町議会定例会3月会議
  ・「安心・安全なまちづくり」を目指して
・災害に強いまちづくりに向けて予算編成へ!!
・25年度予算の主な使いみち
・特別会計・事業会計24年度 補正予算

「安心・安全なまちづくり」を目指して
平成25年度 施政方針と予算


施政方針を述べる村上町長

 3月4日から21日にかけて、平成25年町議会定例会3月会議が開かれ、平成25年度の一般会計や特別会計の予算など、21の議案が原案どおり可決されました。
 3月会議の初日、村上町長は「平成20年度からスタートした「第四次蔵王町長期総合計画」は、折り返し地点を迎え、平成25年度から「後期基本計画」を実施していくことになりますが、引き続き基本理念として掲げている「町民が主役、地域が主体のまちづくり」を目指すとともに、「東日本大震災」を教訓に、より一層、災害に強い「安心・安全なまちづくり」を目指します」と施政方針演説を行いました。

◆観光・農業では風評被害の回復が課題
 わが町の経済状況は、震災や福島原発事故に伴う風評被害などの影響が残っており、観光客数の低迷、特に外国人観光客の大幅な減少、農産物や個人商店などの売り上げの伸び悩みで、基幹産業である農業や観光等に大きな影響を与えております。
 このような状況において、行政が取り組んでいくべき課題は山積していますが、「誰もが住んで良かった」と言えるような、安全と安心、そして心豊かに暮らせる、健全で活力ある地域社会を、町民の皆さまと行政が一緒になって作っていく「町民協働のまちづくり」を目指します。

◆子育て支援の充実と災害への備えを万全に
 平成25年度の予算編成では、限られた財源を将来の町発展のため、より効果的に執行させていただきます。
 歳出は、「子育て支援の充実」に向けて町独自の施策である「すこやか養育助成金」や「乳幼児紙おむつ券助成」の継続。子ども医療費助成制度を昨年10月より、対象年齢を中学校卒業まで引き上げ、子育てしやすい環境に努めます。
 環境面では、蔵王のシンボル「御釜」をはじめとした地質学的遺産「日本ジオパーク認定」に向けて取り組みます。
 農業・商業振興面では、原発事故に伴う風評被害の払しょくに向けて、「放射性セシウム吸収抑制対策事業」や「農産物安全・安心キャンペーン事業」の継続。商業振興では、地域商業の復興支援として「プレミアム商品券」発行事業の補助を行います。
 防災面では、東日本大震災をきっかけに行政地区単位の「自主防災組織」設立や支援事業補助金の交付、年次計画で町内五地区に災害対策用備蓄機材の配備します。また、今年度は、遠刈田地区と平沢地区に「防災備蓄倉庫」を設置するなど、大規模災害への整備を行います。


たたみ5畳分の収納スペースがある防災備蓄倉庫

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災害に強いまちづくりに向けて予算編成へ!!
一般会計予算総額 52億6,000万円

 平成25年度一般会計の当初予算は、「第四次長期総合計画(後期基本計画)」に沿い、長期的展望に立ち、健全財政の維持と、災害に強いまちづくりや雇用対策などにも考慮して、予算編成にあたりました。その結果、24年度に比べ3億8,000万円(6.7l)少ない、52億6,000万円となりました。
 町債の繰上償還の減や、被災住宅修繕工事費補助金が、平成24年度で終了したことが主な理由です。


歳 入
 歳入では、固定資産税や町たばこ税などの町税の増収が見込まれ、24年度予算と比較すると、町税が5,577万円(3.6l)増の15億9,804万円を計上。
 また、地方交付税は、算定方法の見直し等により、普通交付税は3,000万円の減額とする一方で、震災復興特別交付税を1,400万円計上しました。

歳 出
 歳出では、引き続き健全財政の維持に努めながら、計画的な行財政運営を行うとともに、事務事業を的確に執行し、最小の経費で最大の効果を得ることを認識した予算としました。

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25年度予算の主な使いみち
一 般 会 計


4カ月児健診に来た赤ちゃん(町では子育てしやすい環境を整えます)

健やかなまちづくりのために

◆中学校卒業までの医療費を無料にする子ども医療費 4,775万円
◆子育て支援各種予防接種・健診委託料 2,983万円
◆人工透析患者通院交通費助成金 65万円

学び楽しむまちづくりのために

◆特別支援教育支援員賃金 1,134万円
◆外国語指導助手業務委託料 966万円
◆遠刈田小学校プール改修等工事費 2,460万円

美しい快適なまちづくりのために

◆ジオパーク学術調査業務委託料 100万円
◆住宅用太陽光発電システム設置事業補助金 560万円
◆除雪トラック購入費 2,700万円

活気あるまちづくりのために

◆放射性セシウム吸収抑制対策事業費 1,432万円
◆果樹病害虫防除事業薬剤費 178万円
◆遠刈田系伝統こけし後継者雇用対策事業委託料 288万円
◆地域商業復興支援事業補助金(プレミアム商品券) 300万円

共に創るまちづくりのために

◆災害対策用備蓄資材・防災備蓄倉庫購入費 750万円
◆指定避難所用太陽光発電システム設置事業補助金 1,000万円
◆自主防災組織支援事業補助金 60万円
◆航空写真課税資料整備更新委託料 655万円


樽見正一さんが
旭日双光章を受賞

 3月15日、元町議会議員の樽見正一さん(沢内・88歳)が、町役場応接室で旭日双光章が授与されました。
 樽見さんは昭和55年3月に町議会議員に初当選。以来通算5期20年在職し、昭和63年11月には、第13代蔵王町議会議長に就任し、活発な議会活動と円滑な運営に尽力。総務常任委員会副委員長や教育民生常任委員会副委員長などの要職を歴任し、町道堀の内棚村線の道路改良整備や、老朽化した小中学校の校舎新築などに尽力した功績などが認められたものです。
 現在は、白鳥愛護会会長として、生息監視活動や地域の環境保全活動に寄与しています。

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特別会計・企業会計
24年度 補正予算


乳幼児向けの調理実習(もぐもぐ教室)の様子

 

5つの特別会計総額29億7,774万円
 平成25年度の特別会計の歳入歳出予算額と企業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
 特別会計の予算額を24年度当初予算と比較すると、国民健康保険特別会計では、歳出予算の約3分の2を占める保険給付費について、前年度と比べて7,640万円(8.8%)の増額となりました。

企業会計経営改善を図る予算

 蔵王病院事業会計は、「蔵王病院改革プラン」に沿った経営改善を図る予算編成にあたりましたが、5,132万円の赤字を見込みました。

補正予算
平成24年度一般会計予算65億4,810万円
 平成24年度一般会計は、歳入と歳出予算それぞれ4,153万円を追加し、補正後の総額を65億4,810万円としました。
 歳入では、町税7,700万円、県支出金3,428万円、町債4,160万円を追加。国庫支出金447万円、繰入金1億1,426万円をそれぞれ減額しました。
 歳出では、職員の異動等に伴う人件費の補正や、各種事業の終了に伴う請負差額、執行残額の整理を行ったほか、除融雪作業委託料を追加しました。

指定管理者の変更
「こけし館」の管理運営を町観光協会に
 町伝統産業会館(こけし館)の管理を「町観光協会」が行うよう指定管理者として指定されました。
 今後の運営に関して、施設の維持管理や後継者の育成・支援の充実がより一層図られます。

新しい区長の紹介

 4月1日付けで、曲竹北区、塩沢区、2行政区で区長の異動があり、辞令の交付式が同日、役場応接室で行われました。地域の発展のため、これからもご協力をよろしくお願いします。


塩沢区長
佐藤晃一さん
(66歳)

曲竹北区長
庄司清光さん
(71歳)


 

平成25年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

14億4,700万円  

介 護 保 険

9億8,400万円  

後期高齢者医療

1億2,410万円  

公共下水道事業

4億2,000万円  

宮 財 産 区

264万円  

 

企業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億7,935万円 

支出

4億3,067万円 

水道事業

収入

4億8,537万円 

支出

4億9,237万円 

 

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