平成24年蔵王町議会第2回定例会
平成24年3月6日(火曜日)
出席議員(15名)
1番 佐 藤 敏 文 君 2番 平 間 武 美 君
3番 外 門 清 君 5番 三 沢 茂 君
6番 水 澤 智 孝 君 7番 馬 場 勝 彦 君
8番 高 橋 好 夫 君 9番 村 山 一 夫 君
10番 村 上 一 郎 君 11番 葛 西 清 君
12番 大 沼 昌 昭 君 13番 沢 春 光 君
14番 川 村 仁 君 15番 松 ア 良 一 君
16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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小 熊 久 男 君 |
会計管理者 会計課長 |
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大 沼 芳 国 君 |
総務課長 |
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我 妻 敦 君 |
防災専門監 |
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小 島 一 利 君 |
まちづくり推進課長 |
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齋 藤 俊 一 君 |
町民税務課長 |
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村 上 重 吉 君 |
環境保全専門監 |
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岩 渕 明 君 |
保健福祉課長 |
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山 岸 利 男 君 |
農林観光課長 農委事務局長 |
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佐 藤 雄 司 君 |
建設課長 |
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佐 藤 則 之 君 |
上下水道課長 |
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我 妻 一 君 |
病院事務長 |
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山 家 義 春 君 |
教育委員長 |
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我 妻 千代子 君 |
教育長 |
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佐 藤 茂 廣 君 |
教育総務課長 |
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高 野 正 人 君 |
生涯学習課長 |
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菅 野 和 茂 君 |
代表監査委員 |
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小 原 研 一 君 |
農業委員会長 |
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平 間 博 君 |
選管委員長 |
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丹 野 政 博 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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齋 藤 英 之 君 |
書記 |
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村 上 惠 造 君 |
平成24年3月6日(火曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 仮議席の指定
日程第 2 議長の選挙
日程第 3 副議長の選挙
日程第 4 議席の指定
日程第 5 会議録署名議員の指名
日程第 6 会期の決定
日程第 7 会議日程の決定
日程第 8 常任委員の選任
日程第 9 議会運営委員の選任
日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置
日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙
日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙
日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
日程第14 諸般の報告
日程第15 行政報告
日程第16 町長の施政方針表明
本日の会議に付した事件
日程第 1 仮議席の指定
日程第 2 議長の選挙
日程第 3 副議長の選挙
日程第 4 議席の指定
日程第 5 会議録署名議員の指名
日程第 6 会期の決定
日程第 7 会議日程の決定
日程第 8 常任委員の選任
追加日程第1 議長の常任委員辞任の件
日程第 9 議会運営委員の選任
日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置
日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙
日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙
日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
日程第14 諸般の報告
日程第15 行政報告
日程第16 町長の施政方針表明
午前10時00分 開会
○議会事務局長(齋藤英之君) 皆さん、おはようございます。
事務局長の齋藤でございます。
本定例会は、一般選挙後初めての議会でありますので、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第107条の規定によりまして、出席議員の中で年長の議員が臨時に議長の職務を行うこととなっております。
本日の出席議員中、村山一夫議員が年長でありますので、ご紹介をいたしたいと思います。登壇願います。
〔臨時議長 村山一夫君 議長席に着席〕
○臨時議長(村山一夫君) 皆さん、おはようございます。
年長者ということで仮議長の席に着くというのも、本当に私が議員になって、この年もとったものだなと今つくづく思ってここに座ろうとしているところでございます。
暫時の間、議事を進めさせていただきます。
このたびの選挙において、私ども町民の負託を受け議席を得たのでありますが、初体面の方もおられることと思いますので、ここで議会運営(先例)基準第30項により、住所、氏名、職業程度の簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。
1番の仮議席にお着きの議員から順次自己紹介をお願いいたします。1番佐藤敏文君。
○1番(佐藤敏文君) おはようございます。
蔵王町永野地区より選出されました佐藤敏文でございます。今現在、農業を行っておりますが、これから蔵王町のさらなる発展のために頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
○臨時議長(村山一夫君) 2番平間武美君。
○2番(平間武美君) 平間武美でございます。このたび2期目の改選に当たりまして2期目の当選をさせていただきました。蔵王町まちづくりのために一生懸命頑張っていきたいと思います。職業は、損害保険代理業をやっておりまして、交通事故で困った方あるいは昨年のように地震で困った方々のために一生懸命頑張ってまいりました。それから、所属政党は日本共産党であります。原発のゼロ、それから暮らし応援の町政ということを目指して今後とも頑張っていきたいと思います。皆さん、よろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 3番佐藤長成君。
○3番(佐藤長成君) 皆さん、おはようございます。
円田北境出身の佐藤長成でございます。今回3期目に入ります。私もこれからのまちづくりのために議員各位の皆さんと一生懸命頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 5番三沢 茂君。
○5番(三沢 茂君) おはようございます。
円田東根地区で現在は農業ということで行っております三沢 茂と言います。これまでは、12月までは森林組合に勤務しておりまして、公報にも載せましたが、杉林を駆けめぐっているという生活でございました。今度は視点を変えて、微力ではございますが町の発展に尽くせればということで決意をした次第でございます。よろしくご指導をお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 6番水澤智孝君。
○6番(水澤智孝君) おはようございます。
平沢より選出されました水澤智孝でございます。職業は、保昌寺住職、龍源寺住職を務めております。3期目でございます。皆様、よろしくお願い申し上げます。
○臨時議長(村山一夫君) 7番馬場勝彦君。
○7番(馬場勝彦君) 皆さん、おはようございます。
遠刈田温泉小妻坂に生まれも育ちもそこから離れてないんですが、そちらの方で生活しております馬場勝彦と言います。職業の方は、種苗業及び農林業ということで携わさせていただいております。私も5期目ということでここに上がらせていただいております。周りを見るといつの間にか古い方の議員になってしまったんだなと思っております。新たな気持ちで入っていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 8番高橋好夫君。
○8番(高橋好夫君) 円田地区からの高橋好夫でございます。職業は、有限会社蔵王電子の役員としております。雇用を非常に大事にしております。明るいまちづくりのために一生懸命この4年間頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 10番村上一郎君。
○10番(村上一郎君) おはようございます。
小村崎行政区出身、村上一郎でございます。職業は農業でございます。今回初当選させていただきました。町の発展のために、そして町民の幸せのために少しでも寄与できればと思っておりますので、今後ともご指導、ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
○臨時議長(村山一夫君) 11番松ア良一君。
○11番(松ア良一君) 曲竹南の松ア良一でございます。職業は農業をしております。今回3期目ということで、また新たな思いで頑張ってまいりますので、皆様、どうぞよろしくお願いします。
○臨時議長(村山一夫君) 12番大沼昌昭君。
○12番(大沼昌昭君) 今回2期目となりました大沼昌昭でございます。遠刈田地区から選出されました。職業は理容業ということでいつも散髪をしておりますが、今回は2期目としてきちんとした形で初心を忘れないように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
○臨時議長(村山一夫君) 13番沢春光君。
○13番(沢春光君) おはようございます。
北境区から初めて出ました、私、沢春光と申します。私のモットーは、情熱、皆様の声に誠実に耳を傾け、フットワークで頑張りたいと思います。職業は、12月いっぱいで元会社員ということで、町のために新しい明かりをともしたいなと今準備中でございます。今後ともひとつよろしくお願い申し上げます。
○臨時議長(村山一夫君) 14番川村 仁君。
○14番(川村 仁君) おはようございます。
宮地区は宮司地区より2期目ということで選出されました。本日3月6日ということで、実は私の結婚記念日でいい日になったのかなと思っております。また、実はきのうが私の兄貴分でありました、大先輩でありました丹野正春さん、1周忌ということでございまして、正春さん、そして鈴木設雄さんの宮の思いというものをしっかりとかみしめまして、胸に刻んで宮の思いを町民に伝えていかなくてはいけないのかなと思っております。
職業は、蔵王山の恩恵を受けまして黒土販売業ということをやっておりまして、今福島、岩手のほうまで幅広くやっております。今後本業であります議員活動の4年間、頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 15番葛西 清君。
○15番(葛西 清君) おはようございます。
遠刈田七日原出身の葛西でございます。初めて議員に選ばれたわけですが、一生懸命努力して頑張っていくつもりでございますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。
○臨時議長(村山一夫君) 16番外門 清君。
○16番(外門 清君) 皆さん、おはようございます。
遠刈田温泉の小妻坂、外門 清でございます。私は、新しいまちづくり、また豊かなまちづくり、そして安心安全なまちづくりをこの4年間で目指していきたいと思いますので、皆さんのご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
職業は石材業ですけれども、主に墓石屋ですので、ひとつよろしくお願いいたします。
○臨時議長(村山一夫君) 私は、曲竹北行政区でございます。6期目を迎えたところでございます。やはりこのまちづくり、その町をよくする、そういうものに対して私たち議会としてどう取り組まなければならないか。やはり1人でやれるものではございませんから、議会は議会としての議論をし合って、そして執行者と切磋琢磨する、そういうような議会にしていきたいものだなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上で自己紹介を終わります。
これより本日をもって招集されました平成24年蔵王町議会第2回定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
ただいま出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○臨時議長(村山一夫君) 日程第1、仮議席の指定を行います。
仮議席は、議会運営(先例)基準第10項により、ただいまご着席の議席を指定いたします。
○臨時議長(村山一夫君) 日程第2、議長の選挙を行います。
議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。
これより届け出のあった2名の議長立候補者の所信表明演説を行います。
演説順は、議会運営(先例)基準第54項により、あらかじめ抽選により決定しております。
ここで、私が議長に立候補しておりますので、臨時議長の職を次の年長者であります大沼昌昭議員と交代いたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○臨時議長(村山一夫君) ご異議がありませんので、臨時議長を交代いたします。
〔臨時議長 大沼昌昭君 議長席に着席〕
○臨時議長(大沼昌昭君) それでは、次期年長者ということで、臨時議長を務めさせていただきたいと思います。皆さん、よろしくお願い申し上げます。
それでは、議事を進めたいと思います。
最初に、仮議席9番村山一夫君の議長立候補の所信表明演説を行います。村山一夫君、登壇願います。
〔9番 村山一夫君 登壇〕
○9番(村山一夫君) 立候補に対しての所信を述べさせていただきます。
私が立候補する、選挙管理委員会の公報紙でも述べたように、当たり前の議会を当たり前にやるというようなことで、ただいまも議長に立候補したところでございます。この議会というものは、本当に自分たちの議会、そういうものに対して現在の中で議会議員が議論もしないで執行者と質問だけで終わると。こういうような議会であってはならないものだなと思うものであります。本当に議会というものは議員同士が話し合い、そして結論を出す。そして、執行者にそれを対峙する。これが議会、それが一番だと思っております。議会の中では、やはり忙しくなった、暇になった、そういうことではなく、本当にこの議会の中で議論をし合う時間をつくるということでもありましょうし、自治法の中でもやはりこの議会、執行者が常に参加することなく、議会が議会の中で議論をし合う、その時間をするために常に執行者をこの議会に、このようにひな壇に飾っておく。そういう議会をしなくてもよろしいというように地方自治法上の中でもうたっておりますが、そういう議会になっているのか。常にこのように皆さん方が、執行者方が皆いなければできないような議会、こういうような議会になっていることではできないのではないかなと思うものであります。
そしてまた、この通年議会にしたからどうこうというわけではございませんが、通年議会にしたから、機敏に機動的に動けると。そういうふうな方もおりましょうが、これは私はそれでは違うと思っております。この通年議会にしなくとも、議長権限でいろんな調査だのそういう人員派遣は常日ごろからできるんだということを本当に忘れてはいないのかなと思っておるところでございます。議会が通年議会にしたから忙しくなったんではありません。自治法上、常日ごろから議員派遣ができるというようなことでもあります。そういうことからいけば、何もこの通年議会でなくてもできると。そういうこともございます。
そしてまた、この通年議会やったからこの招集が自分たちの予定が立たない。こんなばかなことがどこにあるんでしょうか。議長招集請求権もあります。そして、議員にも議会請求権があります。招集請求権と。そういうものを使わなくて自分たちが町長から議会を開催しなければ議員たちは何もできない。それでは、町をよくする、そういうことに対しても本当に自分たちが議会として、合議機関としてなってる中で、合議機関という役目がしてないのではないかと私は思うわけでございます。本当に議会を理解していただければ、本当に議会としては何をしなければならないのかということであります。確かに招集権は議会が、議長、そして議員たちが議会招集すれば、町長としては20日以内にしなければいけないという自治法上あります。そういう20日以内に開く、それは確かに20日以内に開くでしょう。それに対して、一般の議会のときは町長は3日に、告示をした日から3日以内ですから、実質2日間で議会を開けるというようなことでもあります。ですから、通年議会にしたから早くなったというんではございません。通年議会にしてわざわざ1週間以内に、新人の方々も読んでいただけたかとは思いますが、通年議会にして1週間以内に議会を開くと。わざわざ町長が3日以内に議会を開くということでもありますが、私としては、通年議会にしたからこそ1週間以内にして、議案に対して議員が勉強し合って、そして議会に臨むものと。そういうものからいって、1週間をとったその中で議員の方々もみんな賛成したんだと思います。ですから、本当からいけば、議会が通年議会にしたから長くなった。そういう話は、私としては当てはまらないのかなと、うわさによるとそういう話もあるんだそうですが、そうではない。中身をよく精査して見なければそうなのかなと思いますが、私とすればそういうことでもあります。
そういうことからいって、私としての議会改革はとめるわけにはいかないのではないかなと思っているところでございます。本当に町長、執行者側と切磋琢磨するということはどうすることかと。そういうものもやはり議員の方々、私も含めてですが、どのように考えればいいのかと。そういうものもきちっと考えて、そして議会の中で、何度も言いますが、議論し合わなければいい結論もできないのかなと。本当に当たり前の議会をやっていない。本当に皆さん方が条例をつくったことがありますか。本当にこの3期間、条例一つも出ておりません。前の議会でありますと、条例もつくった。そういう議会、やはり執行者任せのことをやったわけではございません。やはり自分たちが自分たちでこの条例もつくっております。そういうふうに条例もつくった。そして、改革の一部もやった。そういうようなことになって初めて議会なのかなと思っております。
政策提言、そういうものに対しても議員の皆様方が自分個人ではありません。皆様方と考えたあげく、そしてそれを出し合い、よりよいような提言をしていかなければならない。一般質問というのは、私から言わせてもらうと、議員個人であります。本当から言えば、議員同士で一般質問に対しても執行者側がこの質問に対していろんなふうに検討すると同じように、議員の人たちも自分たちの中でそれを、おれはこういう質問するというようなものに対しても検討し合い、その検討し合ってやはり執行者側に対してこういうことを議会としてもこういう話になったんだと言われるような議会に、私は一般質問もしていきたいものだと思っております。やはり一般質問は自分の質問。ですから、本当に農業をどうする、観光をどうする。それは個人的な意見であり、執行者と対峙するそういうものではないかと思っております。そういうものに対しても私たちは附属機関なるものもつくって、執行者側に、審議委員会、そして今見ていただいておりますとわかるように、この徴収指導員、そして農業指導員、そういうものもおります。それが議会にありますか。議会にそういうことも求めていないのではないかと思っております。そういうことをつくることによって、自分たちが議会の中でわからないことはこの人に聞いて指導してもらう。そういうこともさっぱりといいますか、この言葉的にはちょっとあれですが、全然してない。そういうものに対しても皆さん方と、これからはそういうものにも取り組まなくてならない、そう思っておるところでございます。
やはり議会というものがどうしていかなければならない。その議会とは何だと。私はそういうふうなことを皆さんにお聞きしたいと、そういう思いであります。議会というものが議会議員らしく、何をやる、何をやると個人的なものではございません。議会として何をやるか。そういうこの議事堂の中で個人的な話ではないのではないかなと思っております。本当によりよいまちづくりするためにも、議員の皆様方とともに、皆様と一緒に話し合い、それが合議機関であります。そういうことをしなければ、よりよいまちづくり、体裁だけの町ではできないのではないか。そういうことを皆様にお願いを申し上げながら、終わりだそうでございますから、これで私の所信表明を終わりにさせていただきます。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。
○臨時議長(大沼昌昭君) 次に、仮議席3番佐藤長成君の議長立候補の所信表明演説を行います。
〔3番 佐藤長成君 登壇〕
○3番(佐藤長成君) このたびの議員改選後の議員構成に当たりまして、議長に立候補いたしました佐藤長成でございます。私は、議員経験も浅く、また浅学非才でありまして、その器でないことは自分が一番承知いたしております。今回の議長選に当たりまして、将来のまちづくりのために一生懸命働きたいというそういう一心で議長選に立候補をさせていただきました。議長選に当たりましては、私の所信の一端を述べさせていただきます。
さて、最近の社会経済情勢を見ますと、国際化、情報化の進展、さらには技術の高度化といった潮流の中で、経済はソフト化、サービス化が進み、産業界においても新たな時代に即応した構造調整が進められている現状であります。
このような中、現在、蔵王町の町政を取り巻く環境は、少子高齢化社会への対応はもとより、まちづくりの基盤となる農業や観光、商工業の振興など地域経済の活性化あるいは財政改革は避けては通れないことと思っております。このような状況のもと、蔵王町議会といたしましても、町民の福祉向上と町民生活の安定と住みよい環境づくりに取り組まなければならないと考えております。そこで、私は、議長にさせていただいたときには、次の三つの事柄を基本に取り組みたいと思っております。
第1点目は、財政運営についてであります。
議員の皆様もおわかりのとおり、財政面においては自主財源が減少し、財政力指数が年々減少傾向にあります。国からの交付金も将来的に交付される保証も何もありませんし、将来の財政状況はどうなるのか懸念されるところでございます。健全な財政運営は、収支の均衡を保持しながら、経済変動や町民の多様な要望に対応し得る弾力性を持つものでなければならないと監査意見書の中でもうたわれております。多様化する町民のニーズに的確にこたえ、将来のまちづくりを考えれば、自主財源をどのように維持、確保していくか。特定財源である補助、起債の仕組み等を十分理解しながら議会としての使命である批判、監視の目を養い、蔵王町をどう振興発展させるか執行部とともに真剣に考え、政策立案能力向上を図り、執行部に対し提言をしていかなければならないと思っております。
さらに、行政の取り組みについては、厳しい環境のもとにある財務の健全化と行政の効率性、公正なサービス提供のため、議会としての監視機能の強化が重要であると思います。そして、議会議員のパワーアップに努めることによって、議会に対する信頼が高まり、そのことが蔵王町の進展、町民の生活向上に寄与することになると信じております。
第2点目は、議会改革の推進であります。
議会改革については、今まで4年間取り組んできたもので当然進めるべきと考えております。分権型社会の進展により、地方議会の役割と責任が重くなってきております。特にこの4年間は、議会改革の名のもとに議会基本条例の制定や通年議会の実施、議会報告会の開催、議会の公開など議会活性化に向けた大きな前進でありました。私も一議員として参画をさせていただきました。今後は、できた骨子をいかに具体的に中身が濃い活動を実現していくか。そして、そのことが町民の皆さんから信頼していただくことができるのか、極めて重要であると思います。その意味では、町民の皆さんが議会をどう見ているのか、何を期待しているのか、その実態把握に努めながら改革は住民と議会との共同作業であることを基本に据えて、自由闊達な討論と合意形成があることによって議会活性化に結びつけていくものと思っております。議会改革は、一人一人の議員が十分理解し、また町民の方々も理解し、町民の声をしっかりと取り入れ、町民のための議会改革につなげていかなければならないと思っております。
そのほか、活性化に向けた取り組みには、議会としての積極的な各種の調査研究、研修事業を推進し、議会の活性化に努める所存であります。
また、我々議員の襟を正すためにも、倫理条例等を制定し、町民から本当に信頼される議会活動に努力する所存であります。
第3点目は、復旧、復興であります。
東日本大震災の発生から間もなく1年を迎えます。我が町でも甚大な被害を受けて今復旧工事が急ピッチで進められておりますが、今後復興に向けた取り組みが必要です。被災された町民の皆様は自助努力し、また地域の協働の力で復旧、復興に向けてきたところでございます。自助努力でできないこと、協働の力でできないことを行政の力で実現していくと、第四次総合長期計画の中でも語られております。
例えば、観光と農業を見ますと、震災に伴って発生した放射能の問題と遠刈田温泉を中心とした観光地への集客減少の件、畜産関係では、刈り取った牧草がいまだに家畜に与えられなく畜産経営に大きな影響を受けております。また、安全で安心な食料の生産地としてどう消費者に安全性をアピールしていくのか。蔵王町の産業は、観光と農業が基幹産業でありますので、観光と農業の振興が蔵王町の発展につながるものと私は信じております。議会も議会としての機能を生かし、震災後の復興計画が今後のよりよいまちづくりにつながるよう努力する所存でございます。
私は、このことを念頭に置きまして、二元代表制の議会として機能発揮の先頭に立って働きたい。その一心で議長に立候補をいたしました。
最後になりますが、町民の皆様が幾多の試練を得て今日の蔵王町を築かれた先人の偉業に思いを馳せながら、将来のまちづくりの決意を新たにする一人でもあります。
以上、議長選に当たりまして、私の所信の一端を述べさせていただきました。どうか議員各位のご賛同を賜りますよう切にお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。ありがとうございました。
○臨時議長(大沼昌昭君) 以上で所信表明演説を終了します。
続いて、投票を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○臨時議長(大沼昌昭君) ただいまの出席議員数は15名であります。
次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に仮議席1番佐藤敏文君、仮議席2番平間武美君を指名いたします。
次に、投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の案分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。
〔投票用紙配付〕
○臨時議長(大沼昌昭君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。ないですか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。
投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕
○臨時議長(大沼昌昭君) 異状なしと認めます。
これより投票を行います。職員の点呼に応じて順次投票を願います。点呼を命じます。
〔点呼、投票〕
○臨時議長(大沼昌昭君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
仮議席1番佐藤敏文君、仮議席2番平間武美君、開票の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
○臨時議長(大沼昌昭君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 15票
うち有効投票 15票
無効投票 0票
有効投票中
佐藤長成君 9票
村山一夫君 6票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は3.75票であります。
よって、佐藤長成君が議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○臨時議長(大沼昌昭君) ただいま議長に当選されました佐藤長成君が議場におられますので、蔵王町議会会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。
議長に当選されました佐藤長成君を紹介いたします。
〔議長 佐藤長成君 登壇〕
○議長(佐藤長成君) 一言議長就任に当たりましてごあいさつを申し上げます。
このたびの議員改選後の議会構成に当たりまして、不肖私が議長選挙においてご支持を得て議長席に着かせていただきましたことは、私自身にとりまして限りのない光栄と存じますとともに、その責任の重さをひしひしと感じております。
議会運営につきましては、議会運営委員会の意見を尊重しながら、議会が円満に運営されますよう誠心誠意努力する所存でございます。
議員各位におかれましては、今後より一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、多様化する町民のニーズにこたえるよう、執行機関と議会が一体となって本町の発展と町民の福祉の向上を目指してこの職責を全うする覚悟でございますので、重ねて皆様のご支援、ご協力をお願いを申し上げまして、就任についてのごあいさつにかえさせていただきます。大変ありがとうございました。(拍手)
○臨時議長(大沼昌昭君) 以上をもちまして、臨時議長の職務は終了いたしました。ご協力まことにありがとうございました。
次に、議長を交代いたします。佐藤長成議長、議長席にお着き願います。
〔臨時議長退席〕
〔議長議長席に着席〕
○議長(佐藤長成君) 議長を交代いたしました。
これからの議事は、既に配付してある議事日程に従って進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第3、副議長の選挙を行います。
副議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。
これより届け出のあった2名の副議長候補者の所信表明演説を行います。
演説順序は、議会運営(先例)基準第54項により、あらかじめ抽選により決定しております。
最初に、仮議席11番松ア良一君の副議長立候補の所信表明演説を行います。松ア良一君、登壇願います。
〔11番 松ア良一君 登壇〕
○11番(松ア良一君) このたび副議長選に当たりまして、浅学非才を省みずここに副議長選に立候補の決意をさせていただきました。
さて、昨今の社会情勢の変化に対応するためにも、何のために、だれのための視点を大切に、そして生活者の目線で町民福祉の向上、施策の発展並びに町政の発展に尽くしたい、このように考えてございます。
また、町民の皆様に身近で信頼される町議会という、各議員の共通目標に処し、議員の資質向上と情報共有を行いながら、その目標達成に向かって議長を補佐し、議会の円滑並びに公平な運営に努めてまいりますので、どうか先輩、同僚議員の皆様のご支持を賜りますようお願い申し上げます。ありがとうございました。
○議長(佐藤長成君) 次に、仮議席7番馬場勝彦君の副議長立候補の所信表明演説を行います。登壇願います。
〔7番 馬場勝彦君 登壇〕
○7番(馬場勝彦君) このたびの副議長選に当たりまして、若輩者でございますが立候補させていただきました馬場勝彦でございます。
先ほど議長選のときに両候補者が訴えたように、ただいま私たちを取り巻いている議会というものは大変厳しい時代に入ってきていると私は認識をしております。さまざまな面を見ても、経済、それから国の動き、県の動き、そして震災の後これからどうするか。また、平成8年に国が示しました地方分権一括法、それ以来、平成の合併という形で市町村の数は年々減っております。それに伴い、議員の定数も減り、減少しております。そんな中で、議会運営というのは大変厳しい時代に入ってきております。改選前の4年間、私たちは議会改革を進めてまいりました。3本の柱は皆様ご存じのとおりだと思います。それが年々全国に広がり、多くの自治体が議会は今後どうしよう、どうすべきか。やはり住民とともに歩きながら、また新たな形で議会が負う責任、責務、住民から負託されたもの、そのものを一つ一つを我々はもう一度見直さなければなりません。私は、平成8年から議会議員をさせていただき、その間4名の副議長の仕事、働きぶりを見させていただき学ばせていただきました。しかし、今議員定数が減らされている中で、今まで副議長のあり方というものでは、私はもういけない時代に入ったのではないかと思っております。やはり単に議長を補佐する副議長では、議会運営は成り立っていかないのではないかと。やはり議員間、当然パイプ役、調整役、それは当たり前に担わなければなりません。それプラス、副議長がどうしたい、その職として何をやらなければならないのかというのを議員間の中で意見を出し合いながら進めていくことが大切であり、また先導として、先ほど私たちが選んだ議長とともにこの蔵王町議会を進めることになるのではないかと、私はそういう思いを持って立候補させていただきました。
今まで15年間にわたりいろんな常任委員長をさせていただき、議会運営においては自分なりに勉強をしてまいりました。また、大先輩方から厳しい教えも受け継いでおりますので、その経験を踏まえさせていただき、皆様とともに町民に認められる、そして蔵王町にこの議会ありという形の中を目標と思って邁進させていただきたいと思いますので、先輩、同僚議員のご支持をお願いをいたしまして、所信表明のあいさつとさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で所信表明演説を終了します。
続いて、投票を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(佐藤長成君) ただいまの出席議員は15名であります。
次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に仮議席1番佐藤敏文君、仮議席2番平間武美君を指名いたします。
投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
なお、議会における選挙には、公職選挙法第68条の2の案分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(佐藤長成君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。
投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕
○議長(佐藤長成君) 異状なしと認めます。
これより投票を行います。職員の点呼に応じ順次投票を願います。点呼を命じます。
〔点呼、投票〕
○議長(佐藤長成君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
仮議席1番佐藤敏文君、仮議席2番平間武美君、開票の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
○議長(佐藤長成君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 15票
うち有効投票 15票
無効投票 0票
有効投票中
松ア良一君 8票
馬場勝彦君 7票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は3.75票であります。
よって、松ア良一君が副議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(佐藤長成君) ただいま副議長に当選されました松ア良一君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。
副議長に当選されました松ア良一君をご紹介いたします。登壇願います。
〔副議長 松ア良一君 登壇〕
○副議長(松ア良一君) ただいまは、議員の皆様のご支持をいただいて副議長の要職に就任させていただくことになりました松ア良一でございます。住みよい豊かな蔵王町のまちづくりに誠心誠意職責を果たしてまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
議長が所信表明で示されました町長の町政執行に対する議会のあるべき姿勢並びに議会運営に対する考え方や議会改革の方向性については同一であり賛同する立場でございます。議長のよき相談相手となれるように精進してまいりますので、また議会の存在感を高めるように努めてまいりますので、何とぞ議員の皆様のご指導とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(佐藤長成君) 以上をもちまして、副議長の選挙を終了いたしました。
暫時休憩いたします。
午前11時12分 休憩
午前11時30分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第4、議席の指定を行います。
議席は、蔵王町議会会議規則第3条第1項の規定により、議長が定めることになっておりますので、ただいまの着席のとおり指定いたしますが、議会運営(先例)基準第12項により、議長は16番、副議長は15番とすることになっておりますので、16番に着席の方は3番に、15番に着席の方は11番に指定いたしますので、移動願います。
暫時休憩いたします。
午前11時31分 休憩
午前11時32分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第5、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、1番佐藤敏文君、2番平間武美君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第6、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。今定例会の会期は、お手元に配付の会期日程案のとおり、通年議会実施要綱第2条第2項の規定により、本日から12月28日(金)までの298日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、平成24年蔵王町議会第2回定例会の会期は、本日から12月28日(金)までの298日間と決定いたしました。
○議長(佐藤長成君) 日程第7、会議日程の決定を議題といたします。
本第2回定例会の日程につきましては、議案等の審議の関係上、本日から28日までの23日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、本第2回定例会は、本日から28日までの23日間とすることに決定しました。
なお、会議日程、議事日程内容については、本日午後に開催される議会運営委員会で決定した後、会議日程表によりお知らせいたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第8、常任委員の選任を行います。
常任委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。
暫時休憩いたします。
午前11時35分 休憩
午前11時36分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。
総務経済常任委員には、川村 仁君、高橋好夫君、平間武美君、松ア良一君、村山一夫君、村上一郎君、三沢 茂君、佐藤長成、以上8名。
教育民生常任委員には、大沼昌昭君、外門 清君、馬場勝彦君、水澤智孝君、葛西 清君、佐藤敏文君、沢春光君の以上7名でございます。
広報広聴常任委員には、委員会条例第7条第5項の規定により、議長を除く議員全員の14名で、お手元に印刷配付のとおり指名したいと思います。
ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、それぞれの常任委員に選任することに決定いたしました。
お諮りいたします。議会運営(先例)基準第104項の規定により、議長の私は常任委員会を辞任したいと思います。この際、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1とし、日程の順序を変更し直ちに議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1とし、日程の順序を変更し直ちに議題とすることに決しました。
○議長(佐藤長成君) 追加日程第1、議長の常任委員辞任の件を議題といたします。
一身上に関する事件でありますので、地方自治法第117条の規定により、除斥に該当しますので、副議長と交代いたします。議長を交代いたします。
〔議長除斥〕〔副議長議長席に着席〕
○副議長(松ア良一君) それでは、議長を交代いたします。
引き続き議事を進めます。
お諮りいたします。議長の常任委員の辞任を許可することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(松ア良一君) 異議なしの声があります。ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員の辞任の件は、許可することに決定いたしました。
議長と交代いたします。
〔議長入場・議長席に着席〕
○議長(佐藤長成君) 議長を交代いたします。
引き続き議事を進めます。
この際、常任委員の選任に伴いまして、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに各常任委員会を招集いたします。
最初に、本会議場で広報広聴常任委員会の委員長、副委員長の互選を行います。常任委員会は、年長委員が臨時委員長となり、委員長互選をし、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。それが終わりましたら、総務経済、教育民生の各常任委員会を招集いたします。
会議の場所は、総務経済常任委員会が議会応接室、教育民生常任委員会が第4委員会室といたします。各常任委員会とも年長委員が臨時委員長となり、委員長互選をし、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。なお、正副委員長の互選とあわせまして、議会運営委員3名、後ほど設置を予定しております議会広報編集特別委員会の委員3名の推薦についてもご協議の上、あわせて報告くださるようお願いいたします。
暫時休憩いたします。
これからは、議会に関する議事でありますので、執行部の方々は退席願います。
予鈴により招集しますから、日程第14、諸般の報告から再度会議に入っていただきます。
それまで暫時休憩願います。
結果につきましては、後ほどお知らせいたします。
午前11時42分 休憩
午後 1時15分 再開
○議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいま各常任委員会において、委員長、副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。
総務経済常任委員長には川村 仁君、副委員長には三沢 茂君、教育民生常任委員長には水澤智孝君、副委員長には外門 清君、広報広聴常任委員長には大沼昌昭君、副委員長には平間武美君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第9、議会運営委員の選任を行います。
議会運営委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)第144条の規定により、常任委員会から推薦された者となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方を指名したいと思います。
暫時休憩します。
午後1時16分 休憩
午後1時17分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
それでは、総務経済常任委員会から川村 仁君、松ア良一君、村山一夫君、教育民生常任委員会から水澤智孝君、大沼昌昭君、馬場勝彦君。ただいま申し上げたとおり指名することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、議会運営委員に選任することに決定いたしました。
この際、委員の選任に伴い、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに議会運営委員会を招集いたします。会議の場所は、議会応接室といたします。
暫時休憩いたします。
午後1時18分 休憩
午後1時27分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいま議会運営委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので報告申し上げます。
委員長に馬場勝彦君、副委員長に松ア良一君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第10、蔵王町議会広報編集特別委員会の設置を議題といたします。
お諮りいたします。蔵王町議会広報発行に関する規定第7条及び第8条の規定により、議会広報の編集、発行及び調査研究の調査について、委員6名をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまで休会中の継続調査とすることにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、6人の委員をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまでの休会中の継続調査とすることに決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置されました蔵王町議会広報編集特別委員会の委員の選任については、蔵王町議会委員会条例第7条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)基準第145号の規定により、常任委員会から推薦された者となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方を指名したいと思います。
暫時休憩します。
午後1時29分 休憩
午後1時30分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
それでは、報告します。
平間武美君、三沢 茂君、村上一郎君、佐藤敏文君、沢春光君、葛西 清君、以上6名を委員に指名したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名した6名の方を蔵王町議会広報編集特別委員会の委員に選任することに決しました。
この際、委員の選任に伴い委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により直ちに特別委員会を招集いたします。会議の場所は、第4委員会室といたします。
暫時休憩いたします。
午後1時31分 休憩
午後1時40分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいま広報編集特別委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。
委員長に平間武美君、副委員長に三沢 茂君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第11、仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙を行います。
選挙に先立ちまして、暫時休憩といたします。
午後1時41分 休憩
午後1時50分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
それでは、選任の方法は、どのような方法で行いますか、お諮りいたします。6番水澤智孝君。
○6番(水澤智孝君) 指名推選によってお願いいたします。(「賛成」の声あり)
○議長(佐藤長成君) ただいま水澤智孝議員から、指名推選の動議が提出され、所定の賛成の方がありますので、動議は成立いたしました。
お諮りいたします。
本動議のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、指名推選の動議は可決されました。
指名推選を求めます。6番水澤智孝君。
○6番(水澤智孝君) 仙南地域広域行政事務組合議会の議会議員には、馬場勝彦議員を推選いたします。
○議長(佐藤長成君) ただいま6番水澤智孝議員より、馬場勝彦議員を指名推選ありました。ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。それでは、仙南地域広域行政事務組合の議員は、馬場勝彦君に決定いたしました。
それでは、馬場勝彦君のごあいさつをお願いいたします。
○7番(馬場勝彦君) ただいま指名推選ということで、仙南地域広域行政事務組合の方に送っていただきまして、まず御礼を申し上げたいと思います。
正直申しまして、多くの議員が経験していただければいいところかなと思っております。私も1期やらせていただきまして、その間に、あちらの方でも議会改革ということで、正式な事務局がなかったんです。それを4年間1期の中で仙南広域のほうにも事務局設置という形で、今事務局を設置させていただいて、広域事務組合の議会のほうも前とは全然流れが変わってきておりますので、皆様方のご期待にこたえるよう再度精いっぱい頑張ってまいりたいと思いますので、今後ともご支援のほうよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第12、白石市外二町組合議会議員の選挙を行います。
選挙の方法は、どのような方法で行いますか、お諮りします。14番川村 仁君。
○14番(川村 仁君) 立候補制でお願いいたします。(「賛成」の声あり)
○議長(佐藤長成君) それでは、ただいま14番川村 仁君から、立候補制の動議が提出されまして、所定の賛成がございましたので動議は成立いたしました。
お諮りします。
本動議のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、立候補制の動議は可決されました。
それでは、立候補の方を求めます。
〔12番 大沼昌昭君及び3番 外門 清君 挙手〕
○議長(佐藤長成君) 最初に手を挙げた方、12番大沼昌昭君。
それでは、先ほどお話ししましたとおり、議長、副議長は10分間の所信ということありましたので、今回は5分以内での演壇での所信表明をお願いしたいと思います。
最初に、立候補者、12番大沼昌昭君。
〔12番 大沼昌昭君 登壇〕
○12番(大沼昌昭君) それでは、立候補の所信表明をやらせていただきたいと思います。
白石市外二町組合議会議員の選挙に対して立候補いたします。
私は、なぜ立候補するかというふうに思いますと、実は暫時の間ですけれども、この組合の議員として行ってまいりました。そんな中で、今回は監査というふうな形になりまして、監査をいたしてまいりました。その監査の中で、監査意見としてきちんとした形で地域医療の連携をとらなければいけないということと、それから情報管理士を雇用しまして、きちんとした形でレセプトなり、それからきちんとした形で国民健康保険組合のほうに請求ができるようにと。そのようにするんであれば、きちっとした事務の手続きも、諸般の手続きもスムーズに済むので経費の削減になるからそうしてくださいというふうなことで、2点の意見を述べてまいりました。
そんな中で、私の方としてもまだきちんとした形でこの白石市外二町組合に対しての意見もまだ通しておりませんので、ぜひ私を支持していただきまして、また二町組合の議員に送っていただければ幸いかと思います。先輩、それから同僚議員の賛同をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 続きまして、3番外門 清君登壇願います。
〔3番 外門 清君 登壇〕
○3番(外門 清君) 立候補いたしました外門 清でございます。
一市二町組合、病院の再生に向け徹底的なメスを入れていきたいと思っております。経営に対しての無駄、むらをなくすよう一生懸命頑張っていきますので、皆さんのご賛同のほどよろしくお願い申し上げます。以上です。
○議長(佐藤長成君) それでは、これより選挙を行います。
選挙の方法は、議会運営(先例)基準第55号の規定により、投票により行います。
議場を閉鎖します。
〔議場閉鎖〕
○議長(佐藤長成君) ただいまの出席議員数は15名であります。
次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に1番佐藤敏文君、2番平間武美君を指名いたします。
投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の案分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票については、無効投票といたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(佐藤長成君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。
投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕
○議長(佐藤長成君) 異状なしと認めます。
これより投票を行います。職員の点呼に応じ順次投票を願います。点呼を命じます。
〔点呼、投票〕
○議長(佐藤長成君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
1番佐藤敏文君、2番平間武美君、開票の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
○議長(佐藤長成君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 15票
うち有効投票 15票
無効投票 0票
有効投票中
外門 清君 9票
大沼昌昭君 6票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は3.75票です。
よって、外門 清君が白石市外二町組合議会議員に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(佐藤長成君) ただいま白石市外二町組合議会議員に当選されました外門 清君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。
白石市外二町組合議会議員に当選されました外門 清君をご紹介いたします。
○3番(外門 清君) 選任、皆さん、ありがとうございました。終始ぶれることなく一生懸命頑張ってまいりますので、皆さんのご協力のほどよろしくお願い申し上げます。以上です。ありがとうございました。(拍手)
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第13、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。
この件につきましては、どのような方法で選任しますか、お諮りいたします。6番水澤智孝君。
○6番(水澤智孝君) 指名推選にてお願いをいたします。(「賛成」の声あり)
○議長(佐藤長成君) ただいま水澤智孝君から指名推選の旨動議が出されましたが、所定の賛成がありますので、動議は成立いたしました。
お諮りします。
本動議のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、指名推選の動議は可決されました。
それでは、指名推選をお願いいたします。6番水澤智孝君。
○6番(水澤智孝君) 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員には、平間武美議員を推選いたします。
○議長(佐藤長成君) ただいま6番水澤智孝議員から、指名推選として2番平間武美君の指名推選がございました。ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) 異議なしと認めます。よって、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員には、2番平間武美君に決定いたしました。
それでは、平間武美君のごあいさつをお願いいたします。
○2番(平間武美君) 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当たりまして、私平間武美を指名推選していただきまして、承認いただきましてありがとうございます。
蔵王町もご多分に漏れず、65歳以上の高齢者が29%という率を占めております。そして、75歳以上の後期高齢者、この方々たちも年々増えております。この中において、医療費の問題、後期高齢者、どのようにこの医療問題を扱っていくのかと、大変な重要な問題だと思います。蔵王町議会を代表いたしまして、広域連合に議員として頑張ってまいりますので、皆さん、ひとつご支援、ご協力よろしくお願いいたしたいと思います。(拍手)
○議長(佐藤長成君) 以上で宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選任を終わります。
暫時休憩いたします。
午後2時11分 休憩
午後2時20分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
日程により議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第14、諸般の報告をいたします。
今、第2回定例会に町長から議案第3号から議案第29号までの27件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。
次に、代表監査委員より、平成23年12月、平成24年1月分の例月出納検査の結果について報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、総務経済常任委員会、教育民生常任委員会、広報広聴常任委員会、議会広報特別委員会、議会運営委員会の議員の構成について、法令等に基づき議会運営または同意により選任されました議員について、印刷配付のとおりであります。
次に、松ア良一君から、宮城県後期高齢者医療広域連合議会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、全国町村議会議長会長及び宮城県町村議会議長会長、仙南地方町村議会議長会長より自治功労賞として、お手元に配付のとおり表彰されましたのでご報告いたします。
次に、2月15日に、お手元に配付のとおり議員を派遣したので報告いたします。
次に、定例会に説明員として出席を求めた者の職、氏名について、一覧表として印刷の上、お手元に配付のとおりであります。
次に、町長から招集のあいさつがあります。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長(村上英人君) 3月に入りまして、三寒四温と申しますか、急に大雪になったり、また晴天になったりと、そういう春が一日一日間近に近づいてきたきょうこのごろであります。早く平地の雪が解け進みまして、そして春の訪れを待ち望むこのごろであります。
本日、平成24年第2回の定例会の招集、議員皆様方にご多忙のところご出席を賜りまして御礼申し上げる次第であります。
まず初めに、議員の方々には、去る2月26日に執行されました蔵王町議会議員選挙で町民の衆望を担われ当選の栄に浴されましたことに対し、お喜びとお祝いを申し上げる次第であります。
ただいまは、議長選挙並びに副議長の選挙が行われまして、議長に佐藤長成さん、副議長に松ア良一さんが就任されましたことに対しまして、心からお祝いを申し上げる次第であります。
さて、東日本大震災から1年を迎え、犠牲者の霊を慰めるため、3月の11日でありますが、午後2時46分に、町内一斉サイレンを鳴らして黙祷を行うことにしております。復旧は順次進み、災害に強いまちづくりを目指し、決意を新たにしているところであります。今後震災復興を含め、地方財政は厳しい状況がさらに予想されますが、行政各般にわたり町民のご理解、ご協力を賜りながら町政を進めなければならず、議員皆様と切磋琢磨し、発展に向けて努力をしてまいりたいと思っております。
さて、今定例会で審議をお願いする件は、議案第3号から29号まで、当初予算8件、条例規約改正11件、補正予算8件の計27件であります。どうか慎重審議を賜りまして、原案どおり認定、可決決定くださいますようよろしくお願いを申しましてあいさつにかえさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 次に、ここで議会運営(先例)基準第32項により、説明員の自己紹介をしていただきたいと思います。町長から順次、職、氏名程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。
○町長(村上英人君) 町長をさせていただいております村上英人であります。今8年目を迎えておりまして、私も皆さんと一緒に同じ年になりますが、私の場合は秋でありますが、改選期を迎えようとしております。ひとつ町民のためにしっかりと皆様と残り期間を頑張っていきますことを申し上げ、あいさつにかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○副町長(小熊久男君) 副町長の小熊久男でございます。よろしくお願いいたします。
○会計管理者兼会計課長(大沼芳国君) 会計管理者兼会計課長の大沼芳国です。どうぞよろしくお願いいたします。
○総務課長(我妻 敦君) 総務課長の我妻 敦でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○まちづくり推進課長(齋藤俊一君) まちづくり推進課長の齋藤俊一です。よろしくお願いします。
○町民税務課長(村上重吉君) 町民税務課の村上重吉です。よろしくお願いいたします。
○保健福祉課長(山岸利男君) 保健福祉課長の山岸利男です。よろしくお願いします。
○農林観光課長兼農業委員会事務局長(佐藤雄司君) 農林観光課長兼農業委員会事務局長の佐藤雄司です。よろしくお願いします。
○建設課長(佐藤則之君) 建設課長の佐藤則之です。よろしくお願いします。
○環境保全専門監(岩渕 明君) 町民税務課環境保全専門監の岩渕 明です。よろしくお願いいたします。
○防災専門監(小島一利君) 総務課の防災専門監の小島一利でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
○代表監査委員(小原研一君) 代表監査委員の小原研一です。よろしくお願いします。
○教育長(佐藤茂廣君) 教育長をさせてもらっています佐藤茂廣といいます。どうぞよろしくお願いします。
○教育委員長(我妻千代子君) 教育委員長の我妻千代子です。よろしくお願いいたします。
○選挙管理委員長(丹野政博君) 選挙管理委員長の丹野でございます。よろしくお願いします。
○農業委員会長(平間 博君) 農業委員会の会長を仰せつかっております平間 博でございます。よろしくお願いします。
○教育総務課長(高野正人君) 教育総務課長の高野正人です。どうぞよろしくお願いいたします。
○生涯学習課長(菅野和茂君) 生涯学習課長の菅野和茂でございます。蔵王町B&G海洋センター所長も兼務しております。よろしくお願いいたします。
○病院事務長(山家義春君) 蔵王病院事務長の山家義春でございます。よろしくお願いします。
○上下水道課長(我妻 一君) 上下水道課長我妻 一です。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第15、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。
○町長(村上英人君) 初めに、東日本大震災による災害復旧の進捗状況についてご報告を申し上げます。
農業施設の災害復旧工事につきましては、地震災害復旧箇所10カ所を6件にまとめて発注しております。3月末の完成を目指して現在施工中でありますが、5件7カ所につきましては年度内完成が困難な見込みとなっておりますので、繰越明許を予定しております。
林道施設につきましては、地震災害復旧箇所5カ所につきまして1月17日に完成をいたしました。
公共土木施設につきましては、地震災害復旧箇所48カ所を25件にまとめて発注しております。3月末の完成を目指して現在施工中でありますが、11件24カ所につきましては年度内完成が困難な見込みとなっておりますので、繰越明許を予定しております。
公園施設につきましては、総合運動公園野球場及び白山公園の災害復旧工事につきまして、年度内完成を目指して努力をしてまいります。
また、9月発生の台風15号による災害復旧についてでありますが、農業施設の災害復旧箇所5カ所、公共土木施設の災害復旧箇所13カ所につきまして、年度内に発注をし繰越明許となりますが、早期復旧に努めてまいります。
次に、下水道災害復旧工事の進捗状況についてご報告を申し上げます。
昨年発注した8件の工事のうち、宮地区における工事につきましては、ことし1月13日に完成しました。残り7件の工事につきましても現在施工中でありますが、年度内完成が困難な見込みとなっておりますので、繰越明許を予定しております。
次に、小・中学校の災害復旧工事の進捗状況についてご報告申し上げます。
円田小学校屋体、平沢小学校屋体、遠刈田小学校屋体、円田中学校屋体、遠刈田中学校校舎、円田中学校校舎校門坂周辺土地及び校舎の災害復旧工事につきましては、完了いたしました。宮小学校校舎、屋体及び宮中学校設備につきましては、年度内の完成を目指して鋭意施工中であります。また、宮小学校の校舎につきましては、基礎の調査を実施したところ、基礎杭2本に損傷がありましたので、今後復旧工法の検討を行い査定を受けるなど、一日も早い災害復旧ができるよう鋭意努力してまいります。
次に、蔵王病院の災害復旧工事の進捗についてご報告を申し上げます。
酸素供給設備については、昨年7月中旬に復旧が完了し、被災前と同じように使用している状況にあります。また、災害復旧工事及び舗装等災害復旧工事につきましても、計画どおり2月下旬にすべての工事が完了いたしました。病院としては、昨年4月から下足のまま院内に上がれるようにする計画を東日本大震災の影響により延期しておりましたが、今般、病院における復旧工事のすべてが完了したことから、今月上旬から院内の下足使用を開始したいと思っております。
次に、放射能対策についてご報告を申し上げます。
福島第一原子力発電所事故に伴う町内の空間放射線量の測定につきましては、継続調査を行い町民の皆様にその数値をお知らせしてまいりました。また、町管理施設で局所的に放射線量が高く示す箇所については、町で除染作業を実施することにしております。現在、管理施設の詳細調査や準備を進めております。除染の必要の有無を検討しながら、調査が終わり次第、計画を立てて実施してまいります。
次に、福島県内の一般家庭等においてまきストーブ等を使用した際に発生する灰などから放射性物質が検出されたことを受けて、国では汚染状況を確認するため、1月下旬に仙南各市町9カ所(本町で1カ所)で調査を行い公表されました。その結果、放射性セシウムは、本町のまきでは105ベクレル/キログラム、灰では9,300ベクレル/キログラムの測定結果となっております。
環境省から示された当面の取り扱いでは、焼却灰等に含まれる放射性セシウムの濃度が8,000ベクレル/キログラム未満の灰は町で回収後、埋立処分が可能となっております。また、8,000ベクレル/キログラムを超える場合には指定廃棄物として国が処理することになっておりますが、処理体制が構築されるまでの間は町で一時保管することになります。このことから、環境省の対応に沿って進めるため、県とともに検討しているところであります。
次に、以前より国及び県に要望しておりました農産物等の放射性物質検査を行う測定機器の配備については、消費者庁の第3次要望が決定となりましたが、実際の配備は5月ごろの予定であります。
次に、東日本大震災に伴う瓦れき処分並びに家屋解体処分についてご報告を申し上げます。
白山グラウンド第1次から第3次の受け入れを行い、昨年12月までに約1,630トンを処分しました。また、第4次の受け入れとして3月15日から3月22日までの間、廃瓦を受け入れし、年度内に処理を行うことにしております。第4次の受け入れをもって国庫補助の対象となる受け入れは最終となります。
次に、被災家屋の解体処分につきましても国庫補助の対象となるものですが、全壊及び大規模半壊の家屋を対象とし、総数22件の解体処分を実施するものであります。
瓦れき処分並びに家屋解体処分のいずれにつきましても、今年度内の事業として完成するよう鋭意努力してまいるところであります。
次に、被災住宅修繕工事費補助金申し込み状況についてご報告を申し上げます。
被災の程度が一部損壊の住宅について、修繕に要した費用に対して上限10万円の助成を行う町単独の制度であります。2月20日現在、一部損壊のり災証明書発行件数は1,104件でありますが、助成申し込みは262件となっております。修繕業者の不足や材料不足の影響もあり修繕がなかなか進んでいないのが実情でありますので、平成24年度においても助成に取り組むことにしております。
次に、被災住宅応急修理制度の活用状況についてご報告を申し上げます。
半壊以上の被災認定のあった住宅について、当面の生活環境を確保するための応急修理に対する限度額52万円の国助成制度であります。申込件数65件に対して2月20日現在の完了件数は37件となっております。国においては継続事業となる見込みでありますので、本町においても応急修理が完了しない住宅については、予算を繰り越して対応してまいります。
次に、総務経済部門の行政についてご報告を申し上げます。
前年度の繰越事業として進めてまいりました蔵王町地域防災計画の修正事業につきましては、去る2月3日、議員全員協議会に計画修正案を提出して、議員の皆様に説明の上、協議を行い、意見や要望のあった内容を計画に十分反映した後、3月1日に蔵王町防災会議を開催して地域防災計画の修正を決定したところであります。
今回の修正においては、特に昨年の東日本大震災で体験した教訓をもとにしながら、応急対策等で適切で柔軟に住民に対する対応ができるよう計画に配慮したところであり、住民の生命、身体及び財産を災害から守るためのより具体的な実行力のある計画としたものであります。
今後この防災計画を製本して関係各位に配付するとともに、町民に広く周知しながらさまざまな計画内容を推進し、住民の生命と財産を守ることを最大の責務として取り組んでまいります。
次に、鳥インフルエンザ対策についてご報告を申し上げます。
1月4日、角田市豊室地内のため池付近で昨年12月26日に発見されたオオハクチョウ2羽の死骸のうち1羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。
このような中、県内有数の養鶏地帯である本町では、事実が公表された1月5日、直ちに町内事業者からの情報収集や自衛防疫対策強化の徹底を周知すると同時に、翌6日、町長を本部長とする蔵王町家畜伝染病警戒本部(鳥インフルエンザ警戒本部)を立ち上げ、今後の防疫対策等について体制の整備・強化を図りました。
あわせて、町内での野鳥の死骸確認や白鳥が飛来する水田や河川等のパトロールを数日間にわたり実施する一方、白石川白鳥愛護の支援を得て、野鳥の監視強化や野鳥との接し方の普及徹底を図りました。
幸い1月10日に発表された確定検査の結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されず、関係者一同安堵したところであります。
今後も決して油断することなく、関係機関・団体と密接に連携しながら、鳥インフルエンザの感染予防を徹底し、蔵王町の畜産業を守るため、関係者一丸となって万全の体制を保持してまいります。
次に、蔵王爽清牛についてご報告を申し上げます。
蔵王爽清牛とは、仙台コカ・コーラボトリング株式会社蔵王工場で製造される「爽健美茶」の茶殻と蔵王チーズを作る過程で生まれる良質なたんぱく質を含んだチーズホエイ(乳清)を主な原料にした地元産のエコフィード(食品残さを利用した家畜飼料)をえさにして育った和牛と乳牛の間に生まれる交雑種を中心とした新たなブランド牛として命名されました。
蔵王町産のエコフィードを生産する事業については、平成20年度から財団法人蔵王町酪農センターが中心となり、東北大学の指導のもと、仙台コカ・コーラボトリング株式会社蔵王工場の全面的な協力を得て、飼料化に向けたさまざまな取り組みを重ねてきたほか、安全性の確認と実用的な生産技術と利用技術確立のため、複数の生産農家の協力を得ながら長期間の給与試験を重ねてまいりました。その結果、飼料としての嗜好性もよく、品質的にも全く問題ないことが確認され、蔵王産エコフィードを給与することでより健康な牛を育て、安全で安心な牛肉を生産できる体制が徐々に整ってまいりました。
蔵王爽清牛事業の目指すところは、未利用食品残さの飼料化から牛への給与、生産された牛肉の流通・地元消費という環境に配慮した資源循環型の構築であり、ブランド化による畜産業の振興をはじめ、ブランド牛の提供を通じた町内宿泊業者や飲食業の活性化、ブランド牛販売を通じた小売業の活性化などに大きく貢献するものと期待をしております。
本町といたしましては、今後の生産拡大と流通体制、消費体制の整備、ブランド確立を目指して、平成23年12月に蔵王町資源循環型「蔵王爽清牛」推進協議会を設立したほか、本年1月に町内外の関係者や報道関係者を招へいした初めての発表試食会を開催し、今後の事業展開に大きな弾みをつけたところであります。
このように、町内資源を有効活用し環境に配慮した蔵王爽清牛事業は、まさに本町の環境保全宣言の町としての基本構想に沿うものであり、関係者一丸となった推進策を講じることといたしましたので、さらなるご理解とご支援をお願い申し上げる次第であります。
次に、日本の蔵王ヒルクライム・エコ2012についてご報告を申し上げます。
平成22年5月16日に初めて開催し今回2回目になる本年の大会については、財団法人日本サイクリング協会主催の全日本ヒルクライムシリーズ(4戦)の開幕戦として、「宮城を元気に! 蔵王に集結」という合い言葉のもとに、5月20日に開催をいたしてまいります。
本大会の参加選手の受け付けについては2月1日に開始し、刈田山頂までのフルクラス(18.7キロ)に1,300人、旧料金所までのビギナークラス(6.5キロ)に200人、合計で1,500人を募集している最中で、間もなく約1,100人になろうとしているところであります。
今後、宮城・山形両県関係者はもとより、地元関係者と密接な連携を保ちながら、全日本ヒルクライムシリーズの開幕戦にふさわしい大会となり、交流人口の増加や地域振興策の一助となるよう意を新たにして準備を整えてまいります。
次に、高速バスラッピング広告掲載についてご報告を申し上げます。
本事業につきましては、平成20年10月から12月まで、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」が初めて開催されることとなったことを機会に、高速バス2台に町を宣伝するデザインを施し、動く広告塔として運行をしてまいりました。
しかしながら、掲出物の経年劣化や本年4月から「仙台・宮城【伊達な旅】春キャンペーン」が開催されることを踏まえ、1台のデザインを宮城蔵王を代表する「蔵王の樹氷原」と雪壁の中を駆け上る「ヒルクライムレース」の様子をデザインしたものに一新し、本年1月から運行を継続しております。
今後も鋭意工夫を重ねながら、道行く多くの方々に対し、農業と観光を基幹産業とした「憧れのまち 蔵王」の宣伝を効果的かつ継続的に行ってまいります。
次に、町道永野山ノ入平沢線道路改良事業についてご報告を申し上げます。
請1号延長540メートルを道路改良工事として、請2号延長337メートルを舗装工事として発注しております。それぞれ24年度に繰り越しを予定しております。事業の進捗につきましては、全体延長2,358メートルに対し、改良は全線完了となり、舗装につきましては、24年度の工事で完了となる見込みであります。
次に、教育民生部門の行政についてご報告申し上げます。
環境政策課の設置につきましては、昨年の議会定例会5月会議で、設置時期を延期して本年4月1日から設置することを議決いただいたところであります。
この課は、環境政策と環境衛生に係る事務、さらには放射能対策についても担当することとし、課の場所を役場庁舎2階まちづくり推進課の隣に配置したいと考え、現在準備を進めております。
次に、平成23年度全国中学校体育大会・第49回全国中学校スキー大会についてご報告申し上げます。
この大会は、中学校教育の一環として、生徒に広くスポーツ実践の機会を与え、技能の向上とアマチュアスポーツ精神の高揚を図り、心身ともに健康な生徒を育成するとともに、中学校生徒の相互の親睦を図ることを目的としております。
2月1日から4日にかけて全国43都道府県から生徒、監督、コーチなど867名が本町を訪れ、日本トップレベルの中学生選手が参加し、男女別にスラローム、ジャイアントスラロームが行われました。本町からも宮城県選手として2名の生徒が出場し、自己の記録を伸ばし大健闘したところであります。
この大会を迎えるに当たり、宮城県及びみやぎ蔵王えぼしスキー場をはじめとする関係者の方々から多大なご支援をいただきながら、競技コースや関連施設の整備を重ねてまいりました。開催地として格別な思いをしております。大会運営には、本町の中学生をはじめ教諭、スキー場関係者、大会役員及び陸上自衛隊など多くのボランティアによって円滑に運営され、また延べ約6,000人の宿泊客があり、約1億円の経済効果が上がり、成功裏に終了したことに改めて感謝を申し上げる次第であります。
次に、文化財保護関係ですが、円田2期地区は、ほ場整備事業に伴う遺跡調査業務は今年度で集落道1号及び2号に関する六角遺跡・戸ノ内遺跡の発掘調査を実施するとともに、平成19年度から21年度に調査した十郎田遺跡・西屋敷遺跡の発掘調査報告の作成を行いました。特に十郎田遺跡では約1,300年前の大和政権が東北地方を勢力下におさめるための足がかりとした拠点集落が確認され、貴重な発見となりました。
また、白石消防署蔵王出張所庁舎移転に伴う谷地遺跡発掘調査は、調査対象となる約1,400平方メートルのうち約830平方メートルの調査を実施中であります。今までの調査で約5,500年前の縄文時代の集落跡が確認され、竪穴住居跡、食料を貯蔵する穴など多数発見されるとともに、大量の土器や石器が出土しております。そのため、非常に精密な調査が必要となっております。
遺跡調査につきましては、計画どおりに調査を実施できるよう努力してまいります。
次に、円田中学校大規模改修についてご報告を申し上げます。
円田中学校校舎外部改修につきましては、雨漏り防止、外壁塗装等の工事を年度末の完成を目指して鋭意施工中であります。
次に、えぼしスキー場割引シーズン券及びスノーパーク樹氷観賞会についてご報告を申し上げます。
平成17年度から実施しております蔵王の自然と共生する教育の充実の具体的な事業として7年目を迎えましたえぼしスキー場の割引シーズン券を、昨年と同じ小・中学生195名が購入をいたしました。
また、すみかわスノーパークの雪上車による樹氷めぐりは、2月14日、15日、28日に町内各中学校の2年生130名対象に実施をいたし、大変子供たちに喜んでいただいたところであります。
次に、平成24年蔵王町成人式についてご報告を申し上げます。
1月8日に新成人の門出を祝福し、社会人としての自覚を促すため平成24年蔵王町成人式をございんホールで挙行いたしました。ことしは対象者156名のうち、町外受付者13名を含む129名が出席をいたしました。式典の中では、新成人による実行委員の方々が司会進行などの役割を務めながら、中学生当時の恩師から思い出話や祝福のメッセージをまとめたビデオレターを上映し、新成人者や保護者の方々に大変好評でありました。
以上申し上げ、行政報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第16、町長の施政方針表明を行います。町長。
○町長(村上英人君) 平成24年蔵王町議会第2回定例会が開催されるに当たり、ご審議いただきます平成24年度蔵王町一般会計当初予算のほか、各議案の説明に先立ち、私の町政運営に対する基本方針を謹んで申し上げます。どうか議会の皆様方をはじめ、町民の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。
初めに、昨年3月11日に突如として起こった大地震は、想定外の巨大津波や福島原発事故などを引き起し、本県を含め東日本に未曾有の大きな被害をもたらしました。
我が町においては、人的な被害はなかったものの、町道、上下水道、学校施設などの公共施設に甚大な被害を受け、また民間住宅や観光施設、商工業施設などにもかつてないほどの被害を受けました。町は、直ちに災害対策本部を立ち上げ、区長さんをはじめ町民の皆様のご協力をいただき懸命に復旧、復興に努めてまいりました。特に上下水道などライフラインの復旧について予想以上の時間を費やし、町民の皆様にご迷惑とご不便をおかけしたことは、今後の教訓としなければなりません。
このことなどを含め、今回の大震災を教訓として、今月までに町の地域防災計画を見直し、避難所の確認や自主防災組織の育成などに取り組みながら放射能対策も進めてまいります。
野田首相の施政方針演説を引用すれば、今や想定外という言葉を言いわけにすることにはできないと言われておりますので、町民の皆様とともに全力を尽くして災害に強い安全・安心なまちづくりを目指していきたいと考えております。
さて、思い起こせば、町長に就任させていただきましてから2期8年目の最終コーナーをひたすらゴールを目指している位置にいるものと覚悟を新たにしているところであります。このような時期こそ改めて初心に返り、町民の皆様の負託にこたえていこうと今決意を新たにしているところであります。議員の皆様のご理解とご協力、そして温かいご支援をいただき、町政が順調に執行されますことを切にお願い申し上げる次第であります。
また、議会の皆様におかれましても、4年に一度あるいは初めての戦いを乗り越えられ、私と同様に町民の限りない負託を双肩に背負い、今ここにりりしいお姿を拝見し、その心境を察するに余りあるところであります。
また、通年議会は順調に軌道に乗り、議会改革の一環として議会報告会の開催など、加えて地震災害調査特別委員会と何かと多忙で大変な1年を過ごされたのではないかと思われます。私にとっても議会の皆様におかれましても、二元代表制のもと町政を預かる者として、その責任の重大さを認識しているところであります。
国の情勢を見ますと、日本経済は依然として厳しい状況にあるものの、穏やかに景気が持ち直していると発表しておりますが、一方では欧州の債務危機による海外経済の減速懸念、為替の動向、原子力発電所の事故の影響による電力料金の引き上げや供給制限などさまざまなリスク要件が存在することも事実であり、日本経済を確かな再生の軌道に乗せていかなければならないとしています。
また、国と地方の長期債務残高は、平成24年度末には国内総生産(GDP)比率では195%に達するなど、主要先進国で最悪の水準になる見込みであり、財政健全化は避けることのできない課題にしており、いずれ地方に負担を求めてくることが必至と考えられます。
かつて我が町が体験した地方交付税の削減や負担金の引き下げがあったように、地方は国の方針一つで財政事情が一気に変動することを過去の教訓として決して忘れてはなりません。
町の自立のために自らの道を切り開き、でき得る限り歳出を精査、抑制し、歳入を確保しなければなりません。地方の財政はさらに厳しい状況が予想され、いつも申し上げておりますが、「あれも、これも」の豊かな時代から限られた財源を有効に活用するため「あれか、これか」の選択の時代を迎えております。常に最悪の状況を想定し、将来を的確に見極め、これまでやってきた行財政改革の苦難を忘れることなく、町民生活に過大な負担を強いてはならないのであります。
次に、世界最速の少子・高齢化による生産年齢人口の減少は、我が町も例外ではありません。高齢化率はわずか10年で5ポイント上昇し、28%を超える状況となっております。団塊の世代が「支える側」から「支えられる側」に移行しつつあります。これまで多くの現役世代で1人の高齢者を支えていた社会構造が、今や「4人で1人」からいずれ「1人で1人」の時代が訪れることが現実となっております。毎年確実に増え続ける高齢者等の医療費負担金や扶助費に対する財政基盤の安定を確保すべき施策の必要性に迫られます。
このためにも、さらに安心して子育てのできる環境づくり、子供たちの安全の確保などさらなる子育て支援の充実や教育、文化、スポーツなど次世代を担う「人づくり」への投資が必要と考えております。
我が町の経済状況においては、昨年の大震災、原発事故により観光客の低迷や商店などにおける個人消費の伸び悩みなど基幹産業の農業や観光等に大きな影響を与えております。農業と観光の町の活性化と自然環境を保護する施策の一つとして、環蔵王一体と連携した「ジオパーク」構想を今後数カ年の年月をかけて実現に向け準備していきたいと考えているところであります。
毎年申し上げておりますが、このような状況において課題は山積していますが、私は行政の使命は、この町が「だれもが住んでよかった」と言えるような安全と安心、そして心豊かに暮らせる健全で活力ある地域社会を町民の皆様と共に歩み、共に汗を流し、「町民協働のまちづくり」を目指してゆくところにあります。
私の基本的行政運営としては、第四次長期総合計画の5本の柱を基本計画として、皆様と共に歩んでいこうと思っております。そして、英断をもって町政を進めていけば、必ずや未来が開けてくるものと信じております。これからも町民が主役、地域が主体のまちづくりを基本として、町民の絆をはぐくみながら懸命に努力してまいりますので、どうかよろしくご理解とご協力を切にお願い申し上げる次第であります。
さらに、平成24年度の当初予算編成に当たりましては、限られた財源を将来の蔵王町の発展のためより効果的に執行するために、その基本的な考え方をご説明申し上げます。
本年度も主要事業を別紙のとおり一覧表として添付させていただきましたので、参考にしていただければ幸いであります。
歳入面におきましては、依然として上昇気配の見えない経済情勢や個人所得の下落が予想されますが、年少扶養控除が廃止されることから、個人町民税では対前年比2.7%の増、また法人町民税については、昨年度の実績や地方財政計画を踏まえて1.4%の微増を見込んだところであります。
町税全体の約3分の2を占める固定資産税については、土地の下落修正や家屋の経年減価補正など評価替えを行った結果、8%、8,400万円の大幅な減収を見込まざるを得なくなったところであります。
軽自動車税、町たばこ税、地方揮発油譲与税については実績を考慮し微増、自動車重量譲与税は減額を見込みました。
また、配当割交付金、地方消費税交付金については微増、地方特例交付金については子ども手当を考慮し減額、自動車取得税交付金、地方譲与税は現在の内需の状況を考慮し減額、その他の交付金については前年度とほぼ同様な額を計上したところであります。
地方交付税につきましては、単位費用の見直しや町税の落ち込みなどから、普通交付税で4.1%、7,000万円の増額を見込んでいるところであります。
国庫支出金、県支出金については、補助事業などの対応分として現時点で最大限見積もりをしたところであります。
繰入金については、財政健全化計画のもと本年度において町債の繰り上げ償還を実施する財源として、これまで積み上げてきました減債基金繰入金を計上しました。
さらに、多様化し増加する財政支出需要に対処するため、財政調整基金繰入金を前年度同様1億5,000万円を取り崩し、町債については臨時財政対策債2億9,410万円を含めて昨年度とほぼ同額としております。
最終的に平成24年度予算の総額では、震災関連事業及び新規事業を含めまして5%、2億7,000万円増の56億4,000万円としたところであります。
次に、歳出予算における主な事業についてご説明申し上げます。
最初に、議会関係では、議員定数が1名減したことや議員共済会給付費特別負担金が減少したことから、総額で前年度対比1,900万円ほど少なくなっております。
総務費においては、前年度に比べてマイナス8.8%、7,400万円減の7億7,600万円余りとなっております。これは、前年度までの地デジ辺地共聴施設整備補助金がなくなったことや減債基金積立金及び選挙費が減少したことが主な要因となっております。
なお、主な事業として地域産業立地震災対応事業として誘致企業や事業拡充を行う企業のニーズに応じた人材を被災失業者から雇用し、人材の確保と育成を支援しながら地域の活性化を図ってまいります。
また、地方バス路線の維持や小学生や高校生の通学を考慮し、町民バス(村田・蔵王間の定期路線バス)の運行経路及び運行時刻を昨年4月から見直し、学童・生徒が利用しやすい環境を整えるとともに、町民タクシーは年を通して走らせ、その利用状況や利用者の意見を聞きながら多くの利用が望めるようにしていきたいと思っております。
民生費については、前年度に比べてマイナス0.6%の微減、13億7,500万円余りとなっております。
これは老人福祉費や障害福祉費の扶助費などの義務的経費が毎年確実に増加しておりますが、子ども手当等の児童措置費は大幅に減少していることが主な要因であります。
子育て支援事業として引き続き子供医療費の小学校6年生までの完全無料化やすこやか養育助成金、あったか支援金の継続と小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、子宮頸がんワクチンなどの各種予防接種を無料で実施するほか、宮保育所の照明設備をLEDに取りかえるなど優しい環境づくりに努めてまいります。
また、本年10月13日から15日に本町で開催される第25回ねんりんピックゲートボール交流大会には、全国から1,400名を超える参加者などが見込まれることから3,300万円を予算計上し万全を期してまいりたいと思います。
衛生費については、前年度に比べて4.6%、2,600万円余り増の5億9,000万円余りとなりました。
保健衛生面では、本年も基本健康診査や各種がん検診などの受診率の向上を図り、疾病の予防や早期発見に努めてまいります。
環境衛生面では、昨年の大震災で1年延期した環境政策課を本年4月に設置し、第四次長期総合計画に基づき蔵王町環境保全宣言を行ったことからも、環境基本条例の早期制定や本年7月からごみ有料化、そして放射能対策を含めて対応してまいります。
同時に、町民と行政が一体となった循環型社会の形成に向けて、バイオマス構想の構築を視野に入れながら、原子力や化石燃料への依存度を減少させるためにも、住宅用太陽光発電システム補助金などの再生可能エネルギーへの転換を図っていくことが必要と考えております。
農林水産業費については、前年度とほぼ同額の1億9,300万円余りとなりました。
円田2期地区ほ場整備事業は、事業費ベースで本年度末には約84%の進捗率となります。継続して事業の進捗を図ってまいりますが、水利権の調整など解決しなければならない事柄も生じており、全体の完了予定はおおむね平成27年度になる見込みであります。
また、新たに水田における放射性セシウム対策を実施するとともに、引き続き園芸特産重点強化整備事業、蔵王ブランド確立体制強化事業及び農作物有害鳥獣対策事業などを支援し、強い農業づくりを支援してまいります。
県営事業・仙南広域農道負担金事業についても進捗率は事業費ベースで本年度末には約79%になり、平成26年度完成を予定しておりますが、1年短縮して来年度完成を目指し、継続して事業の推進を図ってまいります。
商工費については、前年度とほぼ同額の1億4,500万円余りとなりました。
昨年は大震災の影響でやむを得ず中止となりました財団日本サイクリング協会と「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2012」を共催して自転車ロードレースを開催することで、環境保全宣言の町として内外に強くアピールしつつ、交流人口の一層の増加を図り、地域経済活性化を促してまいります。
なお、本年からこの大会は、乗鞍大会などと同様に全国4大大会として格上げ認定され、シリーズ開幕戦としてシリーズポイントが付与される予定となっていることから、より一層メジャーな大会として全国から参加者が増えるものと思っております。
また、「笑顔咲くたび 伊達な旅」をキャッチフレーズとした仙台・宮城〔伊達な旅〕春キャンペーンを4月1日から6月まで県内一斉に展開してまいります。
土木費については、前年度に比べてマイナス14.2%、6,200万円余り減の3億7,600万円余りとなりました。
幹線町道永野・山ノ入・平沢線の進捗率は、事業費ベースで平成24年度末には100%になる予定で、年度内完成を目指し継続して事業の推進を図ってまいります。
また、町道田中欠前線の用地測量設計や高速道路跨道橋補修工事を委託して実施してまいります。
消防費については、前年度に比べて8.7%、1,800万円余り増の2億3,200万円余りとなりました。
昨年度地域防災計画を見直し、小型動力ポンプの再配置や災害対策用機材、備蓄倉庫などを購入し、局地的な豪雨や地震などいつ起こるかわからない災害に備え、消防力の強化を昨年に引き続き実施してまいります。
教育費については、公共投資臨時交付金事業が終了したことなどから、前年度に比べてマイナス6.5%、5,100万円余り減の7億3,800万円余りとなりました。
教育環境の充実を図るため、小中学校の保健室のエアコン設置や引き続き特別支援員を1名増員して9名体制により小中学校の発達障害に対する支援を行ってまいります。学校給食費の給食費保護者負担金は据え置きとするため、昨年度と同様に一般財源を投入して対処してまいります。
災害復旧費については、前年度に比べて589.3%、4,700万円余りの大幅な増で5,600万円余りとなりました。これは、昨年度補正した被災住宅修繕工事に対する補助金3,000万円が主なものであります。
公債費についても前年度に比べて61.4%、3億8,300万円余りの大幅な増で、10億900万円余りとなりました。これは、先ほど歳入面の減債基金繰入金でも申し上げましたが、将来の財政負担を軽減するため約4億円を繰り上げ償還するものであります。
次に、地方自治法第235条の3第2項の規定により予算で定める一時借入金の限度額を大規模災害などの万が一の事態に備え、2億円から5億円にしようとするものであります。
また、国の補助金事業を活用した震災等緊急雇用対策事業、地域密着型生涯現役等事業及び介護プラグラム事業において総額1億2,000万円、53名の雇用の確保と育成を支援してまいります。
最後に、台風15号による災害復旧工事や震災の復旧関連工事などを平成24年度に繰り越すことといたしました。
以上、平成24年度を迎えるに当たりまして、私は覚悟を持って決断し、町政運営に取り組んでまいりたいと考えております。どうか町民の皆様並びに議員の皆様のより一層のご理解、ご協力、そしてご支援を心からお願い申し上げ、平成24年度の施政方針とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で町長の施政方針表明を終わります。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これをもって散会いたします。
大変ご苦労さまでした。
午後3時21分 散会