健康を守る行事 ほか
 

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健康を守る行事


健康一口メモNo358
大腸がんの予防と便潜血検査
〜女性医師の立場から〜

仙南サナトリウム+  医師 山岡 淑恵 先生

 高齢化の後押しもあり、大腸がんで亡くなる方が増加しています。特に女性においては、がんで亡くなる方の中で、大腸がんが1位です。乳がんや子宮がんではありません。しかし医師の立場から考えると、大腸がんこそ予防や治療が確立された病気なのです。
 大腸がんの大部分は、大腸にできたポリープががんになったもので、大腸がんの「種」であるポリープのうちに切除すると、大腸がんになる可能性を70〜90%も抑制できます。
 大腸がんは、早期発見すれば治癒が望めます。StageT(進んでいない状態)ならば、発見されてから5年後に95.1%の患者さんがご存命です。5年後にご存命であれば「治癒」です。
 「便潜血検査」をきちんと受けていますか? 便に混じった血液を検出する検査で、陽性になれば大腸内視鏡検査をうける必要があります。「苦しい」「つらい」「恥ずかしい」というイメージがあるかもしれませんが、女性だけの診察日を設けるなど、女性に配慮している医療機関も増えています。「要検査」が出たら、ためらわず専門の医療機関を受診しましょう。


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