと前の報告で記憶しているところでございますので、こうしたところをどうやっぱり、町の財政運営上、重要な財源でもございますし、完納された納税者との公平性を確保する観点からも、やっぱり積極的に関係部署との情報の横断的連携あるいは先進事例等の活用、そして町民の納税意識の向上も含めて、今後の徴収率向上に向けた対策等についてどう取り組んでいかれるのか、この点についてお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 代表監査委員からもご指摘をいただいたところでもあります。年々ですね、努力をしてはおるんですが、額的にも下がってきておりますが、各課それぞれの滞納関係をせざるを得ない課があるわけであります。その課がですね、1つは、町税の滞納整理強化推進連絡協議会でありますが、副町長を中心にさせながら、そして、滞納を背負わざるを得ない課があるわけであります。その課との情報交換、そしてあと横の連絡等をしながらさせていただいているところであります。

  そのためにも、1つは徴収指導員でありますが、国税のOBの方を招聘しているわけであります。その指導員の方のご指導。それとあと、蔵王町から隣町に逃げていかれたのでは困ってしまうわけでありますから、そして徴収できなくなってしまうと困る、そういったこともあって、私の前任の首長時代にできた、仙南広域の中に徴収対策課があるんですね。ですから、この2市7町と連携しながらそういったことをさせていただきながら、そういうことを各課強力にさせてもらっています。

  それとあと、水道なんかでも滞納があるんですね。水道なんかでも、納税誓約書、お仕事が終わった後に、夜、役場のほうに来ていただきながらその誓約書というのを交わさせていただきながら。ですから、毎月毎月減額していくようにしているんです、実は。ですから、人数も下がってきていますし、額そのものが全体的に下がってきているんです。もう何年もしてますから。ですから、滞納をしている方は確かに多いんですが、ただ、滞納額の大きさが毎年毎年、毎月毎月下がってくる。そういった誓約書を書かせながら、そして水道をしっかりとめる。とめて、そしてお支払いに来るとき、1カ月分だけではなくて、滞納しているものも含めて、プラスして納めてもらうと、そういう仕組みをさせてもらっています。

  そういった細かい努力をしながらさせてもらっておりますが、いずれにしても3億からの大きな滞納額がありますので、なお一層徴収に努力をしながら頑張っていきたいというふうに思っております。ご理解賜りたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) 徴収に当たる職員の皆さんも、社会情勢のいろんな変化の中で大変苦労されながら徴収に当たってこられているとは思いますけれども、今後の財政運営あるいは町民の暮らしを守るという観点から言いましても、ぜひともまた具体的な対策に取り組んでいただいて、そして滞納の縮減にご努力をいただきたいなと、このように思います。詳細については特別委員会のほうで質疑させていただきたいと思いますので、終わります。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。7番馬場勝彦君。

7番(馬場勝彦君) 総括、松ア副議長、あらかた言ったんですが、その中で1点だけ町長の考え方というものをお伺いしておきたいなと思っております。

  やはり決算で必ず出てくるのが、この滞納の問題というのがどうしても我々も外せない問題であります。財政力指数も、年々蔵王町下がってきているのも事実であります。やはり今後の国の財政状況を見ても、交付税をそれほど当てにできない部分に変わってくるのかなと思っております。そういう中で、やはり自主財源をどう確保していくかということが今後の一番の課題なのかなと。

  その中で、今回8,900万という大きな不納欠損をしております。私もちょっと時間ありまして、平成18年度からの決算書をずっと見ておりました。そうしたら8,000万というのは今までに過去にない。過去に4,000幾ら、23年度が4,100万だったような記憶をしておりました。その前、多くて企業の関係で5,000万ほどのやつが1回あったかなという記憶があったんですが、やはり不納欠損の考え方だと思っております。確かに不納欠損、法に従いまして適切に処理をされているということは議会の中で説明を受けておりますので、それはある程度は理解しておりますが、滞納期限というのがたしか5年間とあります。不納欠損せずにその期間を延ばしていくという手法もあるはずであります。やはりそこに対してどう調査をしながら、納税者の調査をどれだけ深くやりながらどのような措置をしながら、不納欠損ということを極力減らしていくということが私は大切なことだと思っておりますので、納税をお願いするのとあわせまして不納欠損をどう減らしていくかということも私は大切だと思うのですが、これについては、町長、先ほどの松ア議員の総括質問の中には不納欠損の問題は触れていなかったので、その辺をちょっと確認をさせていただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 馬場議員さんがおっしゃられること、私もそう思って担当課なり、指導員の方ともお話をされるわけでありますが、先ほど代表監査役からもお話があったように、私が棒読みしなくともわかると思いますが、無財産だとか、そういった一つの生活困窮だとか破綻した人。議員さんなんかでも、生活困窮者からなぜ税金を職員を張りつけてまで、そこまでやらざるを得ないんだ、なぜそこまでするんだ、例えばそういった議員さんも以前にいたんですね。ですから、やっぱりそれは、一つの無財産なり、あとやはり生活困窮の方々をおどしつけても入らない。そういったことが簡単に言うと、あと行方不明。どこへ行ったかわからない。いろんなところを捜してもいない。だけれども、この仙南ぐらいはしっかり2市7町はしなくてはいけないということで、2市7町の仙南広域の中で徴収対策課を設けながら連携してしっかりやっていきましょうということでやっているわけであります。

  そういった中で、やっぱり1つは差し押さえだとか公売などもばっちりやらせてもらっていますが、ただ、それもですね、公売といっても本当に、私からしてみれば本当に安い。たったの100万前後ぐらいの、その土地建物でさえ売れないというのが今の現状なんですね。皆さんおわかりだと思いますが。なかなか競売でもならない。いろいなあれで町も大変な努力をさせてもらっています。そういったことで、1つは時効成立したり、あといろんな法のあれにあってきています。

  ただ、平等性の問題からいった場合、いかがというふうに私も思っていろんな話をしているわけでありますが、ただ、滞納処分をせざるを得ない、不納欠損をせざるを得ないものについては私も思い切ってさせてもらってきていると。ですから、一つの例でありますが、これは大きく判断をした結果、ある企業が失敗してしまったんですね。会社がうまくいかなくなってしまった。だけれども、そこに新たな会社が、逆に言えば全く別の会社がそこの工場を今回利用しながら、そしてそこで再生してもらうんですね。ですから、そこのところで余りこじれていつまでもいつまでもやっている。裁判で決まった、法のそういったあれに対してある程度しっかり対応しながら、そして町も英断をしながら、そしてそこに新たに企業が入ってもらって有効活用してもらうのも大きな手段でないかなというふうに思っています。それが実は先ほど私が話した活用にもなっていくんですね。

  ですから、その辺が一つの判断になるだろうし、確かに今回不納欠損の関係も大きかったわけでありますが、それもせざるを得ないというふうな中でありますので、私も馬場議員がおっしゃることもよくわかるんですが、立場が変わるとどうしてもやはりやらざるを得ない。そして、やったところを逆に言えば活用してもらうことを検討していくことも大きな判断でないかなというふうに思っているところでもありますので、ぜひひとつご理解賜りたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

7番(馬場勝彦君) 町長の言うのは私も十分わかるんですよ。問題は、やはり不納欠損が年々その額が上がってくるというようなことは、見方を変えれば滞納して逃げ得ということに映ってしまうんですね。納税は義務であります。税は公平に徴収しなければならないという原理原則がある以上は、やはりその辺について、年々年々不納欠損額がふえてくるということ。しなければならない事情も十分わかっております。しかし、そこにいくまでの過程をやはり今までやってきたことが果たしてそれでよかったのか。再度調査行為のあり方というものもこの辺でもう一度しっかり検討していかないと、法に従ってもう無理なんだというだけでは、やはり税をきちっと納めている方に対しては果たしてどうなのかなという問題がどうしても残りますので、努力されているのも十分理解をしておりますが、やはり我々の立場、これは町長のお立場でも私の立場でも、やはり法に基づく税の公平性というものは最大限に守らなければいけないことだと思っておりますので、あとは細部は特別委員会のほうで質疑をさせていただきたいと思いますので、これで質疑を終わらせていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)

  それでは、お諮りいたします。本案に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれをもって打ち切りといたします。

  お諮りいたします。本案は、慎重な審議を行うため、蔵王町議会委員会条例第5条の規定により、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、決算審査特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、議案第49号平成24年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。

  それでは、ここで休憩したいと思います。議場の時計で40分から再開したいと思います。

     午前11時32分 休憩

                                           

     午前11時40分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き議事を進めます。

                                           

     日程第 8 議案第50号 平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議

                  会の認定を求めることについて

     日程第 9 議案第51号 平成24年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の

                  認定を求めることについて

     日程第10 議案第52号 平成24年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき

                  議会の認定を求めることについて

     日程第11 議案第53号 平成24年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の

                  認定を求めることについて

     日程第12 議案第54号 平成24年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき

                  議会の認定を求めることについて

     日程第13 議案第55号 平成24年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につ

                  き議会の認定を求めることについて

     日程第14 議案第56号 平成24年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求

                  めることについて

○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第8、議案第50号平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第9、議案第51号平成24年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第10、議案第52号平成24年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第11、議案第53号平成24年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第12、議案第54号平成24年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第13、議案第55号平成24年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、日程第14、議案第56号平成24年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、以上7件を一括議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) 只今一括上程されました議案第50号から議案第56号まで、7件の各種会計決算についてそれぞれ提案の理由をご説明申し上げます。

  はじめに、議案第50号平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  国民健康保険特別会計予算は147,0412,000円となり、これに対する歳入決算額は147,1818,000円で、予算に対する収入割合は100.10%であります。また、歳出決算額は138,5381,000円で、予算に対する執行率は94.22%になりました。歳入歳出差引額は8,6437,000円となりますが、そのうち財政調整基金に4,500万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は4,1437,000円となります。

  次に、議案第51号平成24年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  宮財産区特別会計予算は4543,000円となり、これに対する決算額は、歳入が454万円で、予算に対する収入割合は99.94%であります。また、歳出決算額は4253,000円で、予算に対する執行率は93.63%であります。歳入歳出差引額は287,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。

  次に、議案第52号平成24年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  公共下水道事業特別会計予算は6億4,7271,000円となり、これに対する決算額は、歳入が6億6,0685,000円で、予算に対する収入割合は102.07%であります。歳出決算額は6億3,9121,000円で、予算に対する執行率は98.74%になりました。歳入歳出差引額は2,1564,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。

  次に、議案第53号平成24年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  介護保険特別会計予算は9億4,9031,000円となり、これに対する決算額は、歳入が9億4,6866,000円で、予算に対する収入割合は99.77%であります。歳出決算額は8億7,1065,000円で、予算に対する執行率は91.78%になりました。歳入歳出差引額は7,5801,000円で、このうち財政調整基金に4,000万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は3,5801,000円となります。

  次に、議案第54号平成24年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  後期高齢者医療特別会計予算は1億1,0198,000円となり、これに対する決算額は、歳入が1億975万円で、予算に対する収入割合は99.59%であります。歳出決算額は1億9542,000円で、予算に対する執行率は99.40%になりました。歳入歳出差引額は208,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。

  次に、議案第55号平成24年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  はじめに、収益的収入及び支出の決算額は、収入が4億2,9626,000円、支出が4億1,3107,000円で、1,6519,000円の黒字決算となりました。

  次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が7465,000円、支出が1,1331,000円で、収入額が支出額に対して不足する額3866,000円は過年度分損益勘定留保資金で補てんをいたしました。

  最後に、議案第56号平成24年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  はじめに、収益的収入及び支出の決算額は、収入が5億6,1942,000円、支出が4億8,3338,000円となりました。消費税及び地方消費税を抜いた収支決算は7,638万円の黒字となりました。

  次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が3,9409,000円、支出が2億1,3977,000円で、資本的収入が資本的支出に対して不足する額1億7,4568,000円は過年度分損益勘定留保資金等で補てんをいたしました。

  以上、一括上程されました各種会計決算について提案理由をご説明申し上げましたが、どうか慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定下さいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。

     〔代表監査委員 小原研一君 登壇〕

代表監査委員(小原研一君) ただいま一括上程されました平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町宮財産区特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町介護保険特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算、同じく蔵王町水道事業決算、以上7件の決算審査の結果についてご報告申し上げます。

  本特別会計及び企業会計の決算審査も、一般会計の審査と同じ主眼のもとに実施いたしました。

  最初に、蔵王町国民健康保険特別会計から申し上げます。

  収入済額は147,1818,054円で、前年度に比べて1億1,2858,138円、8.3%の増であります。支出済額は138,5381,527円で、前年度に比べて8,5558,446円、6.58%の増であります。歳入歳出差引額は8,6436,527円で、このうち4,500万円が財政調整基金繰入額となっております。

  なお、国民健康保険税の収入未済額は、前年度より1,3154,766円減の1億5,3725,451円となっております。

  また、不納欠損処分が延べ221件、実人数66人で1,9186,536円ありました。これは、納入義務者本人の無財産、所在不明などによるものです。国民健康保険事業を取り巻く厳しい現状を踏まえて、滞納繰越額の徴収方法を十分検討し、滞納額の縮減に鋭意努力されるよう望むものであります。

  次に、蔵王町宮財産区特別会計について申し上げます。

  収入済額は454275円で、前年度対比25%増となっております。また、支出済額は4253,475円で、前年度対比31.75%の増となっております。

  次に、蔵王町公共下水道事業特別会計について申し上げます。

  歳入歳出予算額6億4,7271,000円に対して、収入済額は6億6,0685,775円、支出済額は6億3,9121,206円であります。

  歳入の主なものは、国庫支出金、使用料のほか町債、一般会計からの繰入金であります。歳入全体に占める割合では、町債が20.72%で前年度より4,590万円の増、一般会計からの繰入額が25.85%で前年度より1億1,8265,000円の減となりました。

  なお、平成24年度末現在の町債残高は337772,241円となっております。その一方、下水道受益者負担金や下水道使用料等の収入未済額は2,3493,171円となり、前年度より5148,552円減少しました。

  また、不納欠損処分が201件、実人数23人で1046,917円ありました。これは、会社倒産や所在不明などによるものです。今後とも、下水道事業の趣旨を踏まえて、滞納繰越額の徴収整理になお一層の努力を望むものであります。

  次に、蔵王町介護保険特別会計について申し上げます。

  歳入歳出予算額9億4,9031,000円に対し、収入済額は9億4,6866,813円で、予算に対する収入率は99.77%、支出済額は8億7,1065,335円で、執行率は91.78%でありました。歳入歳出差引残額は7,5801,478円で、このうち4,000万円が財政調整基金繰入額となっております。

  なお、歳入の介護保険料で485259円の収入未済額が生じました。また、平成24年度は、110件、実人数62人で2224,410円が不納欠損処分されました。これは、納入義務者本人の死亡、無財産などによるものです。今後とも、滞納の徴収整理に配慮し、健全な運営に努力されるよう望むものであります。

  次に、蔵王町後期高齢者医療特別会計について申し上げます。

  歳入歳出予算額1億1,0198,000円に対し、収入済額は1億975158円で、予算に対する収入率は99.59%、支出済額は1億9541,950円で、執行率は99.40%でありました。歳入歳出差引残額は208,208円であります。

  歳入の後期高齢者医療保険料で598,338円の収入未済額が生じました。また、9件、実人数5人で512,200円が不納欠損処分されました。これは、納税義務者本人の死亡等によるものです。滞納の徴収整理に配慮し、今後とも健全な運営に努力されるよう願うものであります。

  次に、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業について申し上げます。

  収益的収支では、総収益4億2,9625,800円、総費用は4億1,3106,908円で、差し引き1,6518,892円の黒字決算となりました。

  業務量で、入院患者数は前年度より67人、0.5%増加し、外来患者数は267人、1.8%増加しました。

  医業収益では前年度より116万7円、0.3%減となり、医業費用は前年度より1,8087,354円、4.6%の増となりました。

  一般会計から8,2349,000円と国民健康保険特別会計から4308,000円の補助金を受けており、年度末の累積欠損金は、前年度の1億1,3864,327円から9,7345,435円に減少しました。

  また、資本的収入においては、一般会計から出資金として4065,000円の補助を受けた外、企業債340万円を発行しております。

  年々、医療機関を取り巻く経営状況は厳しさを増している中、公営企業として今後とも経費全般についての削減合理化を図るとともに、職員一丸となって地域の医療拠点病院としての役割を維持・継続されるよう、なお一層の努力を望むものであります。

  次に、蔵王町水道事業について申し上げます。

  収益的収支(税抜き)では、総収入5億3,8514,244円、総支出は4億6,2134,236円で、差し引き7,638万8円の黒字決算となりました。このため、赤字額は前年度より7,638万8円減少し、累積欠損金は4億2,7953,676円に減少しました。

  また、平成24年度は水道使用料で実人数9人の1352,763円の不納欠損処分が行われました。これは、納入義務者本人の死亡及び所在不明などによるものです。

  また、水道使用料で6,0533,406円、加入金等で1401,065円の未収金がありますので、未収金の徴収整理に鋭意努力されるよう望むものであります。

  一方、資本的収支では、収入3,9409,000円、支出2億1,3976,730円で、収入額が支出額に対して不足する1億7,4567,730円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補てんしております。

  また、年間有収率は85.6%で、前年度より0.6ポイント上がっております。

  水道事業は、企業会計の原則を踏まえ、経営の健全化を図るために、今後とも経費節減に努め、なお一層の努力を望むものであります。

  以上、特別会計5件、企業会計2件の決算審査の結果、形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく符合していると認められ、財政及び予算執行は概ね適正に運営されているものと認めました。

  今後の町政運営にあたっては、引き続き効率的な行政運営に徹しつつ、施策の緊急性・優先度の的確な検討を行い、従来にも増して歳入歳出両面にわたって計画的な執行を期待するものであります。

  なお、細部につきましては審査意見書の中に記述してありますので、参考にしていただきたいと思います。

  簡単ではございますが、以上で平成24年度各特別会計及び企業会計の決算審査報告とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 代表監査委員の報告が終わりましたので、一括議題といたしました7件について、一括質疑に入ります。

  本案につきましても決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑されますようお願いいたします。

  一括議題といたしました7件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。7番馬場勝彦君。

7番(馬場勝彦君) やはり決算ですと、今の報告の中で滞納の関係について若干触れさせていただきたいと思います。

  やはり一番気になるのは国民健康保険。過去を振り返ってみますと、大体2,000万、3年で、22年、23年、24年で6,000万ほどの不納欠損額になります。たしか24年度には国民健康保険料も上げたという中で、それを堅持しなくてはいけない、健全に維持をしなければならない社会保障制度の一つでありますが、やはりその不納欠損のあり方。それから、ここ二、三年ですか、介護保険、不納欠損がなかったのがここ二、三年。金額にすると大した金額ではないんですが、やはり不納欠損というのは余りいい方法じゃないのに、今後将来に向けて介護保険もそういう状況がますますふえていくのか、この辺は大変危惧をされているところであります。

  また、たしか、疑問に思ってましたが、一般会計の納税と違って、これに対しては本人だけじゃなくて連帯納税義務という形がとられる部分が入っていたような気がしておりましたので、そうしますと徴収のあり方というのも若干違ってくるのかなという部分もありますので、この辺について、町長どう考えているのか。特に国民健康保険、それから介護保険が今後ますますこういう状況が、滞納がふえていくということを考えて、傷が大きくならないうちにある程度の手だてというのは考えなくてはならないのかなと思っておりますので、その辺についてお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) この滞納ですが、一般会計と同様、努力はしているわけでありますが、いろんな事情等々もあって、滞納なり、あと不納欠損しているというのが現状であります。この滞納に当たって、連帯納税というのがありまして、その世帯で対応しなくてはいけないということもありますので、その辺をもうちょっと内部できちんとしながら対応していきたいというふうに思っていますが、いずれ横の連絡をとりながら、やっぱり一つの滞納している方が複数にわたってほかの課も滞納しているというのが現状なんですね。病院で滞納している人はまた国保でも滞納しているということもありますでしょうし、水道も滞納していると。その辺の横の関係。それの徴収推進対策が副町長でありますから、副町長もまだかわって半年でありますので、厳しく私のほうから対応していくようにやってまいりたいというふうに思っております。ひとつご理解賜りたいというふうに思っています。

  介護保険に当たっては、私でなくてまちづくり、財政のほうから総括でお話しさせていただきます。(「議長、総括なのであくまでも町長とかそういうあれにしか聞いてないんで。担当に関しては特別委員会で再度質疑するようになりますので。いいです、町長答弁がそれでいいんだったらそれで」の声あり)

議長(佐藤長成君) 町長、先ほどの馬場議員の質問では介護保険も最近出てきているというような質疑でありましたので、今後どう見越しているのかというような、そういう質問の内容でありましたので、その辺、町長からの答弁を求めたいと思います。あと、内容については特別審査委員会のほうで質疑をするというふうな馬場議員の話でもありましたので、その辺について町長から答弁願います。

町長(村上英人君) 介護保険も国保も、さっき言ったようにそのようにきちんとさせていただきます。ただ、いずれにしても特別委員会で詳細等でさせていただくわけでありますから、どうかひとつ担当課をしっかりと、今後滞納額が縮減するようにひとついろいろと議論をしていただければというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) そのほか質疑ありませんか。(「なし」の声あり)

  それでは、質疑がありませんのでお諮りいたします。一括議題といたしました7件に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、一括議題といたしました7件に対する質疑はこれをもって打ち切りといたします。

  お諮りいたします。一括議題といたしました議案第50号から議案第56号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議案第50号から議案第56号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。

  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。

  本日はこれをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでございました。

     午後0時08分 散会