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健康を守る行事



健康一口メモNo337
狭心症のお話
その症状、心臓かもしれません

公立刈田綜合病院 循環器科 院長補佐 片平 美明 先生

 「狭心症」というと、みなさんは天皇陛下が心臓の冠動脈バイパス術を受けたことを思い浮かべると思います。狭心症は、心臓に栄養と酸素を供給する冠動脈が動脈硬化で狭くなり、栄養と酸素の供給が足らなくなることで起こります。道路で言うと、町中の道路が手狭になり車の流れが悪くなってしまった状態です。この渋滞の根本的な解決法には、町中の道路を広げて車の流れを良くする冠動脈拡張術(ステントや風船を使った治療)と、バイパスの新しい道路を建設する冠動脈バイパス術の2つがあります。
 現在、心臓の治療は大変進歩しており、病気の診断さえできれば、ほとんどの方が治療で元気になることができるようになっています。ただ、症状があっても医療機関を受診しないことには診断も治療もできません。
 狭心症の典型的な症状は、胸の真ん中から左側の痛みです。痛みといっても、圧迫される、重苦しいといったような症状です。静かにすると症状が改善することが多いですが、良くならない時もあります。また、みぞおち、のどや左肩から左手に症状がでることもあります。このような症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。それが治療への第一歩です。

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