平成25蔵王町議会定例会3月会議

                                           

平成25年3月21日(木曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  佐 藤 敏 文  君       2番  平 間 武 美  君

     3番  外 門   清  君       5番  三 沢   茂  君

     6番  水 澤 智 孝  君       7番  馬 場 勝 彦  君

      番  高 橋 好 夫  君       9番  村 山 一 夫  君

    10番  村 上 一 郎  君      11番  葛 西   清  君

    12番  大 沼 昌 昭  君      13番   沢 春 光  君

    14番  川 村   仁  君      15番  松 ア 良 一  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

大 沼 芳 国  君

総務課長

 

我 妻   敦  君

防災専門監

 

山 崎 恒 男  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

村 上 重 吉  君

保健福祉課長

 

我 妻   一  君

保健福祉課

参事兼課長補佐

 

佐 藤   博  君

環境政策課長

 

小 島 一 利  君

環境保全専門監

 

岩 渕   明  君

農林観光課長

 

佐 藤 雄 司  君

建設課長

 

山 岸 利 男  君

用地専門監

 

村 上 重 夫  君

上下水道課長

 

佐 藤 則 之  君

病 院 事 務 長

 

山 家 義 春  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

高 野 正 人  君

生涯学習課長

 

菅 野 和 茂  君

代表監査委員

 

小 原 研 一  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

齋 藤 英 之  君

書記

 

村 上 惠 造  君

                                           

     議事日程 第6号

 

平成2521日曜日)    午前00分  

 

日程第1 会議録署名議員の指名

 

 日程第2 諸般の報告

 

日程第3 一般質問

 

日程第4 陳情第3号 消費税増税に反対する意見書案の提出について

 

                                           

    本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり

 

 

 

 

 


     午前00分  開

議長(佐藤長成君) 皆さん、おはようございます。

  3月4日から始まりました今回の定例会3月会議、きょうで最終日でございます。19日に引き続いて、きょうは5名の方の一般質問、される方、きょう張り切って一般質問に臨んでいただきたいと思っております。

  それでは、早速始めさせていただきます。

  これから本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。

  定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。

  日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番佐藤敏文君、2番平間武美君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  最初に、本定例会3月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書として19日に配付のとおりであります。

  次に、本定例会3月会議に、消費税率引き上げをやめさせるネットワーク宮城、代表世話人沼倉優子ほか3名から意見書提出を求める陳情がありましたので、これを受理し、陳情第3号としてお手元に配付のとおりでありますので、ご報告いたします。

  次に、総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から、会議規則第73条の規定により、所管事務調査の申し出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で、諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第3 一般質問

議長(佐藤長成君) 日程第3、一般質問を行います。

  本日は5名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。なお、町長並びに各行政委員会の長に対して論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  最初に、12番大沼昌昭君の一般質問による追跡質問を許します。12番大沼昌昭君。

     〔12番 大沼昌昭君 登壇〕

12番(大沼昌昭君) それでは、議長のお許しを得ましたので、通告書どおり、一般質問を行いたいと思います。

  一般質問に関しては、平成24年度蔵王町議会第2回定例会9月会議の一般質問についての再質問ということで質問させていただきます。

  きょう、9月の議会の質疑応答の資料から質問をさせていただきたいというふうに思います。

  まず、この議事録のほうを見てみますと、町長及び教育長に関しては町の子供の教育にというふうな、学力向上に関しては、私もやっていきたいなというふうなことで思いは同じだなというふうなことここの中で読み取って感じておりました。

  そんな中で、ある程度の学力を上げたり子供に教育するということに関しての思いは同じなんですが、方法とかやる手法がちょっと私と違う点があるので、その辺のところをいろんな例を挙げながらお聞きしていきたいなというふうに思っております。

  そんな中で、私がこの間質問した中の一番最後のページなんですが、私はいろんな質問の中で、自分の子供たち、それから孫たちに何を残せるのかということで、どのような教育を受けさせるのかというふうなことをお伺いいたしました。その中で、町長は蔵王町のすばらしい教育をしたいというふうに思っておるということで答えております。

  それで、蔵王町の教育はすばらしいんだと、それから、蔵王町の教育水準は高いんだと、それから、景観、温泉、環境のいいところで子育てを私はしたいんだというふうな人がふえてもらえば、当然のことながら定住につながったり、人口の増加にもつながったりするのではないかと。ですから、その辺のところを目標にしながら、ぜひ独自の教育体制をとっていただきたいということで、私はこの間、質問の一番結びで申し上げたと思います。

  そんなところで、約半年、あれから経過をいたしましたが、ここで町長は「次世代を担う人材として、みずから主体的に判断し行動できる資質や能力の基礎となる学力は重要な要素と考えておりますので、今後とも、教育委員会を初め、関係者には、引き続き学力向上に力を入れてほしいと思っております」ということで、ここに答弁として載っております。

  そこでお伺いしますが、9月以降、私の一般質問に対して、学力向上のために何らかのそれからの施策とかいうふうなことは考えられましたのか、お伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今のお話でありますが、これに当たりましては、蔵王町としては、一つは教育委員会のほうにお願いをしながら、やはり、一つは基礎教育が大事だというふうに思っています。この基礎教育をするに当たっても、小学生のやはり1年生、2年生の低学年の基礎教育というのが一番大事だろうというふうに思っています。

  それに当たりましても、やはり、小学校は5校あるわけですから、その小学校の校長会、中学校も含めてでありますが、やはり一番大事になっているのは、この小学校1、2年、それとあと中学校1年になってからの教育のあり方というのが大事であろうというふうに思っています。

  ただ、基本的に、やはり、いろいろと私なりにも調べたり勉強した中で、蔵王町だけの、蔵王町独自のものはできると思うんですね。だけれども、この基礎教育だとか学力の低下を上げていくにしても、やはり一つは県の教育長、県としての大きな考え方というのを独自として持ってもらう必要があるだろうなというふうに思います。

  そういった中で、大沼議員もわかると思いますが、全国の中でもやはりこの学力テストの中でも、すごくこの子供たちの学力のテストが伸びているのが秋田県なんですね。それも、秋田県としては、やはり独自の県全体の県の教育庁、「長」のほうでなくて省庁の「庁」のほうでありますが、秋田県の教育庁のほうとして、一つの方針を出しながら、それを県下の小学校のほうに取り入れさせたといういきさつがあるわけであります。

  そういったことが、やはり、どうしても今、授業の時間帯、時間、そして、年間にそれを消化しなければいけないという問題等々あるわけでありますね。ですから、ある程度やはりこういった県の方針だとか、そういった中で、秋田県の場合は、特に少人数制の、一つは学級、少人数学級、あと少人数での指導、また専門の先生方を逆に教育していく専門教育、先生方を教育していく教育専門監という、そういったものを県自体がつくりながら、そういったことをやってきて、ここ四、五年の中でそういったことを県自体がやってきたことが、県下全国一位のそういう学力の成績を上げたといういきさつもあります。

  必ずしもそれはいいのかどうかということはまた別としましても、やはり、基本的なものも大きくかかわっているのではないかなというふうに思っているところであります。その辺も含めながら、やはり検証していかなければいけないなと。

  ただ、去年の9月の一般質問からどのような蔵王町として云々だということでありますが、そういったいろいろな教育委員会の教育長とのいろんな話し合いはさせていただいたところでありますが、やはり、そういった基本的なことから変えていかなければいけないだろうと。ただ、ご存知のとおり、1年前よりも子供たちの学力の点数も、小学生の子供たちも平均値よりも上がってきたなというふうに思っているところであります。

  これからまだ教育委員会とも、またあと校長会とも話し合いをしながら、やはり、この県の教育庁とのいろんなそういったことも、全体的なことを含めながら必要でないかなというふうに思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今の答弁の中で、蔵王町独自のことはできると。当然のことながら、全国、県、それからそういう制度的な部分で規制はきちんとした形であります。

  しかしながら、蔵王町でできることは独自でやっていかなければいけないというふうに私は思っております。

  そんな中で、今、答弁の中で、教育長、それから教育委員会とお話をして進めていきたいというお話がありましたが、当然のことながら、町長と教育委員会というのは、ある程度の距離を保っておかなければならないというふうな制度になっております。そんな中で、やはり、町の教育をきちんとやっていくということに関しては、教育長のある程度の立場というのは、しっかりした立場だったと私は認識しております。

  そんな中で、町長も、やはり、教育長もしくは教育委員会ですか、そういうふうな方々と十分なる協議をして、うちらほうの町の教育がどのような形で進んでいけばいいのかと、目標はどこに持てばいいのかというようなことをしっかりとお話を、協議をしていっていただきたいなというふうに思います。

  そんな中で、教育長からの話の中で、学力向上を目指す施策として、3点、教育長は挙げておられます。その中で、第1点目の教員の資質の向上をさせたいということで、町独自で教育のいわゆる教職員の研修会というふうな形で実施をいきたいなというふうに述べています。

  そんな中で、あれから半年たつわけですが、私のいわゆる考えの中ではどんなふうな研修を受けたり指導をされているのかわかりませんが、教師の役目というのは勉強を教えることは当然のことですが、詰め込みの勉強を教えるというふうな指導ではなく、いわゆる勉強をどのような方法でやるか、それから、勉強の仕方を教えて、そして子供たちが勉強をやりたいというふうな形でやれるような、いわゆる勉強の仕方の指導をするのが私は先生だと思うんですね。ですから、そのようないわゆる研修を受けてきたのかと。それから、具体的な取り組みはこれからどうしていくのかと。もしありましたならばお答え願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 最初に町長。1点目の質問で、目標がどこに持っていくか十分協議をしていただきたいという質問もありましたので、最初に町長のほうから答弁願います。

町長(村上英人君) 目標をどこに持っていくかというのは、やはり教育委員会としての目標、あと蔵王町としての目標というのはきちんと掲げながら、蔵王町の第四次長期総合計画の教育の分野にもきちんと掲げているところであります。ですから、目標なり目的というのはきちんと持っているつもりであります。

  ですから、ただそこでやはり、大沼議員の考えと、今、この町なり、町の教育委員会なりのやり方のその手法というのが、必ずしも間違っているかどうかというのは、これは検証しなければいけないだろうというふうには思っておりますが、ただ半年の、去年の9月のやつをもうどこまでやって、どこまでやったというものは、これはご存知のとおり、教育委員会というのは、やはり1年間のローリングをきちんとつくりながら、そして、PTAなりそれぞれの学校の教育委員なり、年間スケジュールの中でやっていっていますから、やはり、そういったことを検証は校長会のほうの中でもいろんなお話をさせていただいているという話はきちんと聞いておりますし、ですから、やはり、私は町としても必要だなと。

  以前の9月にもお話しさせていただいたところでありますが、やはり、私は、必ずしも学業の一番が社会の一番にはならないと思うんですね。

  ですから、やはり、学業も必要でありますが、特に今の子供たちは、精神的な面、精神力を高めることも必要でありますでしょうし、それともう一つが、スポーツだとか礼儀だとか、やはりそういったことがですね。ですから、大沼議員も空手を通じながら、やはり、岩手県出身で、新渡戸稲造、五千円札の象徴とされている。やはり武士道の精神というものを空手を通じながら、大沼議員、学びながらやっているわけでありますが、そういったこともやはり武士道の精神というのも大変必要でないかなというふうに私は思っているんですね。

  ですから、世界の人たちは日本の象徴というのは、やはり、「桜の花」とこう言うわけでありますが、日本人も。ところが、世界に普及していったのは、新渡戸稲造が武士道の精神を世界に普及したわけですね。それはご存じのとおり、やはり、道徳の問題でありますが、それはやはりスポーツを通じながら、「礼から始まり礼で終わる」、この道徳の精神なり、またやはりスポーツを通じながら礼儀作法だとか等々、やはりそういったことも必要だというふうに思っています。

  ですから、そういった面では、学業の一番が必ずしも社会の一番にはならないというふうに思いますし、やはり、基本的な今の子供たち、昔の江戸の時代とまた違うわけですから、明治の時代、それぞれ。やはり戦前の考え等々。ですから、今に合った教育というのも必要だろうと。そういった面で、私はやはり、子供たちの精神力を高めるということが一番、そしてそれにやはりスポーツを通じながら礼儀作法を学びながら、そういったこともやはり、家庭を通じながら、学校を通じながら、そういったことが必要でないかなというふうに思っています。

  あと、先ほどの問題については教育長のほうから答弁させます。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 今、大沼議員がお話しいただいた教員の資質向上ということで、ちょっと限定して詳しくちょっとお話ししますと、私はやはり、子供たちの広い意味での、狭い意味での、両方含めた学力の向上といった場合は、やはり、教員の資質向上が一番ポイントになるのではないかと思っています。これは皆さん、ご存じのとおりだと思います。

  それで、そのための力量アップにはどうしたらいいかということで、具体的に言えば、一つは、私は一番大事なのは授業力を高めること、わかる授業をすることが一番ポイントかなと思っています。そのためにも、これは前からですけれども、各学校では校内研究といって、授業研究に力を入れております。必ず担任の先生を中心に1人1授業をみんなに見せて、みんなで放課後に話し合いをするというふうなことで進めております。私はこれがうんと一番大事かなと思っています。

  最近では、その授業の研究の仕方もいろいろな方法を今度取り入れております。例えば、模擬授業といって、私が授業をするとした場合、私が先生になって、あとはほかの先生方が生徒役、子供役になっての授業と、そういうふうにすることによってまた違うんですね。それとか、あとは授業が終わった後、一斉での話し合いもいいんですけれども、それぞれグループに分かれての討議をして、そのほうが話しやすいですし、そんなような形態とか取り入れております。

  そして、私は大事なのは、やはり後輩を育てると。教員も20代から50代までいろいろですので、やはり、50代の経験豊かな授業の指導方法を若手に伝えるというようなことも頭に入れながら、授業力の向上が一番のポイントだと思っておりますので、その辺は各校長を通じて、今後も指導していきたいなと思っています。

  あとそのほかには、羅列しますと、指導主事のこれは訪問ですので、訪問要請というものがあります。毎年1回ずつどの学校も。あとは県の学力サポート授業といって、それも指導主事が来て指導してくれます。あとは、先進校の視察とか、町の研修会とか、いろいろありますけれども、そんなことをしながら、教員の資質向上に努めているところでございます。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今の教育長のお答えで、きちんとした形でやっているというふうなことんなんですが、研修に行くにしても、先進地を選ぶということに対しては非常に大切なことだと思います。だから、目標を持って、例えば、学力を上げたいとか、道徳教育をしたいとか、いろんな目標があると思うんですね、しつけをもう少し何とかしたいとか。それに関しては、そのような先進地が必ずあります、各自治体で。そのようなところを調べまして、そういうふうな方たちを、例えば、こちらのほうに講師として招聘をして、それで事例を発表してもらって、学校の先生たちにそれを聞いていただいて、うちらほうの地域に合ったふうにアレンジしながら、どのような形でじゃ生徒たちにそういうことができるのかと。

  それから、学業についても、成績を上げるのであれば、成績を上げている自治体があります。その自治体に関しては、どのような方法でやっているのかというのを調べながら、当然そういうふうなところの先進地ということで視察をしたり、それから、講師を呼んだりという形で、先生のいわゆるレベルアップを図っていければなというふうに私は思っているところであります。

  そんな中で、当然のことながら、そういうふうな事業計画を立てながらやることについては、町長との話し合いも当然必要かと思います。教育長の一番大切なことは、町の教育に関して自分なりにいろんな計画を立てて、町にいわゆる予算の相談とかいろんな形でするようになると思いますけれども、ある程度の事業計画を立ててやるのが、私は教育委員会教育長の仕事ではないかなというふうに思いますので、その辺のところは、これからまた追跡質問にならないようにひとつきちんとした形の事業計画を立てていって、遂行してほしいなというふうに思います。

  次に、2番目の学習習慣の形成ということでこの間はお話しになりました。ございん寺子屋を開催したり、それから、学び支援コーディネーター事業とか、今回やっているようですが、その辺のことについて取り組みをしているようですが、これに関してのいわゆる取り組みはどのような形で現在行っているのかお聞かせ願いたいというふうに思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) このございんの寺子屋も私がこれを提唱しながら、教育委員会とぜひこれをやれないのかということで、夏休みを通じたり、冬休みだとか、それと合わせて今度は週末だとか、それを今度公民館のほうにも、各地区のほうにも広げながらやってきたところであります。

  そういったことも、実は利用者も大分多くなってきていると。そして、授業が終わってからも5時近くまでこの寺子屋を子供たちが受けにきていると。そういった面で、学習、言ってみれば、授業の中で、それが県の教育委員会の中の教育長でありますが、やはり、ここが少人数学級にすれば先生の指導というものも見えますでしょうし、ある程度、子供によっても学業に力を入れながら、確かに差もあると思うんですね、子供たちの。スポーツに力を入れている子供もおりますでしょうし。ですから、そういったいろんな方々がいて初めて私はいいと思うんですが、ただ基礎学力を底辺から上げてやりましょうというのが大沼議員の考えではないんですか。逆にそこをお聞きしたいんですが。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今、町長から言われた50%の反問権という形に受けとめていいのかどうかわかりませんが、基礎教育というのは非常に大切だと思うんですね。これからの私の一般質問の中で、基礎学力を上げる事例をそれぞれ紹介していきたいなというふうには思っております。そのときにお答えになるかというふうに私は思っております。

  その中で、教育長のほうから、今の2番目の私の質問の答えをお聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 二つ目の学習習慣の形成ということで、これについては、例えば、さっき言った、大事なのはわかる授業をして子供たちが授業への意欲関心を持たせることが一番だと思います。と同時に、やはりこれは学校だけでは十分に達成できないと思います。これも皆さんおわかりのとおり、地域とか家庭の協力がなければ私はどうしようもないと思います。

  そのためには、例えば、一例として、この前もちょっとお話ししましたけれども、家でもきちんと、例えば、先ほど町長が秋田県の例を挙げましたけれども、秋田県あたりは復習に力を入れていると。復習をきちんとやっているんだというようなことを我々もよく聞かされましたけれども、そんなことからも、家庭学習の手引き、ここ3年ほど使っていましたので、今度の4月からは新しいものを少し改定したものを今までと違って、子供たちもとっつきやすいような色、デザインなども工夫しながら、そんなものをつくって配付し、活用してもらいたいなと思っています。そのためにも、やはり、保護者の皆さんの協力がなければ私はどうしようもないかなと思っていますので、その辺もあとはお話ししたいなと思っていますし、あとは、この前のうちのCDTの結果の9月号の広報にも載せましたけれども、やはり、学習習慣の形成に大事なのは生活習慣、その基本となる生活習慣がきちんとなされているかどうかというのも大きなポイントの一つかなと思っています。

  その文章、広報に書いてあるのをちょっと読みますと、生活アンケートを見ますと、睡眠不足、我が町、蔵王町の子供たちのデータですからね、あくまでもその時点のデータですから、100%とは言えないかもしれませんけれども、一つの目安として睡眠不足、例えば、中学校で12時以降に寝ている割合がふえているとか、テレビの視聴、小学生は4時間以上が3分の1もあると。あとは、ゲーム、携帯、インターネットとか、その辺が増加しているとかいうようなことも挙げられていますので、そういう基本的な生活習慣をきちんとやっていくことも大事かなと思っていますし、あとはさっき町長おっしゃってくれたように、ございん寺子屋ですね。そういうことで、9月からございん学習室として各小学校に大体2時ごろから4時ごろまで今やっているんですね。それを通して子供たちに勉強への興味関心を持たせることが、イコール、やはり学習習慣のそういう形成に大きくつながるのではないかなと思っております。

  子供たちにも好評で、「わからないところを教えてくれてありがとう」とか、「静かでいいところです」とか、いろいろ子供たちの声もアンケートをとってみますとあったようなので、ぜひ引き続きそういう意味ではその辺も大きく、学習習慣の形成にはつながるのかなと思っていますので、継続していきたいなと思っています。

  そのような紹介ということで、お話しさせていただきました。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今の件については、ございん寺子屋の開催と、それから今教育プラットフォームという新規事業でことしやるというふうに載っていました。これに関しては、今言ったございん学習室というふうな形の中でこれを実行していくというふうに理解してよろしいんですか、教育長。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 次年度もそういう事業を活用しながらやっていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) ぜひこの学習習慣というのは非常に大切なことなので、いわゆるございん寺子屋の活用、それから教育プラットフォーム事業、今回新規事業ということで予算をとってあります。この辺のところも活用しながら、ぜひこの辺のところの形成をお願いしたいなというふうに私は思うところでございます。

  3番目の、教育環境基盤の充実ということで、掲げております。

  ここに、先ほど町長も言っているとおり、ここの答弁の中では議員もご指摘のように、蔵王らしい独自の特色を生かした体験を重視した教育活動を今後とも推進していきたいというふうな形で述べております。そんな中で、ここで私がお伺いしたいのは、今度新規事業で学び支援コーディネーター事業というふうなことが単年度で実施されるようなことになっております。これに関しては、教育長は、これは教育長にお伺いしますが、どのような形でこれを推進していくのかお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 大沼議員、実はこれがございん寺子屋のことにかかわっているんです。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) それでは、今の中では学び支援コーディネーター事業がございん寺子屋と同じ認識だというふうなことでいいんですね。

  であれば、これに関しては、大切なことはいわゆる学力向上ということで、学校に支援に行く人を募集しまして、いわゆる5つの小学校に放課後教えるというふうなことで、週に2回実施しているというふうなことの事業だと多分思います、内容的には。ですから、この内容のことは、先ほど町長も言ったように、基礎学力を上げるのには非常に大切なことなので、これに関しては一応単年度というような形の事業内容となっております。

  これはぜひとも継続していただきたい。これは継続することによって基礎学力をアップするということは不可欠だと私は思うんですね。その辺のところをどのように今後の事業展開として考えていくのかお聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 私も基本的には本当に大事なことで、子供にも、先ほど言ったように、興味関心を促す意味でもとてもいい事業だなと思っていますので、引き続きできるように、町当局のご理解をいただきながら進めていければいいなと思っています。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今の教育長の答弁で、引き続きやっていくように努力したいというふうなことなので、町長のほうともぜひ検討されながら、この辺のところは推進していっていただきたいなというふうに思います。

  ところで、平成25年度の文部科学省の関係の予算で、補習などのために指導員の派遣事業として283,700万円ほど計上してあるようです。これは、放課後や土曜日における学習、それから、補充学習などの学力向上に対しての活用をしてほしいというふうなことで、こういうふうな補助事業があります。このような事業もぜひ利用しながら、この教育環境基盤の充実というようなことを図っていただきたいなというふうに思います。その辺のところをいろんな形で模索をしていって、お金がないのであればそのような事業を大いに利用してほしいというふうに思います。

  次に、ALTを使った英語教育の充実というようなことで、やりたいというふうに町長の施策方針には書いてあります。

  そんな中で、町長は子供たちに英語をもっとマスターしてほしいと。それで、力を入れていきたい。その中で、英語でヒアリングできるようなそのような環境ができたら、子供たちにも国際感覚とか、また国際人になっていけるのかなというようなことで、語学を学ばせていきたい、英会話をさせていきたいというふうなことをここで述べております。この件に関しては、教育長との意思の疎通はできておるのか、お伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私が施政方針を出すなり、私が言葉を出すということは、教育委員会に当たっては、当然、教育長のほうと、教育委員会なり教育委員会の総務課なり、あとは生涯学習課の課長なり、そういった教育部局ときちんと話し合いをしながら一つの長期総合計画のプランを練ったり、また、後期の中に取り入れたりしているわけでありますから、私の単独でやっていくなんていうことは全くないわけであります。ご理解いただきたいと思います。わかっていて聞くわけですから。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) それで、実は、埼玉県の戸田市立新曽小学校というところで実施している授業があります。これは5、6年生を対象にしてやっていることですが、町長も教育長もご存じだと思いますが、2011年4月から外国語教育を充実させていることで制度が変わっております。

  そんな中で、そこの学校は非常に面白い授業をしております。

  これは1時間のいわゆる授業ですが、教科書は全くありません。読み書きではなくて、文章で英会話を覚えるというふうな授業をやっております。

  ここで一つの例を申し上げますと、ファーストフード店で、アメリカもしくは英語圏に行ったときに、買い物をしようというのがテーマでやっているようです。どんな内容ですかというふうなことをちょっと披露したいと思いますが、店員と、それからお客という立場で会話をしております。

  まず、店員が、お客さんが入ってくると「Hello, May I help you?」、何かご用ですかと聞きますね。その中で、お客さんは、「Yes, I have Big-burger one and cheese-burger one and fried potato two.」という形で言うそうです。ハンバーガーとフライドポテトをくださいというふうなことで会話をするんだそうです。それで、そういうふうになってくると、わかりましたと。じゃ「What would you like something to drink?」という形で、あなたはじゃ飲み物はいらないんですかと聞かれますね。そうすると、お客さんのほうはじゃ「Coke two, Please.」という形でコークを2つくださいというふうに言いますね。そうすると、その中で今度店員は「Which size?」ということで、どのようなサイズをお好みですかというふうに聞かれます。そのときには、お客さんのほうはlargeなのか、mediumなのか、smallなのかと答えるそうですね。そのような英会話をしながら、実際にお店に行ってやりとりをするようないわゆる部分の授業をやっているそうです。このような形でやって、ここでもっとこの後ですばらしいのは、このバーガーとかフライドポテト、ジュース、お金、そういうものを全部自分でつくるんだそうです。それを使ってやりとりをするんだそうです。じゃ幾らのお金ですかとか「Three dollar.」とか。じゃ「How much?」とか、そういうような形でやりとりをするんだそうです。そういうような中で、ここのいわゆる実際に自分でつくった商品をやりとりしながら、いわゆる実際の日常生活の中での会話を覚えるということなんですね。

  これに関しては、非常に子供たちも楽しいというふうに答えております。遊び感覚でそのような授業をすることによって、いわゆる英会話の基礎学力というんですか、そのような部分をやっている学校があります。

  ですから、私が言っているのは、必ずしもそうしろというわけではなくて、そのようにやっている学校もありますから、先ほどもおっしゃったように、学校の先生のいわゆる研修とかそういうふうな部分を含めたときに、そのような形のいわゆる講師を呼ぶとか、行ってみるとかという形の中で、どのような授業をしてどのような成果を挙げているのかというふうなことをいわゆる一つの体験というか、例として申し上げた次第でございます。

  そんな中で、いわゆる教育の研修というふうな形に対して、教育長、今の例に対して何か意見がありましたらお聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) どうも、何というんですか、先進地の英語授業への取り組みというんですか、ありがとうございます。

  我が蔵王町でも、ALTを使いまして、ご存じのように、5、6年生を中心に授業をやっております。私もこの前指導主事訪問で、ある小学校のやつを見てきたんですけれども、やはり、一斉というか丸い輪になって、そして先生がいろいろ具体的に場面を設定しながら進めておりました。普通、文科省からテキストもあるわけですけれども、それを使いながらの授業ということなんですけれども、そのようにして小学校の場合は慣れ親しむということが中心で、一番は英語嫌いにさせないのが一番大事なのかなと思っております。そんなことで、ALTさんに頑張ってもらっていますし、あとは、じゃ5、6年生だけALTさんが入っているのかというとそうじゃなくて、1年生から4年生までも入っております。こちらは、英語教育というよりも、むしろ国際理解教育という部分が強いかなと思いますけれども、ゲームをしながら、行事をしながら、楽しみながらそういう英語に親しむというようなことで進めておるところであります。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 要は、私もそうなんですが、授業、勉強というと全くおもしろくない。ですから、それをどうやって楽しんで、楽しみながら自分の知識として受け入れていくかというふうな指導方法が私は大切でないかなというふうに思うんですね。ですから、そのような形の中で例を申し上げたので、ぜひそういうこともいわゆる取り入れながら、先進地という形で参考にしてほしいなというふうに思います。

  それから、この間、教育長には答えていただけなかったんですが、学力のいわゆる差があるということで、CDTでしたか、学力考査の中で県の平均に近づいていると。それから、県の平均に小学生のほうはなっているということなんですが、その「平均以下の子供たちは何%で、上は何%で、平均値がどのくらいの比率なんだかわかっておるんでしょうか」といったところ、「把握しておりません」ということだったので、もしお聞かせ願えればお答え願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) この前、ちょっと手元に資料を用意していなかったので、大変申しわけありませんでした。

  結果をちょっと言いますと、小学校4年生が国語と算数をやっております。その合計で、5校の合計ですけれども、これは全国平均点は78点になりますけれども、これよりも我が町の平均値の点数よりも上の子が66%ありました、計算しましたら。あと、小学校6年生は、同じく国語、算数の合計、5校の合計ですけれども、全国平均が76点という設定なんですね。それで、我が町の場合は、その平均値以上の割合は66%、偶然同じ数字でございました。それで、その記事は、小4と小6の総合学力は全国平均を幾らか上回りましたという記述になったと思います。

  あと、中学生は2年生でした。国語、数学、社会、理科、英語の5教科なんですね。5教科合計で3校合わせますと、平均点が67点という全国平均なんですけれども、その平均値以上の子どもは48%でした。50%より本当にわずかに少ない状況というようなところで、教科ごとに見ると、もちろんよくもなっているんだけれども、全体的には近づいているなという、そこのコメントそのとおりだと思います。以上です。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) なぜこの比率をお伺いしたかというふうな話になってくると、小学生の場合は66%ということは、下が34%を下回っていると。中学生に関しては52%を下回っているということの数字になりますよね。ですから、私が基礎学力というのは、このいわゆる平均値の下の方、下の生徒、この辺のところをございん寺子屋なり、それから、コーディネーター事業ですか。そういうようなことを利用しながら、ぜひレベルアップを図っていただきたいというようなことで、私、お聞きしたんですね。

  そんな中で、カリキュラム等々などもいろいろあると思いますが、その辺のところは、やはり教職員を経験しました教育長を含め、教育委員会の中でその辺のところをよく検討しながらレベルアップを図っていっていただきたいと。とにかく基礎学力のないことには、上の授業にはついていけません。そんな中で、この辺のところできちんとした形でやっていただきたいなというふうに思うんですが、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 今のことについてなんですけれども、私としては、やはり知識とか技能を高めるための学力ということなんですけれども、やはり、さっき言ったように、教員の資質向上が一番だと思うんですけれども、と同時に、やはり一つの事業の中で我々専門の用語で形成評価と言っていますけれども、授業の小学校だったら45分あるんですけれども、ずっと流すのではなくて、そのときどき、ポイントポイントで、簡単にいえばチェックする、子供の理解度、習熟度がどうなっているのかと。やはりチェックして、そこでつまずいている子供さんがいたらば、そこで支援を差し伸べると。そして、後に残さないというようなことがすごく大事なことかなと思っております。

  各学校でも、それを念頭に置きながらやっているわけなんですけれども。あとは大事なのは繰り返し学習ですね。私も自分自身含めて、今はわかるんだけれども、1カ月後、3カ月後になると忘れてしまいますよね。そういう意味で、何回も繰り返し繰り返し宿題に出したりとか、放課後にやったりとか、やはりその辺が大事なのかなと私は思っております。

  また、そういう下位の子供たちというか、少しでも上げるためにも、先ほどから出ているございん学習室というのもすごくいい意味で効果があるのかなと、成果挙げているのではないかなと思っていますので、この辺も引き続きやりたいなと思っていますし、さっき言ったように、あとは家庭での支援ということも、その辺の対策になるのかなと思っています。

  あと、新しく平成25年度からは図書司書支援事業というのを取り組みます。これは、今一番大事なのは、そういう基本的な知識の理解もうんと大事なんです。ただ、それを活用するにはどうしたらいいかと、その辺を力をつけてやるのがうんと大事なんですね。それで、学校というか、指導要領とか見ますと、やはり活用力、調べ学習をしたりとか、書いたりとか、表現したりする。それがうんと大事なんですね。そうした場合、例えば、国語で今調べたものをまとめるとか、あとは総合学習でこういうことを調べたいといった場合は図書館の重要性がますます私は大事になってくるし、充実させたいなと思っています。

  単なる本を読む場所の図書館ではなくて、調べものするためのセンター的な図書館の充実、そういう意味では、やはり、そこが充実しますと、そういう自分で行って、そこに行って調べてみようという気持ちも出てくると、やはり、そういう基礎学力を上げる一つの手立てにもなるのかなと思って、ぜひ次年度は取り組んでいくつもりでおります。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今、教育長、非常に大切なことなので、いわゆる平均値に達しない生徒に関しては、落ちこぼれがないように、あとはなぜつまづいたのかというところをきちんと把握しながら指導していくというふうなことなので、ぜひその辺のところをやっていただきたいと。

  それから、今、図書関係の支援ということで、「読み書きそろばん」と昔から言われますけれども、そういうふうな部分に関しても、一番大切なことは、さっき言われたように調べてということで、勉強をですね。自主的に自分がどこをやらなければいけないのかというふうなことで、自主的にやることは非常に大切なので、そういうようなところの指導をきちんと把握しながら、これに対してはやっていただきたいなというふうに思います。

  ぜひ基礎学力を上げるための、別に勉強しろ、勉強しろというわけではないんですが、落ちこぼれなくしたり、基礎学力アップのためにも、いわゆる平均の下の方たちの引き上げをぜひお願いしたいなというふうに思います。

  続きまして、学習の手引きを私は家庭学習の中でなぜ学習しなきゃない、なぜ勉強しなきゃないということで家庭のほうに配付しているというふうな下敷きですね。あれがありました。それを今回改正を考えているというふうなことなので、この件に関してはどのようになっているのか、またいつごろできて、案はどのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) これは先ほども申しましたように、今、改定作業終わりまして、そしてあとは4月から各学校に配付して、子供たちに活用させたいなと考えております。

  今までと違うのは、中身が少し子供にわかりやすいようなレイアウトとか、前のやつはちょっと小さかったものですから、その辺のデザインを考えておりますし、あとは、今までは小学校と中学校の2種類だったんですけれども、小学校を低学年、中学年、高学年と三つに分けて配りたいなどと思っております。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 多分前回よりは数段バージョンアップしているというふうに私は思うんですけれども、ぜひこれを配付されながら、これの効果が出るような形で家庭に対しても指導していっていただきたいなというふうに思います。

  次に、生涯学習ということで、この間、私がいろんな例を出したときに、町長は「それは生涯学習でやることなんですよ、議員」というふうなことでお伺いしました。

  それは、例えば、水の大切さとかごみを捨てないようにとか、それから、森林の大切さとかということで、このような形でお願いしたいんですがというようなことでどうでしょうと話したら、それは生涯学習のお仕事ですからというようなことで、話がありました。

  生涯学習のほうも、やはり、子供の道徳教育、情操教育するに当たっては、非常に大切な部分だと私は認識をしております。

  そんな中で、前回申し上げたときに、例えば、町の予算が今回528,000万円でしたか、568,000万円でしたか、526,000万円でしたか。そのような形で町の予算を計上しております。そんな中で、私、この間申し上げたのは、疑似通貨を使ってそのような形の中で子供たちのためにどれだけのお金を使っているのか。それから、年寄りのために民生費としてどれだけ使っているのか。いろんな形で使っております。そのような中で、疑似通貨をある程度用意しながら、子供たちに幾ら使っているということになってくると、そこで引き率という部分が出てきます。そうすると、足し算、引き算、それから予算に対してのパーセンテージで何割のものをあなたたちは使っていますよ、老人に幾ら使っていますよと。これからそのような形の中の勉強をしてもらえば、足し算、引き算、割り算、掛け算、小数点、分数まである程度の学習は楽しみながらできるかというふうに思うんですね。

  それで、きょうはちょっと持ってきたものがありますから。こういうものがあります。これは100万円の札束です。これは実はメモ用紙なんです。これはロフトで売っています。これを、実は1億円なら1億円の束にしてみれば、どれだけの量で、お金はどれだけのことで使われているのかというのが実際に見られると思います。

  それを分けることによって、いろんな生涯学習の中で勉強ができるのではないかなというふうに私は思います。

  それで、先ほど、前回にも言ったんですが、どのような目標を持って子供たちに勉強させるかということなんですが、例えば、予算の中で町長の給料は約85万円ですよと。議員の給料は247,000円ですよと。どっちになりたいかという形で、こういうふうに差し上げる。見せる。そういうふうにすれば、じゃ町長になりたいと。町長になりたいのであれば、じゃどのような勉強したらいいんだと。であれば、読み書きをきちんとしなければならないよと。算数もちゃんと覚えなければならないよと。そういうところからいわゆる目標を持ってやらなければいけないというふうな勉強方法に変わっていくのではないかなというふうに私は思うんですね。

  だから、その辺のところも生涯学習のほうとよく課長がいらっしゃいますので、その辺のところはよく課長のほうからもいろんな形で町長のほうに提案をされながら、どんなふうな形の、例えば、寺子屋でやるのかいろんなことでやるのかわかりませんが、生涯学習の中でぜひその辺のところもやっていただきたいなというふうに思います。

  最後になりましたが、最後に塾のことでちょっとお伺いしたいと思います。

  町長は、この間、私、六ヶ所村と東通村のところで村営で塾をやっておりますよというようなことで例題を出して申し上げました。

  そんな中で、事情が違うからそれぞれ違うんだよというふうなお答えをいただきまして、当然のことながら、私のほうでも自治体の規模も違うし、人口も違うし、予算も違います。ですから、自分たちの身の丈に合ったそういうふうなことができないかということで考えてほしいというふうに申し上げました。

  そんな中で、ほかの地区ではいろんな形で教育に力を入れているところがあります。例えば、自分のところで塾をつくっている大分県の豊後高田市というところがあります。これは、お金をかけずに学力アップに成功した町ということで、教育界から非常に注目されております。

  これの教育方針は、「教育のまちづくり」というふうなことで掲げておりまして、これは市長と教育長が二人三脚でやっております。今言ったように、明確な教育のまちづくりという目標を持ってこれはやっております。

  なぜここで塾を自分のところでやっているかというと、低所得者による家計が苦しくて、学習塾に通えない子供たちにも学習のチャンスを、学習の格差をなくしたいということでこれは始まったそうです。

  これは、自治体が塾を運営している、これは無料でございます。5歳から中学生までを対象に、放課後や土曜日の午後を利用しながらこれを運営しているそうです。講師はどうするか。これは市民ボランティアです。現役、それから元教諭、主婦、老人クラブメンバーということで、カリキュラムに関しては市教育委員会で決めているそうです。であれば、町の教育委員会でもこれは多分決められるというふうなことになってくると思います。

  それで、県下一斉学力テスト、県内でも下から2番目の成績だったそうです、過去。ですが、これを実施して10年の間、6年連続で県内トップの座を守っているそうでございます。この塾をつくったことをきっかけに、子供たちは当初想像すらしていなかった大学にまで進学するようになったというふうな結果が出ております。

  ですから、私はそのような形で、うちらほうの町の知的財産をきちんとした形でつくるためには、こういうふうな先進地のところに行きながら、いろんな形で参考にしながら、子供たちの学力をアップしながら、町の財産として、ぜひ活用していってほしいなというふうに思うんですが、町長と、それから教育長にその辺のところをお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 最初に、町長。

町長(村上英人君) 9月議会の再質問でありますから、事前に何のお話もなくお互いに答弁しているわけですが、お互いにこの1時間、いろんな話をしていく、その中から再質問になってくるわけですから、本当はポイントぐらいの要旨ぐらいあれば、親切丁寧に町の考え方もきちんと対応していけるのかなというふうに思っているところであります。

  そういった中でありますが、先ほどから言っているように、蔵王町ではもう三、四年ぐらい前からございん寺子屋をやったり、去年の9月からございんの学習塾をやったり、そういったことをやりながら、子供たちの成果も大変学校でついていけないけれども大変よかったと。そして、この学習塾のほうが逆にわからないところを一つ一つ教えていただきながらついていくこともできると。そういういい話が多々多々あるんですね。ですから、そういった面では、私はいいなというふうに思っています。

  そういった面で、やはり、子供たちがその学習、このございんの寺子屋なり、また学習塾を通じながら、やはり多くの子供たちにまず参加してもらうということが一番だと思うんですね。

  ところが、やはり、先ほどお話のあったところも、今の子供たちは学習とスポーツと、両方やってきているのも現実であります。そうしますと、週末ごとに野球をやっていく。少年野球の子供だったら子供で、週末を利用しながらやっていく。そういった面でなかなか二兎を追うということは難しいのかなというふうに思います。

  そういった面で、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということでありますが、そういった面でなかなか難しいかなと思いますが、そういったことで、蔵王町が何もしていないということは全くないわけでありますから、今一つの例で出たことを、蔵王町も先駆けていろんなことをやっておりますので、ただそれをいかに多くの子供たちに参加をしていただきながら、そして、そのためにはやはり、ご父兄の皆さん、家庭での理解というのも必要だなというふうに思っています。

  そういった面では、教育委員会と家庭と学校と、そして町が支援体制をしていくということは必要だろうというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 続きまして、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 私も今、町長お話しいただいたとおりだと思います。

  やはり、学校と地域、家庭が連携、そして総合的にやっていくことが大事かなと思っていますし、そのためにも、学力をつけるためにも、やはりそれだけでなくて、スポーツで体力を鍛えたりとか、規範意識を育んだりとか、そして、芸術文化で心を耕したりとか、そんなことも含めながら、総合的に今後進めていきたいなと思っています。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) もう少し、事前に内容がちょっとあればちゃんとした答弁ができるということだったんですが、今回初めてのケースということなので、お互いに戸惑う点も多々あるとは思いますが、最後に、町長の答弁の中で、大河原、白石に塾が二つも三つもあるから、その辺に蔵王町の人が通っていったりしていると。ですから、そっちのほうを利用してほしいというふうなことで答弁しております。

  ですから、私のほうから言えば、ほかの地区の塾に蔵王町から通うのであれば、うちらほうの町にそういうものをつくって、町として、いわゆる子供たちの教育に利便性を図ってやったほうがむしろいいのではないかなというふうに思います。そうなれば、いわゆる蔵王町の教育もしっかりしているし、塾もあるし、教育レベルもアップしているから蔵王町に住みたいなというふうなことで、定住化も図られるかというふうに思うんですね。そうなってくると、当然のことながら、私が前に質問したときに、いわゆる自主財源の確保にもなるかというふうに思います。

  そういうことで、時間も来たので、最後に答弁をお願いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今言われたことが、その前段がないからわからないんですね。私がどうのこうのと、塾の問題でありますか。ただ私は、お互いに同じだと思うんです。底辺の子供たちをある程度のレベルまで、中間ぐらいのレベルにまで持っていくのがお互いの今の一般質問のやりとりだと思うんですよ。再質問でありますが。ですから、その子供たちを、そしてもっと学びたい。大きな授業の中では、みんないるところではなかなかついていけないけれども、そこで指導していただいたり、そして聞けないことも聞けるような、そういう環境が私はございんの寺子屋なり学習塾だと思うんですね。

  ですから、白石に塾があるから通えばいい云々というのは、これは平均値以上で自分が学びたい、そして一つの高校なり大学を目指す。こういうところに行くために、それは私は私的なものだと思いますよ。それは蔵王町の中にも塾があるわけですから、宮に。ですから、そういう同じ塾を全国ネットでやっている塾なり、そして、そういう一つの子供たちが一つの目標を持った高校なり大学を学ぶために、その塾とは私はまた別だと思うんです。ですから、お互いに同じなのは、底辺の子供たちを基礎をしっかり覚えさせましょう、そして、ついていけない子供たちをレベルを少し上げましょう、中間ぐらいまで上げましょうというのがお互いの9月の一般質問だと思いますよ。そこをやはり誤解しないでいただきたいなというふうに思っています。以上です。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) あと2秒しかないので、ぜひとも町の教育に対して言っていきたいと思います。

  これで私の一般質問を終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午前11時06分 休憩

                                           

     午前11時16分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、13番沢春光君の質問を許します。13番沢春光君。

13番 沢春光君 登壇〕

13番(沢春光君) 議長のお許しをいただきましたので、通告書に従いまして一般質問をさせていただきます。

  私、初の一般質問でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  1.農業の6次産業化について

  町長は、第四次蔵王町長期総合計画で後期基本計画の中に、「大綱4活気あるまちづくり(産業)〜みんなが、元気になる〜」、まさにそのとおりであります。

  我が町には四季折々の雄大な蔵王があり、豊かな農地があり、そして、遠刈田には歴史あるすばらしい温泉がありますが、それはまだまだ生かされておらず、せっかく蔵王に来ても素通りでは、経済効果はありません。

  物の豊かさから心の豊かさへと、国民の意識、価値観が変化する中、我が町の基幹産業は、農業と観光であるようにはっきりと認識し、活力あるみんなの暮らしがよくなるにはどうするか。農家の方がどんなに一生懸命おいしいものをつくっても、形が悪ければ商品にならず、また、商品価値が川下まで伝わらず、途切れてしまっているのが実情です。

  そこで、地域の1次産業に携わる農業生産者の方々が、みずから加工や販売に乗り出していき、自分たちがつくった農産物の価値を高めることで、所得、生産意欲を高めるという農業の6次産業化を推進し、行政としての役割をスピードを上げて取り組まなければいけないと考えますが、町長はいかがお考えかを伺います。

  2.食育の教育への取り組みについて

  食育教育への取り組み状況について質問いたします。

  日本の食料自給率(平成23年度)は、カロリーベースで39%と極めて低く、食料の大切さと生命の尊さということを教育していくことが重要なことであると考えます。

  食においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の低年齢化の増加、過度の痩身志向の問題など、食の問題が憂慮されております。

  食育教育の基本は家庭にあることはもちろんでございますが、その家庭の教育力低下や食文化の多様化している現在、教育現場の取り組みは一層重要になっていると思います。

  また、このことは、我が町の将来を担う子供たち、基幹産業である農業の将来にとっても重要な問題と考え、平成17年6月に食育基本法が制定されましたが、今、もう一度見直しをし、我が町の教育現場における食に対する教育は、今どのようなことが行われているのか、今後の取り組みをどのようにしていくか、伺います。

  また、学校給食における地場産品の利用状況、課題について、町長と教育長に伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 沢春光議員の一般質問にお答えをいたします。

  第1点目の「農業の6次産業化について」お答えをいたします。

  農業の6次産業化については、国が「攻めの農林水産業」施策に掲げる「農山漁村の所得増大対策」として、農林漁業成長産業化ファンドの拡充や、6次産業化推進を主な事業として進めております。

  具体的な支援策としては、6次産業化プランナーの派遣やネットワークの体制づくりに対する支援、農林漁業成長産業化ファンドによる支援、農林業者に対する直接支援などが挙げられます。

  現在、町内では3法人が「6次産業化・地産地消法」に基づく総合化事業計画の認定を受け、独自の事業を展開、または準備をしている最中であります。

  また、本町においては、財団法人でありますが、蔵王酪農センターなどにおいて、これらの動きに先駆けて、既に6次産業化に取り組み、大きな実績を上げている例もあり、先進例として大いに参考になることと思っております。

  議員ご質問のとおり、農業と観光を2大基幹産業とする蔵王町においては、国で示す「攻めの農林水産業」の重要な一翼を担う「農業の6次産業化」については、大いに賛同するところであります。

  今後、町として、3月に入会をした「東北ブロック6次産業化推進行動会議(東北農政局事務局)」でありますが、そこを初め、関係機関・団体と連携を密接に図りながら、スピード感を持って対応し、蔵王町長期総合計画後期基本計画で掲げる「農業生産体制の整備」に向けて邁進してまいりたいと思っております。

  次に、第2番目の「食育教育への取り組みについて」お答えいたします。

  これまで本町では、平成22年から平成29年までの食育推進計画を策定し推進しているところであります。

  食育アンケート調査結果から見えた「朝食を食べない」「学童期に肥満が多い」「野菜嫌い」「40歳からの生活習慣病の割合が増加」等に取り組むために、本町の豊かな自然から生まれる「食」にかかわり、健康で豊かな生活を送るために、それぞれのライフステージに合った食育を実践しております。

  今後は、小学生を対象に地場産品を利用した「わたしが作る朝ごはんコンテスト」を開催していきます。

  一日の始まりの食事「朝ごはん」をとることは生活リズムを整え、健康的な生活習慣につながります。「食べること」は「生きること」であり、これからは企業や食にかかわる各種団体と連携しながら、食のネットワークをつくり、乳幼児期から食べる意欲の基礎や食体験を広げていけるよう、取り組んでまいります。

  詳細等については、教育長に答弁をさせます。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 「我が町の教育現場における食に対する教育は、今どのようなことが行われているのか」についてお答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、子供の食に関する正しい知識と望ましい食習慣等を身につけさせるなど、学校において、食育を推進することが課題となっています。

  そのために、各小中学校は、食に関する指導にかかわる全体計画並びに年間指導計画を作成し、全教職員の共通理解のもとに指導の充実に努めているところであります。

  また、学校におけるさらなる食育を推進するため、栄養教諭が中心となり、学校教育活動全体で食育を推進する体制実現に向けて、今年度、「栄養教諭を中核とした食育推進事業」を実施しております。

  事業実施の結果、健康や食事に対しての関心や意識は高まり、栄養についての知識も向上したところであります。

  次に、「今後の取り組みをどのようにしていくか」についてお答えいたします。

  今後は、実践校の取り組みを町内小中学校に広げ、食育を通して、家庭や地域との連携を一層深める中で、「はやね、はやおき、あさごはん」など、基本的生活習慣の育成や規範意識の醸成、健全な心身の基礎を培うよう努めてまいりたいと考えております。

  次に、「学校給食における地場産品の利用状況課題について」お答えいたします。

  地場産品の利用状況は、平成23年度実績で示しますと、購入者数は22名、購入品目は12品目になっており、前年度と比較して1品目ふえております。

  また、米については通年、町内産の1等米「ひとめぼれ」を使用した米飯給食を提供しております。

  課題といたしましては、品物の規格や安定供給が難しいこと、冬期間の供給量が少ないことなどが考えられるところでありますが、献立を工夫して、できるだけ町の新鮮な食材を使用した給食の提供に努めたいと考えているところでありますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) ご答弁ありがとうございました。

  農業についてでありますが、全国的にも農業離れと。私たち蔵王町でも例外ではなく、本当に高齢化、そして後継者不足、そして農産物の自由化、また今度のTPPへの参加ということで、本当に農業に対してより厳しい状況になっていると思います。

  私は、農業は本当にもうど素人でございまして、なぜこの農業に対して6次化を進めていこうという考えであります。

  実は、私、農業に対して、生産者じゃなくてちょっと販売のほうのお手伝いをしているところでございます。蔵王の朝どりの野菜を持っていきまして、仙台に店で販売、そして、小売店とかそういう一般の方に蔵王の新鮮な野菜、無農薬ではないですけれども低農薬、そういう付加価値をつけた野菜をちょっと手がけております。

  家庭でよくリピーターがやはり多いんですね。例えば、リンゴジュースにしたとか、ニンジンをジュースにして子供さんに飲ませたらおいしく飲んだとか、そういう事例がありました。もっともっと生産をふやして販売を拡大しようと、そういうことも一つ。また、せっかく生産者の方が精魂込めてつくった野菜がB級、C級品という、そういう製品を何とか加工して、カット野菜とか、そういう加工をして付加価値をつけて売りたいなと、そういう思いで、今この農業に取り組んでいます。

  そこで、まず町長に、今この蔵王町の農業をどう感じているかお尋ねいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 蔵王町の農業でありますが、ご存じのとおり、蔵王町は農業と観光の町でありますから、やはり、農業に担い手の方々が約100世帯ぐらいあるんですね。ですから、そういった方々が中心になってこの農業を守っていただいているということであります。

  ですから、今、一般質問の中でもお話のあるように、やはりこの1次産業、2次産業、3次産業、これをやはり足していって6次産業になるわけでありますが、この付加価値をつけながら、やはりこの6次産業に持っていく。そして、この遠刈田温泉に年間150万人という観光客が来るわけでありますから、そういった町内で販売して、そして、蔵王町ならではの商品をつくって販売してもらうということが一番ふさわしいだろうなというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) 確かに今、後継者不足ということで、6次産業を進めようと、一生懸命町の方でも推進していると思います。

  そこで、この回答書の中に、支援、蔵王町は支援をしているんだということで、具体的にはプランナー派遣、ネットワーク体制づくりとか、そういうファンド、融資ですね。そういうのをあっせんしているようです。

  そして、現在、3法人の方が申請をしていると。私、これを見る限りは、何か個人に力を入れていないのかなと、そういう感じを受けまして、もっと6次産業のよさを個人とか、そういう幅広く町のほうで推進、推奨できるような取り組みを、本当に攻めでやってもらいたいなと思っております。その辺、町長、答弁お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 実は、この6次産業化の支援策ということで、今、東北農政局でありますが、東北農政局も今力を入れながら、そして、実は昨年の12月でありますけれども、中旬ぐらいに、東北農政局が首長たちを集めながら、この6次産業化に力を入れてほしいということでありました。そういった中で、私どものほうとしても、蔵王町として私も出席しながら、担当課長を随行させながら、この6次産業化に蔵王町としても県内の中でも取り組んでいるところもありますし、またあと今、蔵王町も、やはり仙南の農産物関係等々含めた、そこの実は私、会長という立場でおるんですね。そんなことをしながら、実は今、蔵王町として仙南地域認定者の農業ネットワーク研修の開催などをさせていただきながら、これは1月23日であります。この1月23日でありますが、遠刈田ホテルのさんさ亭において、この仙南地域の認定者農業というのがあるんですね。それの会長を私がやっているんですが、仙南の2市7町の方々に足を運んでいただきながら、県の大河原地方事務所と共催をしながら、実はこの6次産業化の推進についてということで農政局から足を運んでいただきながら、6次産業化へのステップアップを目指してということで、宮城の6次産業化のプランナーという講師に本田さんという人を招きながらやっていただいたところであります。

  この宮城6次産業化のプランナーというのが、実は今、東北農政局として、この方々に指導をいただきながら、そして今、6次産業化にやる気のある方々を指導していくのがこの本田さんたちなんですね。ですから、そういった方々に来ていただきながら、そういったことで認定農業者でありますが、町内から13名ほど集まりました。あと仙南各地域から合わせて77名集まって、この6次産業化に向けて等々だったところであります。

  それとあわせて、実は蔵王ブランドの推進の講演会ということで、これも2月26日でありますけれども、これも仙南地域地場産業振興協議会というのがありまして、これもちょっと私、会長をやっているんですが、そんなことで2市7町の人たちがこの蔵王町に集まっていただきながら、そしてそれを開催したところでありますが、この講演会のテーマも6次化商品をどう売るかということで、蔵王町の町と、そしてこの仙南の会長もやっているということもあって、仙南の方々も呼び込みながら、そしてあと町の観光協会も入れながら、6次化の商品をどう売るかということで、観光との連携の事例などをしてもらったわけでありますが、このときに、福島県の会津若松で有名な方がいるんです。その方が、横田純子さんという方でありますが、NPO法人を立ち上げながら、この地場産品を使いながら、そしてそこの理事長をやっている方でありますけれども、その横田さんを招きながら、いろいろとやはりこの6次産業化に向けて足を運んでもらったということであります。

  そういった中で、ですから、何もやっていないということは全くないんですね。そういったことで、沢議員さんもやはり足を運んでもらえばよかったんですが、そのように、いろんなことをたくさんやらせていただいたところであります。そういったことをしながら、やはり、ただ町から一人一人の農家の皆さんに指導していくというのは私はまた違うと思うんですね。やはり、認定農家の皆さんが、やる気がある場合に町がそうやってプランナーでありますが、こういう一つの事業があれだとか、国がどこまでお金を出してくれるだとか、その中のあれで、さっき言った6次産業化に当たっての支援策というのが、一つは6次産業化のプランナーの派遣でありますが、そういったプランナーを通じながら、農林漁業等に対する個別相談のアドバイスが一つあるんですね。それが支援策。

  二つ目にはネットワークの取り組み対する支援ということで、地域またはテーマ別の6次産業化に向けたネットワーク活動の取り組みを、ソフト事業及びハードとの両面から支援をしていきましょうということであります。

  三つ目が、農林漁業成長産業化のファンドによる支援、これはファンドでありますから、お金的な資金的なものを含めてでありますが、ファンドを通じた地域の6次産業化等の取り組みに対する資本の提供及び経営的な支援、大きくはこの三つを農水省、東北農政局は、さっき言ったプランナーの方々に、それぞれ蔵王町でじゃ手を挙げてぜひひとつ勉強したいということであれば、そこに行っていろいろと指導してくれるんです。そのつなぎをするのが蔵王町なんですね。

  ですから、そういったことを今、3回ぐらいいろんなことをやっているんですが、町内の中でも。そういったことをしながら、ぜひひとつ6次産業化に皆さん頑張っていただきたいということで、現実にやってきているということであります。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) 実は私、横田純子先生の講演に行って聞きました。

  今言ったように、こういう申請を受けやはり法人化しなければいけないんですね、いろいろ農業生産法人とか、企業がなってしまうと。私はどうしても個人的な考えで、個人がもっともっとそういう融資とかそういう事業をもっともっとやりたいという思いで今述べさせていただきました。

  この事業を速やかにしていく、そして、みんなもっともっと認識を持って意欲的に6次化に取り組むというのが必要かなと、今、町長のご返答だと思っております。

  そこで、先ほど、後継者ということで100何名ですかの方の認定をということで、やはり、農業者が6次産業に最も重要なこと、一つに、やはり必要な人材がいないと。そして、商品のサービス化、ブランド化、この2点を挙げているんですね。つまり、農業を継ぐ担い手がいないというふうに私も一つこれ、問題があるのではないかと思っております。

  6次化にしようといっても、なかなかやはり、私もまだまだわからないところもありますし、もう勉強不足なんですけれども、やはり6次化しようとかいってもなかなか一般の方、生産の方には伝わらないのかなと思っています。

  そこで、私の提言なんですけれども、6次化に対するそういう人材育成のために、6次化プロジェクトチームをつくり、もちろん経験のある方、有識者、経験のある方、そしてもちろん女性、若い方、そういう方を集めまして、技術向上とか食品開発、そしてマーケティング、販売などを、この蔵王町独自の何かマーケティングをつくりたいと、そういう意味で、本当にここにそうそうたるメンバーがいるんですけれども、予算をつけてまでもそういうプロジェクトチームをぜひつくってみたらいいと思うんですけれども、その辺、町長、答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 6次化産業に向けて、蔵王町としてプロジェクトチームをつくりながら、農家のやる気のある人たちを育成したらどうだということでありますが、実は、この6次産業化という名前をつくった方がいるんですね。その方が、東大の名誉教授でありますが、そして、JAの総合研究所の研究所長で今村奈良臣さんという方であります。その方が話をしていることは、昔からもう6次産業化なんていうのはとっくにつくってやっているということです。そういったことをなぜ、そして、その方がちょっと話させていただきますが、ある地方を訪ねたそうであります。ある土地を訪ねたときに、地元の方が、「うちの町は雪が深くて、冬につくるものが何もない」と、そんなことを言いながら嘆いていたということであります。

  そういった中で、その町の歴史だとかいろんなもの等々、そうしたら、やはり一つは、どこにでもある。こういったお話をしたら、いや、今、うちで今でもつくって食べていますよと、それは何かというと、やはり、一つは餅だとか、今度かき餅、あられだとか味噌、漬物、干し物、これは山菜の干し物だとか干し物にはたくさんあると思うんです。そういったものですね。ですから、そういった昔からのものを、やはりつくりながら、そして販売していく。観光地で販売する。それが1次産業、2次産業、3次産業ですよね。ですから、そういったことが、企業が大きくなったのが新潟あたりなんかでもかき餅せんべいだとか、おかき、柿の種だとか、あとせんべいなんかでも草加せんべいなんかもそうでありますし、たくさん新潟にはいろんなせんべいがあるんですね。

  さっき言ったように、いろんなものが、昔からのそういったものが、農家でつくったものをそうやって付加価値をつけて企業は大企業に大きく伸びてきていると。ですから、私たちの身の周りにも、やはり先祖から、そしておじいちゃん、おばあちゃんたちがつくったものを、そういったことを考えながら、この150万人観光客が来ている皆さんに付加価値をつけながらやっていく。そうしたら自然ともう3次産業になるんですね。ですから、そういったことをやはり、お話をしながら、やはりやっていくことは必要だと思います。

  ただ、本当にそういったプロジェクトまでつくって、そこには資本金的なものもありますし、その方の。いろんなやはり、そのプランナーというのがあるわけですね。プランナーというか、さっき言った三つの支援策がありますよと。やはり、そういった方をやる気のある方々にそういった方々を派遣して、いろんな話をしてもらうことが私は一番ではないかなというふうに思うんですね。

  蔵王町でわざわざそういったプロジェクトをつくっていくのがいいのか、それよりも、やはりいろんなアドバイザー的な形でいろんな後方支援的なことをやっていく。私はどちらかといったら、やはり、側面的になりながら、そして後方支援をしていく。そういったほうがいいのではないかなというふうには思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) 町長の答弁で、なかなか今の活動を継続して、そして啓蒙活動して促していくと、そんなような感じだと思います。

  6次化というのは、今町長が言ったように、昔からそういう流れはもちろんありまして、「6次化、6次化」と今言っていますけれども、いろいろな形があっていいと思うんですね。やはり、蔵王町には観光がありまして、それを融合的に考え、例えば、遊農地などを有効につかった市民農園とか、そういう本当はもっともっとやりたいという思いはあるんですけれども、なかなか個人がやる気を起こさなければいけないと、そんな感じを受け取っております。

  そんな意味で、これからも活気ある蔵王町をつくっていただく、そういう意味で、皆さんと共同精神を持ってこれから活性化に努めていきたいと思います。

  1問についてはこれで終わります。

  次に、食育の取り組みについてご質問いたします。

  先ほど、教育長のほうからお話のありました取り組みについてなんですけれども、食育という学校の現場ばかりでなくて、やはり、家庭とか地域が大事だなと思っております。

  そこで、小中学校のそういう家庭、学校に対して、どんな学習体験とか、そういう食に対する知識、そんなことをどのように進めているのかお尋ねいたします。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 食育に関する学校教育での取り組みということで、答弁の中にも少し触れていますけれども、まとめますと、大きく学校教育関係では2点に絞られるかなと思います。

  一つは学校での指導、もう一つは学校給食を活用しての指導と、二つかなと思っています。

  最初の、学校においてはどのようなことをやっているのかといいますと、例えば、指導要領というのがありまして、そこに食育の推進は発達段階を考慮して適切に行うものに努めることとか、そして、家庭科においては栄養素の種類と働きをとか、食品の栄養的な特徴を知ることとか、そんなことが記されておりますし、特別活動という分野においては、望ましい食習慣の形成とか栄養教諭の協力を得ながら進めることとかということがあります。そして、それをもとにしまして、各学校では、ちょっと見えないんですけれども、このように給食指導の全体計画とか年間計画、食育指導の同じようなのをつくって、それをもとにしながら、系統的に、計画的に進めているところであります。

  また、この座学だけではなくて、やはり大事なのは、体験を通した活動ということで、例えば、米づくりを通してとか、野菜づくりを通してとか、そういう具体的な活動を通しながら狙いに迫らせようと各学校では仕事を進めているところであります。

  また、学校給食では、蔵王町には栄養教諭というのが配置されております。栄養士じゃなくて栄養教諭なんですね。要するに、専門的な勉強をしてきた方なんです。それが、全部の市町村に配置されているとはまだ限りません。将来はそのようになるかもしれませんけれども、蔵王町ではいただいておりますので、栄養教諭を中心とした学校現場に来ての授業、そういう食育の授業などを進めながら進めているところであります。

  また、今年度は、栄養教諭を中核とした食育推進事業ということを、円田中学校を中心として食育の啓発というんでしょうか、事業に取り組んでいるというのが今の学校現場の状況でございます。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) 本当に今言ったように、この法律制定されたのが平成17年、教育のかなり進歩をしていると、意識が向上しているというところでありますけれども、先ほど、地域、そして学校給食ということが出ましたけれども、まず一つに、学校給食の取り組みについて聞きたいと思うんですけれども、学校給食、地場産品を22名の方から12品目行っていますと。地産地消ということで、なるべくこういう状況をふやしたいと、そんな思いで、まず、その地場産といいますか、地場産品を全体の何%ぐらい使っているものか。もし数字があればお答えを。

  あと、その地場産品を使って、食に関する指導、つまり町の自然やそういう文化などに関する理解を深めることで、生産者の努力や食に関する感謝の気持ちを育むと、そういう意味で、子供たちにはどんなその学校給食に対して認識とか、そういう教育をなされているのか、その2点をお尋ねいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私のほうからちょっと最初に基本的なことをお話しさせていただきます。

  教育長のほうにお話し申し上げているのは、町で負担してもいいから、ぜひひとつ教育委員会でやっていただきたいということでやってきたのは、お米なんですよ、地元の。なぜ今まで蔵王町のおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんたちが一生懸命に汗水たらして、それで子供たち、孫たちもお手伝いをしてもらったお米がなぜ食べられないんだということで、それを研究に研究して、農政審議会でも諮っていただきながら、やっと食べるようになってきたんです、ここ2年間で。ですから、今取り組んでいるのが角田と蔵王町だけなんですが、そういうことを考えながら、今度学校の給食の材料でありますが、材料でも、やはり今爽清牛というのを子供たちもテレビで見たり新聞で見たり、爽清牛というのはあっても、じゃそういう名前があっても、蔵王爽清牛というのはこうやって環境に優しい肉ができたんだよと、そういったことをやはり、1月28日だったですか、(「29日」の声あり)29日か。1月の29日でありますけれども、町内の子供たちに学校給食の場で、やはりそういう一つの牛丼、爽清牛でつくった牛丼を全部子供たちに食べてもらったり、あとは地元でつくっているこんにゃくだとか、そういったものでこんにゃくラーメンンを提供したり、できるだけ等々やっています。

  ただ、今、年間を通じながら蔵王町の産物をつくりたいわけでありますが、学校給食というのは年間なので、その中の限られた中での材料をできるだけ地元の、そしておばあちゃんたちが一生懸命に子供たち、孫たちのためにつくっていく野菜は、安全安心なものをつくっていくわけですね。特に提供、子供たちが孫たちが食べるとなると。やはりそういったものをできるだけ地元の野菜を使ってほしいということで、教育長のほうにはしておりますし、そんなことをしながら、もう1点が、保健福祉課のほうでことしの夏からやっていくのは、先ほど私述べていますが、「私が作る朝ごはん」ということでありますが、やはり、親子で食というものに関心を持たせていきましょうということなんです。ですから、こういうひとつの私の朝ごはんというのを、自分がお母さんと一緒につくりながら、そして、朝ごはんに何を食べたかと、そういったコンテストをしていきましょうということが、ことし初めてでありますが、そんなことをしながら、子供たちにやはり朝ごはんをしっかり食べてもらう。先ほど、前の一般質問でも等々あったわけでありますが、やはり、「はやね、はやおき、あさごはん」、朝ごはんを食べない子供たちが多くなってきているということなんですね。それは何かといったら、やはり、お母さんと一緒につくったり、家族と一緒につくった朝ごはんがおいしくて、そしていっぱい食べて登校するような、そういう環境をつくっていきましょうというのが、今回、ちょっとコンテストをしていこうということであります。

  あと教育長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 先ほどの議員さんの質問なんですけれども、地場産品の活用状況のことで、大体平成23年度は24%ぐらいの活用ということになっております。

  そして、あと各学校でどのようにやっているのかと、その辺の啓発ですね。それは、ご存じのように、毎月給食の献立表を配付して、こんなふうな地場産品のものを取り入れてやっていますよとか、こういう栄養素の構成の果物を使っていますよとか、そういう献立表を出しておりますし、あと、さらには、子供たちには給食前に放送委員会の子供たちが、きょうの給食はこういうメニューで、こんな内容なんだというようなことなどを給食前に放送していると。そして給食のそういう理解を図っているというようなことです。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) 蔵王町の給食はおいしいという評判でございまして、本当に教育長初め関係者、努力をされているなと思っております。

  そこで、給食、食育ということで、生活病とか、さっき言ったように、朝食を食べないとか、そういうことで、生活習慣病が今全国的に死因の6割を占めていると。そんなデータが出ていましたけれども、健康で、やはり長生きするためにも、今こういう食育を増大するということで推進していかなければと思っております。

  また、今後ますます医療費が拡大しまして、抑制することによって食育の重要性を知り、より一層推進をしていこうと、そういうことで推進をますますしていきたいと思っております。その辺、最後に、町長の考えをよろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども述べましたように、やはり、子供たちが特に低学年の子供たちは、先ほどの大沼議員のほうにも再質問でお話ししたように、遅くまで起きている子供たちが多いんですね。ですから、やはり低学年からしっかりと、この「はやね、はやおき、あさごはん」、そういった基本的なことをとれるような、そしてやはり、朝からお母さんとかおばあちゃんたちとも一緒に、そうやって家族がそろって朝ごはんを食べられるような、そういう環境がやはり一番必要だろうというふうに思っています。

  それにより、子供たちが少し台所に立ちながら、「私がつくったお味噌汁、どうなの、おじいちゃん、おばあちゃん」というふうな、そんなお話ができるような、そんなことで、「わたしが作る朝ごはんコンテスト」というのをちょっとやっていきたいなと。そして、県の中のコンテストにも提供してみたいなというふうに思っています。そういったことが大事なのではないかなというふうに思っています。

  それに合わせて、教育長のほうでもしておりますが、できるだけ多くの産物を提供しながら、子供たちに蔵王町ならではのいろんな産物を給食の中で提供できるような環境をもっともっとつくっていきたいなというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 沢春光君。

13番(沢春光君) ありがとうございました。

  これで一般質問を終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) 沢春光君の質問が終わりましたので、ここで昼食のため、午後1時15分まで休憩いたします。

     午後0時03分 休憩

                                           

     午後1時15分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、2番平間武美君の質問を許します。2番平間武美君。

〔2番 平間武美君 登壇〕

2番(平間武美君) 皆さん、大変ご苦労さまでございます。

  3月1日から全員協議会が始まりまして、きょうで21日、大変お疲れのことと思いますが、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。

  1.福祉灯油の実施について

  先日、3月5日火曜日の本会議において、総務経済常任委員会を通じて、私が提出者となり、「石油製品高騰への特別対策と石油製品の適正価格・安定供給の実現を求める意見書」を衆議院議長初め各大臣宛てに提出した。

  今冬の灯油価格は、18リットル1缶で1,800円を超える価格水準となり、2008年の原油高騰時に次ぐ価格水準となっている。石油製品の高騰は、中小零細事業者や農林業者などにも大きな打撃を与えている。2008年の原油高騰の際には、国から自治体への助成があったが、2008年度以上の負担が予想されることしこと必要である。

  そこで、本町の低所得者、経済的弱者のために、本町独自で福祉灯油の実施、拡充を図るべき考えはないか。

  例えば、秋田県横手市では、助成は1戸当たり5,000円で、今冬の灯油代金かかり増し分を1万円と試算し、その2分の1を補助する。支給は灯油券の配付である。また、北海道長万部町では、福祉灯油の実施を全会一致で決め、支給額は5,000円で、1人世帯が所得80万円以下、2人以上の世帯で所得150万円以下(いずれも2011年度を対象)の町民税非課税の次の世帯が対象である。@満75歳以上で構成される世帯、A重度障害者世帯、Bひとり親世帯と児童手当給付世帯、C準要保護世帯となっている。

  2.医療・介護保険の一部負担金免除の継続について

  東日本大震災被災者への保険料(税)の減免や窓口負担の免除措置が、昨年9月までは国の全額負担で行われてきた。昨年10月以降、国は自治体が減免を行えば8割を負担するとの方針を出し、宮城県と市町村で2割を負担する中で、国民健康保険と後期高齢者医療の一部負担金、及び介護保険利用料の免除を、平成25年3月まで継続してきた。

  この2割の自治体負担は、被災規模が大きいところほど負担が重く、宮城県、県市長会、県町村会、各自治体議会、後期高齢者医療広域連合議会などで国の全額補助による減免継続を要望してきた。

  ところが国は、2月18日付で現行の8割負担措置を4月以降も1年間継続する方針を出した。本町も県に要請し、あらゆる手立てを講じて、被災者の医療費一部負担金及び介護保険利用料の免除を求めていくべき考えはないか。

  ちなみに、本町の国保の免除証明書(人)は、平成2410月末で205人、一部負担金免除額は8313,000円(平成23年度実績額)である。後期高齢者医療保険の免除証明書(人)は86人、一部負担金免除額は4598,000円(平成23年度実績額)である。介護保険料減免者は18人、減免した利用者負担額の総額は1237,000円(平成24年3月から9月、半年分)である。

  3.向山地区の野火除けについて

  ことしの野火除けは、降雪等の影響もあり、2月17日日曜日、24日日曜日と2週にわたり延期され、3月10日日曜日に実施された。

  コカ・コーラ工場とニコン工場付近は、いつのころからか野火除けは禁止となっており、特に、コカ・コーラ工場の白石川に面した堤防付近は、背の高い枯れ草があたり一面を覆っている。また、樹木も生えており、ここにアメリカシロヒトリが無数に生息している状況である。それが、白石川に落ち、河原はひどい汚れとなっている。

  確かに、白石川河川堤防は、宮城県大河原土木事務所の管轄であることは承知している。本町は、「環境保全の町」を宣言しているのであるから、何らかの対策を講じるべき考えはないか、町長に伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間武美議員の一般質問にお答えいたします。

  第1点目の「福祉灯油の実施について」お答えいたします。

  本町に住む私たちにとって、暖房は不可欠であり、灯油はその主力エネルギーとして欠かすことができない生活必需品であります。

  議員が提出者となり、「石油製品高騰への特別対策と石油製品の適正価格、安定供給の実現を求める意見書」を提出されたことについては、私も町民の生活を守る立場において賛同しているところであります。

  福祉灯油につきましては、町では平成19年度と平成20年度に灯油価格の高騰による緊急措置として、低所得者(町民税非課税)世帯の灯油購入費負担軽減の対策として、「生活保護世帯」「高齢者世帯」「障害者世帯」「母子父子世帯」に対して、一世帯当たり5,000円の助成金を交付したところであります。

  今回の円安に伴う灯油価格の高騰につきましては、時期的にも灯油の利用が少なくなってきており、現在のところ、福祉灯油の助成については考えておりませんので、ご理解いただきたいと思っています。

  次に、第2点目の「医療・介護保険の一部負担金免除の継続について」お答えいたします。

  今回の平間議員のご質問は、東日本大震災の被災者を救う手立てとして、3月で打ち切りとなる医療と介護の一部負担金免除を継続してほしいということであります。

  当初は、平成23年度の1年間の財源措置でありましたが、必要性が高いということで、平成24年度も9月まで国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険料の免除を継続いたしました。

  また、窓口の一部負担金の継続についても、今月末まで県下一斉に継続されているところであります。

  しかし、この制度は、国民健康保険以外の社会保険や共済組合等の加入者は対象となっていないことから、不公平感があると言われているのも事実であります。

  4月以降については、県内市町村において、この制度を継続しようとしている自治体は現在のところ承知しておりません。

  医療制度や介護保険制度は、一市町村が成すことではないと思っております。被保険者の方々のことを第一に考えれば、周辺市町村との足並みも考慮して見定めなければならないと思っております。

  厳しい財政事情のもと、現状において継続は困難と考えております。

  今後、あらゆる機会を捉えてあるいは継続的に、県や広域連合、周辺市町村とも連携して、国に対し、10割の財源確保要請を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。

  次に、3点目の「向山地区の野火除けについて」お答えいたします。

  野火除けは、各行政区において、町に「火入れ許可申請書」を提出し、許可を受けて実施しているものであり、これは、病害虫駆除及び環境美化のために実施しているものであります。

  議員ご指摘のコカ・コーラ工場とニコン工場付近につきましては、飲料水の製造、精密機器の製造であり、消毒水及び野火除けによる灰等の飛散は、製造に影響を及ぼすものであり、以前、野火除けをしないように要請があったようであります。

  一級河川の堤防除草につきましては、蔵王町河川堤防除草受託組合に委託し、実施しているところであります。

  また、樹木が生い茂り、「アメリカシロヒトリ」が無数に生息しているとのことでありますが、樹木の伐採につきましては、河川管理者である宮城県大河原土木事務所に今後要請してまいりたいと思います。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) ただいまの町長の答弁でありますが、今回初めて、直前ではなく事前にこのような答弁書をおとといですか、いただきました。今までは直前ですから、その時に頭の回転をフル回転して質問をまた考えたという経緯がありますが、今回は、きのう休みなどもありまして、十二分に質問を練ってきました。

  そこで、まず第1点目から再質問をさせていただきますけれども、こういう行政政治は無慈悲だなと、血も涙もないなというのが私の第1点目の考えです。

  なぜなら、この福祉灯油というのは、生活的弱者ですよ。私が書きましたように、75歳以上からのこの4点。この方々に福祉灯油を、灯油券5,000円ぐらいを配付したらどうだという私の提言であります。

  それで、この答弁を読むと、「時期的にも灯油の利用が少なくなってきており」ということです。どうでしょうね、この答弁。答弁になっていますか。

  今だって、今朝だって寒かったですよ。私、灯油つけましたよ。ことしの蔵王町は、マイナス12.3℃という大変に寒かったんです。寒いな寒いなと、なんで今年は寒いのかと私は毎朝思っていました。夜も思っていました。

  そして、もう一つ大事なことは、灯油の値上がりなんですよ。なぜ値上がりしたかというと、マスメディアではアベノミクスなんかといって騒いでおりますが、ああいう言葉だけの人を惑わすような言い方で、我々に生活実感何もないですよ、経済的によくなったというのは。世界的な投資家が灯油、原油に投資しているから上がってしまったんですね。それで、我々の生活が大変になったんですよ。だから、アベノミクスなんていうのは、私は全然信用しておりません。これは国政ですけれども。

  それが、我々蔵王町民の生活にも影響しているんです。ですから、この5,000円を最初から上げないと言っていますが、なぜ上げないのか。そこの理由をお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 実際的に、ことしの冬は確かに寒さ厳しかったところであります。

  ただ、急激にアベノミクスの、安倍総理が政権になって、そして経済等々、そういった中で特にこの原油価格が上がって、元売りも上がったといういきさつ等もあるわけであります。そういった中で、冬に入ってしまったということもありますし、そういった一つのいろんな状況が変わったなというふうに思っています。

  そういったことで、ちょっと今回の冬季に当たっては間に合わなかったことが一番の原因だろうというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 今、町長は「間に合わなかった」と言いましたけれどもね。これは今朝の赤旗新聞なんですけれども、「福祉灯油を実施、秋田東成瀬村」、今ごろ決めているんですよ。間に合わなくないんですよ。「福祉灯油をやります」ときのう決めているんですよ。

  それと、私、新聞をきのうちょっと時間がありましたので大分調べてみました。これは2月25日の新聞、赤旗のですが、大きく書かれています。「福祉灯油広がる、長野県で18市町村」、18も実施しているんですよ、長野県で。

  それから、これは2月27日水曜日、「秋田県横手市で福祉灯油、補正予算案を提案」、これはもう市長みずから提案しているんですよ。

  それからもう一つ、これは2月27日水曜日、これも新聞、赤旗ですけれども、「山形県真室川町、福祉灯油実現」、そして全会一致ですよ。

  また、さっきも言いましたけれども、「長万部町、福祉灯油」、これは北海道ですから寒いところですね。もちろん秋田も寒いんですが、これも福祉灯油を実施するということなんです。

  それで、先ほどの質問にも書きましたが、では、細かいことを聞きますが、@いわゆる町民税非課税の世帯、@からC、何人ずつ蔵王町にいるかお答えください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 詳細等については担当課長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(我妻 一君) 蔵王町で灯油のほうの助成をしました平成19年度、平成20年度の数字でよろしければ手元にございますので、お話しさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「どうぞ」の声あり)

  平成20年度生活保護世帯で50世帯、それから、高齢者世帯で360世帯、障害者世帯で50世帯、母子父子世帯で30世帯の、合わせて490世帯。それで200万円ちょっとの助成をしているところであります。どうぞよろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 今の課長は@からCの具体的な数字じゃなくて、実際に平成8年ですか、(「平成20年」の声あり)平成19年、20年、そのときに490世帯ですね。私ちょうど電卓を持っているので5,000円掛ける490を計算してみましょう。先ほど245万円。わずか240万円ですよ、町長。こういう生活的弱者、こういう方をやはり救うというのが政治であり行政じゃないですか。

  私は政治というのは弱者救済だと思っているんです。強い人を助ける必要はないんですよ。生活に困っているお年寄り、75歳出た2人、寒い寒い。こういう方たちを救うのが政治であり行政じゃないですか。私は、日本共産党を背負っているからというわけではなくて、人間として大変な人を助けるのが政治だと思うんですが、250万円の予算の工面、できますか、できないですか。お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) もう今、春を迎えたのであれでありますが、先ほども言いましたように、いろんなことを考えて、いろいろこういったことを判断しなければいけないなというふうには思っておりますが、ただ、安倍政権が誕生したのは12月でありますから、その辺等々の中があったところでもあります。

  そういった中から、やはり、先ほど言ったようないろんな要因、経済的な要因、また、円安等の中で、そういったことでこの原油の上がり等もあったわけでありますから、その辺のあれが12月議会あたりで考えられなかった要因があったなというふうに思っております。

  今後は、その辺のあれも考えながら、平成25年度冬なんかも考慮していきたいなというふうに思っていますが、また、県内を見た場合は、そういったことをやっているところがなかったなというふうに思っています。

  あと先ほど岩手県の話が出ましたが、あれは秋田県かな、東成瀬村、あそこはもう栗駒と秋田と岩手と宮城の県境にまたがるぐらいの、秋田県でありますけれども、そういった標高の高い村でありますが、それがよその市町村はどうであれ、蔵王町がしなかったことは確かであります。

  ただ、やはり、そういったこともことしの冬の状況も踏まえたり、あと石油の価格なども考えながら、やはり、一つの目安をつくっていく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 今、町長の答弁で、ことしは無理だからこの冬、平成25年ですか、そのような答弁をいただきましたけれども、(「目安、目安」の声あり)目安としてね。難を言えばまだ10日ぐらいあるんですから、町長の専決処分という手もなきしにもあらずなんですね。やろうと思えば何でもできるんですよ。やるかやらないか。ここだと私は思うんですが、まず、とにかくことしの冬は、もしこのような状況であれば出すという確約をしていただいてよろしいですね。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ですから、一つの、いろいろなことを考慮しながら、その辺の大体料金の価格設定だとかいろんなこと、全体的な、あとは気温の状況だとか、その辺なんかも含めながら考えていく必要があるだろうなというふうに思っています。

  ただ、一つのある程度の目安というのをつくる必要があるのかなというふうに今、あくまでこれは私なりの考えでありますので、その辺、事務屋とも相談しながら、一つの目安というのはつくってもいいのかなというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 一つの目安というのは、私にとっては実行するというふうに捉えましたが、まず、ちょっと話はずれますが、3月15日に宮幼稚園の修了式というのがありました。かわいい子供たち19名が旅立って小学校に入ります。

  この中で、最後に子供たちが歌った言葉に、「友達はいいもんだ」という歌があるんです。2番目の歌詞、これは私、気に入りました。我が党と同じなんですよ。「みんなは1人のために、1人はみんなのために。みんなは1人のために、1人はみんなのために」。小学生に入る前の幼稚園生がこういうすばらしい歌を歌って学んでいるんですね、教育長。

  ですから、私は、やはり、この灯油問題も「みんなは1人のために、1人はみんなのために」という精神のもとに実行していただきたいなと思います。

  もう時間も半分近くなりましたので、きょうのメインテーマ、2番目に移らせていただきます。

  これは本当に、これも国が無慈悲なんですよね、はっきり言いまして。

  先ほど、この町長答弁も、きのうから何度も読みましたが、答弁になっていない。全然なっていない、この文章は。誰が書いたのかわからないけれども。ひどいですよ。はっきり言ってひどいです。

  震災で被害を受けた方々、国保医療費一部負担免除、ずっと去年の9月までされてきたんですが、国は去年の10月から8割しか負担しなくなったんです。説明しますとね。それで、県と市町村、我が町もこの2割を分担して負担してきた。

  それで、先ほども言いましたが、実際蔵王町はどのぐらい金を払っているのか。先ほども言いましたけれども、国保で831万円、一部負担金。後期高齢は459万円、介護は123万円、合計で1,538万円ぐらい、一部負担金、町は出している。町といいますか、県と両方で折半ですね。

  と考えると、この文章が官僚の文書なんですよ。町民とか住民の立場の文章になっていないんですね、答弁書。まず一つから言いますか。国民健康保険以外の社会保険や共済組合等の加入者は対象となっていないことから不公平感があると言われているのも事実です。不公平だからこそ、国保だけじゃなくて共済組合、社会保険も出せと言っているんですよ。国がこうだから仕方ないんだという書き方ですね、これは。

  それから、ちょっと下がって、他市町村との足並みも考慮して見定めなければならない。これは無責任ですよ。隣の町がやったから私もやりましょうという発想ですよね。(「違う違う」の声あり)今、違うと言っていますけれども、これはおかしいです。蔵王町が率先してやればいいんですよ。厳しい経済、財政情勢、この発想は官僚的発想です。苦しんでいるのは町民住民じゃないですか。財政状況が厳しいのは町民、住民ですよ。町が大変だから負担しないよと言っているんですね、これは。この辺の捉え方、どうですか。答えてください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっと誤解していると思うんですが、今までは昨年の9月まで、まず一つは県が2割負担してきているんですね。国が9月末まで。ですから、10月からは県が2割負担してきているということであります。ですから、市町村は負担はしていないと。ただ、岩手・宮城あたりはまた別でありますが。

  そういったことでやってきておりますが、県内の市町村単独でやってやれないことはないというふうには思いますね。ただ、国保が今までそういったことをしないで、町独自で社会保険と共済保険も蔵王町独自でやったらどうだということでありますが、今まで国がやらないのにやっていくということはなかなかこれは難しいことだというふうに私は思いますし、まず一つは、今まで県が2割負担してきたのを、それぞれ市町村が2割負担していくということはなかなか難しいわけですね。これは大分県議会でもずっと討論になったんですよ。そして、新聞見てもらったと思いますが、棚上げになってしまったと。棚上げというか、きれいな言葉でいうと、今後の検討だということでありますが、それも、県のほうもそれぞれ市町村と相談をしながら決めていきたいという、活字を見る限りでありますが、ただ今現在は、県内の市長会、またあと県内の町村会では、まずこの負担というのは考えられないということでの、実は今、そういう方向に行っているんですね。ですから、特に、やはり私は蔵王町より大変なのは、本当は、沿岸部の皆さんが特に大変だなというふうに思っております。

  現在まだプレハブに住んだり、それとあと自分たちの生まれ育ったそういう地域になくて、まだ避難している方もいるわけですから、そういったことの考えているところを特に考えていくべきでないかと。私たちは県内の中でもいち早く復旧に、復興に取りかかりながら、少し表向きは平静さに見えますが、ただ、やはり、やってあげればそれはいいと思うんですね。何でも負担すればいいと思うんですが、ただ、やはりそうでもないと思うんですね。ある程度どこかで一つの区切りというのをつけなければいけないなというふうに思っているんです。ですから、その区切りというのをどこで考えていくべきなのかなというふうには思っています。それが、県が2割負担しないと決めた。そういった中で、やはりなぜその2割、県がしなかったのを、国が負担しなかったものを県が負担しなければならなくなった。それを市町村がカバーしていくということは大きな今度額につながっていくんですね。そういったことを、やはり、今回のあれでも大分異論等々あるわけでありますが、ですから、これはやはり、国がそういう大変な自治体を助けていくのが、私は本来の姿でないかなというふうに思っています。

  そういった面で、県内の町村会としては、やはり国に要望していきたいなということで、今、県内の町村会としてはそのように考えているところであります。あと、市長会もそのような考え方でありますので、ご理解賜りたいなというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) やはり国なんですよね。国がこういうふうに国民いじめなことをやってくるんですよ。その国の政権を担ったのが、昨年12月自民党なんですよ。自公連立政権なんです。ここは、我々はしっかりと、昨年の12月の一般質問で私言いましたけれども、しっかりと見つめて選挙に向かわなければいけないなと、私は考えますね。

  それで、私のこの一連の流れも、これは3月3日から毎日のように私の家にファックスが来ます。どこからというと日本共産党宮城県委員会というところから。これだけの資料が毎日来るんですよ。何とかして町あるいは市、議員さん、この問題を取り上げてくれということでこういった資料が一番来ているんですね。

  一連の流れを先ほど町長言いましたように、私も県議会議員のほうの流れもずっと調べてきました。そうしたら、ちょっと暴露しますけれども、いいですか。

  村井知事ってひどいですな。ひどいですよ。これ、遠藤いく子県会議員がメモしているんですけれども、地域整備推進基金というのがあるんですよ。地域整備推進基金。これが、大変な額なんですね。103億円の残高があるんですね。これは何かというと、この地域整備推進基金というのは、日本全国から被害に遭った人たちを助けてくださいよという寄附金なんですよ。こんなに集まったんですね。もっと集まって、残高が103億円なんですよ。ところが、この一部負担金を県が持てば、幾らかかると思いますか。47億円で済むんですよ。つまり、60億円ぐらいの金が村井知事はストックしているんですよ。これは県議会で言うべきことなんでしょうが、この辺のことも蔵王町として指摘していかなければいけないのかと、県のほうにね。私は思うんです。

  それで、我が町に関係することなんですけれども、アンケートというのは来ているはずなんです。これは、3月8日までの回答ということで、県が市町村にアンケートを送っているんですね。担当課長に。要するに、この2割負担に関してどう思いますかというようなアンケート。保健福祉課長、こういうアンケート、来ていますか。お答えください。

議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(我妻 一君) 実際に来ております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) アンケート来て、我が町としては、県のほうにどのような回答をしましたか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課長をして答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(我妻 一君) まだ決めていないということでお答えさせていただいております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) さすが課長、大変結構です。というのは、これを県の誘導に従って書いた場合、この蔵王町はもしもこのことに対して負担するんだなと思われかねなかったんですよ。検討中が一番いいんです。我が町は負担したくないんだという意思表示のあらわれ。県は町に対して払えよというような意思表示のための、それこそ誘導尋問のアンケートだったんですね。検討中でよかったんですよ。

  結局、何ていいますか、これは国政に絡んでくるんですけれども、住民とか町民、市民のことを考えた政治をしているのか、村井さんはというのが私の考えですね。やはり、余りそういうのに乗らないでいただきたいなということで、大変結構であると思います。

  そして、最後のほうですね。あらゆる機会をとらえて10割財源確保要請にまいりたいと思います。ご理解願いたいということがありますが、その前に、ちょっと1点先ほど、ちょっとさっき抜けましたけれども、私は、町長、社会保険とか共済組合まで出してくれなんて言っていない、一言も言っていないです。先ほどからの質問。せめて国保の方。なぜかといいますと、国保に入っている方というのは生活弱者が多いんですよ。生活に困っているあるいは収入の少ない、そういう方が国保は結構多いんです。蔵王町だけで2,000世帯あるんです。

  私は、だから、社会保険あるいは共済の方までは対象にしてくれとは言っていないんです。ただし、この文章は不公平感があると言われているのは事実です。これは確かなんだけれども、私が言っているのは逆の発想なんです。社会的弱者の国保の方の、せめてこの医療費負担を免除の継続をしてもらえるようにしてもらえないかということなんです。

  あらゆる機会を捉えてやっていくというんですが、じゃ具体的に我が蔵王町としては、この医療費の一部免除、県に対してどのように言っていくつもりかお答えください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 県内で今、蔵王町が一番遅い議会になっていますので、きょうで終わりますが、それが終わり次第、待ちながら、町村会を開く予定でありますが、あくまでもやはり、それぞれの県内の市長会なり町村会が負担できないということを県のほうにきちんと要請しましょうよという話を考えています。それに合わせて、国がやはり8割でなくて10割の負担を継続すべきでないかということを申し上げていきたいなというふうに思っています。

  それとあと、阪神淡路大震災でありますけれども、そのときの医療費の免除ですが、1年が免除だったんですが、そういった面では少し今回は甚大だということもあって、約2年のあれだったなというふうに思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) ぜひ我が町としましても、こういう生活弱者、医療の負担の重い人、例を挙げますと、仮設住宅に入ったおばあちゃんが、仮設住宅の階段で転んで足を骨折したと。このような例もたくさんあるんですね。病院に通うのに、年金から払うのは大変だと。こんな話もあるので、やはり、我が町としましても、県のほうに対して、そして国に対して、やはりこういうことは国が面倒を見るべきだと、社会保障の充実と、自己負担だけに任せるのではないんだよという政治姿勢で臨んでいただきたいなというふうに思います。

  それでは、3点目に移らせていただきます。

  これは私の地元、向山地区の件なんですが、これに関してはさほどの難しさもないというような件で、いい回答をいただいております。

  ただ気になったのは、私、先日、地元ですから、小さいですが写真を撮ってきました。どのぐらい草生えているのかなと見ていただくと、小さいので見えなくてわからないかもしれません。

  これはコカ・コーラの裏側です。これがコカ・コーラの建物です。この辺の枯れ草、道路を挟んでいっぱい、もうこのくらいですか、生えているんですよ。それで、ここは野火つけやめなさいよと、やってはだめだよと言われてからもう何年もたっているわけなんですが、町の答弁を見ますと、「蔵王町河川堤防除草受託組合で実施しているところであります」となっていますが、どのような形でこのように実施しているのか、お答えください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課である建設課長をして答弁させます。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(山岸利男君) お答えいたします。

  この答弁書にもありますように、蔵王町河川堤防除草受託組合にお願いをしておりまして、昨年、向山地区ですと6月24日、一斉に除草作業をしていただいております。以上でございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) ということは、6月24日に向山のほうで刈ったんだが、その後またこんなに生えてしまったという状況で。

  そうすると、野火つけできないからこの状態でいつもいくというふうな形になっているわけなんですね。

  ここに樹木が結構、この奥のほうに生えているんですけれども、ここにアメリカシロヒトリがすごい、去年も私、おととしでしたか、アメリカシロヒトリの問題を取り上げて、すごい生息して、これが白石川とかにいっぱい落ちるんですよ。ちょっとわかりづらいかもしれないんですけれども、この辺の白石川というのは、私が小学生のころ、ここで泳いだところなんですね。昔、小学校にプールがなかったんですよ、本当の話。私ら6年生でしたか、プール、ビニールのプールができて。穴を掘ったところにビニールを巻いて。それまでは、お父さん、お母さん方がこの川をせきとめてくれて、ここで夏休みなんか水遊びしたんですよ。

  ところが今、アメリカシロヒトリがもういっぱい。アユなんか釣れませんよ、ここ。アユを食べるというのも、放射能の問題があるので大変なんですけれども。このような状況の中で、私が言いたいのはこの奥のほうにある樹木、これは伐採の要望して参りますと、大河原土木事務所に。これ、じゃいつやってもらえますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間議員から一般質問なんかもあったりして、このアメリカシロヒトリの、この関係で、実は宮幼稚園の入口、今、固有名詞を出しておかしいかもわかりませんが、樽見建材さんの向かいなんか、あそこも伐採したり、あと子供たちの日常の云々だということもありまして、向山のあそこは猫田地区ですか、パラグラの下りる地点でありますが、あのように全部整備はしてきているんですね。ですから、もっと早く言っていただければ、遠刈田こけし橋の橋の上なんかも全部伐採させていただいたいきさつがあるんです。あと、秋山沢もそうなんですが。ですから、私は決して一般質問で言われたことは投げておかないんですね。すぐにやっていくんですね。ただ、私も見てきて初めて、あそこの本当はコカ・コーラの後ろ、私は町道なのかなというふうに思ったら、県の河川管理道路だということでありました。そういったことで、太い木などを伐採しながらやっていきたいなというふうには思っております。

  そんなことをしながら、やはり、あそこ、ちょっとコカ・コーラの佐藤社長と一緒に、県の大河原土木事務所のほうに足を向けながら、共同で要請していきたいなと。そして、やはりきれいに、ただ、あと白石ともお話ししなければならないなと思っていますが、今度、川を対岸に行きますから、白石市のほうでも要請していただきながら、対岸なども、そうでないといつまでも居座ってしまったり、あと消毒しやすいような環境だとか、そのアメリカシロヒトリですが、このシロヒトリが住みつかない環境と、やはり消毒しやすい環境をつくっていくということが必要だと思います。それとあと、受託をしている地区の皆さんが除草しやすい環境をつくってあげれば、私はそんなに難しくないなというふうに思っています。

  そのように、土木事務所の所長に足を運びながらお願いしていきたいと、そんなことで、すぐにやっていただけるかどうかはわかりませんが、ここ二、三カ月の中で伐採できるような環境をつくっていきたいなというふうに思っています。

  よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 今、町長からすばらしい答弁をいただきまして、きょうの3点の中では一番答えやすい質問だったのかなということで、先ほど町長言いました猫田に行くところとか、すごく見晴らしがよくなってきれいになったり、要するにそういうふうに実行してくれる町長ですから、今回もこれを言えば必ずやってくれるだろうという確信を持って質問をいたしました。

  早い時期に、きょうは向山の区長さんもおいでになっておりますので、ぜひともよろしくお願いします。

  というのは、これは地区の総会、地区といいますか、私の住んでいる臼久保の総会のときに、「今回3月で一般質問するんですが、町民の方、何かありませんか」と言いましたらこの問題が出てきたんです。「ぜひ取り上げさせていただきます」ということで、きょう3点目で取り上げさせていただきました。

  問題は、きょう、この3点を通じましてたくさんあります。やはり、政治、行政、これは我々は議員たる者、常に目を光らせて、こういった場で発言をしていかなければいけないなという感じで、今後とも一生懸命邁進してまいりたいと思いますので、3点に関してはいち早く取りかかっていただきたいなというふうに思います。

  時間も時間ですので、これで質問も終わりますが、最後の最後に、町長、何かございましたらお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 3点に当たりましてお話をしたつもりでありますので、頑張ってまいります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) では、これで質問を終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) 平間武美君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後2時05分 休憩

                                           

     午後2時15分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、11番葛西 清君の質問を許します。11番葛西 清君。

11番 葛西 清君 登壇〕

11番(葛西 清君) 議長のお許しが出たので、通告書によって質問させていただきます。

  まず、仮ナンバー(臨時運行許可制度)について質問します。

  自動車(250ccを超える二輪車を含む)が道路を運行するには、登録・検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けていることが必要です。

  仮ナンバーは登録・車検を受けるための運輸支局等までの回送などで、自動車が臨時に道路を運行するためにお貸しするものです。

  手続の場所としては、運輸支局、または市区町村の役場の庶務課が発行してくれますということですが、蔵王町にはその制度がないのです。そして、自動車業界の方々は他町村に取りに行かなくてはならないので困っております。

  そこで、住みよい町を目指す我が町も、この制度を早急に始めてもらいたいのですが、町長の考えを伺います。

  2番目、役場の駐車場問題について。

  役場職員の方々が、毎日車を利用して出勤して来て、駐車場が余りあいていないのが現状のように見られます。住民が来庁しても、駐車場が満車で、右往左往している光景は日常的に見られます。職員が駐車場を占領し、住民が苦労しているということはいかがなものか。向かい側のございんホールの奥の駐車場を使うとかして、役場正面を開放できないものか、町長の考えを伺います。お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 葛西 清議員の一般質問にお答えいたします。

  第1点目の「仮ナンバー(臨時運行許可制度)について」お答えいたします。

  このサービスは、自動車が道路を運行する際、ナンバープレートをつけることになりますが、新車の登録や車検時の検査を受けるときに、臨時運行許可証を交付して、その証しとなるナンバーについて手数料を徴して貸し出しするものであります。

  現在、東北運輸局宮城運輸支局や、県内一部の市町で行っているようであります。

  近隣の市町では、白石市、角田市、大河原町、川崎町で行っています。

  この制度は、事前に国土交通大臣から許可が必要であり、その窓口として東北運輸局宮城運輸支局に申請する必要があります。

  調べてみたところ、許可には幾つかの条件があり、1つ目は、蔵王町内に使用の本拠を持つ自動車数が100車両以上あること。2つ目には、臨時運行許可の権限を有する最寄の行政庁の位置までの距離が5キロ以上であること。3つ目は、許可の実績が概ね年間30件以上あることが条件のようであります。

  本町においては、この3つの条件を満たしていると捉え、実現可能であると考えております。

  つきましては、このサービスは町内の10件程ある自動車整備工場が対象となる限定的なものですが、新たな窓口サービスの一つとして、実施に向けて検討していきたいと思っております。

  次に、第2点目の「役場の駐車場の問題について」お答えいたします。

  役場前の正面駐車場については、来庁者用の駐車場として利用するため、ふだん、職員は駐車しないよう指導してきたところでありますが、役場内で各種団体などの会議がある場合には、各課窓口を訪れる住民の方々を含め、多くの車が駐車することになりますので、議員が言われるように、正面駐車場は満車になり、来庁される皆さんが容易に駐車できない状況になるようであります。

  このことは、住民へのサービスを考えますと、来庁者に見合った駐車場を確保すべきであり、すぐに改善が必要だと思っております。

  つきましては、正面駐車場には職員は駐車しないように、さらに指導してまいるとともに、大勢が出席する会議がある場合には、東庁舎前の駐車場を空けて、来庁者が駐車できるようにしていきたいと考えています。

  その場合、東庁舎前に駐車していた職員は、ございんホール利用者に影響のない範囲で、ございんホール駐車場東側を利用することにしたいと思っております。

  また、役場前の道路沿いには、仙台と遠刈田を結ぶ高速バスの停留所があるため、バス利用者が役場正面駐車場に駐車して行かれる場合も多いように見ております。

  高速バス利用の方々にも、ございんホール側に駐車していただくよう、駐車場案内をしながら、協力をお願いしていきたいと考えております。

  これらにより、役場正面駐車場と東庁舎前駐車場を来庁者のために空けておき、役場を訪れる住民が駐車場を容易に確保し、不便を感じないように改善を図ってまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) ご説明ありがとうございます。

  まず1件目のほうなんですが、自動車整備工場が対象になる限定的なものとなっていますが、これは個人でも借りられるんですね。そう聞きました。申請してから6カ月から1年ぐらいかかるという、電話で調べたんですが、そういうことでした。

  ということは、「実施に向けて検討」なんてなっているんだけれども、これは早急に段取りに入っていただけるものかどうかということなんです。お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 実施に向けて検討していきたいということでありますが、ちょうど自分で私も調べてみたんです、実は。それは何かというと、本当は再質問の中でこういったお話が出ればなおよかったなと思っていますが、3社ほど調べさせてもらったんですけれども、遠刈田のある業者でありますけれども、月に大体10件ぐらい。多い時で年間に140件あるそうであります。それが全部川崎に行っているそうでありますが、その川崎に行ってもらって戻ってきて、やはりそれの、今、燃料の高騰もあったりしながら、大変不便をかけているということでありました。

  それとあと平沢の業者の場合だと、平成24年度で約70件あるそうです。一番近いところが大河原なので、大河原に行って、その足で運輸局には行けないと言うんですね。あくまでもやはり戻ってきて、仮ナンバーを取りつけて運輸局に行くわけですから、やはり、そういった面では、町内にあれば助かるということでありました。

  それとあともう1カ所、役場の近くの業者でありますけれども、そこに当たっては、船岡にこの仙南車検センターという組合組織でつくっているところがあるらしいんですが、そこにお願いをしているので年間に14件ぐらい、直接行くのがですね。そういう車検センターにお願いしていると。

  そのほかにも、車検センターに一部頼んでいるところもありますが、大半は、やはり自社で、自社と言いますか、陸運事務所に行く人たちが多いそうであります。

  そういったことで、私が調べただけでも結構多いなというふうに思っていますし、やはり、特に法人の皆さんはそれだけのお仕事をしながら、そして町への法人税だとか、いろんな所得税を含めたいろんな等々あるわけですから、やはり、皆さん、困っていることは、すぐにでもやっていきたいというふうに思っております。

  これも、ただ私だけの答弁でなくて、これを答弁書を書くに当たって、担当課、担当係なんかも入れながら、前向きにやっていくということで、すぐにでもこれは申請していきたいなというふうに思っています。

  ただ、大きな声が今までなかったということもありました。一部声があったんですけれども、調べたところ、蔵王町はどっちにしてもこういったのはないからという気持ちで、大河原なり川崎に行っていたという事例が多いそうであります。

  ですから、こういうお話が、今回を機にちょっと私なりに調べさせてもらって、これだけ多くの方が利用しているんだなということが初めてわかったところであります。

  これに当たって、前向きに、そして、この使用料でありますが750円、町の役場のほうに納めて仮ナンバーを借りると。最大1回借りて5日間らしいんですね。だけれども、5日間でなくて、借りる方が多いので、できるだけ戻ってきたらすぐに役場に返しながら、戻していくという人たちが多いそうでありますが、それに、すぐに申請しながら、この半年ちょっとぐらいで蔵王町が取り扱いできるような環境をつくっていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) 大変ありがとうございます。

  あと質問しようがないので、次に行きます。

  次の2点目の役場前駐車場の問題なんですが、この前、実はこの通告書、これを書いたときに、次の日ですか、即刻変わっていたんですよね、朝来たっけあれなんて。通達が出たんだとかという話を聞きまして、いやすばらしいことだなと思いました。こういうんだったら町民は何一つ苦情を言わなくなるんじゃないかなと思います。すばらしいことだと思います。

  それで、一つだけあるんですが、ございんバスの方々がこっちにとめているんですよね。あれ、ちょっと見たところ、看板がちょっと小さいんだよね。あれはやはり、3メートルぐらいのでかいやつでどんとやっていただくとわかりやすいのかなと思います。

  このようにいいですか、できるかできないかちょっとご答弁ください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども言ったように、いろんな今回8人の方の一般質問でありますから、その通告書にのっとりながら、課長との会議を開きながら、やはり、やれるものはすぐにやっていきましょうと。ということは、先ほどもお話ししましたように、正面というか、庁舎前だけ3カ所あるんですね。そういったことで、社会福祉協議会のほうにもちょっとしている部分もありますが、正面にはとめないように、職員がやっておるんです。そういったことで、やれることはすぐにやっていきましょうということで、先ほどの答弁でありますが、そんなことで、翌日からそのようになったと思います。

  ぜひひとつ議員の皆様に逆にお願いしたいんですが、今後は、東庁舎前、教育委員会のほうの建物の前のほうにあすからぜひひとつ、きょうで終わりですか。これからの議会中は正面にとめないで、東庁舎側にとめていただきますようお願い申し上げます。

  それとあわせて、高速バス、一応掲げているんですが、それでもやはりまだ、ついつい言われたときは向こうに持っていったんですが、やはり大きくちょっとお知らせしながら、あと看板を立てるだけでなくて、利用者にやはり、一番バスを利用する人たちからチラシをつくって配付するのが一番効果的だと思います。頭を下げながら、やはり、看板を立てたからいいものではないと思うんです。ですから、そういった、何も震災のときなんか全部我々みずから対応して、ずっと朝一番から対応していたわけですから、やはりそのように、一人一人にチラシを渡しながら、ぜひひとつございんの場所もチラシに明示しながら、そして、お願いして理解していただくように持っていきたいというふうに思っています。

  本当に、今回このようなお話をいただいて、職員のほうも皆さん対応させたところでありますし、意外と身近なところというのはなかなか目に私も通らないところがありますので、今後ともよろしく、気がついたところはご指導いただきたいというふうに思っています。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) どうもありがとうございます。

  議員のほうも即刻、私、実はど真ん中にとめたんですが、何かすいているなと思って、議長に朝に言われまして、「全部あっちにとめろ」ということでお叱りを受けました。質問する側なのにということで、あっちに移動するようにしましたので、ご安心ください。

  以上をもちまして、終わります。ありがとうございました。(拍手)

議長(佐藤長成君) 葛西 清君の質問が終わりましたので、次に、1番佐藤敏文君の質問を許します。1番佐藤敏文君。

〔1番 佐藤敏文君 登壇〕

1番(佐藤敏文君) 本日最後となりました。

  ただいま議長よりお許しをいただきましたので、通告書に従い一般質問をさせていただきます。

  1.中学校の統合問題について

  次代を担う子供たちの教育環境の重要性と改革が求められております。

  我が蔵王町も、少子化に伴い、小中学校の児童生徒が年々減少している状況にあります。

  そのような中、保護者の方々より、今後の学校教育、部活動の問題等、心配される声が出てきております。

  昨年のまちづくり懇談会の席でも、多くの町民の方々より出ました中学校の統合を望む意見に対し、町長は、第四次蔵王町長期総合計画の後期基本計画にも組まれている検討委員会を立ち上げ、統廃合を含めた課題や方向性を検討していくと答えております。

  そこで、次の点を伺います。

  (1)過去20年間の生徒数の推移と、今後の見通し。

  (2)これまでの統合に係る検討結果

  (3)現時点での統合によるメリットとデメリットは、どのようなことがあるのか。

  (4)今後、町としてどのような進め方を考えているのか。

 4点をお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 佐藤敏文議員の一般質問にお答えをいたします。

  「中学校の統合問題について」お答えいたします。

  議員ご存じのとおり、第四次蔵王町長期総合計画では、大綱の一つに「学び楽しむまちづくり」を掲げております。

  その中で、環境を整え、開かれた学校づくりの推進を取り組みの方針としております。

  そのための主な取り組みの内容でありますが、「学校の今後のあり方について、検討委員会等を立ち上げ、適正配置や小中学校一貫教育、統廃合を含めた課題や方向性を探ります」と、後期基本計画に新たに取り組みを追加しており、学校統合の必要性を取り上げております。

  町の生徒数は少子化の進行により、平成5年度の児童・生徒数は1,731人、平成10年度には1,544人、平成15年度には1,287人、平成20年度には1,127人、平成25年度は955人と減少しており、小中学校の小規模化は、今後も一層進むことが見込まれます。

  このような小中学校の小規模化は、一定の学習集団の形成を難しくし、集団生活の機会を奪うだけでなく、学級編成では男女の比率が極端になりやすく、児童生徒の人間関係、教育指導の充実、学校運営など教育環境等への影響が心配されます。

  このため、望ましい学級編成や望ましい学校規模を実現するための学校統合に、計画的に取り組む必要があると感じております。

  学校統合を進めるに当たっては、保護者や地域、学校関係者の理解を得て進める必要があり、そのような観点からも、平成25年度から教育委員会に検討委員会等を立ち上げ、統合の方向性を定め、計画的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。

  詳細等については教育長に答弁をさせます。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 「中学校の統合問題について」、第1番目の「過去20年間の生徒数の推移と、今後の見通しについて」お答えいたします。

  議員ご指摘のように、町の中学生の在籍人数は、年々少しずつ減少傾向にあります。

  町内の中学校3年生の在籍数を例にとりますと、20年前の平成4年度の在籍数は、3校合わせて215名、今年度は115名と、20年前の53%になっております。

  今後の見通しとして、5年後は117名、10年後は97名と引き続き減少傾向が予想されます。

  そのため、教育委員会としては、子供たちにとってよりよい教育環境の創出のために、町の中学校の適正な学校規模のあり方について検討を進めていくこととしております。

  次に、2番目の「これまでの統合に係る検討結果について」お答えいたします。

  今後、仮称検討委員会の立ち上げを目指し、内部検討を進めているところであります。

  次に、3番目の「現時点での統合によるメリットとデメリットは、どのようなことがあるのか」についてお答えいたします。

  統合のメリットとしては、一般的に、適正な学校規模の確保により、集団の中で、多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて、一人一人の資質や能力をさらに伸ばしやすいなど、教育効果を一層高められることが挙げられます。

  デメリットあるいは課題として、一人一人の個に応じたきめ細やかな指導配慮や通学の長距離化への懸念、保護者を含めた地域住民の理解、通学手段や施設設備の問題等が挙げられるかと思います。

  次に、4番目の「今後、町としてどのような進め方を考えているのか」についてお答えいたします。

  教育委員会として、議員が述べているように、平成25年度からの第四次長期総合計画の後期基本計画に「学校の今後のあり方について検討委員会等を立ち上げ、適正配置や小中一貫教育・統廃合を含めた課題や方向性を探ります」とあり、統合についての検討が組み込まれておりますので、先ほど述べましたように、仮称検討委員会を立ち上げながら、そして、保護者や地域の方々、有識者の方々のご意見などを踏まえながら、慎重に対処してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) 私は今まで、PTA、保護者の方々と話をする機会が多くありました。

  話を聞く中、子供たちの数が少なくなってきている中、競い合った学習が本当にできているのだろうか、部活動は人数が少ないために試合に出られなかったり、本当に好きな部活動がなかったり等、悩み心配している親も結構おりました。

  そのようなことから、町の考えを聞くために、今回、一般質問をさせていただきました。

  ただいまご答弁をいただきましたが、より具体的に聞きたいので、再質問をさせていただきます。

  学習面や教員の配置、部活動等の人間関係を考えたときに、適正な学校規模のあり方、また適正な生徒数はどれぐらいがよいかといった教育方針はあるのか、お伺いします。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) まず、学校の教員の配置について、実は事務の標準法という法律がありまして、それに基づいて、基本的には配置されております。

  例えば、例を挙げますと、6学級の中学校ならば、大体教員の配置は11名となっております。それは、教頭と教諭という資格を指します。だから、それに校長、養護教諭、事務の先生を入れますと、それに3を足しますので、基本的には14名と、6学級ならばですね。というような法律で決まっているんですね。あと、さらにそのほかにいろいろ話のあります少人数編成とか、いろいろ加配等が認められれば、そこにさらに1人配置プラスということで配置されるとか、そういうふうなことになっております。

  それで、適正な云々というのは、法的にはちょっと探せないんですけれども、一般に大体2学級から3学級が適正な学級規模じゃないかと言われております。例えば、中学校ならば3学級、4学級未満とか、小学校ならば2学級から3学級だから12学級から18学級ぐらいが適正な規模じゃないかと一般には言われております。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) ただいまご答弁いただきまして、適正な概ねですか、1学年当たり2から3と。それで、学校全体では12から18と言われますと、やはり、中学校であれば12の4クラスといったことではあるんですが、先ほどのご答弁の中で、やはり生徒の数が減少してきておるといった部分で、蔵王町に関してはなかなか4クラスまではいかないのかなという感じを受けました。

  続きまして、検討委員会を立ち上げ、内部検討を進めているというようなご答弁ではあったんですが、検討委員会をいつごろまでに立ち上げていくのか。まだ検討中だとは思うんですが、検討委員会の構成メンバーはどのような代表の方々を想定しているのかお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私のほうでこの検討委員会を平成25年度に立ち上げなさいということを教育長のほうにお話をしておるところであります。

  ただ、検討委員会だけ立ち上げてあるのもまずいわけでありますから、その構成メンバーですね。その構成メンバーも、実はまだ上がってきていないわけでありますから、この新たな校長先生なり、新たな平成25年度の学校が決まった中で立ち上げたいというお話だけはあります。そういったことで、構成メンバーが決まって、そして、立ち上げの日にちが決まるだろうと。

  そんなことで、夏ごろまでにはやらせていただければというふうに思っていますが、詳細等の今、構成メンバーは案としては教育長のほうでは持っているかと思いますが、もしわかる範囲で教育長のほうで答弁させたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 先ほど私、答弁の中に、内部で検討しているということで、あくまでも今は内部検討の段階です。そして、よその市町のそういう例などを参考にしながら、いい方向で考えていきたいなと思っていますけれども、例えば、今町長からもお話ありましたように、学識経験者とか、あとは地域の代表の方とか、保護者の代表の方とか、あとは学校関係者の方とか、そういった人たちが基本的にはメンバーとして考えられるのかなと思っているところでございます。

  これから、今お話ありましたように、夏ごろまでをめどにしながら、慎重に検討していきたいなと思っております。以上です。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) ただいま町長より、8月ごろまでには立ち上げていきたいというような方向で検討中だというお話を受けました。

  今回、検討委員会を立ち上げるということなのですが、その検討委員会のまだメンバーも決まっていない中で内部検討中ではあるとは思うんですが、その検討委員会の答申の期限というものはいつごろになるのかお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) なかなか難しい問題だと思います。

  それは総合的なことも判断しなければならないわけでありますが、例えば、平沢幼稚園と円田幼稚園と永野幼稚園、この3園、私が思った時期をこれがなかなかできなかったんですね。やはり、平沢からも反対があったり、特に平沢地区から自分のお膝元から反対があったわけでありますが、そのように、やはり地域から公共の場がなくなってくるというものに対して反対する方々、だけれども、同じ親の中でも、やはり幼稚園にいる子供さんのご両親の中でも、やはりこの少子化の中で一人っ子、二人っ子の中で、切磋琢磨、伸び伸びと育てたいというお父さん、お母さんもあったんですね。

  ですから、その辺の調整等々もあるわけでありますが、また、いずれにしても、今回の長期総合計画、今年度の平成25年から5カ年のローリングで後期計画をやっていきます。遅くとも、この5カ年の中に、私の任期が4年なので、4年の中で一つの方向を見出せればなというふうには、私としては思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) ただいま町長の答弁をいただきましたが、この5年間の中で結論、方向性を見出していくというようなお話でしたが、(「4年間」の声あり)4年間。長期計画の中で方向性を探り出すというふうに書いてありましたけれども、町の方向性としては、それでは、今町長が言いました4年間という中で、統合する方向に持っていくのか、いかないのかというような結論を出していくという理解でよろしいのでしょうか。お伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それも含めて検討であります。

  ただ、今、小学校が5校ありますけれども、5校がじゃ同じ人数かというと全く違いますよね。中学校も3校ありますけれども。そういった面で、今、宮地区はいきいきとした人数でなっているんですね。

  逆に遠刈田を考えた場合には、本当に部活動も野球もできない状況になっているということもあります。

  そういったことで、今回の後期計画案にも入れていますが、やはり、中高一貫教育というようなことも考えておりますが、そんなこともできるのかどうかも含めて、ただ、あくまでもやはりこの地域だとか、いろんな角度から一つの方向性というものを見出していく必要があると思っています。

  ですから、一概にこの場でああだこうだというふうにはなかなか難しいなというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) ただいま町長もおっしゃいましたが、やはり、地域、地区ごとの事情も勘案しながら検討していかなくてはならないというようなお話でした。

  今後、やはり、地域の方々からの意見も多く聞くことが非常に大事になってくるかと思います。

  さらに、できるだけ多くの保護者からの意見や要望などを十分に聞く機会というものを多くつくっていただいて、さまざまな角度から、その部分に関しての意見を集約していくのがこれからの課題なのかなというふうに私は考えておるんですが、やはり、今までですと、PTA、保護者の話を聞く機会、町が本当に直接聞く機会というものは余りなかったように思われます。ぜひともそういった意見、要望等を聞く機会を多くつくってほしいと思うんですが、その辺をお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 幼稚園の統廃合のときなんか、統廃合でなくて統合、統合のときでありますが、来る人は決まっているんですね。だから、本当はやはり、小学校、中学校というのは、そして何も述べないだとか、顔を出さないで頭から反対だという方もおりますし、やはり、将来のことを考えたらもう今のうちにやるべきだという方もいますし、そういった面では、やはり、検討委員会というものを、私はやはりまず頭につくって、そして、それぞれ小学校単位でいった場合に、5地区とも違いますよね、環境も。環境も違うだろうし、人口的なものとかいろんな等々、だから、やはり、そこのところに検討委員会をつくって、各五つの小学校単位があれば、そこで部会というものがあってもいいと思うんです。その地域性で、平沢だったら平沢、円田だったら円田、永野、宮、遠刈田と、それぞれで同じ話題にはならないと思うんです。その地域性がありますから。

  だから、そこでやはり部会というのを、委員会があって、そして、それぞれ五つの部会があって、そこで父兄だとかいろんな学識経験者だとか、いろんな等々の方々に入ってもらって、やはり、もんで、一つの方向性を見出してもらったほうが私はいいと思うんです。そのためにもある程度時間もかける必要もありますでしょうし、また、その中で遠刈田の場合は一つの中高一貫教育だという声もありますから、そういったことで本当にいいのかどうかも含めて、やはりそういったことを見出して議論していただきながら進めていくべきでないかなというふうに思っていますが、それは私が思っているだけでありますから、教育長はどのような考えかわかりません。教育長からもお答えさせていただきたいなと思っています。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 町長、おっしゃったとおりでいいと思います、私は。同じでございます。

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君。

1番(佐藤敏文君) ただいま町長がおっしゃいましたとおりで、やはり、5地区ごとに保護者を交えて、もちろん学校の先生であったり、地域の方々だったりを交えて、やはり意見を交わす場というものはこれから大変重要だと思っていますので、ぜひとも進めていただきたいと思っております。

  以上、いろいろとさまざまな答弁をいただきましたが、この件につきましては、町として、これから大変難しい問題だと思っております。ましてや、これは今後の子供たちにとって重要な課題でもありますし、今後十分に検討していただきながら、検討委員会を立ち上げ、またその経過を、検討委員会で諮られた経過を、やはり町民、保護者に情報を提供していただいて、町を挙げて考えていくことが大変重要でありますので、それを今後期待申し上げまして、私の一般質問を終わります。(拍手)

議長(佐藤長成君) 佐藤敏文君の一般質問が終わりましたので、以上で一般質問を終わります。

                                           

     日程第4 陳情第3号 消費税増税に反対する意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 続きまして日程第4、陳情第3号 消費税増税に反対する意見書案の提出についてを議題といたします。

  お諮りいたします。ただいま議題となっております陳情第3号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、陳情第3号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することに決しました。

                                           

議長(佐藤長成君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  これをもって今定例会3月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

  お諮りいたします。本定例会3月会議は、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会3月会議は、本日をもって休会とすることに決しました。

                                           

議長(佐藤長成君) 休会に当たりまして、ご挨拶を申し上げたいと思います。

  今定例会3月会議は、去る3月4日から開会以来、本日まで18日間にわたって、一般会計、特別会計、合わせて総額823,774万円余りの平成25年度の予算、そして、蔵王病院事業会計4億3,000万円、水道事業会計4億9,000万円、また条例改正など当面する町政の諸案件を、議員の皆さんの終始真剣な審議によりまして、提案された全ての案件を審議、議事を終了することができました。これもひとえに議員各位と町長を初めとする執行機関のご協力によるものと深く感謝を申し上げるものでございます。

  そして、今定例会は、小中学校の卒業式も重なりまして、議員におかれましては、大変多忙な議会となったものと思っております。大変お疲れさまでございました。

  今3月会議は、平成20年度よりスタートをいたしました第四次長期総合計画の後期基本計画に基づいた事業がどう計画をされているのか、また2年を経過した東日本大震災の教訓を安全安心なまちづくりにどう計画されているのか、さらには、震災からの復興がどう計画されているのかなどを主眼に置きまして、議員の皆さんは審査に当たったものと思っております。

  そして、審査に多くの議論を重ね、各会計予算は全員賛成の中で可決をされました。一般会計においては、3項目の意見が付されております。予算審査の過程で附帯意見に載っていない意見もございました。また、一般質問においては、19日から本日にかけて8名の各議員が述べられました。その中で、今任期になりました3名の方、初めてきょう登壇をされた一般質問でもございました。こういった意見なり一般質問などを常に執行機関の皆さんは念頭に置いていただいて、行政の執行に当たられることを強く希望したいと思っております。

  二元代表制のもとに、議会としてその責任を果たすことを再認識し、行政の効率性、公正なサービスの提供のための議論と監視機能強化をして、政策提言が重要であると思っております。そのことが町民から信頼される議会になるものと思っております。

  平成25年度の議会活動が始まります。議員の皆さんには、これから委員会活動あるいは議会の報告会、あるいは研修会等、数多く予定されております。どうぞ健康管理には十分留意されまして、より一層活発な議員活動をされますことを最後にお願い申し上げまして、休会の挨拶とさせていただきます。

                                           

議長(佐藤長成君) 次に、町長から挨拶があります。

町長(村上英人君) 3月議会、この平成25年度の当初予算でありますが、一般会計526,000万円、そして特別会計のご審議、議案どおり承認していただきましたこと、本当に心から感謝と御礼を申し上げる次第であります。本当にありがとうございました。

  そういった中でありますが、指摘事項も3件等々あったわけであります。こういったことも、やはり私たちも真剣に受けとめながら対応しなければいけないなというふうに思っております。

  それとあと、きょうまで2日間にわたっての一般質問でありますが、この一般質問の皆さんの声も真摯に受けとめながら、ただ最後になりました佐藤敏文議員の問題でもありますが、これも学校の統廃合なんていうのは特に政治生命をかけないとやっていけないところが一般的にもありますし、これを自分の任期の中で一つの方向性を見出していきたいなというふうに思っています。

  そんなことをしながら、真摯に一般質問を受けとめながら対応していきたいというふうに思っているところであります。

  いろんなことをお話ししたいところでありますが、きょう、皆さんと一緒に左ききをさせていただけるということでありますので、その場でゆっくりといろんなお話をさせていただきたいというふうに思っています。

  本当に、平成25年度の当初予算を全会一致でお認めいただきましたこと、心から感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

  そして、皆様方に議長にお許しをいただければ、実は、ゆるキャラでありますが、このゆるキャラ「ざおうさま」がきょうテレビでも実はスタジオにきょう朝5時に出かけていったり、あと新聞社に行ったり、あと実は月曜日の日、夕方に上がってきたんですね。ですから一般質問が終わった後に蔵王の役場に新しく出てきたので、せっかくの場ですから、この場で皆さんにご披露したいと思いますが、議長のお許し、議員の皆さんのお許しがあればさせていただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) それでは、今町長から話がありました。

  一旦、この本会議を閉じまして、その後に町長の申し出を受けたいと思います。

                                           

議長(佐藤長成君) それでは、本日はこれをもって散会いたしたいと思います。

  大変お疲れさまでございました。

     午後 3時03分 散 会