健康一口メモNo327
フレイルとは
公立刈田綜合病院内科 医師 今村 彰 先生
はっきりした定義はきまっていませんが、「フレイル」とは老年科で最近よく使われる言葉で、高齢になり身体機能が低下し、有害事象が発生しやすくなる状態を意味しています。このフレイルには、身体機能のほかに心理・精神
的な部分、社会的な部分と三つの側面があり、この程度が強いほど病気の症状や経過をよくするための治療が有効ではなくなります。
そこで、フレイルの進行をくい止め、さらに回復を目指すことが健康に過ごすための重要な課題となってきます。
運動についてはインターバル速歩「3分間速く歩き、3分間ゆっくり歩く」これを一日5〜10回繰り返し、週4日間行う、という方法の有効性が確認されてきました。
食事については、高齢であっても魚・肉などの蛋白質をとることが筋肉の減少を抑えることもわ かってきました。また心理・社会的な側面についての評価には地域差があり、一般的には都会地よりも地方の方が文化、家族構成、人間関係などの条件がいい、とされています。これは身体的機能を保つ面でも同じで、地域での生活の方がフレイル予防には有利ということになります。
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