健康を守る行事 ほか
 

・健康一口メモ339
・休日当番医
健康を守る行事



健康一口メモNo339
飛蚊症 網膜剥離に注意

公立刈田綜合病院 眼科 医師 太田 裕也 先生

  飛蚊症とは、目を動かすと濁りが動いて見える症状です。蚊が飛んで見えるのに似ています。
 眼の構造で網膜とは、家の部屋にたとえると壁紙のようなもので、眼球の内側に貼り付いている神経でできた薄い膜です。網膜はカメラのフィルムにたとえられます。この網膜が眼球の内壁から剥がれる病気を網膜剥離といいます。網膜剥離の原因の多くは、網膜に破れ目(網膜裂孔)ができるためです。網膜裂孔の原因となる網膜の異常が、少し難しい話になりますか、網膜と硝子体の病的な癒着です。硝子体とは、眼球内容の後ろ側の大部分を占める、透明な寒天ゼリー状の構造です。硝子体は年をとるにつれて縮み、平均60歳頃に網膜の表面から離れていきます。これが後部硝子体剥離です。後部硝子体剥離が起こると、網膜と硝子体は離れていきますが、病的な癒着がある部位では網膜が裂けて網膜裂孔となることがあります。
 飛蚊症の他に、カメラのフラッシュのように光って見える場合(光視症)は早めに眼科を受診する必要があります。

ページの先頭へ



 

ページの先頭へ


ページの先頭へ