健康一口メモNo319
ご存知ですか？
「かかりつけ薬局」・「かかりつけ薬剤師」

えんめい薬局　管理薬剤師　手代木貴也先生

　皆さんは、お薬のことで何か気になる時に相談をする「かかりつけ薬局」を決めていますか？
　複数の病院を受診すると、それぞれの病院から薬が処方されるため何種類もの薬を服用することがよくあります。その中には同じ成分の薬や飲み合わせの悪い薬が処方されていて、副作用の原因となってしまうおそれもあります。「かかりつけ薬局」を決め、お薬を受け取る薬局を1カ所にすることで、各病院から処方された薬の記録などの情報が1つの薬局に集約され、重複や飲み合わせの管理だけでなく副作用歴やアレルギー歴などの情報も細かくチェックできるようになります。
　また、平成28年4月から、かかりつけ薬局の中でも自分の相談しやすい薬剤師を「かかりつけ薬剤師」として指名できるようになりました。指名された薬剤師は処方されている薬のほか、必要に応じて患者さんの自宅を訪問して残薬の整理をしたり、薬局の営業時間外でも電話などで相談に応じたりします。信頼のおける薬剤師をかかりつけ薬剤師に指名することで、より安心・安全に薬を服用することができます。ただし、かかりつけ薬剤師になるためには、勤務経験や研修認定などの要件があります。詳しくはお近くの薬局でご確認ください。
　健康づくりのパートナーとして、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を活用し、上手にお薬と付き合いましょう。