健康を守る行事 ほか
 

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健康を守る行事



健康一口メモNo330
動悸や息切れ、立ちくらみ?
または検診で不整脈が見つかった方に

大泉記念病院 循環器科  医師 小岩 喜郎 先生

 これまで脈の不整、動悸やめまいを感じなかった人はまずいないでしょう。その時皆さんは、それが@放置してもよい不整脈なのか、あるいはA突然死などの重篤な結果を引き起こす前触れなのか、不安に思われるでしょう。
 皆さんがインターネットなどで調べてみると、これらの他にもB長時間放置すると脳や心臓、腎臓などに重篤な障害を生じたり、C致死的ではないが、自覚症状のため日常生活に支障を来たしたり、D長時間脈の速い状態(毎分130以上)や遅い状態(40以下)が続く事で、心機能が低下したり(高度の心不全を生じる頻脈誘発性心筋症)、E最近強調されている脳梗塞や腎梗塞などを引き起こす物もあり、実にさまざまな側面 を有しているのが判るでしょう。その動悸、脈の乱れがこれらのどれに相当するのか、治療の要否やその手段の判断が重要です。抗不整脈薬はすばらしい効果を有しますが、安易に使い続けると、この薬剤自体が重篤な不整脈を生じ(催不整脈作用と言います)生存率を悪くすることもあり、薬効上ほとんどのものが劇薬、毒薬扱いです。また近年ではカテーテルアブレーションなど、薬物によらない根治的治療法が急速に広がってきていますので、十分な説明のもとに最良の診断と、治療をしないことも含めての治療法の選択が皆さんにとって一層重要になっています。
 必要なら、一度専門医の先生にご相談されることが大切でしょう。

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