謹賀新年 2015年 町の展望
 
町制60周年を迎えて

蔵王町長 村上 英人

 明けましておめでとうございます。  町民の皆さまに謹んで新年のごあいさつを申し上げますとともに、希望と輝きに満ちた新春をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
 昨年を振り返ってみますと、12月の衆議院議員総選挙で、改めて政権を任された、安倍晋三内閣の元、経済成長戦略の第2の柱として掲げた「地方創生」によって、アベノミクス効果を地方にも波及させ、雇用の創出や経済成長の底上げを最優先の課題として取り組もうとしていますが、具体的な政策構想が示されず引き続き、その動向を注視していかねばなりません。
 一方町政は、これまで、町民の皆さんとの対話や交流を通じて、皆さまからいただいたご意見やご提言を町政運営に生かし、多くの施策について慎重に進めてまいりました。
 しかしながら、昨年2月に観測した記録的な大雪や9月の台風、10月に蔵王山を中心とした火山性微動など、突発して起きた自然災害に対する取り組みなど、改めて、災害への備えの大切さを心に刻み、教訓として今後に活かしていかなければなりません。
 昭和30(1955)年、旧円田村と旧宮村が合併し町制に移行した蔵王町は、4月1日に満60歳の誕生日を迎えます。これまでの間、ふるさとのためにご尽力いただいた先輩方に深く感謝し、次の世代に継ぐべきことを大切にしながら、未来への扉を開く1年にしたいと考えています。
 そうした思いを込めて、4月に町制60周年を迎える式典と9月には記念イベントも実施する予定であり、町内外から多くの方々に、蔵王町に訪れていただきたいと大いに期待します。
 未来を担う子どもたちや高齢者が安心して暮らし、笑顔があふれるよう、皆さまとともに、地域社会で生きる事の大切さを実感できるまちづくりへ向け、更なる進化に向けた取り組みを進めてまいります。
 新しい年を迎え、笑顔の絶えない1年になりますように、皆さまのご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


昨年4月下旬に来町したパラオ大使と笑顔で交流

 

信頼と期待に応えられる議会活動に

蔵王町議会議長 佐藤 長成

 明けましておめでとうございます。
 町民の皆さまにおかれましては、健康で希望に満ちた新春を迎えられましたことをお慶び申し上げます。
 常日頃議会に対しましてご理解とご協力を賜り心よりお礼を申し上げます。
 さて昨年を振り返ると本町において2月には2度にわたって記録的な豪雪により農業用施設、農作物に甚大な被害が発生し、広島県においては局地的な豪雨により大規模な土砂災害、そして御嶽山の突然の噴火での火山災害等、全国各地で自然災害が多く発生した年でありました。また地方議会にとって残念な話題も報道され住民に身近であるべき議員の信頼を損なう出来事があり全国的な注目を浴びました。
 こうした中にあって本町では行財政改革を進め少子高齢社会への対応、農業観光の振興、教育文化の振興、資源循環型社会の構築など諸課題に取り組んでおります。
 本町には、行政基盤の確立強化はもとより、広域的対応と連携が強く求められており、自然災害のない地域の安全、安心のもと、魅力ある地域づくり、活性化を創造することが望まれております。
 こうした状況を踏まえつつ、議会のあり方はそれぞれの議会にゆだねられており、自主性、自立性の高まりが求められております。
 住民の代表機関である地方議会の果たすべき役割と責務が重くなることに伴い、このことを深く自覚し活発な議会にすべく、行財政改革の推進、また議会の権限強化に基づく議会の活性化、新たな時代にふさわしい議会制民主主義の原点に立って地方自治の確立に全力で取り組む決意を新たにしております。
 そのためには議会基本条例を基に議会活動を進めてまいります。
 そして議会に課せられている議会としての意思決定及び執行機関の監視の使命を全うするため、政策立案能力の向上、議案審議力の向上等尚一層の研鑽に努め幅広く町民に理解していただき議会の位置付けを明確にするよう努めなければなりません。
 本年も町民の代表として、地域の声に耳を傾け町民の信頼と期待に応えられる議会活動に全力で取り組んでまいりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げますと共に町民の皆さま方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ新年のごあいさつといたします。


各地区で行われた議会報告会では町民の皆さんから貴重なご意見を頂きました

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