自治防災組織A

着々と設立が進む 自主防災組織

 大規模な災害が発生した場合、各地で建物の倒壊や火災が発生し、電話が不通となり、道路や水道などライフラインが寸断され、行政や警察、消防など活動は著しく制限されることが予想されます。
 こうした状況の中「自分たちの地域は自分たちで守る」という信念と連帯意識のもとに、家族や地域住民がお互いに協力し、助け合い、被害の未然防止、又は被害を最小限に抑えることが必要となり、自らが判断した初動対応が重要となります。これらの防災活動を行うに当たり、各自がバラバラに行動するのでは効果はあまり期待できません。地域住民が組織的に行動することによってその効果が最大限に発揮できるのです。
 そこで、行政区などを中心に、「自主防災組織」を結成し、日ごろから大地震等の災害に備えて、防災活動を展開していくことが重要です。

自主防災組織とは?

 自主防災組織とは、住民一人ひとりが「自分の命は自分で守る」そして、「自分たちの地域は自分たちで守る」という考え方にたって、自主的に防災活動を行う組織のことをいいます。
 自治会や町内会などの地域活動の組織を生かして結成されるのが一般的です。


自主防災組織の活動事例を紹介しますA
東根区自主防災会
会長 樋口 喜久雄

@自主防災組織の概要
◆活動地域の世帯
 約90世帯 373人
◆組織体制
 3月の総会で自主防災組織の結成が了承され、4月7日結成されました。
 会長、副会長、庶務・会計、防災委員(消防団OB)のほか、情報班、消火班、救出救護班、避難誘導班、給食給水班の5班から編成されています。

A平常時の活動
◆防災訓練
 年2回実施。区民を対象に、婦人防火クラブと合同で消火器などを用いた消火訓練を実施。
 また、11月には炊き出し訓練の実施を予定しています。

◆世帯ごとの住民調査
 区内で実際に居住している住民の世帯構成などを調査確認し、避難困難者やお年寄りだけの世帯などを把握し、災害時などに活用します。

◆危険個所の確認
 避難場所や消火栓、防火水槽の場所など、防災活動に必要な事項をマッピングし、非常時の対応に備えます。

◆備品
 東根公民館の屋根に、太陽光発電システムをいち早く設置導入をしました。停電時などの非常用電源にも活用されます。
 また、家庭用カセットガスを燃料とした発電機や灯光器、各係の腕章などを購入しました。


発電機や灯光器は停電時に使用します

太陽光パネルの発電量を画面で見ることができます

B今後の課題等
 今回、設立した自主防災組織が大きな災害が発生した際、スムーズに役割分担通り動けるかどうかは日ごろの訓練が大事であり、訓練を通して防災への意識付けをしていければと思います。
 また、区内には、円田中学校があり、地域と学校が連携して防災時にどう活動していけばいいか現在、内容を模索しています。


防災への意識付けが重要と語ってくれました

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